JP4075182B2 - インクジェット記録体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、印字濃度が高く、インク吸収性、印字品位、および記録体表面の光沢性に優れ、銀塩写真に匹敵する高解像度、高精細な画像、銀塩写真ライクな風合い(手触り、視感白色度、剛度など)をもち、かつ印字後の耐湿、耐水性そして耐光性、長期保存性などに優れた画像の形成が可能なインクジェット記録体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェットは、インク液滴を記録媒体に飛翔させ、直接付着させて記録を行う記録方式である。
インクジェットプリンターは、容易に多色記録を行うことができるため、コンピューターからの文字や各種図形の出力機として、近年、一般用およびオフィス用として急速に普及している。インクジェットによる多色記録は、複雑な画像を正確かつ迅速に形成することができ、形成されるカラー画像も、製版方式による多色印刷やカラー写真方式による印画と比較して、優るとも劣らない記録を得ることが可能である。印字部数が少ない用途に用いる場合は、印刷技術や写真技術よりも低コストで利用できるというメリットも持ち合わせている。
【0003】
さらに、最近では、デジタルカメラの普及、フォトインクを搭載した高精細な画像が出力可能で安価なインクジェットプリンターが入手可能なことなどより、銀塩写真に匹敵する画像を出力する被記録体の需要が高まっている。プリンターの高精細化、高速化、フルカラー化に伴い、被記録体に対してもより高度な特性が要求されるようになった。特に銀塩写真に匹敵する画像、風合いをもたせるため、高インク吸収速度及び吸収容量、ドットの真円性、画像の高濃度化、表面の高光沢化、高平滑化以外に銀塩写真ライクな風合い(手触り、視感白色度、剛度など)、特に人間が見たときにより白く感ずる白さ(視感白色度)に優れる記録体が強く求められている。
【0004】
発明者らは高インク吸収速度及び吸収容量、ドットの真円性、画像の高濃度化、表面の高光沢化、高平滑化を得るために、(特開平9−286165号公報、特開平10−86510号公報、特開平10−181184号公報)に示すように、記録層に平均粒径3〜40nmの1次粒子により構成される平均粒径10〜300nmの2次微細粒子を使用することや記録層を成形面に塗工し、支持体に転写する転写法を提案してきた。これらの方法で得られた記録体はインクの吸収性、ドットの真円性、印字濃度、光沢性に優れ、銀塩写真に劣らず良好であるが、視感白色度が低く、銀塩写真との視覚差があった。
従来より支持体あるいは支持体表面に着色剤、蛍光染料を含有するインクジェット記録体が提案されている。例えば、特開平4−219266号公報では、支持体表面に蛍光染料、支持体裏面に紫外線吸収剤を含有するインクジェット記録体が記載されているが、この発明は被記録体の表裏の判別を容易にするものである。しかし、この被記録媒体は、表裏の判別は容易であるが、記録層に使用する顔料の粒径が大きく、記録層の平滑性や透明性がなく、印字濃度、ドットの真円性、記録体の光沢性が劣る問題があり、銀塩写真には程遠いものであった。
【0005】
その他、長期の保存でも記録シート自体の変色のないインクジェット記録体を得るため、擬ベーマイト記録層上に蛍光増白剤を塗布する報告があった(特開平7−68920号公報)。しかし蛍光増白剤の塗布濃度が低いと視感白色度が向上せず、蛍光増白剤の塗布濃度を高くするとインク吸収性が著しく低下するだけでなく、記録層の不透明度が高くなり、高印字濃度が得られない。さらに、特開平8−207422号公報では、被記録体の装飾性、印字した文字や画像の視認性を目的とし、記録層の明度指数L、および視覚色度指数a,bを規定、記録層中に着色剤を含有することが報告されているが、着色したインクジェット記録シートを提供することにより装飾、画像の視認性を向上させるもので、視感白色度を改良するものではなかった。また、記録層に使用する顔料が大きく、記録層の透明性が劣り、高印字濃度や平滑性を得ることが困難である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の問題を解決し、視感白色性に優れ、印字濃度が高く、インク吸収性、印字品位、および記録体表面の光沢性に優れ、銀塩写真に匹敵する高解像度、高精細な画像、銀塩写真ライクな風合い(手触り、剛度など)を有するインクジェット記録体を提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記の問題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、少なくとも下層と上層の2層以上の記録層を有するインクジェット記録体において、記録層の下層が平均粒径1μm以下の顔料、及び有機顔料系着色剤と蛍光染料のうち少なくとも一方を含有し、且つ記録層の下層の不透明度が40%以下にすることで上記の問題を解決されることを見出した。このように不透明度を40%以下にすることにより、結果的に画質、印字濃度を向上させ、また記録体表面の平滑性を改良することができる。
