JP4071999B2 - 側条施肥機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、田植機に搭載して移植と同時に施肥するための側条施肥機の構造に関し、特に、各条毎に備えた肥料繰出装置への入力を断続操作するためのクラッチの構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、運転席の直後位置に施肥機を搭載して、植え付け作業と同時に施肥作業を行う乗用型田植機が存在している。一般的に、施肥機は肥料ホッパと、その下部に位置する肥料繰出装置と、該肥料繰出装置に接続された施肥用ホースを具備し、施肥用ホース先端に設けた側条作溝器より泥土層に施肥するように構成されている。多くの施肥機では各条毎に肥料ホッパと肥料繰出装置を備えたユニットを植付条数に応じて搭載し、それぞれに肥料繰出装置への入力を断続操作するクラッチを備えて、該クラッチを入切操作することにより所望の条にのみ施肥できるように構成している。
【0003】
そして、例えば、図16及び図17に示す如く、上記肥料繰出装置の駆動のために伝動軸125を備え、これを複数の肥料繰出装置に貫入して動力を伝達しており、該伝動軸124上にクラッチ装置120を備えたものがある。このクラッチ装置120として、摺動側クラッチ爪121と固定側クラッチ爪128を備えて、摺動側クラッチ爪121を駆動軸125上を摺動させて固定側クラッチ爪128と咬合させたりこれを解除したりすることでクラッチ装置120の入切を可能に構成している。このとき、各条に備えた肥料繰出装置を各条毎に入力断続操作するように構成した条止めクラッチ機構と、さらに、一操作で同時に複数の施肥機に具備される肥料繰出装置の入力断続操作するように構成したユニットクラッチ機構を備えるために、条止めクラッチ機構とユニットクラッチ機構のそれぞれの操作部材122・127に摺動側クラッチ爪121を摺動させるピン123・126を設けている。そして、条止めクラッチ機構とユニットクラッチ機構のそれぞれの操作部材122・127の何れにおいてもクラッチ装置120の入切操作をできるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の構成であれば、条止めクラッチ機構の操作部材122を操作して所望の条のみ条止めを施す場合、条止めクラッチ機構の操作部材122に設けたピン123が摺動側クラッチ爪121を押圧して固定側クラッチ爪128との咬合を解除する方向に移動させるが、このとき、ユニットクラッチ機構の操作部材127に設けたピン126は移動しないため、ユニットクラッチ機構の操作部材127に連動するピン126と条止めクラッチ機構の操作部材122に連動するピン123とが当接してしまうと、条止めクラッチ機構の操作部材122に連動するピン123はそれ以上動けない状態となってしまい、クラッチ装置120が完全に作動しないという事態が発生する虞れがある。
【0005】
上述の事態を防止するためには、摺動側クラッチ爪121に形成されたピン挿入部121aの軸方向幅d1をピン123・126の引き代以上に確保しなければならない。このために、クラッチ装置120の小型化が阻まれ、該クラッチ装置120を内装するクラッチケース124が肥料繰出装置を内装する肥料繰出ケース130よりも大幅に突出してしまい、その結果、施肥機を小型に構成することを難しくしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
【0007】
請求項1においては、肥料ホッパ(49)と、肥料繰出装置(13)を内装する肥料繰出ケース(47)を、備えた施肥ユニット(48)を、複数並列して構成した側条施肥機において、各施肥ユニット(48)毎に肥料繰出装置(13)の動力を断接する条止め操作ロッド(71)を、該肥料繰出ケース(47)の側方を前後に通過する軸状部材で構成し、該条止め操作ロッド(71)と一体的に回動するカム(64)を後端に設け、該カム(64)の回動にてクラッチアーム(62)を回動操作すべく構成し、該クラッチアーム(62)の一端に、肥料繰出装置(13)の動力を断接するクラッチ装置(70)の、摺動側クラッチ爪(67)を摺動するピン(62A)を固設し、他端に、該クラッチアーム(62)を操作する操作ワイヤ(87)のワイヤ連結孔(62b)を形成し、該操作ワイヤ(87)は、一操作で同時に複数の施肥ユニット(48)のクラッチ装置(70)を入力断続操作するユニットクラッチレバー(81)に連結し、前記クラッチアーム(62)は、前記条止め操作ロッド(71)により回動するカム(64)、又は、ユニットクラッチレバー(81)に連結された操作ワイヤ(87)の何れによっても操作可能に構成したものである。
【0008】
請求項2においては、請求項1記載の側条施肥機において、前記カム(64)には、クラッチアーム(62)との円弧状の当接面を備えた押圧部(64B)とストッパ部(64A)とを具備し、該ストッパ部(64A)は、前記クラッチアーム(62)を、クラッチ接合状態に保持するための「入」側突起部(64Ab)と、「切」側突起部(64Aa)を形成したものである。
【0009】
