JP4075509B2 - 照明光学装置および照明光学装置を備えたプロジェクタ - Google Patents

照明光学装置および照明光学装置を備えたプロジェクタ Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光源装置と、該光源装置から射出された光速を分割する第1レンズアレイと、該第1レンズアレイに対向配置された第2レンズアレイとを備えた照明光学装置、ならびに、その照明光学装置を備えたプロジェクタに関する。
【0002】
【背景技術】
従来より、会議、学会、展示会等でのプレゼンテーションにプロジェクタを用いることが知られている。このようなプロジェクタでは、光源装置から射出された光束を第1レンズアレイで複数の光束に分割し、この分割された光束を第2レンズアレイで集光する照明光学装置が設けられている。
投写される光学像において、十分なコントラストを得るために、従来では、光源装置から射出された光の光量を調整する調光装置が設けられている。
【0003】
従来の調光装置は、光源装置自体から射出される光の光量を制御する構成が採用されている。
例えば、特開平3−179886号公報に開示されている調光装置がある。この調光装置は、メタルハイライドランプの発光光量を制御する構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
特開平3−179886号公報で開示される調光装置は、光源装置の発光光量を制御するものであるが、光源装置として現在主流の高圧水銀ランプを使用した場合、光量を変化させることが技術的に困難であり、しかも、30%程度しか減光することができない。
そのため、従来例では、使用する光源装置の種類が制限されることになり、その上、十分にコントラストを上げることができないという問題点がある。
特に、プロジェクタをホームシアター等の用途に供する場合、高コントラスト画像が得られるものが要望されている。
【0005】
本発明の目的は、このような問題点に鑑みて、光源装置の種類が制限されないとともに、コントラストを十分に得ることができる照明光学装置およびそれを備えたプロジェクタを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の照明光学装置は、光源装置と、該光源装置から射出される光束を複数の部分光束に分割するとともに前記光源装置側に配置された第1レンズアレイと、該第1レンズアレイに対向配置され前記光源装置と略共役関係にある第2レンズアレイとを備えた照明光学装置であって、前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に、これらの間の光路中の光量を絞る調光装置が設けられ、前記調光装置は、照明光軸を挟んで互いに対向配置されるとともに、光量を絞らない状態で前記第1レンズアレイから射出された光束に沿って板面が配置される2つの遮光板と、前記光路中の光量を調整するように該遮光板を回動する回動装置とを備え、前記2つの遮光板における回動端部は、前記第2レンズアレイ側に位置し、回動中心は、該遮光板の板面から離れ、かつ、該遮光板の板面と、前記照明光軸との間であって、前記第1レンズアレイ側に位置し、前記遮光板は、光量を絞る状態では、前記回動端部が所定範囲において第2レンズアレイの表面に沿って移動することを特徴とするものである。
【0007】
このような本発明では、光源装置から射出される光は第1レンズアレイと第2レンズアレイとを通過するが、これらの第1レンズアレイと第2レンズアレイとの間に配置される調光装置により、光路中の光量が調整される。
そのため、光源装置自体の光量を調整するものではないので、光源装置として、どのような種類をも用いることができる。例えば、高圧水銀ランプを使用することもでき、ハロゲンランプやメタルハライドランプを使用することもできる。その上、調光装置により光路中の光量を絞る構成であるから、その絞り量を調整することで、十分なコントラストを得ることができる。
【0008】
しかも、前記調光装置は、光量を絞らない状態で前記第1レンズアレイから射出された光束に沿って板面が配置された遮光板と、前記光路中の光量を調整するように該遮光板を回動する回動装置とを備えた構成であるため、回動装置によって遮光板を回動させることで、光路中の光量を調整することができる。そのため、遮光板およびそれを回動する装置を用意すればよいので、調光装置の構成を簡易なものにすることができる。
【0009】
さらに、前記遮光板は、その回動端部が前記第2レンズアレイ側に位置し、かつ、その回動中心が前記遮光板の板面から離れかつ前記光路中であって前記第1レンズアレイ側に位置する構成であるため、第2レンズアレイは光源装置と略共役関係にあり、かつ、遮光板の回動によって遮光端縁で第2レンズアレイの表面を十分に覆うことができるので、光源装置から射出される光の光量が確実に絞られることになり、照明ムラが生じない。
【0010】
さらに、前記遮光板は照明光軸を挟んで互いに対向配置されている構成であるため、複数の遮光板で第1レンズアレイまたは第2レンズアレイの表面を両側から覆うことで、光源装置から射出される光の光量を調整することができるので、この点からも照明ムラを生じることがない。
【0011】
また、前記遮光板はヒートシンクを備えている構成が好ましい。
この構成の発明では、遮光時に光源装置から遮光板に伝達される熱をヒートシンクから放出しているので、遮光板自体に蓄えられた熱を光源装置周辺に戻すことを防止できる。そのため、光源装置自体に蓄熱されることに伴う輝度低下、その他の不具合を防ぐことができる。
