JP4079758B2 - 電動機ステータからの巻線コイル分離方法とその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電動機ステータからの巻線コイル分離方法とその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、地球環境の保全に関して電化製品等のリサイクルユーズが進んできている。
【0003】
冷蔵庫、エアコン、洗濯機等の電化製品に用いられた部品・材料等のリサイクルおよび部品・材料の再生については、簡易に低コストで、材料の純度を高くした状態で解体できる方法で、なおかつ地球環境に配慮された方法が要求されている。電動機のステータコアから巻線コイルを分離して銅材料と鉄鋼材料に分別する方法も簡易で低コスト、高い材料純度と地球環境に配慮される方法が要求されている。
【0004】
電動機ステータ100は、図12(a)〜(c)に示すようにステータコア1のスロット2に巻線コイル3を実装して構成されている。
従来の分離方法としては、先ず、図13(a)に示すようにステータコア1の端面4から突出している前記巻線コイル3の巻線渡り部分5のコーナー部分6をペンチ、ニッパー、ワイヤーカッター等の切断工具7によって挟んで手作業で切断し、次に、図13(b)に示すように端面4を下方に向けたステータコア1をバイス8で挟んで保持し、巻線コイル3の切断した部分の略反対方向より、巻線コイル3をペンチ等の工具を用いてステータコア1から引っ張り出して抜き出すのが一般的である。
【0005】
また、(特許文献1)には、図14に示すように電動機ステータ100の周面側から回転刃9を中心部に向かって(矢印A方向)に移動させながら巻線渡り部分5のコーナー部分6を切断した後、図13(b)と同様にして巻線コイル3の切断した部分の略反対方向より、巻線コイル3を工具を用いてステータコア1から引っ張り出して抜き出す技術が開示されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2000−176430号公報 (図4)
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図14に示した分離方法では、図13(a)の場合に比べて作業者の手作業に頼る工程が減少して作業時間の短縮が可能であるが、ステータコア1の外周方向から回転刃9を当てて、巻線コイル3をステータコア1の内側方向に切断する工程では、ステータコア1の内周部に形成されたスロット挿入口10(図12(b)を参照)に巻線コイル3が逃げ込むため、回転刃9を大きく動かして切断するか、切れ残りが生じたりするものであった。
【0008】
本発明は、刃を従来のように大きく動かさなくても確実に巻線コイルを切断できる電動機ステータからの巻線コイル分離方法とその装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の請求項1に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、ローター挿入用の貫通孔とこの貫通孔に内周端のスロット挿入口が連通して前記貫通孔の周りに放射状に形成された複数のスロットとを有するステータコアと、このステータコアの前記複数のスロットの間を通過して前記ステータコアの両端面側に突出した巻線渡り部分を有する巻線コイルとからなる電動機ステータを、前記ステータコアと前記巻線コイルとに分離するに際し、回転する回転刃が前記ステータコアの内周側から外周側に相対的に移動するように前記回転刃と前記ステータコアが相対移動して前記回転刃によって前記ステータコアの一方の端面の付近で前記ステータコアの一方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分を切断する切断工程と、前記切断工程により一端が切断された前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に相対的に引き抜く引き抜き工程とを有し、前記切断工程ではあらかじめ、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの環状の巻線渡り部分の最大径よりも大きく、前記ステータコアの他方の端面よりも小さい孔を有する載置台に、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分が前記孔に入るように前記電動機ステータを載置し、さらに把持手段により、前記貫通孔を内側から把持すると同時に前記貫通孔の軸芯方向の前記載置台に前記ステータコアを押し付けて、前記ステータコアと前記載置台との間に隙間が無い状態で前記ステータコアを固定することで、前記ステータコアの前記載置台からの浮き上がりを防止することを特徴とするので、ステータコアの内側方向から外側に向かって切断刃物を移動させることで、巻線コイルがステータコアのスロットの奥に押し付けられ、少ない移動距離で切断残りが生じない良好な切断が可能である。また、ステータコアの一部が載置台から浮き上がっていても、把持手段がステータコアの貫通孔を内側から把持してステータコアを載置台に押し付けることで前記浮き上がりが解消され、切断手段によって正確な位置を切断できる。また、ステータコアの貫通孔を内側から把持する把持手段によりステータコアを固定するので、外形が真円でないステータコアであっても芯出しをした状態に位置決めできる。
