JP2000126228A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

Info

Publication number
JP2000126228A
JP2000126228A JP10308310A JP30831098A JP2000126228A JP 2000126228 A JP2000126228 A JP 2000126228A JP 10308310 A JP10308310 A JP 10308310A JP 30831098 A JP30831098 A JP 30831098A JP 2000126228 A JP2000126228 A JP 2000126228A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
urine
sheet
diaper
urine pad
liquid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10308310A
Other languages
English (en)
Inventor
Kinya Asai
欣哉 朝井
Toshimi Takesue
聡美 武末
理恵 ▲桑▼原
Rie Kuwabara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oji Paper Co Ltd filed Critical Oji Paper Co Ltd
Priority to JP10308310A priority Critical patent/JP2000126228A/ja
Publication of JP2000126228A publication Critical patent/JP2000126228A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Undergarments, Swaddling Clothes, Handkerchiefs Or Underwear Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 交換用吸収体として使用する場合には吸収性
物品からの尿漏れを防止して使いすておむつの再利用が
可能であり、補助吸収体として使用する場合には使いす
ておむつと共に多量の尿を吸収することが可能な、使い
すておむつと併用する尿パッドとして使用可能な吸収性
物品を提供する。 【解決手段】 液透過性のトップシートと、液不透過性
のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸
収体を有してなり、前記バックシートの少なくとも一部
分には開口部が形成され、且つ、前記開口部の周縁には
接着剤層が形成されており、さらに、前記開口部を覆っ
て液不透過性シートが配置され、且つ、前記接着剤層を
介して前記バックシートと剥離可能に接着されているこ
とを特徴とする吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、吸収性物品に関するも
のであり、更に詳しくは、紙おむつ、おむつカバー、失
禁パンツ、下着等と組み合わせて使用する吸収性物品に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に紙おむつ、おむつカバー、失禁パ
ンツ、下着等に着脱可能な使いすての尿パッド、生理用
ナプキンなどの吸収性物品は、液透過性のトップシート
と液不透過性のバックシートと、これら両シートの間
に、綿状パルプ、高吸収性ポリマー、親水性シート等か
らなる吸収体を配置した構成になっており、尿・血液等
はトップシートを通って吸収体に吸収される。上記製品
の中でも特に失禁製品は、乳幼児のみならず、病人或い
は失禁しがちな高齢者等にとっては必需品として多用さ
れており、最近はますます高齢化社会の度合いが進んで
きていることから、失禁者当人は勿論、介護者にとって
もさらに使いやすく安価で負担のかからない製品が望ま
れている。そのような製品の一つとして使いすておむつ
と併用して使用する尿パッドがあげられる。
【0003】一般的に、使いすておむつと尿パッドを併
用する際には、尿パッドは「交換用吸収体」としての役
割と、使いすておむつの「補助吸収体」としての役割
の、2つの役割が求められる。
【0004】交換用吸収体として使用される場合、頻繁
におむつ交換が可能な昼間等では、尿パッドのみを交換
することにより使いすておむつまでは尿で濡らすことが
ないため、使いすておむつを何度か繰り返し使用するこ
とが可能となる。この場合、安価で小さな尿パッドの交
換だけで済むため経済的であり、排出されるゴミの量も
少なくて済む。
【0005】一方、補助吸収体として使用される場合、
尿量が多く、また長時間おむつ交換が行われない就寝時
等では、使いすておむつと共に尿を吸収することにより
吸収性能を大幅に増大させることができることから、夜
間時のおむつ取り替え回数を少なくし、着用者の快適性
と安眠を守ると共に介護者の手間も大幅に減らすことが
できる。
【0006】しかしながら、従来の尿パッドの使われ方
には次のような問題点がある。すなわち、尿パッドを使
いすておむつの補助吸収体として使用する場合、使いす
ておむつの吸収体が活用されるのは、尿パッドの吸収限
界を越えた場合や装着不備等により尿パッドから尿が溢
れ出した場合のみである。そのため、積極的に使いすて
おむつの吸収体を利用するためには、ある量以上では尿
パッドから尿が溢れ出す性能が必要となる。
【0007】一方、尿パッドを交換用吸収体として使用
する場合には、使いすておむつを繰り返し使用するため
に、尿パッドに立体ギャザーを配備したり、側縁部に液
不透過性のシートを配備する等の工夫を施し、尿パッド