さらに、前記遮光板はアルミニウムあるいはアルミニウム合金から成形される構成が好ましい。
この構成の発明では、遮光時に生じる熱を遮光板に積極的に取り入れることができるので、この点からも、光源装置周辺に熱として戻すことを防止できる。
【0012】
また、本発明の照明光学装置では、前記回動装置および前記遮光板を冷却するための冷却路が形成されている構成が好ましい。
この構成の発明では、回動装置や遮光板で蓄熱された熱が冷却路を通って外部に放出されることで、照明光学装置の内部に熱が籠もることがない。そのため、この点からも、光源装置自体に蓄熱されることに伴う輝度低下、内部装置の低寿命化、その他の不具合を防ぐことができる。
【0013】
本発明の照明光学装置では、前記回動装置は前記遮光板に連結されるステッピングモータを備えている構成が好ましい。
この構成の発明では、ステッピングモータが駆動指令を受けて制御されるので、この制御されたステッピングモータの回転駆動力を遮光板に伝達することで、遮光板での遮光を精度よく行うことができる。
【0014】
また、本発明のプロジェクタは、前記構成の照明光学装置を備えたことを特徴とするものである。
このような本発明では、光源装置の種類が制限されないことでプロジェクタの設計が制限されることがなく、その上、コントラストを十分に得ることができるので投写される映像の画質を向上させることができる。
【0015】
本発明のプロジェクタでは、前記調光装置は、入力画像信号に応じて絞る光量を調整する構成が好ましい。
この構成の発明では、入力画像信号に応じて光量調整をすることで、明るい画像のシーンでは、光量を絞らないことで画像をより明るくし、暗い画像のシーンでは、光量を絞ることで、画像をより暗くすることができる。そのため、画像の明暗のメリハリをつけることができ、画像表現をダイナミックなものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
まず、第1実施形態を図1から図14に基づいて説明する。
(1.プロジェクタの主な構成)
図1は、本実施形態に係るプロジェクタ1を上方から見た全体斜視図、図2は、プロジェクタ1を下方から見た全体斜視図、図3は、図1の状態からプロジェクタ1のアッパーケース21を外した図、図4はプロジェクタの光学系を模式的に示す平面図である。
【0017】
図1ないし図4において、プロジェクタ1は、外装ケース2と、外装ケース2内に収容された電源ユニット3と、同じく外装ケース2内に配置された平面U字形の光学ユニット4と、同じく外装ケース2内に配置された内部冷却ユニット5(図5参照)とを備え、全体略直方体形状となっている。
【0018】
外装ケース2は、それぞれ樹脂製とされたアッパーケース21、ロアーケース23で構成されている。これらのケース21、23は、互いにネジで固定されている。
なお、外装ケース2は樹脂製に限らず、金属製であってもよい。また、外装ケースの一部を樹脂製とし、他の部分を金属製とすることも可能である。例えば、アッパーケース21を樹脂製とし、ロアーケース23を金属製としても良い。
【0019】
アッパーケース21は、上面部211と、その周囲に設けられた側面部212と、背面部213と、正面部214とで形成されている。
上面部211の前方側には、ランプカバー24が嵌め込み式で着脱自在に取り付けられている。また、上面部211において、ランプカバー24の側方には、投写光学系としての投写レンズ46の上面部分が露出した切欠部が設けられている。これにより、投写レンズ46のズーム操作、フォーカス操作をレバーを介して手動で行えるようになっている。この切欠部の後方側には、操作パネル25が設けられている。
【0020】
側面部212は、一方の側面(図1中右側)にコ字形のハンドル29が回動自在に設けられている。また、他方の側面(図2中右側)にハンドル29を上側にしてプロジェクタ1を立てた場合の足となるサイドフット2A(図2)が設けられている。
【0021】
背面部213は、プロジェクタ1内部側に窪んでインターフェース部2Bが設けられている。このインターフェース部2B内には、インターフェースカバー215が設けられ、さらに、インターフェースカバー215の内部側には、種々のコネクタが実装された図示略のインターフェース基板が配置される。
また、インターフェース部2Bの左右両側には、スピーカ孔2Cおよび吸入口2Dが設けられている。この吸入口2Dは、内部の電源ユニット3の後方側に位置している。
【0022】
正面部214は、前記アッパーケース21の切欠部と連続した丸孔開口212Aを備え、この丸孔開口212Aに対応して投写レンズ46が配置されている。
この正面部214において、丸孔開口212Aと反対側には、内部冷却ユニット5を介して内部の空気を外部へと排出させる排出口212Bが位置している。この排出口212Bは、内部の電源ユニット3の前方側に位置している。
また、排出口212Bには、冷却空気を画像投写領域から外れる方向、すなわち図1中左側へ排気するとともに、遮光機能を兼ねた排気用ルーバ26が設けられている。
【0023】
ロアーケース23は、略板状に形成され、電源ユニット3、光学ユニット4、および、内部冷却ユニット5を載置固定する。
図2において、このロアーケース23の底面部231の前方側には、プロジェクタ1全体の傾きを調整して投写画像の位置合わせを行う位置調整機構27が設けられている。
また、底面部231の後方側の一方の隅部には、プロジェクタ1の別方向の傾きを調整する別の位置調整機構28が設けられ、他方の隅部には、リアフット231Aが設けられている。ただし、リアフット231Aは、位置を調整することはできない。