請求項3においては、請求項2記載の側条施肥機において、前記ストッパ部(64A)に、ストッパ部材であるストッパピン(78a)を係合させ、前記カム(64)の回動を 規制するストッパの機能を果たすと共に、前記カム(64)が戻らないように係止する戻り止めの機能を具備させ、前記カム(64)を合成樹脂素材で構成したものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施例を基に説明する。図1は本発明に係る乗用田植機の全体側面図、図2は同じく平面図、図3は車体フレームとミッションケースの概略斜視図である。図4は側条施肥機の正面図、図5は同じく概略平面図、図6は同じく左側面図、図7は同じく左側面拡大図、図8は同じく左側面断面図、図9は側条施肥機の動力取り出し構成を示す左側面図、図10は側条施肥機の伝動機構を示す正面断面図である。図11は肥料繰出装置の正面断面図、図12は同じく右側面図、図13は動力伝達時のクラッチ装置を示す図である。図14は同じく動力断絶時のクラッチ装置を示す図、図15は操作ワイヤの配設状態を示す背面斜視図である。図16は従来の肥料繰出装置のクラッチ装置を示す組み立て図、図17は同じく固定側クラッチ爪と摺動側クラッチ爪を示す図である。図18はクラッチアームの回動支点軸部分を示す図、図19は同じく側面断面図、図20は図19におけるA −A 断面図である。
【0011】
初めに、本実施例に係る乗用田植機の全体構成について、図1乃至図3を用いて説明する。但し、本実施例は四条植え式の植付部9を搭載する乗用田植機であり、従って、後述する側条施肥機30には四組の施肥ユニット48・48・・が具備されるが、これに限定されるものではなく、植付部9は六条植え式や八条植え式であってもよく、このとき側条施肥機30には条数に対応する施肥ユニット48・48・・を備えるものとする。
【0012】
乗用田植機は、走行車両1と、該走行車両1の後部に連結した植付部9とで構成されている。そして、走行車両1の前部及び後部にはそれぞれ前輪2・2と後輪3・3とが懸架され、車体フレーム4の前部には動力部であるエンジン5が搭載されてボンネット22で覆われている。前記ボンネット22の両側には予備苗載台90が配設され、同じくボンネット22の後上方には操向ハンドル8が配設されている。そして、操向ハンドル8の周囲であってボンネット22には主変速レバー75、全動力を入切操作可能な苗継ぎレバー76、アクセルレバー72等が配設され、該操向ハンドル8の左側下方には主クラッチペダル74、同じく右側下方にブレーキペダル73が配設されている。
【0013】
エンジン5後方であって車体フレーム4の左右略中央には前後方向に長く形成したミッションケース6が配置されており、該ミッションケース6の前部で前輪2・2が支持され、後部で後輪3・3が支持されている。ミッションケース6は、ボンネット22後方且つ運転席7前方に位置するステップ20c、運転席の側方に位置するステップ20b・20b及び運転席7を設置するための台座部20dを一体的に形成した車体カバー20によって覆われており、該車体カバー20の後上部には運転席7が設けられている。さらに、車体カバー20の運転席7側方には植付部9の昇降・植付の入切・植付時の変速・線引きマーカ等の操作を行うシフトレバー77や油圧感度調節レバー141等が設けられている。
【0014】
前記走行車両1の後部には、植付部9を構成する植付伝動フレーム92が、該植付伝動フレーム92の前部にローリング支点軸17を介して設けられたヒッチ94の上部に枢支されたトップリンク11と、同じくヒッチ94の下部に枢支されたロワリンク12とで構成された昇降リンク機構10を介して連結されている。
【0015】
前記昇降リンク機構10を構成するトップリンク11は、車体フレーム4を構成する背面視逆U字状のリアフレーム43の上部に固設された取付部43aに軸支される。一方、ロワリンク12は、該ロワリンク12の前部に設けられた側面視三角状の支持体12aの前部が、前記リアフレーム43の下部に軸支され、該支持体12aの上部には、昇降リンク機構10を昇降駆動させる昇降シリンダ15が連結されている。
【0016】
なお、リアフレーム43は昇降リンク機構10の支持部として利用されると共に、取付プレート39を介して前記ミッションケース6の後部に一体的に設けられているリアアクスルケース38が連結されている。そして、リアフレーム43の上方であって、運転席7と植付部9の間には後述する側条施肥機30が配設されている。
【0017】
上述の如く走行車両1の後部に連結された植付部9は、四条植え式の苗載台91や複数の植付爪93・93・・・等から構成されており、前高後低に配設した苗載台91を、下部レール95及びガイドレール96を介して植付伝動フレーム92に左右往復摺動自在に支持させると共に、ロータリケース93a・93a・・の回転により先端が楕円状軌跡を描いて回転しながら苗を植え付ける植付爪93・93・・・を、植付伝動フレーム92の後部に配設している。
【0018】
