JP4072899B2 - 導電性シート - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気製品、電子製品、半導体製品、自動車等に使用される各種基板や部品として好適に用いられる導電性シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電気製品、電子製品、半導体製品等に使用される導電性シートは、銅を中心とする各種金属の圧延箔や電解箔を導電層とし、これを接着剤を介して絶縁性フィルムに貼り合わせて用いられていた。また、このような接着剤を介さず、前記箔の表面を粗化処理したり、あるいは黒処理と呼ばれるNi、Ti、Cr等の金属による前処理をしたりした後、これらの導電層上に直接絶縁性の樹脂を塗布したり、加熱融着させたりして用いられるものもあった。一方、導電層として銅等の金属をスパッタリング法や蒸着法等の真空技術を用いて絶縁性フィルム上に積層させたり、該導電層の積層後にさらにめっき法によりその厚みをつけた導電性シートも知られている。しかしながら、いずれの導電性シートにおいても該導電層と絶縁性フィルムとの間の密着力が弱く、その密着強度(ピール強度)は満足できるものではなかった。また、この密着力を高めるために、導電層ではなく絶縁性フィルムの方の表面を粗化処理したり、導電層と絶縁性フィルムとの間にCr、Ni、Ti等の金属層を挿入させることにより導電層を構成する銅等の金属が酸化されるのを防止することによってその密着力を向上させる試みがなされているが、これらの方法によりある程度の密着力の向上は図れるものの、いずれの試みにおいてもファイン化された回路パターンを形成させる上で困難を伴うというまた別の問題を有していた。
【0003】
さらにまた、上記の両技術を融合させることにより密着力の向上を図る試みも提案されている。すなわち、ポリイミドフィルムの表面を粗化処理し、その粗化処理された表面にモリブデンやケイ素等からなる中間層を形成し、その上に金属層を形成させたものである(特許文献1参照)。しかしながら、この試みにおいても絶縁性フィルムであるポリイミドフィルムの表面が粗化処理されたものである以上、その表面凹凸に起因してファイン化された回路パターンを形成させることは困難であった。また、この表面粗化された表面の表面粗さRaに連動して前記中間層の厚さが決定されているため、中間層の厚さが薄くなり過ぎて中間層としての効果を果たさない場合も想定された。
【0004】
【特許文献1】
特開2001−277424号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記のような現状に鑑みなされたものであってその目的とするところは、ファイン化された回路パターンの形成を可能としつつ絶縁性フィルムである基体シートと導電層との密着力を向上させ、さらに基体シートの吸湿性を改善し高度な寸法安定性を確保したとともに高周波特性にも優れた導電性シートを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意研究を重ねたところ、基体シートの水分量を減少させると導電層との密着性が向上するとの知見を得、またある種の層で基体シートを被覆すれば経時的に吸湿するのを防止することができるとの知見も得られ、これらの知見に基づきさらに研究を重ねたところ、ついに本発明を完成するに至ったものである。
【0007】
すなわち、本発明の導電性シートは、表面粗化処理がされていない表面を有し、かつ水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下である絶縁性フィルムを基体シートとし、該基体シートの表裏少なくとも一方の表面にSi含有層を形成し、該Si含有層上に導電層を形成したことを特徴としている。
【0008】
このような構成としたことにより、基体シートと導電層との間の密着力を向上させることが可能となり、しかも絶縁性フィルムの表面が粗化処理されていないことから困難を伴わずにファイン化されたパターンの形成を可能としたものである。このように基体シートと導電層との間で高度な密着力が得られるのは、以下のような理由によるものと考えられる。すなわち、従来の導電性シートにおいて密着力が低下したのは、主として基体シートに含まれていた水分等の揮発性成分の影響に起因するものと考えられ、このように水分等の揮発性成分が存在すると、導電層を構成する金属の酸化が助長されて基体シートに対する密着力が著しく低下することがその原因であると考えられた。これに対して、本発明の前記構成はこれらの要因を一層させたものであり、水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下の絶縁性フィルムを基体シートとして選択し、さらにSi含有層を基体シート上に積層させることにより基体シートが経時的に吸湿するのを防止したものである。
【0009】
また、本発明の導電性シートは、表面粗化処理がされていない表面を有し、かつ水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下である絶縁性フィルムを基体シートとし、該基体シートの表裏両方の表面にSi含有層を形成し、その一方のSi含有層上に導電層を形成したことを特徴としている。
【0010】
このような構成とすることにより、基体シートが吸湿するのをさらに防止することができるとともに、導電性シート全体として高度な寸法安定性が確保され、かつ高周波特性を向上させることを可能としている。
【0011】
また、本発明においては、上記導電層を、第1導電層上に第2導電層を形成した積層構造とすることができるとともに、Si含有層と導電層との間に、中間金属層をさらに形成させることもできる。また、本発明の導電性シートは、ビアホール、スルーホールまたはアライメントホールのいずれか1以上の穴加工がされたものとすることもできる。
【0012】
