JP4068853B2 - ロール状物保持装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ロール状物を保持する保持装置に関し、更に詳しくは、発泡スチロール等の緩衝材(詰物)を使用することなく、サイズの異なる各種ロール状物を収納箱内に安定的に固定して収納できるとともに、耐環境性を考慮したリサイクル可能な保持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラスチックフィルム、プラスチックシート、紙等の帯状製品を輸送したり保管するための保持装置としては、図7に示すように、これらの帯状製品20を芯管21に巻回してロール状物22をとし、輸送や保管中に帯状製品20が側方に竹の子状に滑り出すのを防止するため、ロール状物22にプロテクター23を組み付けて輸送・保管していた。
【0003】
このプロテクター23は、ベニヤ板、合成樹脂板等の円形状側板24の中央に設けた透孔25に、合成樹脂製のT字形のホルダー26を挿通してなるもので、ロール状物22の両端面を一対の円形状側板24で狭持するとともに、ホルダー26を芯管21の中空孔27に挿入してロール状物22を支持するようにしていた。
【0004】
しかしながら、ロール状物22は種々のサイズのものがあり、この種々のサイズのロール状物22をダンボール箱28内に収納して、輸送中に移動したり、ホルダー26がロール状物22から離脱したりするトラブルを防止するには、ダンボール箱28内でロール状物22が移動する隙間が形成されないように、サイズの異なるロール状物の数だけダンボール箱を準備しなければならない。しかし、サイズの異なるロール状物の数だけダンボール箱を準備することは、大巾なコストアップとなるのを避けられず、また、保管や在庫管理が極めて煩雑なものとならざるを得ない。
【0005】
一方、サイズの異なるロール状物を、例えば1種のダンボール箱で対応しようとする場合は、図8に示すように、ダンボール箱28の側壁(図では左側)29とプロテクター23との間に形成される隙間に発泡スチロール等の緩衝材30を詰めて実質的に隙間を無くし、輸送中に箱28内でロール状物全体が踊ったり、移動しないようにする必要があった。
【0006】
しかしながら、上記従来のプロテクター23と、緩衝材30の充填によるロール状物22の保持装置は、輸送されたり、保管された後、またはロール状物22が使用された後に、不要となるプロテクター23としての側板24とホルダー26は、元の送り主側へ返却され再使用されるが、緩衝材30としての発泡スチロール等は返却されずにゴミとなって送り先側にて焼却処理される。しかし、これら緩衝材30を焼却すると焼却炉を傷めたり、また環境汚染の原因にもなるという問題があり、その早急な対応策が望まれていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、かかる実情に鑑み、大小軸方向サイズの異なるロール状物を収容して輸送したり保管するに際し、発泡スチロール等の緩衝材(詰物)を使用することなく、サイズの異なる各種ロール状物を収納箱内に安定的に固定して収納でき、更に、補強材機能すると共に、リサイクル可能な保持装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1は、中央に透孔を有する板状体からなるプロテクターと、一端に前記プロテクターの透孔より大きい鍔部を有し、該透孔内に嵌入しうる円筒状の芯管支持部を有するホルダーと、一端に前記ホルダーの芯管支持部より大きい鍔部を有し、該芯管支持部内に摺動的に挿脱しうる係合部を有するアジャスターとからなり、前記ホルダーの芯管支持部内周面に凹部又は凸部を軸方向に列設するとともに、前記アジャスターの係合部の外周面に前記ホルダーの芯管支持部内周面の凹部又は凸部と係合しうる凸部又は凹部を軸方向に列設してなることを特徴とするロール状物保持装置を内容とする(請求項1)。
【0009】
好ましい態様としての請求項2は、プロテクターの板状体が方形状である請求項1記載のロール状物保持装置である。
【0010】
好ましい態様としての請求項3は、凸部が円柱状で、凹部が平面視で略C形状である請求項1又は2記載のロール状物保持装置である。
【0011】
好ましい態様としての請求項4は、凸部の直径が凹部の開口部より僅かに大きく、凸部が凹部に圧入される請求項1〜3のいずれか1項に記載のロール状物保持装置である。
【0012】
好ましい態様としての請求項5は、アジャスターの係合部の軸方向に列設された凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設した請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール状物保持装置である。
