JP4081857B2 - 光学装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、CD(コンパクトディスク)及びDVD(デジタルビデオディスク)等の光ディスクの記録又は再生に適する光学装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
0.6mmの厚みの透明基板を有するDVDと1.2mmの厚みの透明基板を有するCDを一つの対物レンズによって記録又は再生する光学装置が提案されている(特開平9−43510、特開平9−81953)。
【0003】
特開平9−43510の装置では、レーザ光源と対物レンズとの間にレーザ光源からの光の発散角を変換する発散角変換レンズを設け、DVD、CDを記録又は再生する際、透明基板の厚みに応じて発散角変換レンズを光軸に沿って移動させて収差を補正している。
【0004】
特開平9−81953の装置では、DVD、CD兼用の有限系対物レンズを使用して、DVD、CDを記録又は再生する際、透明基板の厚みに応じてレーザ光源を光軸に沿って移動させて収差補正している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前者の装置では、DVDの記録又は再生からCDの記録又は再生に切り替える際、発散角変換レンズを光軸に沿って移動させれば、軸上の収差特性特に球面収差についてはほぼ0(ゼロ)にできる。しかし、発散角変換レンズを移動させるための機構を備えなければならず、さらに、軸外の特性、特に軸外コマ収差については記録又は再生にとって不充分であった。
【0006】
後者の装置では、DVDの記録又は再生からCDの記録又は再生に切り替える際、光源を光軸に沿って移動させ物像間距離を変化させることにより、軸上の収差特性、特に球面収差についてはほぼ0(ゼロ)にできる。しかし、物像間距離を変化させるための機構を備えなければならず、さらに、軸外の特性、特に軸外コマ収差については記録又は再生にとって不充分であった。
【0007】
上記の従来例では、軸外のコマ収差が大きいので、光源、対物レンズ等が光軸からの傾いたとき又は軸ずれが生じたときの光学性能の劣化が激しいため、光学装置を組み立てる際、対物レンズ等の位置決めに高精度を要求され、生産性が悪い。さらに、対物レンズ等の位置決めに高精度を要求されるのでレンズや光源を移動させるための機構(移動機構)の摩耗等による対物レンズ等が光軸からの傾き又は軸ずれが生じたときの光学性能の経年変化的な劣化が生じる。
【0008】
また、軸外コマ収差が大きいので、実際に光学装置を作動させる際、対物レンズのオートフォーカス駆動による対物レンズの位置決め、特に軸ずれに対し許容範囲が狭くなり、そのため、光学性能の劣化が生じる。また、移動機構を備えるため、小型化、軽量化が困難である。
【0009】
本発明は、上記欠点を解消するためになされたものであり、異なる透明基板の厚みを有する光ディスクの記録又は再生する場合であっても、移動機構を備える必要がなく、そのため、小型化、軽量化が達成でき、生産性に優れ、さらに、光源、レンズ等の傾きの経年変化又は軸ずれの経年変化が少なく、かつ、収差特性が良好な光学装置を提供する。
【0010】
【課題を解決するための手段】
第1の光源と、第2の光源と、前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光を光ディスクの透明基板を通して前記光ディスクの情報記録面上に集光させる対物レンズと、前記情報記録面からの反射光を前記対物レンズを透過して受光する受光素子と、前記第2の光源と前記対物レンズとの間に配された補助レンズとを備える光学装置において、前記光ディスクは、前記透明基板の厚みが異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクのいずれかが配置され、前記第1の光ディスクの情報記録面には前記第1の光源からの光を前記対物レンズ、前記第1の光ディスクの透明基板の順に透過させて集光させるとともに、前記第1の光ディスクの情報記録面からの反射光を前記第1の光ディスクの透明基板、前記対物レンズの順に透過させて前記受光素子で受光させ、前記第2の光ディスクの情報記録面には第2の光源からの光を前記補助レンズ、前記対物レンズ、前記第2の光ディスクの透明基板の順に透過させて集光させるとともに、前記第2の光ディスクの情報記録面からの反射光を前記第2の光ディスクの透明基板、前記対物レンズ、前記補助レンズの順に透過させて前記受光素子で受光させる光学装置を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明の光学装置は、複数の光源を有し、第1の光ディスク透明基板の厚みに対しては、第1の光源からの光に対して対物レンズの収差特性を軸外、軸上ともに最適化する。また、第2の光ディスク透明基板の厚みに対しては、第2の光源からの光に対して、第2の光源と対物レンズとの間に配された補助レンズを用いて該補助レンズと対物レンズとの組合せの収差特性を軸上、軸外ともに最適化する。このように光学系を構成して、透明基板の厚みの異なる光ディスクの記録又は再生を可能としている。