なお、本発明において水分等の揮発性成分の含有率が1質量%以下とは、基体シートまたは導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させた場合の、その前後の質量の変化に基づくものとする。
【0013】
【発明の実施の形態】
<導電性シート>
本発明の導電性シートは、上述の通り、絶縁性フィルムを基体シートとし、該基体シート上に複数の層を積層させた構造を有する。以下、各構成について説明する。
【0014】
<基体シート>
本発明の基体シートは、表面粗化処理がされていない表面を有し、かつ水分の含有率が1質量%以下である絶縁性フィルムにより構成される。表面粗化処理がされていないため、ファイン化された回路パターンの形成が可能となり、また、水分を含む揮発性成分の含有率を1質量%以下としたことにより、表面粗化処理がされていないにもかかわらず絶縁性フィルムと導電層との間の密着力を高度に向上させたものである。なお、ここでいう揮発性成分とは、その主たるものは水分であるが、それ以外の成分としては絶縁性フィルム中に存在する残存モノマー等が含まれる。
【0015】
このような絶縁性フィルムとしては、たとえば合成樹脂フィルム、熱可塑性エラストマーフィルム、ゴムフィルム等を挙げることができる。合成樹脂フィルムとしては、たとえばPET、PEN、アクリル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、塩化ビニル、ポリイミド、液晶ポリマ、エポキシ等の合成樹脂からなるフィルムを挙げることができる。熱可塑性エラストマーフィルムとしては、たとえばスチレン系、塩ビ系、オレフィン系、ウレタン系、エステル系、アミド系等の熱可塑性エラストマーからなるフィルムを挙げることができる。また、ゴムフィルムとしては、たとえば天然ゴムの他、ブタジエンゴム、イソプレンゴム、クロロプレンゴム、スチレン−ブタジエンゴム、ニトリルゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピレンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴム、フッ素ゴム、シリコーンゴム等の合成ゴムからなるフィルムを挙げることができる。ここに挙げた合成樹脂、熱可塑性エラストマーまたはゴムの種類は、あくまでも例示であってこれらのみに限られるものではない。本発明においては、上記合成樹脂、熱可塑性エラストマーまたはゴムの種類をその用途に応じて選択することができる。たとえば、耐熱性が要求される用途においては、合成樹脂としてポリイミドや液晶ポリマを選択することが好ましく、耐熱性が要求されないような場合にはコスト等を考慮してPET等を選択することが好適であり、また弾性が要求される用途においては熱可塑性エラストマーやゴムを選択することが好適である。また、このような絶縁性フィルムには、強度を向上させたり難燃効果等を付与することを目的として、たとえばガラス繊維等の各種のフィラー類を添加することができる。
【0016】
一方、このような絶縁性フィルムは、厚さが4〜200μm、好ましくは10〜100μmのものが好適である。厚さが4μm未満の場合は、後述の導電層を支持する基体として十分に機能することが困難となる一方、200μmを超える場合は、経済的に高価であり不利となるばかりか、可撓性に欠けロール状の形状として加工することが困難となる。また、該絶縁性フィルムの形状は、何等限定されるものではなく、たとえば連続状のもの(ロール状のもの)や枚用のもの(シート状のもの)が挙げられる。また、該絶縁性フィルムの表面粗さは、Ra値として0.1nm〜5μm、好ましくは11nm〜2μmのものを採用することが好適である。回路パターンのファイン化への対応を考慮すると、Ra値が小さくなればなる程好ましいが、絶縁性フィルム自体の製造コストが高くなる場合があるためその点を考慮してRa値を選択することが必要である。一方、Ra値が大きくなるとその表面凹凸の関係で回路パターンのファイン化が困難となるため、5μm以下、好ましくは2μm以下のRa値のものを採用することが好適である。しかし、いずれにせよ、このように広範囲のRa値を採用できるということは、本発明のひとつの特徴であり、本発明の構成を採用することにより達成された吸湿性の低下に基づく寸法安定性の確保という点に起因するものである。
【0017】
なお、このような絶縁性フィルムは、前述の通り水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下にされている必要があり、好ましくは0.5質量%以下、さらに好ましくは0.1質量%以下にされていることが好適である。このため、本発明に使用される絶縁性フィルムは、後述の各層を形成する前に乾燥処理することが好ましい。このような乾燥処理方法としては、たとえば40〜200℃、好ましくは60〜180℃の温度に加熱された真空状態(1×10-3〜1.5×10-1Pa)で真空加熱乾燥処理する方法を挙げることができる。
【0018】
<Si含有層>
本発明のSi含有層(単にSi層とも記す)は、前記基体シートの表裏少なくとも一方の表面、あるいはその両面に積層形成されるものである。このようなSi含有層は、基体シートを被覆し、基体シートが吸湿するのを有効に防止する作用を有するとともに、高周波特性を付与する作用をも有するものである。また、該Si含有層は、後述の導電層が酸やアルカリによりエッチング処理されて回路パターンが形成される際においても、このようなエッチングにより除去されることなく基体シート上に残存するため、前記作用がエッチング処理により減ずることはない。このようなSi含有層は、基体シートの表裏両面に形成させることが好ましい。この場合、後述の導電層等は必ずしもその両方の面に形成させる必要はなく、いずれか一方のSi含有層上に形成させたものとすることができる。
【0019】
