JP2003080657A - 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法 - Google Patents

吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法

Info

Publication number
JP2003080657A
JP2003080657A JP2001272808A JP2001272808A JP2003080657A JP 2003080657 A JP2003080657 A JP 2003080657A JP 2001272808 A JP2001272808 A JP 2001272808A JP 2001272808 A JP2001272808 A JP 2001272808A JP 2003080657 A JP2003080657 A JP 2003080657A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
absorbent
paper
waste
layer portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001272808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3784288B2 (ja
Inventor
Hiroshi Ito
伊藤  博
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daiki Co Ltd
Original Assignee
Daiki Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daiki Co Ltd filed Critical Daiki Co Ltd
Priority to JP2001272808A priority Critical patent/JP3784288B2/ja
Publication of JP2003080657A publication Critical patent/JP2003080657A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3784288B2 publication Critical patent/JP3784288B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/80Packaging reuse or recycling, e.g. of multilayer packaging

Landscapes

  • Carpets (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)
  • Packages (AREA)
  • Orthopedics, Nursing, And Contraception (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Bedding Items (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再生可能な吸収体を提供し、また、この吸収
体を使用して、再生可能な紙おむつ等の衛生用品、各種
マット又は人若しくは動物用の各種シーツ、包装材料を
提供することを目的としている。 【解決手段】第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙層
部と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に、感熱高分
子ゲル及びパルプを含有して形成されている吸水性材料
層部又は感熱高分子ゲル、パルプ及び吸水性樹脂を含有
して形成されている吸水性材料層とを備えており、前記
第一の吸水性紙層部、吸水性材料層部及び第二の吸水性
紙層部は、合わせられて一体に形成されていることを特
徴とする吸収体にあり、第一の吸水性紙層部と、第二の
吸水性紙層部、パルプ、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂
の配合物を吸水性材料層部とするので、使用後の吸収体
を感熱高分子ゲルの感温点以上の温度に加熱して、パル
プの吸水性により、容易に脱水することができ、また、
使用後の吸収体を水に浸して吸水させて可溶成分を除い
て、感温点以上の温度で加熱乾燥することにより再使用
可能とすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収体に関し、特
に再生処理が容易な吸収体並びにその製造方法及びその
利用に関する。また、本発明は、前記吸収体の利用、特
に、前記吸収体を使用する衛生シーツ、寝具用シーツ、
紙おむつ、乳パッド、尿パッド又は生理用ナプキン等の
衛生用品、吸水性のシート、マット又はシーツ等の薄手
或いは厚手の吸水性の敷物又は包装材料に関する。ま
た、本発明は、感熱高分子ゲル及びパルプを含有する再
生処理が容易な吸収体並びにその製造方法及びその利
用、特に、該吸収体を使用する衛生シーツ、寝具用シー
ツ、紙おむつ、乳パッド、尿パッド又は生理用ナプキン
等の衛生用品、吸水性のシート、マット又はシーツ等の
薄手或いは厚手の吸水性の敷物又は包装材料に関する。
さらに、本発明は、感熱高分子ゲル、吸水性樹脂、7m
m以下の粒度、好ましくは5mm以下の粒度に粉砕され
たパルプ材料及びプラスチック材料を含有する再生処理
が容易な吸収体並びにその製造方法及びその利用、特に
該吸収体を使用する衛生シーツ、寝具用シーツ、紙おむ
つ、乳パッド、尿パッド又は生理用ナプキン等の衛生用
品、吸水性のシート、マット又はシーツ等の薄手或いは
厚手の吸水性の敷物又は包装材料に関する。さらにま
た、本発明は、5mm以下の粒度に粉砕されたパルプ廃
材及び廃プラスチック材料、感熱高分子ゲル及び吸水性
樹脂を含有して形成され、吸収機能、保水機能又は湿度
調節機能或いはこれら二以上の機能を有する吸収体並び
にその製造方法及びその利用、特に、吸収機能、保水機
能又は湿度調節機能或いはこれら二以上の機能を有する
前記吸収体を使用する衛生シーツ、寝具用シーツ、紙お
むつ、乳パッド、尿パッド又は生理用ナプキン等の衛生
用品、前記吸収体を使用するシート、マット又はシーツ
等の薄手或いは厚手の吸水性の敷物又は包装材料に関す
る。
【0002】また本発明は、吸水調節機能、保水調節機
能及び湿度調節機能を有する薄手又は厚手の吸収体に関
し、特に、長時間に亙って吸水及び保水作用を有する衛
生シーツ、寝具用シーツ、紙おむつ、乳パッド、尿パッ
ド、生理用ナプキン及び等の衛生用品、シート、マット
又はシーツ等の薄手或いは厚手の吸水性の敷物又は被覆
材料に関する。本発明は、感熱高分子ゲル及びパルプ材
料を含有し,これらの他にさらにプラスチック材料及び
/又は吸水性樹脂を含有する吸収体に関し、特に、物と
しては、雨天用の、屋根の無いイベント会場の雨による
床の濡れ防止用吸水性マット、雨天用の自動車、列車若
しくは飛行機などの乗り物の床の濡れ防止用吸水性マッ
ト、雨天の日の病院、サービスエリア、デパート、ホテ
ル、店舗、オフィスビル若しくはレジャー施設等におい
て使用される床の濡れ防止用吸水性マット、冷蔵庫内の
濡れ防止用の吸水性マット、調理場の床の濡れ防止用の
吸水性マット、並びに炊事場又は調理場の生ゴミのドリ
ップ吸収用の吸収シート、給水設備、給湯設備又は便器
若しくは洗面具等の衛生器具を備える床の濡れ防止用の
吸水性マット、冷蔵庫周辺の床の濡れ防止用の吸水性マ
ット、ガソリンスタンド若しくは厨房用の吸油性敷マッ
ト、レジャーマット若しくはマッサージ療法用シーツ、
並びにベット用補助マットなどに使用される吸収体に関
する。また、本発明は、この他に、吸収体が使用される
包装用のシートとしての、野菜、青果物若しくは花卉類
の保水又は調湿機能を有する包装材料、鮮魚、生肉、総
菜食品又は弁当等の保水又は調湿機能を有する包装材
料、並びに種子、菌株、幼苗若しくは球根の包装材料な
どに関する。さらに、本発明は、以上の他に、吸収体が
使用される機械類や窓や室内及び室外の掃除用、建築物
の天井部、壁部、床部若しくは窓部等の結露及び濡れの
拭き取り用のウエス又は雑巾として使用される吸水性マ
ット又は吸水性シートなどの掃除用のシートに関する。
【0003】そしてまた、本発明は、パルプ廃材、廃プ
ラスチック材料、回収感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を
有効に使用する吸収体に関し、特に、このような吸収体
を使用する園芸植物の栽培時における植物の根を覆う被
覆用シート、敷物、及び使い捨て用の吸収性マット関す
る。さらに、本発明は、パルプ廃材、廃プラスチック材
料、回収感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を有効に使用す
る吸収体の利用に関し、特に、冷凍水産物の運搬の際
に、水産物が氷解した水に濡れるのを防止する吸水性シ
ート、又は鉢植えを被う水蒸発防止用の吸水性シート、
鉢植えの下に敷く吸水性シート、水槽の回りに配置する
吸水性シート、結露防止用シート等に使用する吸水性シ
ートに関し、さらに、傘立ての受部等の滴の垂れる箇所
に配置して、傘等から落ちる水滴を吸収する水滴吸収マ
ットに関する。さらにまた、本発明は、水を吸収後、例
えば50℃程度の温度に加熱することにより、吸収され
た水を放出させることができ、さらに衛生的に処理する
ことにより、さらに吸水材として再利用できる吸収体に
関する。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば、床の濡れは、布製の雑巾
又は使い捨て用の雑巾や、雑巾、ウエス、スポンジ等の
各種の吸収体を取り付けた棒雑巾を使用して拭かれてお
り、また洗面所等の予め水等で濡れる箇所には、吸水性
のマットを敷いて床の濡れるのを防止している。また、
一方、使い捨て用の人や動物用シーツには、前記不透水
性膜の内側に接して第一の吸水性紙層部を設け、シーツ
底部の不透水性薄層部の内側に接して、第二の吸水性紙
層部を設け、前記上下の紙層部間に、高吸水性樹脂を含
む紙粉が配置されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、布製の雑巾や
棒雑巾は、繰り返し使用するものであり、使用済みの雑
巾を再使用できるようにするためには、濯いだり、また
付着する水を絞って除いたり、濯ぐ水を取り替えたりす
るなどの多くの手間を要し問題である。また、従来の使
い捨て用のシーツには、紙粉及び高吸水性樹脂が使用さ
れており、殊に、紙粉には、パルプ粉砕物が使用されて
いる。しかし、パルプ及びパルプ粉砕物は、最近では入
手困難であり、しかも比較的高価となっているために、
コスト的にその使用が難しく問題とされている。
【0006】そして、これらの吸収体は、使用後、廃棄
されるが、その量は膨大であり、しかもその殆どは、焼
却されており、問題とされている。このような吸収体に
は、吸水性樹脂が使用されるが、吸水性樹脂はかなりの
量の水を吸収するために、再生に当たっては、吸水性樹
脂の脱水が難しく、未だ実現されていない。本発明は、
シーツやマット等に使用される吸収体の原材料に係る問
題点、又は使用後の吸収体についての再生処理に係る問
題点を解決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、パルプ材料
を感熱高分子ゲルと共に含有させて吸収体とすることに
より、吸収体の吸水能を増加させると共に、吸水された
感熱高分子ゲルからの水の分離を容易にさせることを発
見し、さらに、パルプ材料と感熱高分子ゲルを吸水性樹
脂と共存させることにより、吸水した吸水性樹脂の脱水
が容易となることを発見して、本発明に至った。
【0008】本発明は、使用後の吸収体を、比較的低温
度に加熱して、感熱高分子ゲルを再生し、再生した感熱
高分子ゲルにより、吸水性樹脂の再生が容易な吸収体を
提供することを目的としている。本発明は、再生可能な
吸収体を提供し、また、この吸収体を使用して、再生可
能な各種マット又は人若しくは動物用の各種シーツ、包
装材料を提供することを目的としている。
【0009】即ち、本発明は、第一の吸水性紙層部と、
第二の吸水性紙層部と、前記第一及び第二の吸水性紙層
部間に、感熱高分子ゲル及びパルプを含有して形成され
ている吸水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ及び
吸水性樹脂を含有して形成されている吸水性材料層とを
備えており、前記第一の吸水性紙層部、吸水性材料層部
及び第二の吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成さ
れていることを特徴とする吸収体にあり、また、本発明
は、第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、前
記第一及び第二の吸水性紙層部間に、感熱高分子ゲル、
パルプ及びプラスチックを含有して形成されている吸水
性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、、プラスチッ
ク及び吸水性樹脂を含有して形成されている吸水性材料
層とを備えており、前記第一の吸水性紙層部、吸水性材
料層部及び第二の吸水性紙層部は、合わせられて一体に
形成されていることを特徴とする吸収体にあり、さら
に、本発明は、第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
層部と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に設けら
れ、感熱高分子ゲル、パルプ及びプラスチック及び前記
感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を含んで形成され
ている吸水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、プ
ラスチック、前記感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤
及び吸水性樹脂を含んで形成されている吸水性材料層と
を備えており、前記第一の吸水性紙層部、吸水性材料層
部及び第二の吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成
されていることを特徴とする吸収体にあり、さらにま
た、本発明は、第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、前記第一
の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高
分子ゲル及びパルプを含有して形成されている第一の吸
水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ及び吸水性樹
脂を含有して形成されている第一の吸水性材料層部該第
一の吸水性材料層部にさらに吸水性樹脂が混合されてい
る第一の吸水性材料層部と、前記第二の吸水性紙層部及
び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子ゲル及びパル
プを含有して形成されている第二の吸水性材料層部又は
該第二の吸水性材料層部にさらに吸水性樹脂が混合され
ている第二の吸水性材料層部とを備えており、前記第
一、第二及び第三の吸水性紙層部並びに第一及び第二の
吸水性材料層部は、合わせられて一体に形成されている
ことを特徴とする吸収体にある。
【0010】また本発明は、第一の吸水性紙層部と、第
二の吸水性紙層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の
吸水性紙層部の間に配置されている第三の吸水性紙層部
と、前記第一の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の
間に、感熱高分子ゲル及びパルプを含有して形成されて
いる第一の吸水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ
及び吸水性樹脂を含有して形成されている第一の吸水性
材料層部と、前記第二の吸水性紙層部及び第三の吸水性
紙層部の間に、感熱高分子ゲル、パルプ及びプラスチッ
クを含有して形成されている第二の吸水性材料層部又は
感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び吸水性樹脂
を含有して形成されている第二の吸水性材料層部とを備
えており、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層部並び
に第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせられて一体
に形成されていることを特徴とする吸収体にあり、さら
に、本発明は、第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸
水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子
ゲル、パルプ及びプラスチックを含有して形成されてい
る第一の吸水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、
プラスチック及び吸水性樹脂を含有して形成されている
第一の吸水性材料層部と、第二の吸水性紙層部及び第三
の吸水性紙層部の間に、感熱高分子ゲル、パルプ及びプ
ラスチックを含有して形成されている第二の吸水性材料
層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び吸
水性樹脂を含有して形成されている第二の吸水性材料層
部とを備えており、前記第一第二及び第三の吸水性紙層
部並びに第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせられ
て一体に形成されていることを特徴とする吸収体にあ
り、さらにまた、第一の吸水性紙層部と、二の吸水性紙
層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸
水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子
ゲル及びパルプを含有して形成されている第一の吸水性
材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ及び吸水性樹脂を
含有して形成されている第一の吸水性材料層部と、第二
の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高
分子ゲル、パルプ、プラスチック及び感熱高分子ゲルよ
り少量の界面活性剤を含有して形成されている第二の吸
水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチッ
ク、感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤及び吸水性樹
脂を含有して形成されている第二の吸水性材料層部とを
備えており、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層部並
びに第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせられて一
体に形成されていることを特徴とする吸収体にあり、さ
らに加えて、本発明は、第一の吸水性紙層部と、第二の
吸水性紙層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水
性紙層部の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、
第一の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感
熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び感熱高分子ゲ
ルより少量の界面活性剤を含有して形成されている第一
の吸水性材料層部又は感熱高分子ゲル、パルプ、プラス
チック、感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤及び吸水
性樹脂を含有して形成されている第一の吸水性材料層部
と、第二の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間
に、感熱高分子ゲル、感熱高分子ゲル、パルプ、プラス
チック及び感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を含有
して形成されている第二の吸水性材料層部又は感熱高分
子ゲル、感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック、感熱
高分子ゲルより少量の界面活性剤及び吸水性樹脂を含有
して形成されている第二の吸水性材料層部とを備えてお
り、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層部並びに第一
及び第二の吸水性材料層部は、合わせられて一体に形成
されていることを特徴とする吸収体にある。
【0011】そして本発明は、表面を形成する透水性薄
層部と、背面を形成する不透水性薄層部と、透水性薄層
部及び不透水性薄層部の間に、前記のように、第一の吸
水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、前記第一及び第
二の吸水性紙層部間に設けられている吸水性材料層部と