植付部9の下部には、センターフロート97とサイドフロート98・98が配設されている。前記センターフロート97は、走行車両1の左右中心線上に配置され、センターフロート97の左右対称位置にサイドフロート98・98が配設されて、植付部9の左右のバランスを良好に保ち、植え付け姿勢を安定させて、正確に植え付けができるようにしている。そして、前記サイドフロート98・98には各植付条における苗の植え付け部位に隣接する側条作溝器33・33・・が設けられ、該側条作溝器33・33・・は接地面よりも下方側に向けて泥土層に入り込み、肥料を供給するための溝を形成しながら、前記側条施肥機30から搬送ホース32・32・・を介して送られた肥料を泥土層に施肥するようにしている。
【0019】
このようにして、上述の乗用田植機は、エンジン5の動力を利用して前輪2・2及び後輪3・3を走行駆動して走行移動させると共に、左右に往復摺動可能な苗載台91から一株分の苗を植付爪93・93・・・によって取り出して連続的に苗を植え付け、さらに、植え付けと同時に施肥できるように構成されている。
【0020】
ここで、本発明に係る側条施肥機30について説明する。まず、側条施肥機30の支持構成から説明する。図3に示す如く、前記車体フレーム4の構成部材である左右の前後フレーム44・44の後部には背面視逆U字状のリアフレーム43が固設されており、該リアフレーム43左右両側部には、平面L字状のステップ支持フレーム109・109が固設され、その連結部はそれぞれ支持ブラケット108・108によって補強されている。そして、左右の支持ブラケット108・108にステーを介して機体左右方向に施肥下部フレーム106cを横架している。なお、側条施肥機30を田植機に装備しないときは前記支持ブラケット108・108に図示せぬリヤデッキを支持させて車体カバー20を後方へ延設することができる。
【0021】
さらに、施肥下部フレーム106cの左右両端には、施肥サイドフレーム101L・101Rが設けられ、施肥下部フレーム106cと同様に施肥前部フレーム106a及び施肥後部フレーム106bがそれぞれ施肥サイドフレーム101L・101R間に架設されている。そして、施肥前部フレーム106aで後述する肥料繰出ケース47の前部を、施肥後部フレーム106bで肥料繰出ケース47の後部を、施肥下部フレーム106cで肥料繰出ケース47の下部を支持している。そして、これら施肥前部フレーム106a、施肥後部フレーム106b、施肥下部フレーム106c及び施肥サイドフレーム101L・101R等で施肥フレーム106を構成している。
【0022】
前記左右の施肥サイドフレーム101L・101Rにはエアタンク51を貫入するための孔が穿設されており、また、左側の施肥サイドフレーム101Lには送風機50を支持するための取付部103が固設されており、ここに送風機50の前部に設けたステー104が着脱自在且つ回動自在に取り付けられている。また、送風機50の側部に設けた固定プレート102をサイドフレーム101Lに螺結して、送風機50とサイドフレーム101Lとを固定している。エアタンク51と送風機50は施肥サイドフレーム101Lを介して内部で連通している。このようにして、上述の如く構成された施肥フレーム106にエアタンク51及び送風機50を装備し、さらに、肥料ホッパ49・49・・及び肥料繰出ケース47・47・・等を装備して側条施肥機30を構成する。
【0023】
図1、図4及び図5に示す如く、側条施肥機30には、粉粒状の肥料を貯溜する肥料ホッパ49と、肥料繰出部であって肥料を所定量ずつ繰り出す肥料繰出装置を内装する肥料繰出ケース47と、フロート97・98・98の側条作溝器33にフレキシブル型搬送ホース32を介して肥料を排出させるターボブロワ型の送風機50と、円筒形のエアタンク51とを備えると共に、該エアタンク51一側端(本実施例においては左側)に前記送風機50を取り付け、四条分四組の肥料繰出ケース47・47・・をエアタンク51上方に配設している。そして、前記肥料ホッパ49、肥料繰出ケース47、及び搬送ホース32などから施肥ユニット48が構成され、該施肥ユニット48・48・・は機体左右方向に並設して配置されている。
【0024】
ここで、前記施肥ユニット48・48・・について説明する。但し、施肥ユニット48・48・・は略等しい構成であるので、そのうち一組の施肥ユニット48を用いてその構造を詳細に説明する。図6乃至図8に示す如く、施肥ユニット48に具備される肥料繰出ケース47の上面前側の入口47aには、肥料ホッパ49の下部出口49aを嵌着させる一方、肥料繰出ケース47の下面には、前傾状(上端側が前、下端側が後方向に傾斜)の底蓋56を着脱自在に固定させている。該底蓋56は、硬質合成樹脂製で漏斗型(逆円錐型)に形成されると共に、底蓋56下部には、ジョイント部56bが一体成形されており、底蓋56とジョイント部56bは小さな口面積の出口56aを介して連通されている。
【0025】
そして、該ジョイント部56b前端部は、前記エアタンク51に前端部を嵌着させる接合パイプ59後端部に連結接続されると共に、ジョイント部56b後端部には、前記搬送ホース32が嵌着されており、前記送風機50からの空気をエアタンク51からジョイント部56b及び搬送ホース32に吹き出させ、底蓋56の出口56aからジョイント部56b中間に落下する肥料を、搬送ホース32を介して側条作溝器33位置まで空気搬送するように構成している。
【0026】
