JP2008000433A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】漏れを防止しつつ排泄液の吸収量を増加できる補助パッドを提供する。
【解決手段】第1吸収本体部1の透液性表面シート5と第2吸収本体部2の透液性下面シート12とを、幅方向中心線近傍が非接合部17となるように幅方向に離間した接合部16,16にて接合する。接合部16,16により排泄液の移動を阻害することがなく、透液性表面シート5と透液性下面シート12とが拡散層となって排泄液を拡散させるので、漏れを防止しつつ各吸収体7,13全体を有効に利用して排泄液の吸収量を増加できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、子供用、大人用、あるいは失禁用の使い捨て吸収性物品に関する。
従来、この種の使い捨て吸収性物品としては、装着者に着用させるアウタとして使用されるおむつ本体と、おむつ本体に重ねてインナとして使用される補助パッドとがある。
このような補助パッドは、透液性表面シートと不透液性裏面シートとの間に吸収体が配設されているものが一般的であり、尿などの排泄液が補助パッドから漏れずに吸収できた場合、おむつ本体を交換することなく補助パッドのみを交換すればよいため、作業性および経済性に優れる。
しかしながら、この補助パッドで排泄液を吸収しきれなかった場合には、排泄液は補助パッドの縁部から外方に向かって漏れてしまうので、重ね合わされているおむつ本体に排泄液を効率よく吸収させることができず、おむつ本体が排泄液を殆ど吸収していないにも拘らず、おむつ本体からも排泄液が漏れてしまうことがある。
したがって、補助パッドには、表面シートおよび裏面シートの両方が透液性のものがある。このように表面シートおよび裏面シートが透液性である場合には、補助パッドに吸収された排泄液は、透液性の裏面シートを介しておむつ本体にも吸収されるので、おむつ全体としての実質的な吸収量を増加させることができる。
そして、透液性の表面シートおよび裏面シートの間の吸収体が粉砕パルプと高吸水性ポリマー粒子とから構成され、吸収体の周縁に沿った部分の少なくとも一部に、排泄液を吸収するとゲルブロックを形成可能な保液部を形成し、補助パッドの側縁部からの排泄液の漏れを防止する構成が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開平11−19127号公報(第3−4頁、図2)
しかしながら、上述の使い捨て吸収性物品では、排泄液が吸収体内を長手方向および幅方向に拡散する前に裏面シートを通過しておむつ本体に吸収されてしまい、吸収体全体を有効に活用できないおそれがあるという問題点を有している。
また、ゲルブロックによって側縁部からの漏れを防止する一定の効果はあるものの、装着時に位置ずれが生じたり、あるいは股間部に装着した際に、補助パッドの幅寸法と比較して股間部の幅寸法が狭いことにより補助パッドが不規則に変形したりすることなどにより、ゲルブロックを形成する保液部に相当する位置に排泄部分が位置してしまうと、吸収体がゲルブロックを形成してしまうため保液部から排泄液を吸収することができずに漏れてしまうおそれもある。
本発明は、このような点に鑑みなされたもので、漏れを防止しつつ排泄液の吸収量を増加できる使い捨て吸収性物品を提供することを目的とする。
請求項1記載の使い捨て吸収性物品は、透液性表面シート、透液性裏面シート、および、これら透液性表面シートと透液性裏面シートとの間に配設された第1吸収体を備えた第1吸収本体部と、透液性上面シート、透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に配設された第2吸収体を備えた第2吸収本体部とを具備し、前記第2吸収本体部は、前記透液性下面シートが前記第1吸収本体部の前記透液性表面シートと接合部にて接合され、前記接合部は、幅方向中心線近傍が非接合部となるように幅方向に離間されているものである。
請求項2記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1記載の使い捨て吸収性物品において、第1吸収本体部は、第1吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性表面シートと透液性裏面シートとが接合された第1フラップ部を備え、第2吸収本体部は、第2吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性上面シートと透液性下面シートとが接合された第2フラップ部を備え、接合部は、前記第1フラップ部および前記第2フラップ部よりも幅方向中心側で、かつ、前記第1吸収体および前記第2吸収体のそれぞれが配設されている位置に形成されているものである。
