JP4082884B2 - 道路名表示方法及びナビゲーション装置 - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は道路名表示方法及びナビゲーション装置に係わり、特に、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置の道路名表示方法及びナビゲーション装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ナビゲーション装置には、地図案内タイプと矢印案内タイプの2種類がある。地図案内タイプのナビゲーション装置は、地図及び誘導経路をディスプレイ画面に描画すると共に、該地図上の所定箇所に車両位置マークを重ねて描画し、車両の移動により該車両位置マークを誘導経路に沿って相対的に移動表示する。
一方、矢印案内タイプのナビゲーション装置は、図7に示すように、誘導経路とそれに交差する道路などを簡略表示すると共に、交差点における進行方向を矢印で示し、更に、表示部1〜６に▲１▼現在の走行道路名、▲２▼交差点で曲がって進入する道路の名称、▲３▼交差点までの距離、▲４▼交差点までの残距離グラフ、▲５▼目的地方向及び目的地までの距離、▲６▼目的地までの予想到達時間をそれぞれ表示し、該交差点での進行方向を音声で案内する。
【０００３】
ところで、従来の矢印案内タイプの表示において、交差点を曲がってから進入する道路に道路名が付いていないと、表示部２に進入道路名として「UNNAMED ROAD」を表示する。図7の例では、交差点C11,C21を曲がってから進入する道路に道路名が付いていないため、交差点C11,C21の矢印案内画面AG11,AG21において進入道路名として「UNNAMED ROAD」が表示される。一方、交差点C31を曲がってから進入する道路には道路名B ST(B Street)が付いているため、矢印案内画面AG31にはB SＴが表示される。
【０００４】
又、従来の矢印案内タイプの表示において、次に進入する道路がランプであれば、図8に示すように、表示部２に進入道路名として「RAMP」を表示するものであった。すなわち、図8では交差点C12（高速入り口）、C22,C32をそれぞれ曲がってからランプに進入するため、これら交差点C12,C22,C32の矢印案内画面AG12,AG22,AG32において進入道路名として「RAMP」を表示する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
進入する道路に道路名が付いていないからといって、進入道路名として「UNNAMED(道路名なし)」のみを表示するのはユーザにとって不親切である。
以上から本発明の目的は、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示を行えるようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、交差点に接近した時、次に進入する道路に道路名が付いているか調べ、道路名が付いていない場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路名を用いて該最初の道路へ向かっている旨を表示する。このようにすれば、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
（A）本発明の概略
（ａ）第1実施例の概略
図1は本発明の第1実施例の概略説明図であり、点線は誘導経路で、図7と同一部分には同一符号を付している。第1実施例では、次に進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路の道路名を表示する。
【０００９】
道路RD11（道路名はＡ Street）を走行中、次の交差点C11を曲がって進入する道路RD21には道路名が付いていない。かかる場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって道路名(B ST)が付いている最初の道路RD41を求め、該道路へ向かっている旨の表示「TO Ｂ ST」を矢印案内画面AG11の表示部2に表示する。
また、道路RD21を走行中、次の交差点C21を曲がって進入する道路RD31に道路名が付いていないから、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって道路名(B ST)が付いている最初の道路RD41を求め、該道路へ向かっている旨の表示「TO Ｂ ST」を矢印案内画面AG21の表示部2に表示する。
一方、道路RD31を走行中、次の交差点C３1を曲がって進入する道路RD４1に道路名(B ST)が付いているから、従来と同様に矢印案内画面AG３1の表示部2に進入道路名「Ｂ ST」を表示する。
【００１０】
（ｂ）第2実施例の概略
図2(a),(b)は本発明の第２実施例の概略説明図であり、点線は誘導経路で、図８と同一部分には同一符号を付している。第２実施例では、次に進入する道路がランプの場合、該ランプが接続する誘導経路を構成する道路を求め、該道路の道路名を表示する。
一般道路であるＡ Streetを走行中、次の交差点C12を曲がって進入する道路RD22はランプであり、交差点C12は高速道路への入り口である。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD23を求め、高速道路入り口を介して該高速道路RD23へ向かっている旨のメッセージ