を備えており、これら前記第一の吸水性紙層部、吸水性
材料層部及び第二の吸水性紙層部は、合わせられて一体
に形成されて吸収体を備え、前記吸収体は、その一方の
面を、前記透水性薄層部の背面に接し、その他方の面
を、不透水性薄層部の表面に接して配置されており、こ
こで前記吸水性材料層部は、パルプ材料及び感熱高分子
ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチッ
ク材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物、パ
ルプ材料又はプラスチック材料、感熱高分子ゲル及び界
面活性剤を含有する吸水性混合物又はこれらの吸水性混
合物の夫々にさらに吸水性樹脂が含有されている吸水性
混合物により形成されていることを特徴とするシーツに
あり、また本発明は、表面を形成する表面透水性薄層部
と、背面を形成する背面透水性薄層部とを備えており、
前記表面透水性薄層部及び背面透水性薄層部間に、表面
側の第一の吸水性紙層部と、背面側の第二の吸水性紙層
部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部の
間に配置されている第三の吸水性紙層部とを備えてお
り、前記第一の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の
間に、表面側の第一の吸水性材料層部を備え、第二の吸
水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に背面側の第二
の吸水性材料層部とを備えており、前記第一、第二及び
第三の吸水性紙層部並びに第一及び第二の吸水性材料層
部は、合わせられて一体に形成されている吸収体を備
え、前記吸収体は、その表面側及び背面側の両外面を、
前記表面及び背面の両透水性薄層部の夫々の内面に接し
て配置されることにより形成されおり、前記表面側の第
一の吸水性材料層部は、パルプ材料及び感熱高分子ゲル
を含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチック材
料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ
材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有する
吸水性混合物又はパルプ材料、プラスチック材料及び感
熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物若しくは感熱高分
子ゲル、パルプ、プラスチック及び感熱高分子ゲルより
少量の界面活性剤を含有する吸水性混合物又はこれら吸
水性混合物の夫々にさらに吸水性樹脂が含有されている
吸水性混合物により形成されており、前記吸水性樹脂背
面側の第二の吸水性材料層部は、パルプ材料及び感熱高
分子ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラス
チック材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合
物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲル
を含有する吸水性混合物又はパルプ材料、プラスチック
材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物若しく
は感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び感熱高分
子ゲルより少量の界面活性剤を含有する混合物又はこれ
ら吸水性混合物の夫々にさらに吸水性樹脂が含有されて
いる吸水性混合物により形成されていることを特徴とす
るシーツにある。
【0012】そしてまた、本発明は、表面を形成する透
水性薄層部と、背面を形成する不透水性薄層部と、透水
性薄層部及び不透水性薄層部の間に、前記のように、第
一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、前記第一
及び第二の吸水性紙層部間に設けられている吸水性材料
層部とを備えており、これら前記第一の吸水性紙層部、
吸水性材料層部及び第二の吸水性紙層部は、合わせられ
て一体に形成されている吸収体を備え、前記吸収体は、
その表面側の面を、前記透水性薄層部の内側の面に接
し、その背面側の面を、不透水性薄層部の内側の面に接
して配置されることにより形成されており、前記吸水性
材料層部は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する
吸水性混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱
高分子ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラ
スチック材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合
物又はパルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲ
ルを含有する吸水性混合物若しくは感熱高分子ゲル、パ
ルプ、プラスチック及び感熱高分子ゲルより少量の界面
活性剤を含有する吸水性混合物又はこれら吸水性混合物
の夫々にさらに吸水性樹脂が含有されいる吸水性混合物
により形成されていることを特徴とする包装材料にあ
り、また、本発明は、表面を形成する表面側透水性薄層
部と、背面を形成する背面側透水性薄層部と、前記表面
側透水性薄層部及び背面側透水性薄層部間に、前記のよ
うに、第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、
前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部の間に配
置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸水性紙層
部及び第三の吸水性紙層部の間に形成されている第一の
吸水性材料層部と、第二の吸水性紙層部及び第三の吸水
性紙層部の間に形成されている第二の吸水性材料層部と
を備えており、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層部
並びに第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせられて
一体に形成されている吸収体を備え、前記吸収体は、そ
の表面側及び背面側の両外面を、前記表面及び背面の両
透水性薄層部の夫々の内面に接して配置されることによ
り形成されており、前記表面側の第一の吸水性材料層部
は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混
合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲ
ルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチック
材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物又はパ
ルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有
する吸水性混合物若しくは感熱高分子ゲル、パルプ、プ
ラスチック及び感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を
含有する吸水性混合物又はこれら吸水性混合物にさらに
吸水性樹脂が含有されている吸水性混合物により形成さ
れており、前記吸水性樹脂背面側の第二の吸水性材料層
部は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性
混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子
ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチッ
ク材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物又は
パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含
有する吸水性混合物若しくは感熱高分子ゲル、パルプ、
プラスチック及び感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤
を含有する吸水性混合物又はこれら吸水性混合物の夫々
にさらに吸水性樹脂が含有されいる吸水性混合物により
形成されていることを特徴とする吸収体を備え、前記吸
収体は、その表面側及び背面側の両外面を、前記表面及
び背面の両透水性薄層部の夫々の内面に接して配置され
ることにより形成されていることを特徴とする包装材料
にある。
【0013】そしてまた、本発明は、パルプ材料及び感
熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物又はパルプ材料、
感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する吸水性混合物
を背面側吸収紙の上に載置し、この載置された吸水性混
合物の上に表面側吸収紙を配置して、この重ねられた前
記表面側吸収紙、吸水性混合物及び背面側吸収紙を加圧
して、一体に形成することを特徴とする吸収体の製造方
法にあり、さらに、本発明は、パルプ材料、プラスチッ
ク材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物又は
パルプ材料、プラスチック材料、感熱高分子ゲル及び吸
水性樹脂を含有する吸水性混合物を、背面側吸収紙の上
に載置し、この載置された吸水性混合物の上に表面側吸
収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、吸水
性混合物及び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成する
ことを特徴とする吸収体の製造方法にあり、さらにま
た、本発明は、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱
高分子ゲルを含有する吸水性混合物又はパルプ材料、プ
ラスチック材料、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を含有
する吸水性混合物を、背面側吸収紙の上に載置し、この
載置された吸水性混合物の上に界面活性剤を付着させ、
界面活性剤溶液を付着させた吸水性混合物の上に表面側
吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、界
面活性剤溶液を付着させた吸水性混合物及び表面側吸収
紙を加圧して、一体に形成することを特徴とする吸収体
の製造方法にあり、さらに加えて、本発明は、パルプ材
料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸
水性混合物又はパルプ材料、プラスチック材料、感熱高
分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する吸水性混合物を、背
面側吸収紙の上に載置し、この載置された混合物に界面
活性剤溶液を付着させ、この界面活性剤溶液を付着させ
た吸水性混合物の上にパルプ材料を配置し、そのパルプ
材料の上に表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記
背面側吸収紙、パルプ材料を配置させ界面活性剤溶液を
付着させた吸水性混合物及び表面側吸収紙を加圧して、
一体に形成することを特徴とする吸収体の製造方法にあ
る。
【0014】そして本発明は、パルプ材料及び感熱高分
子ゲルを含有する背面側吸水性混合物又はパルプ材料、
感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する背面側吸水性
混合物を背面側吸収紙上に載置し、この背面側吸水性混
合物の上に、中間吸収紙を載置し、載置後加圧成形又は
加圧成形せずに、この載置された中間吸収紙の上に、パ
ルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する表面側吸水性混
合物又はパルプ材料、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を
含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置された
表面側吸水性混合物の上に、表面側吸収紙を載置し、こ
の重ねられた前記背面側吸収紙、背面側吸水性混合物、
中間吸収紙、表面側吸水性混合物び表面側吸収紙を加圧
して、一体に形成することを特徴とする吸収体の製造方
法にあり、また、本発明は、パルプ材料、プラスチック
材料及び感熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物
又はパルプ材料、プラスチック材料、感熱高分子ゲル及
び吸水性樹脂を含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物の上に、中間
吸収紙を載置し、載置後加圧成形又は加圧成形せずに、
この載置された中間吸収紙の上に、パルプ材料及び感熱
高分子ゲルを含有する表面側吸水性混合物又はパルプ材
料、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する表面側吸
水性混合物を載置し、この載置された表面側吸水性混合
物の上に、表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記
背面側吸収紙、背面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面
側吸水性混合物び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成
することを特徴とする吸収体の製造方法にあり、さらに
本発明は、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分
子ゲルを含有する背面側吸水性混合物又はパルプ材料、
プラスチック材料、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂を含
有する背面側吸水性混合物を背面側吸収紙上に載置し、
この背面側吸水性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、
載置後加圧成形又は加圧成形せずに、この載置された中
間吸収紙の上に、パルプ材料、感熱高分子ゲル及びプラ
スチック材料を含有する表面側吸水性混合物又はパルプ
材料、感熱高分子ゲル、プラスチック材料及び吸水性樹
脂を含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置さ
れた表面側吸水性混合物の上に、表面側吸収紙を載置
し、この重ねられた前記背面側吸収紙、背面側吸水性混
合物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び表面側吸収紙
を加圧して、一体に形成することを特徴とする吸収体の
製造方法あり、さらにまた、本発明は、パルプ材料、プ
ラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有する背面側吸
水性混合物又はパルプ材料、プラスチック材料、感熱高
分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する背面側吸水性混合物
を背面側吸収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物に
界面活性剤溶液を付着させ、この界面活性剤が付着した
背面側吸水性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、載置
後加圧成形又は加圧成形せずに、この載置された中間吸
収紙の上に、パルプ材料、感熱高分子ゲル及びプラスチ
ック材料を含有する表面側吸水性混合物又はパルプ材
料、感熱高分子ゲル、プラスチック材料及び吸水性樹脂
を含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置され
た表面側吸水性混合物の上に、表面側吸収紙を載置し、
この重ねられた前記背面側吸収紙、背面側吸水性混合
物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び表面側吸収紙を
加圧して、一体に形成することを特徴とする吸収体の製
造方法にあり、さらに加えて本発明は、パルプ材料、プ
ラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有する背面側吸
水性混合物又はパルプ材料、プラスチック材料、感熱高
分子ゲル及び吸水性樹脂を含有する背面側吸水性混合物
を背面側吸収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物に
界面活性剤溶液を付着させ、この界面活性剤が付着した
背面側吸水性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、載置
後加圧成形又は加圧成形せずに、この載置された中間吸
収紙の上に、パルプ材料、感熱高分子ゲル及びプラスチ
ック材料を含有する表面側吸水性混合物又はパルプ材
料、感熱高分子ゲル、プラスチック材料及び吸水性樹脂
を含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置され
た表面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着させ、こ
の界面活性剤が付着した表面側吸水性混合物の上に、表
面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収
紙、背面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸水性混
合物び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成することを
特徴とする吸収体の製造方法にある。
【0015】そしてまた、本発明は、吸水性混合物を背
面側吸収紙の上に載置し、この載置された吸水性混合物
の上に表面側吸収紙を配置して、この重ねられた前記表
面側吸収紙、吸水性混合物及び背面側吸収紙を加圧し
て、一体に形成して製造された吸収体の表面側吸収紙の
上に、不織布を配置し、背面側吸収紙の下に不織布を配
置し、この配置された両不織布の少なくとも一部周囲を
互いに圧着して一体に形成して製造し、前記吸水性混合
物は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性
混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子
ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチッ
ク材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物若し
くはパルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲル
を含有する吸水性混合物又はこれら吸水性混合物の夫々
にさらに吸水性樹脂が混合されている吸水性混合物であ
ることを特徴とするシーツの製造方法にあり、また、本
発明は、背面側吸水性混合物を背面側吸収紙上に載置
し、この背面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着さ
せ、この界面活性剤が付着した背面側吸水性混合物の上
に、中間吸収紙を載置し、この載置された中間吸収紙の
上に、表面側吸水性混合物を載置し、この載置された表
面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着させ、この界
面活性剤が付着した表面側吸水性混合物の上に、表面側
吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、背
面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び
表面側吸収紙を加圧して、一体に吸収体を形成し、この
形成された吸収体の表面側吸収紙の上に不織布を配置
し、背面側吸収紙を覆ってプラスチックフィルムを配置
し、不織布及びプラスチックフィルムが配置された吸収
体を加圧成形して製造し、表面側吸水性混合物は、パル
プ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物、パ
ルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有
する吸水性混合物、若しくはパルプ材料、プラスチック
材料、感熱高分子ゲル及び界面活性剤を含有する吸水性
混合物又はこれらの吸水性混合物の夫々にさらに吸水性
樹脂が含有されている吸水性混合物であり、背面側吸水
性混合物は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する
吸水性混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱
高分子ゲルを含有する吸水性混合物、若しくはパルプ材
料、プラスチック材料、感熱高分子ゲル及び界面活性剤
を含有する吸水性混合物又はこれらの吸水性混合物の夫
