JP4074615B2 - 建設機械の診断情報表示システム - Google Patents

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Description

本発明は、建設機械の診断情報表示システムに係わり、更に詳しくは、大型の油圧ショベル等の建設機械の診断情報表示システムに関する。
建設機械、特に、大型の油圧ショベル等の建設機械は、例えば、広大な作業現場での土石掘削作業に供されている。この大型の油圧ショベルは、その生産性向上のために、一般的に連続稼動される場合が多い。このため、異常が発生すると、油圧ショベルの運転を停止し、その修理を行わなければならないが、その異常の度合いによっては、長期間運転を休止しなければならない事態が生じることがある。この場合、油圧ショベルによる生産作業を中断しなければならないので、生産計画の工程を変更しなければならない。
そこで、例えばエンジン系の異常が検出された際に、その異常が検出されるまでの一定期間のエンジンの動作状態に係わる状態量(検出データ)を稼動データとして記憶し蓄積するともに表示させる油圧作業機のモニタ装置が提唱されている(例えば、特許文献1参照)。この従来技術では、上記異常が検出されるまでの一定期間の稼動データを用いて異常診断を有益に行うことができ、異常原因の特定及びその修理を迅速に行うようになっている。
特開平7−119183号公報
しかしながら、上記従来技術には以下のような改善の余地があった。
すなわち、上記従来技術は、例えばエンジン系の異常が検出されて初めて稼動データを取得し、その後の故障診断に役立てるものであり、異常原因の特定及びその修理を迅速に行うことにより油圧ショベルの休止時間の低減に資するようになっている。ところが、異常が検出された場合には、通常、油圧ショベルの運転を停止する必要があり、その度合いによっては長期間運転を休止しなければならない。一方で、上述したように、大型の油圧ショベルは生産性の向上のため連続運転を要求されており、その故障による休止期間を極力低減しなければならない。すなわち、例えば操作者がエンジン出力低下等の兆候を感覚的に感知した場合には、その兆候から異常を未然に察知する余地があるにも拘わらず、上記従来技術ではそのような点において特に考慮されていないため、油圧ショベルの休止期間低減の観点において更なる改善の余地があった。
本発明は上記従来技術の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、異常を未然に察知することができ、建設機械の休止期間を抑えることができる建設機械の診断情報提供装置及び建設機械の診断情報表示システムを提供することにある。
)上記目的を達成するために、本発明は建設機械に設置された建設機械の診断情報表示システムであって、前記建設機械の運転室内に設けられた表示手段と、前記建設機械の動作状態又は周囲環境に係わる状態量を検出する検出手段と、不具合項目である複数のスナップショット項目と各項目に予め関連づけられた複数の状態量との組み合わせを記憶する記憶手段と、前記建設機械の運転室内に設けられ、前記複数のスナップショット項目のうちの一つを選択してこれに関連づけられた複数の状態量の現在推移を表示させる指示を操作者が入力可能な操作手段と、前記操作手段で選択されたスナップショット項目に応じて、前記組み合わせにより関連づけられた複数の状態量を前記検出手段の検出信号から取得する手動スナップショット処理手段と、前記手動スナップショット処理手段で取得された各状態量又は複数の状態量から演算した算出値と対応する所定の基準値範囲とを比較し、前記状態量又は前記算出値が所定の基準値範囲外である場合に不具合あると判定する不具合判定手段と、前記手動スナップショット処理手段で取得された複数の状態量を前記表示手段に表示するとともに、表示した複数の状態量のうち前記不具合判定手段で不具合があると判定された状態量を識別表示する状態量表示制御手段とを備える。
)上記目的を達成するために、また本発明は建設機械に設置された建設機械の診断情報表示システムであって、前記建設機械の運転室内に設けられた表示手段と、前記建設機械の動作状態又は周囲環境に係わる状態量を検出する検出手段と、不具合項目である複数のスナップショット項目と各項目に予め関連づけられた複数の状態量との組み合わせを記憶する記憶手段と、前記建設機械の運転室内に設けられ、前記複数のスナップショット項目のうちの一つを選択してこれに関連づけられた複数の状態量の所定時間推移を含む手動スナップショットデータを作成させる指示を操作者が入力可能な第1の操作手段と、前記1の操作手段でされたスナップショット項目に応じて、前記組み合わせにより関連づけられた複数の状態量を前記検出手段の検出信号から取得し、取得した複数の状態量の所定時間推移を含む手動スナップショットデータを作成して前記記憶手段に記録する手動スナップショット処理手段と、前記建設機械の運転室内に設けられ、前記記憶手段に記録された手動スナップショットデータを表示させる指示を操作者が入力可能な第2の操作手段と、前記第2の操作手段で指示された手動スナップショットデータにおける各状態量又は複数の状態量から演算した算出値と対応する所定の基準値範囲とを比較し、前記状態量又は前記算出値が所定の基準値範囲外である場合に不具合あると判定する不具合判定手段と、前記第2の操作手段で指示された手動スナップショットデータにおける複数の状態量の推移を前記表示手段に再生表示するとともに、表示した複数の状態量のうち前記不具合判定手段で不具合があると判定された状態量を識別表示する状態量表示制御手段とを備える。
)上記()又は()において、好ましくは、前記不具合判定手段は、前記状態量又は前記算出値と対応する複数段階の基準値範囲とをそれぞれ比較して不具合を段階的に判定し、前記状態量表示制御手段は、前記不具合判定手段で判定した不具合の段階に応じて前記状態量を識別表示する。
(4)上記(1)〜(3)のいずれか1つにおいて、前記状態量表示制御手段は、前記状態量を表示する表示領域の背景色を変えて前記状態量を識別表示する。
)請求項()〜()のいずれか1つにおいて、前記状態量表示制御手段は、前記状態量の推移を表示するととともに、前記状態量の推移における最小値及び最大値を表示する。
以下、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の対象となる建設機械(この例では油圧ショベル)の構造を表す側面図である。
油圧ショベル1は、走行体12と、走行体12上に旋回可能に設けられた旋回体13と、旋回体13の前部左側に設けられた運転室14と、旋回体13の前部中央に俯仰動可能に設けられたフロント作業機(掘削作業装置)15とを備えている。フロント作業機15は、旋回体13に回動可能に設けられたブーム16と、このブーム16の先端に回動可能に設けられたアーム17と、このアーム17の先端に回動可能に設けられたバケット18とで構成されている。また運転室14内には(機体側)コントローラ2が設置されている。
なお、図1においては、油圧ショベル1は、機体重量数百トンクラスで例えば海外の鉱山等において用いられることの多い超大型ショベル(バックホウタイプ)を例にとって図示しているが、本発明の適用対象としてはこれに限られるものではない。すなわち、日本国内において各種建設工事現場等において最も活躍する機体重量数十トンクラスのいわゆる大型ショベル、中型ショベルや、小規模工事現場で活躍するそれよりさらに小型のいわゆるミニショベル等に適用してもよい。
図2は、図1に示した本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の適用対象である油圧ショベル1に搭載された油圧システムの一例の概略構成をセンサ類とともに表す図である。
この図2において、油圧ショベル1に搭載された油圧システム20は、例えば、油圧ポンプ21a,21bと、ブーム用コントロールバルブ22a,22b、アーム用コントロールバルブ23、バケット用コントロールバルブ24、旋回用コントロールバルブ25、走行用コントロールバルブ26a,26bと、ブームシリンダ27、アームシリンダ28、バケットシリンダ29、旋回モータ30、走行モータ31a,31bとを備えている。
油圧ポンプ21a,21bはいわゆる電子ガバナタイプの燃料噴射装置(図示せず)を備えた2つのディーゼルエンジン32(図では1つのみで略示する。以下適宜、単にエンジン32という)により回転駆動されて圧油を吐出し、コントロールバルブ(制御弁)22a,22b〜26a,26bは油圧ポンプ21a,21bから油圧アクチュエータ27〜31a,31bに供給される圧油の流れ(流量及び流れ方向)を制御し、油圧アクチュエータ27〜31a,31bはブーム16、アーム17、バケット18、旋回体13、走行体12の駆動を行う。これら油圧ポンプ21a,21b、コントロールバルブ22a,22b〜26a,26b及びエンジン32は旋回体13の後部の収納室(エンジン室)に設置されている。
コントロールバルブ22a,22b〜26a,26bに対して操作レバー装置33,34,35,36が設けられている。操作レバー装置33の操作レバーを十字の一方向X1に操作するとアームクラウドのパイロット圧又はアームダンプのパイロット圧が生成されてアーム用コントロールバルブ23に印加され、操作レバー装置33の操作レバーを十字の他方向X2に操作すると右旋回のパイロット圧又は左旋回のパイロット圧が生成され、旋回用コントロールバルブ25に印加される。
操作レバー装置34の操作レバーを十字の一方向X3に操作するとブーム上げのパイロット圧又はブーム下げのパイロット圧が生成されてブーム用コントロールバルブ22a,22bに印加され、操作レバー装置34の操作レバーを十字の他方向X4に操作するとバケットクラウドのパイロット圧又はバケットダンプのパイロット圧が生成され、バケット用コントロールバルブ24に印加される。また、操作レバー装置35,36の操作レバーを操作すると、左走行のパイロット圧及び右走行のパイロット圧が生成され、走行用コントロールバルブ26a,26bに印加される。なお、操作レバー装置33〜36はコントローラ2とともに運転室14内に配置されている。
以上のような油圧システム20にセンサ40〜46,47a,47b,47c等が設けられている。センサ40は、フロント作業機15の操作信号としてこの例ではブーム上げのパイロット圧を検出する圧力センサであり、センサ41は旋回操作信号としてシャトル弁41aを介し取り出された旋回パイロット圧を検出する圧力センサであり、センサ42は走行操作信号としてシャトル弁42a,42b,42cを介して取り出された走行のパイロット圧を検出する圧力センサである。