このようなSi含有層は、非晶質Si、結晶質Si、一酸化ケイ素(SiO)または二酸化ケイ素(SiO2)のいずれか1種または2種以上により形成されるものである。その形成方法としては、スパッタリング法により形成されることが好ましく、この場合、非晶質Siは−20℃〜180℃の温度で行なうことが好適であり、結晶質Siは180℃以上の温度で行なうことが好適である。一方、Si含有層の厚みは、80Å〜3μm、好ましくは500Å〜5000Åとすることが好適である。その厚みが80Å未満の場合には、上記のようなエッチング処理により除去されてしまったり基体シートの吸湿防止効果が十分に発揮されない場合があり、また3μmを超えて形成させると、導電性シートを折り曲げたりした場合にクラックが生じることがあるため、いずれも好ましくない。
【0020】
<導電層>
本発明の導電層は、前記Si含有層上に積層形成されるものである。通常、主として銅等の導電性金属により構成され、導電性シートに導電性を付与する作用を有するものである。本発明においては、一層単独の導電層とすることもできるが、好ましくは、下記のように第1導電層上に第2導電層を形成した積層構造とすることができる。
【0021】
<第1導電層>
本発明の第1導電層は、前記Si含有層の表面または後述の中間金属層が形成される場合にはその表面上に第1の金属を積層させることにより形成されるものである。該第1導電層は、導電特性を有するとともに後述の第2導電層を基体シート上に強力に保持する密着性補助層としての作用を有するものである。このような第1導電層の形成方法としては、スパッタリング法または蒸着法を採用することが好適である。そして、該スパッタリングの条件としては、真空度1×10-4〜1.5×10-1Pa、好ましくは1×10-4〜1×10-2Pa、電流0.0001〜15A/cm2、好ましくは0.01〜0.5A/cm2、Arガス50〜400cc/分、好ましくは180〜250cc/分の条件を採用することが好ましい。また、該蒸着の条件としては、真空度1×10-5〜1×10-2Pa、好ましくは1×10-4〜1×10-3Pa、電流0.0001〜15A/cm2、好ましくは0.001〜10A/cm2の条件を採用することが好ましい。このような第1導電層を構成する第1の金属としては、銅、ニッケル、亜鉛、金、銀、スズ、アルミニウム、チタン、コバルト、クロムおよびこれらの金属を少なくとも1種含む合金を挙げることができる。そして、特に銅(Cu)を採用することが好ましい。また、第1導電層の厚みとしては500Å〜2μm、好ましくは1000〜3000Åとすることが好適である。500Å未満の場合には前述のような密着性補助層としての作用が十分に示されなくなる一方、2μmを超えても前記作用効果に大差なく経済的に却って不利となるからである。
【0022】
なお、後述の第2導電層の形成に先立って、第1導電層上を0.5〜50%、好ましくは1〜10%濃度の硫酸により0.1〜3分間、好ましくは0.5〜1.5分間酸活性処理することにより活性化させておくことが好ましい。このような酸活性処理を行なうことにより、第1導電層を構成する第1の金属がたとえ酸化されているような場合であっても(すなわち第1の金属がCuの場合それが酸化されて酸化銅となっていても)これを効果的に還元乃至溶解除去し、第2の金属を密着性高く第1導電層上に形成させることが可能となる。
【0023】
<第2導電層>
本発明の第2導電層は、前記第1導電層上に第2の金属により形成されるものである。該第1導電層が主として第2導電層のための密着性補助層としての作用を示したのに対して、本第2導電層は主として導電性を付与する作用を奏するものである。このため、本第2導電層は、導電性を保証する観点から前記第1導電層より厚く形成させる必要がある。すなわち、このような第2導電層は0.5〜50μm、好ましくは1〜35μmの厚みで形成させることが好適である。厚みが0.5μm未満の場合には、十分な導電性が示されなくなることがある一方、50μmを超えて形成しても導電性に大差なく経済的に却って不利となる。また、このような第2導電層は、めっき法により形成するのが好適である。かかるめっき法としては、無電解めっき法であっても電気めっき法であっても差し支えなくいずれをも採用することができ、目的とする厚みによって任意の方法を選択することができる。ここで、このような第2導電層を構成する第2の金属としては、銅、銀、金、ニッケル、クロム、亜鉛、鉄、パラジウム、スズまたはこれらの金属の一種以上を含んでなる合金等を挙げることができる。そして、特に銅(Cu)を採用することが好ましい。極めて優れた導電性が示されるからであり、また第1導電層が銅(Cu)で形成される場合にはこれとの間で特に強力な密着性が得られるからである。第2導電層が、第1導電層上にこのような銅(Cu)を用いて電気めっきすることにより形成される場合、めっき浴としては特に限定されるものではないが、硫酸銅めっき浴を使用することが特に好ましい。容易にめっき膜の応力を調整することができるからである。
【0024】
<中間金属層>
本発明の中間金属層は、所望により前記Si含有層上に形成されるものである。このような中間金属層は、前記導電層を形成させる際の一種の電極としての作用を有するものであり、特に前記導電層が第2導電層単独で構成され、めっき法のみにより形成される場合に有用となる。また、該中間金属層は、該層より上層に形成される前記第1導電層や第2導電層が酸化されるのを防止する酸化防止層としての作用をも有するものである。すなわち、前記Si含有層が主として絶縁性フィルムが吸湿するのを防止する作用を果たしていたのに対して、この中間金属層は前記第1導電層や第2導電層が吸湿し酸化されるのを防止する役割を担うものである。これにより、絶縁性フィルムから導電層の方向に拡散する水分等に含まれる酸素が、有効に捕捉乃至遮蔽されることとなる。このような酸化防止効果を有する中間金属層は、導電層が酸化され易い鉄(Fe)や銅(Cu)で構成されている場合に特に有効であり、それ以外の金属で構成されている場合にはあえて形成する必要はない。
