JP5392947B2 - 巻線体の巻線の切断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、冷蔵庫やエアコンの構成部品であるコンプレッサーに使用されている、電磁鋼板製のコアとコアに巻き付けられた銅製の巻線とからなるインナーローター型モーターの巻線体(以下、単に巻線体という。)の巻線を切断してコアとの分離を容易にする巻線体の巻線の切断装置に関する。
従来のコンプレッサーに使用された巻線体を分解するためには、巻線体の巻線を切断する必要がある。巻線体の巻線を切断するには、ソーや砥石等の刃物を回転若しくは往復運動させて切断する方法が採られている。
しかしながら、ソーや砥石によりワークを切断する方法では、切断に伴い大量の切粉が発生し、粉塵被害を与えるとともに、巻線を構成する銅は非常に柔らかいので、切断の際に切れずにコアから引き出されて曲がってしまうなどの多量の切り漏らしないし切断不良箇所が発生する。切り漏らしや切断不良が発生すると、当該部分で巻線とコアとが引っかかってしまって巻線をコアから分離することが困難になる。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたもので、切粉の発生がほとんど無く、切り漏らしや切断不良箇所の無いきれいな切断面を形成させることができ、巻線体の巻線とコアとの分離作業を容易ならしめることができる巻線体の巻線の切断装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明の巻線体の巻線の切断装置では、以下のような手段を採用した。
(1)中心軸線に沿ってほぼ円柱状の中空部が形成されたコアと、前記中空部に沿って円筒状にかつ前記コアの端面から一部を突出させて前記コアに一体に配置された巻線とを備えた筒状の巻線体を前記中空部において保持する巻線体保持機構と、当該巻線体保持機構により保持された巻線体を所定角度ずつ間欠的に回動させる巻線体回動機構と、前記コアの端面から突出する巻線を巻線体の径方向の内外から挟み込む一対の切断刃を備えた切断刃機構と、前記各切断刃間に前記巻線が挟み込まれるように前記切断刃機構と前記巻線体とを相対的に近接移動させる近接移動機構と、前記巻線体回動機構の間欠的な回動動作に連動して前記各切断刃を互いに近接させて前記巻線を挟み込んでせん断する切断刃駆動機構とを備え、前記切断刃機構が、前記一対の切断刃を保持する切断刃保持部材と、前記各切断刃が前記巻線に接触する際に作用する荷重の偏りにより前記切断刃保持部材を前記巻線体の径方向に移動可能に保持する切断刃保持部材保持機構とを備えた
(2)前記巻線体保持機構が、前記巻線体の中空部に挿入され当該中空部に押圧させられ規定中心からのほぼ等距離に配置された3個の巻線体保持部材と、当該各巻線体保持部材を前記規定中心からほぼ等距離を保って移動させる巻線体保持部材移動機構を備えていてもよい
(3)前記一対の切断刃が、その先端に前記巻線の内外径の円弧形状に対応した円弧状の刃部が形成され、各切断刃がその刃部が互いに当接又はすれ違うように配置されていてもよい
(4)前記近接移動機構には、近接させる際に前記巻線体の巻線及びコアを検出する検出手段と、当該検出手段による検出結果に応じて近接移動する速度を制御し近接移動動作を停止させる近接移動制御手段とを備えていてもよい
(1)一対の切断刃で巻線体の巻線を挟み込んでせん断的に切断するので、切り漏らしや曲がって逃げる部分などが無く確実に切断することができ、切粉の発生を極限まで抑制することができ、切断刃の摩耗や損傷を極めて少なくすることができる。また、巻線体をその中空部において保持するので、巻線体の種類が異なって外形形状が種々のものとなっても、巻線体のコアに形成された中空部は内側でモーターのローターを回転させるという機能上形成されたものであり、巻線体の種類によらず真円の円柱状となっているので、巻線体の種類が変わっても、段取り替えを行うことなく、巻線体を保持することができる。さらに、巻線体の種類が変わって巻線体のコアに配置された巻線の寸法(例えば、巻線の内外径寸法)などが変わった場合でも、各切断刃が巻線に接触する際に作用する荷重の偏りにより切断刃を保持する切断刃保持部材を巻線体の径方向に自動的に移動させることができ、特段の段取り替えを行わないでも、安定した切断動作を行わせることができる。