々にさらに吸水性樹脂が含有されている吸水性混合物で
あることを特徴とするシーツの製造方法。
【0016】そしてまた、本発明は、吸水性混合物を背
面側吸収紙の上に載置し、この載置された吸水性混合物
の上に表面側吸収紙を配置して、この重ねられた前記表
面側吸収紙、吸水性混合物及び背面側吸収紙を加圧し
て、一体に形成して製造された吸収体の表面側吸収紙の
上に、不織布を配置し、背面側吸収紙の下に不織布を配
置し、この配置された両不織布の少なくとも一部周囲を
互いに圧着して一体に形成して製造し、前記吸水性混合
物は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性
混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子
ゲルを含有する吸水性混合物、パルプ材料、プラスチッ
ク材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物若し
くはパルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲル
を含有する吸水性混合物又はこれら吸水性混合物の夫々
にさらに吸水性樹脂が混合されている吸水性混合物であ
ることを特徴とする包装材料の製造方法にあり、また、
本発明は、背面側吸水性混合物を背面側吸収紙上に載置
し、この背面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着さ
せ、この界面活性剤が付着した背面側吸水性混合物の上
に、中間吸収紙を載置し、この載置された中間吸収紙の
上に、表面側吸水性混合物を載置し、この載置された表
面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着させ、この界
面活性剤が付着した表面側吸水性混合物の上に、表面側
吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、背
面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び
表面側吸収紙を加圧して、一体に吸収体を形成し、この
形成された吸収体の表面側吸収紙の上に不織布を配置
し、背面側吸収紙を覆ってプラスチックフィルムを配置
し、不織布及びプラスチックフィルムが配置された吸収
体を加圧成形して製造し、表面側吸水性混合物は、パル
プ材料及び感熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物、パ
ルプ材料、プラスチック材料及び感熱高分子ゲルを含有
する吸水性混合物、若しくはパルプ材料、プラスチック
材料、感熱高分子ゲル及び界面活性剤を含有する吸水性
混合物又はこれらの吸水性混合物の夫々にさらに吸水性
樹脂が含有されている吸水性混合物であり、背面側吸水
性混合物は、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有する
吸水性混合物、パルプ材料、プラスチック材料及び感熱
高分子ゲルを含有する吸水性混合物、若しくはパルプ材
料、プラスチック材料、感熱高分子ゲル及び界面活性剤
を含有する吸水性混合物又はこれらの吸水性混合物の夫
々にさらに吸水性樹脂が含有されている吸水性混合物で
あることを特徴とする包装材料の製造方法にある。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明において、吸収体の吸水作
用は、従来の吸収体と同様に、吸収紙及び吸水性材料層
部が行なう。本発明の吸収体において、吸水性紙層部
は、表面側の第一の吸水性紙層部と背面側の第二の吸水
性紙層部の二層に形成することができ、また、表面側の
第一の吸水性紙層部と、背面側の第二の吸水性紙層部
と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に設けられる中
間の第三吸水性紙層部の三層に形成することができる。
吸水性紙層部を二層に形成する場合には、吸水性材料層
部は、前記表面側の第一吸水性紙層部と背面側の第二の
吸水性紙層部の間に設けることができる。また、吸水性
紙層部を三層に形成する場合には、吸水性材料層部は、
表面側の第一吸水性材料層部と背面側の第二の吸水性材
料層部の二層であり、表面側の第一の吸水性材料層部
は、表面側の第一の吸水性紙層部と中間の第三の吸水性
紙層部の間に形成され、また、背面側の第二の吸水性材
料層部は、中間の第三の吸水性紙層部と背面側の第二吸
水性紙層部の間に形成される。
【0018】本発明において、吸水性紙層部を二層に形
成する場合、表面側の第一吸水性紙層部及び背面側の第
二吸水性紙層部は、薄葉紙、吸水紙、レーヨン紙若しく
は衛生用紙又はこれらの二種以上を組み合わせた紙とす
ることができる。吸水性紙層部を三層に形成する場合、
表面側の第一吸水性紙層部及び背面側の第二吸水性紙層
部は、吸収体の表面及び背面を形成するために、中間の
第三吸水性紙層部に比して強度を要し、薄葉紙、吸水
紙、レーヨン紙若しくは衛生用紙又はこれらの二種以上
を組み合わせた紙とするのが好ましい。本発明におい
て、中間の第三吸水性紙層部は、薄葉紙、吸水紙、若し
くは衛生用紙又はこれらの二種以上を組み合わせた紙と
するのが好ましい。
【0019】本発明において、紙おむつ、乳パッド、尿
パッド、生理用ナプキン等の衛生用品に使用される吸収
体の吸水性材料層部には、再生処理が可能なように、感
熱高分子ゲルが使用される。感熱高分子ゲルは、感温点
より低い温度で水を吸収し、感温点以上の温度に加熱さ
れて、吸収した水を放出する性質を有する。適宜の感温
点を有する感熱高分子ゲルを吸収体の吸水性材料層部に
使用すると、使用後の水を含む吸収体を、感熱高分子ゲ
ルの感温点の例えば35℃程度の温度に加熱することに
より、感熱高分子ゲルに吸収された水分を分離すること
ができる。感熱高分子ゲルは、感温性吸水性樹脂及び感
温性吸排水性組成物を包含し、既に感熱高分子ゲル又は
サーモゲルとして市販されており、適宜の温度のものが
入手可能である。感熱高分子ゲルは、高吸水性ポリマー
即ち高吸水性樹脂に比して吸水能が小さいので、吸水性
を保つために、パルプが、高吸水性樹脂等の吸水性樹脂
と共に加えられる。水を含む吸水性樹脂を、水を含まな
い感熱高分子ゲルと接触させると、吸水性樹脂に吸収さ
れた水の一部が、吸水性樹脂から分離除去することがで
きる。本発明において、吸水した吸収体は、回収され
て、加熱により乾燥され、破砕されて分級される。この
ように分級されたパルプその他の素材は、衛生処理され
て、例えば、回収されたパルプ材料は、一般のパルプ材
料として、回収された吸水性樹脂は、一般の吸水性樹脂
として再利用することができる。また、本発明におい
て、回収された吸収体の各素材は、衛生処理されて再度
吸収体の素材として使用でき、また、シーツや包装材料
としても使用できるものである。しかし、造粒して粒状
の動物用排泄物処理材とすることができる。
【0020】本発明の吸収体は、紙おむつ、乳パッド、
尿パッド、生理用ナプキン等の衛生用品やシーツの吸収
体として、また包装材料の吸収体として使用する場合に
は、本発明の吸収体は、シーツ又は包装材料に使用され
る大きさに製造され、その製造された吸収体の表面に、
透水性の不織布を配置し、該吸収体の下に不透水性の防
水シートや防水膜を配置して、該吸収体を透水性の不織
布及び不透水性の防水シート等で包んだシート状及び一
体に形成されたシート状に形成し、衛生的に処理して、
例えば、紙おむつ、生理用ナプキン、乳パッド、尿パッ
ドとして、排泄時に尿等が漏れないようにすることがで
きる。また、その他シーツとしては、例えば、休養及び
就寝用などの各種のシーツなどに使用することができ
る。
【0021】本発明のシーツは、例えば、表面側又は表
面側及び背面側に透水性の薄層部材を配置してシート状
に形成することにより、表面側又は表面側及び背面側か
ら水を吸収できるマットなどとすることができ、さらに
包装材料としては、表面側の片側の面から又は表面側及
び背面側の両側の面から水分の吸収又は調整を行うこと
ができる包装材料として使用することができる。この場
合、吸収体は、その表面側には、第一の吸水性紙層部が
設けられ、底面側には、第二の吸水性紙層部が設けられ
る。本発明の吸収体において、表面側及び背面側に設け
られる吸水性紙層部は、吸水性がよく、吸水速度の大き
く、比較的強い薄葉紙、吸水紙、レーヨン紙や衛生用紙
等で形成されるのが好ましい。本発明の吸収体を用い
て、シーツ又は包装材料とする場合には、吸収体の上部
吸水性紙層部の上に配置されて表面を形成する透水性薄
層部は、例えば、不織布で形成することができ、吸収体
の下部吸水性紙層部の下に配置されて底面を形成する不
透水性薄層部は、例えばプラスチックフィルムで形成す
ることができる。本発明において、シーツ及び包装材料
は、その用途に応じて、表裏がないように表面側及び背
面側を共に透水性薄層部で形成することができる。本発
明において、シーツ及び包装材料は、その用途に応じ
て、表裏を設けて、表面側を透水性薄層部で形成し、背
面側を不透水性薄層部とすることができる。本発明にお
いて、透水性薄層部は、その目的の透水の程度に応じた
透水機能を有する乾式法又は湿式法で作製された不織布
で形成することができ、不透水性薄層部は、ポリエチレ
ン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック製の不透
水性のプラスチックフィルムで形成することができる。
【0022】本発明において、紙おむつ、乳パッド、尿
パッド、生理用ナプキン等の衛生用品、シーツ、また包
装材料に使用される吸収体は、表面側の吸水性紙層部及
び背面側の吸水性紙層部間には、吸水性材料層部が設け
られる。本発明において、吸水性材料層部は、7mm以
下、好ましくは5mm以下の粒度に粉砕され乾燥されて
いるパルプ及び感熱高分子ゲルで形成することができ
る。本発明においては、前記感熱高分子ゲルの一部を該
感熱高分子ゲルより少ない量の吸水性樹脂とすることが
できる。本発明において、紙おむつ廃材、乳パッド廃
材、尿パッド廃材、生理用ナプキン廃材等の衛生用品廃
材、シーツ廃材、また包装材料廃材を活用する場合、こ
れら廃材から回収されたパルプ廃材等のパルプ材料、さ
らに、パルプ材料の一部を前記パルプ材料より少ない量
の廃プラスチック材料とすることができる。本発明にお
いては、吸水性材料層部は、吸水機能及び保水機能が大
きいパルプを、7mm以下、好ましくは5mm以下の粒
度に粉砕して、感熱高分子ゲルと混合して製造すること
ができる。7mm以下、好ましくは5mm以下の粒度の
プラスチック材料は、保水機能を有するので、吸収体の
吸水性材料層部に使用することができる。この場合、感
熱高分子ゲルは、そのまま単独で、又は吸水性樹脂と混
合して、吸収体の吸水性材料層部に含有させることがで
きる。本発明においては、このように、感熱高分子ゲル
にパルプを混合し、さらに、プラスチック若しくは吸水
性樹脂又はプラスチック及び吸水性樹脂を混合すること
により、吸収体の吸水機能及び保水機能を増加させるこ
とができる。
【0023】本発明において、吸収体は、従来の吸収体
と同様に、エンボス加工等の加圧成形により、エンボス
皺を形成して、比較的柔軟なシート状のものとすること
により、床の部分によく密着して、床の水滴等を吸収し
易くできるので好ましい。本発明において、パルプ及び
感熱高分子ゲルの混合物は、さらに吸水性樹脂と混合
し、又はさらにプラスチック及び吸水性樹脂と混合し
て、吸水性材料層部とすることができる。
【0024】本発明において、廃プラスチック材料の粉
砕物を吸水性材料層部に含有させることができる。例え
ば、紙おむつ廃材を粉砕して分離された7mm以下の粒
度、好ましくは5mm以下の粒度の廃プラスチック材料
の粉砕物は、パルプ材料及び吸水性樹脂を含有するの
で、感熱高分子ゲル又は感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂
を配合するだけで、簡単に加圧成形によりシート状にす
ることができる。本発明においては、紙おむつ廃材を粉
砕して分離回収されたパルプ材料及び感熱高分子ゲルの
混合物は、水分含有率が10重量%以下とし、安定した
シート形状に成形することができる。しかし、僅かに湿
り気を与えることにより、例えば水分含有率を10重量
%以下、好ましくは4乃至2重量%の量で含有させるこ
とにより、パルプ材料及び/又は廃プラスチック材料
は、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂が馴染み易くなり、
さらに成形が容易となるので好ましい。パルプ材料及び
廃プラスチック材料の粒度は、細かい方が好ましく、例
えば7mm以下、5mm以下の粒度、さらに好ましくは
3mm以下の粒度とするのが、吸水性材料層部の感触及
び加圧成形の上で好ましい。これらのパルプ材料は、5
mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度、より好
ましくは1乃至3mmの粒度の粉砕乾燥物に形成され
る。このために、集められたパルプ材料は、粉砕される
か又は乾燥される。ましい。
【0025】また本発明において、吸収体は、細菌等の
繁殖を防止するために、また、吸収体に触れたときに、
乾いた感触を与えるためにも、水分含有率が10重量%
以下とするのが好ましいが、水分含有率は、5重量%以
下であるのがより好ましい。このような水分含有率にす
るため必要な吸収体の乾燥は、エンボス加工工程で吸収
体を加熱することによって、行うことができる。
【0026】本発明において、パルプは、パルプ材料及
び紙粉を包含する。パルプ材料は、トイレットペーパー
廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナプキ
ン廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、機械パ
ルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、
綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプ廃材、合
成樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、
新築廃材若しくは衛生用品廃棄物の分級産物のフラッフ
パルプから回収されたパルプ含有材料、又は便座シート
廃材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、
マスク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃
材、枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃
材、動物用紙おむつ廃材、動物用生理用ナプキン廃材、
乳パッド廃材、汗パッド廃材若しくは失禁パッド廃材若
しくは動物用シーツ廃材から回収されたパルプ含有材料
又はこれら回収されたパルプ含有材料二以上を含む混合
物である。
【0027】本発明において、紙粉は、トイレットペー
パー廃材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナ
プキン廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便
座シート廃材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シー
ツ廃材、マスク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカ
バー廃材、枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキ
ン廃材、動物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動
物用生理用ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃
材、失禁パッド廃材、動物用シーツ廃材、鮮魚輸送用ラ
ミネート紙廃材、野菜輸送用ラミネート紙廃材、ラミネ
ート紙の印刷屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボ
ール屑、新聞屑、雑誌屑、チタン紙廃材、パンチ屑、衛
生用品廃棄物の分級産物のフラッフパルプ、吸水性繊維
廃材、吸水性樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時
に発生する紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工
程において発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生
する紙粉、又はこれらから回収された紙粉、又は回収さ
れた紙粉の二以上を含む混合物である。
【0028】本発明において、廃プラスチック材料の粉
砕物としては、5mm以下の粒度に粉砕された厚さが2
mm以下の合成樹脂繊維廃材の粉砕物、紐状合成樹脂廃
材の粉砕物、フィルム状合成樹脂廃材の粉砕物、シート
状合成樹脂廃材の粉砕物、紐状合成ゴム廃材の粉砕物、
フィルム状合成ゴム廃材の粉砕物、シート状合成ゴム廃
材の粉砕物又はラミネート紙廃材の粉砕物があり、また
これら二以上の廃プラスチック材料粉砕物の混合物があ
る。また、これらの廃プラスチック材料粉砕物以外の他
の廃プラスチック材料粉砕物としては、紙おむつ廃材粉
砕物、乳パッド廃材粉砕物、尿パツド廃材粉砕物、又は
生理用ナプキン廃材粉砕物などの廃プラスチック材料粉
砕物があり、またこれらの他に、廃プラスチック材料粉
砕物の二以上の混合物があり、廃プラスチック材料粉砕
物又は廃プラスチック材料粉砕物の二以上の廃材粉砕物
混合物について、分級処理して得られるプラスチック材
料に富む分級産物の廃プラスチック材料を含有する廃プ
ラスチック材料の粉砕物がある。
【0029】本発明において、廃プラスチック材料粉砕
物は、前記の廃プラスチック材料の粉砕物又はその混合
物、廃プラスチック材料粉砕物若しくはその混合物又は
前記廃プラスチック材料粉砕物及びその二以上の混合物
についての廃プラスチック材料に富む廃プラスチック材
料粉砕物を意味する。廃プラスチック材料粉砕物は、プ
ラスチック材料の粉砕物をも包含する。衛生材料製造時
に発生する裁断屑又は集塵ロスを、廃プラスチック材料
粉砕物とする場合には、吸水性樹脂又は高吸水性樹脂及
びパルプ材料を小割合ながら含有するので、吸収体、該
吸収体を使用するシーツ及び包装材料を形成する上で、
水の吸収性及び保水性並びに加圧成形時の成形性が良く
なるので好ましい。本発明において、廃プラスチック材
料粉砕物に混入するパルプ材料が、殺菌剤及び消臭剤を
保有する場合には、形成された吸収体、該吸収体を使用
するシーツ及び包装材料は、殺菌作用及び消臭作用を有
することとなるので好ましい。
【0030】本発明において、7mm以下、好ましくは
5mm以下の粒度のパルプ材料、及び該パルプ材料粉砕
物より少量で、7mm以下、好ましくは5mm以下の粒
度に粉砕された廃プラスチック材料粉砕物を含有し、さ
らに感熱高分子ゲル又は感熱高分子ゲル及び吸水性材料
層部を含有する吸収体の場合には、廃プラスチック材料
粉砕物を含有することにより、吸水性及び保水性を増加
させ、また弾力性を増加させることができる。また、本
発明において、感熱高分子ゲル、パルプ材料及び廃プラ
スチック材料粉砕物の混合物に界面活性剤を付着させる
と、該パルプ材料及び廃プラスチック材料粉砕物混合物
が、吸水速度を増加でき、保水性を増加させることがで
きるので好ましい。7mm以下、好ましくは5mm以下
の粒度に粉砕された廃プラスチック材料粒子に界面活性
剤を付着させると、廃プラスチック材料粉砕物が、水に
濡れ難い性質、即ち撥水性を有していても水に濡れ易く
なり、吸水性及び保水性を増加させることとなる。本発
明において、7mm以下、好ましくは5mm以下の粒度
のパルプ材料粉砕物、感熱高分子ゲル、7mm以下、好
ましくは5mm以下の粒度に粉砕されたプラスチック廃
材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物中の感熱高分子ゲルの
混合割合は、例えば、30重量%以下である。しかし、
感熱高分子ゲルの混合割合が大きくなるほど、吸収体の
吸水性及び保水性に優れることとなるので、その範囲内
で含有量が多いほうが吸水性及び保水性を高める上で好
ましい。
【0031】本発明において、吸収体の吸水性材料層部
に、廃プラスチック材料粉砕物を含有させる場合、例え
ば吸水性材料層部の廃プラスチック材料を含ませる側
に、界面活性剤を付着させることにより、吸水性材料層
部の吸水速度及び透水速度を高めることができ、吸収体
に吸収されないで吸収体の表面に残留する水の残留時間
を著しく短縮することができる。本発明において、吸収
体に付着させる界面活性剤の量は、吸収体1g当たり、
0.05g以下、好ましくは、0.009g以下とする
のが好ましい。吸収体に付着した界面活性剤の量が0.
05gより多いと、費用が嵩む上に、水の吸水性材料層
部を通過する速度が大きくなって、水は吸水性材料層部
に十分に吸収されずに吸水性材料層部を通過して不透水
性層部上に溜まり、その後、不透水性層部上の溜りから
吸水性材料層部の方へと、逆方向に吸収されることとな
る。界面活性剤を使用する場合、水の吸水性材料層部の
通過速度を小さくさせて、水が吸水性材料層部に吸収さ
れながら、不透水性層部に向けて移動させるためには、
吸収体への界面活性剤の付着量は、0.009g以下と
するのが好ましい。したがって、本発明において、界面
活性剤を付着させた吸収体を使用してシーツ又は包装材
料を作製すると、吸収体の表面側に配置される透水性薄
層部、例えば不織布上に水が残留しないようにすること