「ENT TO：M-1 NORTH」
を矢印案内画面AG12(図２(a))の表示部2に表示する。
【００１１】
又、高速道路RD23を走行中、次の交差点C22を曲がって進入する道路RD32はランプである。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD52を求め、矢印案内画面AG22(図２(a))の進入道路名欄にランプを介して該高速道路RD52へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：M-4 WEST」
を表示する。なお、誘導経路がランプRD32及び交差点C32を介して一般道路RD62に向かう場合には、交差点C32は高速道路出口となる。かかる場合、図2(b)に示すように、ランプRD32が接続する誘導経路を構成する一般道路RD62(道路名C ST)を求め、矢印案内画面AG22の表示部に高速道路出口より一般道路C STへ向かう旨のメッセージ
「EXIT TO：C ST」
を表示する。
【００１２】
又、ランプRD32を走行中、次の交差点C32を曲がって進入する道路RD42はランプである。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD52を求め、矢印案内画面AG32(図２(a))の表示部2にランプを介して該高速道路RD52へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：M-4 WEST」
を表示する。
【００１３】
（B）ナビゲーション装置の構成
図3はナビゲーション装置の構成図であり、11は地図を記憶する地図記憶媒体としてのDVD、12はDVDから所望の地図を読み出すDVD制御装置、１３は車両位置を検出する車両位置測定装置であり、所定距離走行毎にパルスを発生する距離センサー、車両の進行方向を測定する角度センサー、GPS受信ユニット等を有している。14はDVDより読み取った地図情報を記憶する地図情報メモリ、15は探索された目的地までの誘導経路情報を記憶する誘導経路記憶部、16は交差点における進行方向を音声で案内する音声案内部、１７はメニュー選択／地図スクロール／目的地検索等の入力を行うリモコンユニット、18はリモコンインターフェース、19はプログラムに従ってナビゲーション装置全体を制御するプロセッサ(CPU)、20は誘導経路探索プログラム、矢印案内制御プログラムなどを記憶するROM、21は処理結果等を記憶するRAM、22は地図情報及び誘導経路データに基いて矢印案内画像を発生する矢印案内画像発生部、23はモニター装置である。
【００１４】
図４は誘導経路探索処理により作成された誘導経路情報の説明図であり、▲１▼出発地から目的地までの誘導経路がたどる全ノードＮ0〜Neの位置データ（経緯度）、▲２▼次のノードとを結ぶリンク（道路）の名称、▲３▼道路の種別(高速道路、ランプ、一般道路など)、▲４▼交差点であるか否かを示す交差点フラグ、▲５▼曲がり方向を示す矢印種別等で構成されている。尚、道路名称が付いていない道路は▲２▼欄において道路名なしが記憶される。又、道路はストリートを含む。
【００１５】
（C）第1実施例の道路名称表示処理
図5は第1実施例の道路名称表示処理のフローであり、既に誘導経路は探索されて誘導経路記憶部15に記憶されているものとする。
直進走行の矢印案内画面を表示しているとき(ステップ101)、誘導経路情報を参照して次の交差点に接近したかチェックし(ステップ102)、交差点に接近するまで前記の矢印案内画面を表示する。
【００１６】
走行により次の交差点が接近すれば、交差点通過後の道路に道路名称がついているかチェックし(ステップ103)、道路名が付いている場合には、該道路名を進入道路名として表示部２に表示する交差点案内画面(図1の矢印案内画面AG31を参照)を表示する(ステップ104)。ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ105)、通過しなければステップ104の交差点案内画面の表示を継続し、通過すれば、始めに戻り以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ103において、交差点通過後の道路に道路名称が付いておらず、道路名を取得できなければ、該交差点以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を検索する(ステップ106)。
【００１７】
道路名が付いている最初の道路が求まれば、該道路名を有する交差点案内画面を表示する(ステップ107)。好ましくは、該道路へ向かっている旨のメッセージを有する交差点案内画面を表示する(図1の矢印案内画面AG11,AG21の表示部２におけるメッセージ「TO Ｂ ST」を参照)。ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ108)、通過しなければステップ10７の交差点案内画面の表示を継続し、通過すれば、始めに戻り以降の処理を繰り返す。
【００１８】
（D）第２実施例の道路名称表示処理
図６は第２実施例の道路名称表示処理のフローであり、既に誘導経路は探索されて誘導経路記憶部15に記憶されているものとする。