【0025】
このような中間金属層は、前述の通り、Si含有層の表面と(第1)導電層との間に形成され、厚さが20〜1000Å、好ましくは50〜100Åであり、かつニッケル(Ni)、コバルト(Co)、亜鉛(Zn)、チタン(Ti)、クロム(Cr)、これらの金属の酸化物、窒化物およびこれらの金属を少なくとも1種含む合金からなる群から選ばれる1種からなるものであって、スパッタリング法または蒸着法のいずれかの方法により1層または2層以上形成されるものである。厚さが20Å未満の場合、上記のような作用を示すことができなくなり、また1000Åを超える場合は、回路パターンのファイン化が困難となることがある。また、構成成分が上記の金属類に限定されるのは、これらの金属が優れた導電性や酸化防止効果を示すからであり、しかもスパッタリング法や蒸着法で形成するのに適しているからである。
【0026】
このような中間金属層は、たとえばスパッタリング法で形成される場合、その条件としては、真空度1×10-4〜1.5×10-1Pa、好ましくは1×10-4〜1.5×10-2Pa、電流0.0001〜15A/cm2、好ましくは0.01〜0.5A/cm2、Arガス100〜400cc/分、好ましくは100〜250cc/分の条件を採用することが好ましい。また、蒸着法で形成される場合、その条件としては、真空度1×10-5〜1×10-2Pa、好ましくは1×10-4〜1×10-3Pa、電流0.0001〜15A/cm2、好ましくは0.001〜10A/cm2の条件を採用することが好ましい。
【0027】
なお、このような中間金属層の上に前記(第1)導電層を形成するのに先立って、該中間金属層上を0.5〜50%、好ましくは1〜10%濃度の硫酸により0.1〜3分間、好ましくは0.5〜1.5分間酸活性処理することにより活性化させておくことが好ましい。このような酸活性処理を行なうことにより、中間金属層を構成する金属がたとえ酸化されているような場合であってもこれを効果的に還元乃至溶解除去し、(第1)導電層を密着性高く中間金属層上に形成させることが可能となる。
【0028】
<穴加工>
本発明の導電性シートは、ビアホール、スルーホールまたはアライメントホールのいずれか1以上の穴加工がされたものとすることができる。これらの穴加工は、プレス、パンチ、CO2レーザ、ヤグ(YAG)レーザ、エキシマレーザ等により行なうことができる。通常、ビアホールとしては、直径10〜300μm、好ましくは20〜150μmとすることができる。10μm未満のビアホールを形成するのは難しく、また300μmを超えると穴埋め加工を施すのが困難となるからである。また、スルーホールとしては、100μm〜3mm、好ましくは200〜800μmとすることができる。100μm未満では、作用的にビアホールで十分であり、また3mmを超えると導電性シート全体に占める割合が大きくなり過ぎるからである。また、アライメントホールとしては、直径50μm〜3mm、好ましくは200μm〜1mmとすることができる。50μm未満では、アライメントホールの検出が難しく、また3mmを超えるとアライメントの精度が悪くなるからである。
【0029】
【実施例】
以下、実施例を挙げて本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0030】
<参考例1>
本参考例は、図1に示したように基体シート101の一方の表面にSi含有層102を形成し、その上に第1導電層103aと第2導電層103bを積層させてなる導電層103を形成した導電性シート100に関するものである。
【0031】
基体シート101を構成する絶縁性フィルムとして、表面粗化処理がされていない厚さ50μmのポリイミドフィルム(商品名:アピカル、鐘淵化学工業社製;表面粗さRa:12nm)を幅250mm、長さ30mにスリットした後、ステンレス製のコアに巻取り、スパッタリング装置のチャンバ内の送出しシャフトに装着するとともに、その先端部を巻取りシャフトに取付けた。そして、同スパッタリング装置の第1ターゲットにSiをセットし、第2、第3、第4の各ターゲットにCuをセットした。その後、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記ポリイミドフィルムが0.3m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、ポリイミドフィルムの水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下となるように真空加熱乾燥させた。
【0032】
続いて、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1〜第4の各ターゲットにArガスを各210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットには0.02A/cm2の電流、第2〜4ターゲットには0.018A/cm2の電流をそれぞれ流すことにより、基体シート101上に非晶質SiからなるSi含有層102を形成するとともにその上にCuからなる第1導電層103aをそれぞれ形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層102の厚みは900Åであり、第1導電層103aの厚みは2100Åであった。
【0033】
