JP4066806B2 - 使いすておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使いすておむつに関するものであり、さらに詳しくは、本発明は、装着性、フィット性に優れ、特に脚周りからの漏れ防止効果に優れたテープ型使いすておむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、おむつ交換時における介護者の作業負担は非常に大きく、また被介護者にとっても、肉体的・精神的に大きな負担を伴なうものである。さらに、着用者の排泄によりおむつから排泄物が漏れ出した場合には、おむつの交換だけでなく、着衣、シーツ等までも交換が必要となり、介護者にとって手間がかかるだけでなく、経済的にも非常に大きな負担となる。また、被介護者にとっても肉体的、精神的な負担はさらに大きなものとなることから、漏れに対する改善が強く望まれている。
【0003】
また、使いすておむつの場合、漏れやすい箇所の一つとして脚周りがあげられる。特にテープ型使いすておむつでは、着用者が、怪我などによる一時的な着用から、麻痺、病気等による長期の寝たきり等、様々であることから、胴周り太さは同じでも脚周り太さは個人差が大きく、着用者によっては脚周りにすきまが生じやすく、漏れが生じ易い状態になっている場合がある。
【0004】
一般に、テープ型使いすておむつには、その後身頃の両側縁部に粘着剤、あるいは、メカニカルファスニングシステム等からなる締結手段を有するファスニングテープが設けられており、おむつの装着時にこのファスニングテープによりおむつの後身頃と前身頃とを締結できるように構成されている。テープ型使いすておむつのファスニングテープは、通常左右に1個ずつ、または複数個ずつ取り付けられており、前者は新生児用、乳幼児用の使いすておむつに多く、後者は大人用の使いすておむつに多く見られる。
【0005】
従来のテープ型使いすておむつでは、後身頃両側縁部に複数個のファスニングテープを取付けた場合には、それらは全ておむつの縦方向に対して直角に取り付けられていた。そのために、おむつ装着時には、腰周り部側に取り付けたファスニングテープは、おむつの縦方向に対してほぼ直角方向にある後身頃と前身頃の合わせ目を使用者の身体にフィットするように締結することができるが、脚周り部側に取り付けられたファスニングテープは、そのまま配置方向に引っ張って締結させると、着用者の脚周りにおけるフィット性が不十分であり、おむつと着用者の身体の間にすきまが生じやすいものであった。
【0006】
特に長期間寝たままの状態にある着用者の場合、痩せて腰周り、脚周りが細くなり腰骨が張り出していることが多く、このような着用者におむつをフィットさせるためにファスニングテープを締結させようとすると、特に脚周り部側のファスニングテープを取り付け方向とは異なる角度、すなわちやや上方向に引っ張る必要がある。しかしながら、ファスニングテープがおむつ縦方向に対して直角に配置されていると、上手く上方向に引っ張って締結させることが難しく、その結果、着用者とおむつの間にすきまが生じやすくなり、漏れやすくなる。
【0007】
このように、おむつを着用者にしっかりと装着しにくいということは、使用中におむつが着用者の身体から容易に弛んだりずり落ちたりすることにもつながることになる。この弛みとずり落ちは、着用者が歩いたり、姿勢を変える等の動きや、排泄物の負荷を受けた時に生じる下方向の力等により引き起こされると考えられるが、おむつの装着状態が身体にフィットしていないと、弛みやずり落ちも容易に、且つ、大きく生じることとなり、早期の漏れの一因になる。
【0008】
これらの問題点を解決するためにさまざまな提案がなされており、例えば、後身頃両側縁にファスニングテープを2個ずつ配置し、その両方を下向きに配置した使いすておむつや(特許文献1参照)、脚周り開口部側に位置するファスニングテープをおむつ横軸方向に対して上部方向に45度までの角度を持って斜めに取り付けた使いすておむつ(特許文献2参照)が提案されている。
【0009】
また、後身頃左右のサイドフラップの側縁に2個の締結手段を取り付け、締結手段の間のサイドフラップにおむつの横方向、あるいは股下方向に斜めにスリットを形成し、着用者へのフィット性の改善を図った使いすておむつ(特許文献3及び特許文献4参照)、あるいは、おむつの後身頃の両側縁部にウイングを取付け、ウイングを二分してそれぞれに係合手段を形成した使い捨ておむつ(特許文献5参照)が提案されている。
【0010】
【特許文献1】
実願昭52−12204号(実開昭53−110035)明細書(第3頁2行〜5頁3行、図1)
【特許文献2】
実用新案登録第2576930号(第4欄48行〜6欄4行、図1〜図3)
【特許文献3】
特開昭62−268802号公報(第4頁右上欄2行〜5頁左上欄19行、図1〜図3)
【特許文献4】
特開平7−227403号公報(第5欄3行〜42行、図1)
【特許文献5】
特開平11−99178号公報(第2頁右欄8行〜35行、図1)
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
一般に、上記特許文献1〜5に記載されている従来の一方の側縁部にファスニングテープ(締結手段)を2個取付けたテープ型使いすておむつでは、着用者におむつをフィットさせる場合、おむつが着用者の身体に密着する方向にファスニングテープを引張り、これをフロントパッチ等のターゲットゾーンに止着して固定している。
【0012】