【0008】
さらに高印字濃度、高光沢性、良好な発色性を得るため、顔料の主成分は平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される平均粒径10〜500nmの2次超微細粒子であり、該超微細粒子はシリカから選ばれることが好ましい。視感白色度をより銀塩写真に近づけるために、着色剤、蛍光染料の含有量は顔料100部に対して1部以下に調整される。有機顔料系着色剤、蛍光染料のうち染料系は光によって分解されやすいため顔料系着色剤が好ましく選択され、その中でも視感白色度の点からジオキサジン系化合物、フタロシアニン系化合物が最も良好である。さらに、記録層表面が成形面により光沢処理されると銀塩写真以上に高光沢、高平滑のインクジェット記録体が得られる。
【0009】
本発明は以下の実施様態を含むがこれらに限るものではない。
[1]支持体に少なくとも下層と上層の2層以上の記録層を設けてなるインクジェット記録体において、記録層の下層が、有機顔料系着色剤と蛍光染料のうち少なくとも一種、及び、非晶質シリカから選ばれる少なくとも1種の平均粒径が1μm以下の顔料を含有し、有機顔料系着色剤と蛍光染料の少なくとも1種の含有量が顔料100重量部に対して1重量部以下であり、且つ不透明度が40%以下であることを特徴とするインクジェット記録体。
[2]記録層全体の不透明度が70%以下であることを特徴とする[1]記載のインクジェット記録体。
[3]平均粒径が1μm以下の顔料が、平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される凝集粒子顔料であり凝集粒子の平均粒径が10〜500nmであることを特徴とする[1]または[2]記載のインクジェット記録体。
[4]記録層の下層が、有機顔料系着色剤及び平均粒径が1μm以下の顔料を含有し且つ不透明度が40%以下であることを特徴とする[1]〜[3]のいずれかに記載のインクジェット記録体。
【0010】
[5]有機顔料系着色剤がジオキサジン系化合物とフタロシアニン系化合物から選ばれる少なくとも1種である[4]記載のインクジェット記録体。
[6]上層の記録層の不透明度が35%以下であることを特徴とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。
[7]上層の記録層が平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される平均粒径10〜500nmの2次粒子(凝集粒子)顔料であり、且つシリカから選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。
[8]記録層がカチオン系化合物を含有することを特徴とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。
[9]記録層に紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤より選ばれる耐光性向上剤を含有することを特徴とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。
[10]記録層表面が成形面により光沢処理されることを特徴とする前記いずれかに記載のインクジェット記録体。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明は、少なくとも下層と上層の2層以上の記録層を有するインクジェット記録体において、記録層の下層が顔料、及び有機顔料系着色剤と蛍光染料のうち少なくとも一方を含有し、且つ下層(以下、着色層とも称する)の不透明度が40%以下であることを特徴とするインクジェット記録体を提供するものである。
【0012】