請求項3記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品において、少なくとも第2吸収本体部に形成され、透液性上面シート側から透液性下面シート側へと窪み、底部が接合部となる凹部を具備したものである。
請求項4記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て吸収性物品において、透液性表面シートと透液性下面シートとを一体に形成する内面シートと、透液性裏面シートと透液性上面シートとを一体に形成する外面シートとを備え、幅方向に沿って形成される折り返し部から前記内面シートが内側となるように折り返されることで第1吸収本体部と第2吸収本体部とを長手方向に連続して形成する吸収本体を具備したものである。
請求項5記載の使い捨て吸収性物品は、請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て吸収性物品において、透液性表面シートと透液性下面シートとの厚み、目付け量および剛性は、透液性裏面シートと透液性上面シートとの厚み、目付け量および剛性よりも小さく形成されているものである。
請求項1記載の発明によれば、第1吸収本体部の透液性表面シートと第2吸収本体部の透液性下面シートとを、幅方向中心線近傍が非接合部となるように幅方向に離間された接合部にて接合することで、この接合部により排泄液の移動が阻害されることがなく、透液性表面シートと透液性下面シートとが拡散層となって排泄液を拡散させるので、漏れを防止しつつ各吸収体全体を有効に利用して排泄液の吸収量を増加できる。
請求項2記載の発明によれば、第1吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性表面シートと透液性裏面シートとを接合して第1フラップ部を形成し、第2吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性上面シートと透液性下面シートとを接合して第2フラップ部を形成するとともに、接合部を、第1フラップ部および第2フラップ部よりも幅方向中心側で、かつ、第1吸収体および第2吸収体のそれぞれが配設されている位置に形成することで、非接合部に空間部を形成することなく使用する場合などに、第1吸収本体部と第2吸収本体部との間に隙間が生じ難くなるので、排泄液が円滑に移動して吸収される。
請求項3記載の発明によれば、少なくとも第2吸収本体部に、透液性上面シート側から透液性下面シート側へと窪み、底部が接合部となる凹部を形成することで、この凹部を基準として規則的に変形するため、例えば装着者の股間部などの幅狭の部分に使用しても不規則に変形することがない。
請求項4記載の発明によれば、吸収本体を折り返し部から内面シートが内側となるように折り返すことで第1吸収本体部と第2吸収本体部とを長手方向に連続して形成するため、第1吸収本体部と第2吸収本体部とを接合部で接合した際の幅方向の位置ずれを容易に防止でき、かつ、透液性表面シートと透液性下面シートとを内面シートの1枚で形成でき、透液性裏面シートと透液性上面シートとを外面シートの1枚で形成できるので、シートの枚数が少なくなり、容易に製造できる。
請求項5記載の発明によれば、透液性表面シートと透液性下面シートとの厚み、目付け量および剛性を、透液性裏面シートと透液性上面シートとの厚み、目付け量および剛性よりも小さく形成することで、全体の厚みが必要以上に厚くなることを防止できるとともに、剛性が必要以上に大きくなることをも防止でき、柔軟性および密着性の低下を防止できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品の構成を図1ないし図4を参照して説明する。
図1ないし図3に使い捨て吸収性物品としての補助パッドPを示し、この補助パッドPは、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2とを一体的に接合して形成され、装着者が着用するおむつ本体に重ねてインナとして使用されるものである。
そして、第1吸収本体部1は、透液性表面シート5と、透液性裏面シート6と、これらシート5,6間に配設された第1吸収体7とを備えた四角形状に形成され、各シート5,6が、第1吸収体7の両側外方および両端外方に延出されて互いに接合され、第1吸収体7の周囲に第1フラップ部8を形成している。
透液性表面シート5および透液性裏面シート6は、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などにて形成され、親水性、あるいは、尿などの排泄液を第1吸収体7に透過できる液透過性をそれぞれ有している。また、これら透液性表面シート5および透液性裏面シート6は、長手方向両端縁と幅方向両側縁とを有する四角形状に形成され、互いに略等しい大きさとなっている。
