JP4079157B2 - ゲートバルブ装置及び処理システム - Google Patents

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    • F16K51/02Other details not peculiar to particular types of valves or cut-off apparatus specially adapted for high-vacuum installations

Description

本発明は、半導体ウエハ等の被処理体に対して所定の処理を行う処理チャンバに用いられるゲートバルブ装置及び処理システムに関する。
一般に、半導体デバイスの製造工程にあっては、半導体ウエハに各種の処理、例えばドライエッチング、スパッタリング、CVD(Chemical Vapor Deposition)等の各種のプロセスが繰り返し行われる。上記した各種の処理の多くは真空雰囲気下にて行われ、この種の処理を行う処理チャンバに対してウエハの搬出入を行う搬入開口は、処理時にはゲートバルブ装置によって気密性が高い状態でシールされる。
この種のゲートバルブ装置は、例えば特許文献1等において開示されている。例えば真空引き可能になされた処理チャンバの側壁にウエハが通過し得る程度の大きさの僅かな幅の搬入開口を形成し、この搬入開口にゲートバルブ装置を取り付ける。そして、プロセス時にはこのゲートバルブ装置のOリング等の付いた弁体で上記搬入開口を気密に閉じた状態でプロセス処理を行うことになる。
特開平8−60374号公報
ところで、従来のゲートバルブ装置にあっては、弁体を昇降するための昇降機構や弁体搬出入口へ押し付けるための押しつけ機構の構造がかなり複雑で大掛かりなものとなり、設備コストが増大するのみならず、設置スペースをかなり必要とし、更には、構造が複雑なために信頼性においても若干の問題があった。
本発明は、以上のような問題点に着目し、これを有効に解決すべく創案されたものである。本発明の目的は、構造自体を簡単化して小型化及び低コスト化を実現でき、しかも、動作の信頼性を高く維持することが可能なゲートバルブ装置及び処理システムを提供することにある。
請求項1に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施すための処理チャンバの搬出入口に取り付けられて、真空状態の搬送室側から前記被処理体を通過させると共に前記搬出入口を開閉するゲートバルブ装置において、前記搬出入口を開閉するように着座可能になされた弁体と、前記弁体の両端部に、前記搬出入口に対する前記弁体の押圧方向に沿って設けられる所定の長さの弁体支持ロッドと、前記弁体支持ロッドに連結されて前記弁体支持ロッドに対して直交する方向への駆動力を前記弁体支持ロッドの前記弁体の押圧方向への推進力と前記弁体を回転する方向への回転力とに時系列的に変換するためのカム機構と、を備え、前記カム機構は、前記弁体支持ロッドを気密に貫通させて摺動自在に支持して内部が気密状態になされた円筒体状のシリンダ部と、前記シリンダ部内に摺動可能に設けられると共に前記弁体支持ロッドを遊嵌状態で挿通させて前記摺動方向に沿って形成された遊嵌長孔を有し、且つ前記弁体支持ロッドに形成した突起状のカムピンを嵌合させて前記弁体支持ロッドを前記弁体方向に向けて移動させるカム孔を有するピストン状のカム部と、前記弁体支持ロッドに形成された長孔に挿通されると共に前記カム部に連結されて、その長さ方向に沿ってカム部案内溝が形成されたスプライン軸と、前記スプライン軸を回転させるために前記カム部案内溝に嵌め込まれて回転可能に支持された接触子と、よりなることを特徴とするゲートバルブ装置である。
一方向への駆動力を、弁体の押圧方向への推進力と弁体を回転する回転方向への回転力とへ時系列的に変換するカム機構を設けるようにして弁体の搬出入口への押圧と回転を行うようにしたので、装置自体を簡単化して小型化でき、装置自体の低コスト化及び動作の信頼性を向上させることができる。
請求項2に係る発明は、被処理体に対して所定の処理を施すための処理チャンバの搬出入口に取り付けられて、真空状態の搬送室側から前記被処理体を通過させると共に前記搬出入口を開閉するゲートバルブ装置において、前記搬出入口を開閉するように着座可能になされた弁体と、前記弁体の両端部に、前記搬出入口に対する前記弁体の押圧方向に沿って設けられる所定の長さの弁体支持ロッドと、前記弁体支持ロッドに連結されて前記弁体支持ロッドに対して直交する方向への駆動力を前記弁体支持ロッドの前記弁体の押圧方向への推進力に変換するためのカム機構と、前記カム機構の全体を所定の角度だけ回転させることができる回転駆動機構と、を備え、前記カム機構は、前記弁体支持ロッドを気密に貫通させて摺動自在に支持して内部が気密状態になされた円筒体状のシリンダ部と、前記シリンダ部内に摺動可能に設けられると共に前記弁体支持ロッドを遊嵌状態で挿通させて前記摺動方向に沿って形成された遊嵌長孔を有し、且つ前記弁体支持ロッドに形成した突起状のカムピンを嵌合させて前記弁体支持ロッドを前記弁体方向に向けて移動させるカム孔を有するピストン状のカム部と、前記弁体支持ロッドに形成された長孔に挿通されると共に前記カム部に連結されて、その長さ方向に沿ってカム部案内溝が形成されたスプライン軸と、前記スプライン軸を回転させるために前記カム部案内溝に嵌め込まれて回転可能に支持された接触子と、よりなることを特徴とするゲートバルブ装置である。