ができ、不織布に比較的乾いた感触を与えることができ
るので好ましい。
【0032】本発明においては、吸収体の吸水速度を大
きくするために、吸収体の表面側及び背面側は、吸水性
紙層部により形成される。この吸水性紙層部は、その吸
水速度を大きくするためであり、吸収紙、薄用紙、レー
ヨン紙若しくは衛生用紙又はこれらの二種以上を組み合
わせた紙が使用される。この紙には、湿式不織布若しく
は乾式不織布を包含する。このような紙としては、例え
ばトイレットペーパー、衛生用紙若しくは紙綿等のティ
ッシュペーパー、レーヨン紙、湿式不織布若しくは乾式
不織布又は複合紙等の一種以上の薄葉紙又は一種以上の
吸収紙又はこれらの組み合わせにより形成することがで
きる。例えば、吸水性紙層部は、一枚又は複数枚の薄用
紙により形成することができる。吸水性紙層部は、複数
枚の薄用紙により形成された吸収紙から形成する場合に
は、薄用紙を一枚づつ合わせて若しくは貼り合わせて形
成され、又は予め合わせて一体にされた複数の薄葉紙に
より形成された吸収紙から形成することができる。薄葉
紙の枚数を多くすると、吸収体の吸水速度を大きくする
ことができる。即ち吸収紙の坪量が大きいほど吸水性に
優れるので好ましい。しかし、坪量が大きい吸収紙の使
用は、費用が嵩むために、費用的に適度な範囲で、また
適度な吸水性の範囲で、吸収紙を選択するのが好まし
い。坪量は18g/平方メートル乃至10g/平方メー
トルとすることができる。この場合、薄葉紙について
は、水に濡れて発色する発色剤又は水と反応して発色す
る発色剤等の着色性物質により着色することができる。
吸収紙としては、薄葉紙と化学繊維紙を貼り合わせ加工
した吸収性を有する複合紙を使用することができる。
【0033】本発明において、廃プラスチック材料を使
用することは、吸収体の保水性を増加させながら、弾力
性を維持するためであるが、パルプ材料の一部に代えて
廃プラスチック材料を使用するものであるので、その侭
では、吸収体の保水性は増すものの吸水性が低下するの
で、吸水性の低下を補うために、感熱高分子ゲル又は感
熱高分子ゲル及び吸水性樹脂が、パルプ材料及び廃プラ
スチック材料の混合物に加えられる。そこで、本発明に
おいては、前記吸収体の前記吸水性材料層部及び第一及
び第二の吸水性材料層部は、感熱高分子ゲル、7mm以
下、好ましくは5mm以下の粒度のパルプ材料、該パル
プ材料より少量の7mm以下、好ましくは5mm以下の
粒度に粉砕されたプラスチック廃材粉砕物及び該プラス
チック廃材粉砕物より少量の感熱高分子ゲル又は感熱高
分子ゲル及び吸水性樹脂を含有させて形成することがで
きる。前記吸水性材料層部は、第一及び第二の吸水性紙
層部と重ね合わされて、又は一体に貼り合わされて、加
圧成形して吸収体に形成することができ、加圧成形時に
は、表面に、エンボス皺を有する吸収体を形成すること
ができる。また、第一及び第二の吸水性材料層部は、第
一、第二及び第三の紙層部と重ね合わされて、又は一体
に貼り合わされて、加圧成形して、吸収体に形成するこ
とができ、加圧成形時には、表面に、エンボス皺を有す
る吸収体を形成することができる。
【0034】吸収体に臭気等の除去機能をもたせるとき
は、いずれの組成の吸水性材料層部であっても、吸水性
材料層部に、不良チタン紙粉砕物若しくはチタン紙廃材
粉砕物、不良アルミナ紙粉砕物若しくはアルミナ紙廃材
粉砕物、不良チタン酸カリウム紙粉砕物若しくはチタン
酸カリウム紙廃材粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙粉砕
物若しくはアルミナ・シリカ紙廃材粉砕物又は不良炭素
繊維紙粉砕物若しくは炭素繊維紙廃材粉砕物等の臭気除
去機能を有する不良無機繊維紙の粉砕物又は無機繊維紙
廃材の粉砕物又は前記粉砕物の二以上の混合物を配合す
ることができる。
【0035】さらに本発明においては、吸収体に臭気等
の除去機能を持たせるために、活性炭、タルク、ゼオラ
イト粉末又はベントナイト等の無機質の吸着剤を,吸水
性材料層部に配合することができる。またこれらの吸着
剤の他に、吸収体に配合して、臭気等の除去機能を持た
せるための脱臭剤もしくは消臭剤としては、フラボンを
基本とするフラボン類、イソフラボンを基本とするイソ
フラボン類、フラボノールを基本とするフラボノール
類、フラバノンを基本とするフラバノン類、フラバノー
ルを基本とするフラバノール類、フラバン−3,4−ジ
オール、フラバン−3−オール、アントシアニジンを基
本とするアントシアニジン類、オーロンを基本とするオ
ーロン類、カルコンを基本とするカルコン類、ジヒドロ
カルコンを基本とするジヒドロカルコン類等を包含する
フラボノイドがあり、また、これらの他に、リリース科
学工業株式会社製のパンシルBA−210−1(商品
名)又は株式会社東海興産製のスメルナーク(商品名)
などがある。
【0036】本発明において、前記第一及び第二の吸水
性紙層部並びに第一、第二及び第三吸水性紙層部は、夫
々、共に少なくとも一枚の吸水性に優れる薄葉紙で形成
することができるが、吸水性を増加させるために、複数
の薄葉紙を、一枚づつ合わせて又は貼り合わせて形成す
ることができ、また、予め合わせて一体にされた複数の
薄葉紙により形成することができる。薄葉紙は、水に反
応して発色する発色剤により着色されているものとする
ことができる。前記第一及び第二の吸水性紙層部は、外
観を保つために、第三の吸水性紙層部に比して破損し難
い吸収紙を使用するのが好ましい。
【0037】本発明において、本発明の吸収体を使用し
てシーツ又は包装材料とすると、表面を形成する部材
は、その目的に応じて、乾式法又は湿式法により製造さ
れた不織布及びその他の透水性のある薄層部材とするこ
とができる。透水性の薄層部材は、水透過の程度に応じ
た透水機能を有する湿式法又は乾式法により製造された
不織布とすることができる。透水性薄層部の場合、外側
に向く面即ち外面若しくは表面を水に濡れ易い性質に
し、内側に向く面即ち内面若しくは裏面を水に濡れ難い
性質にすると、一旦、内側に吸収された水が、外側に滲
み出ることを防止することができる。背面を形成する部
材は、吸収体の第二の吸水性紙層部の背面に接して設け
られものであり、不透水性のプラスチックフィルム等の
不透水性の薄層部材により形成することができる。この
ような不透水性薄層部材としては、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材料製の不透水性
のプラスチックフィルムで形成することができる。しか
し、本発明において、包装材料の場合には、背面となる
薄層部は、包装される材料に応じて、透水性の薄層部材
で形成することができる。このように背面を透水性の薄
層部により形成する場合には、水透過性の程度に応じた
大きさの孔を有するプラスチックフィルム又は水透過の
程度に応じた透水機能を有する湿式法又は乾式法により
製造された不織布とすることができる。
【0038】このようにシーツ及び包装材料の場合、吸
収体表面側及び背面側の部材を水透過性材料により構成
すると、例えば、雨等で濡れた床面に配置することによ
り、床面を濡らす水を自動的に吸い取ることができ、床
面の濡れを拭き取る必要がなくなり、床の濡れを拭う手
間を省くことができる。このように透水性の薄層部を有
するシーツは、乗り物の敷物、傘立ての敷物、洗面所の
敷物、便器の周囲等の敷物として使用して、夫々の床の
濡れを防止することができる。また、透水性の薄層部
を、複数の毛細管状の細かい孔を有する材料により形成
すると、例えば青果物又は鮮魚等を包装するのに使用さ
れる下敷き若しくは中敷き等の敷物及び包装材料として
使用するときに、透水性薄層部の所望寸法の孔を通し
て、包装される青果物や鮮魚等の被包装材料の水分が移
動し、被包装材料の水分の量を適度に調整することがで
きる。
【0039】本発明において使用される吸水性樹脂とし
ては、製品としての高吸水性樹脂の他に、不良品の高吸
水性樹脂や高吸水性樹脂に比して吸水性の劣る吸水性樹
脂を包含する。したがつて、本願発明において、吸水性
樹脂は、高吸水性樹脂の他に、高吸水性樹脂を含有する
5mm以下、好ましくは3mm以下に粉砕された紙おむ
つ廃材粉砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕
物、生理用ナプキン廃材粉砕物、吸収性繊維又はラミネ
ート紙廃材粉砕物或いは前記粉砕物の二以上の混合物を
包含し、また前記の廃材粉砕物及び廃材粉砕物の混合物
から分級処理により分別された高吸水性樹脂に富む分離
産物を包含する。したがって、本発明において、吸水性
樹脂は、例えば、不良紙おむつを含めた紙おむつ廃材、
不良乳パッドを含めた乳パッド廃材、不良尿パッドを含
めた尿パッド廃材の粉砕物若しくは不良生理用ナプキン
を含めた生理用ナプキン廃材粉砕物又は前記廃材粉砕物
の二以上の混合物についての分級処理により、高吸水性
樹脂に富む分離産物として回収された所謂再生吸水性樹
脂、又は前記再生高吸水性樹脂の二以上の混合物などが
ある。不良高吸水性繊維を含めた高吸水性繊維廃材粉砕
物これらの衛生材料製造時に発生する裁断屑又は集塵ロ
スは、其の侭粉砕されて吸水性樹脂として使用される
が、これらは、吸水性樹脂の含有量が少ないので、前記
裁断屑の粉砕物や集塵ロスを使用するときは、吸水性樹
脂又は高吸水性樹脂を添加混合することが必要である。
本発明において、衛生材料中には、吸水性樹脂は、一般
にパルプ材料と一緒に存在している。殺菌性及び消臭性
を有するパルプ廃材を含有する衛生材料の廃材中の吸水
性樹脂を使用すると、殺菌作用及び消臭作用を及ぼす物
質が存在するので、殺菌及び消臭が行われるので好まし
い。
【0040】本発明においては、吸収体並びに該吸収体
を使用するシーツ及び包装材料の質感及び弾力感を増す
ために、吸水性材料層部は、5mm以下の粒度のパルプ
材料粉砕物及び感熱高分子ゲルからなる混合物、5mm
以下の粒度のパルプ材料粉砕物、感熱高分子ゲル及び該
感熱高分子ゲルより少量の吸水性樹脂からなる混合物、
5mm以下の粒度のパルプ材料粉砕物、5mm以下の粒
度の廃プラスチック材料粉砕物及び感熱高分子ゲルから
なる混合物、5mm以下の粒度のパルプ材料粉砕物、廃
プラスチック材料粉砕物、感熱高分子ゲル及び界面活性
剤からなる混合物又は5mm以下の粒度のパルプ材料粉
砕物、廃プラスチック材料粉砕物、感熱高分子ゲル、該
感熱高分子ゲルより少量の吸水性樹脂からなる混合物及
び界面活性剤からなる混合物で形成することができる。
【0041】吸水性材料層部における感熱高分子ゲルの
量は、30重量パーセント以下とするのが好ましい。感
熱高分子ゲルの一部を吸水性樹脂で代える場合には、吸
水性樹脂の価格は比較的高いので、吸水性樹脂の含有率
を例えば10重量パーセント以下とするのが、さらに好
ましく、またさらに5重量パーセント以下とするのが好
ましい。本発明においては、吸水性材料層部における吸
水性樹脂の含有率を、例えば5重量パーセント以下とし
ても、5mm以下の粒度のパルプ材料粉砕物が保水性及
び吸水性を有し、さらに5mm以下の粒度に粉砕された
プラスチック廃材粉砕物にあっても、かなりの保水性を
有するので、吸水性樹脂の含有率が低下した分の保水性
及び吸水性を補うことができる。
【0042】本発明においては、吸収体の水の通過速度
及び吸収速度を増加させるために、吸収体又は吸水性材
料層部には、界面活性剤を付着叉は添加することができ
る。このように、本発明においては、界面活性剤を吸収
体又は吸水性材料層部に付着させることにより、吸収体
上に溜まる水分を速やかに吸収させることができる。界
面活性剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム等の陰イオン界面活性剤が好ましいが、これらの外
にラウリルトリメチルアンモニウムクロライド等の陽イ
オン界面活性剤、オクチルフェニールエーテル等の非イ
オン界面活性剤などがある。
【0043】本発明においては、不織布層部は表側が親
水性に形成され、裏側が溌水性、即ち親油性に形成され
おり、シーツを形成する場合には、溌水性を有する側の
不織布層部を、吸収体の表面上に接触させて配置する
と、シーツの表面の不織布層部の濡れ易い側が表面とな
り、濡れ難い側が裏側となるので、不織布層部が濡れて
も、該不織布層部上から侵入した水は、不織布層部背面
の撥水性により吸収体から水が滲み出るのを防止するこ
とができるので好ましい。本発明においては、吸収体及
びシーツの吸水能力を大きくするために、吸収体の表面
側及び背面側には、薄葉紙で形成された吸水性紙層部が
設けられる。吸収体の保水能力を大きくするために、前
記第一及び第二の吸水性紙層部間に、感熱高分子ゲル、
紙廃材粉砕物、プラスチック廃材粉砕物及び吸水性樹脂
を含む吸水性材料層部が設けられ、前記第一及び第二の
吸水性紙層部並びに吸水性材料層部は、一体に貼り合わ
されて吸収体が形成される。
【0044】本発明において、第一の吸水性紙層部、第
二の吸水性紙層部、並びに前記表面側及び背面側の紙層
部間に設けられている5mm以下の粒度のパルプ材料粉
砕物及び感熱高分子ゲル又は感熱高分子ゲル及び吸水性
樹脂、さらに廃プラスチック材料粉砕物を含む吸水性材
料層部は、エンボスを付されて比較的柔軟な板状体に加
圧成形することができる。このように比較的柔軟な板状
体とすることにより、床の部分によく密着して、床の水
滴等を吸収し易くなるので好ましい。
【0045】本発明において、シーツは、表面を形成す
る透水性薄層部を有しており、この透水性薄層部は、例
えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン若しくは
ビニロン等のプラスチック繊維製の不織布又はポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク材料製の多孔膜で形成することができ、背面側は、不
透水性のプラスチックフィルム層部であり、プラスチッ
クフィルム層部は、吸収体の場合と同様に、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製のフィルム等の
不透水性の薄層部で形成することができる。本発明にお
いて、前記透水性薄層部の裏側には、その裏側面に接し
て吸水性紙層部を設けることができる。本発明におい
て、透水性薄層部は、殺菌性及び消臭性が付与されたも
のを使用すると、使用中に、付着する汗や尿などにより
発する臭気を減少させるので好ましい。また、本発明に
おいて、生分解プラスチック材料の不透水性膜及び透水
性膜層部、並びに生分解プラスチック材料含有の吸水性
材料層部を使用すると、得られた吸収体、シーツ及び包
装材料を土中に埋めて廃棄することができるので好まし
い。本発明の包装材料において、上下両面を透水性とす
る場合には、上下両面を、不織布等の透水性薄層部とす
ることができる。本発明において、透水性薄層部は、例
えば、25mlの水を、例えば洗浄壜のノズルより、1
0秒以内に、直径2cmの円内に注入したときに、その
全量が透過する時間が20秒以内のものが好ましく、こ
こで透過する時間、即ち透水性はさらに短くなる程好ま
しい。
【0046】本発明において、吸水性紙層部は、吸収
紙、吸収紙又はクレープ紙等の薄葉紙で形成されるの
が、良好な吸水性を確保できるので好ましい。また、本
発明において、吸収紙には、パルプと化学繊維を液中に
分散させ、抄紙して製造した複合紙を使用することがで
きる。薄葉紙に例えばポリプロピレン製の化学繊維紙等
の化学繊維紙を貼り合わせた吸水性又は透水性を有する
複合紙を使用することができる。本発明において、吸収
体は、その表面側を前記透水性薄層部の背面に接して設
け、また、その背面側を、その侭として、吸収体の底部
とすることができる。しかし、この場合、前記背面側に
接して不透水性のプラスチック製の薄層部を形成して、
底面を補強することができる。この場合には、前記吸収
体は、その背面側に接して設けられる前記不透水性のプ
ラスチック製の薄層部と、吸収体の表面側に接して設け
られる透水性薄層部とで囲まれた状態に形成することが
できる。
【0047】シーツ又は包装材料において、底面からの
水等の液の吸収を図る必要性がある場合には、底面に目
的の透水性を付与するために、底部を透水性薄層部とす
ることができる。本発明において、吸収体は、その表側
及び裏側の夫々に吸収紙等の薄葉紙により吸水性紙層部
が形成される。吸収紙等の薄葉紙は、例えば、一枚の坪
量が10乃至25グラム/平方メートルのものが使用さ
れ、例えば、一枚の坪量が12.5g/平方メートルの
ティシュペーパとすることができ、上下に夫々一枚宛配
置することができる。本発明において、吸収体が、人用
若しくは動物用シーツ又は人用若しくは動物用の紙おむ
つに使用されるシーツとして使用されるときは、例え
ば、表面の吸収紙を二枚とし、最表面側に位置する吸収
紙を検査用着色性物質を付着させて検査用吸収紙とする
ことができる。また、この場合、吸収体は、衛生的であ
るように、消毒等の処理されるのが好ましい。また、薄
葉紙として、殺菌性を有する薄葉紙を使用すると、吸収
体、シーツ及び包装材料の使用において、吸収体、シー
ツ又は包装材料に付着する汗や尿などにより発する臭気
を減少させるので好ましい。
【0048】本発明において、吸水性樹脂の用語は、高
級水性樹脂の他に、高級水性樹脂に比して吸水能力が低
い吸水性樹脂をも意味する。本発明において使用される
吸水性樹脂は、人工尿で自重の30倍から100倍程度
の水を吸収しても、形を保持できる高吸水性樹脂である
のが好ましい。このような高吸水性樹脂としては、例え
ば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又は
その誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグ
ラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコ
ールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの
部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋
物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又
はプルランのゲルなどがある。これらは、吸水性材料粉
に単独で又はこれら2種以上を混合して使用される。廃
油処理等に使用する場合は、吸油性の高い吸水性樹脂が
使用される。
【0049】本発明において、廃材に含ませる吸水性樹
脂は、吸水性の高い所謂高吸水性樹脂を使用すると、そ
の使用量を少なくできるので好ましい。本発明におい
て、不良紙おむつ廃材の吸水性樹脂に富む分級産物を使
用すると、該分級産物に含まれる高吸水性樹脂の量は、
14乃至28重量%程度に達するので、高い吸水性を維
持することができるので好ましい。例えば、紙おむつ廃
材から回収された再生高吸水性樹脂含有物は、人工尿で
吸水倍率が10〜30g/gとその吸水性能は乏しい
が、吸収体用の吸水性樹脂としては、この程度の吸水性
能で十分である。この場合、使用される再生高吸水性樹
脂の粒度は、50乃至500μmであるのが好ましい。
【0050】
【作用】本発明において、吸収体は、例えば、第一の吸
水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、前記第一及び第
二の吸水性紙層部間に設けられ、7mm以下、好ましく
は5mm以下の粒度のパルプ材料及び感熱高分子ゲル、
又はさらに前記感熱高分子ゲルより少量の吸水性樹脂、
又はさらに5mm以下粒度の廃プラスチック材料を含ん
で形成されている吸水性材料層部とを備えており、前記
第一の吸水性紙層部、吸水性材料層部及び第二の吸水性
紙層部は、合わせられて一体に形成されているので、吸
収体を比較的安価に製造でき、吸収体に付着する水を比
較的短時間に吸収することができ、また床の上に配置し
て、吸収体は、床に落ちる水滴を吸収するが、何れの場
合にも、吸収後、吸収体の表面は比較的乾いた状態を維
持する事ができ、また、床が濡れるのを防止することが
できる。したがって、例えば、寝具用シーツ、紙おむ
つ、乳パッド、尿パッド、生理用ナプキン及び露天のイ
ベント会場の床や運動場の地面の雨による濡れの防止、
調理場の床、洗面所の床、冷蔵庫の周囲の床、及びトイ
レの床等に敷いて、床の水滴を吸収して、床の濡れを防
止することができる。また例えば、ベット用補助マット
に使用して、夜尿症の患者のベットの濡れを防止するこ
とができる。建築物の天井部、壁部又は窓部等の結露の
拭き取り用の吸水性マットとして使用して、窓等の結露
を除去することができる。また園芸用の水の蒸発防止用
の吸水性マットとして、予め湿らせて鉢植え等に被せて
使用すると、保水による鉢植えからの水の蒸発を防止す
ることができる。吸水性マットを例えば水産物の下に敷
いて、又は吸水性マットを袋状に形成して、水産物を包
んで、水産物を氷解した水に接触することなく運搬する
ことができる。
【0051】また本発明において、吸収体は、例えば、
第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙層部と、前記第
一及び第二の吸水性紙層部間に設けられ、5mm以下の
粒度の感熱高分子ゲル、5mm以下の粒度の感熱高分子
ゲル及び前記感熱高分子ゲルより少量の吸水性樹脂、又
は5mm以下の平均粒度の感熱高分子ゲル、前記感熱高
分子ゲルより少量の5mm以下の粒度の廃棄物配合材料
粉砕物及び前記廃棄物配合材料粉砕物より少量の吸水性
樹脂を含んで形成されている吸水性材料層部とを備えて
おり、前記第一の吸水性紙層部、吸水性材料層部及び第
二の吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されてい
るので、パルプ材料を使用しないでも、弾力性を有する
吸収体を得ることができ、シーツに使用して、弾力性の
あるシーツをを得ることができる。したがって、本発明
は、所定の形状及び弾力性を保って、床に落ちる水滴を