(2)3個の巻線体保持部材を巻線体の中空部に挿入して規定中心からほぼ等距離を保って移動させて中空部に押圧させ巻線体を保持するものでは、巻線体の種類によらず形成されている中空部を利用することで巻線体の種類が変わっても段取り替えを行うことなく、巻線体を保持することができる。
)一対の切断刃を当接させ又はすれ違わせて、巻線の内外径の円弧形状に対応した円弧状の刃部により円滑にかつ確実に巻線をせん断できる。
)近接移動機構により切断刃機構と巻線体とを相対移動させる際に、検出手段により巻線及びコアを検出して、例えば、巻線を検出するまでは可能な限り高速で近接移動をさせ、巻線を検出した後は近接移動させる速度を抑え、さらにコアを検出した後には近接移動を停止させるというような制御を行うことができ、作業能率の向上と切断作業の精度向上との両立を図ることができる。

本発明の実施の一形態に係る巻線体の巻線の切断装置を示す側面図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置を示す正面図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における巻線体保持機構を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における巻線体回動機構を示す図である 図4に示す巻線体回動機構の動作を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における切断刃機構及び切断刃駆動機構を示す図である。 図6の切断刃機構及び切断刃駆動機構の動作を示す図である。 図6の切断刃機構及び切断刃駆動機構の動作を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における一対の切断刃の一例を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における切断刃の他の例を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置における切断刃駆動機構を示す図である。 図11の切断刃駆動機構の動作を示す図である。 図1に示す巻線体の巻線の切断装置により切断する巻線体を示す図である。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態に係る巻線体の巻線の切断装置(以下、特別の場合を除き、単に、切断装置と記載する。)について説明する。
本切断装置により巻線を切断する巻線体としては、図13に示すようなものがある。図示する巻線体Mは、例えば冷蔵庫やエアコンの基本部品であるコンプレッサーに使用されているインナーローター型モーターのステーターであり、コアCと当該コアCに巻かれた巻線Sとからなり、コアCは中心軸線に沿ってほぼ円柱状の中空部Hが形成され、巻線Sは中空部Hに沿って円筒状にかつコアCの端面から一部を突出させてコアCに一体的に配置されている。
図1及び図2に示すように、本切断装置1は、巻線体Mをその中空部Hにおいて保持する巻線体保持機構10と、巻線体保持機構10により保持された巻線体Mを所定角度ずつ間欠的に回動させる巻線体回動機構20と、コアCの端面から突出する巻線Sを巻線体Mの径方向の内外から挟み込む一対の切断刃31を備えた切断刃機構30と、各切断刃31間に巻線Mが挟み込まれるように切断刃機構30と巻線体Mとを相対的に近接移動させる近接移動機構40と、巻線体回動機構20の間欠的な回動動作に連動して各切断刃31を互いに近接させて巻線Sを挟み込んでせん断する切断刃駆動機構50とを備えて概略構成される。
前記巻線体保持機構10は、図3に示すように、以下のように構成される。