一方向への駆動力を、弁体の押圧方向への堆積力に変換するためのカム機構を設け、この弁体の回転は回転駆動機構で行うようにしたので、装置自体を簡単化して小型化でき、装置自体の低コスト化及び動作の信頼性を向上させることができる。
また例えば請求項3に規定するように、前記カム部の両端部は、前記カムピンの先端位置よりもその直径が大きくなされている。
また例えば請求項4に規定するように、前記カム部は、前記シリンダ部内に導入される加圧ガスによって駆動される。
また例えば請求項5に規定するように、前記スプライン軸には、その長手方向に沿って前記加圧ガスを導入するガス通路が形成されている。
また例えば請求項6に規定するように、前記スプライン軸は、案内筒に摺動可能に収容されると共に、前記接触子は前記案内筒内の先端部に設けられる。
また例えば請求項7に規定するように、前記カム孔は、前記弁体支持ロッドを前進後退させるために前記シリンダ部の軸方向に対して斜めに交差する方向に沿って形成された第1の斜め孔部を有する。
また例えば請求項8に規定するように、前記カム孔は、前記第1の斜め孔部に連通して、前記シリンダ部の長手方向に沿って形成された直線孔部を有する。
また例えば請求項9に規定するように、前記カム孔は、前記直線孔部に連通して、前記軸方向に対して前記第1の斜め孔部とは反対方向へ斜めに交差する方向に沿って形成された第2の斜め孔部を有する。
また例えば請求項10に規定するように、前記第1及び第2の斜め孔部の先端部は、その傾斜角度が僅かに小さくなされている。
また例えば請求項11に規定するように、前記先端部の更に先端は、その傾斜角度が逆方向に僅かに向けられている。
また例えば請求項12に規定するように、前記カム部案内溝は、前記スプライン軸の軸方向に沿って形成された第1の直線溝部を有する。
また例えば請求項13に規定するように、前記カム部案内溝は、前記第1の直線溝部に連通し、前記スプライン軸の円周方向に対して螺旋状に旋回させて形成した旋回溝部を有する。
また例えば請求項14に規定するように、前記カム部案内溝は、前記旋回溝部に連通して前記スプライン軸の軸方向に沿って形成された第2の直線溝部を有する。
また例えば請求項15に規定するように、前記カム部案内溝は、前記スプライン軸の周囲に等間隔で複数本形成されている。
また例えば請求項16に規定するように、前記2つのシリンダ部は、互いに補強部材で連結されている。
本発明の関連技術は、被処理体に対して所定の処理を施すための処理チャンバの搬出入口に取り付けられて、真空状態の搬送室側から前記被処理体を通過させると共に前記搬出入口を開閉するゲートバルブ装置において、前記搬出入口を開閉するように着座可能になされた弁体と、前記弁体の押圧方向と直交する方向への駆動力を、前記弁体の押圧方向への推進力と前記弁体を回転する方向への回転力とに変換するためのカム機構と、よりなることを特徴とするゲートバルブ装置である。
請求項17に係る発明は、真空引き可能になされた搬送室と、被処理体に対して所定の処理を施すために前記搬送室の周囲に設けた複数の処理チャンバと、前記搬送室と前記各処理チャンバとの間に介設された請求項1乃至16のいずれか一項に記載のされたゲートバルブ装置と、前記搬送室内に設けられて前記各処理チャンバに向けて前記被処理体を搬出入させるために屈伸及び旋回可能になされた搬送機構と、を備えたことを特徴とする被処理体の処理システムである。

本発明に係るゲートバルブ装置及び処理システムによれば、次のように優れた作用効果を発揮することができる。
本発明の一例によれば、一方向への駆動力を、弁体の押圧方向への推進力と弁体を回転する回転方向への回転力とへ時系列的に変換するカム機構を設けるようにして弁体の搬出入口への押圧と回転を行うようにしたので、装置自体を簡単化して小型化でき、装置自体の低コスト化及び動作の信頼性を向上させることができる。
本発明の他の一例によれば、一方向への駆動力を、弁体の押圧方向への堆積力に変換するためのカム機構を設け、この弁体の回転は回転駆動機構で行うようにしたので、装置自体を簡単化して小型化でき、装置自体の低コスト化及び動作の信頼性を向上させることができる。
以下に、本発明に係るゲートバルブ装置及び処理システムの一実施例を添付図面に基づいて詳述する。
図1は本発明に係るゲートバルブ装置を用いた処理システムの一例を示す平面図、図2は本発明に係るゲートバルブ装置の取り付け状態を示す拡大断面図、図3はゲートバルブ装置の上面図、図4は本発明のゲートバルブ装置を示す斜視図、図5は本発明のゲートバルブ装置の一部であるカム機構を中心として示す断面図、図6は弁体と弁体支持ロッドとの取り付け状態を示す部分斜視図、図7はカム部を示す斜視図、図8はシリング部を示す側面図、図9はスプライン軸を示す図、図10はスプライン軸が回転する状態を示す斜視図、図11はカム部と弁体支持ロッドとの取り付け状態を示す斜視図、図12はカム機構の全体を示す斜視図、図13は本発明のゲートバルブ装置の開閉及び回転動作を説明する概略斜視図、図14は本発明のゲートバルブ装置の開閉及び回転動作を行う時の模式図である。