吸収でき、例えば、水場の濡れを解消することができ
る。したがって、本発明の吸収体を使用するシーツは、
例えば傘立ての受部に使用すると、濡れた傘から流れ落
ちる水滴を吸収するので、傘立てに水が溜まることがな
くなる。
【0052】本発明において、包装材料は、第一の吸水
性紙層部と第二の吸水性紙層部との間に配設される5m
m以下の粒度の感熱高分子ゲルを及び前記感熱高分子ゲ
ルより少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性材料層部
に、チタン紙廃材の粉砕物、アルミナ紙廃材の粉砕物、
チタン酸カリウム紙廃材の粉砕物、アルミナ・シリカ紙
廃材の粉砕物若しくは炭素繊維紙廃材などの無機繊維紙
廃材の粉砕物又は前記無機繊維紙廃材粉砕物の二以上の
混合物を臭気除去材として、その一部に使用するので、
吸収体中の無機繊維紙廃材粉砕物の臭気除去機能によ
り、本発明のシーツは、使用時にシーツに発生する臭気
を除去することができ、使用後のシーツの臭気を緩和す
ることができる。また、本発明の包装材料は、青果物の
包装に使用するときは、青果物より発生する成熟ホルモ
ンのエチレンを除去することにより、青果物の新鮮さを
保持することができる。本発明において、透水性とは、
透水する性質を意味し、例えば、20秒以下で水又は疑
似尿の一定量(25ml)を2cmの円内に注入したと
きに、その全量の水又は疑似尿が透過するに要する時間
(秒)で求められ、透過する時間の短い方が長い方より
透水性に優れる。
【0053】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の一層の
吸水性材料層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す
概略の部分断面図である。図2は、前記図1に示す実施
例の吸収体の断面構造を有する本発明の一実施例の吸収
体についての幅方向の概略の断面構造を示す断面図であ
る。図3は、前記図1に示す実施例の吸収体の断面構造
を有するが、図2に示す実施例の吸収体とは異なる本発
明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断
面構造を示す断面図である。図4は、前記図2に示す実
施例の吸収体を使用する本発明の一実施例の人用若しく
は動物用の使い捨てのフラットタイプの紙おむつ、人用
若しくは動物用のシーツ、吸収性マット又は包装材料用
のシーツについての幅方向の概略の断面構造を示す断面
図である。図5は、前記図3に示す実施例の吸収体を使
用する本発明の他の一実施例の人用若しくは動物用の使
い捨てのフラットタイプの紙おむつ、人用若しくは動物
用のシーツ、吸収性マット又は包装材料用のシーツにつ
いての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。図
6は、前記図1に示す本発明の実施例の吸収体を使用す
る本発明の一実施例のの人用若しくは動物用の使い捨て
のフラットタイプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシ
ーツ、吸収性マット又は包装材料用のシーツを製造する
工程を示す概略の工程図である。図7は、図6に示す動
物用シーツを製造する工程の詳細な工程の概略を示す工
程図である。図8は、図2の吸収体と表面側吸収紙の配
置が異なる本発明の他の一実施例の吸収体についての幅
方向の概略の断面構造を示す断面図である。図9は、図
4の人用若しくは動物用の使い捨てのフラットタイプの
紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性マット
又は包装材料用のシーツに使用された吸収体と表面側吸
収紙の配置が異なる本発明の他の一実施例の吸収体を備
える人用若しくは動物用の使い捨てのフラットタイプの
紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性マット
又は包装材料用のシーツについての幅方向の概略の断面
構造を示す断面図である。図10は、図4、図5及び図
9の人用若しくは動物用の使い捨てのフラットタイプの
紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性マット
又は包装材料用のシーツに使用された吸収体、不透水性
のプラスチックフィルム及び透水性の不織布の配置構造
が異なる本発明の他の一実施例の人用若しくは動物用の
使い捨てのフラットタイプの紙おむつ、人用若しくは動
物用のシーツ、吸収性マット又は包装材料用のシーツに
ついての幅方向の概略の断面構造を示す断面図である。
図11は、吸水性材料層部が二層に形成されている本発
明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断
面構造を示す断面図である。図1乃至図11において、
対応する箇所には同一の符号が使用されている。
【0054】図1は本発明の一実施例の吸収体につい
て、その概略の構造を示す概念図である。図1に示す本
発明の一実施例において、吸収体1は、背面側吸収紙2
の上に吸水性材料層部3が位置し、該吸水性材料層部3
の上に表面側吸収紙4が位置して一体に形成されてい
る。本例における吸収体1は、背面側吸収紙2の上に吸
水性材料層部3を形成し、この形成された吸水性材料層
部3の上に表面側吸収紙4を配置して、これら全体を加
圧成形して一体に形成する。
【0055】図2に示す実施例においては、背面側吸収
紙2は、その幅方向が、表面側吸収紙4の幅方向の長さ
より大きく形成されている。これは、本例の吸収体にお
いて、背面側吸収紙2の上に吸水性材料層部を形成し、
その上に背面側吸収紙の幅方向の両端部5を、吸水性材
料層部3上に折り重ねて配置し、前記重ねられた背面側
吸収紙2の幅方向の両端部5の上に表面側吸収紙をその
両端部6を重ねて配置し、ホットメルトにより接着し
て、背面側吸収紙2の両端部5上に、表面側吸収紙の端
部6を接着させて、背面側吸収紙2の上に載置された吸
水性材料層部3及び表面側吸収紙4を安定させることが
できる。
【0056】図3に示す実施例においては、表面側吸収
紙4は、その幅方向において、背面側吸収紙2と互いに
端部が重なり合うように、表面側吸収紙4と背面側吸収
紙2を、幅方向の長さが略等しく形成することができ
る。このようにすると、背面側吸収紙2の上に吸水性材
料層部3を載置し、その上に表面側吸収紙を配置したと
ころで、背面側吸収紙の幅方向の両端部7を、表面側吸
収紙4の両端部8上に重ね合わせて、背面側吸収紙の端
部7を表面側吸収紙の端部8に接着することができる。
本例においては、これにより、背面側吸収紙2の上に載
置された吸水性材料層部3を安定させることができ、ま
た、加圧成形時に、背面側吸収紙2及び表面側吸収紙4
の幅方向の端部を互いにホットメルト接着により接着す
ることができる。
【0057】図4及び図5に示す実施例は、フラットタ
イプの紙おむつ、包装材料、動物用シーツ又は水吸収性
マツトに使用されるシーツ、シート又はマツトの例であ
る。図4に示す実施例における紙おむつ、シーツ、シー
ト又はマツトにおいて使用される吸収体1は、図2に示
したように、背面側吸収紙2の上に吸水性材料層部3を
設け、その吸水性材料層部3の上に、前記背面側吸収紙
2の端部5を折り重ね、その上に表面側吸収紙4を重ね
て配置して、加圧下に一体に形成されている。本例のシ
ーツは、表面側吸収紙4の上に、不織布12を配置し、
吸収体1の下面側吸収紙2の下にプラスチックフィルム
11を配置して、不織布12の端部14とプラスチック
フィルム11の端部13は、ホットメルト接着法により
接着されている。
【0058】図5に示す実施例におけるフラットタイプ
の紙おむつ、シーツ、シート又はマツトにおいて使用さ
れる吸収体1は、図3に示すように、背面側吸収紙2の
上に吸水性材料層部3を設け、その上に表面側吸収紙4
を配置し、該表面側吸収紙4の端部8と前記背面側吸収
紙2の端部7とを重ねて形成されている。本例のシーツ
は、表面側吸収紙4の端部8と吸収体1の表面側吸収紙
4の上に、不織布12を配置し、吸収体1の下面側吸収
紙2の下にプラスチックフィルム11を配置して、不織
布12の端部14とプラスチックフィルム11の端部1
3が、ホットメルト接着法により接着されている。
【0059】図6は、図4又は5に示したフラットタイ
プの紙おむつ、動物用シーツ、包装材料又は水吸収性マ
ツトとして使用するシーツ、シート又はマツトを製造す
る工程の一実施例を示している。パルプは、パルプ受け
入れ部15に集められる。集められたパルプは、パルプ
受け入れ部15に接続する搬送路16から粉砕部17に
供給される。粉砕部17に供給されたパルプは、まず前
記粉砕部17において、5mm以下の粒度に粉砕されて
フラッフパルプが形成される。5mm以下の粒度フのラ
ッフパルプは、粉砕部17からストック瓶19に集めら
れ、ストック瓶19に接続するフラッフパルプ供給路2
0から、原料積繊部21に供給される。原料積繊部21
に供給されたフラッフパルプは、フラッフパルプ供給路
22から、フラッフパルプ供給部23に供給される。フ
ラッフパルプ供給部23には、感熱高分子ゲル供給部2
4が、感熱高分子ゲル供給路25を介して感熱高分子ゲ
ルを供給可能に接続している。吸水性樹脂供給部26
は、吸水性樹脂供給路27を介して、フラッフパルプ、
及び感熱高分子ゲルの混合物に配合可能に形成されてい
る。
【0060】本例において、フラッフパルプ供給部23
の下部には、下台紙供給部28に接続する下台紙案内路
29が通っており、下台紙案内路29により下台紙2が
フラッフパルプ供給部23の下部に案内される。このフ
ラッフパルプ供給部23の下部に案内された下台紙2の
上に、吸水性材料層部を形成する材料として、フラッフ
パルプ、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂で形成される吸
水性混合物が載置される。フラッフパルプ、感熱高分子
ゲル及び吸水性樹脂が混合されて形成されている吸水性
混合物が載置された下台紙2は、下台紙案内路29に沿
って移動し、下台紙の両端部5が吸水性混合物の上に折
り畳まれる下台紙折畳み部30に送られる。下台紙折畳
み部30に続いて、上台紙供給部31に接続する上台紙
案内路32が接続しており、下台紙2の両端部が折畳ま
れた吸水性混合物の上に、上台紙4が、上台紙案内路3
2から供給される。パルプ材料、感熱高分子ゲル及び吸
水性樹脂が混合されている吸水性混合物及び上台紙4が
載置された下台紙2は、下台紙案内路29に案内され
て、エンボス加工部33に送られて、このエンボス加工
部33のエンボス加工工程で、上台紙4、吸水性材料層
部3及び下台紙2は、圧着されて、エンボスが形成され
て一体の吸収体積層物に形成される。上台紙4と下台紙
2の両端部7及び8が重なり合う吸収体の場合には、上
台紙4と下台紙2は略等寸法に形成され、上台紙4と下
台紙2の両端部7及び8が重なり合って接着され、一体
に形成される(図3参照)。
【0061】エンボス加工部33で形成された吸収体積
層物は、積層物案内路34により、吸収体カツト部35
に搬送される。吸収体カット部35において、エンボス
形成部33で一体に形成された吸収体積層物は、所定寸
法幅に裁断される。所定寸法幅に裁断された吸収体積層
物は、積層物案内路34により搬送されてホットメルト
接着部36に送られる。本例において、ホットメルト接
着部36には、その下部にバックシート供給部37に接
続するバックシート供給路38が接続し、その上部に不
織布供給部39に接続する不織布供給路40が接続して
おり、上台紙4が載置されてホットメルト接着部36に
送られた吸収体積層物は、その下台紙2の下に、ポリエ
チレンフィルムのバックシート11が配置され、その上
台紙4の上にはポリプロピレン製の不織布12が配置さ
れて、ホツトメルト接着部36に送られて接着される。
接着されて形成されたシート積層物は、ホツトメルト接
着部36と製品カット部42を接続するシート積層物搬
出路41により、ホツトメルト接着部36から製品カツ
ト部42に搬出される。本例においては、ホットメルト
接着剤は、不織布12の両端部や、その他中央部等の接
着箇所に塗布される。
【0062】シート積層物は、製品カット部42におい
て、所定の長さに裁断され、製品としてのシーツ10が
形成される。シーツ10は、製品カット部42から製品
折り畳み部44に接続するシーツ搬送路43により製品
折り畳み部44に送られる。次いで折り畳まれたシーツ
は、製品折り畳み部44から計数・検査部45に接続す
る製品搬送路46により送られて、計数及び規格検査が
行われる。計数検査部45で計数され、規格に合格した
シーツは、計数・検査部45から包装部47に接続する
搬送路48により、包装部47に送られ、包装される。
【0063】図7に示すに実施例において、製造される
シーツ10は、例えば外寸で幅300mm、長さ720
mmの紙おむつであり、本例において、吸水性材料層部
3は、シーツ一枚(70.4g)あたり55gであり、
その成分は、5mm以下の粒度のフラッフパルプ50
g、感熱高分子ゲル5gであった。上下吸収紙は、夫
々、坪量が16g/平方メートルであり、上面側吸収紙
の大きさは、幅が290mm、長さが670mmであ
り、下面側吸収紙の大きさは、幅が340mm、長さが
670mmであった。また、吸収体の上面を形成する不
織布の目付は、18g/平方メートルであり、大きさは
幅が300mm、長さが720mmであり、重量は3.
9gであり、吸収体の底面を形成するポリエチレンフィ
ルムは、厚さ20μmであり、面の大きさは幅が365
mm、長さが720mmであり、重量は4.8であっ
た。
【0064】下台紙即ち背面側吸収紙2のロール28
は、吸収紙送り出しローラ49により引き出されて、吸
水性材料層部3を形成するパルプ材料及び感熱高分子ゲ
ルを含有する吸水性混合物を供給する混合物供給部51
に送られる。混合物供給部51には、積繊機21が設け
られており、前記フラッフパルプは、該積繊機21から
供給され、このフラッフパルプ供給部23で感熱高分子
ゲル供給装置24から感熱高分子ゲル供給路25を介し
て供給される感熱高分子ゲルと混合される。この混合物
は、混合物供給位置50に送られた背面側吸収紙2の上
に供給される。前記パルプ材料粉砕物及び感熱高分子ゲ
ルからなる混合物を載置した背面側吸収紙2は、吸水性
樹脂供給箇所52に送られて、吸水性樹脂供給装置27
から吸水性樹脂が供給され、吸水性混合物が形成され
る。吸水性混合物を載置する背面側吸収紙2は、背面側
吸収紙折畳み部30に送られて、背面側吸収紙の両端部
は吸水性混合物の上に折畳まれる。次いで両端部が折畳
まれた背面側吸収紙2は、表面側吸収紙4の供給箇所5
3に送られる。表面側吸収紙4は、表面側吸収紙のロー
ル31から、引き出しローラ54により引き出され、ロ
ール31から吸水性混合物により形成される吸水性材料
層部3及び吸水性材料層部3上に折畳まれている背面側
吸収紙2の両端部5の上に供給される。背面側吸収紙
2、吸水性材料層部及び表面側吸収紙4が配置された帯
状成層物は、エンボス加工装置35に送られ、エンボス
加工により一体に圧縮成形される。エンボス加工による
エンボスが形成された帯状成層成形体は、帯状成形体カ
ッター36に送られて、長さ670mmに切断されて吸
収体1が形成される。帯状成形体カッター36により切
断されて形成された吸収体1は、吸収体1の下方に、バ
ックフィルム用のポリエチレンフィルム11を供給する
ポリエチレンフィルム供給箇所55に送られる。ポリエ
チレンフィルム供給箇所55において、吸収体1の下方
には、バックフィルム用のポリエチレンフィルム11が
ポリエチレンフィルム11のロール37から供給ローラ
56により供給され、吸収体1はポリエチレンフィルム
11の上に載せられて、ポリプロピレン不織布12を被
せるポリプロピレン不織布供給箇所57に送られる。ポ
リプロピレン不織布12は、ポリプロピレン不織布12
のロール39から引き出されてポリプロピレン不織布供
給箇所57に送られる過程で、ホットメルト接着剤が噴
霧器58から噴霧され、ポリプロピレン不織布12の供
給ローラ59により、不織布12を供給する箇所57
で、吸収体1の表面側吸収紙4の上に供給され、ホット
メルト接着剤が塗布されたポリプロピレン不織布12
は、吸収体1の上に載せられる。ポリエチレンフィルム
11及びポリプロピレン不織布12で被覆された吸収体
被覆物は、サイドシール機361に送られて、両側部
は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着され
る。両側部が接着された吸収体被覆物は、エンドシール
機362に送られて長手方向両端部が接着され、製品カ
ッター42に送られ、所定の寸法に切断されて、吸収用
品となる。このようにして得られたは吸収用品は、吸収
用品送り路50から送られる。吸収用品カッター42で
切断された動物用シーツの吸収用品は、折り機(図示さ
れていない)によって折られ、包装機(図示されていな
い)により包装されて出荷される。
【0065】以上の例においては、人用若しくは動物用
のフラットタイプの紙おむつについての実施例を説明し
たが、人用若しくは動物用の使い捨ておむつに使用され
るシーツ、人用若しくは動物用のシーツ、吸水性マット
及び包装材料の場合も同様である。吸水性マットや包装
材料において、表面及び裏面の双方を透水性とする場合
には、バックフィルムのポリエチレンフィルムに代えて
不織布を使用することができる。
【0066】図1乃至3に示す実施例において、吸収体
1は、その侭、吸収体として使用可能であり、また、紙
おむつなどの衛生用品、吸収性マット、各種シーツ及び
包装材料の吸収体として使用可能である。図1乃至図3
に示す実施例において、背面側吸収紙2は、その幅方向
が、表面側吸収紙4の幅方向の長さより大きく形成され
ており、表面側吸収紙4が載せられる前に、背面側吸収
紙2の幅方向の両端部5を、吸水性材料層部3の端部上
に折り重ねられ、その上に表面側吸収紙が載せられて、
続く加圧加熱工程において、加熱圧着される(図2参
照)。しかし、表面側吸収紙4は、その幅方向におい
て、背面側吸収紙2と互いに端部が重なり合うように同
寸法又は略同寸法に形成することができる。このように
表面側吸収紙4と背面側吸収紙2の幅方向の長さを略等
しく形成すると、加圧成形時に、表面側吸収紙4と背面
側吸収紙2の幅方向の端部を、互いにホットメルト接着
法により接着することができる(図3参照)。図4及び
図5に示す例において、吸水性材料層部に、プラスチッ
ク材料、特に廃プラスチック材料を使用する場合は吸収
速度が低下するために、表面側吸収紙と不織布の間に、
さらに複数枚の吸収紙を重ねて、さらに吸収層を形成す
ることができる。このような複数の吸収紙からなる吸収
層を設けることにより、紙おむつの吸収速度を大きく改
善することができる。この場合、例えば、人用のフラッ
トタイプの紙おむつの場合には、坪量が27g/平方メ
ートルの吸収紙(例えば、幅290mm、長さ670m
m)を二枚重ねて吸収層(略10g)形成することもで
きる。
【0067】例1 本例の吸収体1は、例えば、幅290mm、長さ670
mmであり、人用のフラットタイプの紙おむつに使用さ
れる吸収体である。本例において、吸収体1は、表面及
び背面が薄葉紙で形成される事例であり、幅340m
m、長さ670mmの寸法の吸収紙(坪量:16g/平
方メートル)3.6gを背面側吸収紙2に使用して底面
を形成しており、該背面側吸収紙2の上に、5mm以下
の粒度に粉砕され乾燥されたパルプ50g及び感熱高分
子ゲル5gを載置して、吸水性材料層部3が形成されて
いる。本例において、この吸水性材料層部3の上には、
幅290mm、長さ670mmの寸法の吸収紙(坪量:
16g/平方メートル)3.1gが表面を形成する表面
側吸収紙4として載置されている。これら背面側吸収紙
2、吸水性材料層部3及び表面側吸収紙4がこの順に重
ね合わされた積層物を、一体に加圧成形して吸収体1を
形成する。加圧成形により形成された吸収体1は、加圧
成形時に、その表面側吸収紙4及び背面側吸収紙2に、
例えばエンボス皺(図示されていない)が形成される。
得られた吸収体1は、幅が290mmであり、長さが6
70mmであった。
【0068】この吸収体1を、厚さ20μm、幅365
mmで、長さ720mmのポリエチレンフィルム4.8
gの上に載せ、その上面を、幅300mm、長さ720
mmのポリプロピレン不織布(坪量:16g/平方メー
トル)3.9gで覆い、ポリエチレンフィルムの両側端
部を、ポリプロピレン不織布の両端下に折り返して、ホ
ツトメルト接着法により接着して、幅300mm、長さ
720mmのフラットタイプの紙おむつを作製した。
【0069】例1で作製された、外寸で、幅300m
m、長さ720mmのフラットタイプの紙おむつに、ス
ポイトタイプの細い吐出口を有する大型の注水器から水
道水200mlを一点に注ぎ、吸水させた。吸水終了か
ら表面が乾いた感触となるまでの時間(即ち乾き速度)
は85秒であった。吸水3分後に、該紙おむつの上に、
直径が110mmの濾紙を10枚載せ、その上に1.5
kgの重しを載せて1分後に濾紙に吸水された水の量
(即ち戻り量)を測定した。この戻りの水の量は、0.
1gであり、全く乾いた感触を与えるものである。この
戻り量は、シーツの吸水性材料層部に吸収された水が、
表面の透水性薄層部に再度戻る紙おむつの戻る水の量を
示すものであり、この戻る水の量が少ないほど、紙おむ
つの使用時に使用者に濡れた感触を与えない。この注水
により吸水した紙おむつの重量は約270gであった。
この吸水した紙おむつを、送風乾燥機内で50乃至80
℃の温度で60分間乾燥した。乾燥後の重量は140g
であり。比較的低い乾燥温度で脱水されることを示して
いる。この紙おむつを水道水に完全に浸漬し、十分に吸
水させた。可溶性の成分を溶出させた。その浸漬後の重
量は1980gであった。これは、例1で作製された紙