その後、このようにSi含有層102および第1導電層103aを形成した基体シート101をスパッタリング装置から取出し、続いて連続めっき装置にセットした。3%の硫酸が充填されている30℃の酸活性化槽に上記基体シートを1.0m/分の移動速度で30秒間連続的に浸漬することにより、上記第1導電層103aに対して酸活性化処理をした。次いで、純水による水洗を3回繰り返した後、上記装置のめっき浴にめっき液(硫酸銅110g/l、硫酸150g/l、塩素55ppmおよびトップルチナ380H(奥野製薬工業(株)製)10cc/lからなるもの)を充填し、上記基体シートを1.0m/分の移動速度で連続的に浸漬させ、液温29℃、電流密度4A/dm2の条件下で11分間電気めっきすることにより、前記第1導電層103a上にCuからなる第2導電層103bを形成した。続いて、純水による水洗を5回繰り返し、エアによる水切り後70℃で2分間熱風乾燥させることにより図1に示した本発明の導電性シート100を得た。この導電性シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところ、第2導電層103bの厚みは10.3μmであった。
【0034】
このようにして得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は1.45kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度は1.43kg/cm2であり、上記数値との間に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は0.1質量%以下であり、その乾燥の前後における質量変化に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。
【0035】
このような導電性シートは、ファイン化された回路パターンの形成が可能であり、寸法安定性にも優れていたとともに良好な高周波特性を有するものであった。したがって、所望によりビアホール、スルーホールまたはアライメントホールを形成する穴加工を施すことにより、電気製品、電子製品、半導体製品、自動車等に使用される各種基板や部品として好適に用いることができた。なお、前記穴加工は、各層を積層させる前の基体シートに対して行なうものであっても良いし、また各層を積層させた後の導電性シートに対して行なうものであっても良い。
【0036】
<実施例2>
本実施例は、図2に示したように基体シート201の表裏両面にSi含有層202を形成し、その一方のSi含有層上に第1導電層203aと第2導電層203bを積層させてなる導電層203を形成した導電性シート200に関するものである。
【0037】
基体シート201を構成する絶縁性フィルムとして、表面粗化処理がされていない厚さ50μmのポリイミドフィルム(商品名:アピカル、鐘淵化学工業社製;表面粗さRa:12nm)を幅250mm、長さ30mにスリットした後、ステンレス製のコアに巻取り、スパッタリング装置のチャンバ内の送出しシャフトに装着するとともに、その先端部を巻取りシャフトに取付けた。そして、同スパッタリング装置の第1ターゲットにSiをセットし、第2、第3、第4の各ターゲットにCuをセットした。その後、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記ポリイミドフィルムが0.3m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、ポリイミドフィルムの水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下となるように真空加熱乾燥させた。
【0038】
続いて、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1〜第4の各ターゲットにArガスを各210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットには0.02A/cm2の電流、第2〜4ターゲットには0.018A/cm2の電流をそれぞれ流すことにより、基体シート201上に非晶質SiからなるSi含有層202を形成するとともにその上にCuからなる第1導電層203aをそれぞれ形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層202の厚みは905Åであり、第1導電層203aの厚みは2110Åであった。
【0039】
続いて、上記のように処理した基体シート201のもう一方の面を処理することができるように同スパッタリング装置にセットしなおした。その後、第1ターゲットにSiをセットし、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記基体シート201が0.3m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、基体シートを真空加熱乾燥させた。
【0040】
次いで、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1のターゲットにArガスを210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットに0.02A/cm2の電流を流すことにより、基体シート201のもう一方の表面上に非晶質SiからなるSi含有層202を形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層202の厚みは910Åであった。
【0041】
その後、このように各層を形成した基体シート201をスパッタリング装置から取出し、続いて連続めっき装置にセットした。3%の硫酸が充填されている30℃の酸活性化槽に上記基体シートを1.0m/分の移動速度で30秒間連続的に浸漬することにより、上記第1導電層203aに対して酸活性化処理をした。次いで、純水による水洗を3回繰り返した後、上記装置のめっき浴にめっき液(硫酸銅110g/l、硫酸150g/l、塩素55ppmおよびトップルチナ380H(奥野製薬工業(株)製)10cc/lからなるもの)を充填し、上記基体シートを1.0m/分の移動速度で連続的に浸漬させ、液温29℃、電流密度4A/dm2の条件下で11分間電気めっきすることにより、前記第1導電層203a上にCuからなる第2導電層203bを形成した。続いて、純水による水洗を5回繰り返し、エアによる水切り後70℃で2分間熱風乾燥させることにより図2に示した本発明の導電性シート200を得た。この導電性シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところ、第2導電層203bの厚みは10.5μmであった。