図1に示すように、この処理システム2は、複数、図示例では4つの処理チャンバ4A、4B、4C、4Dと、上記処理チャンバ4A〜4Dに対して共通になされた六角形状の搬送室6と、2つのロードロック室8A、8Bとを主に有している。具体的には、上記各処理チャンバ4A〜4Dはそれぞれ真空引き可能になされていると共に、処理チャンバ4A〜4D内には、それぞれ被処理体である半導体ウエハWを載置するための載置台10A、10B、10C、10Dが設けられており、ここにウエハWを載置した状態で各種の処理(プロセス)を施すようになっている。尚、この各種の処理は一般的には真空雰囲気下で行われるが、処理の態様によっては略常圧で行なわれる場合もある。上記各処理チャンバ4A〜4Dは、本発明に係るゲートバルブ装置12A、12B、12C、12Dを介して上記搬送室6の各辺にそれぞれ接合されている。
また上記搬送室6内も真空引き及び大気圧復帰が可能になされている。そして、この搬送室6内には、ウエハWを搬送するために屈伸及び旋回可能になされた搬送機構14が設けられており、開放された各ゲートバルブ装置12A〜12Dを介して各処理チャンバ4A〜4Dに対してウエハWを搬入・搬出できるようになっている。
また、上記2つのロードロック室8A、8Bは、ゲートバルブ装置16A、16Bを介して搬送室6に連結されている。このロードロック室8A、8B内も真空引き及び大気圧復帰が可能になされている。またこれらのロードロック室8A、8Bは、ゲートバルブ装置18A、18Bを介してロードモジュール20に接続されており、このロードモジュール20には、ウエハWを複数枚収容するカセットを設置するポート22が設けられる。そして、上記ロードモジュール20内には、屈伸及び旋回可能になされた搬送アーム機構24が案内レール26に沿って走行自在に設けられており、上記ポート22に載置されたカセット内からウエハWを内部に取り込んで、各ロードロック室8A、8B内へ搬入できるようになっている。またロードロック室8A、8B内のウエハWは搬送室6内の搬送機構14により取り込まれ、上述したように各処理チャンバ4A〜4D内へ搬入される。また、ウエハの搬出時には、上記した搬入経路とは逆の経路を通って搬出される。
次に、図2も参照して搬送室6と各処理チャンバ4A〜4Dとの間に介設される本発明のゲートバルブ装置12A〜12Dについて説明する。これらのゲートバルブ装置12A〜12Dは同一構造なので、これらを代表して図2ではゲートバルブ装置12として表し、また処理チャンバ4A〜4Dを代表して処理チャンバ4として表している。
図2にも示すように、処理チャンバ4を区画する側壁28にはウエハWを通過させて搬出入させる細長い搬入開口30が形成され、また搬送室6を区画する側壁32にも開口34が形成されている。そして、上記ゲートバルブ装置12は、この外殻を形成する例えばアルミニウムよりなる略直方体状の区画壁となる筐体36を有しており、この断面形状は略正方形になされている。この筐体36の一側には処理チャンバ4内に連通する細長い搬出入口37が形成され、この反対側には搬送室6内に連通する細長い開口38が形成されている。この筐体36と上記処理チャンバ4及び搬送室6との接合面にはそれぞれOリング40、42が介在されて気密性を保持するようになっている。そして、上記筐体36内に本発明の特徴とするゲートバルブ装置のゲートバルブ本体が設けられており、必要に応じて上記搬出入口37に着座してこれを気密にシールし得るようになっている。ここで上記搬出入口37と搬入開口30とは一体的に連通されているので、上記搬出入口37を開閉することにより搬入開口30も開閉されることになる。
また図2及び図3に示すように、上記筐体36の天井部には、上記弁体の清浄等のメンテナンス作業を行うための細長いメンテナンス用開口44が設けられている。このメンテナンス用開口44には、その外側より例えばよりなるメンテナンス用開閉蓋46がOリング48を介して気密に取り付けられている。この場合、このメンテナンス用開閉蓋46は、複数本のボルト50により着脱可能に取り付けられている。そして、このメンテナンス用開閉蓋46を例えばアクリル樹脂板等よりなる透明板を用いることができる。
次に、上記区画壁となる筐体36内に収容されるゲートバルブ装置の本体について説明する。このゲートバルブ装置の本体は、図4にも示すように、搬出入口37を開閉するように着座する弁体52と、この弁体52の両端側に設けられた所定の長さの弁体支持ロッド54と、この弁体支持ロッド54に連結されて上記弁体支持ロッド54に対して直交する方向への駆動力を上記弁体52の押圧方向への推進力と弁体52を回転する方向への回転力とに時系列的に変換するためのカム機構56とにより主に構成されている。
上記弁体52は上記搬出入口37の形状に対応させて長方形状に形成されており、その前面には、シール性を維持するためのOリング等よりなるシール部材58(図5参照)が搬出入口37を囲み得るように設けられている。上記カム機構56は、弁体支持ロッド54に対応させて弁体52の両端に配置されており、筐体36である区画壁に取り付け部材60により取り付けられている。上記カム機構56は、板状に補強部材72により互いに連結されており、同期して回転し得るようになっている。