【0012】
本発明の請求項2の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項1において、前記切断工程では、前記ステータコアを前記回転刃とは逆方向に回転させて切断するので、前記回転刃とステータコアとの相対速度が大きくなって良好な切断状態を期待できる。
【0013】
本発明の請求項3の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項1において、前記切断工程では、前記回転刃を螺旋状に外側に移動させて切断するので、良好な切断状態を期待できる。
【0014】
本発明の請求項4の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項1から請求項3のいずれかにおいて、前記切断工程を実施した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記引き抜き工程を実施するので、巻線コイルの切断と引き抜きを一体化した設備を実現でき、作業性が向上する。
【0015】
本発明の請求項5の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項1から請求項4のいずれかにおいて、前記切断工程よりも前に前記ステータコアの厚みを測定する厚み測定工程を有し、前記切断工程では、前記厚み測定工程の測定結果に基づいて前記ステータコアの厚み方向における前記回転刃の位置を決定するので、予めステータコアの厚み寸法を測定しておくことで、ステータコアの厚さぎりぎりの位置で切断が可能であり、巻線コイルがばらばらにならずに抜き出すことができる。
【0016】
本発明の請求項6の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項5において、前記厚み測定工程で厚みを測定した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記切断工程を実施するので、厚み測定と巻線コイルの切断を一体化した設備を実現でき、作業性が向上する。
【0017】
本発明の請求項7の電動機ステータからの巻線コイル分離方法は、請求項5において、前記厚み測定工程で厚みを測定した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記切断工程と前記引き抜き工程を実施するので、厚み測定と巻線コイルの切断さらに引き抜きを一体化した設備を実現でき、作業性が向上する。
【0019】
本発明の請求項8に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、ローター挿入用の貫通孔とこの貫通孔に内周端のスロット挿入口が連通して前記貫通孔の周りに放射状に形成された複数のスロットとを有するステータコアと、このステータコアの前記複数のスロットの間を通過して前記ステータコアの両端面側に突出した巻線渡り部分を有する巻線コイルとからなる電動機ステータを、前記ステータコアと前記巻線コイルとに分離する電動機ステータからの巻線コイル分離装置であって、回転する回転刃が前記ステータコアの内周側から外周側に相対的に移動するように前記回転刃と前記ステータコアが相対移動して前記回転刃によって前記ステータコアの一方の端面の付近で前記ステータコアの一方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分を切断する切断手段と、前記切断手段により一端が切断された前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に相対的に引き抜く分離手段とを有し、さらに、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの環状の巻線渡り部分の最大径よりも大きく、前記ステータコアの他方の端面よりも小さい孔を有する載置台と、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分が前記孔に入るように前記載置台に載置された前記電動機ステータに対して、前記貫通孔を内側から把持すると同時に前記貫通孔の軸芯方向の前記載置台に前記ステータコアを押し付けるよう構成された把持手段とが設けられており、前記把持手段により、前記ステータコアと前記載置台との間に隙間が無い状態で前記ステータコアを固定することで、前記ステータコアの前記載置台からの浮き上がりを防止することを特徴とするので、巻線コイルがステータコアのスロットの奥に押し付けられるので、少ない移動距離で切断残りが生じない良好な切断を実現できる。また、ステータコアの一部が載置台から浮き上がっていても、把持手段がステータコアの貫通孔を内側から把持してステータコアを載置台に押し付けることで前記浮き上がりが解消され、切断手段による正確な位置の切断を実現できる。また、ステータコアの貫通孔を内側から把持する把持手段を設けてステータコアを固定するので、外形が真円でないステータコアであっても芯出しをした状態に位置決めを実現できる。