センサ43はエンジン32のキースイッチのON・OFFを検出するセンサであり、センサ44はシャトル弁44aを介して取り出された油圧ポンプ21a,21bの吐出圧力、即ちポンプ圧を検出する圧力センサであり、センサ45は油圧システム20の作動油の温度(油温)を検出する油温センサである。センサ46は、エンジン32の回転数を検出する回転数センサである。センサ47aは、エンジン32の燃料噴射装置によって噴射される噴射量(いいかえれば燃料消費量)を検出する燃料センサであり、センサ47bは、エンジン32のターボブースト圧力を検出する圧力センサであり、センサ47cはエンジン32を冷却する冷却水(ラジエータ水)の温度(例えば上部マニホールドにおける温度及び出口における温度)を検出する温度センサである。また図の煩雑化を避けるために図示を省略するが、このほかにも例えばエンジン32に関しては各シリンダごとに排気温度を検出するセンサ、電子ガバナ装置のスロットル位置を検出するセンサ、燃料レベルを検出するセンサ、バッテリ電圧を検出するセンサ、吸気マニホールドの温度を検出するセンサ、ラジエータの上部マニホールドにおける圧力を検出するセンサ、ラジエータの前面における空気温度を検出するセンサ、ラジエータの冷却ファンの油圧モータ入口圧力(油圧)を検出するセンサ、冷却水ポンプの吐出圧力を検出するセンサ、インタークーラの温度を検出するセンサ、オイルクーラの入口・出口温度、出口圧力を検出するセンサ、ブーム16に関してブーム角度を検出するセンサ、また周囲環境として大気圧を検出するセンサ、大気温度を検出するセンサ等、各種のセンサが設けられている。これらセンサ40〜46,47a,47b,47c等(以下適宜、単にセンサ40等という)の検出信号は、いずれもコントローラ2に送られ収集される。
なお、以上は操作レバーをいずれも油圧パイロット方式の場合を例にとって説明したが、これに限られず、いわゆる電気レバー方式でもよい。この場合、操作状態を検出する方式はパイロット圧検出ではなく、電気レバー方式の操作レバー装置からの電気出力(指令信号)自体を検出信号とすればよい。
コントローラ2は、上記センサ40等により検出された油圧ショベル1の動作状態及び周囲環境に係わる状態量を収集し、その検出結果に応じて運転室14内に各種表示を行うためのものである。本実施の形態の最も大きな特徴は、その運転室14内における表示態様にある。
図3及び図4は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の適用対象である図1に示した油圧ショベルに設置された運転室内部の構成をそれぞれ表す側面図及び上面図である。
図3及び図4において、運転室14内の操作者が着座する座席14Aより前方には、前述の走行用操作レバー装置35,36の手でも足でも操作可能な左・右走行用操作レバー35a,36aが設けられている。また、座席14Aの左・右両側には、前述した操作レバー装置33,34の十字操作式の左・右手動操作レバー33a,34aがそれぞれ備えられている。座席14Aの左側には左コンソール48Lが、座席14Aの右側には右コンソール48Rが設けられている。
また運転室14内には、本発明の建設機械の診断情報提供装置の要部を構成する表示手段としての表示装置50及び操作手段としてのキーパッド51が設けられている。表示装置50は、運転室14前方壁のうち着座した操作者からみて左前方位置において操作レバー33aより若干高い高さ方向位置に設けられている。キーパッド51は座席14Aの左側の操作レバー33a及び左コンソール48Lのさらに左側に設けられている。
なお、前述のコントローラ2は、運転室14内の適宜の箇所(例えば座席14Aの下側)に収納されている。
図5は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成する上記表示装置50の電源オン後の通常画面(=初期画面)表示状態を表す正面図である。
図5において、表示装置50は、電源オン後の初期画面100の表示状態においては、通常の運転操作時に最低限必要な基本データを表示する基本データ表示領域50Aと、警報・故障表示領域50Bとを備えている。
基本データ表示領域50Aは、2つのエンジンのうち一方のエンジン32側のタコメータ表示領域50Aa、ラジエータ冷却水温度表示領域50Ab、ターボブースト圧表示領域50Ac、他方のエンジン32側のタコメータ表示領域50Ad、ラジエータ冷却水温度表示領域50Ae、ターボブースト圧表示領域50Af、燃料レベル表示領域50Ag、作動油温度表示領域50Ah、大気温度表示領域50Ai、バッテリ電圧表示領域50Ajを備えている。
警報・故障表示領域50Bは、2つのエンジンのうち一方のエンジン32側及び各種インジケータに係わる警報を表示する警報表示領域50Baと、他方のエンジン32側及び油圧系に係わる警報を表示する警報表示領域50Bbと、各センサ40等やコントローラ2等の制御機器・通信系自体の異常を(例えば予め定めた故障コードで)表示する故障表示領域50Bcとを備えている。
図6は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成する上記キーパッド51の詳細構成を表す正面図である。
図6において、キーパッド51は、各種操作ボタンとして、「○」ボタン51a、「×」ボタン51b、「*」ボタン51c、上カーソル「↑」ボタン51d、下カーソル「↓」ボタン51e、左カーソル「←」ボタン51f、右カーソル「→」ボタン51g、「?」ボタン51hを備えており、操作者が手でタッチして各ボタンを操作することにより、対応する操作信号Xをコントローラ2へ出力するようになっている。
図7は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成する上記コントローラ2の機能的構成を表す図である。
図7において、コントローラ2は、入出力インターフェース2a,2b,CPU(中央処理演算部)2c、メモリ2d、及びタイマ2eを備えている。
入出力インターフェース2aは、上述したセンサ40等により、フロント作業機15、旋回、走行のパイロット圧の検出信号、エンジン32のキースイッチONの検出信号、ポンプ21a,21bのポンプ圧の検出信号、油温の検出信号、エンジン32の回転数検出信号、冷却水温度検出信号、燃料消費量検出信号、ターボブースト圧力検出信号、エンジン32排気温度検出信号、スロットル位置検出信号、吸気マニホールド温度検出信号、ラジエータ上部マニホールド圧力検出信号、ラジエータ前面空気温度検出信号、ラジエータ冷却ファン油圧モータ入口圧検出信号、冷却水ポンプ吐出圧検出信号、インタークーラ温度検出信号、オイルクーラ入口・出口温、出口圧検出信号、ブーム角度検出信号、大気圧検出信号、大気温度検出信号等をそれぞれ入力する。なおエンジン23についてはディレート制御状態(=冷却水オーバーヒート、オイル圧低下時等においてエンジン出力を低下させる公知の制御)であることをそのディレート制御信号を検出することにより検出し、このディレート検出信号を入力して活用するようにしてもよい。
CPU2cは、それらの検出信号を元に所定の演算処理を行い、演算結果をメモリ2dに格納する。その際、適宜タイマ(時計機能を含む)2eを用いる。またタイマ2eをセンサ40等からの各検出信号の取り込み間隔(周期)設定のために用いてもよい。
なお、図示を省略するが、コントローラ2は、上記以外に、CPU2cに上記の演算処理を行わせるための制御プログラムを格納した記録媒体としてのROMや、演算途中のデータを一時的に記憶する記憶手段としてのRAMを備えている。
図8は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成する上記構成のコントローラ2の処理機能を表す機能ブロック図である。
図8において、コントローラ2は、信号入力処理部2A、基本データ表示制御部2B、警報表示制御部2C、故障表示制御部2D、手動スナップショット制御部2E、自動スナップショット制御部2F、画面表示制御部2Gを有している。
信号入力処理部2Aは、各センサ40等からの検出信号及びキーパッド51からの操作信号Xを取り込み、所定の受信処理を行った後、上記各制御部2B〜2Gへと出力する。
基本データ表示制御部2Bは、上記表示装置50の初期画面100の基本データ表示領域50A(前述の図5参照)に対応するものであり、センサ45,46,47b,47c等からのエンジン回転数検出信号、ラジエータ冷却水温検出信号、ターボブースト圧検出信号、燃料レベル検出信号、作動油温度検出信号、大気温度検出信号、バッテリ電圧検出信号に基づき、検出した各状態量(基本データ)に対応する表示を行うための表示信号(基本データ表示信号)を、表示装置50のタコメータ表示領域50Aa,50Ad、ラジエータ冷却水温度表示領域50Ab,50Ae、ターボブースト圧表示領域50Ac,50Af、燃料レベル表示領域50Ag、作動油温度表示領域50Ah、大気温度表示領域50Ai、バッテリ電圧表示領域50Ajへ出力する。
警報表示制御部2Cは、上記表示装置50の初期画面100の警報表示領域50Ba,50Bb(前述の図5参照)に対応するものであり、警報可否判定機能と、警報表示信号生成機能とがある。
警報可否判定機能は、上述した各センサ40等からの各検出信号(状態量データ)に基づき、それらが予め定めたしきい値範囲内(異常でない範囲)に収まっているかどうかを判定するものである。所定のしきい値範囲内に収まっていない場合は、警報を発するべき状態(異常状態)であると判定され、これを警報情報として警報表示信号生成機能へと出力する。
警報表示信号生成機能では、この警報情報を受けて、対応する警報表示を行うための表示信号(警報表示信号)を、表示装置50の警報表示領域50Ba,50Bbへ出力する。警報表示領域50Ba,50Bbでは、各警報を、例えばその内容に関連づけて予め定められた警報マークによって表示する。各警報の詳細な説明は省略するが、例えば、警報表示領域50Ba,50Bbに共通するエンジン32に係わる警報としては、燃料レベル低下警報、ラジエータ冷却水レベル低下警報、ラジエータ冷却水オーバーヒート警報、エンジン排気温度過熱警報等がある。警報表示領域50Bbにおける油圧系に係わる警報としては、作動油レベル低下警報、作動油オーバーヒート警報等がある。
なお、上記2つの機能のうち、警報可否判定機能は、コントローラ2外部に別途設けてもよい。すなわち、各センサ自体がしきい値との対比によって正常か異常かを判定し異常時には警報情報をコントローラ2の警報表示信号生成機能へ送信するようにしてもよいし、さらに各センサごと(あるいはある程度関連する複数のセンサからなるセンサグループごと)に制御装置(サブコントローラ)を設けてこれが上記判定及び警報情報の送信を行うようにしてもよい。