しかしながら、着用者の体形によっては、一方のファスニングテープの上にもう一方のファスニングテープが重なる方向にファスニングテープを引張る必要が生じる場合があるが、上記従来のテープ型使いすておむつでは、ファスニングテープの締結手段を設けた面とは反対側の面に締結手段を固定するためのターゲットゾーンが設けられていないため、このような場合には、一方のファスニングテープの上に位置するもう一方のファスニングテープを固定することができないため、おむつを着用者に十分にフィットさせることができないものであった。
【0013】
本発明は、上記従来のテープ型使いすておむつの有する問題点を解決し、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れ、特に脚周りからの漏れ防止効果の優れたテープ型使いすておむつを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記従来の使いすておむつの有する問題点を解決するための本発明は、以下の各発明を包含する。
(1)液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなり、前身頃と、後身頃と、これら前後身頃の間に位置する股下部とを有し、少なくとも前記後身頃の両側縁部には一対のサイドフラップが形成された使いすておむつにおいて、
前記後身頃の各々のサイドフラップの側縁部には2個のファスニングテープが互いに離間して配置されており、前記ファスニングテープの各々には前記前身頃と後身頃を締結するためのメカニカルファスニングシステムのフック材からなる締結手段が形成されていると共に、前身頃の裏面シート表面には前記締結手段を着脱自在に固定するためのターゲットゾーンとしてフロントパッチが配置され、さらに、ファスニングテープの各々には前記締結手段を形成した面とは反対側の面に前記締結手段を着脱可能に固定するためのターゲットゾーンが形成されており、
各々のサイドフラップの側縁部に配置された2のファスニングテープは、その一方のファスニングテープの締結手段を前記フロントパッチに固定した状態において、他方のファスニングテープの締結手段を一方のファスニングテープのターゲットゾーンに固定可能であるように配置されていることを特徴とする使いすておむつ。
【0015】
(2)前記ファスニングテープのうち、おむつの長手方向端縁側に最も近い位置のテープはおむつの幅方向に平行に配置され、股下部側に最も近い位置のテープはおむつの幅方向に平行な線に対して10〜60°の角度で上向きに配置されていることを特徴とする(1)項記載の使いすておむつ。
【0024】
【発明の実施の形態】
本発明の使いすておむつは、後身頃のサイドフラップの両側縁部に少なくとも2個のファスニングテープが配置されており、前記ファスニングテープの各々には締結手段が形成されており、さらに、ファスニングテープの各々には、前記締結手段を形成した面とは反対側の面に前記締結手段を着脱可能に固定するターゲットゾーンが形成されている。
このような構成を有する本発明の使いすておむつは、ファスニングテープを引張っておむつを着用者の身体に密着させる場合、引張る方向がファスニングテープ同士が重なる方向であっても、ファスニングテープをしっかりと固定することができるため、いかなる体形の着用者に対しても良好にフィットさせることが可能であり、特に大腿部裏側から側部にかけて隙間が生じることがないので、簡便におむつを脚周りにフィットさせることができ、脚周りからの漏れが防止され、介護者及び被介護者の負担を軽減することができる。
【0025】
この場合、おむつの長手方向端縁側に最も近い位置にあるファスニングテープをおむつの幅方向に平行に配置し、股下部側に最も近い位置にあるファスニングテープをおむつの幅方向に平行な線に対して10〜60°の角度で上向きに配置することが好ましい。ファスニングテープをこのように配置することにより、腰周りと脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止効果を向上させることができる。
【0029】
本発明の使いすておむつは、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とから基本的に構成され、これらの材料は公知のものを特に制限無く用いることができるが、以下に、本発明において使用される材料について具体的に説明する。
【0030】
液透過性表面シート
本発明において使用される表面シートは、坪量が10〜40g/m2 で、構成繊維の繊度が4デニール以下の親水性繊維からなる、液透過性の不織布、織布等が用いられ、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル繊維等からなる不織布、織布が用いられる。または、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものではない。
【0031】
吸収体
本発明において使用される吸収体は、綿状パルプと高吸水性材料である高吸収性ポリマーからなり、さらに全体が親水性シ−トによりくるまれていても良い。また、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してもよい。前記吸収体の構成は特に制限されるものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする単独層でも良く、綿状パルプに高吸収性ポリマーを均一に混合した層状のものでも良く、或いは綿状パルプを主成分とする2つの層の間に高吸収性ポリマーからなる均一な層を挟み込んだ構成であっても良い。