【0022】
本発明の請求項9に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項8において、前記ステータコアを前記回転刃とは逆方向に回転させるので、前記回転刃とステータコアとの相対速度が大きくなって良好な切断状態を実現できる。
【0023】
本発明の請求項10に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項8において、前記切断手段は、前記回転刃をこの回転刃の回転方向とは逆方向の螺旋状に外側に移動させるよう構成したので、良好な切断状態を実現できる。
【0024】
本発明の請求項11に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項8から請求項10のいずれかにおいて、前記分離手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記電動機ステータを移動させることなく前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に引き抜くよう構成したので、巻線コイルの切断と引き抜きを一体化した設備によって作業性が向上する。
【0025】
本発明の請求項12に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項8から請求項11のいずれかにおいて、前記ステータコアの厚みを測定する厚み測定手段を設け、この厚み測定手段の測定結果に基づいて前記切断手段の前記ステータコアの厚み方向における前記回転刃の位置を決定するよう構成したので、ステータコアの厚さのぎりぎりの位置で切断して、巻線コイルがばらばらにならずに抜き出すことができる。
【0026】
本発明の請求項13に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項12において、前記厚み測定手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記ステータコアを測定するように構成したので、厚み測定と巻線コイルの切断を一体化した設備によって作業性が向上する。
【0027】
本発明の請求項14に記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置は、請求項12において、前記厚み測定手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記ステータコアを測定するよう構成し、前記分離手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断された後の前記ステータコアを移動させることなく前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に引き抜くよう構成したので、厚み測定と巻線コイルの切断さらに引き抜きを一体化した設備によって作業性が向上する。
【0029】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の電動機ステータからの巻線コイル分離方法を具体的な各実施の形態に基づいて説明する。
【0030】
(実施の形態1)
図1〜図7は本発明の(実施の形態1)を示す。
巻線コイル分離装置は、切断加工機11と分離機12で構成されている。
【0031】
切断加工機11には、電動機ステータ100のステータコア1の厚みを計測する厚み測定手段13と、電動機ステータ100を把持して回転させるチャック回転装置14と、先端に回転刃15が取り付けられておりチャック回転装置14に対して上下、前後、左右方向に移動可能な切断ユニット16が設けられている。
【0032】
分離機12には、載置台17と載置台17に載置されたワークに係合する一対の係合刃18a,18bと、この係合刃18a,18bを下降方向に駆動する昇降装置19が設けられている。
【0033】
電動機ステータ100からの巻線コイルの分離は、次のような手順で実施される。
先ず、厚み測定手段13の位置にワークとしての電動機ステータ100を配置してステータコア1の厚みを測定する。厚み測定手段13は図2(a)に示すよう第1,第2のレバー20a,20bを互いに近づく方向に駆動して、第1,第2のレバー20a,20bがステータコア1に当接した時のそれぞれの位置P1,P2から、差分(P1−P2)をステータコア1の厚みFとして読み取る。
【0034】
厚みを測定の終わったワークは、チャック回転装置14に手動でセットされる。具体的には、図2(b)に示すようにステータコア1の貫通孔21(図2(b)参照)の内側にチャック回転装置14の爪22が位置するように支持台23に電動機ステータ100をセットする。前記爪22の数は、120°間隔で配置された少なくとも3本の爪が設けられている。チャック回転装置14に電動機ステータ100がセットされると、爪22を互いに離間するように外側に移動させて、ステータコア1の前記貫通孔21を内側から把持する。