より尿が溢れ出さない性能が求められ、上記の補助吸収
体として使用する場合に求められる性能と相反する性能
が要求される。
【0008】さらに、尿パッドを補助吸収体として使用
する場合、使いすておむつの液透過性トップシートは、
その表面に尿パッドが配置されるため尿と接する面積が
少なくなり、使いすておむつの吸収体を充分有効に活用
できなくなるため、尿パッドを補助吸収体として使いす
ておむつと併用することによる大幅な吸収能の向上が期
待できなくなる。
【0009】また、尿パッドを補助吸収体として使用す
る場合には、通常尿パッドは使いすておむつのトップシ
ート上の概ね中央部に配置されるために、使いすておむ
つの長手方向両側縁部から尿パッドの両側縁部までの距
離が狭くなり、尿パッドの長手方向両側縁部より溢れ出
た尿を吸収するための使いすておむつの上の面積は小さ
いものとなる。そのため、着用時或いは着用中に、尿パ
ッドの位置ずれや、尿パッドに配置された立体ギャザー
のよれ等により、尿パッドの側縁部より尿が溢れ出した
場合には、使いすておむつの側縁部からも尿が漏れ出し
易くなるという問題がある。この場合、おむつ着用者が
不快であるばかりでなく、介護者にとっても後始末に手
間がかかり大きな負担となる。
【0010】しかしながら、尿パッドを、尿量が多く長
時間着用した場合でも溢れ出さない設計にすると、尿パ
ッド自身の吸収能を向上させる必要があるために多くの
パルプ、高分子吸収体(SAP)などの吸収材料が必要
になり、吸収体が大きく厚く嵩張るために持ち運びが不
便になり、さらには装着感やフィット性が悪化するとい
う問題が生じる。
【0011】これらの問題点を解決するためにさまざま
なものが提案されてきた。例えば、積極的に使いすてお
むつの吸収体を活用するために尿パッドのバックシート
を液透過性にするという提案(特開昭63ー30960
2号公報)や、使いすておむつの吸収体も活用しなが
ら、尿パッドのみの交換により使いすておむつを繰り返
し使用できるように、なるべく尿が使いすておむつにま
で浸透しないように尿パッドの液透過性バックシートの
一部を液不透過処理した提案(特開昭63ー30960
3号公報)がある。また、頻繁に尿パッドの交換可能な
時には、尿が尿パッドから漏れにくいように尿パッドに
配備した液不透過性のサイドフラップを広げて使用し、
長時間交換ができないときには、該液不透過性のサイド
フラップを折り曲げて幅狭にして、尿が尿パッドの長手
方向側縁部より容易に使いすておむつ側に移動し、使い
すておむつの吸収性能も活用するという提案(特開平1
0ー28701号公報)がされている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、尿パッ
ドのバックシートの全部或いは一部が液透過性である場
合には、尿パッドのみを頻繁に交換して使用しても、尿
が使いすておむつにまで浸透してしまい、使いすておむ
つを繰り返し使用するには適していないという問題があ
った。
【0013】また、液不透過性のサイドフラップを利用
する場合、補助吸収体として使用する際には尿パッドの
側縁部より尿が溢れ出易くなり使いすておむつの吸収体
をわずかに活用することはできるが、この場合も交換用
吸収体として使用する場合に必要な尿パッドの側縁部か
ら尿が溢れ出しにくいという性能と、使いすておむつの
補助吸収体として使用する場合に必要な、ある量以上に
なると尿パッド側縁部より尿が漏れ出すという性能との
両立が充分になされているとは言えない。
【0014】本発明の目的は、上記の従来の尿パッドの
有する問題点を解決し、尿パッドのみを交換する交換用
吸収体として使用する場合には、尿パッドからの尿漏れ
を防止し、使いすておむつを再利用することが可能であ
り、また、使いすておむつの補助吸収体として使用する
場合には、使いすておむつと共に多量の尿を吸収・保持
することが可能な吸収性物品を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、液透過性のト
ップシートと、液不透過性のバックシートと、これら両
シートの間に配置された吸収体とを有する吸収性物品に
おいて、前記バックシートの少なくとも一部分には開口
部が形成され、且つ、前記開口部の周縁には接着剤層が
形成されており、さらに、前記開口部を覆って液不透過
性シートが配置され、且つ、前記接着剤層を介して前記
バックシートと剥離可能に接着されていることを特徴と
する吸収性物品に存する。
【0016】また、本発明は、前記液不透過性シートの
一部分に、着脱可能な取り付け手段が配置されているこ
とを特徴とする前記記載の吸収性物品に存する。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、液不透過
性のバックシートの少なくとも一部分に開口部が形成さ
れ、且つ、開口部の周縁には接着剤層が形成されてお
り、さらに、開口部を覆って液不透過性シートが配置さ
れ、前記接着剤層を介してバックシートと剥離可能に接
着されている。このような構成を有する本発明の吸収性
物品は、特に、これを使いすておむつのトップシート上
に配置して、使いすておむつと併用する尿パッドとして
使用する場合、尿パッドを交換用吸収体として使用し、
尿パッドのみを交換して使いすておむつを再利用する場
合には、尿パッドからの尿漏れを防止して使いすておむ
つを確実に再利用できるものである。この場合、液不透
過性シートの一部分に着脱可能な取り付け手段を設けて
おくことが好ましい。これにより、尿パッドを使いすて
おむつの上に固定することができ、着用時或いは装着中
に尿パッドがずれて尿が漏れ出すのを防止することがで
きる。
【0018】また、尿パッドを補助吸収体として使用
し、使いすておむつを長時間装着して尿パッドとおむつ
の両方に尿を吸収させる場合には、液不透過性シートを