さらに、透液性表面シート5は、透液性裏面シート6と比較して、厚み、目付け量および剛性がいずれも小さく形成されている。
第1吸収体7は、尿などの排泄液を吸収できる、例えばパルプ、あるいは高分子吸収剤などにより四角形状に形成され、透液性表面シート5と透液性裏面シート6との幅方向および長手方向の略中央部に配設されている。
第1フラップ部8は、第1吸収体7の周囲を囲んで額縁状に形成されている。
一方、第2吸収本体部2は、第1吸収本体部1と同様の構成を有している。すなわち、第2吸収本体部2は、透液性上面シート11と、透液性下面シート12と、これらシート11,12間に配設された第2吸収体13とを備えた平面視四角形状に形成され、各シート11,12が、第2吸収体13の両側外方および両端外方に延出されて互いに接合され、第2吸収体13の周囲に第2フラップ部14を形成している。
透液性上面シート11および透液性下面シート12は、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などにて形成され、親水性、あるいは、尿などの排泄物を第2吸収体13に透過できる液透過性をそれぞれ有している。また、これら透液性上面シート11および透液性下面シート12は、長手方向両端縁と幅方向両側縁とを有する四角形状に形成され、透液性表面シート5および透液性裏面シート6とそれぞれ略等しい大きさとなっている。
さらに、透液性下面シート12は、透液性上面シート11と比較して、厚み、目付け量および剛性がいずれも小さく形成されている。
第2吸収体13は、尿などの排泄液を吸収できる、例えばパルプ、あるいは高分子吸収剤などにより第1吸収体7と略等しい四角形状に形成され、透液性上面シート11と透液性下面シート12との幅方向および長手方向の略中央部に配設されている。
ここで、各吸収体7,13は、各シート5,6、11,12が透液性を有することにより、特にシート5,6,11,12が不織布から形成されている場合に、高分子吸収材がシート5,6,11,12から出てきてしまうおそれがあるので、例えばティッシュ紙などにより内包されていることが好ましい。
また、第2フラップ部14は、第2吸収体13の周囲を囲んで額縁状に形成されている。
なお、各フラップ部8,14は、縁部からの排泄液の染み出しを防止するために、少なくともいずれか一方の一部、あるいは全部に、撥水加工を施したり、各フラップ部8,14を覆うように疎水性のシートを貼り合わせたりするなどの、染み出し防止処理を施してもよい。
そして、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2とは、複数、例えば2つの接合部16,16を介して透液性表面シート5と透液性下面シート12とが接合され、幅方向両側部、長手方向両端部、および、各吸収体7,13の位置が、それぞれ一致している。
接合部16,16は、例えばホットメルト接着剤、熱融着、あるいは超音波接着などにより各吸収本体部1,2の長手方向に沿う直線状に形成され、各吸収本体部1,2の幅方向の中心線近傍が非接合部17となるように幅方向に離間され、この幅方向の中心線について、互いに略線対称となるように配設されている。また、接合部16,16は、各フラップ部8,14よりも幅方向の中心線側に位置し、第1吸収体7および第2吸収体13が配設されている位置に対応して形成されている。
また、非接合部17は、図4に示すように、吸収本体部1,2の幅方向両側部を幅方向中心線側に移動させることで断面円形状に撓んで第1吸収本体部1の透液性表面シート5と第2吸収本体部2の透液性下面シート12との間に、男性器官を挿入可能な空間部18を形成する。このため、接合部16,16は、男性器官を空間部18に挿入し、かつ、挿入した場合の抜け難さを考慮すると、例えば5cm以上10cm以下程度に離間することが好ましい。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
展開状態とした図示しないおむつ本体に、上記補助パッドPを股下に重ねた状態で、おむつ本体を補助パッドPとともに装着者の股下にあてがい、このおむつ本体を適宜折り曲げて装着者に固定する。
このとき、第1吸収本体部1の透液性表面シート5と第2吸収本体部2の透液性下面シート12とを、幅方向中心線近傍が非接合部17となるように幅方向に離間された接合部16,16にて接合していることで、これら接合部16,16により幅方向中心線の近傍で排泄液の移動が阻害されることがなく、透液性表面シート5と透液性下面シート12とが拡散層となって排泄液を拡散させるので、漏れを防止しつつ各吸収体7,13全体を有効に利用して排泄液の吸収量を増加できる。
すなわち、透液性表面シート5と透液性下面シート12との全体が接合されていると、この接合により排泄液の移動が阻害されるおそれがあるのに対して、本実施の形態の接合部16,16は、線状に接合されているので、これら接合部16,16により排泄液の移動が阻害されることがない。