【0035】
そして、切断ユニット16の回転刃15をステータコア1の貫通孔21の内側に下降させる。このときの切断ユニット16の下降制御は、コントローラ24が厚み測定手段13の前記厚みFに基づいて、回転刃15による切断位置がステータコア1の一方の端面4の僅か上になる位置で停止させる。
【0036】
この図2(c)に示す状態で、回転刃15を右方向(矢印B方向)に回転させ、チャック回転装置14を左方向(矢印C方向)に回転させる。図2(d)と図3(a),図3(b)に示すように回転刃15を巻線コイル3の巻線渡り部分5の内側から外側に向かって(矢印D方向)移動させて図4(a)と図4(b)に示すように巻線コイル3を切断する。
【0037】
詳しくは、図3(b),図4(a)において回転刃15は、巻線コイル3をスロット2の奥側に押し付けながら切断するため、従来のように回転刃を巻線コイル3の外側から内側に移動させて切断する場合のように巻線コイル3の逃げがなく、しかも切断位置がステータコア1の前記一方の端面4に近い場所で切断するため巻線コイル3の逃げがなく、回転刃を従来のように大きく動かさなくても確実に巻線コイルを切断できる。また、回転刃15とステータコア1との回転方向が逆方向であるため、相対速度が大きくなって良好な切断結果が得られる。図4(c)に切断結果を示す。
【0038】
図4(a)で巻線コイル3から切断分離されたドーナツ状の巻線渡り部分5は、回転刃15を初期位置に待避させることによって容易に取り外すことができる。巻線コイル3の一方の巻線渡り部分5が切断分離されたステータコア1は、チャック回転装置14の爪22を内周側に移動させることによってチャック回転装置14から取り外すことができ、分離機12へ移すことができる。
【0039】
分離機12の載置台17には、ステータコア1の他方の端面25から突出した巻線コイル3の環状の前記巻線渡り部分5の最大径Eよりも大きく、ステータコア1の前記他方の端面よりも小さい径の孔26が図5のように形成されている。
【0040】
片側の巻線渡り部分5が切断除去されたステータコア1は、図6(a)に示すように残された巻線渡り部分5が孔26に挿入されるように載置台17にセットされ、作業者が引き抜き開始を指示すると、これを検出した昇降装置19は、図6(a)から図6(b)に示すように一対の係合刃18a,18bの間隔を狭くする方向(矢印F方向)に駆動してステータコア1の前記他方の端面26から突出している巻線コイルの残された巻線渡り部分5の外側に係合させた後、昇降装置19は図6(b)から図6(c)に示すようにこの係合刃18a,18bを下降方向に駆動する。
【0041】
これによって、ステータコア1に残された巻線コイル3は、載置台17の上のステータコア1から下方へ引き抜かれて回収シュート27に落下する。以上の工程によって、ワークとしての電動機ステータ100は、磁性鋼板製のステータコア1と銅製の巻線コイル3とに分離が完了する。
【0042】
なお、ステータコア1の厚みを予め計測し、その厚みのぎりぎりの位置に回転刃15を当てることにより、回転刃15の少ない移動距離で切断できるだけでなく、図4(c)に示したように巻線コイル3がまとまった状態での切断が可能となり、切断された巻線コイル3がばらばらになることなく、巻線コイル3が抜けやすいという効果がある。
【0043】
また、切断加工機11におけるステータコア1の保持を、ステータコア1の貫通孔21を内側からチャック回転装置14の爪22によって把持してステータコア1を固定しているため、ステータコア1の外周形状が真円でない場合であっても、芯出しをした状態で電動機ステータ100を保持できる。
【0044】
上記の実施の形態では、チャック回転装置14によって電動機ステータ100を回転させて、さらに回転刃15をステータコア1の貫通孔21の内側から外側に向けて直線移動させて巻線コイル3を切断分離したが、ステータコア1を回転させない様態で、図7に示すように回転刃15を螺旋状に外側に移動させて切断することもできる。波線の矢印Gは回転刃15の移動軌跡を示している。
【0045】
また、切断刃として回転刃15を採用し、電動機ステータ100を回転させたり、電動機ステータ100を停止させて巻線コイル3を切断したが、切断刃を回転させずに電動機ステータ100だけを回転させて巻線コイル3を切断することもできる。
【0046】
上記の各実施の形態では、回転しない切断刃または回転した切断刃が、ステータコア1に対して貫通孔21の内側から外側に向かって移動したが、回転しない切断刃または回転した切断刃を移動させずに、回転しない電動機ステータ100または回転した電動機ステータ100を切断刃に近づける方向に移動させて巻線コイル3を切断することもできる。
【0047】
上記の各実施の形態では、載置台17に載せられたステータコア1に対して残された巻線コイル3を下方へ引き抜いたが、載置台17を上方へ移動させながら巻線コイル3を下方へ引き抜いたり、巻線コイル3の位置を停止させた状態で載置台17だけを上方へ移動させて巻線コイル3をステータコア1から引き抜くこともできる。
【0048】
(実施の形態2)
図8(a)〜図11は本発明の(実施の形態2)を示す。