【0042】
このようにして得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は1.46kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度は1.45kg/cm2であり、上記数値との間に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は0.1質量%以下であり、その乾燥の前後における質量変化に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。
【0043】
このような導電性シートは、ファイン化された回路パターンの形成が可能であり、寸法安定性にも優れていたとともに良好な高周波特性を有するものであった。したがって、所望によりビアホール、スルーホールまたはアライメントホールを形成する穴加工を施すことにより、電気製品、電子製品、半導体製品、自動車等に使用される各種基板や部品として好適に用いることができた。なお、前記穴加工は、各層を積層させる前の基体シートに対して行なうものであっても良いし、また各層を積層させた後の導電性シートに対して行なうものであっても良い。
【0044】
<実施例3>
本実施例は、図3に示したように基体シート301の表裏両面にSi含有層302を形成し、それぞれのSi含有層上に第1導電層303aと第2導電層303bを積層させてなる導電層303を形成した導電性シート300に関するものである。
【0045】
基体シート301を構成する絶縁性フィルムとして、表面粗化処理がされていない厚さ25μmのポリイミドフィルム(商品名:カプトン、東レデュポン社製;表面粗さRa:1.9nm)を幅250mm、長さ30mにスリットした後、ステンレス製のコアに巻取り、スパッタリング装置のチャンバ内の送出しシャフトに装着するとともに、その先端部を巻取りシャフトに取付けた。そして、同スパッタリング装置の第1ターゲットにSiをセットし、第2、第3、第4の各ターゲットにCuをセットした。その後、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記基体シート301が0.3m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、ポリイミドフィルムの水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下となるように真空加熱乾燥させた。
【0046】
続いて、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1〜第4の各ターゲットにArガスを各210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットには0.015A/cm2の電流、第2〜4ターゲットには0.015A/cm2の電流をそれぞれ流すことにより、基体シート301上に非晶質SiからなるSi含有層302を形成するとともにその上にCuからなる第1導電層303aをそれぞれ形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層302の厚みは700Åであり、第1導電層303aの厚みは1810Åであった。
【0047】
続いて、上記のように処理した基体シート301のもう一方の面を処理することができるように同スパッタリング装置にセットしなおした。その後、第1ターゲットにSiをセットし、第2、第3、第4の各ターゲットにCuをセットした後、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記基体シート301が1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、基体シートを真空加熱乾燥させた。
【0048】
次いで、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1のターゲットにArガスを210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットには0.015A/cm2の電流、第2〜4ターゲットには0.015A/cm2の電流をそれぞれ流すことにより、基体シート301のもう一方の表面上に非晶質SiからなるSi含有層302を形成するとともにその上にCuからなる第1導電層303aをそれぞれ形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層302の厚みは705Åであり、第1導電層303aの厚みは1800Åであった。
【0049】
その後、このように各層を形成した基体シート301をスパッタリング装置から取出し、続いて連続めっき装置にセットした。3%の硫酸が充填されている30℃の酸活性化槽に上記基体シートを1.0m/分の移動速度で30秒間連続的に浸漬することにより、上記両側の面の第1導電層303aに対して酸活性化処理をした。次いで、純水による水洗を3回繰り返した後、上記装置のめっき浴にめっき液(硫酸銅110g/l、硫酸150g/l、塩素55ppmおよびトップルチナ380H(奥野製薬工業(株)製)10cc/lからなるもの)を充填し、上記基体シートを1.0m/分の移動速度で連続的に浸漬させ、液温29℃、電流密度4A/dm2の条件下で11分間電気めっきすることにより、前記両側の面の第1導電層303a上にそれぞれCuからなる第2導電層303bを形成した。続いて、純水による水洗を5回繰り返し、エアによる水切り後70℃で2分間熱風乾燥させることにより図3に示した本発明の導電性シート300を得た。この導電性シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところ、両側の面の第2導電層303bの厚みはそれぞれ10.3μmと10.4μmであった。