【0013】
更に本発明の第2は、板状体からなるプロテクターと、該プロテクターの中央に円筒状の芯管支持部を有するハット形保持具本体と、一端に前記芯管支持部より大きい鍔部を有し、該芯管支持部内に摺動的に挿脱しうる係合部を有するアジャスターとからなり、前記芯管支持部の内周面に凹部又は凸部を軸方向に列設するとともに、前記アジャスターの係合部の外周面に前記芯管支持部の内周面の凹部又は凸部と係合しうる凸部又は凹部を軸方向に列設してなることを特徴とするロール状物保持装置を内容とする(請求項6)。
【0014】
好ましい態様としての請求項7は、プロテクターの板状体が方形状である請求項6記載のロール状物保持装置である。
【0015】
好ましい態様としての請求項8は、凸部が円柱状で、凹部が平面視で略C形状である請求項6又は7記載のロール状物保持装置である。
【0016】
好ましい態様としての請求項9は、凸部の直径が凹部の開口部より僅かに大きく、凸部が凹部に圧入される請求項6〜8のいずれか1項に記載のロール状物保持装置である。
【0017】
好ましい態様としての請求項10は、アジャスターの係合部の軸方向に列設された凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設した請求項6〜9のいずれか1項に記載のロール状物保持装置である。
【0018】
【作用】
ロール状物は、中央に透孔を有する板状のプロテクター、鍔部と芯管支持部を有するホルダー及び該芯管支持部より大きな鍔部と係合部を有するアジャスターとを順次組み込んだ上、該ロール状物の芯管に両側から狭持した状態でダンボール箱等の収納箱に一旦収納される。
引き続いて、ホルダーからアジャスターを摺動させながら離脱させ、アジャスターの鍔部が収納箱の側壁に略密着する迄その長さを調節する。そして、ホルダーの芯管支持部内周面に設けられた凸部又は凹部とアジャスターの係合部の外周面に設けられた凹部又は凸部とを所定角度回転させて係合させる。
【0019】
このような状態にしてロール状物を収納箱に収納すれば、アジャスターが従来の緩衝材の機能を果たすので、製品としてのロール状物は輸送中や保管中、特に輸送中においても収納箱内で踊ったり、移動することが防止され、従って、ロール状物を傷めることなく、運搬したり、保管したりすることがを可能になる。また、使用後はこれらプロテクター、ホルダー及びアジャスターは全て再利用できるので、これまでのような焼却炉を傷めたり、環境汚染問題を生ずることがなく、また経済的にも極めて有利である。また、アジャスターの係合部は、ホルダーを内側から補強する補強材としても機能し、ロール状物を一層安定的に保持することが可能である。
【0020】
また、最大のロール状物を収納できる収納箱を準備しておくことにより、それよりもサイズの小さいロール状物は、アジャスターを伸縮させることにより安定的に固定して収納できるので、従来のように、サイズの異なるロール状物の数だけ収納箱を準備する必要がない。従って、収納箱の大巾なコストダウンが図られるとともに、保管、在庫管理が容易となる。
【0021】
また、プロテクターの板状体を方形状にすれば円形状などに比べて不用意に転がることがなく、また、収納箱に入れた際には、その底壁に対しての荷重分散性がよくなると共に、収納安定性に優れたものとなる。
【0022】
また、アジャスターの係合部の軸方向に列設された凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設すれば、ロール状物の軸方向長さと収納箱の長さの差に対応したアジャスターの調節位置が予め明かとなるので、アジャスターの作業性が一層向上する。
【0023】
また、板状体からなるプロテクターの中央から円筒状に延設して芯管支持部を形成し、上述のプロテクターとホルダーとを一体化してハット形保持具本体とすれば、部品点数が減るので組み付け作業能率が一段と向上するとともに、コストダウンが図られ、保管、在庫管理が容易となる。
【0024】
【実施例】
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。なお、本発明は以下の実施例に限定されるものでない。
【0025】
実施例1
本発明の実施例1におけるロール状物保持装置を図1に基ずいて説明する。
図1は、ロール状物が保持装置と共に収納箱内に収納された状態の断面図を示している。
【0026】