支持体としては、透明、不透明、透湿性、不透湿性のいずれも選ばない。例えば、セロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリスチレンなどのプラスチックフィルム類、上質紙、アート紙、コート紙、キャスト塗工紙、箔紙、クラフト紙、ポリエチレンラミネート紙、含浸紙、蒸着紙、水溶性紙等の紙類、金属フォイル、合成紙などが適宜使用される。特に、セロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなどの不透湿性プラスチックフィルム類は、その表面が平滑であるため、表面平滑性、表面光沢性により優れた高品位インクジェット記録体を得ることが可能である。また、被記録体の装飾性のため、着色された支持体を用いることもできる。支持体には予め塗工層を設けて、記録層の接着性を良くしたり、他の目的で予め下塗り層を設けることもできる。
【0013】
顔料としては、例えば、シリカ(アルミナなどによるカチオン変性シリカを含む)、アルミナシリケート、カオリン、クレー、焼成クレー、酸化亜鉛、酸化スズ、硫酸マグネシウム、酸化アルミニウム、水酸化アルミニウム、擬ベーマイト、炭酸カルシウム、サチンホワイト、ケイ酸アルミニウム、スメクタイト、ゼオライト、ケイ酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、酸化マグネシウム、珪藻土、スチレン系プラスチックピグメント、尿素樹脂系プラスチックピグメント、ベンゾグアナミン系プラスチックピグメントなど、一般に塗工紙分野で公知公用の各種顔料が適宜使用される。その中でも非晶質シリカ(アルミナなどにより表面処理を行ったカチオン変性シリカを含む)、アルミナシリケート、ゼオライト、炭酸カルシウムが好ましく、特に非晶質シリカ、アルミナシリケートが好ましく、とりわけ非晶質シリカが好ましく使用される。
【0014】
有機顔料系着色剤又は蛍光染料を含む記録層(着色層ともいう)の不透明度を40%以下に制御することにより光沢性、高印字濃度が得られるが、このためには顔料の平均粒径が1μm以下とする。さらに、優れた印字濃度、高平滑性を得るため、本発明の顔料の主成分は平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される平均粒径10〜500nmの2次粒子(凝集粒子)であることが好ましい。2次粒子(凝集粒子)の平均粒子径は好ましくは10〜400nmである。平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される平均粒径10〜500nmの2次粒子は、例えば数μmの直径を有する凝集粒子を機械的手段により粉砕、分散すること、つまりbreaking down法(塊状原料を細分化する方法)により得られる。機械的手段としては、超音波ホモジナイザー、高速回転ミル、サンドグラインダー、圧力式ホモジナイザーなどの利用があげられる。本発明における平均粒径は電子顕微鏡(TEM、SEM)で観察した値である(「微粒子ハンドブック」、朝倉書店、p52参照)。
【0015】
例えば、染料系着色剤としてはアゾ化合物(ジチゾン、ホルマザン)、キノン系(ナフトキノン、アントラキノン、アクリドン、アントアントロン、インダントレン、ピレンジオン、ビオラントロン)、キノンイミン(アジン、オキサジン、チアジン)、インジゴ染料(インジルビン、オキシインジゴ、チオインジゴ)、硫化染料、ジフェニルメタン、トリフェニルメタン(フルオラン、フルオレセイン、ローダミン)、フェロセン、フルオレイン、フルギド、ペリレン、フェナジン、フェノチアジン、ポリエン(カロテン、マレイン酸誘導体、ピロラゾン、スチルベン、スチリル)、ポリメチン(シアニン、ピリジニウム、ピリリウム、キノリニウム、ローダニン)、キサンテン、アリザリン、アクリジン、アクリジノン、カルボスチリル、クマリン、ジフェニルアミン、キナクリドン、キノフタロン、フェノキサジン、フタロペリノン、ポルフィン、クロロフィル、フタロシアニン、クラウン化合物、スクラリリウム、チアフルバレン、ニトロ染料、ニトロソ染料、発色後のロイコ染料などが挙げられる;
【0016】
有機顔料系着色剤としては、アゾ系化合物、ペリノン系化合物、チオインジコ系化合物、イソインドリノン系化合物、ジオキサジン系化合物、キナクリドン系化合物、フタロシアニン系化合物、染色レーキ等が挙げられる;
【0018】
蛍光染料としてはピレン誘導体、クマリン誘導体、オキサゾール誘導体、チアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、イミダゾロン誘導体、ピラゾリン誘導体、ベンジジン誘導体などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