また、各シート5,6,11,12を透液性とすることにより、補助パッドPに吸収された排泄液が透液性裏面シート6を介しておむつ本体にも吸収されるので、おむつ全体としての実質的な吸収量を増加させることができる。
さらに、幅方向中心線近傍を非接合部17とすることで、吸収本体部1,2の幅方向両側部を幅方向中心線側に移動させることにより空間部18を形成でき、この空間部18に男性器官を挿入することで男性用としても使用できる。
そして、透液性表面シート5と透液性下面シート12との厚み、目付け量および剛性を、透液性裏面シート6と透液性上面シート11との厚み、目付け量および剛性よりも小さく形成することで、吸収パッドPの全体の厚みが必要以上に厚くなることを防止できるとともに、剛性が必要以上に大きくなることをも防止でき、柔軟性および密着性の低下を防止できるとともに、透液性表面シート5と透液性下面シート12とを同一組成で形成した場合に、接合部16の接合が容易になる。
また、透液性表面シート5と透液性下面シート12との目付け量を低減することでコストダウンでき、かつ、第1吸収体7と第2吸収体13との間には透液性表面シート5と透液性下面シート12と配設されて接合されるので、透液性表面シート5と透液性下面シート12との間に同様のシート1枚を配設した場合と比較して、厚みや剛性を大きくできる。
さらに、上記第1の実施の形態では、第1吸収体7よりも幅方向両側外方にて両シート5,6を接合して第1フラップ部8を形成し、第2吸収体13よりも幅方向両側外方にて両シート11,12を接合して第2フラップ部14を形成している。
ここで、例えば第1吸収本体部と第2吸収本体部とを、第1フラップ部と第2フラップ部との位置で接合する場合では、空間部は比較的形成しやすいものの、空間部を形成せずに第1吸収本体部と第2吸収本体部とを重ねた状態で使用する場合に、第1吸収本体部と第2吸収本体部との間に隙間が生じやすくなり、この隙間により、排泄液の移動が円滑でなくなるおそれがある。
そこで、上記第1の実施の形態では、接合部16,16を、両フラップ部8,14よりも幅方向中心側で、かつ、両吸収体7,13のそれぞれが配設されている位置に形成することで、非接合部17に空間部18を形成することなく使用する場合などに、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との間に隙間が生じ難くなるので、排泄液が円滑に移動して補助パッドPに吸収される。
なお、上記第1の実施の形態において、接合部16は、それぞれ長手方向に沿って互いに平行、かつ、直線状に形成されているが、例えば図5に示す第2の実施の形態のように、幅方向中心線に向けて凸弧状に湾曲した形状としてもよく、図6に示す第3の実施の形態のように、間欠的に接合するように破線状、あるいは点線状としてもよく、また、図7に示す第4の実施の形態のように、幅方向の両側に2つずつ以上の複数に形成してもよい。
次に、第5の実施の形態を図8および図9を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第5の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、透液性上面シート11側から透液性下面シート12側へと窪んだ凹部21,21が形成され、これら凹部21,21の底部が接合部16,16となっているものである。
すなわち、凹部21,21は、幅方向に離間され、幅方向中心線について互いに線対称な位置に、長手方向に沿って直線状に設けられている。
ここで、凹部21は、圧縮により形成され、好ましくは熱を加えて圧縮して透液性上面シート11、第2吸収体13、透液性下面シート12および透液性表面シート5を一体的に熱圧着して形成する。
そして、上記第1の実施の形態と同様の構成を有することにより、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することが可能であるとともに、上記凹部21を備えることにより、これら凹部21を基準として補助パッドPが規則的に、適切な形状に変形し、特に装着者の股間部などの幅狭の部分に使用しても不規則に変形することがなく、装着感が低下したり、排泄液の漏れが生じたりすることを防止できる。
なお、上記第5の実施の形態では、凹部21を第2吸収本体部2のみに形成したが、図10および図11に示す第6の実施の形態のように、凹部21を第1吸収本体部1側に設ける、すなわち、透液性裏面シート6側から透液性表面シート5側へと窪んで形成することも可能である。この場合には、第1吸収本体部1側の凹部21の位置は、任意に設定できるが、好ましくは第2吸収本体部2に形成されている凹部21と対向するように設定する。そして、このように構成することで、上記第5の実施の形態と同様の作用効果を奏するとともに、各吸収本体部1,2に凹部21をそれぞれ設けることで、補助パッドPの規則的な変形がより容易になり、また、第1吸収本体部1側の凹部21を熱圧着により形成すると、凹部21に位置する全てのシート5,6,11,12と吸収体7,13とが一体的に接合される。