すなわち、筒状の軸受け部材11に円柱状の軸部材12が回転自在に挿入され、軸部材12の上方には円柱状の台座部13が一体に形成され、台座部13には巻線体Mの中空部Hに挿入される3個の巻線体保持部材14が規定中心15からほぼ等距離の位置に配置され、台座部13内には各保持部材14を規定中心15からほぼ等距離を保って移動させて巻線体Mの中空部Hに内側から押圧するエアー式のアクチュエーター(図示せず)が内蔵されている。
前記軸部材12には前記エアー式のアクチュエーターに空気を供給する空気通路12aが形成され、軸受け部材11には空気通路12aに軸部材12の回転状態にかかわらず常時連通する空気出入口11aが形成されている。空気出入口11aには切替弁16を介して空気圧源が接続されている。エアー式のアクチュエーター、台座部13、軸部材12(空気通路12a)、軸受け部材11(空気出入口11a)、切換弁16は、本発明の巻線体保持部材移動機構を構成する。
前記巻線体回動機構20は、図3(b)及び図4に示すように、以下のように構成される。
すなわち、巻線体Mに回動動作を付与するための動力源となるエアーシリンダー21が軸部材12の軸線に対してほぼ直交して配置され、エアーシリンダー21のピストン22,23間にはラック24が固定され、ラック24は軸部材12の外周に一方向にのみの回転を許容するクラッチ26を介して取り付けられたピニオンギア25に噛み合っている。
図3(b)に示すように、軸部材12の下端部にはドック17が固定され、ドック17を挟むようにフォトセンサーユニット18が設けられ、軸部材12の回動の原点を検出できるようになっている。
また、エアーシリンダー21側と台座部13との接触面には、台座部13が慣性で回動しすぎないように回動方向とは逆向きの適度の付勢力を作用させるブレーキシュー29が介挿されている。図4に示すように、ピストン22又はピストン23により仕切られた空気室には切換弁28を介して空気通路が接続されている。
エアーシリンダー21のピストン23側の端部には、図4に示すように、ピストン22,23及びラック24の往復移動量を調整するためのストッパー機構27が取り付けられている。ストッパー機構27は、有底筒状のストッパーハウジング27aと、ストッパーハウジング27aの外端に進退自在にねじ込まれた調整ネジ27bと、ストッパーハウジング27aの内端に進退自在に装着されたストッパー本体27cと、ストッパー本体27cの端部に形成されストッパーハウジング27a内を2室に仕切るピストン27dと、仕切られた2室に切換弁27eを介して連通する空気通路とを備える。
前記切断刃機構30は、図6に示すように、一対の切断刃31を保持する切断刃保持部材32と、切断刃31が巻線体Mの巻線Sに接触する際の荷重の偏りにより切断刃保持部材32が巻線体Mの径方向に移動できるように保持する切断刃保持部材保持機構33とを備えている。
前記切断刃保持部材保持機構33は、図6(b)に示すように、両端に閉塞部材33aが取り付けられたシリンダー33b内を2室に仕切るピストン33cを配置し、ピストン33cに一体に形成したロッド33dを閉塞部材33aに貫通させたものでり、ロッド33dは、ベースプレート34の下面に切断刃31の配置方向に沿って2個1組形成された吊り下げ部34aに両持ち支持され、閉塞部材33aはその内側面にて切断刃保持部材32に固定されている(図6(a)参照)。シリンダー33bの一方の空気室33eには切換弁35a,35bを介して空気通路が連通され、他方の空気室33fには切換弁35c,35dを介して空気通路が連通されている。
前記ベースプレート34の基端部にピストンロッド36aが切断刃保持部材32の端面に向けて突出可能にシリンダー36が取り付けられている。シリンダー36には空気通路が切換弁37を介して接続されている。
図9に、前記切断刃保持部材32により保持される切断刃31の一例を示す。1対の一方の切断刃31は巻線体Mの巻線Sの内外径の円弧形状に対応した凹状刃先部31aを有し、他方の切断刃31は前記凹状刃先部31aに対応した形状を呈する凸状刃先部31bを有し、各切断刃31を近接させ凹状刃先部31aと凸状刃先部31bとをニッパのように互いに当接させて巻線体Mの巻線Sを押し切ってせん断させるものである。このものでは、切り口が綺麗に切れるとともに、刃先部31a,31bの曲率が一致するので切り残しがない。