【0013】
図1は、本発明の光学装置の一実施例を示す構成図である。図1において、1は第1の光源、2は光学媒体(ハーフミラー)、3は対物レンズ、4は第2の光源、5は補助レンズ、6は第1の光ディスク、6aは第1の光ディスク6の透明基板(以下、第1の透明基板という)、6bは第1の光ディスク6の情報記録面(以下、第1の情報記録面という)、7は第2の光ディスク、7aは第2の光ディスク7の透明基板(以下、第2の透明基板という)、7bは第2の光ディスク7の情報記録面(以下、第2の情報記録面という)、9は絞り、11は第1の受光素子、12は第1の受光素子11用光学媒体、21は第2の受光素子、22は第2の受光素子21用光学媒体、S2は第2の光源から補助レンズ5の第2の光源側の面(第1面)までの光軸上の距離、S3は補助レンズ5の光ディスク側の面(第2面)から対物レンズ3までの光軸上の距離である。なお、以下の説明において、特に記載のない場合、距離、間隔、長さ、厚み等寸法の単位はmmとする。
【0014】
図1の光学装置では、第1の光源1を使用する場合の対物レンズ3の開口数が、第2の光源4を使用する場合の対物レンズ3の開口数より小さい。
【0015】
また、図2は、図1とは別の実施例を示す構成図であり、図2におけるS1は第1の光源1から対物レンズ3の第1の光源1側の面(第1面)までの光軸上の距離である。
【0016】
図1、2において、第1の光源1からの光は、順に第1の受光素子11用光学媒体12、光学媒体2、対物レンズ3を介して第1の情報記録面6bに導かれ収束する。第2の光源4からの光は、順に第2の受光素子21用光学媒体22、補助レンズ5、光学媒体2、対物レンズ3を介して第2の情報記録面7bに導かれ収束する。すなわち、本発明の光学装置の光学系は全体で有限系の光学系を構成する。
【0017】
また、第1の情報記録面6bと第2の情報記録面7bにはデジタル信号を表すマークが記録されている。このマークにより表される1ビットの寸法が数μm以下の場合には精確な記録又は再生を行うために、本発明の光学装置の光学系が回折限界性能を有することが好ましい。
【0018】
第1の光源1と第2の光源4とは、例えばレーザ光源等が挙げられ、レーザ光源としては例えばCD用に波長780nmのレーザ光源、DVD用に波長650nmのレーザ光源等が挙げられる。なお、第1の光源1と第2の光源4のレーザ光の波長は同一であってもよい。同一の波長の光源の例として、CD用、DVD用ともに波長650nmのレーザ光源が挙げられる。なお、光源の波長については、上述した650nm、780nmに限定されない。
【0019】
本発明では、第1の透明基板6aの厚みに対して、第1の光源1からの光が第1の情報記録面6bに良好に収束するように対物レンズ3が最適化されている。換言すると、対物レンズ3は、第1の光源1の波長、物像間距離及び第1の透明基板6aの厚みに対して適正に収差が補正されており、第1の光源1を使用して第1の光ディスク6の記録又は再生を行う光学系の収差特性は軸外、軸上ともに最適化されている。
【0020】
さらに、第2の透明基板7aの厚みに対して、第2の光源4からの光が第2の情報記録面7bに良好に収束するように補助レンズ5と対物レンズ3との組合せが最適化されている。換言すると、補助レンズ5と対物レンズ3との組合せは、第2の光源4の波長、物像間距離及び第2の透明基板7aの厚みに対して適正に収差が補正されており、第2の光源4を使用して第2の光ディスク7の記録又は再生を行う光学系の収差特性は軸外、軸上ともに最適化されている。このようにして、透明基板厚の異なる第1の光ディスク6と第2の光ディスク7との記録又は再生を良好にする。補助レンズ5は、対物レンズ3と組合せて用いたときに収差が最適になるよう設定されている。なお、上記収差特性には透明基板の厚みのみならず、透明基板の屈折率もわずかながら影響する。
【0021】