直進走行の矢印案内画面を表示しているとき(ステップ201)、誘導経路情報を参照して次の交差点に接近したかチェックし(ステップ２02)、交差点に接近するまで前記矢印案内画面を表示する。
走行により次の交差点が接近すれば、交差点通過後の道路がランプであるかチェックし(ステップ203)、ランプでなければ図5の第１実施例のステップ103以降の処理を実行する(ステップ204)。
【００１９】
しかし、ステップ203において、交差点通過後の道路がランプであれば、誘導経路情報を参照して、現走行道路(交差点通過前の道路)の種別→ランプ(交差点通過後の道路の種別)→ランプ通過後の道路の種別が、次の(1)〜(4)のいずれのパターンに一致するかチェックする。
(1)一般道路→ランプ→高速道路(ハイウエイ)
(2)高速道路→ランプ→高速道路
(3)ランプ →ランプ→高速道路
(4)高速道路→ランプ→一般道路
そして、一致したパターンに応じた矢印案内画面を表示する(ステップ205)。
【００２０】
たとえば、(1)のパターンに一致すれば、交差点は高速道路入り口であり、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、該高速道路へ高速道路入り口を介して向かう旨のメッセージ
「ENT TO：高速道路名」
を矢印案内画面に表示する(図2（a）の矢印案内画面AG12を参照)。
【００２１】
又、(2) のパターンに一致すれば、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、ランプを介して該高速道路へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：高速道路名」
を表示する(図2(a)の矢印案内画面AG22を参照)。
又、(3)のパターンに一致すれば、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、ランプを介して該高速道路へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：高速道路名」
を表示する(図2(a)の矢印案内画面AG32を参照)。
【００２２】
又、(4)のパターンに一致すれば、交差点は高速道路出口であり、ランプが接続する一般道路を誘導経路情報より求め、該一般道路へ高速道路出口を介して向かう旨のメッセージ
「EXIT TO：一般道路名」
を表示する(図2(b)の矢印案内画面AG22を参照)。
ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ206)、通過すれば始めに戻り、通過しなければステップ205で作成した交差点案内画面の表示を継続し(ステップ207)、以後、ステップ206以降の処理を繰り返す。
【００２３】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置において、次に進入する道路に道路名が付いていない場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路の道路名を表示するようにしたから、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。特に、前記道路に向かっているような表示をすることにより、よりユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【００２４】
また、本発明によれば、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置において、次に進入する道路がランプの場合、該ランプが接続する誘導経路を構成する道路を求め、該道路の道路名を表示するようにしたから、進入する道路がランプであっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
また、本発明によれば、現走行道路→ランプ→ランプ通過後の道路の種別パターンが、(1)一般道路→ランプ→高速道路、(2)高速道路→ランプ→高速道路、(3)ランプ→ランプ→高速道路、(4)高速道路→ランプ→一般道路、のいずれのパターンに一致するかに応じて表示内容を変更するため、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第1実施例の概略説明図である。
【図２】本発明の第２実施例の概略説明図である。
【図３】ナビゲーション装置の構成図である。
【図４】誘導経路情報の説明図である。
【図５】第1実施例の道路名称表示処理フローである。
【図６】第２実施例の道路名称表示処理フローである。
【図７】従来の矢印案内タイプの表示例である。
【図８】次に進入する道路がランプの場合における従来の表示例である。
【符号の説明】
2・・道路名称等の表示部
AG11〜AG31・・矢印案内画面
RD11〜RD41・・道路
C11〜C31・・交差点
【発明の属する技術分野】
本発明は道路名表示方法及びナビゲーション装置に係わり、特に、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置の道路名表示方法及びナビゲーション装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