図10に、前記切断刃保持部材32により保持される切断刃31の他の例を示す。1対の一方の切断刃31は巻線体Mの巻線Sの内外径の円弧形状に対応した凸状刃先部31aを有し、他方の切断刃31も同様に凸状刃先部31bを有し、凸状刃先部31a,31bの曲率半径は少し異ならせてあり、各切断刃31は上下に配置して各切断刃31を近接させた際に凸状刃先部31a,31bをハサミのようにすれ違うように噛み合わせて巻線体Mの巻線Sをせん断させるものである。このものでは、幅方向縁部から切断され徐々に中心部が切断されるという刃先部の幅方向で切断に時間差が生じ、切断する力が小さくてすむとともに、刃先部が接合しないので刃先部の摩耗が少ない。
切断刃駆動機構50は、図11に示すように、以下のように構成される。
すなわち、前記切断刃保持部材32の上面に油圧シリンダー51を固定し、油圧シリンダー51のピストンロッド51aにより仕切られた2室に、油圧ポンプ59(図1参照)に接続された油圧配管が切替弁(図示せず)を介して接続され、ピストンロッド51aの一端にラック52を固定し、ラック52をその左右に設けた2個1組のピニオンギア53に噛み合せ、切断刃保持部材32の下面に設けたガイド部32aに切断刃31が付設されたスライド部材54をスライド自在に取り付け、スライド部材54の上面に形成したラック54aにピニオンギア53を噛み合せている。
油圧シリンダー51の上端にはストッパー機構55が取り付けられている。ストッパー機構55はストッパーハウジング55aの上端にストッパー部材55bを進退自在にねじ込み、ストッパー部材55bにピストンロッド51aの端部を当接させることによりピストンロッド51aひいてはラック52の移動量を規制して切断刃31の移動量を規制する。これにより、切断刃31が当接した際に過度の荷重が切断刃31などに作用することを抑制する。
前記切断刃移動機構40は、図1及び図2に示すように、以下のように構成される。
すなわち、切断装置1に油圧シリンダー42を取り付け、この油圧シリンダー42のピストンロッド42aを切断刃機構30のベースプレート34に連結し、ベースプレート34を鉛直方向に沿って延設されたガイドロッド41に鉛直方向に移動可能に取り付けている。
なお、ベースプレート34には鉛直方向下方に向けてロッド(図示せず)が延設されており、ロッドの先端には、油圧シリンダー42を駆動して切断刃機構30を巻線体Mに向けて近接させる際に、巻線体Mの巻線S及びコアCを検出する、例えばフォトセンサーなどからなる検出手段(図示せず)が取り付けられている。この検出手段は油圧シリンダー42の制御を行う制御装置に接続され、検出手段の検出結果に応じて油圧シリンダー42により近接移動させる速度を制御したり近接移動動作を停止したりする本発明の近接移動制御手段の機能が持たせてある。
次に、図面に基づいて、本切断装置1の動作などについて説明する。
図1及び図3(b)に示すように、巻線体Mを巻線体保持機構10に保持する。
すなわち、巻線体Mをその中空部H内に巻線体保持部材14が挿入されるように台座部13上に載置すし、切換弁16を切り換えて空気通路から台座部13内に設けられたエアー式のアクチュエーターに空気圧を導いて駆動し、3個の巻線体保持部材14を規定中心15から等距離を保って外方に移動させて中空部Hに押圧して巻線体Mを巻線体保持機構10により保持する。
次いで、切断装置1の起動スイッチを押すと、近接移動機構40が駆動されて切断刃機構30が巻線体保持機構10に保持された巻線体Mに向けて移動させられる。油圧シリンダー42に、周知の油空圧変換器を用いて空気圧から変換された油圧が作用させられピストンロッド42aが退入させられ切断刃機構30がガイドロッド41により鉛直方向に案内されながら巻線体Mに向けて移動させられる。
近接移動させられる方向は油圧シリンダー42によるので、鉛直方向となるので、切断刃機構30は下降させた際に一対の切断刃31間に巻線体Mの巻線Sを挟み込んだ状態になるような位置におおよそ配置されるようになっている。切断刃31を保持する切断刃保持部材32は、切断刃保持部材保持機構33により切断刃31に作用する荷重の偏りにより配置方向に移動できるように保持されているので、厳密に切断刃31間に巻線Sが入るような厳密な位置決めは必要としない。