(実施の形態1)では、チャック回転装置14にワークとしての電動機ステータ100をセットする前に別の場所に設置された厚み測定手段13でステータコア1の厚みを測定し、測定の終わった電動機ステータ100をチャック回転装置14の位置に移し、切断工程が終わるとチャック回転装置14から取り外したステータコア1を分離機12に移して、ステータコア1と残された巻線コイル3とを分離したが、この(実施の形態2)では、チャック回転装置14にセットした電動機ステータ100のステータコア1の厚みを厚み測定手段13が測定し、同じ位置で電動機ステータ100の巻線コイル3の一方の巻線渡り部分5を切断分離し、さらに、同じ位置において、ステータコア1と残された巻線コイル3とを分離して、ワークである電動機ステータ100を移動させなくても分離作業を遂行できる点が異なっている。
【0049】
巻線コイル分離装置は、図8(a)に示すように切断加工機11は、ワークである電動機ステータ100を把持して回転させるチャック回転装置14と、先端に回転刃15が取り付けられておりチャック回転装置14に対して上下、前後、左右方向に移動可能な切断ユニット16と、チャック回転装置14に把持された電動機ステータ100のステータコア1の厚みを計測する厚み測定手段13とで構成されている。さらに、載置台17と一対の係合刃18a,18bおよびこの係合刃18a,18bを下降方向に駆動する昇降装置19は、チャック回転装置14の爪22が把持するステータコア1を支持できるようにチャック回転装置14の外側に配置されている。係合刃18a,18bと昇降装置19の載置台17との相互関係は(実施の形態1)と同じである。
【0050】
電動機ステータ100からの巻線コイルの分離は、次のような手順で実施される。
先ず、図8(b)に示すように電動機ステータ100を載置台17に載せる。つまり、ステータコア1の他方の端面から突出した巻線コイル3の環状の前記巻線渡り部分5が載置台17の孔26に挿入されるように載せる。作業者が分離開始を指示すると、これを検出したコントローラ(図示せず)は、チャック回転装置14の爪22を下降させる。爪22がガイドブロック28の面に沿って下降すると、爪22の相互間の間隔が広がってステータコア1の前記貫通孔21を内側から把持する。このとき、爪22がステータコア1に当接してさらに爪22が降下しながら爪22の相互間の間隔が広がって電動機ステータ100の貫通孔21を内側から把持するので、載置台17に電動機ステータ100を載せたときに、ステータコア1と載置台17との間に隙間があってもステータコア1が載置台17に押し付けられて前記隙間が無い状態を作り出すことができる。
【0051】
電動機ステータ100のチャック回転装置14へのセットが完了すると、図8(c)と図8(d)に示すように厚み測定手段13のレバー20bがステータコア1に向かって下降し、レバー20bがステータコア1に当接した時の位置P1を読み取る。厚み測定手段13は載置台17の高さを基準にレバー20bの位置を測定しており、前記コントローラは、P1をステータコア1の厚みFとして読み取る。
【0052】
次に、前記コントローラは、図9(a)に示すように厚み測定手段13のレバー20bを上昇させるとともに、切断ユニット16の回転刃15をステータコア1の貫通孔21の内側に下降させる。このときの切断ユニット16の下降制御は、前記コントローラが厚み測定手段13の前記厚みFに基づいて、図9(b)に示すように回転刃15による切断位置がステータコア1の一方の端面4の僅か上になる位置で停止させる。また、チャック回転装置14によるステータコア1の回転駆動が開始され、載置台17は作業台29との間で滑りながらステータコア1と一体に回転する。回転刃15の回転方向Bと電動機ステータ100の回転方向Cとは逆方向に設定されている。
【0053】
切断ユニット16は、図9(b)と図9(c)に示すように回転刃15を巻線コイル3の巻線渡り部分5の内側から外側に向かって移動させて図9(d)に示すように巻線コイル3を切断する。
【0054】
詳しくは、図9(c)において回転刃15は、巻線コイル3をスロット2の奥側に押し付けながら切断するため、従来のように回転刃を巻線コイル3の外側から内側に移動させて切断する場合のように巻線コイル3の逃げがなく、しかも切断位置がステータコア1の前記一方の端面4に近い場所で切断するため巻線コイル3の逃げがなく、回転刃を従来のように大きく動かさなくても確実に巻線コイルを切断できる。また、回転刃15と電動機ステータ100との回転方向が逆方向であるため、相対速度が大きくなって良好な切断結果が得られる。
【0055】
ステータコア1の前記一方の端面4から突出した巻線渡り部分5の切断が完了すると、前記コントローラは図10(a)に示すようにチャック回転装置14によるステータコア1の回転を停止させると共に、回転刃15を上昇させる。回転刃15が図10(b)に示すように上昇した状態では、前記図9(d)で巻線コイル3から切断分離された環状の巻線渡り部分5を容易に取り外すことができる。
【0056】