剥離してバックシートに開口部を形成することにより、
おむつと共に多量の尿を吸収、保持することができるも
のである。この場合、開口部の周縁に形成した接着剤層
により、尿パッドを使いすておむつの上に固定すること
ができ、着用時或いは装着中に尿パッドがずれて尿が漏
れ出すのを防止できる。
【0019】本発明の吸収性物品を構成する液透過性ト
ップシート、吸収体及び液不透過性バックシートについ
ては、公知のものを特に制限無く用いることができる
が、以下に、本発明において使用される材料について具
体的に説明する。
【0020】トップシート 本発明において使用されるトップシートは、坪量が10
〜40g/m2で、構成繊維の繊維径が4デニール以下
の親水性繊維からなる、液透過性の不織布、織布等が用
いられる。さらに、詳しくは、ポリプロピレン、ポリエ
チレン、ポリエステル、または、ポリエステル、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊
維等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポリエス
テル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/
ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましいが、特
に制限をうけるものではない。
【0021】吸収体 本発明において使用される吸収体は、綿状パルプと高吸
水性材料である高吸収性ポリマーが混合されており、さ
らに親水性シートによりくるまれている。または、綿状
パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合し
て熱圧着してもよい。前記吸収体の構成は特に制限され
るものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする
単独層でも良く、綿状パルプに高吸水性材料を均一に混
合した層状のものでも良く、或いは綿状パルプを主成分
とする2つの層の間に高吸水性材料からなる均一な層を
挟み込んだ構成であっても良い。吸収体の形状として
は、砂時計型、矩形型、T字型、長円形型、楕円形型、
ひょうたん型、しゃもじ型等の投影平面を有するもので
あって、その寸法は、尿パッド、生理用ナプキン等の種
類やその用途により異なるものの、一般には、長さ10
0〜500mm、幅40〜180mm程度である。綿状
パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パル
プシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長
5mm以下のものである。パルプ原料としては、針葉樹
に限らず、広葉樹、わら、竹およびケフナも適用され
る。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、
例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の
吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、
50〜400g/m2である。
【0022】高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、
セルロース系、合成ポリマー系等が挙げられる。すなわ
ち、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デ
ンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化
物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケ
ン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体
のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合
体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアク
リルアミドー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共
重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル
酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカル
ボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコ
ールー無水マレイン酸反応物の架橋物などが使用できる
が、この中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収
するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収
性能の点から最も適当である。高吸収性ポリマーの分布
量は、綿状パルプの乾燥状態で全重量の10〜500
%、好ましくは15〜300%であり、かかる量の高吸
収性ポリマーが綿状パルプに実質的に均一に分布するこ
とにより、高吸収性ポリマーが尿を吸収して膨潤したと
き、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的
に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液
を3次元方向に透過、吸収する。
【0023】また、熱融着性物質としては、綿状パルプ
と混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱
融着性物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエ
ステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂
等が使用可能であり、また、ポリエステル、ポリプロピ
レン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等
でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリ
エステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレ
ンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊維径は1〜5
デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのもの
が、綿状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限
をうけるものではない。これらマット層を一定以上の圧
力で熱圧着することによって、熱融着性物質による骨格
構造を形成し、湿潤時においてもマット層自体の強度を
持つことが可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロー
ル、熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター
等、特に限られていないが、マット層に均一に熱が伝わ
り、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出
来れば良い。
【0024】親水性シートは、例えば、ティシュ、吸収
紙、親水性不織布等、親水性のシートであれば良い。吸
収体の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどによ
り、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等にな
るように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状
であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異な
り、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエ
ンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧
縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
【0025】バックシート 本発明において使用されるバックシートは、薄く、液不
透過性のプラスティックフィルムのウェブまたはシート
からなる。プラスティックは、例えばポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリビニルクロライド、またはこれらと
同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースとするフ
ィルムのウェブまたはシートなどの材料から形成するこ
とができる。バックシート材料は透明でも不透明でも良
く、またエンボス加工した表面を有するようにすること
もできる。また、ほぼ液不透過性になるようにつくられ
た不織布の繊維ウェブからつくることもできる。
【0026】本発明のバックシートは、少なくとも一部
分にあらかじめ開口部が形成されており、さらにその周
縁部には接着剤層が形成されている。また、開口部の形
状は特に限定されるものではなく、矩形、円形、楕円
形、三角形等の形に形成することができ、さらに、複数
本のスリット状の開口部を形成してもよい。また、開口
部の大きさも特に限定されるものでなく、尿パッドを使
いすておむつの補助吸収体として使用する際に尿パッド
に吸収された尿が使いすておむつのトップシート上へ速
やかに移動できる大きさであれば良い。
【0027】液不透過性シート 本発明において使用される液不透過性シートは、薄く、
液不透過性のプラスティックフィルムのウェブまたはシ
ートからなる。プラスティックは、例えばポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、またはこ
れらと同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースと
するフィルムのウェブまたはシートなどの材料から形成
することができる。液不透過性シート材料は透明でも不
透明でも良く、またエンボス加工した表面を有するよう
にすることもできる。また、ほぼ液不透過性になるよう
につくられた不織布の繊維ウェブからつくることもでき
る。尚、液不透過性シートは、液不透過性バックシート
と同素材でも良く、異なる素材でも良い。
【0028】また、本発明の液不透過性シートは、バッ
クシートと接する面に剥離剤層が形成されており、前記
バックシートの開口部を覆うように配置されるととも
に、前記開口部の周縁に配置された接着剤層を介して、
前記バックシートと剥離可能に接着されている。液不透
過性シートをこのような構成にすることにより、尿パッ
ドを交換用吸収体として使用する時には、液不透過性シ
ートとバックシートは液不透過性が維持できるように接
合されており、また、補助吸収体として使用する時に
は、液不透過性シートをバックシートから剥離すること
が可能である。
【0029】また、本発明の液不透過性シートは、使い
すておむつと接する面には、その一部に使いすておむつ
への着脱可能な取り付け手段が配置されている。着脱可
能な取り付け手段としては、使いすておむつのトップシ