ここで上記カム機構56について説明するが、左右のカム機構56は、左右対象に構成されている点を除いて具体的な構造は同じなので、図中、右側のカム機構56を例にとって説明する。すなわち、図5に示すように、上記カム機構56は、上記区画壁となる筐体36側にその基部が回転自在に支持された円筒体状のシリンダ部74と、このシリンダ部74内に摺動自在に設けられるピストン状のカム部76と、この内筒カム部76に連結されたスプライン軸78と、このスプライン軸78を回転させるために上記スプライン軸78に接触して回転可能になされた接触子80とにより主に構成されている。
具体的には、まず上記弁体支持ロッド54は、図6に示すように、ロッド先端部において上方向及び下方向へ突出した突起状の一対のカムピン82が設けられており、このカムピン82はそれ程長くなく、全体が上記シリンダ部74内へ納まるような寸法となっている。また、この弁体支持ロッド54には、上記カムピン82を略中央に位置させて、横方向に貫通するスプライン軸用長孔84が形成されており、このスプライン軸用長孔84内に上記スプライン軸78を遊嵌状態で通し得るようになっている。そして、このスプライン軸用長孔84は所定の長さを有しており、上記スプライン軸78を通した状態で弁体支持ロッド54が前進後退できるようになっている(図11参照)。
上記シリンダ部74は、先端部は封止されると共に、その基部は気密性を保持するための磁性流体シールの付いた軸受86により筐体36のフランジ部36Aに回転自在に支持されている。そして、このフランジ部36Aの外側端部は肉厚板状の取り付け部材60により固定的に覆われている。そして、このシリンダ部74の基端部の開口は、上記取り付け部材60と一体化された円板状の蓋部材88がOリング等のシール部材90を介して摺動可能に取り付けられており、このシリンダ部74内の気密性を保持しつつこの回軸を許容し得るようになっている。
また、このシリンダ部74の側壁には、一対のロッド用開口92(図14参照)が形成されており、このロッド用開口92に上記弁体支持ロッド54をスライド可能に挿通させるようになっている。また、各ロッド用開口92の周囲にはOリング等よりなるシール部材94が設けられており、このシリンダ部74内のシール性を維持しつつ上記弁体支持ロッド54のスライド移動を許容できるようになっている。そして、このシリンダ部74の一側に、他方のシリンダ部とを連結する上記補強部材72が接合されている。
上記ピストン状のカム部76は、上記シリンダ部74内を気密に摺動移動するものであり、その前後に加圧空気や加圧窒素などが導入される空気室94A、94Bが形成される。具体的には、図5、図7〜図9に示すように、このカム部76は、その両端にOリング等のシール部材96を介してシリンダ部74内に摺動可能に嵌め込まれている。ここでこのカム部76の両端部の直径は、その内側部分よりも少し大きくなされて、カムピン82の先端位置よりも半径方向へ広くなされており、前述したように弁体支持ロッド54のカムピン82がシリンダ部74内に納まるようになっている。また、このカム部76の基端部側は開口されており、この開口に上記蓋部材88より延びる細長い筒状の案内筒98が挿通されている(図5参照)。この案内筒98の基端部側の中空部は、上記取り付け部材60側まで延びている。そして、上記カム部76の基端部側の開口の内側には、Oリング等よりなるシール部材100を介して上記案内筒98の周囲に接しており、気密性を維持しつつ摺動移動できるようになっている。
またカム部76の先端側は先端蓋部102により覆われている。そして、このカム部76の側壁(図5中では水平方向)には、一対の遊嵌長孔104が形成されており、この遊嵌長孔104に上記弁体支持ロッド54を遊嵌状態で挿通できるようになっている(図8(A)参照)。そして、この遊嵌長孔104は、カム部76の長さ方向に沿って一定の長さを有しており、上記弁体支持ロッド54を挿通した状態で長孔の長さ分の距離だけカム部76の長さ方向へ移動できるようになっている。
またこのカム部76の側壁(図11中では上下方向)には、上記遊嵌長孔104とはその周方向へ90度異なる位置に、上記カムピン82に嵌合される一対のカム孔106が形成されている(図8(B)参照)。具体的には、図8(B)に示すように、このカム孔106は、上記弁体支持ロッド54を前進後退させるためにシリンダ部74やカム部76の軸方向108に対して斜めに交差する方向に沿って形成された第1の斜め孔部106Aと、これに連通してシリンダ部74やカム部76の長手方向に沿って形成された直線孔部106Bと、これに連通して上記軸方向108に対して上記第1の斜め孔部106Aとは反対方向へ斜めに交差する方向に沿って形成された第2の斜め孔部106Cとにより形成されている。尚、弁体52のメンテナンスを行われない場合には、後述するようにこの第2の斜め孔部106Cは不用である。
そして上記カム孔106に上記カムピン82が嵌め込まれており、このカム部76をその軸方向へ移動させることによって弁体52を含む弁体支持ロッド54を前進させたり、後退させたり、または弁体52自体を回転できるようになっている。例えば弁体支持ロッド54を前進、または後退させるには、上記第1の、又は第2の斜め孔部106A、106Cの部分でカムピン82を相対的に往復移動させればよく(図13(A)及び図13(C)参照)、弁体52自体を90度回転させるには直線孔部106Bの部分でカムピン82を相対的に往復移動させればよい(図13(B)参照)。