さらに、肥料繰出装置として、取入口61aを有する入口板61と、同一円周上に複数の繰出口63a・63a・・を有する繰出板63と、排出口65aを有する出口板65とを備え、略円形平板状の前記各板61・63・65を肥料繰出ケース47と底蓋56との間に前傾且つ多層状に配設させている。
【0027】
そして、肥料繰出ケース47の内部に繰出軸66を前傾姿勢で回転自在に軸支させ、各板61・63・65の中央部に繰出軸66下端側を貫通させ、入口板61と出口板65を肥料繰出ケース47に係止させ、各板61・65に対して繰出軸66を遊転させると共に、繰出板63を繰出軸66に係合軸支させ、繰出軸66によって繰出板63を強制的に回転させて、取入口61aから繰出口63aに入った肥料を排出口65aに移動させて出口56a方向に落下させるように構成している。
【0028】
また、肥料繰出ケース47前部には残留肥料取出口47eを開設しており、ここから施肥作業終了後に肥料ホッパ49及び肥料繰出ケース47内の残留肥料を外部に確実に排出除去するようにしている。図8に示す如く、残留肥料取出口47eにはシャッター82が備えられており、シャッター操作レバー84を操作することによってシャッター82を開閉できるように構成している。このようにして、シャッター82を開閉することで残留肥料取出口47eの開閉を行うようにしている。
【0029】
前記残留肥料取出口47eには、合成樹脂素材(例えば、硬質ゴム等)で構成されたエルボ管85が連結され、該エルボ管85には、フレキシブル型排出用ホース86が連結されており、残留肥料排出作業時には、排出用ホース86を機体側方に延ばした状態にして排出する。つまり、図4右側の状態とする。そして、前記シャッター操作レバー84は、該エルボ管85・排出用ホース86の延出方向と逆側に設けられている。すなわち、シャッター操作レバー84はエルボ管85・排出用ホース86と干渉しないように、残留肥料取出口47eの機体左右方向で内側部に配置して、排出用ホース86は機体外側斜め下方に延出し、シャッター操作レバー84は操作スペースが広い部分に配置することになる。よって、操作レバー84を長く構成することができて、作業者はレバー操作がしやすく、軽い力で操作できる。また、残留肥料を排出するためにシャッター操作レバー84を操作する時に、エルボ管85や排出用ホース86が邪魔にならないのである。また、施肥フレーム106左右両側下部より前下方へ突出した状態に設けたホースクランプ105・105で排出用ホース86・86・・を支持させて該排出用ホース86・86・・を機体側方へ保持させた状態で残留肥料排出作業を行うこともでき、このときホースクランプ105・105により排出用ホース86・86・・が拘持されることで排出用ホース86・86・・が安定した状態で残留肥料が排出される。なお、排出用ホース86・86・・を収納するときには、図4及び図5に示す如く、該排出用ホース86・86・・を曲げて前記施肥前部フレーム106aに固定したホースクランプ89・89・・にその先端を挟持させて車体カバー20後端上方であって側条施肥機30の前方に収納する。
【0030】
次に、側条施肥機30の肥料繰出装置への伝動機構について説明する。図8乃至図10に示す如く、側条施肥機30を駆動する駆動源となるエンジン5からの出力は、ミッションケース6の前後中途部に設けられた動力取り出し機構31によって植付部9側と側条施肥機30側とに分岐して取り出される。中間軸35により取り出された側条施肥機30への動力は中間軸35後端に連結された無段変速装置入力軸34bによって後述する無段変速装置34に入力され、該無段変速装置34により変速された動力は、無段変速装置出力軸34cに連結された伝動軸37bに伝達され、さらに、該伝動軸37b後端に設けたベベルギア37aと変速出力軸36上に設けられたベベルギア36aを介して変速出力軸36に伝達される。この間に、無段変速装置34により肥料繰出ケース47より繰り出される肥料の繰出量を調整し、さらに、安全クラッチ装置37が伝動軸37bに作用するようにしている。なお、無段変速装置34を変速操作して肥料の繰出量を調整する調量ダイヤル29は、運転席7の後方であって車体カバー20に形成された孔20aから上方に突出した状態に設けられており、作業者が運転席7近傍にいる状態で操作できるように構成されている。
【0031】
そして、変速出力軸36は、回転軸40を介して施肥フレーム106の左右略中央に配設した支持プレート106dに固定した駆動ケース46より突設した繰出入力軸41に連結連動されると共に、該繰出入力軸41には、一対のベベルギア42を介して、機体左右方向に延設された繰出駆動軸45が連結連動されている。なお、繰出駆動軸45は複数の軸45a・45b・45c・・・から成り、これらは連結具69により連結されると共に、隣接する各施肥ユニット48・48・・間には、軸間にクラッチ装置70が介設されており、側条施肥機30の前方に位置するユニットクラッチレバー81・81によって、左右二条分の施肥ユニット48・48を選択的に駆動可能な構成とし、同じく側条施肥機の前部に位置する条止め操作ロッド71・71・・で各施肥ユニット48・48・・を選択的に駆動可能な構成としている。
【0032】