ート面と着脱可能に接着できる接着剤層、或いは、使い
すておむつのトップシート面と係止可能な面ファスナー
のフック材等を用いることができ、これらを液不透過性
シートに配置すればよい。
【0030】本発明の吸収性物品は使いすておむつと併
用する尿パッドとして有利に使用することができるが、
その他にも失禁パッド、羽根付きタイプ若しくは羽根無
しタイプの生理用ナプキン等として吸収性物品を単独
で、或いは他の部材と併用して使用することができる。
【0031】
【実施例】以下、図面により、使いすておむつと併用す
る尿パッドを例にして、本発明の吸収性物品を詳細に説
明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0032】図1は、本発明の尿パッドを交換用吸収体
として使用する場合における、尿パッドを幅方向に切断
した状態を示す断面図であり、バックシート3と液不透
過性シート9が接合されている状態を示している。図1
において、尿パッド1は、液透過性のトップシート2
と、液不透過性のバックシート3と、これら両シートの
間に配置された吸収体4からなり、また、バックシート
3には、開口部5が設けられ、さらに、開口部5を覆う
ように液不透過性シート9が接着剤層7介して接合され
ている。この場合、液不透過性シート9には剥離剤層8
が形成されており、これにより、液不透過性シート9は
バックシート3と剥離可能に接合されている。また、液
不透過性シート9には、使いすておむつへの着脱可能な
取り付け手段6が配置されており、尿パッド1を交換用
吸収体として使用する場合に、尿パッドが着用時或いは
装着中にずれて尿が漏れ出すのを防止することができ
る。また、尿パッド1には、防漏性を増すためにその両
側縁に沿って伸縮弾性体を配置しても良く、さらに、立
体ギャザーを形成しても良い。
【0033】図2は、本発明の尿パッドを補助吸収体と
して使用する場合における、尿パッドを幅方向に切断し
た状態を示す断面図であり、バックシート3の開口部5
を覆って配置されていた液不透過性シートが剥離された
状態を示している。この場合、液不透過性シートを接合
していた接着剤層7は、使いすておむつへの取り付け手
段として使用され、尿パッドが着用時或いは装着中にず
れて、尿が漏れ出すのを防止することができる。
【0034】図3は、本発明の尿パッドをバックシート
3側から見た平面図であり、液不透過性シート9を剥離
し、開口部を形成している途中の状態を示している。図
3において、バックシート3には、あらかじめ開口部5
が形成され、開口部5の周縁には接着剤層7が設けられ
ている。さらに、開口部5を覆うように液不透過性シー
ト9が配置され、バックシート3に設けられた接着剤層
7と液不透過性シート9に設けられた剥離剤層8によ
り、液不透過性シート9とバックシート3は剥離可能に
接合されている。さらに液不透過性シート9には、使い
すておむつへの着脱可能な取り付け手段6が配置されて
いる。
【0035】図4及び図5は、本発明の尿パッド1を使
いすておむつ10と併用する場合の幅方向の断面図を示
している。図4は、尿パッド1を交換用吸収体として使
用する場合を示しており、液不透過性シート9に設けら
れた取り付け手段6により、尿パッド1は使いすておむ
つ10のトップシート14に接着されている。
【0036】図5は、尿パッド1を補助吸収体として使
用する場合を示しており、液不透過性シート9が除去さ
れて開口部5が形成された尿パッド1を使いすておむつ
10の上に取り付けた状態を示している。この場合、バ
ックシートに配置された接着剤層7を介して尿パッド1
が使いすておむつ10のトップシート14と接着し、尿
パッド1が使いすておむつ10に固定されている。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の吸収性物
品は、特に使いすておむつと併用する尿パッドとして用
いた場合、交換用吸収体として使用する場合には液不透
過性シートを接合したまま使用し、吸収性物品から尿を
漏らすことなく、使いすておむつを再使用することが可
能であり、また、使いすておむつの補助吸収体として使
用する場合には液不透過性シートを剥離して使用するこ
とにより、使いすておむつと共に多量の尿を吸収・保持
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】液不透過性シートが接合されている本発明の尿
パッドを幅方向に沿って切断した状態を示す断面図。
【図2】液不透過性シートが剥離された後の本発明の尿
パッドを幅方向に沿って切断した状態を示す断面図。
【図3】本発明の尿パッドをバックシート側から見た平
面図。
【図4】本発明の尿パッドを交換用吸収体として使用す
る場合の断面図。
【図5】本発明の尿パッドを補助吸収体として使用する
場合の断面図。
【符号の説明】
1.尿パッド 2.液透過性のトップシート 3.液不透過性のバックシート 4.吸収体 5.開口部 6.剥離可能な取り付け手段 7.接着剤層 8.剥離剤層 9.液不透過性シート 10.使いすておむつ 11.立体ギャザー 12.伸縮性弾性部材 13.サイドシート 14.使いすておむつの液透過性トップシート 15.使いすておむつの液不透過性のバックシート 16.使いすておむつの吸収体 17.脚周り伸縮性弾性部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3B028 EB27 EB31 EC04 EC09 EC16 KA01 3B029 BA04 BA12 BA13 BA18 BB05 BB08 BD12 BD13 BD14 BD15 BD17 BD19 4C003 AA01 FA01 4C098 AA09 CC03 CC16 CE02 CE06 CE07 CE08 DD10 DD25 DD26 DD28 DD30

