JP5503213B2 - 吸収性物品 - Google Patents

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本発明は、単体としても使用でき、おむつ等のアウター用吸収性物品の吸収能補助用としても使用できる尿取りパッド、失禁パッドなどの吸収性物品に関する。
従来より、かかる吸収性物品として、次の2通りの使用態様が知られている。第1は、吸収性物品単体を下着内に装着し、昼間の軽失禁などを考慮して吸収性物品のみを交換して使用する場合、或いはおむつ等のアウター用吸収性物品の表面側に重ねて装着し、経済的な負担を軽減するため少量の体液を吸収した吸収性物品のみを交換して使用する場合など、単体使用の場合である。第2は、アウター用吸収性物品の表面側に重ねて装着し、夜間の大量の尿漏れなどに備えてアウター用吸収性物品の吸収能を補うために使用する補助使用の場合である。
前記単体使用の場合には、吸収した体液が外側の下着又はアウター用吸収性物品に漏れ出ないように、吸収性物品の外面側は不透液性のシートで覆われている。一方、前記補助使用の場合には、吸収した体液が外側のアウター用吸収性物品に速やかに移行するように、吸収性物品の外面側の全部又は一部が透液性とされている。
このように、前記単体使用の場合と補助使用の場合とでは、吸収性物品の外面側が不透液性/透液性に異ならせる必要がある。このような構成を備える吸収性物品として、例えば下記特許文献1には、バックシートに吸収体を露出する開口を形成するための開口形成手段が備えられた失禁パッドが開示されている。
特開2003−10223号公報
しかしながら、上記特許文献1記載の失禁パッドでは、前記開口形成手段が例えばバックシートの長手方向に関してほぼ中央の領域に形成されると記載されるように、吸収性物品を前記補助使用として使用する場合、アウター用吸収性物品に尿を移行させるための開口が特定の位置にしか形成することができなかった。このため、着用者の性別や体型によって局所的な尿の排泄位置が異なる場合、任意の位置に開口を形成することが不可能であった。
また、上記特許文献1記載の失禁パッドでは、排泄される尿の量には個人差があり、年齢や性別によっても異なるにもかかわらず、予め形成された所定の大きさの開口しか形成することができないため、大量の尿が排泄された場合にはアウター用吸収性物品への移行が間に合わず、補助用の吸収性物品から液漏れ、逆戻りなどの問題を生じるおそれがあった。
さらに、開口を形成した場合でも、開口から露出した部分と外側のおむつ内面とが接触せず、離隔して配設された場合には、開口からの体液移行が効果的に行われず、補助用の吸収性物品に体液が溜まって液漏れ、逆戻りなどの問題を生じるおそれがあった。また、吸収性物品とアウター用吸収性物品とのズレが生じるおそれがあった。
そこで本発明の主たる課題は、吸収性物品のみを交換する単体使用とおむつ等のアウター用吸収性物品の吸収能を補う補助使用とに対応できるようにするとともに、前記補助使用の場合において、アウター用吸収性物品に速やかに体液を移行させ、両者間のズレを防止し、適切な位置及び範囲に開口を形成できるようにした吸収性物品を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、透液性のトップシートと、透液性のバックシートとの間に吸収要素が介在されるとともに、前記バックシートの外面側が粘着剤を介して不透液性の防水シートで覆われた吸収性物品であって、
前記防水シートは、前記粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記防水シートの一部を取り除いて開口を形成するための切断用誘導線が設けられるとともに、該切断用誘導線は前記吸収性物品の前後方向及び幅方向に直交する平面視格子状に形成され、かつ各格子は少なくとも、幅方向に3つ以上、長手方向に3つ以上形成されており、前記粘着剤は前記切断用誘導線に沿って平面視格子状に形成されるとともに、少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されていることを特徴とする吸収性物品が提供される。