そして、このカム部76内には、図9に示すような上記スプライン軸78が挿入されて、その先端部が上記カム部76の先端蓋部102に一体的に取り付け固定されている。ここで図9(A)はスプライン軸78の側面を示し、図9(B)は図9(A)中のA−A線矢視断面を示す。このスプライン軸78は、その中心にガス通路110が貫通させて形成されており、後述するようにこれに供給される加圧ガスを先端の空気室94Aに導入できるようになっている。
すなわち、この先端の空気室94Aに加圧ガスを導入することにより、このカム部76を、図5中において右方向へ移動できるようになっている。図5においては、カム部76が最も左側へ移動した時の状態を示している。そして、このスプライン軸78の基端部は、このシリンダ部74内の途中まで延びている上記案内筒98内へOリング等のシール部材112を介して挿入されており、この案内筒98内を摺動移動できるようになっている。
そして、この案内筒98の基端部の取り付け部材60には、上記案内筒98内に対して加圧ガスの供給、或いは排気を行う第1給排ポート114が設けられており、この第1給排ポート114を介して上記空気室94A内に対して加圧ガスの給排を行うようになっている。また、この取り付け部材60及び蓋部材88には、他方の空気室94B内へ加圧ガスを給排するための第2給排ポート118が形成されている(図5参照)。
そして、上記スプライン軸78には、その長手方向に沿ってカム部案内溝116が形成されている。このカム部案内溝116は、その周方向に沿って等間隔で複数本、図9に示す場合には3本設けられている。そして、この各カム部案内溝116には、図5に示すように、上記案内筒98内の先端部に回転可能に設けたボール状、或いは円柱状の接触子80が嵌め込まれており、この接触子80の部分をカム部案内溝116が通るようにスプライン軸78が前後方向へ移動できるようになっている。ここで上記カム部案内溝116は、直線→旋回→直線の順序で連続的に形成されている。
具体的には、図9(A)に示すように、このカム部案内溝116は、このスプライン軸78の長手方向に沿って形成された第1の直線溝部116Aと、この第1の直線溝部116Aに連通してスプライン軸78の周方向に対して螺旋状に旋回させて形成した旋回溝部116Bと、この旋回溝部116Bに連通して上記スプライン軸78の軸方向に沿って形成された第2の直線溝部116Cとにより形成されている。この時のスプライン軸78の動きは、図10にも示されており、上記接触子80は、回転可能に一箇所で固定的に設けられているので、スプライン軸78が図10中において右方向へ移動する場合、第1及び第2の直線溝部116A、116Cが接触子80と接触している部分ではスプライン軸78は回転することなく右方向へ移動し、旋回溝部116Bが接触子80と接触する部分ではスプライン軸78は一方向へ回転しつつ右方向へ移動することになる。尚、スプライン軸78が左方向へ移動する場合には上記とは逆の動きとなる。
また図5へ戻って、取り付け部材60には、上記案内筒98の基端部側の中空部へ必要に応じて出没可能になされたネジストッパ120が設けられており、弁体52のメンテナンスを行う時以外はこのネジストッパ120の先端を内部に突出させておき、図5中においてこれ以上、スプライン軸78が右側へ(奥まで)行かないようにストップをかけるようになっている。
次に、以上のように構成されたゲートバルブ装置の動作ついて説明する。
まず、ウエハWの搬出入を行わない時、例えばプロセス処理中には、弁体52で処理チャンバ側の搬出入口37を密閉状態で閉じておく(図2中の実線で示される)。これに対して、この処理チャンバに対してウエハWの搬出入を行う時には、ウエハWを搬出入口37から引き離した状態で、このゲートバルブ本体の全体を上方へ、或いは下方へ90度回転させた状態で、弁体52と補強部材72との間の間隙を介してウエハWの搬出入を行う。この時の状態は図2中の一点鎖線で示され、ここではゲートバルブ本体を上方へ90度回転させた状態を示す。そして、弁体52に対するメンテナンスを行う場合には、図2中の一点鎖線で示す状態から弁体52を上方へ押し上げてこれを上方に位置するメンテナンス用開口44に気密に密着させ、そして、メンテナンス用開閉蓋46(図3参照)を取り外して弁体52に対するメンテナンスを行うことになる。
次に、上記ゲートバルブ本体の具体的動作について説明する。
まず、本発明のゲートバルブ装置では、上述した一連の動作は、図5中に示すように、カム機構56のシリンダ部74内のカム部76をシリンダ部74内で往復移動させることによって行うことができる。尚、弁体52の両端に設けられているカム機構56は、この際、同期して動作されるのは勿論である。
上記シリンダ部74内のカム部76を左右方向に移動させるには、図5中において左側の空気室94A、或いは右側の空気室94Bへ加圧ガスを導入する。一方の空気室に加圧ガスを導入する際には、他方の空気室の加圧ガスを抜くようにしてカム部76の円滑な移動を行う。例えば空気室94Aへ加圧ガスを導入する場合には、取り付け部材60に設けた第1給排ポート114より加圧ガスを供給し、この加圧ガスは案内筒98内及びスプライン軸78の中心に設けたガス通路110を介して空気室94Aへ至る。また他方の空気室94Bへ加圧ガスを導入する場合には、第2給排ポート118より加圧ガスを供給する。尚、これらの加圧ガスの圧力は、例えば5kg/cm 程度である。