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシートと、液不透過性
    のバックシートと、これら両シートの間に配置された吸
    収体とを有する吸収性物品において、 前記バックシートの少なくとも一部分には開口部が形成
    され、且つ、前記開口部の周縁には接着剤層が形成され
    ており、さらに、前記開口部を覆って液不透過性シート
    が配置され、且つ、前記接着剤層を介して前記バックシ
    ートと剥離可能に接着されていることを特徴とする吸収
    性物品。
  2. 【請求項2】 前記液不透過性シートの一部分に、着脱
    可能な取り付け手段が配置されていることを特徴とする
    請求項1記載の吸収性物品。
JP10308310A 1998-10-29 1998-10-29 吸収性物品 Pending JP2000126228A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308310A JP2000126228A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 吸収性物品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10308310A JP2000126228A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 吸収性物品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000126228A true JP2000126228A (ja) 2000-05-09

Family

ID=17979522

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10308310A Pending JP2000126228A (ja) 1998-10-29 1998-10-29 吸収性物品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000126228A (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093439A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2004188115A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2004329302A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Daio Paper Corp 体液吸収性パッドおよび体液吸収性物品
JP2008000433A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2010131087A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Kao Corp 尿取りパッド
JP2011030718A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2011072451A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Daio Paper Corp 補助吸収性物品及びこれに使用されるアウター用吸収性物品
CN109199704A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 湖南康程护理用品有限公司 一种卫生巾及其制造方法
WO2021125234A1 (ja) * 2019-12-20 2021-06-24 ユニ・チャーム株式会社 補助ナプキン、及び、ナプキンセット
JP7566542B2 (ja) 2020-09-11 2024-10-15 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品群、及び、生理用補助パッド

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003093439A (ja) * 2001-09-26 2003-04-02 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2004188115A (ja) * 2002-12-13 2004-07-08 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2004329302A (ja) * 2003-04-30 2004-11-25 Daio Paper Corp 体液吸収性パッドおよび体液吸収性物品
JP2008000433A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2010131087A (ja) * 2008-12-02 2010-06-17 Kao Corp 尿取りパッド
JP2011030718A (ja) * 2009-07-31 2011-02-17 Daio Paper Corp 吸収性物品
JP2011072451A (ja) * 2009-09-30 2011-04-14 Daio Paper Corp 補助吸収性物品及びこれに使用されるアウター用吸収性物品
CN109199704A (zh) * 2017-06-30 2019-01-15 湖南康程护理用品有限公司 一种卫生巾及其制造方法
WO2021125234A1 (ja) * 2019-12-20 2021-06-24 ユニ・チャーム株式会社 補助ナプキン、及び、ナプキンセット
JP7566542B2 (ja) 2020-09-11 2024-10-15 ユニ・チャーム株式会社 吸収性物品群、及び、生理用補助パッド

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6793649B1 (en) Absorbent article for prevention of sideward leak
CA2441038C (en) Absorbent article having hydrophobic leak protection zones
KR19980064741A (ko) 일회용 착용 흡수성 물품
JP4023005B2 (ja) 吸収性物品
JPH09173381A (ja) 吸収性物品
JP4746833B2 (ja) 女性用失禁パッド
JP2000126228A (ja) 吸収性物品
JP2000014700A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP2011072612A (ja) 補助吸収体
WO2000009056A1 (en) Elastic-sided absorbent pad with soft, comfortable side panels
JP2004201894A (ja) 使いすておむつ
KR100675848B1 (ko) 일회용 기저귀의 초박형 흡수코어 및 그 제조방법
JP2001178772A (ja) パンツ型使いすておむつ
JP2000210320A (ja) 吸収性物品
JPH0928732A (ja) 吸収性物品
JP2004057541A (ja) 使いすておむつ
JPH11216163A (ja) パンツ型使いすておむつ
JPH09276333A (ja) 吸収性物品
US20030120244A1 (en) Novel leg cuff configuration
JPH11123207A (ja) 吸収性物品
JP2009178235A (ja) 吸収性物品
JPH10192340A (ja) 使いすておむつ
JP4378834B2 (ja) 男性用尿パッド
JP2005087655A (ja) 女性用失禁パッド
JP4265098B2 (ja) 使いすておむつ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20041217

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070116

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070123

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080219