このような構成において、前記繰出駆動軸45より伝達されてきた動力が、一対のベベルギア68・66aを介して、前記繰出軸66を駆動すると、肥料ホッパ49内の肥料は所定の繰出量だけジョイント部56b中間に落下し、落下した肥料は、そのまま搬送ホース32を介して側条作溝器33位置まで空気搬送される。
【0033】
次に、施肥機30に備えられた条止めクラッチ機構とユニットクラッチ機構について説明する。本実施例における施肥機30では、各施肥ユニット48・48・・毎に肥料繰出装置13・13・・への動力伝達又は動力断絶を選択可能にした条止めクラッチ機構を備えている。また、二条毎に植付爪93と苗送りベルト99の作動又は停止を操作するユニットクラッチレバー81・81によって、これら二条に対応する二組の施肥ユニット48・48の肥料繰出装置13・13・・への動力伝達又は動力断絶も操作可能にしたユニットクラッチ機構を備えている。条止めクラッチ機構及びユニットクラッチ機構の何れも前記クラッチ装置70を動作して入力の断続状態を操作するように構成しており、条止めクラッチ機構では条止め操作ロッド71を、ユニットクラッチ機構ではユニットクラッチレバー81を操作部材として別体に設け、それぞれにおいてクラッチ装置70を操作できるようにしている。
【0034】
まず、前記クラッチ装置70の構成から説明する。前述の如く、無段変速装置34を介して駆動ケース46に伝達された動力は、該駆動ケース46を貫通する繰出駆動軸45に伝達される。そして、図11に示す如く、各施肥ユニット48・48・・の肥料繰出ケース47・47・・の上部にはクラッチケース70a・70a・・が付設されて、該クラッチケース70a・70a・・にクラッチ装置70・70・・が内装され、クラッチケース70a・70a・内を繰出駆動軸45が貫通している。これらのクラッチ装置70・70・・は施肥ユニット48・48・・にそれぞれ設けられており、形状は略同様であるので、以下にそのうち一組のクラッチ装置70についてその構造を詳細に説明する。
【0035】
図11、図13及び図14に示す如く、繰出駆動軸45は肥料繰出ケース47内で駆動ベベルギア68が繰出駆動軸45に遊嵌され、該駆動ベベルギア68は繰出軸66の上端に嵌装した従動ベベルギア66aに噛合している。そして、前記駆動ベベルギア68は歯68aと反対側に固定側クラッチ爪68bを一体的に形成しており、該固定側クラッチ爪68bは繰出駆動軸45に、例えば、スプライン嵌合等で摺動可能に外嵌した摺動側クラッチ爪67と咬合可能に配設されている。摺動側クラッチ爪67は、クラッチケース70aと摺動側クラッチ爪67との間であって繰出駆動軸45に嵌装した付勢バネ79によって、該摺動側クラッチ爪67と固定側クラッチ爪68bとが噛合する方向に付勢されている。
【0036】
そして、クラッチケース70aの外側に回動自在に設けられたクラッチアーム62に固定されたクラッチ爪咬合操作部材であるピン62Aが摺動側クラッチ爪67の中途部に形成されたピン挿入部67aに挿入されていて、クラッチアーム62の回動によってピン62Aが動いて摺動側クラッチ爪67を固定側クラッチ爪68bと反対側へ移動させることによって、摺動側クラッチ爪67は固定側クラッチ爪68bとの咬合を強制的に解除された状態となる。また、クラッチアーム62が回動してピン62Aが固定側クラッチ爪68b側へ移動すれば、摺動側クラッチ爪67は付勢バネ79により固定側クラッチ爪68bの方へ付勢されて固定側クラッチ爪68bと摺動側クラッチ爪67が咬合した状態となる。
【0037】
図12乃至図14に示す如く、クラッチアーム62は平面視略U字状であって、その一端(本実施例では下端)に摺動側クラッチ爪67に形成されたピン挿入部67aに挿入するピン62Aが一体的に設けられ、他端(本実施例では上端)にユニットクラッチレバー81でクラッチアーム62を操作可能とするための操作ワイヤ87を連結するためのワイヤ連結孔62bが形成されている。ピン62Aはクラッチアーム62に固定されている根元側62Aaでクラッチケース70aに回動自在に支承され、そして、中途部で曲折して全体で略Z字状に形成され、先端に設けられた係合部62Abが摺動側クラッチ爪67に形成されたピン挿入部67aに挿入されている。従って、クラッチアーム62はクラッチケース70aに支承されているピン62Aの根元側62Aaを中心として回動し、該ピン62Aの係合部62Abも同様にピン62Aの根元側62Aを中心として回動し、摺動側クラッチ爪67を摺動させる。
【0038】