光ディスク用の光学装置における光学系において一般に、収差、特に3次の球面収差が生じる。本発明における上述した最適化については、光源からの光の波長をλとする場合、光ディスクの情報記録面のデータを記録又は再生する際、軸上の3次の球面収差のRMS値の絶対値が0.03λ以下となるようにし、かつ、像高0.1mmにおける軸外コマ収差が0.03λ以下となるようにすることが好ましい。
【0022】
3次の球面収差のRMS値の絶対値が0.03λ以下の場合には0.03λ超の場合と比較して記録又は再生精度が0.1%〜数%以上向上する。3次の球面収差のRMS値の絶対値のより好ましい範囲は0.01λ以下であり、この場合には3次の球面収差のRMS値の絶対値が0.01λ超の場合と比較して記録再生精度が0.5%〜数%以上向上する。なお、3次の球面収差RMS値の符号については、波面の位相に関して光軸上の位相より周辺の位相の方が進んでいるときを正、遅れているときを負とする。
【0023】
像高0.1mmにおける軸外コマ収差が0.03λ以下の場合には0.03λ超の場合と比較して、光源、補助レンズ、対物レンズ又は光ディスクの、光軸からの傾き又は軸ずれに対する許容範囲が0.1%〜数%以上拡大する。像高0.1mmにおける軸外コマ収差のより好ましい範囲は0.01λ以下であり、この場合には0.01λ超の場合と比較してこの許容範囲が0.5%〜数%以上拡大する。
【0024】
対物レンズ3は有限系のレンズであり、同様に補助レンズ5と対物レンズ3との組合せで有限系のレンズを構成する。光ディスクからみて有限の距離範囲に位置する光源の光を光ディスクの情報記録面に収束させるためである。
【0025】
本発明では、透明基板の厚みが異なる第1の光ディスク6と第2の光ディスク7のそれぞれの情報記録面のデータを記録又は再生する場合、第1の透明基板6aの厚みをt、第2の透明基板7aの厚みをtとするとき、t>tであることが好ましい。この条件を満足する場合には、補助レンズ5について、4次以下の低次の非球面係数で収差補正ができる。したがって、補助レンズ5の形状が複雑になりすぎないため、加工が困難にならず、生産性の向上が図れる。
【0026】
また、第1の光源1と第1の透明基板6aとの組合せに対応する、対物レンズ3の横倍率をβ、第2の光源4と第2の透明基板7aとの組合せに対応する、対物レンズ3と補助レンズ5からなる横倍率をβとするとき、下記(A)と下記(B)とのいずれか一方又は両方の条件を満足することが好ましい。
(A)0.05≦|β|≦0.3、
(B)0.05≦|β|≦0.3。
【0027】
0.05≦|β|、又は、0.05≦|β|を満足しない場合には、物像間距離が長くなりすぎ、光学装置の小型化が困難となり好ましくない。
また、|β|≦0.3、又は、|β|≦0.3を満足しない場合には、収差補正が困難となり好ましくない。
【0028】
また、第2の光源から補助レンズ5の第2の光源側の面までの光軸上の距離であるS2について、8mm≦S2≦25mmであることが好ましい。S2が8mm未満であると収差補正が困難となり好ましくなく、S2が25mm超であると光学装置の小型化が困難となり好ましくない。
【0029】
また、図3は、図1とは別の実施例を示す構成図であり、第1の光源1を使用する開口数が、第2の光源4を使用する開口数より大きい場合の光路を表している。図3の光学装置は、図1の光学装置と第1の光源1、第2の光源4、光学媒体2、補助レンズ5、対物レンズ3の配置が同様である。また、図3では、絞り9、第1の受光素子11、第1の受光素子11用光学媒体12、第2の受光素子21、第2の受光素子21用光学媒体22が省略されて図示されており、これらが図1と同様の箇所に設けられることが好ましい。
【0030】
また、光学媒体2、第1の受光素子11用光学媒体12及び第2の受光素子21用光学媒体22の例として、例えばハーフミラー等が挙げられる。図1、2、3では光学媒体2としてハーフミラーを使用している。図1において、第1の光源1からの光はハーフミラー(光学媒体2)により反射されて対物レンズ3に照射され、第2の光源4からの光は補助レンズ5を透過後、ハーフミラーを透過して対物レンズ3に照射される。
【0031】
光学媒体2は必要に応じて設けられるものであり、図1、3において、光学媒体2を設けずに、第1の光源1からの光が直接対物レンズ3に照射されるような位置に第1の光源1を配してもよい。また、図2において、光学媒体2を設けずに、第2の光源4からの光が補助レンズ5を透過後、対物レンズ3に照射されるような位置に第2の光源4と補助レンズ5とを配してもよい。光学媒体2が設けられる場合には、光学媒体2はハーフミラーに限定されず、プリズム等であってもよい。