おむつが、数回の排泄に使用が可能であることを示して
いる。この浸漬により紙おむつの形状に変化はなく、水
を含浸した総重量は1980gであり、数回の排泄に耐
えることを示している。このように、本シーツは、一定
時間水に浸して乾燥することにより、紙おむつとして再
度使用可能である。この紙おむつを使用したが、従来の
紙おむつと比較して、変わるところなく使用することが
できた。
【0070】例2 図1乃至3に示す実施例において、吸収体1は、その
侭、吸収体として使用可能であり、また、紙おむつなど
の衛生用品、吸収性マット、各種シーツ及び包装材料の
吸収体として使用可能である。本例の吸収体1は、例え
ば、幅290mm、長さ670mmであり、紙おむつに
使用される吸収体である。本例において、吸収体1は、
表面及び背面が薄葉紙で形成される事例であり、幅34
0mm、長さ670mmの寸法の吸収紙(坪量:16g
/平方メートル)3.6gを背面側吸収紙2に使用して
底面を形成しており、該背面側吸収紙2の上に、5mm
以下の粒度に粉砕され乾燥されたパルプ50g及び感熱
高分子ゲル4g及び吸水性樹脂1gを載置して、吸水性
材料層部3が形成されている。本例において、この吸水
性材料層部3の上には、幅290mm、長さ670mm
の寸法の吸収紙(坪量:16g/平方メートル)3.1
gが表面を形成する表面側吸収紙4として載置されてい
る。これら背面側吸収紙2、吸水性材料層部3及び表面
側吸収紙4がこの順に重ね合わされた積層物を、一体に
加圧成形して吸収体1を形成する。加圧成形により形成
された吸収体1は、加圧成形時に、その表面側吸収紙4
及び背面側吸収紙2に、例えばエンボス皺(図示されて
いない)が形成される。得られた吸収体1は、幅が29
0mmであり、長さが670mmであった。
【0071】この吸収体1を、厚さ20μm、幅360
mmで、長さ720mmのポリエチレンフィルム(坪
量:16g/平方メートル)3.9gの上に載せ、その
上面を、幅300mm、長さ720mmのポリプロピレ
ン不織布(坪量:16g/平方メートル)3.9gで覆
い、ポリエチレンフィルムの両側端部を、ポリプロピレ
ン不織布の両端上に折り返して、ホツトメルト接着法に
より接着して、幅300mm、長さ720mmのフラッ
トタイプの紙おむつを作製した(図10参照)。
【0072】例2で作製された、外寸で、幅300m
m、長さ720mmのフラットタイプの紙おむつに、注
射針から水道水200mlを一点に注ぎ、吸水させた。
この紙おむつにおける乾き速度は60秒であり、戻り量
は、測定不能であり零とした。この吸水した紙おむつの
重量は約270gであった。この吸水した紙おむつを送
風乾燥機内で、比較的低い乾燥温度の50乃至80℃の
温度で60分間乾燥した。この乾燥後の紙おむつの重量
は198gであった。この紙おむつを水道水に完全に浸
漬し十分に吸水させ、可溶性成分を分離除去した。この
浸漬後の紙おむつの重量は2230gであった。このよ
うに、この紙おむつは、例1で作製された紙おむつと同
様に、一定時間水に浸して乾燥することにより、紙おむ
つとして再度使用可能である。このおむつに使用した
が、従来の紙おむつと比較して、変わるところなく使用
することができた。
【0073】例3 図1乃至図3に示す実施例において、吸収体1は、紙お
むつ用のシーツであり、表面及び背面が薄葉紙で形成さ
れている。本例の吸収体1は、例えば、幅290mm、
長さ670mmであり、紙おむつに使用される吸収体で
ある。本例において、吸収体1は、表面及び背面が薄葉
紙で形成される事例であり、幅340mm、長さ670
mmの寸法の吸収紙(坪量:16g/平方メートル)
3.6gを背面側吸収紙2に使用して底面を形成し、該
背面側吸収紙2の上に、5mm以下の粒度に粉砕され乾
燥されたパルプ材料50g、感熱高分子ゲル3.5g及
びポリアクリル酸系高吸水性樹脂1.5gを載置して、
吸水性材料層部3が形成されている。本例において、こ
の吸水性材料層部3の上には、幅290mm、長さ67
0mmの寸法の吸収紙(坪量:16g/平方メートル)
3.1gが表面を形成する表面側吸収紙4として載置さ
れている。これら背面側吸収紙2、吸水性材料層部3及
び表面側吸収紙4がこの順に重ね合わされた積層物を、
一体に加圧成形して吸収体1を形成する。加圧成形によ
り形成された吸収体1は、加圧成形時に、その表面側吸
収紙4及び背面側吸収紙2に、例えばエンボス皺(図示
されていない)が形成される。得られた吸収体1は、幅
が290mmであり、長さが670mmであった。この
吸収体1を、厚さ20μm、幅365mmで、長さ72
0mmのポリエチレンフィルム4.8gの上に載せ、そ
の上面を、幅300mm、長さ720mmのポリプロピ
レン不織布(坪量:16g/平方メートル)3.9gで
覆い、ポリエチレンフィルムの両側端部を、ポリプロピ
レン不織布の両端下に折り返して、ホツトメルト接着法
により接着して、外寸で、幅300mm、長さ720m
mのフラットタイプの紙おむつを作製した(図10参
照)。
【0074】例3で作製された、外寸で、幅300m
m、長さ720mmのフラットタイプの紙おむつ用のシ
ーツに、注射針から水道水200mlを一点に注ぎ、吸
水させた。このシーツにおける乾き速度は45秒であ
り、戻り量は、測定不能であり零とした。この吸水した
シーツの重量は、約270gであった。この吸水したシ
ーツを送風乾燥機内で、比較的低い乾燥温度の50乃至
80℃の温度で60分間乾燥した。この乾燥後の重量は
225gであった。この紙おむつを水道水に完全に浸漬
し十分に吸水させた。この浸漬後の重量は2410gで
あった。このように、この紙おむつは、例1で作製され
た紙おむつと同様に、一定時間水に浸して乾燥すること
により、紙おむつとして再度使用可能である。この紙お
むつを使用したが、従来の紙おむつと比較して、変わる
ところなく使用することができた。
【0075】例4 本例の吸収体1は、例えば、幅290mm、長さ670
mmであり、紙おむつに使用される吸収体である。本例
において、吸収体1は、表面及び背面が薄葉紙で形成さ
れる事例であり、幅340mm、長さ670mmの寸法
の吸収紙(坪量:16g/平方メートル)3.6gを背
面側吸収紙2に使用して底面を形成し、該背面側吸収紙
2の上に、5mm以下の粒度に粉砕され乾燥されたパル
プ材料30g、感熱高分子ゲル3.5g及び紙おむつ粉
砕物20g(高吸水性樹脂約2g含有)を載置して、吸
水性材料層部3が形成されている。本例において、この
吸水性材料層部3の上には、幅290mm、長さ670
mmの寸法の吸収紙(坪量:16g/平方メートル)
3.1gが表面を形成する表面側吸収紙4として載置さ
れている。これら背面側吸収紙2、吸水性材料層部3及
び表面側吸収紙4がこの順に重ね合わされた積層物を、
一体に加圧成形して吸収体1を形成する。加圧成形によ
り形成された吸収体1は、加圧成形時に、その表面側吸
収紙4及び背面側吸収紙2に、例えばエンボス皺(図示
されていない)が形成される。得られた吸収体1は、幅
が290mmであり、長さが670mmであった。この
吸収体1を、厚さ20μm、幅365mmで、長さ72
0mmのポリエチレンフィルム4.8gの上に載せ、そ
の上面を、幅300mm、長さ720mmのポリプロピ
レン不織布(坪量:16g/平方メートル)3.9gで
覆い、ポリエチレンフィルムの両側端部を、ポリプロピ
レン不織布の両端下に折り返して、ホツトメルト接着法
により接着して、幅300mm、長さ720mmのフラ
ットタイプの紙おむつを作製した(図10参照)。
【0076】例4で作製された、外寸で、幅300m
m、長さ720mmのフラットタイプの紙おむつに、ス
ポイトタイプの大型の注水器により、水道水200ml
を一点に注ぎ、吸水させた。この紙おむつにおける乾き
速度は35秒であり、戻り量は、測定不能であり零とし
た。この吸水した紙おむつの重量は約270gであっ
た。この吸水した紙おむつを送風乾燥機内で、比較的低
い乾燥温度の50乃至80℃の温度で60分間乾燥し
た。乾燥後の重量は171gであった。この紙おむつ
を,水道水に完全に浸漬し十分に吸水させた。この浸漬
後の重量は2470gであった。このように、この紙お
むつは、例1で作製された紙おむつと同様に、一定時間
水に浸して乾燥することにより、紙おむつとして再度使
用可能である。この紙おむつを使用させたがが、従来の
紙おむつと比較して、変わるところなく使用することが
できた。
【0077】図8に示す吸収体の実施例は図2に示す吸
収体の実施例と対応する。したがって、図8に示す実施
例においても、背面側吸収紙2は、その幅方向が、表面
側吸収紙4の幅方向の長さより大きく形成されている。
これは、本例の吸収体において、背面側吸収紙2の上に
吸水性材料層部3を形成し、その上に表面側吸収紙4を
載置して、そのうえに、背面側吸収紙2の幅方向の両端
部5を、表面側吸収紙4両端部6上に折り重ねて配置
し、ヒートシールして、表面側吸収紙4の両端部6上
に、背面側吸収紙2の端部5折り曲げて重ねて接着し、
これにより、背面側吸収紙2の上に載置された吸水性材
料層部3及び表面側吸収紙4を安定させることができ
る。
【0078】図9は、フラットタイプの紙おむつ、人用
若しくは動物用シーツ、吸収性マット又は包装材料用シ
ーツの実施例において使用される吸収体1は、図2に示
したように、背面側吸収紙2の上に吸水性材料層部3を
設け、その上に表面側吸収紙4を重ねて配置し、該表面
側吸収紙4の端部6の上に前記背面側吸収紙2の端部5
を折り重ねて形成されている。本例のフラットタイプの
紙おむつ、人用若しくは動物用シーツ、吸収性マット又
は包装材料用シーツシーツは、表面側吸収紙4の上に、
不織布12を配置し、吸収体1の下面側吸収紙2の下に
プラスチックフィルム11を配置して、不織布12の端
部14とプラスチックフィルム11の端部13は、ホッ
トメルト接着法により接着されている。
【0079】図10にフラットタイプの紙おむつ、人用
若しくは動物用シーツ、吸収性マット又は包装材料用シ
ーツの実施例において使用される吸収体1は、図1、図
2、図3及び図8に示したように、背面側吸収紙2の上
に吸水性材料層部3を設け、その上に表面側吸収紙4を
重ねて配置して形成されている。図2に示す吸収体の場
合は、該吸水性材料層部3の上に前記背面側吸収紙2の
端部5を折り重ねて形成し、その上に表面側吸収紙が配
置され固定されており、図8に示す吸収体の場合は、該
表面側吸収紙4の端部6の上に前記背面側吸収紙2の端
部5を折り重ねて形成されている。本例のフラットタイ
プの紙おむつ、人用若しくは動物用シーツ、吸収性マッ
ト又は包装材料用シーツシーツは、吸収体1の下面側吸
収紙2の下にプラスチックフィルム11を配置して、吸
収体1の上にプラスチックフィルムの両端部を折り曲げ
て配置し、その上に不織布12を載せて、不織布12の
端部14とプラスチックフィルム11の端部13は、ホ
ットメルト接着法により接着されている。図11に示す
実施例におけるフラットタイプの紙おむつ、各種シー
ツ、吸水性シート又はマツトにおいて使用される吸収体
1は、吸水性材料層部が二層に形成されている例であ
る。本例の吸収体1において、背面側吸収紙60の上
に、吸水性混合物よりなる背面側吸水性材料層部61が
形成され、その上に中間吸収紙62が配置され、中間吸
収紙62の上に、吸水性混合物よりなる表面側吸水性材
料層部63が形成され、その表面側吸水性材料層部63
の上に表面側吸収紙64を配置して形成されている。本
例において、背面側吸収紙60及び表面側吸収紙61
は、共に図1乃至9図に示す吸収紙と同様に吸収紙、薄
葉紙、レーヨン紙及び衛生用紙が使用される。中間吸収
紙62は、背面側吸収紙60及び表面側吸収紙61よ
り、強度的に弱くても良く、吸収紙,薄葉紙及び衛生用
紙が使用される。吸水性材料層部、表面側吸水性材料層
部及び背面側吸水性材料層部は、パルプ及び感熱高分子
ゲルを含有する吸水性材料層部、パルプ、感熱高分子ゲ
ル及び吸水性樹脂を含有する吸水性材料層部、パルプ、
感熱高分子ゲル及びプラスチックを含有する吸水性材料
層部、パルプ、感熱高分子ゲル、プラスチック及び吸水
性樹脂を含有する吸水性材料層部とすることができる。
【0080】
【発明の効果】本発明において、吸収体は、5mm以下
の粒度のパルプ及び感熱高分子ゲルの配合物、5mm以
下の粒度のパルプ、感熱高分子ゲル及び吸水性樹脂の配
合物、又は5mm以下の粒度のパルプ、5mm以下の粒
度に粉砕されたプラスチック、及び感熱高分子ゲルの配
合物、又は5mm以下の粒度のパルプ、5mm以下の粒
度に粉砕されたプラスチック、感熱高分子ゲル及び吸水
性樹脂の配合物を吸水性材料層部とするので、使用後の
吸収体を感温点以上の温度に加熱して、容易に脱水する
ことができ、また、使用後の吸収体を水に浸して吸水さ
せて可溶成分を除いて、感温点以上の温度で加熱乾燥す
ることにより再使用可能とすることができる。また、感
熱高分子ゲルにより吸水性樹脂の脱水が可能にすること
ができ、使用後の紙おむつの再生処理を可能にさせるこ
とができる。
【0081】本発明は、高価なパルプや再生したフラッ
フパルプを素材とする吸収体又は吸収部材を、感熱高分
子ゲルを配合して形成することにより、加熱処理して脱
水できることとなり、しかも、脱水後、粉砕して、例え
ば分級等により分離して、再利用可能とするものであ
る。従来、吸収体は、特に、使い捨ての紙おむつは、一
回の使用で廃棄されていたが、本発明は、感熱高分子ゲ
ルを吸収体に配合することにより、加熱脱水を容易にし
て、資源の有効利用をはかることができる。吸水性樹脂
以外に特に感熱高分子ゲルを使用し、感温点における放
水された水を速やかに吸水させるために、パルプが使用
されている。この陽にすることにより、吸収体樹脂に吸
水させることなく感熱高分子ゲルを再生し、吸水させる
ことができる。本発明は、さらに、パルプ廃材や廃プラ
スチック材料を使用して、吸収体を製造することができ
るので、従来の吸収体に比して、安価な吸収体を提供す
ることができ、また、紙おむつ等の衛生用品、動物用シ
ーツ、吸水性マット及び包装材料に使用して、安価な衛
生用品、動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料を提
供することができる。しかも、吸水性材料層部に、界面
活性剤を付着させることにより、プラスチック材料含有
廃材表面を濡れ易くでき、吸水速度を大きくすることが
でき、プラスチック廃材の利用を可能にする。本発明の
吸収体及びシーツにおいて、界面活性剤の使用は、水の
吸収速度を比較的大きくでき、例えば床の上に配置し
て、床に水滴が落ちても、床を乾いた状態に保つことが
できる。したがって、例えば床等に配置して、床の水に
濡れるのを防止でき、また露天のイベント会場の場合に
は、通路に敷くことにより、雨天の日でも通路を乾いた
状態に維持でき、来場した人達に通路の濡れによる不快
感を与えることがないなど有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一層の吸水性材料層部を有
する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図で
ある。
【図2】図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する
本発明の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断
面構造を示す断面図である。
【図3】図1に示す実施例の吸収体の断面構造を有する
が、図2に示す実施例の吸収体とは異なる本発明の他の
一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面構造を
示す断面図である。
【図4】図2に示す実施例の吸収体を使用する本発明の
一実施例の人用若しくは動物用の使い捨てのフラットタ
イプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性
マット又は包装材料用のシーツについての幅方向の概略
の断面構造を示す断面図である。
【図5】図3に示す実施例の吸収体を使用する本発明の
他の一実施例の人用若しくは動物用の使い捨てのフラッ
トタイプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸
収性マット又は包装材料用のシーツについての幅方向の
概略の断面構造を示す断面図である。
【図6】図1に示す本発明の実施例の吸収体を使用する
本発明の一実施例のの人用若しくは動物用の使い捨ての
フラットタイプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシー
ツ、吸収性マット又は包装材料用のシーツを製造する工
程を示す概略の工程図である。
【図7】図6に示す動物用シーツを製造する工程の詳細
な工程の概略を示す工程図である。
【図8】図2の吸収体と表面側吸収紙の配置が異なる本
発明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の
断面構造を示す断面図である。
【図9】図4の人用若しくは動物用の使い捨てのフラッ
トタイプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸
収性マット又は包装材料用のシーツに使用された吸収体
と表面側吸収紙の配置が異なる本発明の他の一実施例の
吸収体を備える人用若しくは動物用の使い捨てのフラッ
トタイプの紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸
収性マット又は包装材料用のシーツについての幅方向の
概略の断面構造を示す断面図である。
【図10】図4、図5及び図9の人用若しくは動物用の
使い捨てのフラットタイプの紙おむつ、人用若しくは動
物用のシーツ、吸収性マット又は包装材料用のシーツに
使用された吸収体、不透水性のプラスチックフィルム及
び透水性の不織布の配置構造が異なる本発明の他の一実
施例の人用若しくは動物用の使い捨てのフラットタイプ
の紙おむつ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性マッ
ト又は包装材料用のシーツについての幅方向の概略の断
面構造を示す断面図である。
【図11】吸水性材料層部が二層に形成されている本発
明の他の一実施例の吸収体についての幅方向の概略の断
面構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 吸収体 2 背面側吸収紙又は下台紙 3 吸水性材料層部 4 表面側吸収紙又は上台紙 5、7 背面側吸収紙又は下台紙2の幅方向の両端部 6、8 表面側吸収紙又は上台紙4の両端部 10 人用若しくは動物用のフラットタイプの紙おむ
つ、人用若しくは動物用のシーツ、吸収性マット又は包
装材料用のシーツ 11 プラスチックフィルム、ポリエチレンフィルムの
バックシート又はバックフィルム用のポリエチレンフィ
ルム 12 不織布又はポリプロピレン製の不織布 13 プラスチックフィルム又はポリエチレンフィルム
のバックシートの両端部 14 不織布又はポリプロピレン製の不織布の両端部 15 パルプ受入部 16 搬送路 17 粉砕部 18 粉砕部供給路 19 ストック瓶 20 フラッフパルプ供給部 21 原料積繊部 22 フラッフパルプ供給路 23 フラッフパルプ供給部 24 感熱高分子ゲル供給部 25 感熱高分子ゲル供給路 26 吸水性樹脂供給路 27 吸水性樹脂供給路 28 背面側吸収紙又は下台紙2のロール、 下台紙供給
部 29 下台紙案内路 30 下台紙折畳み部 31 上台紙供給部又は表面側吸収紙4のロール 32 上台紙案内路 33 エンボス加工部 34 積層物案内路 35 吸収体カツト部又は帯状成形体カッター 36 ホツトメルト接着部 361 サイドシール機 362 エンドシール機 37 バックシート供給部又はポリエチレンフィルム1
1のロール 38 バックシート供給路 39 不織布供給部又はポリプロピレン不織布12のロ
ール 40 不織布供給路 41 シート積層物搬出路 42 吸収用品カツト部 43 吸収用品搬送路 44 吸収用品折り畳み部 45 計数・検査部 46 吸収用品搬送路 47 包装部 48 搬送路 49 吸収紙送り出しローラ、製品カッター 50 混合物供給位置、製品送り路 51 混合物供給部 52 消臭剤供給箇所 53 表面側吸収紙供給箇所 54 表面側吸収紙引き出しローラ 55 ポリエチレンフィルム供給箇所 56 ポリエチレンフィルム供給ローラ 57 ポリプロピレン不織布12を被せる箇所 58 ホツトメルト接着剤の噴霧器 59 ポリプロピレン不織布12供給ローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61F 13/15 B65D 81/26 H 4C098 13/49 A41B 13/02 D 4F100 13/53 S 13/534 P B65D 81/26 A61F 13/18 302 Fターム(参考) 3B029 BA15 BA17 BD22 BF03 3B102 BA10 BA11 BA18 3B120 AA09 AA14 BA03 BA16 BA21 DB01 DB03 EB03 EB25 3E067 AA12 AB83 AB93 AC01 BA18A BB06A BB14A BC04A EA06 FC01 4C003 AA07 AA12 AA13 AA16 AA23 AA26 HA01 HA02 4C098 AA09 CC03 CC05 DD03 DD05 DD06 DD10 DD12 DD14 DD19 DD22 DD23 DD25 DD28 DD29 4F100 AK01B AK01E BA03 BA04 BA05 BA06 BA10A BA10C BA13 CA18 DD31 DG02B DG02E DG10A DG10C DG10D GB15 GB72 JC00 JD15A JD15C JD15D JJ10B JJ10E JL16B JL16E JM10B JM10E