次に、第7の実施の形態を図12を参照して説明する。なお、上記各実施の形態と同様の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
この第7の実施の形態は、上記第1の実施の形態において、補助パッドPが、透液性表面シート5と透液性下面シート12とを一体に形成した内面シート25と、透液性裏面シート6と透液性上面シート11とを一体に形成した外面シート26とを有する吸収本体27を、幅方向に沿って形成される折り返し部28から内面シート25が内側となるように折り返して第1吸収本体部1と第2吸収本体部2とを長手方向に連続して形成したものである。
すなわち、内面シート25は、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などにて、透液性表面シート5と透液性下面シート12とを、折り返し部28を介して長手方向に連続した四角形状に形成され、親水性、あるいは、尿などの排泄液を透過できる液透過性をそれぞれ有している。
同様に、外面シート26は、例えば、織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維などにて、透液性裏面シート6と透液性上面シート11とを、折り返し部28を介して長手方向に連続した四角形状に形成され、親水性、あるいは、尿などの排泄液を透過できる液透過性をそれぞれ有している。
さらに、折り返し部28は、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との間に位置し、内面シート25と外面シート26とが互いに接合されることで、第1フラップ部8の幅方向一側部と第2フラップ部14の幅方向他側部とが連続するように形成されたフラップ状の部分である。
したがって、吸収本体27は、断面コ字状に形成されている。
そして、このように構成することで、上記第1の実施の形態と同様の作用効果を奏することができるとともに、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2とが吸収本体27に一体に形成されているため、これら吸収本体部1,2を接合部16で接合した際の幅方向の位置ずれを容易に防止でき、かつ、透液性表面シート5と透液性下面シート12とが内面シート25の1枚で形成でき、透液性裏面シート6と透液性上面シート11とが外面シート26の1枚で形成できるので、シートの枚数が少なくなり、容易に製造できる。
なお、上記第7の実施の形態において、折り返し部28は、内面シート25と外面シート26とを接合して形成したが、図13に示す第8の実施の形態のように、折り返し部28に、第1吸収体7と第2吸収体13とを内面シート25と外面シート26との間で長手方向に連続して一体に形成した吸収体29の一部を位置させてもよい。この場合には、第1吸収体7と第2吸収体13とを別個に形成する場合と比較して、製造がより容易になる。
また、上記第7の実施の形態および第8の実施の形態において、上記第5の実施の形態および第6の実施の形態の凹部21を形成するものにも対応できる。この際、凹部21を形成した後、吸収本体27を折り返し部28にて折り返す第1の方法と、吸収本体27を折り返し部28にて折り返した後、凹部21を形成する第2の方法とがあるが、この第2の方法で形成することが好ましい。すなわち、内面シート25を内側となるように吸収本体27を折り返し部28から折り返して凹部21を熱圧着などにより形成することで補助パッドPを形成することにより、凹部21と接合部16とを同時に形成できるので、製造がより容易になる。
さらに、上記各実施の形態においては、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との大きさを略同一としたが、例えば図14に示す第9の実施の形態のように、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との長手方向および幅方向の長さが異なる、すなわち展開状態において第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との大きさが異なるように構成してもよい。同様に、第1吸収体7と第2吸収体13との大きさが異なるように構成してもよい。したがって、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との長手方向の一端部の位置がずれていても構わない。このように、第1吸収本体部1と第2吸収本体部2との長手方向の一端部の位置をずらすことで、男性器官を空間部18に挿入させやすくなる。