さらに、底面部231には、冷却空気の吸気口231Bが設けられている。
【0024】
電源ユニット3は、電源ブロックとしての電源(図示せず)と、電源の側方に配置されたランプ駆動ブロックとしてのランプ駆動回路(バラスト)(図示せず)とで構成されている。
電源は、電源ケーブルを通して供給された電力をランプ駆動回路、およびドライバーボード90(図3)等に供給するものであり、前記電源ケーブルが差し込まれるインレットコネクタ33(図2)を備えている。
ランプ駆動回路は、電力を光学ユニット4の光源ランプ411に供給するものである。
ドライバーボード90は、画像情報に応じて後述する液晶パネル441を駆動制御するものである。
【0025】
これらの電源およびランプ駆動回路は、略平行に並んで配置され、これらの占有空間は、プロジェクタ1の側方で前後方向に延びている。
また、電源およびランプ駆動回路は、左右側が開口され表面にめっき処理、または、金属蒸着処理、金属箔の貼り付けなどがなされた筒部材によってそれぞれ周囲を覆われている。これらの筒部材は、電源およびランプ駆動回路間での電磁ノイズの漏れを防止する機能に加えて、冷却空気を誘導するダクトとしての機能も有している。
【0026】
光学ユニット4は、図4に示すように、光源ランプ411から射出された光束を、光学的に処理して画像情報に対応した光学像を形成するユニットである。この光学ユニット4は、照明光学装置としてのインテグレータ照明光学系41と、色分離光学系42と、リレー光学系43と、電気光学装置44と、クロスダイクロイックプリズム45と、投写レンズ46とを備えている。
【0027】
図5は電源ユニット3、光学ユニット4および内部冷却ユニット5の配置関係を示す平面図である。
図5に示すように、内部冷却ユニット5は、外部の冷却空気を吸入して、プロジェクタ1内部に導入し、内部の発熱部材を冷却するとともに、温められた空気を外部に排出する。この内部冷却ユニット5は、光学ユニット4の電気光学装置44を主に冷却する一対のパネル冷却用シロッコファン51,52と、光源ランプ411を主に冷却するランプ冷却用シロッコファン53(図7参照)と、外部の冷却空気を吸入して、電源ユニット3に送風する軸流ファン54と、プロジェクタ1内部の空気を外部に排出する排気用ファン55とを備えて構成されている。
【0028】
これら電源ユニット3、光学ユニット4、および、内部冷却ユニット5は、上下を含む周囲をアルミニウム製のシールド板80(図3)で覆われており、これによって、電源ユニット3等から外部への電磁ノイズの漏れを防止している。
【0029】
(2.光学系の詳細な構成)
図4において、インテグレータ照明光学系41は、電気光学装置44を構成する3枚の液晶パネル441(赤、緑、青の色光毎にそれぞれ液晶パネル441R,441G,441Bと示す)の画像形成領域をほぼ均一に照明するための光学系であり、光源装置413と、第1レンズアレイ418と、UVフィルタを含む第2レンズアレイ414と、偏光変換素子415と、第1コンデンサレンズ416と、反射ミラー424と、第2コンデンサレンズ419とを備えている。
【0030】
これらのうち、光源装置413は、放射状の光線を射出する光源ランプ411と、この光源ランプ411から射出された放射光を反射するリフレクタ412とを有する。光源ランプ411としては、ハロゲンランプやメタルハライドランプ、または高圧水銀ランプが用いられることが多い。リフレクタ412としては、放物面鏡を用いている。放物面鏡の他、平行化レンズ(凹レンズ)と共に楕円面鏡を用いてもよい。
【0031】
第1レンズアレイ418は、光軸方向から見てほぼ矩形状の輪郭を有する小レンズがマトリクス状に配列された構成を有するフライアイレンズである。各小レンズは、光源ランプ411から射出される光束を、複数の部分光束に分割している。各小レンズの輪郭形状は、液晶パネル441の画像形成領域の形状とほぼ相似形をなすように設定されている。たとえば、液晶パネル441の画像形成領域のアスペクト比(横と縦の寸法の比率)が4:3であるならば、各小レンズのアスペクト比も4:3に設定する。
【0032】
第2レンズアレイ414は、第1レンズアレイ418と略同様な構成を有するフライアイレンズであり、小レンズがマトリクス状に配列された構成を有する。この第2レンズアレイ414は、第1コンデンサレンズ416および第2コンデンサレンズ419とともに、第1レンズアレイ418の各小レンズの像を液晶パネル441上に結像させる機能を有している。
第1レンズアレイ418は光変調装置やスクリーンと略共役関係にあり、光源装置413側に配置されている。
第2レンズアレイ414は光源装置413と略共役関係にあり、光源装置413とは離れた位置であって第1レンズアレイ418と対向配置されている。つまり、第1レンズアレイ418の光源の像点は、第2レンズアレイ414の位置と若干ずれており、偏光変換素子415の上に結ばれる。
第1レンズアレイ418と第2レンズアレイ414との間には、これらの間の光路中の光量を絞る調光装置480が設けられている。
【0033】
偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414と第1コンデンサレンズ416との間に配置されるとともに、第2レンズアレイ414と一体でユニット化されている。このような偏光変換素子415は、第2レンズアレイ414からの光を1種類の偏光光に変換するものであり、これにより、電気光学装置44での光の利用効率が高められている。
【0034】