さて図5は弁体52が搬出入口37に接触して押し付けられており、これを閉じている状態を示している(図13(A)及び図14(A)参照)。すなわちカム部76は一番左側に位置している。この状態では弁体支持ロッド54に設けたカムピン82はカム部76のカム孔106の第1の斜め孔部106A(図8(B)参照)の一番右側に位置している。
この状態より左側の空気室94Aに加圧ガスを次第に導入してカム部76を徐々に右側へ移動させると、上記カムピン82はカム孔106に沿って案内移動されるので、カムピン82は第1の斜め孔部106Aに沿って移動することになる。この時点では上記カム部76は回転することなく直線的に右側に移動する。なぜならスプライン軸78のカム部案内溝116の第1の直線溝116A(図9(A)参照)に接触子80が嵌まり込んでいるので、スプライン軸78が直線的に案内筒98内へ挿入されて行くからである。
従って、上記したようにカムピン82が第1の斜め孔部106Aに沿って移動することは、弁体支持ロッド54及びこれに連結されている弁体52が搬出入口37から離れてこれを解放することになる(図13(B)及び図14(B)参照)。すなわち、第1の斜め孔部106Aに沿ってカムピン82を往復させると、弁体52は前進或いは後退を繰り返すことになる。
そして、カムピン82が第1の斜め孔部106Aと直線孔部106Bとの接合点までくると、弁体52の後退は停止し、カム部76を右側に移動させると、このカムピン82は上記直線孔部106B(図8(B)参照)に沿って移動することになり、この直線孔部106Bの左端まで行くことになる。
この際、案内筒98の先端に取り付けている接触子80(図5参照)は、スプライン軸78のカム部案内溝116の旋回溝部116B(図9(A)参照)と接触してスプライン軸78を旋回方向へ案内しているので、このスプライン軸78、カム部76及びシリンダ部74は、このシリンダ部74の基部に設けた軸受86(図5参照)を介して一体的に回転することになり、これに伴って弁体支持ロッド54及び弁体52も90度回転して上方へ向くことになる(図13(C)及び図14(C)参照)。すなわち、上記直線孔部106Bに沿ってカムピン82が往復すると、上記弁体52が後退された状態で、すなわち搬出入口37から離間された状態で、弁体52を含むゲートバルブ本体の全体が90度往復回転を行うことになる。
そして、このように弁体52等が90度回転して上方を向いた状態で(図2中の一点鎖線で示す弁体52の状態)、前述したように弁体52と補強部材72との間の間隙を通ってウエハWの搬出入が行われることになる。
このように、ウエハWの搬出入とプロセス処理とを繰り返し行う通常の動作時には、図5中の取り付け部材60に設けたネジストッパ120を中へ送り込んでその先端を案内筒98内へ破線120Aに示すように突出させておき、これよりスプライン軸78が右側(奥へ)進行しないようにストップさせている。従って、上記カムピン82は、上記直線孔部106Bと第1の斜め孔部106Aとに沿って連続的に往復移動する動作だけとなるので、弁体52の開閉動作及びこの90度の回転動作が連続的に、すなわち時系列的に行われることになる。換言すれば、シリンダ状のカム部76を往復動作させることにより、その駆動力を弁体52の押圧方向への推進力と弁体52を回転する方向への回転力へと時系列的に変換することができる。ここで、カム部76のカム孔106の屈曲形状とスプライン軸78のカム部案内溝116の屈曲形状とを完全に一致させる必要はなく、例えば弁体52が筐体36の区画壁と干渉しない範囲で、弁体52の後退を行いつつこの弁体52の回転動作を開始するように上記カム孔106とカム部案内溝116の屈曲形状をそれぞれ設定するようにしてもよい。
次に、弁体52のメンテナンス時の動作について説明する。
この場合には、図5に示す取り付け部材60に設けたネジストッパ120を緩めてその先端が案内筒98内に突き出ていないような状態とし、スプライン軸78がより奥まで(図5中においてより右側)侵入できるような状態に設定する。この状態でカム部76を加圧ガスにより更に右側へ移動させると、カムピン82は図8(B)中の第2の斜め孔部106Cに沿って移動し、これによって、弁体52は図13(C)及び図14(C)に示すように上方向を向いた状態から更に上方向へ前進することになり、これによって弁体52はメンテナンス用開口44に押圧されてこれを気密にシールすることになる(図2及び図14(D)参照)。その後は、前述したように、メンテナンス用開閉蓋46を取り外して弁体52に対するメンテナンス作業が行われることになる。
このように、カム部76に対する一方向への駆動力を、弁体52の押圧方向への推進力と弁体を回転する回転方向への回転力とへ時系列的に変換するカム機構56を設けるようにして弁体の搬出入口37への押圧と回転を行うようにしたので、装置自体を簡単化して小型化でき、装置自体の低コスト化及び動作の信頼性を向上させることができる。
従って、構造自体を簡単化して小型化及び低コスト化を実現でき、しかも、動作の信頼性を高く維持することができる。
ところで、上記弁体52を搬出入口37やメンテナンス用開口44へ押し付けている場合には、介在されるシール部材58を十分に押しつぶす必要があり、しかも、この状態で常に弁体52を押し戻そうとする反発力を受けていることになる。そこで、この時の弁体52の位置をロックするために、カム孔106の上記第1及び第2の斜め孔部106A、106Cの端部は、それぞれ特別な処理が行われている。図15はカム孔106の斜め孔部の先端部の形状を示す拡大図であり、併せて中心軸の軌跡を併記している。尚、第1と第2の斜め孔部106A、106Cの形状は左右対象なので、ここでは第2の斜め孔部106Cを例にとって説明する。
