JP4023005B2 - 吸収性物品 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は、吸収性物品に関するものであり、更に詳しくは、紙おむつ、おむつカバー、失禁パンツ、下着等と組み合わせて使用する吸収性物品に関するものである。
【0002】
【従来の技術と課題】
一般に紙おむつ、おむつカバー、失禁パンツ、下着等に着脱可能な使いすての尿パッド、生理用ナプキンなどの吸収性物品は、液透過性のトップシートと液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に、綿状パルプ、高吸収性ポリマー、親水性シート等からなる吸収体を配置した構成になっており、尿・血液等はトップシートを通って吸収体に吸収される。
上記製品の中でも特に失禁製品は、乳幼児のみならず、病人或いは失禁しがちな高齢者等にとっては必需品として多用されており、最近はますます高齢化社会の度合いが進んできていることから、失禁者当人は勿論、介護者にとってもさらに使いやすく安価で負担のかからない製品が望まれている。そのような製品の一つとして使いすておむつと併用して使用する尿パッドがあげられる。
【0003】
一般的に、使いすておむつと尿パッドを併用する際には、尿パッドは「交換用吸収体」としての役割と、使いすておむつの「補助吸収体」としての役割の、2つの役割が求められる。交換用吸収体としての使われ方では、昼間等頻繁におむつ交換が可能な場合に、尿パッドのみを頻繁に交換することにより使いすておむつまでは尿で濡らすことがないため、使いすておむつを何度か繰り返し使用することが可能となる。この場合、安価で小さな尿パッドの交換だけで済むので経済的であり、排出されるゴミ量も少ない。
【0004】
また、補助吸収体としての使われ方では、就寝時等の尿量が多く、長時間おむつ交換ができない場合に、使いすておむつと共に尿を吸収し吸収性能を大幅に増大させることができることから、夜間時のおむつ取り替え回数を少なくし、着用者の快適性と安眠を守ると共に介護者の手間も大幅に減らすことができる。
【0005】
しかしながら従来の尿パッドの使われ方については次のような問題がある。すなわち、尿量が多く長時間おむつ交換ができない時に使いすておむつと併用し、尿パッドを使いすておむつの補助吸収体として使用する場合、使いすておむつの吸収体が活用されるのは、尿パッドの吸収限界を越えた場合や装着不備等により尿パッドの側縁部から溢れ出した尿についてのみである。そのために、積極的に使いすておむつの吸収体を利用するためには、ある量以上では尿パッドの側縁部より尿が溢れ出す性能が必要となる。一方、昼間等で頻繁に尿パッドの交換が可能で尿パッドを交換用吸収体として使用する場合には、使いすておむつを繰り返し使用するために、尿パッドに立体ギャザーを配備したり側縁部に液不透過性のシートを配備する等の工夫を施し、尿パッド側縁部より尿が溢れ出さない性能が求められ、上述の補助吸収体として使用する場合に求められる性能と相反する性能が要求される。
【0006】
さらに使いすておむつの液透過性トップシートは、その表面に尿パッドが配置されるため、尿と接する面積が少なくなり、使いすておむつの吸収体を充分有効に活用できないことから、尿パッドを補助吸収体として使いすておむつと併用することによる大幅な吸収能の向上は期待できない。
【0007】
また尿パッドを補助吸収体として使用する場合では、通常尿パッドは使いすておむつのトップシート上の概ね中央部に配置されるために、尿パッドの長手方向両側縁部と使いすておむつの長手方向両側縁部の間隔は非常に短いものとなり、尿パッド長手方向両側縁部より溢れ出た尿を使いすておむつ上で吸収するための面積は非常に小さいものとなる。そのため、着用時或いは着用中における尿パッドの位置ずれや、尿パッドに配備された立体ギャザーのよれ等により、尿が尿パッド長手方向側縁部より溢れ出した場合には、使いすておむつの長手方向側縁部からも漏れ出し易くなるという問題がある。この場合、おむつ着用者が不快であるばかりでなく、介護者にとっても後始末に手間がかかり非常に大きな負担となる。
【0008】
しかしながら、尿パッドを、尿量が多く長時間着用時でも溢れ出さない設計にした場合、尿パッド自身の吸収能を向上させる必要があるために多くのパルプ、高分子吸収体(SAP)などの吸収材料が必要になり、吸収体が大きく厚く嵩張るために持ち運びが不便になり、さらには装着感やフィット性が悪化するという問題が生じる。
【0009】
これらの問題点を解決するためにさまざまなものが提案されてきた。例えば、積極的に使いすておむつの吸収体を活用するために尿パッドのバックシートを液透過性にするという提案(特開昭63ー309602号公報)や、使いすておむつの吸収体も活用しながら、尿パッドのみの交換により使いすておむつを繰り返し使用できるように、なるべく尿が使いすておむつにまで浸透しないように尿パッドの液透過性バックシートの一部を液不透過処理した提案(特開昭63ー309603号公報)がある。また、頻繁に尿パッドの交換可能な時には、尿が尿パッドから漏れにくいように尿パッドに配備した液不透過性のサイドフラップを広げて使用し、長時間交換ができないときには、該液不透過性のサイドフラップを折り曲げて幅狭にして、尿が尿パッド長手方向側縁部より容易に使いすておむつ側に移動し、使いすておむつの吸収能も活用するという提案(特開平10ー28701号公報)がされている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、尿パッドのバックシートの全部或いは一部が液透過性である場合には、尿パッドのみを頻繁に交換して使用しても、尿が使いすておむつにまで浸透してしまい、使いすておむつを繰り返し使用するには適していないという問題があった。