【0032】
また、図1、2では、第1の受光素子11用光学媒体12と第2の受光素子21用光学媒体22にハーフミラーを使用し、このハーフミラーの反射光を受光素子に照射して、光ディスクの情報記録面のデータを読み込んでいる。しかし、第1の受光素子11用光学媒体12と第2の受光素子21用光学媒体22とはハーフミラーに限定されない。また、光ディスクの情報記録面のデータを受光素子に読み込む手段は図1、2に示す手段に限定されない。
【0033】
絞り9は開口数(NA)を変化させる機能を有する。絞り9を設ける理由は、記録又は再生の際、第1の光ディスク6に使用される開口数と第2の光ディスク7に使用される開口数とが異なる場合、絞り9により開口数を調整するためである。第1の光ディスク6に使用される開口数と第2の光ディスク7に使用される開口数とが同じである場合には絞り9は通常不要である。絞り9には、機械的絞り、光学的絞りがあり、特に限定されない。
【0034】
対物レンズ3は有限系レンズが使用できる。ただし、有限系対物レンズは無限系として設計され有限系としても使用できる対物レンズを含むものとする。
【0035】
図1、2、3では、対物レンズ3、補助レンズ5をそれぞれ1個のレンズによって構成しているが、これに限定されず、対物レンズ3、補助レンズ5をそれぞれ複数個のレンズ群によって構成してもよい。
【0036】
以上2種類の光ディスクの記録又は再生について述べたが、これに限定されず、3種類以上の異なる透明基板の厚みの光ディスクを記録又は再生の対象としてもよい。また、本発明における光ディスクは、DVD、CDに限定されず、他の種類の光ディスクであってもよい。
【0037】
本発明において、異なる2種以上の光ディスクを記録又は再生する場合、同波長の2つの光源を使用し、光ディスクごとに光の波長を変化させなくてもよく、複数の光源を使用し光の波長を光ディスクごとに変化させてもよい。
【0038】
補助レンズ5及び対物レンズ3には材料として合成樹脂を通常使用する。しかし、合成樹脂に限定されず、ガラスを用いてもよい。また、本発明の光学装置は、対物レンズのオートフォーカス駆動を必要に応じて備えてもよい。
【0039】
本発明の光学装置における光学設計手順の一例について説明する。最初に、第1の光源1の使用を前提とし、第1の透明基板6aの厚みに対して軸上球面収差及び軸外コマ収差ができるだけ小さくなるよう対物レンズ3を設計する。
【0040】
次に、第2の光源4の使用を前提とし、第2の透明基板7aの厚みに対して、補助レンズ5と対物レンズ3とを組合せたときに、軸上球面収差及び軸外コマ収差ができるだけ小さくなるように補助レンズ5を設計する。
【0041】
この手順で光学装置の設計を行い、光源を切り替えることで、光ディスクとして複数の厚みの異なる透明基板に対して、球面収差、コマ収差が良好に補正された状態で光ディスクの記録又は再生が可能となる。
【0042】
【実施例】
「例1」
例1は、第1の透明基板6aの厚みt、第2の透明基板7aの厚みtとがt>tである場合の実施例である。
第1の光ディスク6としてCDを用い、第2の光ディスク7としてDVDを用いることとし、CD、DVDの記録又は再生を前提とし、図1に示す光学装置を製作した。
【0043】
第1の光源1は波長650nmのレーザ光源とした。第1の光源1の光をハーフミラー(光学媒体2)で反射させ対物レンズ3を透過後、CDの情報記録面に集光させた。
【0044】
第2の光源4は波長650nmのレーザ光源とした。補助レンズ5と対物レンズ3とで有限系のレンズを構成するように補助レンズ5の仕様を設定した。第2の光源4からの光を補助レンズ5、ハーフミラー(光学媒体2)、対物レンズ3の順に透過させてDVDの情報記録面に集光させた。
【0045】
対物レンズ3の設計は次のように行った。
光ディスクの透明基板の厚みが1.2mm(CD)、光ディスクの透明基板の屈折率が1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有し、NAを0.60に設定した対物レンズ3を設計した。CDの記録又は再生にはこの対物レンズをNA0.38に絞って用いる。
【0046】
表1に、この対物レンズ3の諸数値、各係数を示す。表1において、fは焦点距離、Lは第1の光源1から第1の情報記録面6bまでの距離(物像間距離)、Pは対物レンズ3のCD側の面とCDの対物レンズ3側の面との距離(作動距離)、dは対物レンズ3の中心厚、nは対物レンズ3の屈折率である。対物レンズ3の非球面形状は、数1で表す。