これらの有機顔料系着色剤、蛍光染料(蛍光顔料をも含む)は単独或いは2種類以上併用することも可能である。
【0019】
染料系と顔料系も相溶性、色むらなどの問題がない範囲でいかなる比率でも併用することができる。被記録体の色調の長期保存性、耐薬品性、耐熱性、発色性の観点、さらに、視感白色度の向上、被記録体をより彩度高く装飾するため有機顔料系着色剤がより好ましく、銀塩写真ライクな風合いを持たせるためジオキサジン系化合物及びフタロシアニン系化合物が最も好ましい。
【0020】
有機顔料系着色剤または蛍光染料を含有する記録層中の有機顔料系着色剤、蛍光染料の添加量は、見掛けの白さを増す目的で、顔料100重量部に対して1重量部以下である。より好ましくは0.5重量部以下、最も好ましくは0.3重量%以下である。含有量が1重量部を超えると視感白色度が高くなりすぎて着色層の不透明度が上がり、印字濃度、画質が低下する恐れがある。
【0021】
一般にインクジェット用インクはアニオン性染料を使用するものが多く、印字後のインクの耐湿性、耐水性を向上させるため、記録層中にカチオン樹脂を含有することが望ましい。カチオン樹脂としては、例えば、ポリエチレンアミンやポリプロピレンポリアミンなどのポリアルキレンポリアミン類またはその誘導体、第三級アミン基や第四級アンモニウム基を有するアクリル樹脂、ジアクリルアミンなどが挙げられる。カチオン樹脂の添加量も限定しないが、顔料100重量部に対して1〜30重量部、さらには5〜25重量部の範囲で調製される。
【0022】
また、印字画像及び被記録体自体の耐光性、長期保存性を向上させるため、記録層に紫外線吸収剤、酸化防止剤、光安定化剤、多価金属イオン、多価金属イオン含有カチオン系化合物を含有させることが望ましい。
紫外線吸収剤としては、有機系、無機系のものが適宜選択され、有機系の紫外線吸収剤としてはサリチル酸系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノアクリレート系等の公知のものが挙げられる。無機系の紫外線吸収剤としては酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化チタン、酸化イットリウム等の遷移金属酸化物が適宜使用される。本発明では、塗工適性及び印字後の耐光性から有機系ではベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、無機系では酸化セリウムが有効である。
【0023】
酸化防止剤としては熱や酸素による酸化を防止するフェノール系(モノフェノール系、ビスフェノール系、高分子型フェノール系等)、リン系、硫黄系の酸化防止剤と、HALS(Hindered Amine Light Stabilizer)と呼ばれる新しい光安定剤が挙げられる。
【0024】
また、多価金属含有カチオン系化合物を添加することにより記録画像の耐光性等を改良することもできる。
多価金属イオンとしてはカルシウム、銅、ニッケル、コバルト、マグネシウム、亜鉛、バリウム等の2価金属イオンやアルミニウム、鉄、クロムなどの3価金属イオンが挙げられる。多価金属イオンは塩化物、硫酸塩、塩素酸塩、硝酸塩、酢酸塩、ギ酸塩、クロロハイドレート、マロン酸塩、コハク酸塩及び他の弱い有機酸塩としてカチオン系化合物と混合し、多価金属含有カチオン系化合物を得ることができる。耐光性の面から、銅、ニッケル、亜鉛、コバルトがより好ましい。カチオン系化合物は特に選択されることなく公知公用のカチオン系化合物がブレンドされ使用され、前記のカチオン樹脂が例示できるが、特にポリアミン系化合物から選択されることが好ましい。多価金属含有カチオン系化合物としては特に含銅ポリアミン系縮合物、含ニッケルポリアミン系縮合物等が好ましい。
【0025】
紫外線吸収剤などの耐光性向上剤の含有量は特に限定しないが0.001〜5g/m2の範囲に調節する。好ましくは0.01〜1.0g/m2の範囲である。少ないと効果が得られにくく、多すぎるとインク吸収性や発色性を阻害する恐れもある。また、記録層中に含有させる方法は、塗料にブレンドして使用する方法も可能だが、溶液を塗工層の上に塗布して塗工層に含有させることも可能である。
【0026】