前記ピン62の支持構成について、さらに詳しく説明する。従来図16に示すように、操作部材127は金属で構成され、ピン126は円柱状の回動基部126aより突出され、該回動基部126aはパイプ状のブッシュ129を介してケースに回動自在に支持されていたので、回動抵抗が大きくなっていた。そこで本実施例においては、図18乃至図20に示すように、前記ピン62aは前述のように略Z字状に形成して回転支点軸となる根元側62Aaがクラッチケース70a内に嵌合された割ブッシュ18で支持されている。該割ブッシュ18は回動支点軸部を中心として筒体を半割(左右に二分割)とした構成で、軸心部に根元側62Aを支持する半円柱状の凹部18bを形成し、割り面において、軸心方向に対して直角方向に半円盤状の凹部を形成してグリスだまり18aとしている。該グリスだまり18aは平行に二つ形成している。このように構成した割りブッシュ18はピン62の根元側62Aを左右両側から挟持するように合わせて、ワッシャ132で抜けないように支持して、クラッチケース70a内に挿入する。そしてクラッチケース70aの外側から割ブッシュ18との両者にネジ19を螺装して、クラッチアーム62の回動に伴ってブッシュ18が連れ回りしないように固定されている。このようにクラッチアーム62の回動支点軸であるピン62Aを、肉厚な割ブッシュ18で挟持しているので、クラッチアーム62の回動支点軸を細くすることができ、クラッチアーム62を軽量に構成することができる。また、割ブッシュ18は肉厚であるため、軸心を中心としてその外周部に円盤状のグリスだまり18aを設けることができ、該グリスだまり18bに供給されるグリスが、ピン62Aの回動抵抗小さくして操作性を高めている。
【0039】
そして、クラッチアーム62は該クラッチアーム62に当接するよう配置したカム64、又は、連結された操作ワイヤ87の何れによってもその状態を操作可能に構成されている。カム64はクラッチアーム62との円弧状の当接面を備えた押圧部64Bと、クラッチアーム62を一定状態に保持するための「入」側突起部64Abと「切」側突起部64Aaを形成したストッパ部64Aとを具備し、該カム64を回動操作するための条止め操作ロッド71の後端部に固定されていて、条止め操作ロッド71の回動に伴って回動するようにしている。カム64のストッパ部64Aに形成された「入」側突起部64Abと「切」側突起部64Aaは、何れもカム64に一体的に形成され、その先端を円弧状に曲折して、後述するブラケット78に設けたストッパ部材であるストッパピン78aが係合したときに、カム64の回動を規制するストッパの機能を果たすと共に、後述の如く、カム64が戻らないように係止する戻り止めの機能を果たしている。このようにして、カム64の形状を工夫することによって、ストッパ機能だけでなく戻り止め(ディテント)機能を果たすようにしている。
【0040】
なお、前記カム64は合成樹脂素材で構成されている。これは、素材の有する可撓性を利用して、カム64の突起部64Aa・64Abとストッパピン78aとが係合するときに、突起部64Aa・64Abが多少外側に撓むことでストッパピン78aが突起部64Aa・64Abに係合する位置まで移動可能とし、そして、突起部64Aa・64Abが元の形状に戻ることでストッパピン78aが突起部64Aa・64Abに係止されて、ストッパピン78aの戻り止めの役割を果たすのである。また、カム64にクラッチアーム62が当接するため、カム64には幾分の厚みが必要であるが、カム64を合成樹脂素材で構成すると、金属素材で構成するときと比べて、必要な形状を保持しながら軽量に構成することができる。さらに、金属素材でカム64を構成するとカム64の当接部は滑らかな摺動のために鍍金等を施さなければならないが、当接部がクラッチアーム62との摩擦により鍍金が剥がれて中の金属素材が露出して錆び、カム64の回動操作に必要以上の大きな力が必要になる虞れがあるが、カム64が合成樹脂素材であれば錆の心配は無用であり、カム64とクラッチアーム62との良好な作動状態が維持される。
【0041】
図4及び図12に示す如く、肥料繰出装置13への入力断続操作部材である前記条止め操作ロッド71は、施肥前部フレーム106aと施肥後部フレーム106bに設けられたブラケット88・78に支持されて、肥料繰出ケース47の側方を前後方向に通過するよう配設されている。施肥前部フレーム106aに設けられたブラケット88より前方で、条止め操作ロッド71の先端が略直角に曲折されてハンドル部71aを形成している。すなわち、条止め操作ロッド71は施肥機30の前方から操作可能に構成されている。このように、肥料繰出ケース47の側方を前後に通過する細い軸状部材で入力断続操作部材である条止め操作ロッド71を構成することで、該条止め操作ロッド71は回動操作であり、操作時に軸が上下方向に移動しないため、肥料繰出ケース47の近傍という限定された空間に配置することのできるコンパクトな肥料繰出装置13への入力断続操作部材を実現している。
【0042】
そして、施肥後部フレーム106bに設けられたブラケット78に、条止め操作ロッド71はその後端を回動自在に支承され、また、該ブラケット78には該条止め操作ロッド71に外嵌したカム64に形成された突起部64Aa・64Abが係合するストッパピン78aが設けられている。図13に示す如く、前記ストッパピン78aが「入」側突起部64Abに係合している状態のとき、摺動側クラッチ爪67は付勢バネ79により固定側クラッチ爪68bの方へ付勢されて、摺動側クラッチ爪67と固定側クラッチ爪68bとが咬合してベベルギア68が回動して繰出軸66に固設のベベルギア66aに動力を伝達し、すなわち、繰出駆動軸45の動力が繰出軸66へ伝達されて肥料繰出装置13が作動する。このとき、摺動側クラッチ爪67が付勢バネ79によって固定側クラッチ爪68bの方へ付勢され、また、カム64に形成された「入」側突起部64Abとストッパピン78aが係合しているので、突起部64Abによってクラッチアーム62及びカム64がそれ以上回動しないようにすると共に、クラッチ装置70が「入」の状態を保持している。