【0047】
なお、数1において、iは2,4,6,8,10であり、jは1,2であり、hは光軸からの高さであり、zは第j面非球面の頂点の接平面からその非球面上の高さhの点までの距離であり、r,k,ai,jは第j面の各係数である。
【0048】
【数1】
Figure 0004081857
【0049】
【表1】
Figure 0004081857
【0050】
補助レンズ5の設計は次のように行った。
表1の対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系が、光ディスクの透明基板の厚みが0.6mm(DVD)、光ディスクの透明基板の屈折率1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有するように、補助レンズ5を設計した。表1の対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系のNAは0.60に設定した。表2に、この補助レンズ5の諸特性、各係数を示す。
【0051】
表2において、Pは対物レンズ3のDVD側の面とDVDの対物レンズ3側の面との距離(作動距離)、dは補助レンズの中心厚、nは補助レンズ5の屈折率である。また、補助レンズ5の非球面形状も対物レンズ3と同様に数1で表す。
【0052】
図4にCD用光学系の軸外波面収差特性を示す。図4において実線はすべての種類の収差を含む波面収差を示す。また、破線は軸外波面収差のうちの軸外コマ収差のみを示す。また図5にDVD用光学系の軸外波面収差特性を示す。実線、破線の意味は図4と同様である。なお、以下の収差特性図においても実線、破線の意味は図4と同様とする。各実施例についての収差特性図及び後述する表9の収差の値はすべて計算値である。
【0053】
3次の球面収差のRMS値(計算値)、像高0.1mmにおける軸外コマ収差のRMS値(計算値)については、表9に示し、例2〜4のものについても同様に示す。表9において、例1、3、4のDVD用光学系は、対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系であり、例2のCD用光学系は、対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系である。
【0054】
また、例1の光学系の横倍率、対物レンズ3の有効径(光が通過する範囲の最大径)については、表10に示し、例2〜4についても同様に示した。
【0055】
プラスチックを射出成形して、例1に係る形状の対物レンズ3と補助レンズ5とを作製し、例1の光学装置を製作した。DVDとCDについてこの光学装置により記録又は再生を行ったところ、両方とも忠実に記録再生できた。
【0056】
【表2】
Figure 0004081857
【0057】
「例2」
例2は、第1の透明基板6aの厚みt、第2の透明基板7aの厚みtとがt<tである場合の実施例である。
第1の光ディスク6としてDVDを用い、第2の光ディスク7としてCDを用いることとし、CD、DVDの記録又は再生を前提とし、図3に示す光学装置を製作した。
【0058】
第1の光源1は波長650nmのレーザ光源とした。第1の光源1の光をハーフミラー(光学媒体2)で反射させ対物レンズ3を透過後、DVDの情報記録面に集光させた。
【0059】
第2の光源4は波長650nmのレーザ光源とした。補助レンズ5と対物レンズ3とで有限系のレンズを構成するように補助レンズ5の仕様を設定した。第2の光源4からの光を補助レンズ5、ハーフミラー(光学媒体2)、対物レンズ3の順に透過させてCDの情報記録面に集光させた。
【0060】
対物レンズ3の設計は次のように行った。
光ディスクの透明基板の厚みが0.6mm(DVD)、光ディスクの透明基板の屈折率が1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有し、NA0.60に設定した対物レンズ3を設計した。
【0061】
CDの記録又は再生にはこの対物レンズ3と組合せて最適化される補助レンズ5を設け、この対物レンズをNA0.38に絞って用いる。絞り径が可変の絞りは光学媒体2と対物レンズ3との間に設けた。また、例1と同様、非球面形状は、数1で表すこととし、諸数値、各係数を表3に示す。
【0062】
【表3】
Figure 0004081857
【0063】
補助レンズの設計は次のように行った。