さらに、係合刃18a,18bの間隔を狭くするように駆動してステータコア1の前記他方の端面25から突出している巻線コイルの残された巻線渡り部分5の外側に係合させた後に、チャック回転装置14の爪22をガイドブロック28の面に沿って上昇させて爪22の最大外径W1を図10(d)に示すように巻線コイル3の内径W2よりも狭くしてから、昇降装置19が図11(a)と図11(b)に示すようにこの係合刃18a,18bを下降方向に駆動する。
【0057】
これによって、ステータコア1に残された巻線コイル3は、載置台17の上のステータコア1から下方へ引き抜かれる。下方へ引き抜かれた巻線コイル3は、図11(b)に示す状態において載置台17からステータコア1を撤去し、昇降装置19に指示して係合刃18a,18bを初期位置に復帰させた後に、図11(c)と図11(d)に示すように載置台17の孔26から巻線コイル3が取り出されて分離が完了する。
【0058】
このように、図8(b)に示す状態で載置台17に載せたワークは、図11(b)に示す状態まで移動させなくても済むため、自動化に適している。
なお、図9(c)〜図10(a)に示す工程では回転刃15を貫通孔21の外側に直線移動させただけであったが、(実施の形態1)の図7と同様に回転刃15を螺旋状に外側に移動させて切断することもできる。
【0059】
上記の(実施の形態2)では、ステータコア1の厚み測定の工程と切断工程ならびに引き抜き工程の3つ工程を、載置台17の上で実施する場合を例に挙げて説明したが、ステータコア1の厚み測定の工程と切断工程を同一場所で実施し、切断工程の完了したステータコア1を引き抜き工程の位置に移し換えるように構成しても(実施の形態1)に比べて作業性が良好である。
【0060】
上記の(実施の形態2)では、切断刃として回転刃15を採用し、この回転刃15だけでなくステータコア1も回転させながら巻線コイル3を切断したが、回転しない切断刃を採用して電動機ステータ100だけを回転させて巻線コイル3を切断することもできる。
【0061】
上記の(実施の形態2)では、載置台17に載せられたステータコア1に対して残された巻線コイル3を下方へ引き抜いたが、載置台17を上方へ移動させながら巻線コイル3を下方へ引き抜いたり、巻線コイル3を停止させた状態で載置台17だけを上方へ移動させて巻線コイル3をステータコア1から引き抜くこともできる。
【0062】
なお、(実施の形態1)(実施の形態2)では切断刃を電動機ステータの巻線コイルに向かって移動させて切断したが、切断刃と電動機ステータとを相対移動させて切断することができ、ステータコア側を移動させて巻線コイルを回転する切断刃物に押圧して切断することもできる。さらに、切断刃物は1個を想定しているが、複数の切断刃物を設置してもよく、その場合は作業に要する時間を短縮できる。
【0063】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ローター挿入用の貫通孔とこの貫通孔に内周端のスロット挿入口が連通して前記貫通孔の周りに放射状に形成された複数のスロットとを有するステータコアと、このステータコアの前記複数のスロットの間を通過して前記ステータコアの両端面側に突出した巻線渡り部分を有する巻線コイルとからなる電動機ステータを、前記ステータコアと前記巻線コイルとに分離するに際し、回転する回転刃が前記ステータコアの内周側から外周側に相対的に移動するように前記回転刃と前記ステータコアが相対移動して前記回転刃によって前記ステータコアの一方の端面の付近で前記ステータコアの一方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分を切断する切断工程と、前記切断工程により一端が切断された前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に相対的に引き抜く引き抜き工程とを有し、前記切断工程ではあらかじめ、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの環状の巻線渡り部分の最大径よりも大きく、前記ステータコアの他方の端面よりも小さい孔を有する載置台に、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分が前記孔に入るように前記電動機ステータを載置し、さらに把持手段により、前記貫通孔を内側から把持すると同時に前記貫通孔の軸芯方向の前記載置台に前記ステータコアを押し付けて、前記ステータコアと前記載置台との間に隙間が無い状態で前記ステータコアを固定することで、前記ステータコアの前記載置台からの浮き上がりを防止することを特徴とするので、ステータコアの内側方向から外側に向かって切断刃物を移動させることで、巻線コイルがステータコアのスロットの奥に押し付けられて、少ない移動距離で切断残りが生じない良好な切断が可能であり、切断された巻線コイルがばらばらになることなく、ステータコアから巻線コイルが抜けやすいという効果がある。また、ステータコアの一部が載置台から浮き上がっていても、把持手段がステータコアの貫通孔を内側から把持してステータコアを載置台に押し付けることで前記浮き上がりが解消され、切断手段によって正確な位置を切断できるという効果がある。さらに、ステータコアの貫通孔を内側から把持する把持手段によりステータコアを固定するので、外形が真円でないステータコアであっても芯出しをした状態に位置決めできるという効果がある。