記録層の下層(着色層)には接着剤(バインダー)を含有させる。接着剤としては、水溶性樹脂(たとえばポリビニルアルコール(以下PVAとも称す)、カチオン性ポリビニルアルコール、シリル変性ポリビニルアルコール等の変性ポリビニルアルコール、カゼイン、大豆蛋白、合成タンパク質類、でんぷん、カルボキシメチルセルロースやメチルセルロース等のセルロース誘導体)、スチレン−ブタジエン共重合体、メチルメタクリレート−ブタジエン共重合体の共役ジエン系重合体ラテックス、アクリル系重合体ラテックス、スチレン−酢酸ビニル共重合体等のビニル系共重合体ラテックスなどの一般に塗工紙に用いられている公知の接着剤(バインダー)が単独或いは併用して用いられる。記録層の下層と支持体、或いは記録層間の接着性を上げるためには、水溶性樹脂が好ましい。
【0027】
顔料と接着剤(バインダー)の固形分重量比は100/2〜100/200、好ましくは100/5〜100/100の範囲に調節される。接着剤(バインダー)の添加量が多いと、粒子間の細孔が小さくなり、インク吸収速度が得られにくい。一方、接着剤(バインダー)が少なすぎると記録層に大きなひび割れが起こり、画質、印字濃度が低下する恐れがある。
【0028】
その他、一般に塗工紙製造で使用される分散体、増粘剤、消泡剤、着色剤、帯電防止剤、腐食剤などの各種助剤が適宜添加される。記録層は、上記の有機顔料系着色剤または蛍光染料及び顔料を含有する記録層の下層(着色層)と、インク吸収性等を上げるために少なくとも記録層の上層を設ける。本発明の着色層の不透明度(JIS P8138)は、40%以下である。不透明度は好ましくは30%以下である。40%を超えると記録層の透明性が不足し、画質の低下、印字濃度の低下を招き、また記録体表面の目視評価による平滑性やボコツキに劣るため、銀塩写真並の画質が得られない。
【0029】
全記録層の不透明度が70%以下であることが好ましい。また例えば支持体上に、前記着色剤若しくは蛍光染料と顔料を含有する記録層(着色層)を設け、更にその上に記録層を設ける態様においては、着色層上に設ける記録層(上層)の不透明度を35%以下に調整することが印字濃度、光沢性、インク吸収性の点で好ましい。着色層以外の記録層も、着色層に関して前記した顔料、バインダーなどにより構成することができるが、上記のように、他の記録層の不透明度も小さくして優れた表面平滑性、光沢性等を得るためには、他の記録層に含有させる顔料の平均粒子径も小さいものとすることが好ましく、前記のように例えば平均粒子径1μm以下の微細粒子顔料が好ましく、より好ましくは一次粒子径の平均値が3〜40nmで2次粒子(凝集粒子)平均粒径が10〜500nm等前記特定粒径の顔料を含有させる。
【0030】
記録層の塗工量は特に限定するものではないが、全記録層の塗工量合計が3〜60g/m2、好ましくは10〜50g/m2に調整される。
【0031】
本発明の記録層を平滑な成形面に塗工、成膜させた後、支持体あるいは他の記録層上に転写するとよりすぐれた光沢が得られる。
成形面としてはセロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどのプラスチックフィルム類、ポリエチレンラミネート紙、グラシン紙、含浸紙、蒸着紙等の紙類、金属フォイル、合成紙などのシート類及び無機ガラス、金属、プラスチックなどの高平滑表面を有するドラムや板類が適宜使用される。より優れた光沢性、平滑性を得るため、成形面に使用される材料としては、セロハン、ポリエチレン、ポリプロピレン、軟質ポリ塩化ビニル、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエステルなどのプラスチックフィルム類、無機ガラス、金属、プラスチックなどのドラムや板類など高表面平滑性を有する材料が好ましい。特に、製造工程及び成形面と記録層の剥離適性などの観点から、高分子フィルム(ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステルなど)、高平滑表面を有する金属ドラムがより好ましい。
【0032】
表面に高光沢性、高平滑性を付与する目的では成形面は平滑である方が好ましく、成形面の表面粗さ(JIS B−0601)は、好ましくはRaが0.5μm以下、より好ましくは0.05μm以下である。尚、表面粗さをコントロールして、セミグロス調、マット調などの風合いを持たせることが可能である。
【0033】
成形面は無処理のままでよいが、記録層と支持体(予め塗工層を有する場合も含む)との接着力よりも、成形面と記録層との接着力を小さく制御するために、成形面にシリコンやフッ素樹脂などの剥離性を有する化合物を塗布して使用することも可能である。