表3の対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系が、光ディスクの透明基板の厚みが1.2mm(CD)、光ディスクの透明基板の屈折率1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有するように、補助レンズ5を設計した。表3の対物レンズ3と補助レンズ5との組合せの光学系のNAは0.38に設定した。表4に、この補助レンズ5の諸特性、各係数を示す。
【0064】
表4において、Pは対物レンズ3のCD側の面とCDの対物レンズ3側の面との距離(作動距離)、dは補助レンズ5の中心厚、nは補助レンズ5の屈折率である。また、補助レンズ5の非球面形状も対物レンズ3と同様に数1で表す。
【0065】
図6にCD用光学系の軸外波面収差特性を示す。また、図7にDVD用光学系の軸外波面収差特性を示す。
【0066】
プラスチックを射出成形して、例2に係る形状の対物レンズ3と補助レンズ5とを作製し、例2の光学装置を製作した。DVDとCDについてこの光学装置により記録又は再生を行ったところ、両方とも忠実に記録再生できた。
【0067】
【表4】
Figure 0004081857
【0068】
「例3」
例3は、第1の透明基板6aの厚みt、第2の透明基板7aの厚みtとがt>tである場合の実施例である。
第1の光源1の波長を780nmに変更し、第2の光源4の波長を650nmに変更して、さらに、対物レンズ3の仕様及び補助レンズ5の仕様を変更する以外は、例1と同様の仕様とした光学装置を製作した。
【0069】
対物レンズ3の設計は次のように行った。
光ディスクの透明基板の厚みが1.2mm(CD)、光ディスクの透明基板の屈折率が1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有し、NA0.60に設定した対物レンズ3を設計した。CDの記録又は再生にはこの対物レンズをNA0.45に絞って用いる。対物レンズ3の非球面形状は、数1で表すこととし、諸数値、各係数を表5に示す。
【0070】
【表5】
Figure 0004081857
【0071】
補助レンズ5の非球面形状は、数1で表すこととし、表6に諸特性、各係数を示す。図8にCD用光学系の軸外波面収差特性を示す。また、図9にDVD用光学系の軸外波面収差特性を示す。
【0072】
プラスチックを射出成形して、例3に係る形状の対物レンズ3と補助レンズ5とを作製し、例3の光学装置を製作した。DVDとCDについてこの光学装置により記録又は再生を行ったところ、両方とも忠実に記録再生できた。
【0073】
【表6】
Figure 0004081857
【0074】
「例4」
例4は、第1の透明基板6aの厚みt、第2の透明基板7aの厚みtとがt>tである場合の実施例である。
対物レンズ3の仕様及び補助レンズ5の仕様を変更する以外は、例3と同様の仕様とした光学装置を製作した。
対物レンズ3の設計は次のように行った。
光ディスクの透明基板の厚みが1.2mm(CD)、光ディスクの透明基板の屈折率が1.58の条件で最適に用いられ、回折限界性能を有し、NA0.60に設定した対物レンズ3を設計した。CDの記録又は再生にはこの対物レンズをNA0.45に絞って用いる。対物レンズ3の非球面形状は、数1で表すこととし、諸数値、各係数を表7に示す。
【0075】
【表7】
Figure 0004081857
【0076】
補助レンズ5の非球面形状は、数1で表すこととし、表8に諸特性、各係数を示す。図10にCD用光学系の軸外波面収差特性を示す。また、図11にDVD用光学系の軸外波面収差特性を示す。
【0077】
プラスチックを射出成形して、例4に係る形状の対物レンズ3と補助レンズ5とを作製し、例4の光学装置を製作した。DVDとCDについてこの光学装置により記録又は再生を行ったところ、両方とも忠実に記録再生できた。
【0078】
【表8】
Figure 0004081857
【0079】
【表9】
Figure 0004081857
【0080】
【表10】
Figure 0004081857
【0081】
【発明の効果】
本発明の光学装置は、光源2個、対物レンズ1個及び補助レンズ1個で製作でき、光源又はレンズを移動させる必要がないため、移動機構を備える必要がなく、小型化、軽量化が達成でき、生産性に優れる。
【0082】
さらに、本発明の光学装置は、光源やレンズの、光軸からの傾きの経年変化又は軸ずれの経年変化が少なく、かつ、軸上及び軸外の収差が良好であり、高精度化が容易となって、光学性能に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の一実施例を示す構成図