この近接移動中においては、近接移動機構40に付設した検出手段により、巻線体Mの巻線Sが検出されるまでは可能な限り高速で油圧シリンダー42による駆動を行って、移動時間の短縮を図る。巻線Sを検出したら、油圧シリンダー42による近接移動速度を低速に切り換え、停止位置の精度を向上させる。さらに近接移動させてコアCの部分を検出したら油圧シリンダー42による近接移動を停止する。このように、近接移動機構40を制御するのは、切断する部分は巻線Sの部分であるので、切断刃31が巻線Sだけの部分に対峙しコアCの位置に重なって対峙しないようにするためであり、低速で近接移動させながら検出手段による検出結果に基づいて最適な位置(コアCと巻線Sの境目)で停止させるためである。この停止状態では、一の切断刃31は巻線体Mの中空部H内に位置し、他方の切断刃31は巻線体Mの外に位置して、一対の切断刃31は巻線Sを内外から挟み込むように配置される。
次いで、切断刃駆動機構50の駆動を開始して一対の切断刃31を近接させて突き合わせるか(図9参照)又は入れ違わせて(図10参照)、巻線Sの切断を行う。まず、切断刃駆動機構50の駆動開始と同時に、切断刃保持部材保持機構33などへの空気圧の供給状態を図6(b)から図8の状態に切り換える。
すなわち、切換弁37を切り換えてエアーシリンダー36に空気を図中矢印方向に供給してピストンロッド36aを退入させる。これにより切断刃保持部材32は自由に移動できる状態になる。次いで、切換弁33aを閉じ、切換弁33bを開き、切換弁33cを開き、切換弁33dを閉じ、図中矢印方向に示すように、切断刃保持部材保持機構33のシリンダー33b内の空気室33eと空気室33fとの間で空気が出入り(循環)できる状態にする。この状態で、切断刃駆動機構50の駆動により切断刃31を近接させて巻線体Mの巻線Sに接触させられると、一対の切断刃31に作用する荷重の偏りにより切断刃保持部材32と一体にされた、切断刃保持部材保持機構33を構成する、閉塞部材33a、シリンダー33bがロッド33dに対して、空気室33e,33f間で空気の出入りが行われつつ移動する。これにより、切断刃保持部材32が巻線体Mの巻線Sの形状に伴って適切な位置に移動させられる。
切断刃駆動機構50による巻線Sの切断は、図12に示すように、油圧シリンダー51に油圧を図中矢印方向に導き、ピストンロッド51aを切断刃保持部材32とは反対側に退入させ、ピストンロッド51aに取り付けられたラック52を図中矢印方向に退入させて、噛み合っているピニオンギア53を図中矢印方向に回動させ、ピニオンギア53に噛み合っているラック54aを介してスライド部材54を図中矢印方向に移動させ、スライド部材54の先端に固定された切断刃31を近接させ、切断刃31により巻線体Mの巻線Sを挟み込んでせん断する。
そして、切断刃31により巻線Sが切断されたら、例えば、ピストンロッド51aがストッパー部材55bに当接したことがストッパー部材55bの位置に対応して設けられた検出手段(リミットスイッチなど)により検出したときに、切断刃保持部材保持機構33への空気圧の供給状態を図8から図7の状態に切り換える。
すなわち、エアーシリンダー36が図8に状態を維持させつつ、切換弁33a、切換弁33b、切換弁33c、切換弁33dをすべて閉じ、切断刃保持部材保持機構33のシリンダー33b内の空気室33eと空気室33fとの間で空気が出入りできない状態にする。この状態では、切断刃31を近接させて巻線体Mの巻線Sに接触させられると、一対の切断刃31に作用する荷重の偏りがあっても、空気室33e及び空気室33f内の空気は出入りできないので、切断刃保持部材32と一体にされた、切断刃保持部材保持機構33を構成する、閉塞部材33a、シリンダー33bはロッド33dに対してほとんど移動できないが、空気室33e及び空気室33f内の空気はわずかに圧縮又は膨張が行われてわずかに移動する。この状態では、閉塞部材33aに固定された切断刃保持部材32が巻線体Mの巻線Sの切断位置による形状変化に伴ってわずかに位置が移動可能であるが、切断刃31が巻線Sから離れて荷重が作用しなくなると、空気室33e,33fに密閉された空気のバネ性により元の容積に復帰し切断刃31は元の位置に復帰させられる。