【0050】
このようにして得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は両側の面それぞれについて1.35kg/cm2と1.41kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度はそれぞれ1.35kg/cm2と1.34kg/cm2であった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は0.1質量%以下であり、その乾燥の前後における質量変化に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。
【0051】
このような導電性シートは、ファイン化された回路パターンの形成が可能であり、寸法安定性にも優れていたとともに良好な高周波特性を有するものであった。したがって、所望によりビアホール、スルーホールまたはアライメントホールを形成する穴加工を施すことにより、電気製品、電子製品、半導体製品、自動車等に使用される各種基板や部品として好適に用いることができた。なお、前記穴加工は、各層を積層させる前の基体シートに対して行なうものであっても良いし、また各層を積層させた後の導電性シートに対して行なうものであっても良い。
【0052】
<実施例4>
本実施例は、図4に示したように基体シート401の表裏両面にSi含有層402を形成し、その一方のSi含有層上に中間金属層404を形成し、その中間金属層上に導電層403を形成した導電性シート400に関するものである。
【0053】
基体シート401を構成する絶縁性フィルムとして、表面粗化処理がされていない厚さ25μmのポリイミドフィルムフィルム(商品名:カプトン、東レデュポン社製;表面粗さRa:1.9nm)を幅250mm、長さ30mにスリットした後、ステンレス製のコアに巻取り、スパッタリング装置のチャンバ内の送出しシャフトに装着するとともに、その先端部を巻取りシャフトに取付けた。そして、同スパッタリング装置の第1ターゲットにSiをセットし、第2、第3、第4の各ターゲットにNiをセットした。その後、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記ポリイミドフィルムが0.3m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、ポリイミドフィルムの水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下となるように真空加熱乾燥させた。
【0054】
続いて、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1〜第4の各ターゲットにArガスを各210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットには0.015A/cm2の電流、第2〜4ターゲットには0.014A/cm2の電流をそれぞれ流すことにより、基体シート401上に非晶質SiからなるSi含有層402を形成するとともにその上にNiからなる中間金属層404をそれぞれ形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところSi含有層402の厚みは695Åであり、中間金属層404の厚みは1490Åであった。
【0055】
続いて、上記のように処理した基体シート401のもう一方の面を処理することができるように同スパッタリング装置にセットしなおした。その後、第1ターゲットにSiをセットし、真空ポンプによりチャンバ内を1×10-2Paの真空状態とした後、ヒータにより温度を150℃にセットし、前記基体シート401が1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、正転と逆転をそれぞれ1往復させることにより、基体シートを真空加熱乾燥させた。
【0056】
次いで、ヒータによる加熱を止めた後、真空ポンプのみを作動させチャンバ内の真空度をさらに1×10-3Paまで高めた。その後、前記第1のターゲットにArガスを210cc/分注入し、3分経過後、1.0m/分の速度で巻き取られるように冷却装置付駆動ドラム、送出しシャフトおよび巻取りシャフトをそれぞれ回転させ、第1ターゲットに0.015A/cm2の電流を流すことにより、基体シート401のもう一方の表面上に非晶質SiからなるSi含有層402を形成した。この基体シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを測定したところSi含有層402の厚みは700Åであった。
【0057】
その後、このように各層を形成した基体シート401をスパッタリング装置から取出し、続いて連続めっき装置にセットした。10%の硫酸が充填されている30℃の酸活性化槽に上記基体シートを1.0m/分の移動速度で30秒間連続的に浸漬することにより、上記中間金属層404に対して酸活性化処理をした。次いで、純水による水洗を3回繰り返した後、上記装置のめっき浴にめっき液(硫酸銅100g/l、硫酸145g/l、塩素60ppmおよびトップルチナ380H(奥野製薬工業(株)製)11cc/lからなるもの)を充填し、上記基体シートを1.0m/分の移動速度で連続的に浸漬させ、液温28℃、電流密度4.0A/dm2の条件下で10分間電気めっきすることにより、前記中間金属層404上にCuからなる導電層403を形成した。続いて、純水による水洗を5回繰り返し、エアによる水切り後70℃で2分間熱風乾燥させることにより図4に示した本発明の導電性シート400を得た。この導電性シートの一部をサンプリングし、FIB装置にてその厚みを断面測定したところ、導電層403の厚みは9.5μmであった。