具体的に、偏光変換素子415によって1種類の偏光光に変換された各部分光は、第1コンデンサレンズ416および第2コンデンサレンズ419によって最終的に電気光学装置44の液晶パネル441R,441G,441B上にほぼ重畳される。偏光光を変調するタイプの液晶パネルを用いたプロジェクタでは、1種類の偏光光しか利用できないため、ランダムな偏光光を発する光源ランプ411からの光のほぼ半分を利用することができない。
そこで、偏光変換素子415を用いることにより、光源ランプ411からの射出光をほぼ1種類の偏光光に変換し、電気光学装置44での光の利用効率を高めている。なお、このような偏光変換素子415は、たとえば特開平8−304739号公報に紹介されている。
【0035】
色分離光学系42は、2枚のダイクロイックミラー421,422と、反射ミラー423とを備え、ダイクロイックミラー421、422によりインテグレータ照明光学系41から射出された複数の部分光束を赤、緑、青の3色の色光に分離する機能を有している。
【0036】
リレー光学系43は、入射側レンズ431、リレーレンズ433、および反射ミラー432、434を備え、色分離光学系42で分離された色光、青色光を液晶パネル441Bまで導く機能を有している。
【0037】
この際、色分離光学系42のダイクロイックミラー421では、インテグレータ照明光学系41から射出された光束の青色光成分と緑色光成分とが透過するとともに、赤色光成分が反射する。ダイクロイックミラー421によって反射した赤色光は、反射ミラー423で反射し、フィールドレンズ417を通って偏光板442で偏光方向がそろえられた後、赤色用の液晶パネル441Rに達する。このフィールドレンズ417は、第2レンズアレイ414から射出された各部分光束をその中心軸(主光線)に対して平行な光束に変換する。他の液晶パネル441G、441Bの光入射側に設けられたフィールドレンズ417も同様である。
【0038】
ダイクロイックミラー421を透過した青色光と緑色光のうちで、緑色光はダイクロイックミラー422によって反射し、フィールドレンズ417を通って偏光板442で偏光方向がそろえられた後、緑色用の液晶パネル441Gに達する。一方、青色光はダイクロイックミラー422を透過してリレー光学系43を通り、さらにフィールドレンズ417を通って偏光板442で偏光方向をそろえて青色光用の液晶パネル441Bに達する。なお、青色光にリレー光学系43が用いられているのは、青色光の光路の長さが他の色光の光路長さよりも長いため、光の拡散等による光の利用効率の低下を防止するためである。すなわち、入射側レンズ431に入射した部分光束をそのまま、フィールドレンズ417に伝えるためである。
【0039】
電気光学装置44は、3枚の光変調装置としての液晶パネル441R,441G,441Bを備えている。液晶パネル441R,441G,441Bは、例えば、ポリシリコンTFTをスイッチング素子として用いたものであり、色分離光学系42で分離された各色光は、各液晶パネル441R,441G,441Bとこれらの光束入射側および射出側にある偏光板442によって、画像情報に応じて変調されて光学像を形成する。
【0040】
クロスダイクロイックプリズム45は、3枚の液晶パネル441R,441G,441Bから射出された色光毎に変調された画像を合成してカラー画像を形成するものである。なお、クロスダイクロイックプリズム45には、赤色光を反射する誘電体多層膜と青色光を反射する誘電体多層膜とが、4つの直角プリズムの界面に沿って略X字状に形成され、これらの誘電体多層膜によって3つの色光が合成される。そして、クロスダイクロイックプリズム45で合成されたカラー画像は、投写レンズ46から射出され、スクリーン上に拡大投写される。
【0041】
これら電気光学装置44およびクロスダイクロイックプリズム45は、一体化されて光学装置を構成する。図6は、この光学装置を上方から見た斜視図である。
光学装置は、クロスダイクロイックプリズム45と、クロスダイクロイックプリズム45の上下両面(光束入射端面と交差する一対の端面)に固定される台座445と、各液晶パネル441R,441G,441Bと、各液晶パネル441R,441G,441Bを収容する保持枠443と、保持枠443と台座445側面との間に介装される保持部材446とが一体的に構成されている。
【0042】
なお、図6では、図を簡素化するために、液晶パネル441、保持枠443、保持部材446を各1つずつのみ示している。これらの要素441,443,446は、実際には、クロスダイクロイックプリズム45の他の2つの光束入射端面にも配置される。
【0043】
以上説明した各光学系41〜45は、図7に示すように、平面略U字状に形成された光学部品用の筐体としての合成樹脂製の光学部品用筐体47内に収容されている。
ここで、光学部品用筐体47は、アルミニウム、マグネシウム、チタン等の金属、これらの合金、又はカーボンフィラー入りのポリカーボネート、ポリフェニレンサルファイド、液晶樹脂等の樹脂で形成される。
【0044】
この光学部品用筐体47は、前述の各光学部品414〜419,421〜423,431〜434、各液晶パネル441R,441G,441Bの光入射側に配置された偏光板442を上方からスライド式に嵌め込む溝部がそれぞれ設けられた下部筐体471と、下部筐体471の上部の開口側を閉塞する蓋状の上部筐体472とで構成されている。
また、光学部品用筐体47の光射出側にはヘッド部49が形成されている。ヘッド部49の前方側に投写レンズ46が固定され、後方側に上述した光学装置が固定されている。
【0045】
(3.内部冷却ユニットの構成および冷却構造)