すなわち、この第2の斜め孔部106の傾斜角度θ1は、その先端部130で僅かに小さくなされて、傾斜角度θ1よりも小さい傾斜角度θ2になされている。この傾斜角度θ2になされている長さは非常に短くて例えば1〜2mm程度であり、この部分ではカム部76の移動量に対する弁体支持ロッド54の押圧方向への移動量が少なくなるので、その分、シール部材58に対する押圧力が増してシールを確実に行うことができる。
更に、上記先端部130の更に先端130Aは、この傾斜角度が逆方向に角度θ3だけ僅かに向けられて小さな円弧状に成形されており、この先端130Aの部分でカムピン82を受けてロックできるようになっている。上記角度θ3は、弁体52を逆方向へ動かす時に、シール部材58が僅かに縮むことによってカムピン82が乗り越えられるような僅かな角度であり、逆方向への力になって容易に解除できるようになされている。
また上記実施例において、弁体52に対するメンテナンス作業時の弁体52の前進後退を行わない場合には、この動作を行うに要するカム部76の第2の斜め孔部106C(図8(B)参照)及びスプライン軸78の第2の直線溝部116Cは設ける必要がない。
また上記実施例においては、弁体52を含むゲートバルブ本体の回転動作をカム部76の軸方向への駆動力を変換して行うようにしたが、これに限らず、弁体52の前進後退のみをカム部76の軸方向への移動で行い、弁体52を含むゲートバルブ本体の回転動作を、別個設ける回転駆動機構で行うようにしてもよい。
すなわち、この場合には図5に示す構成において、取り付け部材60に代えて、或いはこの外側に、上記シリンダ部74を直接的に、或いは間接的に回転させるためにモータと歯車等よりなる回転駆動機構を設けるようにする。更に、この場合には、カム機構56は、弁体52を前進及び後退させる機能だけを有していればよいので、カム部76の直線孔部106B及び第2の斜め孔部106Cは不要となり、第1の斜め孔部106Aのみ設ければよい。同様に、スプライン軸78の旋回溝部116B及び第2の直線溝部116Cは不要となり、第1の直線溝部116Aのみ設ければよい。
また、ここでは被処理体として半導体ウエハを例にとって説明したが、これに限定されず、ガラス基板、LCD基板、セラミックス基板等にも本発明を適用できるのは勿論である。
本発明に係るゲートバルブ装置を用いた処理システムの一例を示す平面図である。 本発明に係るゲートバルブ装置の取り付け状態を示す拡大断面図である。 ゲートバルブ装置を示す上面図である。 本発明のゲートバルブ装置を示す斜視図である。 本発明のゲートバルブ装置の一部であるカム機構を中心として示す断面図である。 弁体と弁体支持ロッドとの取り付け状態を示す部分斜視図である。 カム部を示す斜視図である。 シリング部を示す側面図である。 スプライン軸を示す図である。 スプライン軸が回転する状態を示す斜視図である。 カム部と弁体支持ロッドとの取り付け状態を示す斜視図である。 カム機構の全体を示す斜視図である。 本発明のゲートバルブ装置の開閉及び回転動作を説明する概略斜視図である。 本発明のゲートバルブ装置の開閉及び回転動作を行う時の模式図である。 カム孔の斜め孔部の先端部の形状を示す拡大図である。
符号の説明
2 処理システム
4,4A〜4D 処理チャンバ
6 搬送室
12,12A〜12D ゲートバルブ装置
14 搬送機構
36 筐体
37 搬出入口
52 弁体
54 弁体支持ロッド
56 カム機構
72 補強部材
74 シリンダ部
76 カム部
78 スプライン軸
80 接触子
82 カムピン
94A,94B 空気室
104 遊嵌長孔
106 カム孔
106A 第1の斜め孔部
106B 直線孔部
106C 第2の斜め孔部
116 カム部案内溝
116A 第1の直線溝部
116B 旋回溝部
116C 第2の直線溝部
W 半導体ウエハ(被処理体)

Claims (17)

  1. 被処理体に対して所定の処理を施すための処理チャンバの搬出入口に取り付けられて、真空状態の搬送室側から前記被処理体を通過させると共に前記搬出入口を開閉するゲートバルブ装置において、
    前記搬出入口を開閉するように着座可能になされた弁体と、
    前記弁体の両端部に、前記搬出入口に対する前記弁体の押圧方向に沿って設けられる所定の長さの弁体支持ロッドと、
    前記弁体支持ロッドに連結されて前記弁体支持ロッドに対して直交する方向への駆動力を前記弁体支持ロッドの前記弁体の押圧方向への推進力と前記弁体を回転する方向への回転力とに時系列的に変換するためのカム機構と、を備え、
    前記カム機構は、
    前記弁体支持ロッドを気密に貫通させて摺動自在に支持して内部が気密状態になされた円筒体状のシリンダ部と、
    前記シリンダ部内に摺動可能に設けられると共に前記弁体支持ロッドを遊嵌状態で挿通させて前記摺動方向に沿って形成された遊嵌長孔を有し、且つ前記弁体支持ロッドに形成した突起状のカムピンを嵌合させて前記弁体支持ロッドを前記弁体方向に向けて移動させるカム孔を有するピストン状のカム部と、