また、上記警報表示信号生成機能からの警報表示信号は、操作者の操作によって表示装置50が初期画面100から警報リスト画面以降に遷移された場合(後述)の各種表示のために、画面表示制御部2Gにも入力される。
故障表示制御部2Dは、上記表示装置50の初期画面100の故障表示領域50Bc(前述の図5参照)に対応するものであり、故障有無判定機能と、故障表示信号生成機能とがある。
故障有無判定機能は、上述した各センサ40等からの各検出信号(状態量データ)に基づき、それらが故障状態であるかどうかを判定するものである。判定に手法としては例えば故障状態を以下の故障モードに類型化する。
(1)状態量データ自体は正常(センサは正常)であるが、油圧ショベル1の当該部位としてありえない値となっている(システム異常)場合;
(2)状態量データが安定せず、不安定な場合;
(3)検出信号の電圧レベルが過大又は高圧側に短絡している場合;
(4)検出信号の電圧レベルが過小又は低圧側に短絡している場合;
(5)検出信号の電流レベルが過小又は回路がオープンになっている場合;
(6)検出信号の電レベルが過大又は接地側に短絡している場合;
(7)機械的応答が不良(目標値と実測値との差が過大)の場合;
(8)異常な周波数、パルス幅、周期の場合;
上記のいずれかに該当する場合は、故障であると判定され、これを故障情報として故障表示信号生成機能へと出力する。
故障表示信号生成機能では、この故障情報を受けて、対応する故障表示を行うための表示信号(故障表示信号)を、表示装置50の故障表示領域50Bcへ出力する。故障表示領域50Bcでは、各故障表示を、例えばその故障が発生した部位の番号と上記故障モード番号とによって(=故障コード)表示する。各故障内容の詳細な説明は省略するが、概略的には、各センサ40等又はこれに接続されるケーブルの短絡及び断線、通信系の通信不良、コントローラ2自体の異常、弁のスプールの中立位置異常・スティック(固着)等がある。
なお、警報表示制御部2Cと同様、上記2つの機能のうち、故障有無判定機能は、コントローラ2外部に別途設けてもよい。すなわち、各センサ自体が自己モニタ機能によって正常か異常かを判定し異常時には故障情報をコントローラ2の故障表示信号生成機能へ送信するようにしてもよいし、さらに各センサごと(あるいはある程度関連する複数のセンサからなるセンサグループごと)に制御装置(サブコントローラ)を設けてこれが上記判定及び故障情報の送信を行うようにしてもよい。
また、上記故障表示信号生成機能からの故障表示信号は、操作者の操作によって表示装置50が初期画面100から故障リスト画面以降に遷移された場合(後述)の各種表示のために、画面表示制御部2Gにも入力される。
画面表示制御部2Gは、表示装置50の画面全体のレイアウト制御機能を担うものである。前述の初期画面100のレイアウト全体(状態量データ自体の部分や警報・故障表示自体を除く枠組み・フォーム部分)を表示すると共に、上記信号入力処理部2Aから直接入力されるキーパッド操作信号X、手動スナップショット開始指示信号、自動スナップショット開始指示信号や、手動スナップショット制御部2E及び自動スナップショット制御部2Fからの各種表示信号(後述)、警報表示制御部2Cからの警報表示信号、故障表示制御部2Dからの故障表示信号に応じて表示装置50に表示制御信号を出力し、その画面を上記した初期画面100からさらに別の画面に遷移させて切り換え表示させる。
図9は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラ2に備えられた画面表示制御部2Gによる警報表示側画面遷移機能及び故障表示側画面遷移機能の制御手順を表すフローチャートである。また図10は、画面表示制御部2Gによる警報表示側画面遷移機能により切り替え表示される画面を表したものであり、図11は、画面表示制御部2Gによる故障表示側画面遷移機能により切り替え表示される画面を表したものである。
図9において、まずステップ10で表示装置50に前述の初期画面100を表示させる。この初期画面100の表示状態で、操作者がキーパッド51の「←」ボタン51fを操作すると、対応するキーパッド操作信号Xが信号入力処理部2Aから画面表示制御部2Gに入力され(以下同様)、ステップ20の判定が満たされて警報側画面遷移モードに入り、ステップ30に移り、現在発生している警報の内容を一覧表示する警報リスト(List-1)画面101に切り換わる(図10参照)。そしてキーパッド51の「↑」ボタン51dや「↓」ボタン51eを操作することで画面101内でのカーソル位置が画面101内で上下に動く。ここで操作者がキーパッド51の「×」ボタン51b操作するとステップ40の判定が満たされてステップ10に戻って初期画面100表示に戻るが、カーソルで1つの警報を選択した状態で操作者がキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ40を経てステップ50の判定が満たされ、ステップ60に移る。
ステップ60では、選択された警報の詳細情報画面102が表示される(図10参照)。この画面102では、警報の名称のほか、その詳細内容、警報の発生している部位を表す部位図(例えば当該建設機械の仕様図・設計図等の対応する部分を引用してもよい)、さらにその詳細図(例えば拡大した図)が表示される。これにより、操作者は、どのような部位にどのような警報が発生しているかを具体的に図で見て容易に理解することができる。ここで操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作するとステップ70の判定が満たされてステップ30に戻って警報リスト画面101表示に戻るが、キーパッド51の「→」ボタン51gを操作すると、ステップ70を経てステップ80の判定が満たされ、ステップ90に移る。
ステップ90では、選択された警報の発生部位についての回路図画面103が表示される(図10参照)。この画面103では、先に詳細情報画面102で部位図を示した警報発生部位について、その部位が回路図(油圧回路又は電気回路)上、どの位置にあるかが表示される。これにより、操作者は、当該部位が回路上どのような位置にあり、他の部位と機能的にどういった関係にあるかを容易に理解することができる。操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作することにより、ステップ100の判定が満たされてステップ60に戻って前の詳細情報画面102表示に戻る。
一方、ステップ10の初期画面100の表示状態で、操作者がキーパッド51の「→」ボタン51gを操作すると、ステップ20を経てステップ110の判定が満たされて故障側画面遷移モードに入り、ステップ120に移り、現在発生している故障の内容を一覧表示する故障リスト(List-2)画面104に切り換わる(図11参照)。そしてキーパッド51の「↑」ボタン51dや「↓」ボタン51eを操作することで画面104内でのカーソル位置が画面104内で上下に動く。ここで操作者がキーパッド51の「×」ボタン51b操作するとステップ130の判定が満たされてステップ10に戻って初期画面100表示に戻るが、カーソルで1つの故障を選択した状態で操作者がキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ130を経てステップ140の判定が満たされ、ステップ150に移る。
ステップ150では、選択された故障の詳細情報画面105が表示される(図11参照)。この画面105では、故障の名称のほか、その詳細内容、故障の発生している部位を表す部位図(例えば当該建設機械の仕様図・設計図等の対応する部分を引用してもよい)、さらにその詳細図(例えば拡大した図)が表示される。これにより、操作者は、どのような部位にどのような故障が発生しているかを具体的に図で見て容易に理解することができる。ここで操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作するとステップ160の判定が満たされてステップ120に戻って故障リスト画面104表示に戻るが、キーパッド51の「→」ボタン51gを操作すると、ステップ160を経てステップ170の判定が満たされ、ステップ180に移る。
ステップ180では、選択された故障の発生部位についての回路図画面106が表示される(図11参照)。この画面106では、先に詳細情報画面105で部位図を示した故障発生部位について、その部位が回路図(油圧回路又は電気回路)上、どの位置にあるかが表示される。これにより、操作者は、当該部位が回路上どのような位置にあり、他の部位と機能的にどういった関係にあるかを容易に理解することができる。操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作することにより、ステップ190の判定が満たされてステップ150に戻って前の詳細情報画面105表示に戻る。
図8に戻り、手動スナップショット制御部2Eは、例えば機械の不調の原因を知りたいと思った操作者が、自らの意志で手動で各種データの短期集中収集を行いたいと思った場合に、そのための手動スナップショット機能を実行するものである。手動スナップショット制御部2Eには、中間処理部2Eaと、手動スナップショット処理部2Ebと、記憶処理部2Ecと、再生処理部2Edとが備えられている。
中間処理部2Eaは、状態量データの一次処理を行うものであり、各センサ40等より(あるいは前述したようにセンサループ単位よりあるいはサブコントローラより)所定間隔で送られてくる全検出信号を信号入力処理部2Aを介しすべて取り込み、例えば各センサ単位(あるいは各状態量単位)でそれらデータを分類、仕訳した後、時系列的に記憶・格納しておく。
手動スナップショット処理部2Ebは、キーパッド51より信号入力処理部2Aを介して入力した手動スナップショット指示信号(手動スナップショットすべき項目を指示するもの、詳細は後述)に基づき、その指示に対応した状態量データを上記中間処理部2Eaより抽出して読み込み、さらにキーパッド51より信号入力処理部2Aを介して入力した手動スナップショット開始信号等に応じた所定時間内の状態量データを手動スナップショットデータとして作成する。なお、手動スナップショット処理部2Ebには、スナップショット項目−それに対応する複数の状態量の組み合わせのマップが予め記憶されている。図12はその一例を表す図である。