まずロール状物に保持装置を装着する手順について説明する。図示のように、帯状製品1が芯管2に巻回されてなるロール状物3は、プロテクター4の中央に設けられた透孔5に、ホルダー7の芯管支持部8が、その鍔部6がプロテクター4に密着するまで挿通された上、芯管2内に芯管支持部8の先端部分が嵌入されて両側から狭持される。更に、ホルダー7のどちらか一方又は両方の芯管支持部8(図1では左側のホルダーの芯管支持部)内に、係合部9と鍔部10(以下、外側鍔部10と記す)からなるアジャスター11の係合部9を、鍔部6と外側鍔部10とが略接する状態になるまで奥まで嵌入させる(この状態を図1の二点鎖線で示す)。以上が、ダンボール箱等の収納箱内に収納する前の、ロール状物にその保持装置が装着された状態である。
【0027】
続いて、上記の状態にある保持装置付きロール状物をダンボール箱14内に収納し、さらに、どちらか一方のホルダー7(図では右側のホルダー)がダンボール箱14の右側壁15に当接するまで片側に寄せる。この後、他方のホルダー7(図では左側のホルダー)の芯管支持部8よりアジャスター11の係合部9を外側鍔部10を持って左方向に摺動させながら引きだし、アジャスター11の外側鍔部10がダンボール箱14の左側壁15の内側に略当接する長さに調節する。そして更に、アジャスター11を所定角度回転させて係合部9の凹部13と芯管支持部8の凸部12とを嵌合する(後述する図2〜図4参照)。
【0028】
次に、アジャスター11とホルダー7との係合状態について説明する。
図2は、図1のホルダー7にアジャスター11が係合している状態を軸方向に回転させ、アジャスター11の係合部9に設けられた凹部13を上部から見た部分上面図、図3は図2のA−A線断面図、図4はB−B線断面図である。
【0029】
アジャスター11の円筒状の係合部9の上部には、軸方向に沿い、略C形状の凹部13が所定間隔で多数個列設されている。また、列設した凹部13の横には、芯管支持部8に設けられた凸部12が摺動するための摺動溝18が平行に設けられている。更に、この摺動溝18の横には、ホルダー7の鍔部6とアジャスター11の外側鍔部10との間隔を示す目盛り19が付設されている。
【0030】
一方、アジャスター11の係合部9が、注射器の如く挿脱するホルダー7の中空状の芯管支持部8内には、前述した係合部9の摺動溝18に沿って摺接し、且つアジャスター11の係合部9に設けられた凹部13と嵌脱自在な凸部12が少なくとも1個突設されている(図2では2個)。該凸部12の形状は、円柱状または緩やかな円錐状で、凹部13と嵌脱すればよいが、好ましくは、その直径は凹部13の開口部13Aより僅かに大き目に形成され、アジャスター11を回転させて凸部12を凹部13に圧入するような状態で嵌入した後は、一定以上の反対のトルク力が作用しない限りその嵌合状態のまま保持されるように構成される。
【0031】
次に、ホルダー7の鍔部6とアジャスター11の外側鍔部10が密着した状態から互いに離脱させる手順について説明する。
まず、アジャスター11の外側鍔部10を回転させて凸部12と凹部13の嵌合状態を解除し、凸部12が摺動溝18の端面(摺動溝の長手方向を形成する立面)に当接したことを確認する。続いて、そのままアジャスター11を引っ張り出すようにしてホルダー7から摺動離脱させ、外側鍔部10が図1に示したダンボール14の左側壁15の内側に略当接する処まできたら、先ほどとは逆方向にアジャスター11を回転させ凸部12と凹部13とを嵌合させる。
【0032】
以上のように、ロール状物がセットされた保持装置を上記手順で調節することにより、アジャスター11が恰も詰物の機能を果たすので、ダンボール箱14内で形成される間隙が実質的に最小に押さえられ、例えば、輸送中に振動が加わってもロール状物が踊ったり、移動することが防止される。従って、ロール状物を、損傷したり、商品価値を低下させることなく、運搬したり、保管したりすることができる。また、使用後はこれらプロテクター、ホルダー及びアジャスターは全て再使用できるので、これまでのような焼却炉を傷めたり、環境汚染問題を生ずることなく、さらにコストダウン等の経済的効果が得られる。
【0033】
また、アジャスター11の係合部9の軸方向側面に目盛り19を付設することによりアジャスター11とホルダー7との離脱間隔が事前に判明するので、ロール状物の種類や大きさとこれを収納するダンボールの大きさとの関係からアジャスターの引き出し寸法を容易且つ正確に把握でき、アジャスターの作業性が向上するという効果がある。
【0034】
尚、係合部外周面と芯管支持部内周面との係合は、複数個所設けてもよい。例えば、ロール状物の重量が大きい場合は、振動や衝撃によりネジリが生じる場合があるが、このような場合は、2個所又は3個所設けることにより防止することができる。2個所の場合は、略対角線上に設けるのが好ましい。