【0043】
また、前記クラッチ装置70が「入」の状態から、条止め操作ロッド71をクラッチ装置70が「切」の方向へ回動操作すると、該条止め操作ロッド71に伴ってカム64が回動し、図14に示す如く、該カム64の押圧部64Bの回動中心から外側に膨らんだ部分がクラッチアーム62に当接するようになり、カム64によってクラッチアーム62が押圧されて回動する。ストッパピン78aとカム64の「切」側突起部64Aaに係合するまでカム64が回動すると、クラッチアーム62は摺動側クラッチ爪67が固定側クラッチ爪68bとの咬合を解除される位置まで移動する。このとき、「切」側突起部64Aaによってカム64及びクラッチアーム62の位置が保持され、すなわち、クラッチ装置70が「切」の状態に保持される。
【0044】
なお、クラッチアーム62に連結された操作ワイヤ87は、二組の施肥ユニット48・48でまとめて一つのユニットクラッチレバー81に連結されている。例えば、本実施例においては四条植え式の植付部9で四組の施肥ユニット48・48・・を備えており、左右二組ずつの操作ワイヤ87が一つのユニットクラッチレバー81に連結されている。従って、本実施例に係る施肥機30ではユニットクラッチレバー81・81を二本備えており、一本のユニットクラッチレバー81の操作で左右何れか二組の施肥ユニット48・48のクラッチ装置70・70の入切を操作できるようにしている。
【0045】
そして、図15に示す如く、二組の施肥ユニット48・48のうち中央側の施肥ユニット87の操作ワイヤ87はクラッチアーム62に形成されたワイヤ連結孔62bに、操作ワイヤ87の端部を固定した咬持部材110を挿入し、次に、同一の操作ワイヤ87を連結するもう一組の施肥ユニット48のクラッチアーム62のワイヤ連結孔62bには先割れのピン113を嵌入する。そして、操作ワイヤ87はクラッチアーム62の手前で咬持部材111を固定して一本のユニットクラッチレバー81の操作で二個のクラッチアーム62・62を操作できるようにし、ピン113先端を通してスナップピン114にて陥落を防止し、施肥後部フレーム106bに固定されたアウタワイヤ115を介してユニットクラッチレバー81に連結されている。なお、操作ワイヤ87は条止め操作ロッド71の後端を支承するブラケット78よりも後方を通るように配設して、カム64と操作ワイヤ87の干渉を防止するようにしている。
【0046】
上述の操作ワイヤ87は、該操作ワイヤ87が引かれたときに、該操作ワイヤ87に連結されている二組の施肥ユニット48・48の肥料繰出装置13が動作を停止し、すなわち、クラッチ装置70が「切」の状態となる。また、同様に該操作ワイヤ87が緩められたときにクラッチ装置70が「入」の状態となる。操作ワイヤ87が緩められた状態であるとき、条止め操作ロッド71により、該操作ワイヤ87に連結された二組の施肥ユニット48・48のうち所望の施肥ユニット48・48・・の肥料繰出装置13に備えられたクラッチ装置70を「切」の状態として該肥料繰出装置13の動作を停止させることができる。
【0047】
また、操作ワイヤ87の組み付け時や取り外し時に、まず、ユニットクラッチレバー81を操作して該操作ワイヤ87に連結された二個の施肥ユニット48・48のクラッチ装置70を「入」の状態、すなわち、ユニットクラッチを「入」の状態として、次に、操作ワイヤ87の先端側に位置する施肥ユニット48のクラッチ装置70を「切」の状態にすれば、操作ワイヤ87にテンションをかけずに操作ワイヤ87とクラッチアーム62を固定している咬持部材110・111を組み付ける、又は、取り外すことができるので、メンテナンスや組み立て作業が簡易となる。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、以下に示すような効果を奏する。
【0049】
請求項1に示す如く、肥料ホッパ(49)と、肥料繰出装置(13)を内装する肥料繰出ケース(47)を、備えた施肥ユニット(48)を、複数並列して構成した側条施肥機において、各施肥ユニット(48)毎に肥料繰出装置(13)の動力を断接する条止め操作ロッド(71)を、該肥料繰出ケース(47)の側方を前後に通過する軸状部材で構成し、該条止め操作ロッド(71)と一体的に回動するカム(64)を後端に設け、該カム(64)の回動にてクラッチアーム(62)を回動操作すべく構成し、該クラッチアーム(62)の一端に、肥料繰出装置(13)の動力を断接するクラッチ装置(70)の、摺動側クラッチ爪(67)を摺動するピン(62A)を固設し、他端に、該クラッチアーム(62)を操作する操作ワイヤ(87)のワイヤ連結孔(62b)を形成し、該操作ワイヤ(87)は、一操作で同時に複数の施肥ユニット(48)のクラッチ装置(70)を入力断続操作するユニットクラッチレバー(81)に連結し、前記クラッチアーム(62)は、前記条止め操作ロッド(71)により回動するカム(64)、又は、ユニットクラッチレバー(81)に連結された操作ワイヤ(87)の何れによっても操作可能に構成したので、条止めクラッチ機構とユニットクラッチ機構のそれぞれに摺動側クラッチ爪の噛合操作ピンを設ける必要がなく、摺動側クラッチ爪に形成されるピンの引き代は一本のピンが挿入できる大きさであればよい。従って、クラッチ装置をコンパクトに構成することができ、施肥機を小型に構成することができる。