ナビゲーション装置には、地図案内タイプと矢印案内タイプの2種類がある。地図案内タイプのナビゲーション装置は、地図及び誘導経路をディスプレイ画面に描画すると共に、該地図上の所定箇所に車両位置マークを重ねて描画し、車両の移動により該車両位置マークを誘導経路に沿って相対的に移動表示する。
一方、矢印案内タイプのナビゲーション装置は、図7に示すように、誘導経路とそれに交差する道路などを簡略表示すると共に、交差点における進行方向を矢印で示し、更に、表示部1〜６に▲１▼現在の走行道路名、▲２▼交差点で曲がって進入する道路の名称、▲３▼交差点までの距離、▲４▼交差点までの残距離グラフ、▲５▼目的地方向及び目的地までの距離、▲６▼目的地までの予想到達時間をそれぞれ表示し、該交差点での進行方向を音声で案内する。
【０００３】
ところで、従来の矢印案内タイプの表示において、交差点を曲がってから進入する道路に道路名が付いていないと、表示部２に進入道路名として「UNNAMED ROAD」を表示する。図7の例では、交差点C11,C21を曲がってから進入する道路に道路名が付いていないため、交差点C11,C21の矢印案内画面AG11,AG21において進入道路名として「UNNAMED ROAD」が表示される。一方、交差点C31を曲がってから進入する道路には道路名B ST(B Street)が付いているため、矢印案内画面AG31にはB SＴが表示される。
【０００４】
又、従来の矢印案内タイプの表示において、次に進入する道路がランプであれば、図8に示すように、表示部２に進入道路名として「RAMP」を表示するものであった。すなわち、図8では交差点C12（高速入り口）、C22,C32をそれぞれ曲がってからランプに進入するため、これら交差点C12,C22,C32の矢印案内画面AG12,AG22,AG32において進入道路名として「RAMP」を表示する。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】
進入する道路に道路名が付いていないからといって、進入道路名として「UNNAMED(道路名なし)」のみを表示するのはユーザにとって不親切である。
以上から本発明の目的は、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示を行えるようにすることである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】
本発明は、交差点に接近した時、次に進入する道路に道路名が付いているか調べ、道路名が付いていない場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路名を用いて該最初の道路へ向かっている旨を表示する。このようにすれば、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【０００８】
【発明の実施の形態】
（A）本発明の概略
（ａ）第1実施例の概略
図1は本発明の第1実施例の概略説明図であり、点線は誘導経路で、図7と同一部分には同一符号を付している。第1実施例では、次に進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路の道路名を表示する。
【０００９】
道路RD11（道路名はＡ Street）を走行中、次の交差点C11を曲がって進入する道路RD21には道路名が付いていない。かかる場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって道路名(B ST)が付いている最初の道路RD41を求め、該道路へ向かっている旨の表示「TO Ｂ ST」を矢印案内画面AG11の表示部2に表示する。
また、道路RD21を走行中、次の交差点C21を曲がって進入する道路RD31に道路名が付いていないから、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって道路名(B ST)が付いている最初の道路RD41を求め、該道路へ向かっている旨の表示「TO Ｂ ST」を矢印案内画面AG21の表示部2に表示する。
一方、道路RD31を走行中、次の交差点C３1を曲がって進入する道路RD４1に道路名(B ST)が付いているから、従来と同様に矢印案内画面AG３1の表示部2に進入道路名「Ｂ ST」を表示する。
【００１０】
（ｂ）第2実施例の概略
図2(a),(b)は本発明の第２実施例の概略説明図であり、点線は誘導経路で、図８と同一部分には同一符号を付している。第２実施例では、次に進入する道路がランプの場合、該ランプが接続する誘導経路を構成する道路を求め、該道路の道路名を表示する。
一般道路であるＡ Streetを走行中、次の交差点C12を曲がって進入する道路RD22はランプであり、交差点C12は高速道路への入り口である。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD23を求め、高速道路入り口を介して該高速道路RD23へ向かっている旨のメッセージ
「ENT TO：M-1 NORTH」
を矢印案内画面AG12(図２(a))の表示部2に表示する。
【００１１】
又、高速道路RD23を走行中、次の交差点C22を曲がって進入する道路RD32はランプである。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD52を求め、矢印案内画面AG22(図２(a))の進入道路名欄にランプを介して該高速道路RD52へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：M-4 WEST」