図5において、パネル冷却用シロッコファン51,52は、投写レンズ46の両側に対向して配置されている。このパネル冷却用シロッコファン51,52は、電気光学装置44の3枚の液晶パネル441を主に冷却し、パネル冷却系Aとして機能する(図2参照)。
パネル冷却系Aでは、先ず、図2に示すように、パネル冷却用シロッコファン51,52が、下面の吸気口231Bから冷却空気を吸引する。そして、この冷却空気は、液晶パネル441R,441G,441Bとその光束入射側および射出側にある偏光板442(図4)とを下方から上方に向けて冷却する。この後、冷却空気は、ドライバーボード90(図3)の下方を冷却しつつ、前方隅部の排気用ファン55側に寄せられ、前面側の排出口212B(図1)から排気される。
【0046】
図7に示すように、ランプ冷却用シロッコファン53は、光学ユニット4の下面に設けられ、ランプ冷却用シロッコファン53の吸気口が光学ユニット4にて形成される光路面(光学部品用筐体47の上面または下面に沿った面)に沿って配置される。このランプ冷却用シロッコファン53は、光源ランプを主に冷却し、ランプ冷却系Bとして機能する。
【0047】
ランプ冷却系Bでは、先ず、ランプ冷却用シロッコファン53が、プロジェクタ1内の冷却空気を引き寄せる。そして、この引き寄せられた冷却空気は、上部筐体472に設けられた図示しない開口部から光学部品用筐体47内に入り込み、第2レンズアレイ414(図4)および偏光変換素子415(図4)の間を通って、これらを冷却する。
【0048】
また、ランプ冷却用シロッコファン53は、図7に示すように、下部筐体471の排気側開口471Aから出た冷却空気を吸入する。そして、ランプ冷却用シロッコファン53は、下部筐体471の吸気側開口471Bから再度光学部品用筐体47内に冷却空気を吐き出す。そしてまた、この吐き出された冷却空気は、光源装置413内に入り込んで光源ランプ411(図4)を冷却し、この後、光学部品用筐体47から出て、排気用ファン55によって排出口212B(図1)から排気される。
【0049】
図5に示すように、軸流ファン54は、電源ユニット3の後方に位置し、背面側の吸入口2D(図2参照)に対向して配置される。また、この軸流ファン54は、電源ユニット3を主に冷却し、電源冷却系として機能する。
排気用ファン55は、光学ユニット4の光源装置413に近接し、排気用ファン55の吸気口が、光学ユニット4にて形成される光路面に直交する面に沿って、すなわち、プロジェクタ1の厚み方向に沿って配置される。
このような構成で、排気用ファン55は、冷却系統により温められ、プロジェクタ1内部に溜まった空気を前面側の排出口212B(図1)を介して、プロジェクタ1の投写方向と離間する方向で外部へと排出する。
【0050】
(4.調光装置の構成)
図8から図14には調光装置480の具体的な構成が示されている。
図8は調光装置480が光学ユニット4のライトガイドに装着された状態を示す斜視図であり、図9は調光装置480の概略構成図であり、図10は調光装置480の斜視図である。
これらの図において、調光装置480は、光源装置413から第1レンズアレイ418を通過した光束を遮る2枚の遮光板481と、これらの遮光板481をそれぞれ回動する回動装置482と、この回動装置482および遮光板481を冷却するための冷却路483と、回動装置482の回動操作を制御する制御装置484とを備えた構成である。
【0051】
図9に示す通り、遮光板481は、照明光軸を挟んで互いに対向配置されており、それぞれ平板部481Aと、この平板部481Aの両端部に各々取り付けられた腕部481Bとを備えている。この腕部481Bに設けられた回動中心481Cは遮光板481の板面から離れかつ光路中であって第1レンズアレイ418側に位置している。遮光板481の回動端部は第2レンズアレイ414側に位置している。そのため、遮光板481は、光量を絞らない状態では第1レンズアレイ418から射出された光束に沿って配置され、その回動に伴って回動端部が所定範囲において第2レンズアレイ414の表面に沿って移動することになる。
図11に示す通り、遮光板481の回動角度をαとすると、この回動角度αと調光装置480を通る光束の明るさとは図12に示すグラフの関係になる。
【0052】
図10において、遮光板481は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成形されており、平板部481Aは、その外表面に互いに平行に形成された複数の凹凸の溝からなるヒートシンク481Dを備えている。
平板部481Aの裏面側は光束を吸収して乱反射を防止するために黒色塗料等が塗布されている。
回動装置482は、図10では、2枚の遮光板481のそれぞれ一方の腕部481Bにそれぞれ連結されたステッピングモータ482Aを備えた構成であるが、第1実施形態では、図8に示される通り、回動装置482は、1台のステッピングモータ482Aと、このステッピングモータ482Aに連結され2枚の遮光板481を互いに反対方向に回動するための歯車機構482Bとを備えた構成でもよい。なお、2枚の遮光板481の他方の腕部481Bはライトガイドに回動自在に固定されている。互いに対向する腕部481Bは、光束を遮蔽しない間隔とされている。ステッピングモータ482Aは電源ユニット3の下方に位置している(図5参照)。
【0053】
図8において、冷却路483は、調光装置480の近傍においてライトガイドに形成された開口部を通って遮光板481の間に到達する流路と、この流路の上流側に配置された冷却ファン483Aとを備えて構成されている。
冷却ファン483Aはプロジェクタ1の外部から空気を吸い込み調光装置480へ向けて空気を吹き出すシロッコファンであり、ステッピングモータ482Aに送られた冷却空気が開口部を通って遮光板481に供給された後、排気用ファン55で外部に排出される(図5参照)。