上記請求項1記載の発明では、透液性のバックシートの外面側が粘着剤を介して不透液性の防水シートで覆われ、この防水シートは、粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記防水シートの一部を取り除いて開口を形成するための切断用誘導線が設けられるとともに、該切断用誘導線は前記吸収性物品の前後方向及び幅方向に直交する平面視格子状に形成され、かつ各格子は少なくとも、幅方向に3つ以上、長手方向に3つ以上形成されている。また、前記粘着剤は前記切断用誘導線に沿って平面視格子状に形成されるとともに、少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されているため、前記バックシートが防水シートで覆われたそのままの製品状態で前記吸収性物品を下着内やおむつ等のアウター用吸収性物品の表面側に重ねて装着した場合、この吸収性物品のみを交換する使用態様(単体使用)とすることができ、前記防水シートの全部又は一部を前記切断用誘導線から切り離して取り除き、開口を形成した状態で前記吸収性物品をアウター用吸収性物品の表面側に重ねて装着した場合、アウター用吸収性物品の吸収能を補う使用態様(補助使用)とすることができる。このように、本発明に係る吸収性物品は、吸収性物品のみを交換する単体使用と、おむつ等のアウター用吸収性物品の吸収能を補う補助使用との両方の使用態様に対応できるようになっている。
また、本発明では、前記切断用誘導線が前記吸収性物品の前後方向及び幅方向に直交する平面視格子状に形成され、かつ各格子は少なくとも、幅方向に3つ以上、長手方向に3つ以上形成されているため、一区画又は複数区画の格子部分の防水シートを取り除いて開口を形成することができ、着用者の性別や体型、尿の量などを考慮して適切な位置に適切な大きさの開口を形成できるようになる。
さらに、前記補助使用の場合において、前記粘着剤が前記切断用誘導線に沿って平面視格子状に形成されるとともに、少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されているため、前記切断用誘導線から防水シートの一部を取り除いて開口を形成すると、この開口の少なくとも外縁部に前記粘着剤の一部が露出する。この露出した粘着剤を下層のアウター用吸収性物品の表面に接着することにより、開口部をアウター用吸収性物品の表面に密着させることができ、この開口を通じたアウター用吸収性物品への体液移行が効果的に行われるようになる。同時に、吸収性物品とアウター用吸収性物品とのズレも防止できるようになる。
請求項に係る本発明として、前記粘着剤は前記切断用誘導線に跨って、その両側に少なくとも2mm〜100mmの幅で設けられている請求項1記載の吸収性物品が提供される。
上記請求項記載の発明は、補助使用の場合において、開口の外縁部に露出させる粘着剤の幅を規定したものであり、少なくとも2mm〜100mmの幅で粘着剤を露出させることにより、下層のアウター用吸収性物品の表面に確実に接着できるようにしたものである。これにより、防水シートに開口を形成する使用態様において、吸収性物品に吸収された体液が速やかに下層のアウター用吸収性物品に移行できるようになる。
以上詳説のとおり本発明によれば、吸収性物品のみを交換する単体使用と、おむつ等のアウター用吸収性物品の吸収能を補う補助使用とに対応できるとともに、前記補助使用の場合において、アウター用吸収性物品に速やかに体液が移行し、両者間のズレが防止でき、適切な位置及び範囲に開口が形成できるようになる。
本発明に係る尿取りパッド1の裏面図である。 その一部破断表面図である。 図2のIII−III線矢視図である。 尿取りパッド1のアウター用おむつ30への装着状態を示す断面図である。 開口10を形成した状態を示す尿取りパッド1の裏面図である。 開口10を形成した尿取りパッド1のアウター用おむつ30への装着状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
(尿取りパッド1の構造)
本発明に係る尿取りパッド1は、図1〜図3に示されるように、綿状パルプ等からなり、例えば長方形状(又は砂時計形状等)のある程度の剛性を有する吸収体4と該吸収体4を囲繞する被包シート5とからなる吸収要素6と、該吸収要素6の表面側(肌当接面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性のトップシート3と、前記吸収要素6の裏面側(非肌当接面側)を覆うように配設された有孔または無孔の不織布や孔開きプラスチックシート等からなる透液性のバックシート2と、前記バックシート2の外面側を粘着剤12を介して覆う紙やフィルム素材等からなる不透液性の防水シート7とから主に構成されている。なお、前記防水シート7の裏面側(非肌当接面側)には、下着又はアウター用おむつとのズレ止めのためのズレ止め粘着剤層(図示せず)を設けることができる。