切断刃31が接合ないし入れ違った後、図12から図11の状態に切換弁を切り換え、油圧シリンダー51に逆向きに油圧を作用させてピストンロッド51aを突出させて再び切断刃31を開く。本切断装置1では、図11の状態まで完全に復帰させないで図12との中間位置で開く動作を中止するようにしている。この中止動作は、切断刃31の接合ないし入れ違った時点と最も離れた位置との間の中間位置を検出する検出手段(たとえばリミットスイッチなど)を設け、その検出結果に基づいて油圧シリンダー51への油圧の供給を停止して行う。このように中間位置で切断刃31の開放を停止することとしたのは、起動当初においては巻線体Mのセッティングなどが行いやすく、切断刃保持部材保持機構33による切断刃31の位置の自動調整の実行が円滑に行われるようにするためには、一対の切断刃31は最も広い間隔を持たせておく方が都合がよいのに対して、2度目以降の切断に際してその度毎に最も広い状態に開くのは開く時間やエネルギーが無駄になるからである。
次いで、中間位置に設けた検出手段からの信号により油圧シリンダー51による切断刃31の開閉が停止させられた後、例えば、検出信号が発せられた後所定時間が経過した後に、巻線体回動機構20を駆動して巻線体保持機構10に保持された巻線体Mを所定角度だけ回動させる。
すなわち、図5(a)に示すように、切換弁28を切り換え、図中矢印方向で示すように、ピストン22側の空気室から空気を排出してピストン23側の空気室に空気を供給して、ピストン22,23間のラック24を図中矢印方向に移動させ、ラック24に噛み合っているピニオンギア25を図中矢印方向に回転させる。ピニオンギア25にはクラッチ26を介して軸部材12が連結されているので、軸部材12が図中矢印方向に回動させられ、軸部材12に一体に形成された台座部13が回動させられ、台座部13に保持された巻線体Mが回動させられる。回動角度は、ストッパー機構27により調整されたエアーシリンダー21のピストン22,23の往復運動の移動距離によって決まる。この往復運動の移動距離の設定は、直前切断した切断面と回動後に切断する切断面とが若干オーバーラップするように、切断刃31の刃先の幅寸法よりも若干小さい回動円弧となるように、ストッパー機構27が調整される。
なお、ピストン22,23、ラック24を元の位置に復帰させるには、図5(b)に示すように、切換弁28を切り換え逆方向(図中矢印方向)に移動させる。これにより、ラック24によりピニオンギア25は逆方向に回転するが、クラッチ26は逆方向の回転は伝達しないので、軸部材12や台座部13は回転せずに巻線体Mも回動しない。
次いで、巻線体Mが所定角度回転させられた後、例えば、回動が開始してから所定の時間が経過した後に、切断刃31を前記中間位置から再び近接させ、前述と同様に、切断刃31を接合させることにより、巻線体Mの巻線Sをせん断する。そして、切断刃31の開放、巻線体Mの回動、切断刃31の接合の1サイクルを巻線体Mが360°回転するまで回動毎に繰り返し行い、巻線体Mの巻線Sを全周にわたってせん断する。
巻線体Mが360°回転した後に、図6(b)の状態に切り換えて、切断刃機構30の切断刃保持部材32を原点位置まで復帰させる。
すなわち、切換弁37を切り換えてエアーシリンダー36に空気を図中矢印方向に供給してピストンロッド36aを突出させて、ピストンロッド36aとの当接により切断刃保持部材32の移動を規制できる状態にする。次いで、切換弁33aを開き、切換弁33bを閉じ、切換弁33cを開き、切換弁33dを閉じ、図中矢印方向に示すように、切断刃保持部材保持機構33のシリンダー33b内の空気室33fに空気が供給できるとともに、空気室33eから空気を排出できる状態にする。空気室33fに空気を供給すると、切断刃保持部材32に一体とされた、切断刃保持部材保持機構33を構成する、閉塞部材33a、シリンダー33bがロッド33dに対して自由に移動し、切断刃保持部材32はエアーシリンダー36のピストンロッド36aに当接して移動が停止する。この停止位置が原点位置である。