を表示する。なお、誘導経路がランプRD32及び交差点C32を介して一般道路RD62に向かう場合には、交差点C32は高速道路出口となる。かかる場合、図2(b)に示すように、ランプRD32が接続する誘導経路を構成する一般道路RD62(道路名C ST)を求め、矢印案内画面AG22の表示部に高速道路出口より一般道路C STへ向かう旨のメッセージ
「EXIT TO：C ST」
を表示する。
【００１２】
又、ランプRD32を走行中、次の交差点C32を曲がって進入する道路RD42はランプである。そこで、該ランプが接続する誘導経路を構成する高速道路RD52を求め、矢印案内画面AG32(図２(a))の表示部2にランプを介して該高速道路RD52へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：M-4 WEST」
を表示する。
【００１３】
（B）ナビゲーション装置の構成
図3はナビゲーション装置の構成図であり、11は地図を記憶する地図記憶媒体としてのDVD、12はDVDから所望の地図を読み出すDVD制御装置、１３は車両位置を検出する車両位置測定装置であり、所定距離走行毎にパルスを発生する距離センサー、車両の進行方向を測定する角度センサー、GPS受信ユニット等を有している。14はDVDより読み取った地図情報を記憶する地図情報メモリ、15は探索された目的地までの誘導経路情報を記憶する誘導経路記憶部、16は交差点における進行方向を音声で案内する音声案内部、１７はメニュー選択／地図スクロール／目的地検索等の入力を行うリモコンユニット、18はリモコンインターフェース、19はプログラムに従ってナビゲーション装置全体を制御するプロセッサ(CPU)、20は誘導経路探索プログラム、矢印案内制御プログラムなどを記憶するROM、21は処理結果等を記憶するRAM、22は地図情報及び誘導経路データに基いて矢印案内画像を発生する矢印案内画像発生部、23はモニター装置である。
【００１４】
図４は誘導経路探索処理により作成された誘導経路情報の説明図であり、▲１▼出発地から目的地までの誘導経路がたどる全ノードＮ0〜Neの位置データ（経緯度）、▲２▼次のノードとを結ぶリンク（道路）の名称、▲３▼道路の種別(高速道路、ランプ、一般道路など)、▲４▼交差点であるか否かを示す交差点フラグ、▲５▼曲がり方向を示す矢印種別等で構成されている。尚、道路名称が付いていない道路は▲２▼欄において道路名なしが記憶される。又、道路はストリートを含む。
【００１５】
（C）第1実施例の道路名称表示処理
図5は第1実施例の道路名称表示処理のフローであり、既に誘導経路は探索されて誘導経路記憶部15に記憶されているものとする。
直進走行の矢印案内画面を表示しているとき(ステップ101)、誘導経路情報を参照して次の交差点に接近したかチェックし(ステップ102)、交差点に接近するまで前記の矢印案内画面を表示する。
【００１６】
走行により次の交差点が接近すれば、交差点通過後の道路に道路名称がついているかチェックし(ステップ103)、道路名が付いている場合には、該道路名を進入道路名として表示部２に表示する交差点案内画面(図1の矢印案内画面AG31を参照)を表示する(ステップ104)。ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ105)、通過しなければステップ104の交差点案内画面の表示を継続し、通過すれば、始めに戻り以降の処理を繰り返す。
一方、ステップ103において、交差点通過後の道路に道路名称が付いておらず、道路名を取得できなければ、該交差点以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を検索する(ステップ106)。
【００１７】
道路名が付いている最初の道路が求まれば、該道路名を有する交差点案内画面を表示する(ステップ107)。好ましくは、該道路へ向かっている旨のメッセージを有する交差点案内画面を表示する(図1の矢印案内画面AG11,AG21の表示部２におけるメッセージ「TO Ｂ ST」を参照)。ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ108)、通過しなければステップ10７の交差点案内画面の表示を継続し、通過すれば、始めに戻り以降の処理を繰り返す。
【００１８】
（D）第２実施例の道路名称表示処理
図６は第２実施例の道路名称表示処理のフローであり、既に誘導経路は探索されて誘導経路記憶部15に記憶されているものとする。
直進走行の矢印案内画面を表示しているとき(ステップ201)、誘導経路情報を参照して次の交差点に接近したかチェックし(ステップ２02)、交差点に接近するまで前記矢印案内画面を表示する。
走行により次の交差点が接近すれば、交差点通過後の道路がランプであるかチェックし(ステップ203)、ランプでなければ図5の第１実施例のステップ103以降の処理を実行する(ステップ204)。
【００１９】
しかし、ステップ203において、交差点通過後の道路がランプであれば、誘導経路情報を参照して、現走行道路(交差点通過前の道路)の種別→ランプ(交差点通過後の道路の種別)→ランプ通過後の道路の種別が、次の(1)〜(4)のいずれのパターンに一致するかチェックする。
(1)一般道路→ランプ→高速道路(ハイウエイ)