図12では、例えば「エンジン(1)(=一方側のエンジン)出力低下」というスナップショット項目に対して、対応する状態量として「エンジン回転数」「スロットル位置」「吸気マニホールド温度」「インタークーラ入口温度」「ターボブースト圧力」「エンジンディレート状態の有無」「操作の有無(何らかの操作されているかどうか)」を収集するように関連づけられている。なお、操作有無に関しては、例えばコントローラ2内において前述のフロント操作信号、旋回操作信号、走行操作信号の論理和をとればとるようにすればよい。
手動スナップショット処理部2Ebでは、図12に示すようなマップを参照しながら上記抽出を行う。
図8に戻り、記憶処理部2Ecは、上記のようにして手動スナップショット処理部2Ebで作成された手動スナップショットデータを記憶・格納するとともに、操作者側からの適宜の指示信号(例えばキースイッチOFF信号)によってその格納した手動スナップショットデータをコントローラ2外の外部記憶装置(例えば不揮発性メモリ、フラッシュメモリ等)3に記憶する。
再生処理部2Edは、キーパッド51より信号入力処理部2Aを介して入力した再生指示信号(動画再生すべき手動スナップショットデータを指示するもの、詳細は後述)に基づき、その指示に対応した手動スナップショットデータを上記記憶処理部2Ecより抽出して読み込み、指示に沿って手動スナップショットデータの動画再生(静止画としてもよい)を行う(詳細は後述)。
自動スナップショット制御部2Fは、上記警報表示制御部2C又は故障表示制御部2Dによって警報又は故障表示が行われる際、操作者の意志に関係なく自動的に各種データの短期集中収集を実行するものである。自動スナップショット制御部2Fには、中間処理部2Faと、自動スナップショット処理部2Fbと、記憶処理部2Fcと、再生処理部2Fdとが備えられている。
中間処理部2Faは、状態量データの一次処理を行うものであり、各センサ40等より(あるいは前述したようにセンサループ単位よりあるいはサブコントローラより)所定間隔で送られてくる全検出信号を信号入力処理部2Aを介しすべて取り込み、例えば各センサ単位(あるいは各状態量単位)でそれらデータを分類、仕訳した後、時系列的に記憶・格納しておく。
自動スナップショット処理部2bは、連続的に記憶可能な記憶手段(たとえば所定時間分を上書き更新しつつ連続的に記憶していくいわゆるリングバッファ等)を備えており、上記のようにして中間処理部2Fで分類、格納した状態量データを中間処理部2aより抽出して読み込み、自動スナップショット一次データを連続的に作成し上書き更新していく。なお、自動スナップショット処理部2Fbには、警報・故障項目−それに対応する複数の状態量の組み合わせのマップが予め記憶されている。図13はその一例を表す図である。
図13では、例えば「冷却水オーバーヒート警報」が発せられた場合に対して、対応する状態量として「大気温度」「冷却水上部マニホールド温度」「ラジエータ前面空気温度」「ラジエータ出口温度」「ラジエータクーラファンモータ入口圧力」「冷却水ポンプ吐出圧力/上部マニホールド圧力」「エンジン回転数」を収集するように関連づけられている。なお、冷却水ポンプ吐出圧力/上部マニホールド圧力に関しては、例えばそれぞれを検出した後、コントローラ2内において演算を行って算出するようにすればよい。
自動スナップショット処理部2Fbではこのようなマップを参照しながら上記自動スナップショット一次データの作成、上書き更新を行っていく。そして、上記警報表示制御部2C又は故障表示制御部2Dより警報又は故障表示信号が入力したら、上記リングバッファ等に記憶されたデータのうちその信号入力時を基準として所定時間範囲内(例えば前1分間、後5分間)の自動スナップショット一次データを上記リングバッファ等より抽出して読み込み、自動スナップショットデータ(最終データ)を作成する。
図8に戻り、記憶処理部2Fcは、上記のようにして自動スナップショット処理部2Fbで作成された自動スナップショット(最終)データを記憶・格納するとともに、操作者側からの適宜の指示信号(例えばキースイッチOFF信号)によってその格納した自動スナップショットデータをコントローラ2外の外部記憶装置(例えば不揮発性メモリ、フラッシュメモリ等)3に記憶する。
再生処理部2Fdは、キーパッド51より信号入力処理部2Aを介して入力した再生指示信号(自動スナップショットデータ再生時の警報・故障を選択する指示、詳細は後述)に基づき、その指示に対応した自動スナップショットデータを上記記憶処理部2Fcより抽出して読み込み、自動スナップショットデータの動画再生(静止画としてもよい)を行う(詳細は後述)。
図14は、本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラ2に備えられた画面表示制御部2G、手動スナップショット制御部2E、自動スナップショット制御部2Fによる手動スナップショット処理機能及び自動スナップショット処理機能の制御手順を表すフローチャートである。また図15は、自動スナップショット処理中に画面表示制御部2Gにより切り換え表示される画面を表したものであり、図16は、手動スナップショット処理中に画面表示制御部2Gにより切り換え表示される画面を表したものである。
図14において、表示装置50に前述の初期画面100が表示された状態で、操作者がキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、対応するキーパッド操作信号Xが信号入力処理部2Aから画面表示制御部2Gに入力され(以下同様)、ステップ210の判定が満たされてステップ220に移り、(サービス)メニュー画面110が表示される。
図17は、このメニュー画面110を表す図である。図示のように、この画面10には、現在及び過去の警報・故障をリスト表示し(その後は自動スナップショットデータを再生可能な)「警報故障リスト」ボタン110aと、手動スナップショットを実行するための「モニタ・手動スナップショット」ボタン110bとが備えられている。
図14に戻り、ステップ220のメニュー画面110の表示状態で、操作者がキーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作して「警報故障リスト」ボタン110aを選択し、キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ230の判定が満たされて自動スナップショット側画面遷移モードに入り、ステップ240に移り、警報表示制御部2C及び故障表示制御部2Dからの信号を基に、画面表示制御部2Gによって現在及び過去に発生した警報故障の内容を一覧表示する警報故障(=イベント)リスト画面111に切り換わる(図15参照)。この画面111では、警報又は故障の名称と、それが発生した日時等が概略的に表示される。これにより、操作者は、自分(又は交代前の前任者等)の操作する当該機械について過去にどのような不具合があったかを容易に認識することができる。そして、操作者がキーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作することで、画面111内でのカーソル位置が上下に動く。そして、このようにして1つの警報又は故障データを選択した状態でキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ250の判定が満たされ、ステップ260に移る。
ステップ260では、画面表示制御部2Gによって、当該選択された警報又は故障について、その詳細を表示する画面へ移行するか、そのときに収集し既に記憶されている自動スナップショットデータの再生画面へ移行するかの詳細・再生選択画面112(後述の画面112a又は112bの状態)へ切り換えられる(図15参照)。キーパッド51の「←」「→」ボタン51f,51gを操作することで、画面112内のカーソル位置により「詳細」ボタンか「スナップショット再生」ボタンを選択できる。操作者が「詳細」を選択した状態(図15の画面112a)でキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ270の判定が満たされ、ステップ280に移る。
ステップ280では、選択された警報又は故障の詳細情報画面が表示される(図示省略)。この画面は、先に説明した画面102(前述の図10参照)又は画面105(前述の図11参照)と同様のもので、警報又は故障の名称のほか、その詳細内容、警報又は故障の発生している部位を表す部位図、さらにその詳細図(例えば拡大した図)が表示される。ここで操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、ステップ290の判定が満たされてステップ260に戻って前の画面112表示に戻るが、キーパッド51の「→」ボタン51gを操作すると、ステップ290を経てステップ300の判定が満たされ、ステップ310に移る。
ステップ310では、選択された警報又は故障の発生部位についての回路図画面が表示される(図示省略)。この画面は、先に説明した画面103(前述の図10参照)又は画面106(前述の図11参照)と同様のもので、上記詳細情報画面で部位図を示した警報又は故障発生部位について、その部位が回路図(油圧回路又は電気回路)上、どの位置にあるかが表示される。そして、操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、ステップ320の判定が満たされてステップ280に戻って前の詳細情報画面表示に戻る。
また、ステップ260の詳細・再生選択画面112表示状態で、操作者が「スナップショット再生」ボタンを選択した状態(図15の画面112b)でキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ270を経てステップ330の判定が満たされ、ステップ340に移る。
ステップ340では、再生処理部2Fdにより、選択された警報又は故障に関連して既に自動スナップショット処理部2Fdで生成され記憶処理部2Fcで記憶された自動スナップショットデータが動画によって再生される動画再生画面が表示される。この動画再生画面は、詳細は図示しないが、自動スナップショット項目名称(例えば「冷却水オーバーヒート警報」等)が表示される領域と、各状態量の時間内推移を表示する領域とがある。そして、操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、ステップ350の判定が満たされてステップ260に戻って前の画面112表示に戻る。