【0064】
また、ステータコアと巻線コイルを把持し、相対的に一方を移動させることにより電動機ステータのステータコアから巻線コイルを分離できる。
また、切断工程を実施した位置からステータコアを移動させることなく引き抜き工程を実施することによって、作業を自動化させるため具体的な部分および動作によって巻線コイルを切断し、ステータコアから分離できることで自動化設備の製作が可能になる。
【0065】
また、切断工程では、ステータコアを貫通孔の内側から把持することによって、内径寸法違いのステータコアを連続して作業を行えるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の(実施の形態1)の巻線コイル分離装置の外観図
【図2】 同実施の形態のステータコア厚み計測工程と切断加工前半工程図
【図3】 同実施の形態の切断加工前半工程の平面図
【図4】 同実施の形態の切断加工後半工程図と平面図および切断完了後のステータコア平面図
【図5】 同実施の形態の分離機の載置台付近の斜視図
【図6】 同実施の形態の引き抜き工程図
【図7】 同実施の形態の切断加工工程における回転刃の別の例の移動状態を示す平面図
【図8】 本発明の(実施の形態2)の切断加工機のステータコア厚み計測工程図
【図9】 同実施の形態の切断加工機の切断加工工程図
【図10】 同実施の形態の切断工程図と引き抜き前半工程図
【図11】 同実施の形態の引き抜き後半工程図
【図12】 一般的なモータを分解して取り出した巻線コイル付きステータコアの外観斜視図とステータコア単体の平面図および巻線コイル付きステータコアの断面図
【図13】 従来の巻線コイル分離方法の工程図
【図14】 別の従来例の巻線コイル分離方法の説明図
【符号の説明】
100 電動機ステータ(ワーク)
1 ステータコア
2 スロット
3 巻線コイル
4 ステータコア1の一方の端面
5 巻線渡り部分
10 スロット挿入口
11 切断加工機
12 分離機
13 厚み測定手段
14 チャック回転装置
15 回転刃(切断刃)
B 回転刃15の回転方向
C チャック回転装置14の回転方向
D 回転刃15の移動方向
E 巻線コイル3の環状の前記巻線渡り部分5の最大径
F ステータコア1の厚み
G 回転刃15の螺旋状の移動軌跡
16 切断ユニット(切断手段)
17 載置台
18a,18b 係合刃
19 昇降装置
20a,20b 第1,第2のレバー
21 ステータコア1の貫通孔
22 チャック回転装置14の爪(把持手段)
23 支持台
24 コントローラ
25 ステータコア1の他方の端面
26 載置台17の孔
28 ガイドブロック
Claims (14)
- ローター挿入用の貫通孔とこの貫通孔に内周端のスロット挿入口が連通して前記貫通孔の周りに放射状に形成された複数のスロットとを有するステータコアと、このステータコアの前記複数のスロットの間を通過して前記ステータコアの両端面側に突出した巻線渡り部分を有する巻線コイルとからなる電動機ステータを、前記ステータコアと前記巻線コイルとに分離するに際し、
回転する回転刃が前記ステータコアの内周側から外周側に相対的に移動するように前記回転刃と前記ステータコアが相対移動して前記回転刃によって前記ステータコアの一方の端面の付近で前記ステータコアの一方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分を切断する切断工程と、
前記切断工程により一端が切断された前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に相対的に引き抜く引き抜き工程と
を有し、前記切断工程ではあらかじめ、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの環状の巻線渡り部分の最大径よりも大きく、前記ステータコアの他方の端面よりも小さい孔を有する載置台に、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分が前記孔に入るように前記電動機ステータを載置し、さらに把持手段により、前記貫通孔を内側から把持すると同時に前記貫通孔の軸芯方向の前記載置台に前記ステータコアを押し付けて、前記ステータコアと前記載置台との間に隙間が無い状態で前記ステータコアを固定することで、前記ステータコアの前記載置台からの浮き上がりを防止することを特徴とする電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記切断工程では、前記ステータコアを前記回転刃とは逆方向に回転させて切断する
請求項1記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記切断工程では、前記回転刃を螺旋状に外側に移動させて切断する
請求項1記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記切断工程を実施した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記引き抜き工程を実施する