本発明では特に、前記防水シート7は、前記粘着剤12に対して剥離可能とされるとともに、前記防水シート7の一部を取り除いて開口10を形成するための切断用誘導線11が設けられ、かつ前記粘着剤12は少なくとも前記切断用誘導線11を跨ぐように所定幅で形成されている。
以下、更に各構成について具体的に詳述すると、
前記吸収要素6を構成する吸収体4は、たとえば綿状パルプ等の繊維集合体と高吸収性ポリマー(SAP)、繊維状SAP等の高吸収材とにより構成され、図示例では長方形状のものが使用され、その幅寸法は股間部への当たりによって着用者にゴワ付き感を与えない寸法幅となっている。吸収体4の平面形状としては、脚回りへの当たりを和らげるために両側部に夫々括れ部を有する略砂時計状とすることもできる。
また、前記吸収体4に合成繊維を混合しても良い。前記合成繊維は、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができるし、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。前記合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
前記高吸収性ポリマーとしては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。前記吸水性能を有する高吸収性ポリマーは製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力(吸収倍率)と吸水速度の調整が可能である。前記吸収体4における高吸収性ポリマーの含有比率は、30〜70%程度が適当であるが、これに限るものではない。
前記吸収体4は、被包シート5によって囲繞されている。被包シート5は、ティシュー等の紙材からなるクレープ紙を使用することもできるが、吸収速度を速めるため不織布を使用することが好ましい。不織布を用いる場合は、スパンボンド法やSMS法により加工された不織布、特にSMS法により加工された不織布が、薄さと強度のバランスに優れる点で好適である。一方、前記被包シート5は無くても良く、吸収体4を表面シート3及び裏面シート2で直接包む方が吸収速度、コストの面で好ましい。
前記吸収要素6の表面側(肌当接面側)を覆う透液性のトップシート3としては、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維は、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、SMS法、サーマルボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。特には、吸収体4を構成するパルプ及びSAPが抜け出ないように、SMS法により加工された不織布が好適である。トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、尿などが速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。前記トップシート3は、吸収要素6の側縁部から側方まで延在している。
前記吸収要素6の裏面側(外面側)を覆う透液性のバックシート2としては、上記トップシート3と同様に有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。前記バックシート2も、吸収要素6の側縁部から側方の前記トップシート3と同様の範囲まで延在している。図示例では、トップシート3とバックシート2とが別体のシート材で構成したものをそれぞれ吸収要素6の表裏面に覆っているが、前記トップシート3及びバックシート2を構成する不織布が、連続する1枚の不織布からなり、この不織布によって前記吸収要素6を額巻き又は被包するようにして包むようにしてもよい。