【0034】
成形面に塗工した記録層と支持体(或いは他の記録層)が接着さえできれば特に接着方法は限定するものではない。接着は圧力(5〜150Kg/cm)と熱(30〜100℃)のみで可能だが、より好ましくは上層及び/または下層に記録層絶乾重量に対して水分が50〜350%になるように蒸気を当てたり、或いは水塗りしてカレンダー等により圧着することによって実現可能である。勿論、支持体に中間層(接着剤、感圧接着剤など)を予め設け接着することが可能であるが、より有効的な方法としては、中間層をインク吸収性を有する記録層にすることである。つまり、支持体に記録層を塗工し、ウエットの状態で貼り合わせてから乾燥し接着する。
【0035】
また加熱された鏡面ドラムを押し当てることにより記録層の乾燥を行うキャスト塗工法により記録層の平滑化処理を行うこともできる。
インクジェット記録体の記録面側の75°光沢は好ましくは20%以上、より好ましくは30%以上である。
【0036】
記録層の塗工コーターとしては、ブレードコーター、エアナイフコーター、ロールコーター、バーコーター、グラビアコーター、ロッドブレードコーター、リップコーター、ダイコーター、カーテンコーターなど、公知の各種塗工装置が挙げられる。
【0037】
本発明のインクジェット記録方法で使用されるインクとしては、像を形成させる色素と該色素を溶解あるいは分散する溶媒を必須成分をし、必要に応じて各種分散剤、界面活性剤、粘度調整剤、比抵抗調整剤、pH調整剤、防かび剤、記録材の溶解あるいは分散安定化剤などの各種助剤が適宜添加される。
【0038】
インクに使用される記録剤としては、直接染料、酸性染料、塩基性染料、反応性染料、食用色素、分散染料、油性染料及び各種顔料などが挙げられるが、従来公知の記録剤は特に制限なく使用できる。上記色素の含有量は、溶媒成分の種類、インクに要求される特性などにより決定されるが、本発明におけるインクにおいても、従来のインク中の配合、つまり0.1〜20wt%程度の使用で特に問題はない。
【0039】
本発明で用いられるインクの溶媒としては、水及び水溶性の各種有機溶剤、例えば、メチルアルコール、エチルアルコール、n―プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n―ブチルアルコール、イソブチルアルコールなどの炭素数1〜4のアルキルアルコール類、アセトン、ジアセトンアルコールなどのケトンあるいはケトンアルコール類、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリアルキレングリコール類、エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレングリコール、トリエチレングリコール、チオジグリコール、ヘキシレングリコール、ジエチレングリコールなどのアルキレン基が2〜6個のアルキレングリコール類、ジメチルホルムアミドなどのアミド類、テトラヒドロフランなどのエーテル類、グリセリン、エチレングリコールメチルエーテル、ジエチレングリコールメチル(エチル)エーテル、トリエチレングリコールモノメチルエーテルなどの多価アルコールの低級アルキルエーテル類などがある。
【0040】
【実施例】
以下に実施例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、もちろんこれらに限定されるものではない。また、例中の部及び%は特に断らない限り、水を除いた固形分であり、それぞれ重量部及び重量%を示す。
[シリカゾルA]
凝集粒子平均粒径3μmの合成無定型シリカ(日本シリカ工業社製、商品名:Nipsil、HD−2、一次粒径15nm)をサンドグラインダーと圧力式ホモジナイザーを用いて繰り返し粉砕分散し、凝集粒子平均粒子径100nmの微細粒子からなる分散液を調製した。さらに、分散液にカチオン樹脂としてカチオン性アクリルアミド樹脂(住友化学工業社製、商品名:スミレーズレジンSR−1001)15部を添加してシリカ分散液を凝集させた後、再度圧力式ホモジナイザーを用いて粉砕分散し、凝集粒子の平均粒子径850nmの微細粒子からなる12%分散液を調製した。
[シリカゾルB]
シリカゾルAをさらに粉砕分散を繰り返し、凝集粒子の平均粒子径400nmの微細粒子からなる12%分散液を調製した。
[シリカゾルC]
シリカゾルBをさらに粉砕分散を繰り返し、凝集粒子の平均粒子径150nmの微細粒子からなる8%分散液を調製した。