請求項1から請求項3のいずれかに記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記切断工程よりも前に前記ステータコアの厚みを測定する厚み測定工程を有し、前記切断工程では、前記厚み測定工程の測定結果に基づいて前記ステータコアの厚み方向における前記回転刃の位置を決定する
請求項1から請求項4のいずれかに記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記厚み測定工程で厚みを測定した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記切断工程を実施する
請求項5記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - 前記厚み測定工程で厚みを測定した位置から前記ステータコアを移動させることなく前記切断工程と前記引き抜き工程を実施する
請求項5記載の電動機ステータからの巻線コイル分離方法。 - ローター挿入用の貫通孔とこの貫通孔に内周端のスロット挿入口が連通して前記貫通孔の周りに放射状に形成された複数のスロットとを有するステータコアと、このステータコアの前記複数のスロットの間を通過して前記ステータコアの両端面側に突出した巻線渡り部分を有する巻線コイルとからなる電動機ステータを、前記ステータコアと前記巻線コイルとに分離する電動機ステータからの巻線コイル分離装置であって、
回転する回転刃が前記ステータコアの内周側から外周側に相対的に移動するように前記回転刃と前記ステータコアが相対移動して前記回転刃によって前記ステータコアの一方の端面の付近で前記ステータコアの一方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分を切断する切断手段と、
前記切断手段により一端が切断された前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に相対的に引き抜く分離手段とを有し、
さらに、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの環状の巻線渡り部分の最大径よりも大きく、前記ステータコアの他方の端面よりも小さい孔を有する載置台と、前記ステータコアの他方の端面側に突出した前記巻線コイルの巻線渡り部分が前記孔に入るように前記載置台に載置された前記電動機ステータに対して、前記貫通孔を内側から把持すると同時に前記貫通孔の軸芯方向の前記載置台に前記ステータコアを押し付けるよう構成された把持手段とが設けられており、
前記把持手段により、前記ステータコアと前記載置台との間に隙間が無い状態で前記ステータコアを固定することで、前記ステータコアの前記載置台からの浮き上がりを防止することを特徴とする電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記ステータコアを前記回転刃とは逆方向に回転させる
請求項8記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記切断手段は、前記回転刃をこの回転刃の回転方向とは逆方向の螺旋状に外側に移動させる
請求項8記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記分離手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記電動機ステータを移動させることなく前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に引き抜くよう構成した
請求項8から請求項10のいずれかに記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記ステータコアの厚みを測定する厚み測定手段を設け、この厚み測定手段の測定結果に基づいて前記切断手段の前記ステータコアの厚み方向における前記回転刃の位置を決定するよう構成した
請求項8から請求項11のいずれかに記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記厚み測定手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記ステータコアを測定するように構成した
請求項12記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。 - 前記厚み測定手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断するために位置固定された前記ステータコアを測定するよう構成し、
前記分離手段は、前記切断手段により前記巻線コイルの一端を切断された後の前記ステータコアを移動させることなく前記巻線コイルを前記ステータコアの他方の端面の側に引き抜くよう構成した
請求項12記載の電動機ステータからの巻線コイル分離装置。
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