一方、ステップ220のメニュー画面110表示状態で、操作者がキーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作して「モニタ・手動スナップショット」を選択し、キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ230を経てステップ360の判定が満たされて手動スナップショット側画面遷移モードに入り、ステップ370に移り、画面表示制御部2Gによって、スナップショット項目に関連づけられた今現在の状態量データを表示し、手動スナップショットデータを作成し記録するモニタ画面へ移行するか、既に記憶・格納された手動スナップショットデータを動画再生する再生画面へ移行するかのモニタ・再生選択画面113(後述の画面113a又は113bの状態)に切り換わる(図16参照)。キーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作することで、画面113内のカーソル位置により「モニタ/記録/再生」ボタンか「記録データ再生」ボタンを選択できる。操作者がモニタ/記録/再生」ボタンを選択した状態(図16の画面113a)でキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ380の判定が満たされ、ステップ390に移る。
ステップ390では、画面表示制御部2Gによって、手動スナップショット項目画面114に切り換えられる(図16参照)。この手動スナップショット項目画面114には、エンジン32対象を選択するエンジン項目ボタン114A(図16では、「左エンジン」「右エンジン」「エンジン共通」ボタン)と、前述の図12を用いて説明したようなスナップショット項目ボタン114B(図16では、左エンジンにおける「エンジン出力低下」「異常燃焼・給排気異常」「メインポンプ系動作確認」「メインポンプ系電磁弁確認」「ヒートバランス」等のボタン)が備えられている。そして、操作者がキーパッド51の「←」「→」ボタン51f,51gを操作することで、エンジン項目ボタン114Aでのカーソル位置が左右に動き、キーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作することで、スナップショット項目ボタン114Bでのカーソル位置が上下に動く。そして、このようにしてエンジン項目ボタン114A及びスナップショット項目ボタン114Bをそれぞれ選択し(図16では、「左エンジン」ボタン及び「ヒートバランス」ボタンが選択され)キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ400の判定が満たされ、ステップ410に移る。
ステップ410では、上記選択のエンジン項目114A及びスナップショット項目114Bに対応した状態量データの取り込みが行われる。具体的には、先に説明したように、手動スナップショット処理部2Ebが、上記選択に対応した状態量データ(例えばヒートバランスなら「大気温」「ラジエータ前面空気温度」「ラジエータ出口温度」「冷却水上部マニホールド温度」「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」「冷却水圧力(冷却水ポンプ吐出圧力/上部マニホールド圧力)」等のデータ)を上記中間処理部2Eaより抽出して読み込み、この状態量データを画面表示制御部2Gに出力する。そして、画面表示制御部2Gによってモニタ画面115に切り換えられ、今現在の状態量データの推移が表示される(図16参照)。このモニタ画面115には、スナップショット項目(図16では「ヒートバランス」)が表示される領域115Aと、各状態量の推移が表示される複数の状態量表示領域115Bとが備えられている。
図18は、モニタ画面115の状態量表示領域115Bの詳細を一例として表す図である。図示のように、この状態量表示領域115Bおいて、115Baは背景領域であり、115Bbは状態量の検出(又は表示)可能最小値及び最大値を両端としたバー表示領域であり、115Bcはバー表示領域115Bb内で左右に動いて状態量の推移を表示する表示バーであり、115Bd,115Beは所定時間(例えばモニタ画面115に切り換えられてから他の画面に切り換えられるまでの期間)における状態量の最小値及び最大値をそれぞれ表す最小表示バー及び最大表示バーである。これにより、操作者は、各状態量の推移とともにその振れ幅も容易に見てとることができる。なお、バー表示領域115Bbにおける最小表示バー115Bdと最大表示バー115Beの間の領域は、識別可能なように表示色を変えてもよい。また、表示バー115Bcに対応し数値表示する領域115Bfと、最小表示バー115Bd及び最大表示バー115Beにそれぞれ対応し数値表示する領域115Bg,115Bhとが備えられている。
ここで本実施の形態の最も大きな特徴として、手動スナップショット処理部2Ebは、選択したスナップショット項目に関連づけられ中間処理部2Eaより抽出して読み込んだ(言い換えれば、モニタ画面115に表示される)各状態量又は複数の状態量から所定の演算処理によって演算された算出値と、それぞれ対応する所定の基準値範囲(予め設定記憶された基準値範囲)とを比較することにより、各状態量又は算出値にそれぞれ対応する部位が不具合であるかどうかを判定するようになっている。そして、不具合であると判定した場合には、手動スナップショット処理部2Ebから画面制御表示部2Gに不具合部位を表示するための表示信号(不具合部位表示信号)が出力され、画面制御表示部2Gによって画面表示されるようになっている。次に、スナップショット項目に「ヒートバランス」を選択した場合を例にとり、上述した各部位の不具合判定・表示処理について詳細を説明する。
図19は、ラジエータの不具合判定・表示処理における制御手順内容を表すフローチャートであり、図20は、冷却ファン用油圧モータの不具合判定・表示処理の制御手順内容を表すフローチャートであり、図21は、冷却水ポンプ及び配管系統の不具合判定・表示処理の制御手順内容を表すフローチャートである。
(1)ラジエータの不具合判定・表示処理
図19において、まずステップ510では、手動スナップショット処理部2Ebが、上述のように取り込んだ状態量データの一つのエンジン回転数Eが予め設定記憶された所定の回転数Erefより高いかどうかを判定する。エンジン回転数Eが所定の回転数Erefより高い場合は、ステップ510の判定が満たされ、ステップ520に移る。ステップ520では、取り込んだ状態量データのうちの冷却水上部マニホールド温度と大気温度との温度差ΔTradを計算する。そして、ステップ530に進み、例えば内部メモリから所定の第1基準値ΔTrefを読み出し、算出した温度差ΔTradがこの第1基準値ΔTref1より大きいかどうかを判定する。
算出した温度差ΔTradが所定の第1基準値ΔTref1以下である場合は、ラジエータに不具合(目詰まり等)が生じていないと判断され、ステップ530の判定が満たされず、ステップ540に移る。ステップ540では、手動スナップショット処理部2Ebからラジエータ(又はこれに係わる状態量「大気温度」「冷却水マニホールド温度」)の不具合無しに対応する通常表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「大気温度」「冷却水マニホールド温度」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを通常色(例えば薄水色等)でそれぞれ表示する。
ステップ530で温度差ΔTradが所定の第1基準値ΔTref1より大きい場合は、その判定が満たされ、ステップ550に移る。ステップ550では、例えば内部メモリから所定の第2基準値ΔTref2(但し、ΔTref2>ΔTref1)を読み出し、算出した温度差ΔTradがこの第2基準値ΔTref2より大きいかどうかを判定する。算出した温度差ΔTradが所定の第2基準値ΔTref2以下である(言い換えれば、ΔTref2≧ΔTrad>Tref1)場合は、ラジエータに若干不具合が生じていると判断され、ステップ550の判定が満たされず、ステップ560に移る。ステップ560では、手動スナップショット処理部2Ebからラジエータ(又はこれに係わる状態量「大気温度」「冷却水マニホールド温度」)の不具合若干有りに対応する第1段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「大気温度」「冷却水マニホールド温度」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば黄色等(不具合第1段階の表示色)にそれぞれ変更する。
一方、温度差ΔTradが所定の第2基準値ΔTref2より大きい場合は、ラジエータに不具合が生じていると判断され、ステップ550の判定が満たされ、ステップ570に移る。ステップ570では、手動スナップショット処理部2Ebからラジエータ(又はこれに係わる状態量「大気温度」「冷却水マニホールド温度」)の不具合有りに対応する第2段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「大気温度」「冷却水マニホールド温度」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば赤色等(不具合第2段階の表示色)にそれぞれ変更する。
そして、上述のステップ540,560,570がそれぞれ終了すると、ステップ580に移り、モニタ画面115が他の画面に切り換えられたかどうかを判定し、切り換えられた場合にはその判定が満たされてラジエータの不具合判定・表示処理が終了する。一方、モニタ画面115が切り換えられない場合には、ステップ580の判定が満たされず、上述のステップ510に戻って上記同様の手順を繰り返す。
(2)冷却ファン用油圧モータの不具合判定・表示処理
図20において、まずステップ610では、手動スナップショット処理部2Ebが、取り込んだ状態量データの一つのエンジン回転数Eが予め設定記憶された所定の回転数Erefより高いかどうかを判定する。エンジン回転数Eが所定の回転数Erefより高い場合は、ステップ610の判定が満たされ、ステップ620に移る。ステップ620では、取り込んだ状態量データの一つの冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunに対し例えば内部メモリから所定の第1基準値Pfun_ref1を読み出し、冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunが所定の第1基準値Pfun_ref1より大きいかどうかを判定する。
冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunが所定の第1基準値Pfun_ref1以下である場合は、冷却ファン用油圧モータに不具合が生じていないと判断され、ステップ620の判定が満たされず、ステップ630に移る。ステップ630では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却ファン用油圧モータ(又はこれに係わる状態量「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」)の不具合無しに対応する通常表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを通常色(例えば薄水色等)で表示する。
ステップ620で冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunが所定の第1基準値Pfun_ref1より大きい場合は、その判定が満たされず、ステップ640に移る。ステップ640では、例えば内部メモリから所定の第2基準値Pfun_ref2(但し、Pfun_ref2>Pfun_ref1)を読み出し、冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunがこの第2基準値Pfun_ref2より大きいかどうかを判定する。冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunが所定の第2基準値Pfun_ref2以下である(言い換えれば、Pfun_ref2≧Pfun>Pfun_ref1)場合は、冷却ファン用油圧モータに若干不具合が生じていると判断され、ステップ640の判定が満たされず、ステップ650に移る。ステップ650では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却ファン用油圧モータ(又はこれに係わる状態量「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」)の不具合若干有りに対応する第1段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば黄色等(不具合第1段階の表示色)に変更する。
一方、冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfunが所定の第2基準値Pfun_ref2より大きい場合は、冷却ファン用油圧モータに不具合が生じていると判断され、ステップ640の判定が満たされ、ステップ660に移る。ステップ660では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却ファン用油圧モータ(又はこれに係わる状態量「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」)の不具合有りに対応する第2段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却ファン用油圧モータ入口圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば赤色等(不具合第2段階の表示色)に変更する。
そして、ステップ630,650,660がそれぞれ終了すると、ステップ670に移り、モニタ画面115が他の画面に切り換えられたかどうかを判定し、切り換えられた場合にはその判定が満たされて冷却ファン用油圧モータの不具合判定・表示処理が終了する。一方、モニタ画面115が切り換えられない場合には、ステップ670の判定が満たされず、上述のステップ610に戻って上記同様の手順を繰り返す。
(3)冷却水ポンプ及び配管系統の不具合判定・表示処理
図21において、まずステップ710では、手動スナップショット処理部2Ebが、取り込んだ状態量データの一つのエンジン回転数Eが予め設定記憶された所定の回転数Erefより高いかどうかを判定する。エンジン回転数Eが所定の回転数Erefより高い場合は、ステップ710の判定が満たされ、ステップ720に移る。ステップ720では、取り込んだ状態量データの一つの冷却水圧力Pradに対し例えば内部メモリから所定の第1基準値Prad_ref1を読み出し、冷却水圧力Pradが所定の第1基準値Prad_ref1より大きいかどうかを判定する。
冷却水圧力Pradが所定の第1基準値Prad_ref1以下である場合は、冷却水ポンプに不具合が生じていないと判断され、ステップ720の判定が満たされず、ステップ730に移る。ステップ730では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却水ポンプ及び配管系統(又はこれに係わる状態量「冷却水圧力」)の不具合無しに対応する通常表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却水圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを通常色(例えば薄水色等)で表示する。
ステップ720で冷却水圧力Pradが所定の第1基準値Prad_ref1より大きい場合は、その判定が満たされず、ステップ740に移る。ステップ740では、例えば内部メモリから所定の第2基準値Prad_ref2(但し、Prad_ref2>Pfrad_ref1)を読み出し、冷却水圧力Pradがこの第2基準値Prad_ref2より大きいかどうかを判定する。冷却水圧力Pradが所定の第2基準値Prad_ref2以下である(言い換えれば、Prad_ref2≧Prad>Prad_ref1)場合は、冷却水ポンプ及び配管系統に若干不具合が生じていると判断され、ステップ740の判定が満たされず、ステップ750に移る。ステップ750では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却水ポンプ及び配管系統(又はこれに係わる状態量「冷却水圧力」)の不具合若干有りに対応する第1段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却水圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば黄色等(不具合第1段階の表示色)に変更する。
一方、冷却水圧力Pradが所定の第2基準値Prad_ref2より大きい場合は、冷却水ポンプ及び配管系統に不具合が生じていると判断され、ステップ740の判定が満たされ、ステップ760に移る。ステップ760では、手動スナップショット処理部2Ebから冷却水ポンプ及び配管系統(又はこれに係わる状態量「冷却水圧力」)の不具合有りに対応する第2段階の不具合表示信号が出力され、画面表示制御部2Gによって「冷却水圧力」の状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば赤色等(不具合第2段階の表示色)に変更する。
そして、ステップ730,750,760がそれぞれ終了すると、ステップ770に移り、モニタ画面115が他の画面に切り換えられたかどうかを判定し、切り換えられた場合にはその判定が満たされて冷却水ポンプ及び配管系統の不具合判定・表示処理が終了する。一方、モニタ画面115が切り換えられない場合には、ステップ770の判定が満たされず、上述のステップ710に戻って上記同様の手順を繰り返す。
このようにしてモニタ画面115は、操作者が選択したスナップショット項目に関連づけられた状態量データの推移を表示するとともに、状態量表示領域115Bの背景領域115Baの表示色によって、各状態量及び対応する部位に不具合が生じていないかどうかを段階的に表示するようになっている。
また図16に戻り、モニタ画面115では、操作者がキーパッド51の「↑」「↓」「←」「→」ボタン51d,51e,51f,51gを操作することで、状態量表示領域115Bでのカーソル位置が上下左右に動く。そして、背景領域115Baが黄色又は赤色に変更された状態量表示領域115Bを選択した状態でキーパッド51の「?」ボタン51hを操作すると、対応する不具合の詳細情報画面116が表示される(図16参照)。この画面116では、不具合の名称(図16では、「ラジエータの目詰まり」)のほか、その詳細内容、不具合の発生している部位を表す部位図(例えば当該建設機械の仕様図・設計図等の対応する部分を引用してもよい)、さらにその詳細図(例えば拡大した図)が表示される。これにより、操作者は、どのような部位にどのような不具合が発生しているかを具体的に図で見て容易に理解することができる。
そして、操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、前の画面115表示に戻るが、キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、不具合の発生部位についての回路図画面117が表示される(図16参照)。この画面117では、先に詳細情報画面116で部位図を示した不具合発生部位について、その部位が回路図(油圧回路又は電気回路)上、どの位置にあるかが表示される。これにより、操作者は、当該部位が回路上どのような位置にあり、他の部位と機能的にどういった関係にあるかを容易に理解することができる。操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作することにより、前の画面116表示に戻る。
図14に戻り、ステップ410のモニタ画面115の表示状態で、操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、ステップ420の判定が満たされてステップ390に戻って前の画面114表示に戻るが、キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ420を経てステップ430の判定が満たされ、ステップ440に移る。