【0054】
制御装置484の具体的な構成を図13に示す。
図13において、制御装置484は、ビデオ端末484Aから受信する入力画像信号に応じて回動装置482で絞る光量および液晶パネル441への入力電圧を制御するもので、ビデオ端末484Aから映像信号が入力される画像解析回路484Bと、この画像解析回路484Bからの信号をそれぞれ入力するリサイズ回路484CおよびCPU484Dと、リサイズ回路484CおよびCPU484Dから信号を入力するゲイン調整回路484Eと、CPU484Dからの信号を受けて回動装置482のステッピングモータ482Aを駆動制御するモータ駆動回路484Fと、CPU484Dからの信号を受けてそれぞれ駆動するランプドライバ484Gおよびファン駆動回路484Hとを備えている。
【0055】
画像解析回路484Bは、ビデオ端末484Aから入力される1フレームあたりの映像信号に基づいて遮光板481の回動角度αの信号をCPU484Dを介してモータ駆動回路484Fに伝達するものである。例えば、1フレームの全体のドット平均や1フレームのエリア四隅の平均等の画像平均変調度で入力信号を変換する。
リサイズ回路484Cは、光学像の上端縁側で水平方向に拡大された台形形状となる台形歪み(キーストーン歪み)を補正するためのものである。
ゲイン調整回路484Eは、画像を形成する液晶パネル441への入力電圧に対して表示画像の階調を表すγ特性を調整するものである。
ファン駆動回路484Hは冷却路483に設けられた温度センサ484Iからの温度信号をCPU481Dを介して受け、冷却路483の温度に応じて冷却ファン483Aの駆動を制御する。
【0056】
(5.実施形態の効果)
上述のような本実施形態によれば、次のような効果がある。
(1)第1レンズアレイ418と、この第1レンズアレイ418に対向配置され光源装置413と略共役関係にある第2レンズアレイ414との間に、これらの間の光路中の光量を絞る調光装置480を設けたから、光量調整にあたり、光源ランプ411の光量を調整する必要がないので、光源ランプ411として、高圧水銀ランプや、ハロゲンランプ、あるいは、メタルハライドランプを使用することができる。その上、調光装置480により光路中の光量を絞る構成であるから、その絞り量を調整することで、十分なコントラストを得ることができる。
【0057】
(2)調光装置480は、遮光板481と、光路中の光量を調整するように遮光板481を回動する回動装置482とを備えて構成したので、回動装置482によって遮光板481を回動させることで、光路中の光量を調整することができるから、調光装置480の構成を簡易なものにできる。
【0058】
(3)調光装置480は、遮光板481の回動中心を遮光板481の板面から離れかつ光路中であって第1レンズアレイ418側に位置し、遮光板481の回動端部を第2レンズアレイ414側に位置したので、第2レンズアレイ418が光源ランプ411と略共役関係にあり、かつ、遮光板481の回動によって遮光端縁で第2レンズアレイ414の表面を十分に覆うことができるので、光源ランプ411から射出される光の光量が確実に絞られることになり、照明ムラが生じない。
図14は画像イメージの模式図を示す。図14において、画像イメージの濃い部分はハッチ(斜線)が細かく記載され、薄い部分は荒く形成されている。図14に示される通り、第1実施形態では、画像イメージに大きな濃淡がないので、照明ムラがない。
さらに、第1実施形態では、遮光板481の回動角度αを0度から56度まで変化させることで、光量を100%から25%まで変化させることができる。そのため、光量が1/4に変化するため、コントラストを4倍に高めることができる。
【0059】
(4)2枚の遮光板481は光軸を挟んで互いに対向配置されているから、これらの遮光板481で第2レンズアレイ414の表面を両側から覆うことで、光源ランプ411から射出される光の光量を効率的に調整することができるので、この点からも照明ムラを生じることがない。
【0060】
(5)遮光板481はヒートシンク481Dを備えているから、遮光時に光源ランプ411から遮光板481に伝達される熱をヒートシンク481Dから放出しているので、遮光板481自体に蓄えられた熱を光源装置413の周辺に戻すことを防止できる。そのため、光源装置自体に蓄熱されることに伴う輝度低下を防ぐことができる。その上、遮光板481の蓄熱が液晶パネル441へ伝達されることがないので、液晶パネル441の長寿命化を図ることができる。
(6)ヒートシンク481Dは互いに平行とされた複数の凹凸の溝から形成されているため、ヒートシンク481Dの構造を簡易なものにできる。
【0061】
(7)遮光板481はアルミニウムあるいはアルミニウム合金から成形されるから、遮光時に生じる熱を遮光板481に積極的に取り入れることができるので、この点からも、光源装置413周辺や液晶パネル441に熱として伝達することが防止される。
(8)回動装置482および遮光板481を冷却するための冷却路483が形成されているから、回動装置482や遮光板481で蓄熱された熱が冷却路483を通って外部に強制的に放出されることで、プロジェクタ1の内部に熱が籠もることがない。そのため、この点からも、装置内部に蓄熱されることに伴う輝度低下、液晶パネル441の低寿命化、その他の不具合を防ぐことができる。
【0062】
(9)回動装置482は遮光板481に連結されるステッピングモータ482Aを備えているから、ステッピングモータ482Aが駆動指令を受けて制御されるので、この制御されたステッピングモータ482Aの回転駆動力を遮光板481に伝達することで、遮光板481での遮光を精度よく行うことができる。