【0035】
また、図1ではアジャスター11を片側に装着した形態を説明したが、例えば、帯状製品1の幅が狭いロール状物3の場合には、このアジャスター11を両側に装着することもできる。尚、軸方向と直角方向の隙間はダンボール箱の幅寸法に対応してプロテクターの外形寸法を定めておけばよい。また、ホルダー7の鍔部6よりもアジャスター10の外側鍔部10の外形寸法を大にしておけば、ダンボール箱14に収納した直後の両鍔部6、10が密着状態にある状態から離脱させる際に指が係り易いので作業がし易くなる。
【0036】
上記において、アジャスター11の係合部9の外周面にはC形状の凹部9が設けられ、ホルダー7の芯管支持部8の内周面には、この凹部13と嵌脱自在な凸部12が設けられている例について説明したが、逆に、アジャスター11の係合部9には凸部を、ホルダー7の芯管支持部8にはC形状の凹部を設けるようにしても、同様の機能を有することは云うまでもない。
【0037】
本発明の保持装置は、合成樹脂、発泡合成樹脂、金属等から作られるが、成形性、軽量性から、合成樹脂や発泡合成樹脂が好ましい。また、ホルダー7の芯管支持部8、アジャスター11の係合部9の先端外周面の角部を落としたり、アール状に加工することにより、芯管支持部8の芯管2内への挿入、係合部9の芯管支持部8内への挿入がし易くなる。
【0038】
実施例2
次に、本発明の実施例2におけるロール状物保持装置を、図5に基ずいて説明する。
図5は、ロール状物保持装置の断面図であるが、図示したように、本実施例のロール状物保持装置は、前述の実施例1における図1のプロテクター4とホルダー7とを一体化した形態、即ち、板状体からなるプロテクター4の中央から円筒状の芯管支持部8を延設するように形成してハット形保持具本体16としたものであって、これ以外は前述の実施例1と同様である。
【0039】
このようにプロテクターとホルダーとを一体化してハット形保持具本体16とした形態では、部品としての点数が減るので組み付け作業能率が一層向上すると共に、製造時のコストダウンは勿論、在庫管理、及び使用後に返却して再利用する場合も、その管理が容易になるというメリットがある。
【0040】
なお、アジャスター11の外側鍔部10の一部を切り欠き、人の指が入る程度の手掛け部17を設けておくことにより、ハット形保持具本体16に密着していたアジャスター11を軸方向に容易に摺動離脱させることができる。
【0041】
また、上記アジャスター11の鍔部10の外側に、ポリウレタンフォーム、ゴム、エラストマー等の緩衝性に富むシートを貼着することにより、ロール状物を保持した保持装置を実質的に隙間なく、更に安定的に収納箱内に収納することも可能である。
【0042】
実施例3
次に、本発明の実施例3におけるロール状物保持装置を図6に基づいて説明する。
図6に示すように、本実施例のロール状物保持装置は、アジャスター11の係合部9には、C形状の凹部13が略対角線上に2個所列設され、プロテクター4の芯管支持部8の内周面には、同じく、略対角線上に凸部12が2個所列設され、この保持装置がロール状物3の両側に装着されている。このように、2個所で凹部13と凸部12とが係合することにより、例えば、振動や衝撃が加わりネジリが生じても不用意に係合が解除されることがない。また、保持装置をロール状物の両側に使用することにより、ロール状物をダンボール箱の略中央に位置させることができるので、荷重が片寄らず持ち運びが容易である。
【0043】
【発明の効果】
叙上のように、本発明のロール状物保持装置によれば、次のような数多くの効果を奏する。
本装置をロール状物の芯管に両側から狭持させ、ダンボール箱等の収納箱に収納し、この後、ホルダーからアジャスターを離脱させ、更に収納箱の側壁内側に略密着する迄その長さを調節し、ホルダーの芯管支持部の内周面に設けられた凸部又は凹部と、アジャスターの係合部の外周面に設けられた凹部又は凸部とを所定角度回転させて嵌合することにより、ロール状物は実質的に隙間なく安定的に固定される。したがって、例えば輸送中において収納箱に振動が加わったり、保管、取扱中に収納箱を傾けた場合でも、ロール状物は踊ったり、移動したり、保持装置が外れるといったトラブルもなく、製品としてのロール状物の商品価値を低下させることがない。
【0044】
また、収納箱とロール状物との間に形成される隙間は、保持装置のアジャスターの伸縮により詰められるので、例えば、最大のロール状物を収納できる収納箱1個を準備すれば、それよりもサイズの小さいロール状物には全て対応することができ、収納箱の製造コストの低減は勿論、保管や在庫管理が容易である。