ステップ440では、手動スナップショット開始信号が信号入力処理部2Aから手動スナップショット処理部2Ebに入力され、手動スナップショット処理部2Ebが、上記選択に対応した状態量データの所定時間内(手動スナップショット指示時前後の予め定められた範囲でもよいし、その時間範囲自体を操作者が指示できるようにしてもよい)のデータを中間処理部2Eaより抽出して読み込み、手動スナップショットデータを作成する。その後、ステップ450に進み、記憶処理部2Ecが、手動スナップショット処理部2Ebで作成された手動スナップショットデータを記録、格納する。これらステップ440,450の間は、画面表示制御部2Gによって対応する適宜の画面表示が行われ、ステップ450の終了後は、ステップ410に戻って画面115が表示される。
また、ステップ370のモニタ・再生選択画面113表示状態で、操作者が「モニタ/記録/再生」ボタンを選択した状態(図16の画面113b)でキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ380を経てステップ460の判定が満たされ、ステップ470に移る。
ステップ470では、画面表示制御部2Gによって、手動スナップショットデータリスト画面118に切り換えられる(図16参照)。この画面118では、記憶、格納されていた手動スナップショットデータの名称(図16ではヒートバランス)と、それを行った日時が概略的に表示される。これにより、操作者は、自分(又は交代前の前任者等)が当該機械のどのような点について過去に不審に思い手動スナップショットを行ったかを容易に認識することができる。そしてキーパッド51の「↑」「↓」ボタン51d,51eを操作することで画面118内でのカーソル位置が上下に動く。そして、このようにして1つの手動スナップショットデータを選択した状態で操作者がキーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、ステップ480の判定が満たされ、ステップ490に移る。
ステップ490では、再生処理部2Edにより、選択された手動スナップショットデータが動画によって再生される動画再生画面119が表示される(図16参照)。この画面119には、手動スナップショットデータの名称及び日時が表示される領域119Aと、過去の各状態量の時間内推移を表示する状態量表示領域119Bとが備えられている。なお、動画再生画面119の表示状態で、操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、ステップ500の判定が満たされてステップ470に戻って前の画面118表示に戻る。
動画再生画面119の状態量表示領域119Bは、前述した図18の状態量表示領域115Bと同様の構成である。また、手動スナップショット処理部2Ebは、選択した手動スナップショットデータにおける(言い換えれば、動画再生画面119に表示される)各状態量又は複数の状態量から所定の演算処理によって演算された算出値と、それぞれ対応する所定の基準値範囲(予め設定記憶された基準値範囲)とを比較することにより、各状態量又は算出値にそれぞれ対応する部位が不具合であるかどうかを判定するようになっている。そして、不具合であると判定した場合には、手動スナップショット処理部2Ebから画面制御表示部2Gに不具合部位を表示するための表示信号(不具合部位表示信号)が出力され、画面制御表示部2Gによって画面表示されるようになっている。これにより、動画再生画面119は、操作者が選択した手動スナップショットデータにおける状態量データの推移を表示するとともに、状態量表示領域115Bの背景領域115Baの表示色(上述した薄水色、黄色、赤色)によって、各状態量及び対応する部位に不具合が生じていたかどうかを段階的に表示するようになっている。
そして図16に示すように、動画再生画面119の表示状態で、操作者が、背景領域が黄色又は赤色に変更された状態量表示領域119Bを選択した状態でキーパッド51の「?」ボタン51hを操作すると、対応する不具合の詳細情報画面116が表示される。さらに操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、前の画面115表示に戻るが、キーパッド51の「○」ボタン51aを操作すると、不具合の発生部位についての回路図画面117が表示される。さらに操作者がキーパッド51の「×」ボタン51bを操作すると、前の画面116表示に戻る。
図17に戻り、メニュー画面110には、上記ボタン110a,110bのほかに、ボタン110c,110d,110e,110fが設けられている。
「メンテナンス履歴リスト」ボタン110cは、詳細な説明を省略するが、これを操作することにより、画面表示制御部2Gによってメンテナンス履歴リスト表示画面(図示せず)へ移行するものである。すなわち、当該機械について過去に、各部給脂、オイル交換、フィルタ交換、グリス補充、エレメント交換、冷却水交換、作動油交換等のメンテナンス作業が行われる都度その作業員又は操作者によってメンテナンス履歴データが入力され、別途記憶手段内にメンテナンス履歴データとして記憶されている。上記メンテナンス履歴リスト表示画面は、このメンテナンス履歴を読み出して表示するものであり、例えば、上記のメンテナンス項目と、各項目について予め定められた(交換すべき)時間間隔と、実際に最後に交換してから現在間での経過時間が併せて表示されるものである。
「Life」ボタン110dは、詳細な説明を省略するが、これを操作することにより、画面表示制御部2Gによって、コントローラ2の図示しない各部位の稼働時間収集機能により収集された各部の機械稼働開始からの累積稼働時間を表示するLifeデータ表示画面が表示されるものである。
「機械情報」ボタン110eは、詳細な説明を省略するが、これを操作することにより、画面表示制御部2Gによって、機械自体の固有情報、例えば、機種番号、機体番号、コントローラ名称、ソフトウェアの名称、バージョン等を表示する機械情報(プロパティ)データ表示画面が表示されるものである。
「各種設定」ボタン110fは、詳細な説明を省略するが、これを操作することにより、画面表示制御部2Gによって、上記したメンテナンス周期設定、警報のON・OFF設定等、その他の設定を行う各種設定画面が表示されるものである。
以上のように構成した本実施の形態によれば、例えば操作者がキーパッド51を操作してスナップショット項目画面114(前述の図16参照)を表示させ、手動スナップショット項目の例えば「ヒートバランス」を選択操作すると、その選択項目に関連づけられた状態量データが手動スナップショット制御部2Eによって取得され、画面表示制御部2Gによってモニタ画面115に表示される。このとき、手動スナップショット制御部2Eは、取得した状態量データにおける(言い換えれば、モニタ画面115に表示される)各状態量(例えば冷却ファン用油圧モータの入口圧力Pfun、冷却水圧力Prad等)又は複数の状態量からの算出値(例えば冷却水上部マニホールド温度と大気温度との温度差ΔTrad)と、対応する複数の所定の基準値とをそれぞれ比較し、前述した状態量又は算出値が所定の基準値範囲外である場合には対応する部位が不具合(詳細には、結果として異常が検知されない程度の不具合)であると段階的に判定し、不具合であると判定した場合には不具合部位に係わる状態量表示領域115Bの背景領域115Baを例えば黄色又は赤色に変更して段階的に表示する。さらに操作者が状態量表示領域115Bを選択操作すると、対応する不具合の詳細情報画面116、不具合部位についての回路図画面117が表示される。
また、例えば操作者が運転中にエンジンの出力低下等の異常の兆候を感覚的に感知した場合、操作者がキーパッド51を操作してモニタ画面115を表示させ記録指令すると、スナップショット項目に関連づけられた所定時間内の状態量データ(手動スナップショットデータ)が手動スナップショット制御部2Eによって作成され記憶される。その後、操作者がキーパッド51を操作して手動スナップショットデータリスト画面118を表示させ、手動スナップショットデータの一つを選択操作すると、その手動スナップショットデータが手動スナップショット制御部2Eによって読み込まれ、画面表示制御部2Gによって動画再生画面119に再生表示される。このとき、手動スナップショット制御部2Eは、読み込んだ状態量データにおける(言い換えれば、動画再生画面119に表示される)各状態量又は複数の状態量からの算出値と、対応する複数の所定の基準値とをそれぞれ比較し、前述した状態量又は算出値が所定の基準値範囲外である場合には対応する部位が不具合であると段階的に判定し、不具合であると判定した場合には不具合部位に係わる状態量表示領域119Bの背景領域を例えば黄色又は赤色に変更して段階的に表示する。さらに操作者が状態量表示領域119Bを選択操作すると、対応する不具合の詳細情報画面116、不具合部位についての回路図画面117が表示される。
以上のように本実施の形態においては、スナップショット項目に関連づけられた状態量データ又は記憶された手動スナップショットデータを表示装置50に表示するとともに、各状態量に対応する部位が不具合であるかどうかを判定し、不具合と判定する場合はその不具合部位又はそれに係わる状態量を表示装置50に表示するので、操作者は異常を未然に察知することができる。また、サービスマンの経験、技量に拠らずに誰でも容易に不具合部位を特定することができる。その結果、油圧ショベル1の運転停止時間を低減することができ、生産性の向上に資することができる。
また本実施の形態によれば、上記以外に以下のような効果もある。
(1)初期画面表示の簡略化による操作者の負担低減効果
本実施の形態によれば、センサ40等で動作状態又は周囲環境に関わる状態量を検出し、コントローラ2の基本データ表示制御部2Bがその検出信号に応じて初期画面100に必要な基本データ表示信号を表示装置50に出力し、基本データ表示領域50Aに表示させる。その一方、各センサ40等の検出した状態量に関わる警報情報に応じて警報表示制御部2Cが警報表示信号を表示装置50に出力して警報表示領域50Ba,50Bbに警報表示を行わせ、また各センサ40等の故障情報に応じて故障表示制御部2Dが表示装置50に故障表示信号を出力して故障表示領域50Bcに故障表示を行わせる。
以上のように、操作者が操作中、表示装置50の初期画面100には、特に画面移行操作を行わない限り、必要最低限の基本データのみを基本データ表示領域50Aに表示してその他のデータは表示しないようにしつつ、併せて警報表示や故障表示を警報・故障表示領域50Bに行うようにすることにより、必要以上に操作者に精神的な負担及び煩わしさを感じさせない表示としつつ、建設機械の異常情報を必要最小限で有効に提示することができる。
(2)自動スナップショットによる効果