Claims (64)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に、感熱高
    分子ゲル及びパルプを含有して形成されている吸水性材
    料層部とを備えており、前記第一の吸水性紙層部、吸水
    性材料層部及び第二の吸水性紙層部は、合わせられて一
    体に形成されていることを特徴とする吸収体。
  2. 【請求項2】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に、感熱高
    分子ゲル、パルプ及び前記プラスチックを含有して形成
    されている吸水性材料層部とを備えており、前記第一の
    吸水性紙層部、吸水性材料層部及び第二の吸水性紙層部
    は、合わせられて一体に形成されていることを特徴とす
    る吸収体。
  3. 【請求項3】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一及び第二の吸水性紙層部間に設けら
    れ、感熱高分子ゲル、パルプ及びプラスチック及び前記
    感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を含んで形成され
    ている吸水性材料層部とを備えており、前記第一の吸水
    性紙層部、吸水性材料層部及び第二の吸水性紙層部は、
    合わせられて一体に形成されていることを特徴とする吸
    収体。
  4. 【請求項4】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
    の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、前記第一
    の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高
    分子ゲル及びパルプを含有して形成されている第一の吸
    水性材料層部と、前記第二の吸水性紙層部及び第三の吸
    水性紙層部の間に、感熱高分子ゲル及びパルプを含有し
    て形成されている第二の吸水性材料層部とを備えてお
    り、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層部並びに第一
    及び第二の吸水性材料層部は、合わせられて一体に形成
    されていることを特徴とする吸収体。
  5. 【請求項5】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
    の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、前記第一
    の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高
    分子ゲル及びパルプを含有して形成されている第一の吸
    水性材料層部と、前記第二の吸水性紙層部及び第三の吸
    水性紙層部の間に、感熱高分子ゲル、パルプ及びプラス
    チックを含有して形成されている第二の吸水性材料層部
    とを備えており、前記第一、第二及び第三の吸水性紙層
    部並びに第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせられ
    て一体に形成されていることを特徴とする吸収体。
  6. 【請求項6】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
    の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸
    水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子
    ゲル、パルプ及びプラスチックを含有して形成されてい
    る第一の吸水性材料層部と、第二の吸水性紙層部及び第
    三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子ゲル、パルプ及び
    プラスチックを含有して形成されている第二の吸水性材
    料層部とを備えており、前記第一第二及び第三の吸水性
    紙層部並びに第一及び第二の吸水性材料層部は、合わせ
    られて一体に形成されていることを特徴とする吸収体。
  7. 【請求項7】 第一の吸水性紙層部と、二の吸水性紙層
    部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部の
    間に配置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸水
    性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子ゲ
    ル及びパルプを含有して形成されている第一の吸水性材
    料層部と、第二の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層部
    の間に、感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び感
    熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を含有して形成され
    ている第二の吸水性材料層部とを備えており、前記第
    一、第二及び第三の吸水性紙層部並びに第一及び第二の
    吸水性材料層部は、合わせられて一体に形成されている
    ことを特徴とする吸収体。
  8. 【請求項8】 第一の吸水性紙層部と、第二の吸水性紙
    層部と、前記第一の吸水性紙層部と第二の吸水性紙層部
    の間に配置されている第三の吸水性紙層部と、第一の吸
    水性紙層部及び第三の吸水性紙層部の間に、感熱高分子
    ゲル、パルプ、プラスチック及び感熱高分子ゲルより少
    量の界面活性剤を含有して形成されている第一の吸水性
    材料層部と、第二の吸水性紙層部及び第三の吸水性紙層
    部の間に、感熱高分子ゲル、パルプ、プラスチック及び
    感熱高分子ゲルより少量の界面活性剤を含有して形成さ
    れている第二の吸水性材料層部とを備えており、前記第
    一、第二及び第三の吸水性紙層部並びに第一及び第二の
    吸水性材料層部は、合わせられて一体に形成されている
    ことを特徴とする吸収体。
  9. 【請求項9】 第一の吸水性紙層部、吸水性材料層部若
    しくは第二の吸水性紙層部、又は第一の吸水性紙層部、
    吸水性材料層部及び第二の吸水性紙層部の中の二種以上
    の層部には、その少なくとも一部に、殺菌性を有する物
    質又は脱臭機能を有する物質、又は殺菌性を有する物質
    及び脱臭機能を有する物質が含有されていることを特徴
    とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の吸収体。
  10. 【請求項10】 第一の吸水性紙層部、第一の吸水性材
    料層部、第三の吸水性紙層部、第二の吸水性材料層部若
    しくは第二の吸水性紙層部、又は第一の吸水性紙層部、
    第一の吸水性材料層部、第三の吸水性紙層部、第二の吸
    水性材料層部若しくは第二の吸水性紙層部の中の二種以
    上の層部には、その少なくとも一部に、殺菌性を有する
    物質又は脱臭機能を有する物質、又は殺菌性を有する物
    質及び脱臭機能を有する物質が含有されていることを特
    徴とする請求項4乃至8の何れか一項に記載の吸収体。
  11. 【請求項11】 吸水性材料層部は、さらに吸水性樹脂
    を含んで形成されていることを特徴とする請求項1乃至
    3及び請求項9の何れか一項に記載の吸収体。
  12. 【請求項12】 第一若しくは第二の吸水性材料層部又
    は第一及び第二の吸水性材料層部は、さらに吸水性樹脂
    を含んで形成されていることを特徴とする請求項4乃至
    8及び請求項10の何れか一項に記載の吸収体。
  13. 【請求項13】 吸水性材料層部は、さらに感熱高分子
    ゲルに対し同量以下の量で吸水性樹脂を含んで形成され
    ていることを特徴とする請求項1乃至3及び請求項9の
    何れか一項に記載の吸収体。
  14. 【請求項14】 第一若しくは第二の吸水性材料層部又
    は前記第一及び第二の吸水性材料層部は、さらに感熱高
    分子ゲルに対し同量以下の量で吸水性樹脂を含んで形成
    されていることを特徴とする請求項4乃至8及び請求項
    10の何れか一項に記載の吸収体。
  15. 【請求項15】 第一、第二若しくは第三の吸水性紙層
    部、又は前記第一第二及び第三の吸水性紙層部の中の二
    種以上の紙層部は、吸収紙、薄葉紙、レーヨン紙若しく
    は衛生用紙又はこれらの二種以上を組み合わせた紙であ
    ることを特徴とする請求項1乃至10の何れか一項に記
    載の吸収体。
  16. 【請求項16】 パルプは、7mm以下の粒度のパルプ
    廃材又は紙粉を包含するパルプ材料であることを特徴と
    する請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収体。
  17. 【請求項17】 プラスチックは、7mm以下の粒度の
    廃プラスチック材料を包含することを特徴とする請求項
    2、3、5、6、7又は8に記載の吸収体。
  18. 【請求項18】 パルプ材料は、トイレットペーパー廃
    材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナプキン
    廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、機械パル
    プ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパルプ廃材、綿
    状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パルプ廃材、合成
    樹脂繊維廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新
    築廃材若しくは衛生用品廃棄物の分級産物のフラッフパ
    ルプから回収されたパルプ含有材料、又は便座シート廃
    材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、マ
    スク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃材、
    枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動
    物用紙おむつ廃材、動物用生理用ナプキン廃材、乳パッ
    ド廃材、汗パッド廃材若しくは失禁パッド廃材若しくは
    動物用シーツ廃材から回収されたパルプ含有材料又はこ
    れら回収されたパルプ含有材料二以上を含む混合物であ
    ることを特徴とする請求項16に記載の吸収体。
  19. 【請求項19】 紙粉は、トイレットペーパー廃材、テ
    ィッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナプキン廃材、
    ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃
    材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、マ
    スク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃材、
    枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動
    物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用生理用
    ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃材、失禁パッ
    ド廃材、動物用シーツ廃材、鮮魚輸送用ラミネート紙廃
    材、野菜輸送用ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷
    屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞
    屑、雑誌屑、チタン紙廃材、パンチ屑、衛生用品廃棄物
    の分級産物のフラッフパルプ、吸水性繊維廃材、吸水性
    樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生する紙
    粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発
    生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙粉、又
    はこれらから回収された紙粉、又は回収された紙粉の二
    以上を含む混合物であることを特徴とする請求項17載
    の吸収体。
  20. 【請求項20】 吸水性材料層部並びに第一及び第二吸
    水性材料層部は、パルプ材料を、30乃至80重量パー
    セントの含有率で含有するものであることを特徴とする
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の吸収体。
  21. 【請求項21】 吸水性材料層部並びに第一及び第二吸
    水性材料層部は、パルプ材料を、50乃至70重量パー
    セントの含有率で含有するものであることを特徴とする
    請求項1乃至10の何れか一項に記載の吸収体。
  22. 【請求項22】 廃プラスチック材料は、紐状合成樹脂
    廃材、フィルム状合成樹脂廃材、シート状合成樹脂廃
    材、紐状合成ゴム廃材、フィルム状合成ゴム廃材、シー
    ト状合成ゴム廃材、ラミネート紙廃材、紙おむつ廃材、
    乳パッド廃材、尿パツド廃材若しくは生理用ナプキン廃
    材、又は紙おむつ廃材、乳パッド廃材、尿パッド廃材若
    しくは生理用ナプキン廃材から回収された廃プラスチッ
    ク材料、又は前記廃プラスチック材料の二以上を包含す
    るものであることを特徴とする請求項17に記載の吸収
    体。
  23. 【請求項23】 感熱高分子ゲルは、回収された感熱高
    分子ゲルを包含することを特徴とする請求項1乃至8の
    何れか一項に記載の吸収体。
  24. 【請求項24】 感熱高分子ゲルは、吸水性材料層部
    に、30重量パーセント以下の含有率で含有されること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収
    体。
  25. 【請求項25】 吸水性樹脂は、動物用排泄物処理材の
    廃材、寝具用シーツ廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキ
    ン廃材、動物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動
    物用生理用ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃
    材、失禁パッド廃材、動物用シーツ廃材、衛生用品廃棄
    物の分級産物のフラッフパルプ若しくは吸水性繊維廃材
    に含まれる吸水性樹脂又は前記廃材から回収された吸水
    性樹脂又はこれら回収された吸水性樹脂の二以上を含む
    吸水性樹脂混合物であることを特徴とする請求項11乃
    至14の何れか一項に記載の吸収体。
  26. 【請求項26】 第一の吸水性紙層部が吸収体の表面を
    形成するものであり、第二吸水性紙層部が吸収体の背面
    を形成するものであることを特徴とする請求項1乃至1
    0の何れか一項に記載の吸収体。
  27. 【請求項27】 表面を形成する透水性薄層部と、背面
    を形成する不透水性薄層部と、前記透水性薄層部及び不
    透水性薄層部の間に設けられている前記請求項1乃至2
    6の何れか一項に記載の吸収体とを備え、前記吸収体
    は、その一方の面を、前記透水性薄層部の背面に接し、
    その他方の面を、不透水性薄層部の表面に接して配置さ
    れていることを特徴とするシーツ。
  28. 【請求項28】 表面を形成する表面透水性薄層部と、
    背面を形成する背面透水性薄層部と、前記表面透水性薄
    層部及び背面透水性薄層部間に設けられている前記請求
    項1乃至26の何れか一項に記載の吸収体とを備え、前
    記吸収体は、その表面側及び背面側の両外面を、前記表
    面及び背面の両透水性薄層部の夫々の内面に接して配置
    されることにより形成されていることを特徴とするシー
    ツ。
  29. 【請求項29】 透水性薄層部が、乾式不織布又は湿式
    不織布で形成されていることを特徴とする請求項27又
    は28に記載のシーツ。
  30. 【請求項30】 背面を形成する不透水性薄層部は、透
    明又は半透明のプラスチックフィルム又は柔軟なプラス
    チックシートで形成されていることを特徴とする請求項
    27に記載のシーツ。
  31. 【請求項31】 表面を形成する透水性薄層部と、背面
    を形成する不透水性薄層部と、前記透水性薄層部及び不
    透水性薄層部の間に設けられている前記請求項1乃至2
    6の何れか一項に記載の吸収体とを備え、前記吸収体
    は、その表面側の面を、前記透水性薄層部の内側の面に
    接し、その背面側の面を、不透水性薄層部の内側の面に
    接して配置されることにより形成されていることを特徴
    とする包装材料。
  32. 【請求項32】 表面を形成する表面側透水性薄層部
    と、背面を形成する背面側透水性薄層部と、前記表面側
    透水性薄層部及び背面側透水性薄層部間に設けられてい
    る前記請求項1乃至26の何れか一項に記載の吸収体と
    を備え、前記吸収体は、その表面側及び背面側の両外面
    を、前記表面及び背面の両透水性薄層部の夫々の内面に
    接して配置されることにより形成されていることを特徴
    とする包装材料。
  33. 【請求項33】 透水性薄層部は、乾式不織布又は湿式
    不織布で形成されていることを特徴とする請求項31又
    は32に記載の包装材料。
  34. 【請求項34】 背面を形成する不透水性薄層部は、透
    明又は半透明のプラスチックフィルム又は柔軟なプラス
    チックシートで形成されていることを特徴とする請求項
    31に記載の包装材料。
  35. 【請求項35】 パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有
    する吸水性混合物を背面側吸収紙の上に載置し、この載
    置された吸水性混合物の上に表面側吸収紙を配置して、
    この重ねられた前記表面側吸収紙、吸水性混合物及び背
    面側吸収紙を加圧して、一体に形成することを特徴とす
    る吸収体の製造方法。
  36. 【請求項36】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物を、背面側吸収紙
    の上に載置し、この載置された吸水性混合物の上に表面
    側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、
    吸水性混合物及び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成
    することを特徴とする吸収体の製造方法。
  37. 【請求項37】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物を、背面側吸収紙
    の上に載置し、この載置された吸水性混合物の上に界面
    活性剤を付着させ、界面活性剤溶液を付着させた吸水性
    混合物の上に表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前
    記背面側吸収紙、界面活性剤溶液を付着させた吸水性混
    合物及び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成すること
    を特徴とする吸収体の製造方法。
  38. 【請求項38】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する吸水性混合物を、背面側吸収紙
    の上に載置し、この載置された混合物に界面活性剤溶液
    を付着させ、この界面活性剤溶液を付着させた吸水性混
    合物の上にパルプ材料を配置し、そのパルプ材料の上に
    表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収
    紙、パルプ材料を配置させ界面活性剤溶液を付着させた
    吸水性混合物及び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成
    することを特徴とする吸収体の製造方法。
  39. 【請求項39】 パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有
    する背面側吸水性混合物を背面側吸収紙上に載置し、こ
    の背面側吸水性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、載
    置後加圧成形又は加圧成形せずに、この載置された中間
    吸収紙の上に、パルプ材料及び感熱高分子ゲルを含有す
    る表面側吸水性混合物を載置し、この載置された表面側
    吸水性混合物の上に、表面側吸収紙を載置し、この重ね
    られた前記背面側吸収紙、背面側吸水性混合物、中間吸
    収紙、表面側吸水性混合物び表面側吸収紙を加圧して、
    一体に形成することを特徴とする吸収体の製造方法
  40. 【請求項40】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
    収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物の上に、中間
    吸収紙を載置し、載置後加圧成形又は加圧成形せずに、
    この載置された中間吸収紙の上に、パルプ材料及び感熱
    高分子ゲルを含有する表面側吸水性混合物を載置し、こ
    の載置された表面側吸水性混合物の上に、表面側吸収紙
    を載置し、この重ねられた前記背面側吸収紙、背面側吸
    水性混合物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び表面側
    吸収紙を加圧して、一体に形成することを特徴とする吸
    収体の製造方法
  41. 【請求項41】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
    収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物の上に、中間
    吸収紙を載置し、載置後加圧成形又は加圧成形せずに、
    この載置された中間吸収紙の上に、パルプ材料、感熱高
    分子ゲル及びプラスチック材料を含有する表面側吸水性
    混合物を載置し、この載置された表面側吸水性混合物の
    上に、表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面
    側吸収紙、背面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸
    水性混合物び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成する
    ことを特徴とする吸収体の製造方法
  42. 【請求項42】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
    収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物の上に、中間
    吸収紙を載置し、次いで加圧して中間吸水紙を固定し、
    この固定された中間吸収紙の上に、パルプ材料、感熱高
    分子ゲル及びプラスチック材料を含有する表面側吸水性
    混合物を載置し、この載置された表面側吸水性混合物の
    上に、表面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面
    側吸収紙、背面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸
    水性混合物び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成する
    ことを特徴とする吸収体の製造方法
  43. 【請求項43】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
    収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物に界面活性剤
    溶液を付着させ、この界面活性剤が付着した背面側吸水
    性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、載置後加圧成形
    又は加圧成形せずに、この載置された中間吸収紙の上
    に、パルプ材料、感熱高分子ゲル及びプラスチック材料
    を含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置され
    た表面側吸水性混合物の上に、表面側吸収紙を載置し、
    この重ねられた前記背面側吸収紙、背面側吸水性混合
    物、中間吸収紙、表面側吸水性混合物び表面側吸収紙を
    加圧して、一体に形成することを特徴とする吸収体の製
    造方法
  44. 【請求項44】 パルプ材料、プラスチック材料及び感
    熱高分子ゲルを含有する背面側吸水性混合物を背面側吸
    収紙上に載置し、この背面側吸水性混合物に界面活性剤
    溶液を付着させ、この界面活性剤が付着した背面側吸水
    性混合物の上に、中間吸収紙を載置し、載置後加圧成形
    又は加圧成形せずに、この載置された中間吸収紙の上
    に、パルプ材料、感熱高分子ゲル及びプラスチック材料
    を含有する表面側吸水性混合物を載置し、この載置され
    た表面側吸水性混合物に界面活性剤溶液を付着させ、こ
    の界面活性剤が付着した表面側吸水性混合物の上に、表
    面側吸収紙を載置し、この重ねられた前記背面側吸収
    紙、背面側吸水性混合物、中間吸収紙、表面側吸水性混
    合物び表面側吸収紙を加圧して、一体に形成することを
    特徴とする吸収体の製造方法
  45. 【請求項45】 吸水性混合物は、さらに吸水性樹脂を
    含有する混合物であることを特徴とする請求項35乃至
    38の何れか一項に記載の吸収体の製造方法。
  46. 【請求項46】 吸水性混合物は、さらに吸水性樹脂を
    感熱高分子ゲルに対し同量以下の量で含有する混合物で
    あることを特徴とする請求項353837の何れか一項
    に記載の吸収体の製造方法。
  47. 【請求項47】 表面側吸水性混合物若しくは背面側吸
    水性混合物又は表面側吸水性混合物及び背面側吸水性混
    合物は、さらに吸水性樹脂を含有する混合物であること
    を特徴とする請求項39乃至44の何れか一項に記載の
    吸収体の製造方法。
  48. 【請求項48】 表面側吸水性混合物若しくは背面側吸
    水性混合物又は表面側吸水性混合物及び背面側吸水性混
    合物は、さらに吸水性樹脂を、感熱高分子ゲルに対し同
    量以下の量で含有する混合物であることを特徴とする請
    求項39乃至44の何れか一項に記載の吸収体の製造方
    法。
  49. 【請求項49】 パルプ材料が7mm以下の粒度のパル
    プ廃材若しくは紙粉又はパルプ廃材及び紙粉を包含する
    ことを特徴とする請求項36乃至44の何れか一項に記
    載の吸収体の製造方法。
  50. 【請求項50】 プラスチック材料が7mm以下の粒度
    の廃プラスチック材料を包含することを特徴とする請求
    項37乃至44の何れか一項に記載の吸収体の製造方
    法。
  51. 【請求項51】 パルプ廃材が、トイレットペーパー廃
    材、ティッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナプキン
    廃材、ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、紙おむつ
    廃材、生理用ナプキン廃材、動物用紙おむつ廃材、生理
    用ナプキン廃材、動物用生理用ナプキン廃材、乳パッド
    廃材、汗パッド廃材、失禁パッド廃材、動物用シーツ廃
    材、機械パルプ廃材、化学パルプ廃材、セミケミカルパ
    ルプ廃材、綿状パルプ廃材、木材パルプ廃材、古紙パル
    プ廃材、木材屑、鉋屑、木粉、家屋の解体材、新築廃材
    若しくは衛生用品廃棄物の分級産物のフラッフパルプ、
    又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴とする
    請求項49に記載の吸収体の製造方法。
  52. 【請求項52】 紙粉が、トイレットペーパー廃材、テ
    ィッシュペーパー廃材、化粧紙廃材、紙ナプキン廃材、
    ちり紙廃材、紙綿廃材、紙タオル廃材、便座シート廃
    材、動物用排泄物処理材の廃材、寝具用シーツ廃材、マ
    スク廃材、アイマスク廃材、座席用ヘッドカバー廃材、
    枕カバー廃材、紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動
    物用紙おむつ廃材、生理用ナプキン廃材、動物用生理用
    ナプキン廃材、乳パッド廃材、汗パッド廃材、失禁パッ
    ド廃材、動物用シーツ廃材、鮮魚輸送用ラミネート紙廃
    材、野菜輸送用ラミネート紙廃材、ラミネート紙の印刷
    屑、ラミネート紙の端屑、バフ粉、ダンボール屑、新聞
    屑、雑誌屑、紙おむつ廃材粉砕物から分離されたプラス
    チック材料に富む分離産物、古紙パルプ廃材、合成樹脂
    繊維廃材、紙粉、チタン紙廃材、パンチ屑、衛生用品廃
    棄物の分級産物のフラッフパルプ、吸水性繊維廃材、吸
    水性樹脂廃材、吸水性樹脂を含む紙粉、製本時に発生す
    る紙粉、不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程におい
    て発生する紙粉若しくは衛生材料製造時に発生する紙
    粉、又はこれら二以上を含む混合物であることを特徴と
    する請求項49に記載の吸収体の製造方法。
  53. 【請求項53】 廃プラスチック材料は、紙おむつ廃
    材、乳パッド廃材、尿パッド廃材若しくは生理用ナプキ
    ン廃材から回収されたプラスチック材料、又は前記回収
    されたプラスチック材料の二以上を包含するものである
    ことを特徴とする請求項50に記載の吸収体。
  54. 【請求項54】 吸水性樹脂は、紙おむつ廃材粉砕物、
    乳パッド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理用ナプ
    キン廃材粉砕物若しくは吸収性繊維廃材粉砕物に含まれ
    る吸水性樹脂又は該吸水性樹脂の混合物又は紙おむつ廃
    材粉砕物、乳パッド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物若
    しくは生理用ナプキン廃材粉砕物から分離回収された吸
    水性樹脂であり、又はこれら回収された吸水性樹脂の二
    以上の混合物であることを特徴とする請求項47又は4
    8に記載の吸収体の製造方法。
  55. 【請求項55】 感熱高分子ゲルは、回収された感熱高
    分子ゲルを包含することを特徴とする請求項35乃至4
    4に記載の吸収体の製造方法。
  56. 【請求項56】 感熱高分子ゲルは、吸水性材料層部
    に、50重量パーセント以下の含有率で含有されている
    ことを特徴とする請求項35乃至44に記載の吸収体の
    製造方法。
  57. 【請求項57】 表面側吸収紙、吸水性混合物若しくは
    背面側吸収紙又は前記表面側吸収紙、吸水性混合物及び
    背面側吸収紙の二以上は、吸収体に配置される前又は配
    置された後に、その少なくとも一部に、殺菌作用を有す
    る物質若しくは脱臭機能を有する物質が塗布されること
    を特徴とする請求項35乃至38の何れか一項に記載の
    吸収体の製造方法。
  58. 【請求項58】 表面側吸収紙、中間吸収紙、背面側吸
    収紙、表面側吸水性混合物若しくは背面側吸水紙混合物
    又はこれらの二以上は、吸収体に使用される前に又は使
    用された後に、その少なくとも一部に、予め殺菌性を有
    する物質が含浸されることを特徴とする請求項39乃至
    44の何れか一項に記載の吸収体の製造方法。
  59. 【請求項59】 表面側吸収紙若しくは背面側吸収紙又
    は前記表面側吸収紙及び背面側吸収紙は、吸収紙、薄用
    紙、レーヨン紙若しくは衛生用紙又はこれらの二種以上
    を組み合わせた紙であることを特徴とする請求項35乃
    至38の何れか一項に記載の吸収体の製造方法。
  60. 【請求項60】 表面側吸収紙、中間吸収紙若しくは背
    面側吸収紙又は前記表面側吸収紙、中間吸収紙及び背面
    側吸収紙は、吸収紙、薄用紙、レーヨン紙若しくは衛生
    用紙又はこれらの二種以上を組み合わせた紙であること
    を特徴とする請求項39乃至44の何れか一項に記載の
    吸収体の製造方法。
  61. 【請求項61】 請求項35乃至60の何れか一項に記
    載の吸収体の製造方法により製造された吸収体の表面側
    吸収紙の上に不織布を配置し、背面側吸収紙のしたにプ
    ラスチックフィルムを配置し、この配置された不織布及
    びプラスチックフィルムの少なくとも一部周囲を圧着す
    ることを特徴とするシーツの製造方法。
  62. 【請求項62】 請求項35乃至60の何れか一項に記
    載の吸収体の製造方法により製造された吸収体の表面側
    吸収紙の上に不織布を配置し、背面側吸収紙を上に不織
    布を配置し、この配置された両不織布の少なくとも一部
    周囲を互いに圧着することを特徴とするシーツの製造方
    法。
  63. 【請求項63】 請求項35乃至60の何れか一項に記
    載の吸収体の製造方法により製造された吸収体の表面側
    吸収紙の上に不織布を配置し、背面側吸収紙を覆ってプ
    ラスチックフィルムを配置し、不織布及びプラスチック
    フィルムが配置された吸収体を加圧成形することを特徴
    とする包装材料の製造方法。
  64. 【請求項64】 請求項35乃至60の何れか一項に記
    載の吸収体の製造方法により製造された吸収体の表面側
    吸収紙の上に不織布を配置し、背面側吸収紙の上に不織
    布を配置し、両面に不織布が配置された吸収体を加圧成
    形することを特徴とする包装材料の製造方法。
JP2001272808A 2001-09-07 2001-09-07 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP3784288B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272808A JP3784288B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001272808A JP3784288B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005134695A Division JP4970740B2 (ja) 2005-05-02 2005-05-02 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003080657A true JP2003080657A (ja) 2003-03-19
JP3784288B2 JP3784288B2 (ja) 2006-06-07