【0045】
また、使用後は、これらプロテクター、ホルダー及びアジャスターは全て再使用されるので、極めて経済的であるばかりでなく、これまでのように発泡スチロー ル等の詰物の焼却処理も不要で、従って、焼却炉を傷めたり、環境を汚染する虞れがない。
【0046】
また、プロテクターの板状体を方形状にすることにより、収納箱に入れる前においても不用意にころがることもなく、また、収納箱に入れた際においても、プロテクターの底壁に対する荷重は分散され、平均的に掛かるので収納箱を傷めるようなことは少なく、また収納安定性に優れたものとなる。
【0047】
また、アジャスターの凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設することにより、ロール状物のそれぞれの長さに対応したアジャスターの調節位置が予め判明するので作業能率が一層向上する。
【0048】
また、プロテクターとホルダーとを一体化してハット形保持具本体として構成すれば、部品点数が減るので組み付け作業能率がさらに向上するばかりでなく、装置のコストダウンが図られ、保管や在庫管理が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1におけるロール状物保持装置の断面図である。
【図2】図1のホルダーとアジャスターとの係合状態を解除し、アジャスターの係合部に設けられた凹部を上部から見た部分拡大上面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線断面図である。
【図5】本発明の実施例2におけるロール状物保持装置の断面図である。
【図6】本発明の実施例3におけるロール状物保持装置の断面図である。
【図7】従来のロール状物保持装置の断面図である。
【図8】従来のロール状物保持装置の一部切り欠き断面図である。
【符号の説明】
1 帯状製品
2 芯管
3 ロール状物
4 プロテクター
5 透孔
6 鍔部
7 ホルダー
8 芯管支持部
9 係合部
10 (外側)鍔部
11 アジャスター
12 凸部
13 凹部
13A 開口部
14 ダンボール箱
15 側壁
16 ハット形保持具本体
17 手掛け部
18 摺動溝
19 目盛り

Claims (10)

  1. 中央に透孔を有する板状体からなるプロテクターと、一端に前記プロテクターの透孔より大きい鍔部を有し、該透孔内に嵌入しうる円筒状の芯管支持部を有するホルダーと、一端に前記ホルダーの芯管支持部より大きい鍔部を有し、該芯管支持部内に摺動的に挿脱しうる係合部を有するアジャスターとからなり、前記ホルダーの芯管支持部内周面に凹部又は凸部を軸方向に列設するとともに、前記アジャスターの係合部の外周面に前記ホルダーの芯管支持部内周面の凹部又は凸部と係合しうる凸部又は凹部を軸方向に列設してなることを特徴とするロール状物保持装置。
  2. プロテクターの板状体が方形状である請求項1記載のロール状物保持装置。
  3. 凸部が円柱状で、凹部が平面視で略C形状である請求項1又は2記載のロール状物保持装置。
  4. 凸部の直径が凹部の開口部より僅かに大きく、凸部が凹部に圧入される請求項1〜3のいずれか1項に記載のロール状物保持装置。
  5. アジャスターの係合部の軸方向に列設された凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設した請求項1〜4のいずれか1項に記載のロール状物保持装置。
  6. 板状体からなるプロテクターと、該プロテクターの中央に円筒状の芯管支持部を有するハット形保持具本体と、一端に前記芯管支持部より大きい鍔部を有し、該芯管支持部内に摺動的に挿脱しうる係合部を有するアジャスターとからなり、前記芯管支持部の内周面に凹部又は凸部を軸方向に列設するとともに、前記アジャスターの係合部の外周面に前記芯管支持部の内周面の凹部又は凸部と係合しうる凸部又は凹部を軸方向に列設してなることを特徴とするロール状物保持装置。
  7. プロテクターの板状体が方形状である請求項6記載のロール状物保持装置。
  8. 凸部が円柱状で、凹部が平面視で略C形状である請求項6又は7記載のロール状物保持装置。
  9. 凸部の直径が凹部の開口部より僅かに大きく、凸部が凹部に圧入される請求項6〜8のいずれか1項に記載のロール状物保持装置。
  10. アジャスターの係合部の軸方向に列設された凹部又は凸部の付近に、目盛りを付設した請求項6〜9のいずれか1項に記載のロール状物保持装置。
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