【0011】
また、液不透過性のサイドフラップを利用する場合には、尿パッドの側縁部より尿が溢れ出し易くなり使いすておむつの吸収体をわずかに活用することはできるが、この場合も交換用吸収体として使用する場合に必要な尿パッドの側縁部から尿が溢れ出しにくいという性能と、使いすておむつの補助吸収体として使用する場合に必要な、ある量以上になると尿パッド側縁部より尿が漏れ出すという性能との両立が充分になされているとは言えない。
【0012】
本発明の目的は、上記の従来の尿パッドの有する問題点を解決し、頻繁に尿パッドのみを交換する昼間等において交換用吸収体として使用する場合には、尿パッドから尿を漏らすことがなく、使いすておむつを繰り返し利用することが可能であり、また尿量が多く装着時間の長い夜間において使いすておむつの補助吸収体として使用する場合には、使いすておむつと共に多量の尿を吸収・保持する事が可能な吸収性物品を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体を有する吸収性物品において、前記バックシートに線状の切れ目を形成する分離手段を具備したことにより、前記バックシートに開口部を形成することができることを特徴とする吸収性物品に存する。
本発明における分離手段(分離する手段)は、ミシン目等を指し、ミシン目の接合部を切り離す等して線状の切れ目を形成することができる手段であり、単なる直線状の切れ目の場合はスリット状の開口部が形成されるのみであるが、線状の切れ目が矩形状に配置されるようにすれば矩形の中央部が切り離されて、矩形状の開口部を形成することができる。即ち、線状の切れ目の両側縁部を接合状態から分離状態にする手段という意味で分離手段と称している。
【0014】
また、本発明の第2は、前記バックシートの一部分に、使い捨ておむつのトップシートに着脱可能な取り付け手段が配置されていることを特徴とする吸収性物品に存する。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の吸収性物品は、液不透過性のバックシートの少なくとも一部分にバックシートを分離する手段が形成されている。このような構成を有する本発明の吸収性物品は、特にこれを使いすておむつのトップシート上に配置して、使いすておむつと併用する尿パッドとして使用する場合、尿パッドを交換用吸収体として使用し、尿パッドのみを交換して使いすておむつを繰り返し利用する場合には、尿パッドからの尿漏れを防止して使いすておむつを確実に再利用できるものであり、また、尿パッドを補助吸収体として使用し、使いすておむつを長時間装着して尿パッドとおむつの両方に尿を吸収させる場合には、バックシートの一部分を分離してバックシートに開口部を形成することにより、おむつと共に多量の尿を吸収、保持することができるものである。
この場合、バックシートの一部分に、着脱可能な取り付け手段を配置することが好ましい。取り付け手段を設けることにより、吸収性物品を使いすておむつの上に固定することができ、着用時或いは装着中に吸収性物品がずれて吸収性物品から尿が漏れ出すのを防止できる。
【0016】
本発明の吸収性物品を構成する液透過性トップシート、吸収体及び液不透過性バックシートについては、公知のものを特に制限無く用いることができるが、以下に、本発明において使用される材料について具体的に説明する。
【0017】
トップシート
本発明において使用されるトップシートは、坪量が10〜40g/m2で、構成繊維の繊維径が4デニール以下の親水性繊維からなる、液透過性の不織布、織布等が用いられる。さらに、詳しくは、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、または、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限をうけるものではない。
【0018】
吸収体
本発明において使用される吸収体は、綿状パルプと高吸水性材料である高吸収性ポリマーが混合されており、さらに親水性シートによりくるまれている。または、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してもよい。前記吸収体の構成は特に制限されるものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする単独層でも良く、綿状パルプに高吸水性材料を均一に混合した層状のものでも良く、或いは綿状パルプを主成分とする2つの層の間に高吸水性材料からなる均一な層を挟み込んだ構成であっても良い。
吸収体の形状としては、砂時計型、矩形型、T字型、長円形型、楕円形型、ひょうたん型、しゃもじ型等の投影平面を有するものであって、その寸法は、尿パッド、生理用ナプキン等の種類やその用途により異なるものの、一般には、長さ100〜500mm、幅40〜180mm程度である。
綿状パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものである。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケフナも適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜400g/m2にされる。