【0058】
このようにして得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は1.51kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度は1.51kg/cm2であった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は0.1質量%以下であり、その乾燥の前後における質量変化に明確な差はなく、ほぼ測定誤差の範囲に含まれる程度のものであった。
【0059】
このような導電性シートは、ファイン化された回路パターンの形成が可能であり、寸法安定性にも優れていたとともに良好な高周波特性を有するものであった。したがって、所望によりビアホール、スルーホールまたはアライメントホールを形成する穴加工を施すことにより電気製品、電子製品、半導体製品、自動車等に使用される各種基板や部品として好適に用いることができた。なお、前記穴加工は、各層を積層させる前の基体シートに対して行なうものであっても良いし、また各層を積層させた後の導電性シートに対して行なうものであっても良い。
【0060】
<比較例1>
参考例1において、同スパッタリング装置内の第1ターゲットにセットされているSiをNiに代えることを除き、他は全て参考例1と同様にして導電性シートを得た。得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は1.21kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度は0.92kg/cm2であった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は1.5質量%でありかなり吸湿していた。
【0061】
<比較例2>
参考例1において、同スパッタリング装置における絶縁性フィルムに対する1×10−2Pa、150℃の真空加熱乾燥処理を行なわないことを除き、他は全て参考例1と同様にして導電性シートを得た。得られた導電性シートの層間密着力をピール試験機を用いて測定したところ、そのピール強度は1.19kg/cm2であった。また、相対湿度80%、60℃で10日間保管後の層間密着力を同様にして測定したところ、そのピール強度は0.89kg/cm2であった。また、該導電性シートを105℃で30分間加熱乾燥させ、その乾燥の前後における質量を比較することにより絶縁性フィルムの水分を含む揮発性成分の含有率を測定したところ、その含有率は1.4質量%でありかなり吸湿していた。
【0062】
以上の各実施例および各比較例の結果をまとめると、以下の表1の通りである。なお、寸法安定性および高周波特性については、良好なもの「○」、中庸程度のもの「△」、劣っているもの「×」として評価した。
【0063】
【表1】
【0064】
表1より明らかな通り、各実施例と各比較例を対比すると、水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下である絶縁性フィルムを用い、かつSi含有層を形成させることにより、層間密着力、すなわち基体シートと導電層との間の密着性が向上するとともに、寸法安定性および高周波特性に優れたものとなることが分かる。
【0065】
今回開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0066】
【発明の効果】
本発明の導電性シートは、ファイン化された回路パターンの形成を可能としつつ絶縁性フィルムである基体シートと導電層との密着力を向上させ、さらに基体シートの吸湿性を改善し高度な寸法安定性を確保したとともに高周波特性にも優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 基体シートの一方の表面にSi含有層を形成し、その上に第1導電層と第2導電層を積層させてなる導電層を形成した導電性シートの概略断面図である。
【図2】 基体シートの表裏両面にSi含有層を形成し、その一方のSi含有層上に第1導電層と第2導電層を積層させてなる導電層を形成した導電性シートの概略断面図である。
【図3】 基体シートの表裏両面にSi含有層を形成し、それぞれのSi含有層上に第1導電層と第2導電層を積層させてなる導電層を形成した導電性シートの概略断面図である。
【図4】 基体シートの表裏両面にSi含有層を形成し、その一方のSi含有層上に中間金属層を形成し、その中間金属層上に導電層を形成した導電性シートの概略断面図である。
【符号の説明】
100,200,300,400 導電性シート、101,201,301,401 基体シート、102,202,302,402 Si含有層、103,203,303,403 導電層、103a,203a,303a 第1導電層、103b,203b,303b 第2導電層、404 中間金属層。
Claims (4)
- 表面粗化処理がされておらず、かつ水分を含む揮発性成分の含有率が1質量%以下である絶縁性ポリイミドを基体シートとし、該基体シートの表裏両方の表面に非晶質Siまたは結晶質SiからなるSi層を形成し、その一方のSi層上にCuからなる導電層を形成したことを特徴とする導電性シート。
- Cuからなる導電層が、Cuからなる第1導電層上にCuからなる第2導電層を形成した積層構造を有する請求項1記載の導電性シート。
- 非晶質Siまたは結晶質SiからなるSi層とCuからなる導電層との間に、中間金属層が形成されている請求項1または2に記載の導電性シート。
- ビアホール、スルーホールまたはアライメントホールのいずれか1以上の穴加工がされている請求項1〜3のいずれかに記載の導電性シート。
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