原点位置に復帰させるのは、1個の巻線体Mの切断が終了した段階で初期位置に戻して次の切断に備えるもので、原点位置への復帰を行わず直前の切断後の状態を維持した場合には、直前に切断した巻線体Mとは形状寸法が大きく異なる巻線体Mを切断する場合において切断刃機構30などが巻線体Mと干渉することがあるので、原点位置に復帰させて切断刃保持部材保持機構33などの作動に支障が出ないようにするためである。
この原点復帰動作と並行して油圧シリンダー51に油圧が供給され、ピストンロッド51aが図11に示す状態まで突出させられる。これにより、前記検出手段による中間位置を超えて一対の切断刃31の間隔が最も広い状態に復帰させられる。
油圧シリンダー42のピストンロッド42aを突出させて切断刃機構30を保持機構10の上方の待避位置まで移動させて、一連の巻線Sの切断動作を終了する。
なお、本切断装置1は巻線体Mの巻線Sの切断をするものであるが、本切断装置1に切断されてコアCに残存した巻線Sを巻線体Mの軸線方向に押圧する押圧装置を付設し、この押圧装置により切断後に残存する巻線SをコアCから分離させるようにしてもよい。
1 巻線の切断装置
10 巻線体保持機構
11 軸受け部材
12 軸部材
13 台座部
14 巻線体保持部材
15 規定中心
20 巻線体回動機構
21 エアーシリンダー
22,23 ピストン
24 ラック
25 ピニオンギア
26 クラッチ
27 ストッパー機構
27b 調整ネジ
27c ストッパー本体
27d ピストン
30 切断刃機構
31 切断刃
32 切断刃保持部材
33 切断刃保持部材保持機構
33b シリンダー
33c ピストン
33d ロッド
33e,33f 空気室
34 ベースプレート
35a,35b,35c,35d 切換弁
40 近接移動機構
41 ガイドロッド
42 油圧シリンダー
42a ピストンロッド
50 切断刃駆動機構
51 油圧シリンダー
51a ピストンロッド
52 ラック
53 ピニオンギア
54 スライド部材
54a ラック
55b ストッパー部材
59 油圧ポンプ
M 巻線体
C コア
H 中空部
S 巻線

Claims (4)

  1. 中心軸線に沿ってほぼ円柱状の中空部が形成されたコアと、前記中空部に沿って円筒状にかつ前記コアの端面から一部を突出させて前記コアに一体に配置された巻線とを備えた筒状の巻線体を前記中空部において保持する巻線体保持機構と、当該巻線体保持機構により保持された巻線体を所定角度ずつ間欠的に回動させる巻線体回動機構と、前記コアの端面から突出する巻線を巻線体の径方向の内外から挟み込む一対の切断刃を備えた切断刃機構と、前記各切断刃間に前記巻線が挟み込まれるように前記切断刃機構と前記巻線体とを相対的に近接移動させる近接移動機構と、前記巻線体回動機構の間欠的な回動動作に連動して前記各切断刃を互いに近接させて前記巻線を挟み込んでせん断する切断刃駆動機構とを備え
    前記切断刃機構が、前記一対の切断刃を保持する切断刃保持部材と、前記各切断刃が前記巻線に接触する際に作用する荷重の偏りにより前記切断刃保持部材を前記巻線体の径方向に移動可能に保持する切断刃保持部材保持機構とを備えたことを特徴とする巻線体の巻線の切断装置。
  2. 前記巻線体保持機構が、前記巻線体の中空部に挿入され当該中空部に押圧させられ規定中心からのほぼ等距離に配置された3個の巻線体保持部材と、当該各巻線体保持部材を前記規定中心からほぼ等距離を保って移動させる巻線体保持部材移動機構を備えることを特徴とする請求項1記載の巻線体の巻線の切断装置。
  3. 前記一対の切断刃が、その先端に前記巻線の内外径の円弧形状に対応した円弧状の刃部が形成され、各切断刃がその刃部が互いに当接又はすれ違うように配置されていることを特徴とする請求項1記載の巻線体巻線の切断装置。
  4. 前記近接移動機構には、近接させる際に前記巻線体の巻線及びコアを検出する検出手段と、当該検出手段による検出結果に応じて近接移動する速度を制御し近接移動動作を停止させる近接移動制御手段とを備えたことを特徴とする請求項1記載の巻線体の巻線の切断装置。
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