尚、粉砕分散によって一次粒径の大きさは変わらない。
【0041】
比較例1
シリカゾルA 100部に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135H、重合度:3500、ケン化度:99%以上)30部、着色剤として顔料系着色剤であるジオキサジン化合物(商品名:TB−1500 Violet 3R、大日精化社製)と顔料系着色剤であるフタロシアニン化合物(商品名:TB−520 Blue 2B,大日精化社製)の3:1混合物を0.2部混合した15%水溶液(以下、塗工液A2)をメイヤーバーで塗工量が15g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥させた。続いて、シリカゾルA 100部に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−135H、重合度:3500、ケン化度:99%以上)30部を混合した15%水溶液(以下、塗工液A1)をメイヤーバーで塗工量が5g/m2となるように塗工することにより本発明のインクジェット記録体を製造した。
【0042】
比較例2
市販無定型シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシールX−45、粒径:4.5μm)100部に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−117)30部、カチオン樹脂としてカチオン性アクリルアミド樹脂(住友化学工業社製、商品名:スミレーズレジンSR−1001)15部を混合した15%水溶液をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥させた。続いて、前記塗工液A2をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように塗布して乾燥させた。さらに、塗工液A1をメイヤーバーで塗工量が5g/m2となるように塗布して乾燥させることによりインクジェット記録体を製造した。
【0043】
比較例3
塗工液A1に含まれるシリカゾルAをシリカゾルBに変更した(以下、塗工液B1と称する)以外は、比較例1と同様の方法でインクジェット記録体を製造した。
実施例1
塗工液A2に含まれるシリカゾルAをシリカゾルBに変更した(以下、塗工液B2と称する)以外は、比較例3と同様の方法でインクジェット記録体を製造した。
実施例2
塗工液B2に含まれる前記着色剤(商品名:TB−1500 Violet 3R(大日精化社製)と前記着色剤(商品名:TB−520 Blue 2B、大日精化社製)の3:1混合物0.2部配合を、蛍光染料(商品名:ホワイテックス BPS−H、住友化学工業社製)0.75部配合に変更した以外は、実施例1と同様の方法でインクジェット記録体を製造した。
【0044】
比較例4
塗工液B1をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥させた、続いて、塗工液B2をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように塗工することにより本発明のインクジェット記録体を製造した。
【0045】
実施例3
塗工液B2をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥させた、続いて、塗工液B1をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように塗布して乾燥させた、さらにシリカゾルC 100部に、ポリビニルアルコール(クラレ社製、商品名:PVA−140H、重合度:4000、ケン化度:99%以上)30部を混合した15%水溶液(以下、塗工液Cと称する)を塗工量が5g/m2となるようにメイヤーバーで塗布して乾燥させることにより本発明のインクジェット記録体を製造した。
【0046】
実施例4
成形面として利用する透明PETフィルム(東レ社製、ルミラーT、38μm、Ra=0.02μm)に、塗工液Cをメイヤーバーで塗工量が5g/m2となるように塗布して乾燥させた、続いて、塗工液B1をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように塗布して乾燥させた、さらに塗工液B2をメイヤーバーで塗工量が10g/m2となるように塗布して乾燥させて記録層を設けた。さらに、市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に接着剤(日本カーバイト工業(株)社製、商品名:A−02)をメイヤーバーで塗工量が5g/m2となるように塗布して接着層を設け、透明PETフィルムに設けた記録層を貼り合わせて10kg/cmで加圧し、成形面であるPETフィルムを剥離することにより本発明のインクジェット記録体を製造した。