前記バックシート2の裏面側(外面側)は、不透液性の防水シート7で覆われている。前記防水シート7としては、紙やポリエチレンまたはポリプロピレンなどの不透液性プラスチックフィルム、不織布などが用いられるが、近年はムレ防止の点から透湿性を有するものが好適に用いられる。前記プラスチックフィルムは、たとえばポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン樹脂中に無機充填材を溶融混練してシートを形成した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートであり、仮にシート厚が同じであれば無孔シートよりも剛性が低下するため、柔軟性の点で勝るものとなる。具体的には、JIS Z 0208に準じて測定された透湿度が1500〜12000g/m・24hr、好ましくは2000〜12000g/m・24hrの不透液性シートを使用するのが望ましい。
前記防水シート7は、前記バックシート2側の面に剥離処理が施されることにより、粘着剤12に対して剥離可能とされている。この剥離処理としては、前記バックシート2側となる面に対し、例えばシリコン系樹脂、フッ素系樹脂、または四フッ化エチレン系樹脂などの離型処理液を塗工するかスプレー塗布する離型処理を行うことができる。なお、特別に剥離処理をしなくても、実質的に粘着力の低下を招かないものであれば、フィルムそのものであっても、不織布そのものであっても良い。
前記防水シート7には、その一部を取り除いて開口10(図5参照)を形成するための案内となる切断用誘導線11が設けられている。前記切断用誘導線11は、例えば断続的に防水シート7を貫通する切込み線からなるミシン目または連続した厚み方向への半切込み線などの易引裂性の線とすることができる。
前記切断用誘導線11は、図1に示されるように、尿取りパッド1の前後方向及び幅方向に直交する平面視格子状に形成されることが好ましい。図示例では、尿取りパッド1の前後方向及び幅方向の全長に亘って設けられているが、その中間領域に格子状に設けるようにしても良い。
前記切断用誘導線11を格子状に形成した場合、各格子が一辺約4mm〜200mmの長方形又は正方形とされている。また、図示例のように前後方向及び幅方向の全長に亘って切断用誘導線11、11…が形成される場合、各格子は少なくとも、幅方向に3つ以上、長手方向に3つ以上形成することが好ましい。
前記切断用誘導線11を平面視格子状に形成した場合には、前記切断用誘導線11から一区画又は複数区画の格子部分の防水シート7を切り離して取り除くことにより、任意の位置に任意の大きさの開口10を形成することができる。例えば図5に示される例では、尿取りパッド1の中央部の2区画の格子部分の防水シート7を取り除いて開口10が形成されている。なお、前記開口10は、離隔する格子部分の防水シート7を取り除くことにより、離隔する複数の開口10…を形成するようにしても良い。これにより、着用者の性別や体型、尿の量などを考慮して適切な位置に適切な大きさの開口10が形成できるようになる。
ここで、前記切断用誘導線11から防水シート7の一部を取り除いて開口10を形成する際、前記防水シート7のバックシート2側の面が粘着剤12に対して剥離可能とされているため、粘着剤12から防水シート7が簡単に剥離できるようになっている。
一方、少なくともこの切断用誘導線11を跨ぐように所定幅で前記粘着剤12が形成されている。この粘着剤12としては、非透水性、撥水性を有するホットメルト接着剤を使用することが望ましく、その他スチレン系ポリマー、粘着付与剤、可塑剤のいずれかが主成分であるものも使用することができる。前記スチレン系ポリマーとしては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体、スチレン−イソブチレン−スチレン共重合体等が挙げられるが、これらのうち1種のみを使用しても、2種以上のポリマーブレンドであってもよい。この中でも熱安定性が良好であるという点で、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンブロック共重合体が好ましい。また、前記粘着付与剤および可塑剤としては、常温で固体のものを好ましく用いることができ、粘着付与剤ではたとえばC5系石油樹脂、C9系石油樹脂、ジシクロペンタジエン系石油樹脂、ロジン系石油樹脂、ポリテルペン樹脂、テルペンフェノール樹脂等が挙げられ、前記可塑剤では例えば、リン酸トリフェニル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジオクチル等のモノマー可塑剤の他、ビニル重合体やポリエステルのようなポリマー可塑剤が挙げられる。