綿状パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものが用いられる。パルプ原料としては、針葉樹の他に、広葉樹、わら、竹およびケフナ等を用いることができる。また、パルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜400g/m2 である。
【0032】
高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のもの等が挙げられる。すなわち、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物などが使用できるが、この中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸収性ポリマーの配合量は、綿状パルプの質量に対して10〜500%、好ましくは15〜300%であり、かかる量の高吸収性ポリマーが綿状パルプ中に実質的に均一に分布していると、高吸収性ポリマーが液体を吸収して膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に良好に透過、吸収することができる。
【0033】
また、熱融着性物質としては、綿状パルプと混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱融着性物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等があげられる。または、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊度は1〜5デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのものが綿状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限をうけるものではない。これらを綿状パルプと混合し、一定の圧力で熱圧着することによって、熱融着性物質による骨格構造が形成され、湿潤時においても綿状パルプ層自体の強度を持つことが可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロール、熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター等により行うことができるが、特に制限されるものではなく、マット層に均一に熱が伝わり、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出来るものであれば良い。
【0034】
吸収体の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
また、親水性シートとしては、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性を有するシートを用いることができる。
【0035】
液不透過性裏面シート
本発明において使用される液不透過性裏面シートは、薄く、液不透過性のプラスティックフィルムのウェブまたはシートからなる。プラスティックは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、またはこれらと同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースとするフィルムのウェブまたはシートなどの材料から形成することができる。バックシート材料は透明でも不透明でも良く、またエンボス加工した表面を有するようにすることもできる。また、ほぼ液不透過性になるようにつくられた不織布の繊維ウェブからつくることもできる。さらに、前記液不透過性のプラスティックのウェブまたはシートに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる不織布、織布、伸縮性不織布、或いは、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムを貼合せても良い。
【0036】
伸縮弾性部材
本発明において使用される伸縮弾性部材としては、ウレタンフィルム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴム等の通常の使いすておむつに使用される伸縮弾性部材を使用することができ、脚周り開口部、ウエスト周り開口部等に伸長状態で配置され、ホットメルト接着剤等により固定される。
【0037】
ファスニングテープ
本発明において使用されるファスニングテープは、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム、不織布等の通常使用される素材の他、伸縮性を有する素材により形成することができ、これらの素材を単独で使用して形成しても良く、複数の素材を組合わせて形成しても良い。
本発明において、ファスニングテープは、接合領域とこれに隣接する自由領域からなり、接合領域はおむつのサイドフラップ側縁部に接着固定され、自由領域には前身頃と後身頃を締結するための締結手段が形成され、さらに、締結手段を形成した面とは反対側の面の少なくとも一部には、締結手段を着脱可能に固定するためのターゲットゾーンが形成されている。
【0039】
締結手段としては、メカニカルファスニングシステムのフック材を設けることにより形成することができる