【0047】
比較例5
塗工液B1をメイヤーバーで塗工量が20g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥することによりインクジェット記録体を製造した。
【0048】
比較例6
市販無定型シリカ(トクヤマ社製、商品名:ファインシールX−45、粒径:4.5μm)100部に、ポリビニルアルコール(商品名:PVA−117、クラレ社製)30部、カチオン樹脂としてカチオン性アクリルアミド樹脂(住友化学工業社製、商品名:スミレーズレジンSRー1001)15部、着色剤として前記ジオキサジン化合物(商品名:TB−1500 Violet 3R、大日精化社製)と前記フタロシアニン化合物(商品名:TB−520 Blue 2B、大日精化社製)の3:1混合物を0.2部混合した15%水溶液をメイヤーバーで塗工量が20g/m2となるように市販原紙(王子製紙社製、商品名:OKプリンス、127.9g/m2、配合比:L100%、フリーネス:430cc)に塗布して乾燥することによりインクジェット記録体を製造した。
【0049】
[評価方法]
実施例、比較例で得られたインクジェット記録体の印字光沢性、記録層平滑性、吸収性、インク耐水性及び印字濃度などは以下に示す方法で評価した。印字光沢性、吸収性、インク耐水性、印字濃度については市販のインクジェットプリンター(EPSON社製、商標:PM−750C)で記録を行った場合のベタ部分を示す。
【0050】
[表面の平滑性]
平滑性は記録層表面に対して20度の横角度から目視評価した。
◎:ほとんどボコツキなし
○:わずかにボコツキあり
△:ボコツキあり
×:ボコツキが目立つ
[記録体の視感白色性]
記録体の視感白色性(白さ)を目視評価した。
◎:カラー写真以上の視感白色性あり
○:カラー写真並みの視感白色性あり
△:一般上質紙レベルよりはよいものの、視感白色性に劣る
×:一般上質紙レベルの視感白色性
【0051】
[印字濃度]
黒ベタ部の印字濃度をマクベス反射濃度計(Macbeth,RD−920)を用いて測定した。表中に示した数字は5回測定の平均値である。
[記録層の不透明度]
透明PETフィルム(東レ社製、ルミラーT、38μm、不透明度5)に不透明度を測定する記録層を塗工し、不透明度の試験方法(JIS P−8138)に従って測定した値から、透明PETフィルムの不透明度の数値5を差し引いたものをその記録層の不透明度とした。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】
表1からも明らかなように、本発明の製造方法により、印字濃度が高く、インク吸収性、光沢性、視感白色性ともに優れたインクジェット記録体が得られる。 本発明のインクジェット記録体は、視感白色性に優れ、表面平滑性、表面光沢性、高印字濃度、印字品位、高インク吸収容量を兼ね備え、銀塩写真ライクな風合い(手触り、剛度など)に優れたものである。
Claims (4)
- 支持体に少なくとも下層と上層の2層以上の記録層を設けてなるインクジェット記録体において、記録層の下層が、有機顔料系着色剤と蛍光染料のうち少なくとも一種、及び、非晶質シリカから選ばれる少なくとも1種の平均粒径が1μm以下の顔料を含有し、有機顔料系着色剤と蛍光染料の少なくとも1種の含有量が顔料100重量部に対して1重量部以下であり、且つ不透明度が40%以下であることを特徴とするインクジェット記録体。
- 記録層全体の不透明度が70%以下であることを特徴とする請求項1記載のインクジェット記録体。
- 平均粒径が1μm以下の顔料が、平均粒径3〜40nmの1次粒子より構成される凝集粒子顔料であり凝集粒子の平均粒径が10〜500nmであることを特徴とする請求項1または2記載のインクジェット記録体。
- 記録層の下層が、有機顔料系着色剤及び平均粒径が1μm以下の顔料を含有し且つ不透明度が40%以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のインクジェット記録体。
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