(2)高速道路→ランプ→高速道路
(3)ランプ →ランプ→高速道路
(4)高速道路→ランプ→一般道路
そして、一致したパターンに応じた矢印案内画面を表示する(ステップ205)。
【００２０】
たとえば、(1)のパターンに一致すれば、交差点は高速道路入り口であり、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、該高速道路へ高速道路入り口を介して向かう旨のメッセージ
「ENT TO：高速道路名」
を矢印案内画面に表示する(図2（a）の矢印案内画面AG12を参照)。
【００２１】
又、(2) のパターンに一致すれば、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、ランプを介して該高速道路へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：高速道路名」
を表示する(図2(a)の矢印案内画面AG22を参照)。
又、(3)のパターンに一致すれば、ランプが接続する高速道路を誘導経路情報より求め、ランプを介して該高速道路へ向かう旨のメッセージ
「RAMP TO：高速道路名」
を表示する(図2(a)の矢印案内画面AG32を参照)。
【００２２】
又、(4)のパターンに一致すれば、交差点は高速道路出口であり、ランプが接続する一般道路を誘導経路情報より求め、該一般道路へ高速道路出口を介して向かう旨のメッセージ
「EXIT TO：一般道路名」
を表示する(図2(b)の矢印案内画面AG22を参照)。
ついで、交差点を通過したかチェックし(ステップ206)、通過すれば始めに戻り、通過しなければステップ205で作成した交差点案内画面の表示を継続し(ステップ207)、以後、ステップ206以降の処理を繰り返す。
【００２３】
【発明の効果】
以上、本発明によれば、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置において、次に進入する道路に道路名が付いていない場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、該道路の道路名を表示するようにしたから、進入する道路に道路名が付いていない場合であっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。特に、前記道路に向かっているような表示をすることにより、よりユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【００２４】
また、本発明によれば、探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置において、次に進入する道路がランプの場合、該ランプが接続する誘導経路を構成する道路を求め、該道路の道路名を表示するようにしたから、進入する道路がランプであっても、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
また、本発明によれば、現走行道路→ランプ→ランプ通過後の道路の種別パターンが、(1)一般道路→ランプ→高速道路、(2)高速道路→ランプ→高速道路、(3)ランプ→ランプ→高速道路、(4)高速道路→ランプ→一般道路、のいずれのパターンに一致するかに応じて表示内容を変更するため、自然な、ユーザにとって親切な道路名表示をすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の第1実施例の概略説明図である。
【図２】本発明の第２実施例の概略説明図である。
【図３】ナビゲーション装置の構成図である。
【図４】誘導経路情報の説明図である。
【図５】第1実施例の道路名称表示処理フローである。
【図６】第２実施例の道路名称表示処理フローである。
【図７】従来の矢印案内タイプの表示例である。
【図８】次に進入する道路がランプの場合における従来の表示例である。
【符号の説明】
2・・道路名称等の表示部
AG11〜AG31・・矢印案内画面
RD11〜RD41・・道路
C11〜C31・・交差点
Claims (2)
- 探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置の道路名表示方法において、
交差点に接近した時、次に進入する道路に道路名が付いているか調べ、
道路名が付いていない場合、該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求め、
該道路名を用いて該最初の道路へ向かっている旨を表示する、
ことを特徴とする道路名表示方法。 - 探索した誘導経路に沿って案内すると共に次に進入する道路の名称を表示するナビゲーション装置において、
誘導経路情報を記憶する記憶部、
交差点に接近したことを検出する交差点接近検出手段、
交差点に接近した時、次に進入する道路に道路名が付いているか調べ、道路名が付いていない場合、前記誘導経路情報を参照して該道路以降の誘導経路を構成する道路であって、道路名が付いている最初の道路を求める手段、
該道路名を用いて該最初の道路へ向かっている旨を表示する表示部、
を備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
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