【0041】
また、メカニカルファスニングシステムのフック材としては、マジックテープ(登録商標)(ベルクロ社製)、クイックロン(登録商標)(YKK社製)、マジクロス(登録商標)(カネボウベルタッチ社製)等、鍵状やキノコ形状などの凸状のフック材が多数付設されてなるシート等の公知のものを特に制限無く用いることができる。また、使用するフック材の大きさ、形状に関しては、係合するループ材と充分な係合力が得られれば良く、特に制限なく用いることができ、その一部が自由領域の側縁部からはみ出した状態て配置しても良い。
【0042】
また、ターゲットゾーンとしては、メカニカルファスニングシステムのフック材と係合可能なループ材や不織布により形成することができる。
【0043】
【実施例】
以下、図面により、本発明の使いすておむつを詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0044】
図1は、本発明の使い捨ておむつの一部切り欠き平面図である。
図1において、使いすておむつ1は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、これら両シートの間に配置された吸収体4とから基本的に形成されており、前身頃5と、後身頃6と、これら両身頃の間に位置する股下部7とを有してなり、前後身頃の両側縁部には一対のサイドフラップ8、8が形成されており、また、後身頃6のサイドフラップ8の側縁部には、各々ファスニングテープ9が2個づつ配置されている。
ファスニングテープ9には、そのおむつ1の表面シート2が位置する側の面に締結手段10が形成されており、締結手段10が形成された面とは反対側の面である裏面シート3が位置する側の面に締結手段10を着脱可能に固定するためのターゲットゾーン11が形成されている。
また、おむつ1の前身頃5の裏面シート3表面にはファスニングテープ9を着脱可能に固定するためのフロントパッチ12が配置されており、吸収体4の両側縁近傍の表面シート2上には立体ギャザー13が形成されており、後身頃6の端縁部中央付近にはウエストギャザーを形成するための伸縮弾性部材14が配置されており、股下部7の両側縁部にはレグギャザーを形成するための複数本の糸ゴムからなる伸縮弾性部材15が配置されている。
なお、ファスニングテープのサイドフラップへの接合は、表面シート上でも良く、裏面シート上でも良く、あるいは、サイドフラップを形成する表面シートと裏面シートの間であっても良い。
【0045】
図2は、図1とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図である。
図2において、使いすておむつ1の後身頃6のサイドフラップ8の側縁部には、各々ファスニングテープ9が2個づつ配置されており、おむつ1の長手方向端縁側に位置するテープ9はおむつ1の幅方向に平行に配置されており、股下部7側に位置するテープ9は、おむつ1の幅方向に平行な線16に対する角度θが10〜60°になるように上向きに配置されている。股下部7側に位置するテープ9をこのような角度で配置することにより、腰周りと脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止効果が向上する。
なお、本実施例では、おむつの長手方向端縁側に位置するファスニングテープをおむつの幅方向に平行に配置した例を示したが、必要に応じておむつの上向きあるいは下向きになるように斜めに配置しても良い。
【0046】
図3は、本発明の使いすておむつの使用状態の1例を示す斜視図である。
図3において、使いすておむつ1は、後身頃の両側縁に2個づつ配置されたファスニングテープ9が前身頃に配置されたフロントパッチ12に固定されて、パンツ型に組み立てられている。この場合、股下部側のファスニングテープ9はフロントパッチ12に直接固定されているが、おむつ端縁部側のファスニングテープ9はフロントパッチ12に固定されると同時にその一部が股下部側のファスニングテープ9に形成されたターゲットゾーンに固定されている。
このように、本発明の使いすておむつは、一方のファスニングテープの上にもう一方のファスニングテープを重ねて固定することができるため、いかなる体形の着用者に対しても、装着性、フィット性に優れ、特に脚周りからの漏れ防止効果に優れている。
なお、図3では、後身頃の両側縁において、同じ側の側縁に配置されたファスニングテープ同士を固定した例を示したが、着用者の体形によっては、両側縁の相対する位置に配置したファスニングテープ同士が繋がる場合があり、その場合には、一方のファスニングテープの締結手段をもう一方のファスニングテープのターゲットゾーンに固定することも可能である。
【0047】
図4は、本発明の使いすておむつにおいて使用されるファスニングテープの参考例を示す拡大図である。
図4において、ファスニングテープ9は、後身頃のサイドフラップの両側縁部に配置された広幅のテープがおむつの幅方向に延びる切り込み部17によって二分され、おむつの端縁部側に位置するテープと股下部側に位置するテープの2つのファスニングテープが形成されている、さらに、各々のファスニングテープ9には、そのおむつの表面シートが位貿する側の面に締結手段10が形成されており、締結手段10が形成された面とは反対側の面である裏面シートが位置する側の面に締結手段10を着脱可能に固定するためのターゲットゾーン11が形成されている。
なお、切り込み部17の形状は、直線状であっても良く、V字状であっても良く、或いはU字状であっても良く、特に限定されるものではない.