【0019】
高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわち、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアクリルアミドー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコールー無水マレイン酸反応物の架橋物などが使用できるが、この中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸収性ポリマーの分布量は、綿状パルプの乾燥状態で全重量の10〜500%、好ましくは15〜300%であり、かかる量の高吸収性ポリマーが綿状パルプに実質的に均一に分布している。高吸収性ポリマーが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸収する。
【0020】
また、熱融着性物質としては、綿状パルプと混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱融着性物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等があげられる。または、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊維径は1〜5デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのものが、綿状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限をうけるものではない。これらマット層を一定以上の圧力で熱圧着することによって、熱融着性物質による骨格構造を形成し、湿潤時においてもマット層自体の強度を持つことが可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロール、熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター等、特に限られていないが、マット層に均一に熱が伝わり、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出来れば良い。
【0021】
親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。
吸収体の圧縮方法として、周面が平滑なロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0022】
バックシート
本発明において使用されるバックシートは、薄く、液不透過性のプラスティックフィルムのウェブまたはシートからなる。プラスティックは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、またはこれらと同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースとするフィルムのウェブまたはシートなどの材料から形成することができる。バックシート材料は透明でも不透明でも良く、またエンボス加工した表面を有するようにすることもできる。また、ほぼ液不透過性になるようにつくられた不織布の繊維ウェブからつくることもできる。
【0023】
本発明のバックシートは、少なくとも一部分にバックシートを分離する手段が形成されており、その部分を分離して開口部が形成される。バックシートを分離する手段としては、バックシートにミシン目状の切り込み線を形成する、引き裂き用糸あるいはテープを取り付ける、バックシートの端部に切り込み線を形成する等の方法が可能であるが、特に限定されるものではない。また、開口部の形状も特に限定されるものではなく、矩形、円形、楕円形、三角形等の形に形成することができ、さらに、複数本のスリット状の開口部を形成してもよい。また、本発明のバックシートは、その一部に着脱可能な取り付け手段が配置されている。着脱可能な取り付け手段としては、使いすておむつのトップシート面と着脱可能に接着できる接着剤層、或いは、使いすておむつのトップシート面と係止可能な面ファスナーのフック材等を用いることができ、これらをバックシートに配置すればよい。
【0024】
本発明の吸収性物品は使いすておむつと併用する尿パッドとして有利に使用することができるが、その他にも失禁パッド、羽根付きタイプ若しくは羽根無しタイプの生理用ナプキン等として吸収性物品を単独で、或いは他の部材と併用して使用することができる。
【0025】
【実施例】
以下、図面により、使いすておむつと併用する尿パッドを例にして、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
図1は、本発明の尿パッドの断面図であり、バックシートが分離される前の状態を示している。図1において、尿パッド1は、液透過性のトップシート3と、液不透過性のバックシート4と、これら両シートの間に配置された吸収体5からなり、さらにバックシート4にはバックシートを分離する手段(図示せず)が設けられている。
また、尿パッド1には、防漏性を増すためにその両側縁にそって伸縮弾性体を配置しても良く、さらに、立体ギャザーを形成しても良い。