    前記弁体支持ロッドに形成された長孔に挿通されると共に前記カム部に連結されて、その長さ方向に沿ってカム部案内溝が形成されたスプライン軸と、
    前記スプライン軸を回転させるために前記カム部案内溝に嵌め込まれて回転可能に支持された接触子と、よりなることを特徴とするゲートバルブ装置。
  2. 被処理体に対して所定の処理を施すための処理チャンバの搬出入口に取り付けられて、真空状態の搬送室側から前記被処理体を通過させると共に前記搬出入口を開閉するゲートバルブ装置において、
    前記搬出入口を開閉するように着座可能になされた弁体と、
    前記弁体の両端部に、前記搬出入口に対する前記弁体の押圧方向に沿って設けられる所定の長さの弁体支持ロッドと、
    前記弁体支持ロッドに連結されて前記弁体支持ロッドに対して直交する方向への駆動力を前記弁体支持ロッドの前記弁体の押圧方向への推進力に変換するためのカム機構と、
    前記カム機構の全体を所定の角度だけ回転させることができる回転駆動機構と、を備え、
    前記カム機構は、
    前記弁体支持ロッドを気密に貫通させて摺動自在に支持して内部が気密状態になされた円筒体状のシリンダ部と、
    前記シリンダ部内に摺動可能に設けられると共に前記弁体支持ロッドを遊嵌状態で挿通させて前記摺動方向に沿って形成された遊嵌長孔を有し、且つ前記弁体支持ロッドに形成した突起状のカムピンを嵌合させて前記弁体支持ロッドを前記弁体方向に向けて移動させるカム孔を有するピストン状のカム部と、
    前記弁体支持ロッドに形成された長孔に挿通されると共に前記カム部に連結されて、その長さ方向に沿ってカム部案内溝が形成されたスプライン軸と、
    前記スプライン軸を回転させるために前記カム部案内溝に嵌め込まれて回転可能に支持された接触子と、よりなることを特徴とするゲートバルブ装置。
  3. 前記カム部の両端部は、前記カムピンの先端位置よりもその直径が大きくなされていることを特徴とする請求項1又は2記載のゲートバルブ装置。
  4. 前記カム部は、前記シリンダ部内に導入される加圧ガスによって駆動されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  5. 前記スプライン軸には、その長手方向に沿って前記加圧ガスを導入するガス通路が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  6. 前記スプライン軸は、案内筒に摺動可能に収容されると共に、前記接触子は前記案内筒内の先端部に設けられることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  7. 前記カム孔は、前記弁体支持ロッドを前進後退させるために前記シリンダ部の軸方向に対して斜めに交差する方向に沿って形成された第1の斜め孔部を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  8. 前記カム孔は、前記第1の斜め孔部に連通して、前記シリンダ部の長手方向に沿って形成された直線孔部を有することを特徴とする請求項7記載のゲートバルブ装置。
  9. 前記カム孔は、前記直線孔部に連通して、前記軸方向に対して前記第1の斜め孔部とは反対方向へ斜めに交差する方向に沿って形成された第2の斜め孔部を有することを特徴とする請求項8記載のゲートバルブ装置。
  10. 前記第1及び第2の斜め孔部の先端部は、その傾斜角度が僅かに小さくなされていることを特徴とする請求項9記載のゲートバルブ装置。
  11. 前記先端部の更に先端は、その傾斜角度が逆方向に僅かに向けられていることを特徴とする請求項10記載のゲートバルブ装置。
  12. 前記カム部案内溝は、前記スプライン軸の軸方向に沿って形成された第1の直線溝部を有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  13. 前記カム部案内溝は、前記第1の直線溝部に連通し、前記スプライン軸の円周方向に対して螺旋状に旋回させて形成した旋回溝部を有することを特徴とする請求項12記載のゲートバルブ装置。
  14. 前記カム部案内溝は、前記旋回溝部に連通して前記スプライン軸の軸方向に沿って形成された第2の直線溝部を有することを特徴とする請求項13記載のゲートバルブ装置。
  15. 前記カム部案内溝は、前記スプライン軸の周囲に等間隔で複数本形成されていることを特徴とする請求項12乃至14のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  16. 前記2つのシリンダ部は、互いに補強部材で連結されていることを特徴とする請求項1乃至15のいずれか一項に記載のゲートバルブ装置。
  17. 真空引き可能になされた搬送室と、
    被処理体に対して所定の処理を施すために前記搬送室の周囲に設けた複数の処理チャンバと、
    前記搬送室と前記各処理チャンバとの間に介設された請求項1乃至16のいずれか一項に記載のされたゲートバルブ装置と、
    前記搬送室内に設けられて前記各処理チャンバに向けて前記被処理体を搬出入させるために屈伸及び旋回可能になされた搬送機構と、
    を備えたことを特徴とする被処理体の処理システム。
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