【0050】
請求項2に示す如く、請求項1記載の側条施肥機において、前記カム(64)には、クラッチアーム(62)との円弧状の当接面を備えた押圧部(64B)とストッパ部(64A)とを具備し、該ストッパ部(64A)は、前記クラッチアーム(62)をクラッチ接 合状態に保持するための「入」側突起部(64Ab)と、「切」側突起部(64Aa)を形成したので、カムの形状を変化させるという比較的簡易な変更で、ストッパとディテント機能をカムに持たせることができ、部品点数を削減することができ、安価且つ簡易に構成することができる。
【0051】
請求項3に示す如く、請求項2記載の側条施肥機において、前記ストッパ部(64A)に、ストッパ部材であるストッパピン(78a)を係合させ、前記カム(64)の回動を規制するストッパの機能を果たすと共に、前記カム(64)が戻らないように係止する戻り止めの機能を具備させ、前記カム(64)を合成樹脂素材で構成したので、樹脂素材の可撓性でディテントを構成することができ、金属素材を採用するときと比較して軽量化され、また、錆びることがないので良好な作動状態を維持できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る乗用田植機の全体側面図。
【図2】 同じく平面図。
【図3】 車体フレームとミッションケースの概略斜視図。
【図4】 側条施肥機の正面図。
【図5】 同じく概略平面図。
【図6】 同じく左側面図。
【図7】 同じく左側面拡大図。
【図8】 同じく左側面断面図。
【図9】 側条施肥機の動力取り出し構成を示す左側面図。
【図10】 側条施肥機の伝動機構を示す正面断面図。
【図11】 肥料繰出装置の正面断面図。
【図12】 同じく右側面図。
【図13】 動力伝達時のクラッチ装置を示す図。
【図14】 同じく動力断絶時のクラッチ装置を示す図。
【図15】 操作ワイヤの配設状態を示す背面斜視図。
【図16】 従来の肥料繰出装置のクラッチ装置を示す組み立て図。
【図17】 同じく固定側クラッチ爪と摺動側クラッチ爪を示す図。
【図18】 クラッチアームの回動支点軸部分を示す図。
【図19】 同じく側面断面図。
【図20】 図19におけるA −A 断面図。
【符号の説明】
13 肥料繰出装置
30 側条施肥機
47 肥料繰出ケース
48 施肥ユニット
49 肥料ホッパ
45 繰出駆動軸
62 クラッチアーム
62A ピン(クラッチ爪噛合操作部材)
64 カム
64A ストッパ部
64Aa 「切」側突起部
64Ab 「入」側突起部
67 摺動側クラッチ爪
67a ピン挿入部
68b 固定側クラッチ爪
70 クラッチ装置
71 条止め操作ロッド(入力断続操作部材)
81 ユニットクラッチレバー
87 操作ワイヤ

Claims (3)

  1. 肥料ホッパ(49)と、肥料繰出装置(13)を内装する肥料繰出ケース(47)を、備えた施肥ユニット(48)を、複数並列して構成した側条施肥機において、各施肥ユニット(48)毎に肥料繰出装置(13)の動力を断接する条止め操作ロッド(71)を、該肥料繰出ケース(47)の側方を前後に通過する軸状部材で構成し、該条止め操作ロッド(71)と一体的に回動するカム(64)を後端に設け、該カム(64)の回動にてクラッチアーム(62)を回動操作すべく構成し、該クラッチアーム(62)の一端に、肥料繰出装置(13)の動力を断接するクラッチ装置(70)の、摺動側クラッチ爪(67)を摺動するピン(62A)を固設し、他端に、該クラッチアーム(62)を操作する操作ワイヤ(87)のワイヤ連結孔(62b)を形成し、該操作ワイヤ(87)は、一操作で同時に複数の施肥ユニット(48)のクラッチ装置(70)を入力断続操作するユニットクラッチレバー(81)に連結し、前記クラッチアーム(62)は、前記条止め操作ロッド(71)により回動するカム(64)、又は、ユニットクラッチレバー(81)に連結された操作ワイヤ(87)の何れによっても操作可能に構成したことを特徴とする側条施肥機。
  2. 請求項1記載の側条施肥機において、前記カム(64)には、クラッチアーム(62)との円弧状の当接面を備えた押圧部(64B)とストッパ部(64A)とを具備し、該ストッパ部(64A)は、前記クラッチアーム(62)を、クラッチ接合状態に保持するための「入」側突起部(64Ab)と、「切」側突起部(64Aa)を形成したことを特徴とする側条施肥機。
  3. 請求項2記載の側条施肥機において、前記ストッパ部(64A)に、ストッパ部材であるストッパピン(78a)を係合させ、前記カム(64)の回動を規制するストッパの機能を果たすと共に、前記カム(64)が戻らないように係止する戻り止めの機能を具備させ、前記カム(64)を合成樹脂素材で構成したことを特徴とする側条施肥機。
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