(10)ステッピングモータ482Aを1個設け、このステッピングモータ482Aの回転駆動力を歯車機構482Bを介して2枚の遮光板481に伝達する構成とすれば、2枚の遮光板481が同期制御されることで光束の絞りを精度良く行えるだけでなく、比較的に場所をとるステッピングモータ482Aが2個必要ないので、省スペース化が図れて装置の小型化を達成することができる。
【0063】
(11)第1実施形態のプロジェクタ1は、前述の構成のインテグレータ照明光学系41(照明光学装置)を備えて構成したから、光源ランプ411の種類が制限されないことでプロジェクタ1の設計が制限されることがなく、その上、コントラストを十分に得ることができるのでプロジェクタ1で投写される映像の画質を向上させることができる。
【0064】
(12)調光装置480は、入力画像信号に応じて絞る光量を調整する制御装置484を備えているので、入力画像信号に応じて光量調整をすることで、明るい画像のシーンでは、光量を絞らないことで画像をより明るくし、暗い画像のシーンでは、光量を絞ることで、画像をより暗くすることができる。そのため、画像の明暗のメリハリをつけることができ、画像表現をダイナミックなものとすることができる。
例えば、映画等を観る場合、明るいシーンでは光量を100%のままにして明るい画像を再現し、暗いシーンとなった瞬時に光源ランプ411の光量を絞り、同時に対応した映像信号に伸長することにより、暗いシーンでの黒は100%の時の黒に比べて最大1/4も暗くすることができる。そのため、ダイナミックレンジが広がることで、従来再現できなかった夜空のグラデーションが再現できるようになり、表現力が大幅に向上する。
【0065】
(6.第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を図15から図17に基づいて説明する。
第2実施形態は第1実施形態とは調光装置480の構成が異なるもので、他の構成は第1実施形態と同じである。なお、第2実施形態の説明において、第1実施形態と同一または同様の構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図15および図16は第2実施形態の調光装置480の概略構成が示されている。
【0066】
これらの図において、第2実施形態の調光装置480は、それぞれ回動中心が端部に位置する2枚の遮光板485と、これらの遮光板485をそれぞれ同期して回動する2個のステッピングモータ482Aとを備え、これらのステッピングモータ482Aは第1実施形態と同様に制御装置484で駆動制御される。
第2実施形態の調光装置480は第1実施形態と同様に、冷却路483を備えている(図5および図8参照)。
【0067】
遮光板485は、その回動中心が第2レンズアレイ414側に位置し、回動端部が第1レンズアレイ418側に位置している。
遮光板485は、アルミニウムあるいはアルミニウム合金から成形されており、その外表面にヒートシンク481Dが形成されている。
【0068】
第2実施形態では、第1実施形態の(1)(2)(4)〜(12)と同様の効果を奏することができる。
なお、第2実施形態では、図17の模式図で示す照明ムラがある。図17では第1実施形態の図14に比べて、その中心部に濃い部分があることがわかる。これは、第2実施形態では、遮光板481が回動し始めてから40度付近までは第1レンズアレイ418に近いところ遮光端縁が旋回するためである。第1レンズアレイ418は液晶パネル441やスクリーンと略共役関係にあるため、第1レンズアレイ418の付近で光量を絞ると、照明ムラとしてスクリーンに現れることになる。
しかし、所定のモード、例えば、光量が100%の状態と50%の状態との2つのモードを切り換える場合には、第2実施形態の構成で十分である。これに対して、映像信号に応じてダイナミックに光量を調整してコントラストを上げる目的で使用する場合には、100%から25%を数十ステップという多段的な調整をする必要があるため、第1実施形態の構成が不可欠となる。
【0069】
(7.実施形態の変形)
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並びに設計の変更が可能である
【0070】
前記各実施形態では、遮光板481,485にヒートシンク481Dを形成したが、本発明では、ヒートシンク481Dを省略してもよい。仮に、設ける場合であっても、前記実施形態のように複数の凹凸の溝から形成するものに限定されず、他の構成、例えば、複数の突起を遮光板481,485の表面に設けるものでもよく、あるいは、フィンを遮光板481,485の側面に突出形成するものでもよい。
さらに、遮光板481,485の材料はアルミニウムあるいはアルミニウム合金に限定されるものではなく、耐熱性があれば、他の部材、例えば、鉄やプラスチックでもよい。
【0071】
前記実施形態では、光学部品用筐体47は、平面略U字状に形成されていたが、これに限らない。例えば、平面略L字状に形成してもよく、その他の形状を採用してもよい。平面略L字状に形成した場合であって、プロジェクタ1の投写側から排気する場合には、排気用ファン55から排出される空気を排出口212Bに導くダクトが必要となる。
【0072】
前記実施形態では、3つの光変調装置を用いたプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、1つの光変調装置のみを用いたプロジェクタ、2つの光変調装置を用いたプロジェクタ、あるいは、4つ以上の光変調装置を用いたプロジェクタにも適用可能である。