【図2】図1とは別の実施例を示す構成図
【図3】図1とは別の実施例を示す構成図
【図4】例1のCD用光学系の軸外波面収差特性図
【図5】例1のDVD用光学系の軸外波面収差特性図
【図6】例2のCD用光学系の軸外波面収差特性図
【図7】例2のDVD用光学系の軸外波面収差特性図
【図8】例3のCD用光学系の軸外波面収差特性図
【図9】例3のDVD用光学系の軸外波面収差特性図
【図10】例4のCD用光学系の軸外波面収差特性図
【図11】例4のDVD用光学系の軸外波面収差特性図
【符号の説明】
1:第1の光源
2:光学媒体
3:対物レンズ
4:第2の光源
5:補助レンズ
6:第1の光ディスク
6a:第1の光ディスク6の透明基板(第1の透明基板)
6b:第1の光ディスク6の情報記録面(第1の情報記録面)
7:第2の光ディスク
7a:第2の光ディスク7の透明基板(第2の透明基板)
7b:第2の光ディスク7の情報記録面(第2の情報記録面)
9:絞り
11:第1の受光素子
12:第1の受光素子11用光学媒体
21:第2の受光素子
22:第2の受光素子21用光学媒体
S2:第2の光源から補助レンズ5の第2の光源側の面(第1面)までの光軸上の距離
S3:補助レンズ5の光ディスク側の面(第2面)から対物レンズ3までの光軸上の距離

Claims (6)

  1. 第1の光源と、
    第2の光源と、
    前記第1の光源からの光及び前記第2の光源からの光を光ディスクの透明基板を通して前記光ディスクの情報記録面上に集光させる対物レンズと、
    前記情報記録面からの反射光を前記対物レンズを透過して受光する受光素子と、
    前記第2の光源と前記対物レンズとの間に配された補助レンズとを備える光学装置において、
    前記光ディスクは、前記透明基板の厚みが異なる第1の光ディスクと第2の光ディスクのいずれかが配置され、
    前記第1の光ディスクの情報記録面には前記第1の光源からの光を前記対物レンズ、前記第1の光ディスクの透明基板の順に透過させて集光させるとともに、前記第1の光ディスクの情報記録面からの反射光を前記第1の光ディスクの透明基板、前記対物レンズの順に透過させて前記受光素子で受光させ、
    前記第2の光ディスクの情報記録面には第2の光源からの光を前記補助レンズ、前記対物レンズ、前記第2の光ディスクの透明基板の順に透過させて集光させるとともに、前記第2の光ディスクの情報記録面からの反射光を前記第2の光ディスクの透明基板、前記対物レンズ、前記補助レンズの順に透過させて前記受光素子で受光させる光学装置
  2. 前記対物レンズ、前記補助レンズとは別に、光学媒体が設けられており、
    前記第1の光源からの光が前記光学媒体を介して前記対物レンズに到達し、
    前記補助レンズを透過した前記第2の光源からの光が前記光学媒体を介して前記対物レンズに到達するように構成されている請求項1記載の光学装置。
  3. 前記光学媒体がハーフミラーである請求項2記載の光学装置。
  4. 前記第1の光源と前記第1の光ディスクの透明基板との組合せに対応する前記対物レンズの横倍率をβ前記第2の光源と前記第2の光ディスクの透明基板との組合せに対応する、前記対物レンズと前記補助レンズからなる横倍率をβとするとき、
    下記(A)と下記(B)とのいずれか一方又は両方の条件を満足する請求項1〜3いずれか1項記載の光学装置。
    (A)0.05≦|β|≦0.3、
    (B)0.05≦|β|≦0.3。
  5. 前記第2の光源から前記補助レンズの光源側の面までの光軸上の距離をS2とするとき、8mm≦S2≦25mmである請求項1〜4いずれか1項記載の光学装置。
  6. 前記第1の光源の波長をλ前記第2の光源の波長をλとするとき、
    前記第1の光ディスクの情報記録面のデータの記録又は再生に対応して、3次の球面収差のRMS値の絶対値が0.03λ以下となるようにし、かつ、像高0.1mmにおける軸外コマ収差が0.03λ以下となるように前記対物レンズの仕様を設定し、
    前記第2の光ディスクの情報記録面のデータの記録又は再生に対応して、3次の球面収差のRMS値の絶対値が0.03λ以下となるようにし、かつ、像高0.1mmにおける軸外コマ収差が0.03λ以下となるように前記対物レンズと前記補助レンズの組合せの仕様を設定する請求項1〜5いずれか1項記載の光学装置。
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