【0048】
図5は、本発明の使いすておむつに関連する参考例である図4とは別の参考例を示す拡大図である。
図5において、ファスニングテープ9は、後身頃のサイドフラップの両側縁部に配置された広幅のテープがおむつの幅方向に延びる切り込み部17によって二分され、2つのファスニングテープが形成されているが、切り込み部17は、おむつの幅方向に平行な線16に対する角度θが0〜60°になるように、おむつ股下部の方向に斜めに形成されている。切り込み部17をこの範囲の角度でおむつの股下部の方向に斜めに形成することにより、脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止効果を向上させることができる。
また、切込み部17の端部には、ファスニングテープ9に不用意に大きな力が加わってテープが引裂かれるのを防止するための引裂き防止手段18が形成されている。引裂き防止手段18の形状は、円形、四角形、三角形、直線状、Y字状等、特に制限なく形成することができる。
【0049】
図6は、本発明の使いすておむつにおいて使用されるファスニングテープの別の例を示す拡大図である。
図6において、後身頃のサイドフラップの両側縁部には、各々広幅のファスニングテープ9が2個づつ配置されている。このように、広幅のファスニングテープを配置することにより、着用者にフィットする範囲が広くなり、漏れ防止効果を向上させることができる。
【0050】
図7は、本発明の使いすておむつに関連する参考例を示す拡大図である。
図7において、ファスニングテープ9は、後身頃のサイドフラップにより形成されている。すなわち、サイドフラップの両側縁部が切り取られ、各々2箇所でファスニングテープが形成され、表面シート側に締結手段10が形成され、裏面シート側にターゲットゾーン11が形成されている。
【0051】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の使いすておむつは、サイドフラップの側縁部に配置した2個のファスニングテープが、一方のファスニングテープを固定した上に他方のファスニングテープを重ねて固定することが可能であり、着用者の動きにもおむつを追随させやすく、おむつの弛みやずり落ちを軽減させることが可能であり、装着性、並びにフィット性に優れ、脚周りからの漏れ防止効果に優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図。
【図2】図1とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図。
【図3】本発明の使いすておむつの使用状態の1例を示す斜視図。
【図4】本発明の使いすておむつに関連する参考例を示す拡大図、
【図5】本発明の使いすておむつに関連する参考例である図4とは別の参考例を示す拡大図。
【図6】本発明の使いすておむつにおいて使用されるファスニングテープの別の例を示す拡大図。
【図7】本発明の使いすておむつに関連する参考例を示す拡大図。

Claims (2)

  1. 液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とからなり、前身頃と、後身頃と、これら前後身頃の間に位置する股下部とを有し、少なくとも前記後身頃の両側縁部には一対のサイドフラップが形成された使いすておむつにおいて、
    前記後身頃の各々のサイドフラップの側縁部には2個のファスニングテープが互いに離間して配置されており、前記ファスニングテープの各々には前記前身頃と後身頃を締結するためのメカニカルファスニングシステムのフック材からなる締結手段が形成されていると共に、前身頃の裏面シート表面には前記締結手段を着脱自在に固定するためのターゲットゾーンとしてフロントパッチが配置され、さらに、ファスニングテープの各々には前記締結手段を形成した面とは反対側の面に前記締結手段を着脱可能に固定するためのターゲットゾーンが形成されており、
    各々のサイドフラップの側縁部に配置された2のファスニングテープは、その一方のファスニングテープの締結手段を前記フロントパッチに固定した状態において、他方のファスニングテープの締結手段を一方のファスニングテープのターゲットゾーンに固定可能であるように配置されていることを特徴とする使いすておむつ。
  2. 前記ファスニングテープのうち、おむつの長手方向端縁側に最も近い位置のテープはおむつの幅方向に平行に配置され、股下部側に最も近い位置のテープはおむつの幅方向に平行な線に対して10〜60°の角度で上向きに配置されていることを特徴とする請求項1記載の使いすておむつ。
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