さらに、本発明をプロジェクタ1で適用する以外にも照明装置単体として使用してもよい。
【0073】
前記実施形態では、光変調装置として液晶パネルを用いていたが、マイクロミラーを用いたデバイスなど、液晶以外の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、光入射面と光射出面とが異なる透過型の光変調装置を用いていたが、光入射面と光射出面とが同一となる反射型の光変調装置を用いてもよい。
前記実施形態では、スクリーンを観察する方向から投写を行なうフロントタイプのプロジェクタの例のみを挙げたが、本発明は、スクリーンを観察する方向とは反対側から投写を行うリアタイプのプロジェクタにも適用可能である。
【0074】
【発明の効果】
本発明の照明光学装置およびプロジェクタによれば、光源装置の種類が制限されないとともに、コントラストを十分に得ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るプロジェクタを上方から見た全体斜視図である。
【図2】第1実施形態におけるプロジェクタを下方から見た全体斜視図である。
【図3】第1実施形態におけるプロジェクタの内部を示す斜視図であり、具体的には、図1の状態からプロジェクタのアッパーケースを外した図である。
【図4】第1実施形態におけるプロジェクタの光学系を模式的に示す平面図である。
【図5】電源ユニット、光学ユニットおよび内部冷却ユニットの配置関係を示す平面図である。
【図6】第1実施形態における光学装置を上方側から見た斜視図である。
【図7】第1実施形態における光学ユニットを下方側から見た斜視図である。
【図8】調光装置が光学ユニットに装着された状態を示す斜視図である。
【図9】調光装置の概略構成図である。
【図10】調光装置の斜視図である。
【図11】遮光板の回動角度αを示す斜視図である。
【図12】遮光板の回動角度αと調光装置を通る光束の明るさとの関係を示すグラフである。
【図13】制御装置の概略構成図である。
【図14】第1実施形態で投写された画像イメージを示す模式図である。
【図15】本発明の第2実施形態の調光装置を示すもので、図9に対応した概略構成図である。
【図16】第2実施形態の調光装置を示すもので、図10に対応した斜視図である。
【図17】第2実施形態で投写された画像イメージを示す模式図である。
【符号の説明】
1 プロジェクタ
4 光学ユニット
41 インテグレータ照明光学系(照明光学装置)
44 電気光学装置
46 投写レンズ
411 光源ランプ
413 光源装置
414 第2レンズアレイ
418 第1レンズアレイ
441 液晶パネル
480 調光装置
481 遮光板
481A 平板部
481B 腕部
481C 回動中心
481D ヒートシンク
482 回動装置
482A ステッピングモータ
482B 歯車機構
483 冷却路
483A 冷却ファン
484 制御装置
484B 画像解析回路
484C リサイズ回路
484D CPU
484E ゲイン調整回路
484F モータ駆動回路
484G ランプドライバ
484H ファン駆動回路
484I 温度センサ
485 遮光板

Claims (7)

  1. 光源装置と、該光源装置から射出される光束を複数の部分光束に分割するとともに前記光源装置側に配置された第1レンズアレイと、該第1レンズアレイに対向配置され前記光源装置と略共役関係にある第2レンズアレイとを備えた照明光学装置であって、
    前記第1レンズアレイと前記第2レンズアレイとの間に、これらの間の光路中の光量を絞る調光装置が設けられ、
    前記調光装置は、照明光軸を挟んで互いに対向配置されるとともに、光量を絞らない状態で前記第1レンズアレイから射出された光束に沿って板面が配置される2つの遮光板と、前記光路中の光量を調整するように該遮光板を回動する回動装置とを備え、
    前記2つの遮光板における回動端部は、前記第2レンズアレイ側に位置し、回動中心は、該遮光板の板面から離れ、かつ、該遮光板の板面と、前記照明光軸との間であって、前記第1レンズアレイ側に位置し、
    前記遮光板は、光量を絞る状態では、前記回動端部が所定範囲において第2レンズアレイの表面に沿って移動することを特徴とする照明光学装置。
  2. 請求項1に記載の照明光学装置において、
    前記遮光板はヒートシンクを備えていることを特徴とする照明光学装置。
  3. 請求項1または2のいずれかに記載の照明光学装置において、
    前記遮光板はアルミニウムあるいはアルミニウム合金から成形されることを特徴とする照明光学装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の照明光学装置において、
    前記回動装置および前記遮光板を冷却するための冷却路が形成されていることを特徴とする照明光学装置。
  5. 請求項1ないし4のいずれかに記載の照明光学装置において、
    前記回動装置は、前記遮光板に連結されるステッピングモータを備えていることを特徴とする照明光学装置。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載の照明光学装置を備えたことを特徴とするプロジェクタ。
  7. 請求項6記載のプロジェクタにおいて、
    前記調光装置は、入力画像信号に応じて絞る光量を調整することを特徴とするプロジェクタ。
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