【0027】
図2は、図1に示した尿パッド1のバックシート4の一部分を分離手段により分離して開口部9が形成された状態を示す断面図である。図3は、図1とは異なる参考例を示し、尿パッドのバックシートが分離される前の断面図を示す。図3において、尿パッド1のバックシート4にはあらかじめ開口部9が形成されており、開口部9を覆って液不透過性のシート20が配置され、接合手段21を介して剥離可能にバックシート4に接合されてる。この場合、接合手段21としては、接着剤、粘着シール、圧着式接合等の方法が用いられるが、尿を通過させない方法であればいずれも用いることができる。
【0028】
図4、図5、図6及び図7は、図1に示す本発明の尿パッド1をバックシート4側から見た平面図であり、バックシート4に分離手段が形成されている状態を示している。
図4は、バックシート4の長手方向中央に尿を通過させない程度のミシン目17により分離手段が形成されている。この場合、ミシン目17の代わりにエンボス加工を施しても良い。
図5は、バックシート4に引き裂き糸18を配置して分離手段が形成されている。この場合、引き裂き糸18の代わりに引き裂きテープを用いても良い。
図6は、バックシート4の幅方向中央の一方の側縁に切り込み19を入れて分離手段が形成されている。
図7は、バックシート4の長手方向に複数本の引き裂き糸18が配置され、複数本の分離手段が形成されている。これにより、バックシート4に複数本のスリット状の開口部が形成される。
【0029】
分離手段は、これら図4〜図7に示した方法に限定されるものではなく、バックシート4を容易に分離、除去することができ、且つ、分離する前はバックシート4の液不透過性が維持できる方法であればいずれも用いることができる。
また、図4〜図7において、バックシート4の長手方向の一方の端部領域には使いすておむつと着脱可能な取り付け手段16が配置されている。取り付け手段16はバックシート4の両端部領域に設けても良く、さらに、両側縁部領域に設けても良い。
【0030】
図8及び図9は、本発明の尿パッド1を使いすておむつ2と併用する場合の断面図を示している。
図8は、尿パッド1を交換用吸収体として使用する場合であり、図1に示すバックシート4が分離されていない尿パッド1を使いすておむつ2の上に取り付ける状態を示している。
図9は、尿パッド1を補助吸収体として使用する場合であり、図2に示すバックシート4の一部が分離されて開口部9が形成された尿パッド1を使いすておむつ2の上に取り付ける状態を示している。
【0031】
【発明の効果】
以上説明したように本発明の吸収性物品は、特に使いすておむつと併用する尿パッドとして用いた場合、交換用吸収体として使用する場合には前記液不透過性のバックシートを配備したまま使用し、使いすておむつの補助吸収体として使用する場合には前記バックシートの少なくとも一部を分離・除去して使用することにより、頻繁に交換できる昼間等においては前記吸収性物品から尿を漏らさず、使いすておむつを繰り返し利用することが可能であり、また尿量が多くおむつの装着時間の長い夜間においては、使いすておむつと共に多量の尿を吸収・保持する事が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の尿パッドのバックシートが分離される前の状態の断面図を示す。
【図2】本発明の尿パッドのバックシートに開口部が形成された状態の断面図を示す。
【図3】図1とは異なる参考例を示し、尿パッドのバックシートが分離される前の状態の断面図を示す。
【図4】図1に示す本発明の尿パッドをバックシート側から見た平面図を示す。
【図5】図4とは異なる例を示す、図1に示す本発明の尿パッドをバックシート側から見た平面図を示す。
【図6】図4及び図5とは異なる例を示す、図1に示す本発明の尿パッドをバックシート側から見た平面図を示す。
【図7】図4、図5及び図6とは異なる例を示す、図1に示す本発明の尿パッドをバックシート側から見た平面図を示す。
【図8】本発明の尿パッドを交換用吸収体として使用する場合の断面図を示す。
【図9】本発明の尿パッドを補助吸収体として使用する場合の断面図を示す。
【符号の説明】
1.尿パッド
2.使いすておむつ
3.液透過性のトップシート
4.液不透過性のバックシート
5.吸収体
6.綿状パルプ
7.高吸収性ポリマー
8.使いすておむつの液透過性トップシート
9.開口部
10.立体ギャザー
11.伸縮性弾性部材
12.サイドシート
13.使いすておむつの液不透過性のバックシート
14.脚周り伸縮性弾性部材
15.使いすておむつの吸収体
16.取り付け手段
17.分離手段(ミシン目)
18.分離手段(引き裂き糸)
19.分離手段(切り込み)
20.液不透過性シート
21.接合手段
Claims (2)
- 液透過性のトップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸収体を有する吸収性物品において、前記バックシートに線状の切れ目を形成する分離手段を具備したことにより、前記バックシートに開口部を形成することができることを特徴とする吸収性物品。
- 前記バックシートの一部分に、使い捨ておむつのトップシートに着脱可能な取り付け手段が配置されていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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