本発明の第1の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す平面図である。 同上使い捨て吸収性物品を示す縦断正面図である。 同上使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。 同上使い捨て吸収性物品を男性用に使用する状態を示す縦断正面図である。 本発明の第2の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す平面図である。 本発明の第3の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す平面図である。 本発明の第4の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す平面図である。 本発明の第5の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す縦断正面図である。 同上使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。 本発明の第6の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す縦断正面図である。 同上使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。 本発明の第7の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。 本発明の第8の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。 本発明の第9の実施の形態の使い捨て吸収性物品を示す縦断側面図である。
符号の説明
P 使い捨て吸収性物品としての補助パッド
1 第1吸収本体部
2 第2吸収本体部
5 透液性表面シート
6 透液性裏面シート
7 第1吸収体
8 第1フラップ部
11 透液性上面シート
12 透液性下面シート
13 第2吸収体
14 第2フラップ部
16 接合部
17 非接合部
21 凹部
25 内面シート
26 外面シート
27 吸収本体
28 折り返し部

Claims (5)

  1. 透液性表面シート、透液性裏面シート、および、これら透液性表面シートと透液性裏面シートとの間に配設された第1吸収体を備えた第1吸収本体部と、
    透液性上面シート、透液性下面シート、および、これら透液性上面シートと透液性下面シートとの間に配設された第2吸収体を備えた第2吸収本体部とを具備し、
    前記第2吸収本体部は、前記透液性下面シートが前記第1吸収本体部の前記透液性表面シートと接合部にて接合され、
    前記接合部は、幅方向中心線近傍が非接合部となるように幅方向に離間されている
    ことを特徴とした使い捨て吸収性物品。
  2. 第1吸収本体部は、第1吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性表面シートと透液性裏面シートとが接合された第1フラップ部を備え、
    第2吸収本体部は、第2吸収体よりも幅方向両側外方にて透液性上面シートと透液性下面シートとが接合された第2フラップ部を備え、
    接合部は、前記第1フラップ部および前記第2フラップ部よりも幅方向中心側で、かつ、前記第1吸収体および前記第2吸収体のそれぞれが配設されている位置に形成されている
    ことを特徴とした請求項1記載の使い捨て吸収性物品。
  3. 少なくとも第2吸収本体部に形成され、透液性上面シート側から透液性下面シート側へと窪み、底部が接合部となる凹部を具備した
    ことを特徴とした請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
  4. 透液性表面シートと透液性下面シートとを一体に形成する内面シートと、透液性裏面シートと透液性上面シートとを一体に形成する外面シートとを備え、幅方向に沿って形成される折り返し部から前記内面シートが内側となるように折り返されることで第1吸収本体部と第2吸収本体部とを長手方向に連続して形成する吸収本体を具備した
    ことを特徴とした請求項1ないし3いずれか一記載の使い捨て吸収性物品。
  5. 透液性表面シートと透液性下面シートとの厚み、目付け量および剛性は、透液性裏面シートと透液性上面シートとの厚み、目付け量および剛性よりも小さく形成されている
    ことを特徴とした請求項1ないし4いずれか一記載の使い捨て吸収性物品。
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