本実施の形態によれば、初期画面100の警報・故障表示領域50Bに警報表示が行われた際又は故障表示が行われる際、それら警報又は故障に関連づけられる状態量データのうち所定時間内の分がコントローラ2の自動スナップショット制御部2Fによって自動的に取得され、記憶される。そして、その後操作者が
警報故障リスト画面111を表示させた状態でキーパッド51を操作することにより再生処理部2Fdが再生表示信号を出力し動画再生画面が表示される。
このようにして、初期画面100に表示された必要最小限の警報表示・故障表示から操作者の必要に応じその詳細を確認できるので、故障診断の一助とすることができる。特に、操作者は通常時特別に何らかの操作を行わなくても警報や故障に関連する所定時間内の状態量が自動的に取得されており、これをその後再生表示することができるので、建設機械の異常箇所とその内容を無駄な情報なく的確に提示することができる。この結果、建設機械の異常発生時における休止時間を極力短くすることができ、生産性を向上することができる。
(3)メンテナンス履歴表示による効果
例えば広大な作業現場での土石掘削作業に供される大型の油圧ショベル等の建設機械は運続稼働されており、操作者のみが所定時間ごとに交代する。引き継ぎされた操作者は、例えば何らかの警報や故障の発生時には交代前の操作者の作業操作時においてどのようなメンテナンスがされたかを知りたい場合がある。本実施の形態においては、これに対応し、例えば警報表示又は故障表示を見た操作者がメニュー画面110の「メンテナンス履歴リスト」ボタン110cを操作することにより、メンテナンス履歴リスト表示画面にメンテナンス履歴の一覧が表示される。
このようにして、初期画面100に表示された必要最小限の警報表示・故障表示から、操作者は必要に応じメンテナンス状況を確認し、故障診断の一助とすることができる。
なお、以上においては、建設機械の例として油圧ショベル1を例にとって説明したが、これに限られず、他の建設機械、例えばクローラクレーン、ホイールローダ等に対しても適用でき、この場合も同様の効果を得る。
本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の対象となる建設機械の構造を表す側面図である。 図1に示した本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の適用対象である油圧ショベルに搭載された油圧システムの一例の概略構成をセンサ類とともに表す図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の適用対象である図1に示した油圧ショベルに設置された運転室内部の構成をそれぞれ表す側面図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態の適用対象である図1に示した油圧ショベルに設置された運転室内部の構成をそれぞれ表す上面図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成する表示装置の電源オン後の通常画面(=初期画面)表示状態を表す正面図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するキーパッドの詳細構成を表す正面図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラの機能的構成を表す図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラの処理機能を表す機能ブロック図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部による警報表示側画面遷移機能及び故障表示側画面遷移機能の制御手順を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部による警報表示側画面遷移機能により切り替え表示される画面を表す説明図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部による故障表示側画面遷移機能により切り替え表示される画面を表す説明図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラ手動スナップショット項目−それに対応する複数の状態量の組み合わせの一例を表す図である。 自動スナップショット時における、警報・故障項目−それに対応する複数の状態量の組み合わせの一例を表す図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部、手動スナップショット制御部、自動スナップショット制御部による手動スナップショット処理機能及び自動スナップショット処理機能の制御手順を表すフローチャートである。 自動スナップショット処理中に本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部により切り換え表示される画面を表したものである。 手動スナップショット処理中に本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた画面表示制御部により切り換え表示される画面を表したものである。 表示装置に初期画面が表示された状態でキーパッドを操作して表示されるメニュー画面を表す図である。 図16中の状態量表示領域の詳細を一例として表す図である。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた手動スナップショット制御部及び画面表示制御部によるラジエータの不具合判定・表示処理の制御手順内容を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた手動スナップショット制御部及び画面表示制御部による冷却ファン用油圧モータの不具合判定・表示処理の制御手順内容を表すフローチャートである。 本発明の建設機械の診断情報提供装置の一実施の形態を構成するコントローラに備えられた手動スナップショット制御部及び画面表示制御部による冷却水ポンプ及び配管系統の不具合判定・表示処理の制御手順内容を表すフローチャートである。
符号の説明
1 油圧ショベル
2 コントローラ(記憶手段、状態量表示制御手段、不具合部位判定手段、不具合部位表示制御手段、記録手段)
40〜46 センサ(検出手段)
47a〜42c センサ(検出手段)
50 表示装置(表示手段)

Claims (5)

  1. 建設機械に設置された建設機械の診断情報表示システムであって、
    前記建設機械の運転室内に設けられた表示手段と、
    前記建設機械の動作状態又は周囲環境に係わる状態量を検出する検出手段と、
    不具合項目である複数のスナップショット項目と各項目に予め関連づけられた複数の状態量との組み合わせを記憶する記憶手段と、
    前記建設機械の運転室内に設けられ、前記複数のスナップショット項目のうちの一つを選択してこれに関連づけられた複数の状態量の現在推移を表示させる指示を操作者が入力可能な操作手段と、
    前記操作手段で選択されたスナップショット項目に応じて、前記組み合わせにより関連づけられた複数の状態量を前記検出手段の検出信号から取得する手動スナップショット処理手段と、
    前記手動スナップショット処理手段で取得された各状態量又は複数の状態量から演算した算出値と対応する所定の基準値範囲とを比較し、前記状態量又は前記算出値が所定の基準値範囲外である場合に不具合あると判定する不具合判定手段と、
    前記手動スナップショット処理手段で取得された複数の状態量を前記表示手段に表示するとともに、表示した複数の状態量のうち前記不具合判定手段で不具合があると判定された状態量を識別表示する状態量表示制御手段とを備えたことを特徴とする建設機械の診断情報表示システム。
  2. 建設機械に設置された建設機械の診断情報表示システムであって、
    前記建設機械の運転室内に設けられた表示手段と、
    前記建設機械の動作状態又は周囲環境に係わる状態量を検出する検出手段と、
    不具合項目である複数のスナップショット項目と各項目に予め関連づけられた複数の状態量との組み合わせを記憶する記憶手段と、
    前記建設機械の運転室内に設けられ、前記複数のスナップショット項目のうちの一つを選択してこれに関連づけられた複数の状態量の所定時間推移を含む手動スナップショットデータを作成させる指示を操作者が入力可能な第1の操作手段と、
    前記1の操作手段でされたスナップショット項目に応じて、前記組み合わせにより関連づけられた複数の状態量を前記検出手段の検出信号から取得し、取得した複数の状態量の所定時間推移を含む手動スナップショットデータを作成して前記記憶手段に記録する手動スナップショット処理手段と、
    前記建設機械の運転室内に設けられ、前記記憶手段に記録された手動スナップショットデータを表示させる指示を操作者が入力可能な第2の操作手段と、
    前記第2の操作手段で指示された手動スナップショットデータにおける各状態量又は複数の状態量から演算した算出値と対応する所定の基準値範囲とを比較し、前記状態量又は前記算出値が所定の基準値範囲外である場合に不具合あると判定する不具合判定手段と、
    前記第2の操作手段で指示された手動スナップショットデータにおける複数の状態量の推移を前記表示手段に再生表示するとともに、表示した複数の状態量のうち前記不具合判定手段で不具合があると判定された状態量を識別表示する状態量表示制御手段とを備えたことを特徴とする建設機械の診断情報表示システム。
  3. 請求項又は記載の建設機械の診断情報表示システムにおいて、前記不具合判定手段は、前記状態量又は前記算出値と対応する複数段階の基準値範囲とをそれぞれ比較して不具合を段階的に判定し、前記状態量表示制御手段は、前記不具合判定手段で判定した不具合の段階に応じて前記状態量を識別表示することを特徴とする建設機械の診断情報表示システム。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項記載の建設機械の診断情報表示システムにおいて、前記状態量表示制御手段は、前記状態量を表示する表示領域の背景色を変えて前記状態量を識別表示することを特徴とする建設機械の診断情報表示システム。
  5. 請求項のいずれか1項記載の建設機械の診断情報表示システムにおいて、前記状態量表示制御手段は、前記状態量の推移を表示するととともに、前記状態量の推移における最小値及び最大値を表示することを特徴とする建設機械の診断情報表示システム。
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