前記粘着剤12は、前記切断用誘導線11に跨って、その両側に少なくとも2mm〜100mmの幅で、好ましくは5mm〜50mmの幅で面状に塗布されるようにすることが望ましい。前記切断用誘導線11の両側に少なくとも2mm〜100mmの幅で塗布することにより、開口10を形成した場合に、開口10の外縁部に少なくとも2mm〜100mmの幅で粘着剤12が露出する。この露出する粘着剤12の幅は、下層のアウター用おむつ30の表面への接着性を考慮して定められるものである。また、前記粘着剤12を前記切断用誘導線11を含む領域に面状に形成することにより、前記切断用誘導線11をミシン目など断続的に防水シート7を貫通する切込み線によって形成した場合でも、防水シート7の不透液性が損なわれないようにしている。
具体的に図示例では、格子状に形成された切断用誘導線11を跨ぐようにその両側に所定幅で設けられた格子状の粘着剤12aと、防水シート7の外縁部に沿う枠状の粘着剤12bとが形成されている。
ところで、図示しないが、尿取りパッド1の表面がわ両側部に起立する立体ギャザーを形成するギャザー用シートを配設することにより、横漏れの防止を図ることができる。
(尿取りパッド1の使用方法)
上記尿取りパッド1の使用方法について説明する。先ず第1の使用態様として、尿取りパッド1単体を下着内に装着し、昼間の軽失禁などを考慮して尿取りパッド1のみを交換して使用する場合、バックシート2の外面側が前記防水シート7で覆われたそのままの状態で下着内に介装させる。同様に、図4に示されるように、アウター用おむつ30の表面側に重ねて装着し、経済的な負担を軽減するため少量の体液を吸収した尿取りパッド1のみを交換して使用する場合も、バックシート2の外面側が前記防水シート7で覆われたそのままの状態でアウター用おむつ30の表面側に介装させる。
このように尿取りパッド1のみを交換する単体使用の場合には、バックシート2の外面側が不透液性の防水シート7で覆われているため、吸収体4に吸収された体液が外面側の下着又はアウター用おむつ30にまで漏れ出ることが無く、尿取りパッド1のみを交換する使用態様とすることができる。
一方、第2の使用態様として、アウター用おむつ30の表面側に重ねて装着し、夜間の大量の尿漏れなどに備えてアウター用おむつ30の吸収能を補うために使用する補助使用の場合には、図5に示されるように、防水シート7の一部を前記切断用誘導線11から切り離して取り除き、開口10を形成した状態で、図6に示されるように、アウター用おむつ30の表面側に重ねて介装させる。
これにより、尿取りパッド1の吸収体4に吸収された体液は、前記開口10から下層のアウター用おむつ30に移行し、アウター用おむつ30の吸収能を補助する補助使用としての機能が発揮できるようになる。
また、前記開口10の少なくとも外縁部には、前記切断用誘導線11を跨ぐように所定幅で形成された粘着剤12の一部が露出するため、この粘着剤12の接着作用により、開口10を下層のアウター用おむつ30の表面に密着させることができるようになり、開口10を通じたアウター用おむつ30への体液移行が効果的に行われるようになる。これと同時に、尿取りパッド1とアウター用おむつ30とのズレも防止できるようになる。
1…尿取りパッド、2…バックシート、3…トップシート、4…吸収体、5…被包シート、6…吸収要素、7…防水シート、10…開口、11…切断用誘導線、12…粘着剤

Claims (2)

  1. 透液性のトップシートと、透液性のバックシートとの間に吸収要素が介在されるとともに、前記バックシートの外面側が粘着剤を介して不透液性の防水シートで覆われた吸収性物品であって、
    前記防水シートは、前記粘着剤に対して剥離可能とされるとともに、前記防水シートの一部を取り除いて開口を形成するための切断用誘導線が設けられるとともに、該切断用誘導線は前記吸収性物品の前後方向及び幅方向に直交する平面視格子状に形成され、かつ各格子は少なくとも、幅方向に3つ以上、長手方向に3つ以上形成されており、前記粘着剤は前記切断用誘導線に沿って平面視格子状に形成されるとともに、少なくとも前記切断用誘導線を跨ぐように所定幅で形成されていることを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記粘着剤は前記切断用誘導線に跨って、その両側に少なくとも2mm〜100mmの幅で設けられている請求項1記載の吸収性物品。
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