Family

ID=19098114

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001272808A Expired - Fee Related JP3784288B2 (ja) 2001-09-07 2001-09-07 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3784288B2 (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000433A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2008030821A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nippon Kimu Kk スパウト付き収容体
JPWO2013099634A1 (ja) * 2011-12-27 2015-05-07 住友精化株式会社 吸水シート構成体
CN111231475A (zh) * 2019-12-31 2020-06-05 天津博真集团有限公司 一种针辊热复合吸水纸
CN113081492A (zh) * 2021-04-25 2021-07-09 纪厚盛 一种用于卫生巾的特薄型复合压花打孔吸血纸的制作工艺
CN113501207A (zh) * 2021-07-20 2021-10-15 黑龙江八一农垦大学 一种用于托盘装冷鲜肉保鲜的抗菌吸水衬垫及其制备方法

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006004464A1 (en) * 2004-07-02 2006-01-12 Sca Hygiene Products Ab Absorbent layer structure
JP4970740B2 (ja) * 2005-05-02 2012-07-11 株式会社大貴 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法
JP5241554B2 (ja) * 2009-02-17 2013-07-17 株式会社大和 医療用又は介護用シート

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008000433A (ja) * 2006-06-23 2008-01-10 Hakujuji Co Ltd 使い捨て吸収性物品
JP2008030821A (ja) * 2006-07-31 2008-02-14 Nippon Kimu Kk スパウト付き収容体
JPWO2013099634A1 (ja) * 2011-12-27 2015-05-07 住友精化株式会社 吸水シート構成体
CN111231475A (zh) * 2019-12-31 2020-06-05 天津博真集团有限公司 一种针辊热复合吸水纸
CN113081492A (zh) * 2021-04-25 2021-07-09 纪厚盛 一种用于卫生巾的特薄型复合压花打孔吸血纸的制作工艺
CN113501207A (zh) * 2021-07-20 2021-10-15 黑龙江八一农垦大学 一种用于托盘装冷鲜肉保鲜的抗菌吸水衬垫及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3784288B2 (ja) 2006-06-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8581018B2 (en) Absorber comprising pulp, tea dregs and water absorbent resin; sanitary articles using the absorber and production method thereof
JP6516001B2 (ja) シクロデキストリン含有シート
CN103906492A (zh) 一次性吸收性衬垫
JP4970740B2 (ja) 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法
JP2007098152A (ja) 衛生用紙
JP2000192396A (ja) 衛生用紙及びそれを使用する衛生シーツ並びにそれらの製造方法
JP3784288B2 (ja) 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法
JP3514636B2 (ja) 衛生シーツ及びその製造方法
JP3935652B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP2000308557A (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP3283464B2 (ja) 衛生シーツ
JP4649558B2 (ja) 衛生シーツ及びその製造方法
JP3689019B2 (ja) 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法
JP3784213B2 (ja) 吸収体並びに該吸収体を使用するシーツ及び包装材料
JPH111896A (ja) 衛生シーツ及びその製法
JP2005096461A (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP2004114673A (ja) 吸収体並びに該吸収体を使用するシーツ及び包装材料
JP2001187438A (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP3696107B2 (ja) 衛生用紙
JP2004001373A (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP4999034B2 (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP4839418B2 (ja) 衛生シーツ及びその製法
JP3076551B1 (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ
JP3830351B2 (ja) 衛生シーツ
JP2004041752A (ja) 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050218

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050301

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050502

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050502

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20051101

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060104

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060207

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060214

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060307

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060314

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 3784288

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100324

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110324

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120324

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130324

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140324

Year of fee payment: 8

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees