JP2001187438A - 吸収体及び該吸収体を使用するシーツ - Google Patents

吸収体及び該吸収体を使用するシーツ

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JP2001187438A
JP2001187438A JP37745599A JP37745599A JP2001187438A JP 2001187438 A JP2001187438 A JP 2001187438A JP 37745599 A JP37745599 A JP 37745599A JP 37745599 A JP37745599 A JP 37745599A JP 2001187438 A JP2001187438 A JP 2001187438A
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absorbing
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layer portion
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Hiroshi Ito
伊藤  博
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Daiki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 衛生材料の廃材を利用して、比較的吸水性が
大きい吸収体並びにこれを使用した比較的弾力性のある
人又は動物用シーツを提供する。 【解決手段】 上面を形成する上部吸収性紙層部、下面
を形成する下部吸収性紙層部、上部及び下部紙層部間に
プラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性
樹脂を含む吸水性混合層部を備える。上部吸収性紙層
部、下部吸収性紙層部並びに上部及び下部紙層部間にプ
ラスチック廃材粉砕物、パルプ廃材粉砕物及び吸水性樹
脂を含む吸水性混合層部を合わせて、エンボス加工によ
るエンボス凹凸模様又は成形加工による凹凸模様を施し
て一体に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収体に関し、特
に、廃木材粉砕物を利用し、シート、マツト又はシーツ
等の薄手或いは厚手の吸水性の敷物又は包装材料として
使用することができ、吸収機能及び/又は植木鉢等の保
水等の保水及び湿度調節機能を有する薄手又は厚手の吸
収体に関する。
【0002】このような本発明の廃木材粉砕物及び吸水
性樹脂を利用した吸収体が使用される敷物としては、雨
天の場合に、屋根の無いイベント会場の雨天の日の雨に
よる床の濡れ防止用吸水性マット、雨の日の自動車、列
車若しくは飛行機などの乗り物の床の濡れ防止用吸水性
マット、雨の日の病院、サービスエリア、デパート、ホ
テル、店舗、オフィスビル若しくはレジャー施設の床の
濡れ防止用吸水性マツト、冷蔵庫内の濡れの防止用吸水
性マット、調理場の床の濡れの防止用吸水性マット、並
びに炊事場又は調理場の生ゴミのドリップ吸収用の吸収
シート、給水設備、給湯設備又は便器若しくは洗面具等
の衛生器具を備える床の濡れ防止用吸水性マット、冷蔵
庫の周囲の床の濡れの防止用吸水性マット、ガソリンス
タンド若しくは厨房用の吸油性敷マット、レジャーマツ
ト若しくはマッサージ療法用シーツ、並びにベット用補
助マットなどがある。またこの他に、吸収体が使用され
る包装用のシートとしては、野菜、青果物若しくは花卉
類の保水又は調湿機能を有する包装材料、鮮魚、生肉、
総菜食品又は弁当等の保水又は調湿機能を有する包装材
料、並びに種子、菌株、幼苗若しくは球根の包装材料な
どがある。また、以上の他に、吸収体が使用される掃除
用のシートとしては、機械類や窓の掃除用、建築物の天
井部、壁部、床部若しくは窓部等の結露及び濡れの拭き
取り用のウエス又は雑巾として使用される吸水性マット
又は吸水性シートがある。
【0003】そしてまた、本発明の廃木材粉砕物及び吸
水性樹脂を使用する吸収体は、園芸植物の栽培時におけ
る水蒸発防止用又は吸油性による廃油処理用の使い捨て
用の吸収体として使用でき、また、このような本発明の
吸収体は、シーツ内部の吸水層部及び使い捨て用の吸収
性マット又は吸水性マットの吸水層部として使用でき、
さらに、本発明の以上のような吸収体は、紙おむつ、尿
パッド、及び生理用ナプキン等の使い捨て用の衛生材料
の吸水部材として使用でき、さらにまた、本発明の前記
吸収体は、動物用シーツ、ペットシーツ等の愛玩動物用
の排泄物処理材の吸水部材として使用できる。さらに、
本発明の吸収体は、冷凍水産物の運搬の際に、水産物が
氷解した水に濡れるのを防止する吸水性シート、又は鉢
植えを被う水蒸発防止用の吸水性シート、鉢植えの下に
敷く吸水性シート、水槽の回りに配置する吸水性シー
ト、結露防止用シート等に使用する吸水性シートとして
使用でき、さらにまた、傘立ての受部等の滴の垂れる箇
所に配置して、傘等から落ちる水滴を吸収する水滴吸収
マットとして使用することができる。また、本発明の前
記吸収体は、乗り物のヘッドカバー用のマットとして、
又はヘルメット又は帽子内の蒸れ防止用マットとして、
さらに、例えばウォシュレット便器での排便後のトイレ
ットペーパーシートとして使用することができる。
【0004】
【従来の技術】従来、例えば、床の濡れは、布製の雑巾
又は使い捨て用の雑巾や、雑巾、ウエス、スポンジ等の
各種の吸収体を取り付けた棒雑巾を使用して拭かれてお
り、また洗面所等の予め水等で濡れる箇所には、吸水性
のマットを敷いて床の濡れるのを防止している。また、
一方、使い捨て用の人や動物用シーツには、前記不透水
性膜の内側に接して上部吸水性紙層部を設け、シーツ底
部の不透水性薄層部の内側に接して、下部吸水性紙層部
を設け、前記上下の紙層部間に、高吸水性樹脂を含む紙
粉が配置されている。また、現在、建築現場及び建材生
産工場から、大量の廃木材が発生するが、夫々の、何の
用途もなく、焼却処理されて、廃棄されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、布製の雑巾や
棒雑巾は、繰り返し使用するものであり、使用済みの雑
巾を再使用できるようにするためには、濯いだり、また
付着する水を絞って除いたり、濯ぐ水を取り替えたりす
るなどの多くの手間を要し問題である。また、従来の使
い捨て用のシーツには、紙粉及び高吸水性樹脂が使用さ
れており、殊に、紙粉には、パルプ粉砕物が使用されて
いる。しかし、パルプ粉砕物は、最近では入手困難であ
り、しかも比較的高価となっているために、コスト的に
その使用が難しく問題とされている。そこで、使い捨て
用のシーツでは、パルプ粉砕物を減少させると共に、パ
ルプ粉砕物に代えて、高吸水性樹脂が使用されている。
しかし、パルプ粉砕物を減少させて、高吸水性樹脂を使
用した使い捨て用のシーツ等の吸収体は、パルプ粉砕物
の使用量が少ないために、比較的薄く形成され、弾力性
が乏しくなって、比較的堅い吸収体となり、使い捨て用
のおむつ等にとって、パルプ粉砕物の減少が問題とされ
ている。また、一方、水産物を輸送する場合には、水産
物を藁や紙の上に配置して搬送するが、氷解等により藁
や紙が濡れ、搬送される水産物が濡れた藁や紙と接触を
続けることとなって問題である。
【0006】さらに、廃木材は、建築現場等から大量に
発生するが、建材製造工場においても木材の裁断の際
に、おが屑や裁断屑として大量に発生する。建築現場か
らの廃木材には、金属材料や壁紙等が混入し、その処理
が問題とされている。本発明は、従来の雑巾やマット等
の吸収体に係る問題点、或いはシーツの原材料及び弾力
性に係る問題点並びに、廃木材の処分に係る問題点を解
決することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者は、廃木材を5
mm以下の粒度にまで粉砕することにより、廃木材から
金属材料を容易に分離除去でき、しかも、5mm以下の
粒度で繊維化された廃木材粉砕物は、吸水性樹脂と混合
して容易に成形できることを発見し、さらに、このよう
に成形された成形物が、吸水性及び保水性を有し、吸収
体として使用できることを発見して、本発明に至った。
また、本発明者は、5mm以下の粒度で繊維化された廃
木材粉砕物を吸水性樹脂を配合して得られた成形物が、
各種マット或いは人又は動物用シーツの吸収体として使
用することにより、比較的弾力性があって、吸水性及び
保水性が大きい吸収体が得られることを発見して、本発
明に至った。
【0008】本発明は、紙パルプを使用しないで、弾力
性を有する吸収体及び各種マット又は人若しくは動物用
の各種シーツを提供することを目的としている。即ち、
本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を
形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性
紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木
材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材
粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混合層
部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合
層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成
されていることを特徴とする吸収体にあり、また、本発
明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成
する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層
部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒
子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕
物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混合層部と
を備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部
及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成され
ており、少なくともその一方の面に、3mm以上の大き
さの複数の凹部又は凸部が形成されていることを特徴と
する吸収体にあり、さらに本発明は、上面を形成する上
部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部
と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5m
m以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する
廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸
水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記上
部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部
は、合わせられて一体に形成されており、前記上部吸水
性紙層部、吸水性混合層部若しくは下部吸水性紙層部又
はこれらの二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含
有されていることを特徴とする吸収体にあり、さらにま
た、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混
合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
形成されており、少なくともその一方の面に、3mm以
上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されており、前
記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部若しくは下部吸水
性紙層部又はこれらの二以上には少なくとも一部に界面
活性剤が含有されていることを特徴とする吸収体にあ
る。
【0009】また、本発明は、上面を形成する上部吸水
性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記
上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水
性紙層部と、前記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層
部の間に配設されている高吸水性樹脂層部と、前記中間
吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5m
m以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する
廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸
水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記上
部吸水性紙層部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層
部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせら
れて一体に形成されていることを特徴とする吸収体にあ
り、さらに、本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層
部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及
び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層
部と、前記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間
に配設されている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性
紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下
の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材
粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹
脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水
性紙層部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層部、吸水
性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体
に形成されており、少なくともその一方の面に、3mm
以上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されているこ
とを特徴とする吸収体にあり、さらにまた、本発明は、
上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下
部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に
配設されている中間吸水性紙層部と、前記上部吸水性紙
層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されている高吸水
性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙
層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉
砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混合層部
とを備えており、前記上部吸水性紙層部、高吸水性樹脂
層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水
性紙層部は、合わせられて一体に形成されており、前記
上部吸水性紙層部、高吸水性樹脂含有層部、中間吸水性
紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部又はこれ
らの二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有され
ていることを特徴とする吸収体にあり、さらに加えて、
本発明は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を
形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性
紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、前記上
部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設されて
いる高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及び下
部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維
状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前
記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水
性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、高
吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層
部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成さ
れており、少なくともその一方の面に、3mm以上の大
きさの複数の凹部又は凸部が形成されており、前記上部
吸水性紙層部、高吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層
部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部又はこれらの
二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有されてい
ることを特徴とする吸収体にある。
【0010】また、本発明は、上面を形成する上部吸水
性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記
上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水
性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の
間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子
を主として含有する廃木材粉砕物前記廃木材粉砕物より
少ない量の高吸水性樹脂を含む上部吸水性混合層部と、
前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設さ
れ、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
含有する廃木材粉砕物並びに前記廃木材粉砕物より少な
い量の高吸水性樹脂及び配合物質を含む下部吸水性混合
層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、中間吸水
性紙層部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部及
び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されて
いることを特徴とする吸収体にあり、さらに、本発明
は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成す
る下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部
間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙
層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、5mm以下
の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材
粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹
脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部
及び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度
の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物
及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含
む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性
紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、下部
吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて
一体に形成されており、少なくともその一方の面に、3
mm以上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されてい
ることを特徴とする吸収体にあり、さらにまた、本発明
は、上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成す
る下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部
間に配設されている中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙
層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、5mm以下
の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材
粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹
脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性紙層部
及び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度
の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物
及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含
む下部吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性
紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、下部
吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて
一体に形成されており、前記上部吸水性紙層部、中間吸
水性紙層部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部
及び下部吸水性紙層部又はこれらの二以上には少なくと
も一部に界面活性剤が含有されていることを特徴とする
吸収体にあり、さらに加えて、本発明は、上面を形成す
る上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性紙層
部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設されてい
る中間吸水性紙層部と、上部吸水性紙層部及び中間吸水
性紙層部の間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む上部吸水
性混合層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙
層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉
砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む下部吸水性混合
層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、中間吸水
性紙層部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部及
び下部吸水性紙層部は合わせられて一体に形成されてお
り、少なくともその一方の面に、3mm以上の大きさの
複数の凹部又は凸部が形成されており、前記上部吸水性
紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、下部
吸水性混合層部若しくは下部吸水性紙層部又はこれらの
二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有されてい
ることを特徴とする吸収体にある。
【0011】そしてまた、本発明は、上面を形成する透
水性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層
部とを備え、前記上面を形成する透水性薄層部の下面に
上面を接し、前記下面を形成する透水性又は不透水性薄
層部の上面に下面を接して、請求項1乃至23の何れか
一項に記載の吸収体が設けられていることを特徴とする
シーツにあり、さらに、本発明は、上面を形成する透水
性薄層部と、下面を形成する透水性又は不透水性薄層部
とを備え、前記透水性薄層部の下面に上面を接し、前記
下面を形成する透水性又は不透水性薄層部の上面に下面
を接して、請求項1乃至23の何れか一項に記載の吸収
体が設けられていることを特徴とする包装材料にある。
【0012】そして以上の他に、本発明は、廃木材粒子
を、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子に解繊し
て、前記繊維状廃木材粒子を主として含有する廃木材粉
砕物を形成し、この形成された前記繊維状廃木材粒子を
主として含有する廃木材粉砕物に、廃木材粉砕物より少
ない量の高吸水性樹脂を加えて、吸水性混合物を形成
し、この形成された吸水性混合物を、下部吸水紙に載置
し、載置された吸水性混合物の上に上部吸水紙を載置
し、上部吸水紙、吸水性混合物及び下部吸水紙を加圧し
て、一体に形成することを特徴とする吸収体の製造方法
にあり、また、本発明は、廃木材粒子が、廃木材を、3
0mm以下の粒度の廃木材粒子に粉砕し、前記粉砕され
た廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物から、磁
力により該廃木材粉砕物に含まれる金属鉄粉及び金属鉄
を有する廃木材粒子を分離し、金属鉄粉及び/又は金属
鉄を有する廃木材粒子が分離された前記廃木材粉砕物
を、5mm以下の粒度に粉砕及び解繊することにより製
造されたものであることを特徴とする請求項29に記載
の吸収体の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、5
mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を含む廃木材粉砕
物に、水を噴霧し、水を噴霧された廃木材粉砕物に、高
吸水性樹脂を混合し、吸水性混合物を形成し、この吸水
性混合物を押圧して一体に成形し、造粒物粒子を形成す
ることを特徴とする請求項29に記載の吸収体の製造方
法にあり、さらに加えて、本発明は、廃木材粒子を、5
mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子に解繊して、前記
繊維状廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物を形
成し、この形成された前記繊維状廃木材粒子を主として
含有する廃木材粉砕物に、廃木材粉砕物より少ない量の
高吸水性樹脂を加えて、吸水性混合物を形成し、この形
成された吸水性混合物を、下部吸水紙に載置し、載置さ
れた吸水性混合物の上に上部吸水紙を載置し、上部吸水
紙、吸水性混合物及び下部吸水紙を加圧して、上部吸水
紙、吸水性混合物及び下部吸水紙を一体に成形して吸収
体を形成し、この形成された吸収体をプラスチック製の
薄層の上に配置すると共に、前記吸収体の上に不織布を
配置して、圧着することを特徴とするシーツの製造方法
にある。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、吸収体は、従来
の吸収体と相違して、各種用途の吸収体として使用で
き、また、直接シーツとして使用できると共に、シーツ
に使用される吸収体であり、さらに直接包装材料として
使用できると共に、包装材料に使用される吸収体であ
る。本発明の吸収体をシーツとして、また包装材料とし
て使用する場合には、本発明の吸収体は、シーツ又は包
装材料に使用される大きさに製造され、その製造された
吸収体の上面に、透水性の不織布を配置し、該吸収体の
下に不透水性の防水シートを配置して、シート状に一体
に形成し、例えば、動物用シーツとして、排泄時に尿等
が漏れないようにすることができる。また、その他シー
ツとして、休養及び就寝用などの各種のシーツなどに使
用することができ、またマットとして、上方及び/又は
下方から水を吸収できる敷物とすることができ、さらに
包装材料として、表面側及び/又は裏面側から水分の調
整を行うことができる包装材料としての使用することが
できる。
【0014】本発明において、吸収体は、その上部に
は、上面を形成する上部吸水性紙層部が設けられ、底部
には、下面を形成する下部吸水性紙層部が設けられる。
本発明において、上部及び下部吸水性紙層部は、水の吸
収速度の大きい薄葉紙等で形成されるのが好ましい。本
発明においては、シーツ又は包装材料とする場合には、
上面を透水性薄層部で形成し、底面を透水性又は不透水
性のプラスチックフィルムで形成することができる。本
発明において、上面を透水性薄層部で形成する場合に
は、その透水性薄層部の透水の程度に応じて、乾式又は
湿式の不織布等の透水性のある薄層部とすることがで
き、また、水透過の程度に応じた大きさの孔を有するプ
ラスチックフィルム又は水透過の程度に応じた透水機能
を有する湿式又は乾式の不織布とすることができる。本
発明において、底面を不透水性薄層部とする場合には、
下部吸水性紙層部の下面に接して、ポリエチレン樹脂、
ポリプロピレン樹脂等のプラスチック材料製の不透水性
のフィルム層部で形成することができる。本発明におい
て、底面を透水性薄層部とする場合には、前記上面と同
様に、その透水の程度に応じて、乾式又は湿式の不織布
等の透水性のある薄層部とすることができ、透水性薄層
部の水透過の程度に応じた大きさの孔を有するプラスチ
ックフィルム又はその水透過の程度に応じた透水機能を
有する湿式又は乾式の不織布とすることができる。
【0015】本発明の吸収体において、上部吸水性紙層
部及び下部吸水性紙層部間に設けられている吸水性混合
層部は、5mm以下の粒度の繊維化された廃木材粒子を
含む廃木材粉砕物及び吸水性樹脂を含んで形成される。
本発明においては、廃木材を5mm以下の粒度に粉砕
し、繊維化して、5mm繊維状の廃木材粒子を主として
含有する廃木材粉砕物は、これに吸水性樹脂及び水を配
合することとにより、簡単に加圧成形により板状体を得
ることができる。従来では、おが屑等の木材粉は、吸水
性樹脂及び水と混合しただけでは、加圧成形により板状
体に成形することができないために、パルプや糊料を必
要としていたが、本発明においては、廃木材を5mm以
下の粒度に粉砕し、繊維化して、5mm以下の粒度を有
する繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
物としており、本発明者は、この廃木材粉砕物が、吸水
性樹脂及び水と配合することにより、簡単に加圧成形に
より板状体とすることができることを発見した。廃木材
粉砕物の粒度は、細かい方が好ましく、例えば3mm以
下、さらに好ましくは1mm以下とするのが、吸水性混
合層部の感触及び加圧成形の上で好ましい。
【0016】本発明において、吸収体は、このようにエ
ンボス皺を含めて凹凸模様を有する比較的柔軟な板状体
とすることにより、床の部分によく密着して、床の水滴
等を吸収し易くできるので好ましい。本発明の吸収体に
おいて、表面に形成される凸部は、シーツ又は包装材料
に使用されたときに、シーツ又は包装材料の上面を形成
する透水性薄層部を支持して、透水性薄層部の下に水を
溜めるための空間を形成するものであり、これにより、
吸収体内に吸収されないで吸収体の表面に残留する水
が、シーツ又は包装材料の透水性薄層部、例えば不織布
上に残留しないようにすることができ、不織布に触れた
ときに比較的乾いた感触を与えることができる。この場
合、凸部に代えて凹部を形成することができる。この場
合は、凹部間に形成される畝状の凸条が前記透水性薄層
部を支えることとなる。
【0017】このように、吸収体に形成される窪み等の
凹部又は凸部については、吸収体の厚みを含めて、その
高さが、吸収体、シーツ又は包装材料として使用できる
厚みの範囲内で、円形乃至多角形の形状で、上方又は又
は下方に突出て形成することができる。この場合、雄型
及び雌型一対の成形型の中の雄型成形型の型面を複数の
凸部を有して形成し、他方の成形型の型面の前記凸部に
対応する位置に対応する形状の凹部を形成し、吸収体の
一方の面、例えば上面には、複数の凸部例えば突起を形
成し、吸収体の他方の面、例えば下面には、前記上面の
凸部に対応して凹部例えば窪みを形成する。しかし、一
対の成形型の中の一方の成形型の型面に複数の凸部例え
ば突起又は凹部例えば窪みを形成し、他方の成形型の型
面を平坦な面に形成することができる。
【0018】本発明において、一層の吸水性混合層部を
有する吸収体の場合には、例えば、0.1乃至2.0m
mの厚さの吸収体を使用するときで、エンボス皺を含め
て凸部は、例えば突起の高さが0.5乃至1.5mmで
あり、凸部を設けた吸収体の全体の厚さは、0.6乃至
3.5mmである。吸収体の厚さは薄い方が好まれるの
で、吸収体の厚さは、0.3乃至0.9mmであるのが
好ましく、この場合には、凸部例えば突起を設けた吸収
体全体の厚さは、エンボス皺及び凸部を含めて、0.8
乃至2.4mmであるのが好ましい。上下二層の吸水性
混合層部を有する吸収体の場合には、例えば、0.3乃
至3.0mmの厚さの吸収体を使用するときで、設けら
れる凸部例えば突起の高さは0.5乃至1.5mmであ
り、凸部例えば突起を設けた吸収体の厚さは、0.8乃
至4.5mmである。この場合も吸収体の厚さは薄い方
が好まれるので、吸収体の厚さは.、0.7乃至1.2
mmであるのが好ましく、この場合で、凸部例えば突起
を設けた吸収体の厚さは、好ましくは、1.2乃至3.
6mmであるのが好ましい。
【0019】吸収体の表面に孤立して形成される例えば
複数の穴状の凹部即ち窪みまた凸部即ち突起の夫々の大
きさは、例えば平面における突起又は窪みの形状を円形
とする場合では、直径1乃至12mm好ましくは直径4
乃至8mmの円形状の基部を有する山形の突起、直径2
乃至12mm好ましくは直径4乃至8mmの円筒又は直
径4乃至8mmの円形状の窪みとすることができ、また
平面における突起又は窪みの形状を四角形とする場合で
は、一辺の長さが2乃至12mm好ましくは4乃至8m
mの四角形とするのが好ましく、さらに平面における突
起又は窪みの形状を多角形とする場合には、夫々突起又
は窪みの中心を横切る方向で計って、突起又は窪みの大
きさが2乃至12mm好ましくは4乃至8mmの突起又
は窪みとすることができる。何れの場合にも、吸収体の
底面からの凸部の高さ又は吸収体の上面からの凹部の深
さは、吸収体の平坦部における吸収体の厚さ以上にする
のが好ましい。このように凸部の高さ又は凹部の深さを
吸収体の厚さ以上に形成すると、吸収体の上を覆う不織
布が、凸部又は畝状の凸部により保持されて、吸収体の
上に安定して位置することとなり、不織布の下に液を溜
める空間が形成されるので、不織布上に残留する液は、
不織布を透過して液溜めの空間に滞留され、不織布上で
の液の滞留時間を短くすることができる。したがって、
吸収体の上面に形成される凹部が、凸部を囲み、一部で
連通するような形状に形成すると、液溜空間の容積を大
きくでき、不織布上の液の滞留時間を小さくできるので
好ましい。
【0020】本発明において、吸収体の上方に突き出る
例えば低い高さの半球状又は円筒状の凸部を形成する場
合には、上方側の面の成形に雌型を用い、下方側の面の
成形に雄型を用いて圧縮成形する場合には、吸収体の上
方側の面、例えば表面に独立して凸部を形成することが
でき、その反対側の面、例えば裏面の対応する箇所に、
凹部を形成することができる。これとは逆に、下方側の
面の成形に雌型を用い、上方側の面の成形に雄型を用い
る場合は、例えば表面に独立した凹部を形成し、その反
対側の面、例えば裏面の対応する箇所に、凸部を形成す
ることができる。しかし、上方側の面の成形に雄型又は
雌型を用い、下側の面の成形に平坦な面の型を用いる
と、上方側の面に、複数の独立した凸部即ち突起又は互
いに連通する凹部を形成し、下方側の面を平坦に形成す
ることができる。本発明において、凸部及び凹部の形成
前に、エンボス又はクレープ加工を施すことができる。
【0021】本発明において、凹部の用語は、エンボス
皺の凹部を含めて、エンボス皺以外の凹部、例えば、独
立した凹部即ち窪み及び少なくとも一部において連続す
る凹部即ち谷状の溝を意味し、同様に凸部の用語は、エ
ンボス皺の凸部を含めて、独立した凸部即ち突起及び少
なくとも一部において連続する畝状又は凸条の凸部を意
味する。本発明において、一方の面、例えば表面に、畝
状の連続した凸部に囲まれて独立した凹部即ち窪みを形
成したときに、これと対応して、他方の面、例えば裏面
に、連続した溝状又は谷状の凹部に囲まれて独立した凸
部即ち突起が形成できるように圧縮成形することがで
き、また、一方の面、例えば表面に、連続した谷状の凹
部に囲まれて独立した凸部を形成したときに、これと対
応して、他方の面、例えば裏面に、連続した畝状の凸部
即ち凸条に囲まれて独立した凹部即ち窪みが形成できる
ように圧縮成形することができる。これらの場合には、
使用目的に応じて一方又は他方の面の何れかの面の凹凸
模様を選択使用することができるので好ましい。凹部の
大きさを小さくすると、全体的に連続した面の感触を与
えることとなる。本発明において、凸部は、円筒状、円
錐状、角柱状又は角錐状の突起或いは畝状の突出部又は
凸条に形成することができ、これに対し、凹部は、円筒
状、円錐状、角柱状又は角錐状の有底の穴或いは溝に形
成することができる。
【0022】本発明の吸収体は、シーツ又は包装材料に
おいて使用され、該吸収体の上部吸水性紙層部は、凹凸
の有無に係わらず、前記シーツ又は包装材料の上面を形
成する透水性薄層部を支持するものであり、透水性薄層
部を透過する水を速やかに吸収できる材料製であるのが
好ましく、一般に、一枚以上の薄葉紙により形成され
る。本発明のシーツ及び包装材料において、前記上部及
び下部の紙層部間には、5mm以下の粒度の繊維化され
た廃木材粒子を含む廃木材粉砕物及び吸水性樹脂を含む
吸水性混合層部が設けられる。本発明において、吸水性
混合層部は、5mm以下の粒度で繊維状の廃木材粒子を
含む繊維化された廃木材粉砕物及び吸水性樹脂の混合物
で形成されるが、吸水性樹脂が紙おむつ廃材等の分離産
物から得られたものである場合には、紙粉が少量ではあ
るが混入し、吸水性混合層部は、上部及び下部吸水性紙
層部と容易に一体に形成されるので、吸水性混合層部を
容易に形成することができる。
【0023】本発明は、5mm以下の粒度の繊維化され
た廃木材粒子を含む廃木材粉砕物及び吸水性樹脂の使用
が、吸収体において、保水性を増加でき、また弾力性を
増加できるということの発見に基づいており、また、廃
木材粉砕物の繊維状の廃木材粒子に界面活性剤を付着さ
せることにより、5mm以下の粒度の繊維化された廃木
材粒子を含む廃木材粉砕物の吸水速度を増加させること
ができるということの発見に基づいている。本発明にお
いて、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主とし
て含む繊維化された廃木材粉砕物及び該廃木材粉砕物よ
り少量の吸水性樹脂で形成される吸水性混合層部の少な
くとも一部、例えば上部に、界面活性剤を付着させるこ
とにより、廃木材が油分に富む材料であっても、吸水性
混合層部の吸水速度を高めることができ、吸収体に吸収
されないで吸収体の表面に残留する水の残留時間を著し
く短縮することができる。したがって、本発明の吸収体
を使用してシーツ又は包装材料としたときに、吸収体の
上部に配置された透水性薄層部、例えば不織布上に水が
残留しないようにすることができ、不織布に比較的乾い
た感触を与えることができる。
【0024】本発明においては、吸収体の吸水速度を大
きくするために、吸収体の上部及び下部は、吸水性紙層
部により形成される。この吸水性紙層部は、その吸水速
度を大きくするために、一以上のティッシュペーパー、
レーヨン紙又は複合紙等の薄葉紙を、一枚づつ合わせて
若しくは貼り合わせて形成され、又は予め合わせて一体
にされた複数の薄葉紙により形成された吸水紙から形成
することができる。薄葉紙の枚数を多くすると、吸収体
の吸水速度を大きくすることができる。この場合、薄葉
紙については、水に濡れて発色する発色剤又は水と反応
して発色する発色剤により着色することができる。吸水
紙としては、薄葉紙と化学繊維紙を貼り合わせ加工した
吸収性を有する複合紙を使用することができる。
【0025】本発明においては、吸収体の保水能力を大
きくするために、前記上部及び下部の吸水性紙層部間
に、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
含む繊維化された廃木材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸
水性混合層部が設けられ、前記上部及び下部の吸水性紙
層部並びに吸水性混合層部は、一体に合わされて、又は
一体に貼り合わされて、少なくとも上面にエンボス皺を
含めて凸部又は凹部を有する吸収体を形成することがで
きる。本発明において、吸収体に臭気等の除去機能をも
たせるときは、吸水性混合層部に、チタン紙廃材粉砕
物、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム紙廃材粉
砕物又はアルミナシリカ紙廃材粉砕物などの無機繊維紙
廃材粉砕物或いは前記無機繊維紙廃材粉砕物の二種以上
の粉砕物を配合することができる。さらに本発明におい
ては、吸収体に臭気等の除去機能を持たせるために、前
記、無機繊維廃材粉砕物に加えて、タルク、ゼオライト
又はベントナイト等の無機質の吸着剤を配合することが
できる。
【0026】本発明において、前記上部及び下部の吸水
性紙層部間には、中間吸水性紙層部を設けることができ
る。この場合、中間吸水性紙層部は、前記上部及び下部
の吸水性紙層部と同様に、少なくとも一枚の吸水性に優
れる薄葉紙で形成することができるが、吸水性を増加さ
せるために、複数の薄葉紙を、一枚づつ合わせて又は貼
り合わせて形成することができ、また、予め合わせて一
体にされた複数の薄葉紙により形成することができる。
薄葉紙は、水に反応して発色する発色剤により着色され
ているものとすることができる。上部及び中間吸水性紙
層部間には、吸水性樹脂層部又は吸水性混合層部が設け
られる。前記吸水性樹脂層部は、吸水性樹脂が存在すれ
ば足りるが、吸水性樹脂以外に、吸水性樹脂に付随して
混入する紙廃材を含有させることができ、また、前記吸
水性混合層部とは異なり、吸水性樹脂を単独で存在させ
て形成することができる。この場合においても、吸収体
に臭気等の除去機能をもたせるときは、吸水性混合層部
に使用する紙廃材に、チタン紙廃材、アルミナ紙廃材、
チタン酸カリウム紙廃材又はアルミナシリカ紙廃材等の
不良無機繊維紙又は無機繊維紙廃材の粉砕物を使用する
ことができる。このような不良無機繊維紙又は無機繊維
紙廃材の粉砕物としては、不良チタン紙若しくはチタン
紙廃材の粉砕物、不良アルミナ紙若しくはアルミナ紙廃
材の粉砕物、不良チタン酸カリウム紙若しくはチタン酸
カリウム紙廃材の粉砕物、不良アルミナ・シリカ紙若し
くはアルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物又は不良炭素繊維
紙若しくは炭素繊維紙廃材の粉砕物或いは前記粉砕物の
二以上の混合物がある。
【0027】本発明においては、吸収体は、シーツ又は
包装材料に使用することができる。吸収体をシーツ又は
包装材料とする場合、上面を形成する部材は、その目的
に応じて、乾式又は湿式の不織布等の透水性のある薄層
部とすることができる。透水性の薄層部は、水透過の程
度に応じた大きさの孔を有するプラスチックフィルム又
は水透過の程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾式
の不織布とすることができる。本発明において、吸収体
をシーツに使用する場合には、下面となる側を不透水性
のプラスチックフィルム等の不透水性の薄層部により形
成することができる。このように形成された不透水性薄
層部は、下部吸水性紙層部の下面に接して設けられ、ポ
リエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック
材料製の不透水性のプラスチックフィルムで形成するこ
とができる。しかし、本発明において、包装材料の場合
には、下面となる薄層部は、包装される材料に応じて、
透水性の薄層部とすることができる。このように下面を
透水性の薄層部とする場合には、水透過の程度に応じた
大きさの孔を有するプラスチックフィルム又は水透過の
程度に応じた透水機能を有する湿式又は乾式の不織布と
することができる。このように吸収体上部及び底部を構
成すると、例えば、雨等で濡れた床面に配置することに
より、床面を濡らす水を自動的に吸い取ることができ、
床面の濡れを拭き取る必要がなくなり、その手間を省く
ことができる。このように透水性の薄層部を有するシー
ツは、乗り物の敷物、傘立ての敷物、洗面所の敷物、便
器の周囲等の敷物として使用して、夫々の床の濡れを防
止することができる。また、透水性の薄層部を、複数の
毛細管状の細かい孔を有する材料により形成することに
より、例えば青果物又は鮮魚等を包装する包装材料とす
ると、薄層部に所望寸法の孔を通して、包装された青果
物や鮮魚等の被包装材料の水分の量を適度に調整するこ
とができる。
【0028】本発明において、吸水性樹脂は、5mm以
下、好ましくは3mm以下に粉砕された紙おむつ廃材粉
砕物、乳パツド廃材粉砕物、尿パッド廃材粉砕物、生理
用ナプキン廃材粉砕物又はラミネート紙廃材粉砕物或い
は前記粉砕物の二以上の混合物を分級等により分離され
た分離産物の中、吸水性樹脂に富む分離産物を使用する
ことができる。本発明において、吸水性樹脂は、例え
ば、不良紙おむつを含めた紙おむつ廃材の粉砕物の吸水
性樹脂に富む分離産物、不良乳パッドを含めた乳パッド
廃材の粉砕物の吸水性樹脂に富む分離産物、不良尿パッ
ドを含めた尿パッド廃材の粉砕物の吸水性樹脂に富む分
離産物、不良生理用ナプキンを含めた生理用ナプキン廃
材粉砕物の吸水性樹脂に富む分離産物、不良高吸収性繊
維を含めた高吸収性繊維廃材粉砕物の吸水性樹脂に富む
分離産物或いは前記分離産物の二以上の混合物などがあ
る。
【0029】本発明においては、吸収体の質感及び弾力
感を増すために、吸水性混合層部に使用される、5mm
以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含む繊維化
された廃木材粉砕物の量を多くすることができる。吸水
性混合層部における吸水性樹脂の量は、30重量パーセ
ント以下とするのが好ましい。吸水性樹脂の価格は比較
的高いので、吸水性混合層部における吸水性樹脂の含有
率を例えば10重量パーセント以下とするのが好まし
く、さらに5重量パーセント以下とするのが好ましい。
吸水性混合層部における吸水性樹脂の含有率を、例えば
5重量パーセント以下とする場合には、吸水性樹脂の含
有率が低下した分、吸水性混合層部の吸水速度が低下す
ることとなり、吸収体の表面には、水が可成の間吸収さ
れないで残留することとなるので、本発明においては、
吸収体の表面に夫々独立した複数の凹部又は一部で互い
に連続する凹部を形成し、該凹部に、吸収体の表面に残
留する水を流入させて収容するようにしている。しか
し、凹部に流入した水は、吸水性混合層部の吸水速度が
小さいために、吸水性混合層部に吸収されないで残留す
る。
【0030】そこで、本発明においては、吸収体の少な
くとも一方の面に、界面活性剤を付着させて、吸収体の
水の吸収速度を増加させており、また吸水性樹脂を混合
して、吸水性混合層部の保水能力び吸水能力を増加させ
ている。このように、界面活性剤を吸収体の例えば表面
及び/又は裏面に付着させることにより、凹部に溜まる
水を吸収体に速やかに吸収させることができ、吸水性樹
脂を混合しすることにより、吸水性混合層部に水を吸水
保持させることができる。本発明においては、吸収体表
面に凹部を形成することにより、水に接触する表面積を
増加させ、さらに凹部に界面活性剤を付着させることに
より、吸収体の吸水速度を増加させることによって、吸
収体による速やかな吸水を行うことができる。界面活性
剤としては、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム等
の陰イオン界面活性剤が好ましいが、これらの外にラウ
リルトリメチルアンモニウムクロライド等の陽イオン界
面活性剤、オクチルフェニールエーテル等の非イオン界
面活性剤などがある。本発明においては、このように吸
収体の表面に、凹部又は凸部を形成し、界面活性剤を付
着させることにより、吸収体の表面に水が残留するのを
緩和することができる。
【0031】本発明においては、シーツを形成する場合
には、不織布層部を、吸収体に形成された凸部に支持さ
せるようにして、吸収体の表面上に不織布層部を形成す
ると、シーツの表面の不織布層部が濡れて、該不織布層
部から水が滲み出るのを防止することができるので好ま
しい。本発明においては、吸収体及びシーツの吸水能力
を大きくするために、吸収体の上部及び下部には、薄葉
紙で形成された吸水性紙層部が設けられる。吸収体の保
水能力を大きくするために、前記上部及び下部の吸水性
紙層部間に、プラスチック廃材粉砕物、紙廃材粉砕物及
び吸水性樹脂を含む吸水性混合層部が設けられ、前記上
部及び下部の吸水性紙層部並びに吸水性混合層部は、一
体に貼り合わされて吸収体が形成される。
【0032】本発明において、上部吸水性紙層部、下部
吸水性紙層部、並びに前記上部及び下部の紙層部間に設
けられている5mm以下の粒度の繊維化された廃木材粒
子を含む廃木材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸水性混合
層部は、エンボスを付されて比較的柔軟な板状体に加圧
成形することができる。このように比較的柔軟な板状体
とすることにより、床の部分によく密着して、床の水滴
等を吸収し易くなるので好ましい。本発明において、上
部及び下部吸水性紙層部間に、中間吸水性紙層部を配設
することが出来る。このように吸水性紙層部を三層にす
ると、上部及び中間吸水性紙層部間の上部の吸水性紙層
部間に、吸水性樹脂含有層部を形成することができる。
吸水性のみを要し弾力性を必要としない場合は、吸水性
樹脂のみを配置することができるが、吸水性のみでなく
弾力性を必要とする場合には、吸水性樹脂に5mm以下
の粒度の繊維化された廃木材粒子を含む廃木材粉砕物を
加えて弾力性を与えることができる。
【0033】本発明において、シーツは、上面を形成す
る透水性薄層部を有しており、この透水性薄層部は、例
えばポリプロピレン、ポリエチレン、ナイロン若しくは
ビニロン等のプラスチック繊維製の不織布又はポリエチ
レン、ポリプロピレン、塩化ビニル樹脂等のプラスチッ
ク材料製の多孔膜で形成することができ、下部は、不透
水性のプラスチックフィルム層部であり、プラスチック
フィルム層部は、吸収体の場合と同様に、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等のプラスチック製の不透水性の薄
層部で形成することができる。本発明において、前記透
水性薄層部の内側には、その内側面に接して吸水性紙層
部を設けることができる。本発明において、透水性薄層
部は、殺菌性及び消臭性が付与されたものを使用する
と、使用中に、付着する汗や尿などにより発する臭気を
減少させるので好ましい。また、本発明において、生分
解プラスチック材料の不透水性膜及び透水性膜層部、並
びに生分解プラスチック材料含有の吸水性混合層部を使
用すると、得られた吸収体、シーツ及び包装材料を土中
に埋めて廃棄することができるので好ましい。本発明の
包装材料において、上下両面を透水性とする場合には、
上下両面を、不織布等の透水性薄層部とすることができ
る。本発明において、透水性薄層部は、例えば、25m
lの水を、例えば洗浄壜のノズルより、10秒以内に、
直径2cmの円内に注入したときに、その全量が透過す
る時間が20秒以内のものが好ましく、ここで透過する
時間、即ち透水性はさらに短くなる程好ましい。
【0034】本発明において、上部、中間部及び下部吸
水性紙層部は、吸収紙、吸水紙又はクレープ紙等の薄葉
紙で形成されるのが、良好な吸水性を確保できるので好
ましい。また、本発明において、吸水紙には、パルプと
化学繊維を液中に分散させ、抄紙して製造した複合紙を
使用することができる。薄葉紙に例えばポリプロピレン
製の化学繊維紙等の化学繊維紙を貼り合わせた吸水性又
は透水性を有する複合紙を使用することができる。本発
明において、吸水性の紙層部は、前記透水性薄層部の下
面に接して上部吸水性紙層部として設け、また、下部吸
水性紙層部は、その侭、吸収体の底部を形成してもよ
く、底面を不透水性のプラスチック製の薄層部で形成し
て、底面を補強する事ができる。この場合には、前記下
部吸水性紙層部は、該不透水性のププラスチック製の薄
層部の内面、即ち上面に接して設けることができる。底
部を該不透水性のプラスチック製の薄層部で形成する場
合において、底面からの水等の液の吸収を図る必要性が
ある場合には、プラスチック製の薄層部に目的の透水性
を達成するために、孔を開けておくのが好ましい。孔の
大きさは、底面の機械的強度を維持する上で、小さく形
成するのが好ましい。孔の形状は、角形、円形等種々の
形状に形成でき、大きさは、例えば、20mm以下、好
ましくは10mm以下、さらに好ましくは5mm以下と
するのが好ましい。
【0035】紙おむつ廃材粉砕物、乳パッド廃材粉砕
物、ヒップパツド廃材粉砕物、又は生理用ナプキン廃材
粉砕物、或いは前記廃材粉砕物の二以上の廃材粉砕物混
合物について、分級処理して得られる吸水性樹脂に富む
分級産物を使用することができる。これらの衛生材料製
造時に発生する裁断屑又は集塵ロスは、吸水性樹脂又は
高吸水性樹脂の含有量が少ないので、吸水性樹脂又は高
吸水性樹脂を添加混合することが必要である。本発明に
おいて、パルプ材料として、殺菌性及び消臭性を有する
パルプ廃材の屑を使用すると、ことができる。
【0036】本発明において、吸収体は、その表側及び
裏側の夫々に吸水紙等の薄葉紙により吸水性紙層部が形
成される。吸水紙等の薄葉紙は、例えば、一枚の坪量が
12.5g/mのティシュペーパとすることができ、
上下に夫々一枚宛配置することができる。本発明におい
て、吸収体が、人又は動物用シーツとして使用されると
きは、例えば、上面の吸水紙を二枚とし、最上部に位置
する吸水紙を検査用吸水紙とすることができる。この場
合、該吸水紙には、一般に使用されるpH検出試薬を含
有するインク、タンパク質検出試薬を含有するインク、
潜血検出試薬を含有するインク又はウロビリノーゲン検
出試薬含有するインク或いは前記検出試薬の二以上を印
刷することができる。このように、上部の吸水紙を少な
くとも二枚とし、その最上部の吸水紙に、検出試薬を印
刷することにより、印刷された検出試薬に、紙粉及び高
吸水性樹脂の影響を避けることができ、正確な検出を行
うことができるので好ましい。また、本発明において、
薄葉紙として、殺菌性を有する薄葉紙を使用すると、吸
収体、シーツ及び包装材料の使用において、吸収体、シ
ーツ又は包装材料に付着する汗や尿などにより発する臭
気を減少させるので好ましい。
【0037】本発明において、吸水性樹脂含有層部は、
吸水性樹脂のみで形成してもよく、また吸水性樹脂の他
に種々の吸水性材料を配合して、例えば吸水性混合層部
とすることができる。吸収体に吸水性を保持させるため
に、高吸水性樹脂が配合される。本発明において、吸水
性樹脂の用語は、高級水性樹脂の他に、高級水性樹脂に
比して吸水能力が低い吸水性樹脂をも意味する。本発明
において使用される吸水性樹脂は、人工尿で自重の30
倍から100倍程度の水を吸収しても、形を保持できる
高吸水性樹脂であるのが好ましい。このような高吸水性
樹脂としては、例えば、ビニルエステルとエチレン系不
飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱
粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架
橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリ
アクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチル
セルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋
物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これ
らは、吸水性材料粉に単独で又はこれら2種以上を混合
して使用される。廃油処理等に使用する場合は、吸油性
の高い吸水性樹脂が使用される。
【0038】本発明において、廃材に含ませる吸水性樹
脂は、吸水性の高い所謂高吸水性樹脂を使用すると、そ
の使用量を少なくできるので好ましい。本発明におい
て、不良紙おむつ廃材の吸水性樹脂に富む分級産物を使
用すると、該分級産物に含まれる高吸水性樹脂の量は、
14乃至28重量%程度に達するので、高い吸水性を維
持することができるので好ましい。本発明においては、
高吸水性樹脂は、例えば紙おむつ廃材から回収された高
吸水性樹脂含有物を使用することができる。このような
再生高吸水性樹脂は、人工尿で吸水倍率が10〜30g
/gとその吸水性能は乏しいが、吸収体ではこの程度の
吸水効果で十分使用できることがわかった。使用する高
吸水性樹脂の粒度は、50乃至500μmであるのが好
ましい。
【0039】
【作用】本発明において、吸収体は、例えば、上面を形
成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下部吸水性
紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に配設さ
れ、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない
量の高吸水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備えてお
り、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸
水性紙層部は、合わせられて一体に形成されているの
で、吸収体を比較的安価に製造でき、吸収体を床の上に
配置した場合、吸収体は、床に落ちる水滴を吸収する
が、吸収体の表をは比較的乾いた状態を維持する事がで
き、また、床が濡れるのを防止することができる。した
がって、例えば、露天のイベント会場の床や運動場の地
面の雨による濡れの防止、調理場の床、洗面所の床、冷
蔵庫の周囲の床、及びトイレの床等に敷いて、床の水滴
を吸収して、床の濡れを防止することができる。また例
えば、ベット用補助マットに使用して、夜尿症の患者の
ベットの濡れを防止することができる。建築物の天井
部、壁部又は窓部等の結露の拭き取り用の吸水性マット
として使用して、窓等の結露を除去することができる。
また園芸用の水の蒸発防止用の吸水性マットとして、予
め湿らせて鉢植え等に被せて使用すると、保水による鉢
植えからの水の蒸発を防止することができる。吸水性マ
ットを例えば水産物の下に敷いて、又は吸水性マットを
袋状に形成して、水産物を包んで、水産物を氷解した水
に接触することなく運搬することができる。
【0040】また本発明において、吸収体は、例えば、
上面を形成する上部吸水性紙層部と、下面を形成する下
部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸水性紙層部間に
配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主
として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より
少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混合層部とを備え
ており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下
部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されてお
り、少なくともその一方の面に、3mm以上の大きさの
複数の凹部又は凸部が形成されており、前記上部吸水性
紙層部、吸水性混合層部若しくは下部吸水性紙層部又は
これらの二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有
されているので、上面から侵入する水が尿などの比較的
大量の場合であっても、表面部に水の溜まりを形成しな
いで、エンボス皺により表面積が増加させられ、界面活
性剤が塗布等により付着されて濡れ易くなっているため
に、吸水性混合層部に、界面活性剤の作用により、比較
的速やかに吸収させることができる。また、本発明の吸
収体は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主と
して含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少
ない量の高吸水性樹脂により吸水性混合層部を形成する
ので、パルプ材料を使用しないでも、弾力性を有する吸
収体を得ることができ、シーツに使用して、弾力性のあ
るシーツをを得ることができる。したがって、本発明
は、所定の形状及び弾力性を保って、床に落ちる水滴を
吸収でき、例えば、水場の濡れを解消することができ
る。したがって、本発明の吸収体を使用するシーツは、
例えば傘立ての受部に使用すると、濡れた傘から流れ落
ちる水滴を吸収するので、傘立てに水が溜まることがな
くなる。
【0041】さらに本発明の吸収体を使用するシーツ及
び包装材料は、例えば上面を形成する不織布等の透水性
の透水性薄層部と、下面を形成するプラスチックフィル
ム等の不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下面に接
して配置されている上部吸水性紙層部と、前記下面を形
成するプラスチックフィルム等の不透水性薄層部の下面
に接して位置する下部下部吸水性紙層部と、前記上部及
び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層
部と、前記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間
に配設されている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性
紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下
の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材
粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹
脂を含む吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水
性紙層部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層部、吸水
性混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体
に形成されており、少なくともその一方の面に、3mm
以上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されているの
で、廃木材を、シーツ及び包装材料の素材として有効に
使用することができる。しかも、本発明のシーツは、人
又は動物の排泄した尿を、吸収体及びシーツの表面に目
に見えるように溜まるのを避けることができ、吸収が良
く、また保水性が良くて外に流出することがなく、さら
に弾力性があり、動物用シーツとして、またマットや寝
具として使用して良好である。
【0042】本発明において、包装材料は、上部吸水性
紙層部と下部吸水性紙層部との間に配設される5mm以
下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木
材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性
樹脂を含む吸水性混合層部に、チタン紙廃材の粉砕物、
アルミナ紙廃材の粉砕物、チタン酸カリウム紙廃材の粉
砕物、アルミナ・シリカ紙廃材の粉砕物若しくは炭素繊
維紙廃材などの無機繊維紙廃材の粉砕物又は前記無機繊
維紙廃材粉砕物の二以上の混合物を臭気除去材として、
その一部に使用するので、吸収体中の無機繊維紙廃材粉
砕物の臭気除去機能により、本発明のシーツは、使用時
にシーツに発生する臭気を除去することができ、使用後
のシーツの臭気を緩和することができる。また、本発明
の包装材料は、青果物の包装に使用するときは、青果物
より発生する成熟ホルモンのエチレンを除去することに
より、青果物の新鮮さを保持することができる。本発明
において、透水性とは、透水する性質を意味し、例え
ば、20秒以下で水又は疑似尿の一定量(25ml)を
2cmの円内に注入したときに、その全量の水又は疑似
尿が透過するに要する時間(秒)で求められ、透過する
時間の短い方が長い方より透水性に優れる。
【0043】さらにまた、本発明の吸収体を使用するシ
ーツ及び包装材料は、例えば上面を形成する不織布等の
透水性の透水性薄層部と、下面を形成するプラスチック
フィルム等の不透水性薄層部と、前記透水性薄層部の下
面に接して配置されている上部吸水性紙層部と、前記下
面を形成するプラスチックフィルム等の不透水性薄層部
の下面に接して位置する下部下部吸水性紙層部と、前記
上部及び下部吸水性紙層部間に配設されている中間吸水
性紙層部と、前記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層
部の間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉
砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む上部吸水性混合
層部と、前記中間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間
に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を
主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物よ
り少ない量の高吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部と
を備えており、前記上部吸水性紙層部、上部吸水性混合
層部、中間吸水性紙層部、下部吸水性混合層部及び下部
吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成されており、
少なくともその一方の面に、3mm以上の大きさの複数
の凹部又は凸部が形成されており、前記上部吸水性紙層
部、中間吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、下部吸水
性混合層部及び下部吸水性紙層部又はこれらの二以上に
は少なくとも一部に界面活性剤が含有されているので、
吸水能力及び保水能力が大きく、例えば、青果物より発
生する成熟ホルモンのエチレンを除去することにより、
青果物の新鮮さを保持することができる。
【0044】
【実施例】以下、本発明の実施の態様の例を説明する
が、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限さ
れるものではない。図1は、本発明の一実施例の一層の
吸水性混合層部を有する吸収体の断面構造の概略を示す
概略の部分断面図である。図2は、本発明の一実施例の
一層の吸水性混合層部を有する吸収体の図1に示す実施
例の凹凸を有する吸収体についての概略の部分断面図で
ある。図3は、前記図2に示す実施例の凹凸を有する吸
収体についての概略の部分平面図である。図4は、前記
図2に示す実施例とは異なる凹凸を有する吸収体につい
ての概略の部分平面図である。図5は、図2に示す実施
例の凹凸を有する吸収体とは異なる構造の吸収体につい
ての概略の部分断面図である。図6は、前記図1乃至図
5に示す実施例の吸収体についての幅方向の概略の断面
図であり、凹凸は設けられていても良く、又は凹凸は設
けられていなくても良いので、凹凸については示してい
ない。図7は、前記図1乃至図5に示す実施例について
の概略の断面図であるが、図6とは異なる断面構造を有
する吸収体についての幅方向の概略の断面図であり、凹
凸については、図6と同様に設けられてもまた設けられ
なくても良いので、凹凸については示していない。図8
は、前記図1乃至図7に示す実施例の吸収体を使用する
本発明の一実施例の動物用シーツについての概略の部分
断面図である。図9は、前記図2に示す断面構造を有す
る本発明の一実施例の吸収体を使用する本発明の他の一
実施例の動物用シーツについての概略の部分断面図であ
る。図10は、前記図5に示す本発明の実施例の吸収体
を使用する本発明のさらに他の一実施例の動物用シーツ
についての概略の部分断面図である。図11は、前記図
6に示す本発明の一実施例の吸収体を使用する本発明の
他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の
断面図である。図12は、前記図7に示す本発明の一実
施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用
シーツについての幅方向の概略の断面図である。図13
は、前記図6に示す実施例の吸収体の吸水性混合層部と
は異なる吸水性混合層部を使用する本発明の他の一実施
例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面図であ
る。図14は、前記図7に示す実施例の吸収体の吸水性
混合層部とは異なる吸水性混合層部を使用する本発明の
他の一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の
断面図である。図11乃至14に示す実施例において、
凹凸については、図6と同様に設けられてもまた設けら
れなくても良いので、凹凸については示していない。図
15は、前記図1乃至図7に示す実施例の吸収体を使用
する本発明の一実施例の吸水性マットについての概略の
部分断面図である。図11乃至図15において、凹凸に
ついては、図6と同様であり、凹凸については示してい
ない。図16は、前記図2に示す実施例の吸収体を使用
する本発明の他の一実施例の吸水性マットについての概
略の部分断面図である。図17は、図1乃至図16に示
す実施例とは異なり、上下二層の吸水性混合層部を有す
る吸収体の本発明の一実施例についての概略の部分断面
図である。図18は、前記図17に示す実施例とは異な
る上下二層の吸水性混合層部を有する吸収体の本発明の
一実施例についての概略の部分断面図である。図19
は、前記図17及び18に示す実施例とは異なる上下二
層の吸水性混合層部を有する吸収体の本発明の一実施例
についての概略の部分断面図である。図20は、前記図
17に示す実施例の断面構造を有する吸収体を使用する
動物用シーツについての幅方向の概略の部分断面図であ
る。図21は、前記図18に示す実施例の断面構造を有
する吸収体を使用する動物用シーツについての幅方向の
概略の部分断面図である。図22は、図20に示す本発
明の一実施例の動物用シーツとは、上部吸水性混合層部
が吸水性樹脂層となっている点で相違する他の一実施例
の動物用シーツの幅方向の概略の断面図である。図23
は、図20及び図22に示す本発明の実施例の動物用シ
ーツとは、上部及び下部吸水性混合層部が共に吸水性樹
脂に富む層となっている点で相違する他の一実施例の動
物用シーツの幅方向の概略の断面図である。図24は、
図20、図22及び図23に示す本発明の実施例の動物
用シーツとは、下部吸水性混合層部のみが吸水性樹脂に
富む層となっている点で相違する他の一実施例の動物用
シーツの幅方向の概略の断面図である。図20、図2
2、図23及び図24に示す実施例において、凹凸につ
いては、図6と同様に設けられてもまた設けられなくて
も良いので、凹凸については示していない。図25は、
図17に示す実施例の断面構造を有する吸収体を使用す
る吸水性マットの部分断面図である。図26は、図18
に示す実施例の断面構造を有する吸収体を使用する吸水
性マットの部分断面図である。図27は、図19に示す
実施例の断面構造を有する吸収体を使用する吸水性マッ
トの部分断面図である。図28は、前記図8、図9、図
10、図11及び図12に示す動物用シーツを製造する
工程の概略を示す概略の工程図及び図15及び図16に
示す吸水マットを製造する概略の工程図である。図29
は、前記図20及び図21に示す本発明の実施例の動物
用シーツを製造する工程を示す概略の工程図及び図2
5、図26及び図27に示す吸水マットを製造する概略
の工程図である。図30は、前記図23に示す本発明の
実施例の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程
図である。図31は、前記図24に示す本発明の実施例
の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図であ
る。前記図1乃至図31において対応する箇所には同一
の符号が付されている。また、図2、図5、図9、図1
0、図16、図18、19、21、25及び図26は、
図式的に描き易く、吸収体1、上部吸水紙4及び下部吸
水紙2、吸水性混合層部3、上部及び下部吸水性混合層
部18及び20を上方に突き出た山形に誇張して描かれ
ているが、これらの図に示される吸収体、吸収性マッ
ト、動物用シーツ及び包装材料は、何れも厚さが薄いの
で、例えば上部吸水紙及び下部吸水紙の長さは概略同一
である。
【0045】図1乃至図5に示す本発明の一実施例にお
いて、吸収体1は、その侭、吸収体として使用可能であ
り、また、吸収性マット、各種シーツ及び包装材料の吸
収体として使用可能である。本発明の吸収体1は、一枚
以上の薄葉紙で形成されている吸水紙を下部吸水紙2に
して底面を形成し、該下部吸水紙2の上に、5mm以下
の粒度に粉砕され、繊維化されて繊維状の廃木材粒子を
主として含む繊維化された廃木材粉砕物及び吸水性樹脂
の混合物を載置して、吸水性混合層部3を形成し、この
吸水性混合層部3の上には、一枚以上の薄葉紙で形成さ
れている吸水紙1を上面を形成する上部吸水紙4として
載置し、加圧成形して、これら上部及び下部吸水紙並び
に吸水性混合層部は、一体に形成されて吸収体1を形成
する。加圧成形により形成された吸収体1は、加圧成形
時に、その上部吸水紙4及び下部吸水紙2に、例えば凸
部5及び凹部6を有する凹凸模様やエンボス皺(図示さ
れていない)を形成される。
【0046】例1 図6に示す実施例においては、下部吸水紙2は、その幅
方向が、上部吸水紙4の幅方向の長さより大きく形成さ
れており、したがって、下部吸水紙2の幅方向の両端部
を、上部吸水紙4の上に折り重ねて接着される。図7に
示す実施例においては、上部吸水紙4は、その幅方向に
おいて、下部吸水紙2と互いに重なり合って、加圧成形
時に、幅方向の端部が互いにホットメルト接着できるよ
うにうように、上部吸水紙4と下部吸水紙2は、幅方向
の長さが略等しく形成されている。図6及び図7の実施
例において、以上のように構成されているので、一枚以
上の薄葉紙で形成された吸水紙を配置して下部吸水紙2
とし、その上に、5mm以下の粒度に繊維化され粉砕さ
れた繊維状の廃木材粒子を主として含有する繊維化され
た廃木材粉砕物及び高吸水性樹脂の混合物を載置して吸
水性混合層部3を形成する。この形成された吸水性混合
層部3の上に、一枚以上の薄葉紙で形成された吸水紙を
上部吸水紙4として載置して、加圧成形して、吸収体1
の上面及び下面には、エンボス皺(図示されていない)
が形成して一体に形成する。
【0047】本例において、吸収体1の吸水速度を大き
くするために、吸収体1及び/又はその吸水性混合層部
3の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して付着させること
ができる。この場合、界面活性剤(図示されていない)
が噴霧により付着された吸水性混合層部3の上に、一枚
以上の薄葉紙で形成される吸水紙を上部吸水紙4として
配置することができる。本例においては、吸水性混合層
部3を、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主と
して含有する繊維化された廃木材粉砕物及び高吸水性樹
脂の混合物を載置して形成するが、前記廃木材粉砕物1
6を下部吸水紙2の上に載置し、その上一面に、高吸水
性樹脂17を散布して、吸水性混合層部3を形成するこ
とができる(図13及び図14に示される吸水紙参
照)。図6及び図7に示す実施例の吸収体1について、
吸水テストが夫々行われた。これらの例における吸水テ
ストは、疑似尿25mlを分析用の洗浄ビンのノズルよ
り10秒以内に吸収体の直径20mmの円内に加え、加
えられた疑似尿が、円内の吸収体表面に吸収されないで
表面に残留する時間を測定して行われた。界面活性剤を
付着させない吸収体の場合は、疑似尿の残留した時間は
約3〜4秒であったが、界面活性剤を付着させた吸収体
は、疑似尿の残留する時間は、約2〜3秒であり、界面
活性剤を付着させない吸収体に比して、疑似尿の残留時
間は1/4乃至1/2ほど短縮され、界面活性剤の使用
が有効であることが確認された。本例において、疑似尿
は、水道水1000ミリリットル(ml)に食塩10グ
ラム(g)及びアンモニア水10mlを加えて、混合撹
拌して溶解させて調製された。
【0048】例2 図6に示す実施例において、吸収体1は、幅300m
m、長さ450mmの動物用シーツ用である。本例にお
いて、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙2
(1.7g)の上に、5mm以下の粒度の繊維状の廃木
材粒子を主として含有する繊維化された廃木材粉砕物
(96重量%)及び高吸水性樹脂(4重量%)を含む廃
木材粉砕物と高吸水性樹脂の混合物(36.9重量部)
を配合して吸水性混合層部3を形成した。該吸水性混合
層部3の上に、幅280mm、長さ400mmの上部吸
水紙4(1.4重量部)を配置して、下部吸水紙2の幅
方向両端部7を上部吸水紙4の幅方向の端部8の上に折
り重ねて、エンボス加工した。このエンボス加工過程
で、2mm以下の幅の皺が上部吸水紙4及び下部吸水紙
2に形成される。本例において、吸収体1の厚さは0.
55mmであり、エンボスを形成して、吸収体1として
一体に形成されている。加圧成形時に、上部吸水紙4及
び下部吸水紙2に、例えば高さ2mm以上の凸部5及び
凹部6で形成される凹凸模様を形成することができる。
凹凸模様を有する吸収体1の場合は、比較的乾いた感触
が得られる。本例の吸収体1においては、吸収体1及び
/又はその吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界面
活性剤のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1ml
を74mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸
ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧した層(図示されて
いない)が形成されており、この界面活性剤溶液が噴霧
された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.4
g)が配置されている。このように作製された吸収体に
ついて、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に吸
収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿が、吸収
体に吸収されないで表面に残留する時間を測定したとこ
ろ全量が吸収されるに要した時間は約1乃至2秒であっ
た。この結果は、従来のパルプ及び高吸水性樹脂を使用
した吸収体と同様であった。
【0049】例3 吸収体1は、図6に示すように、吸水性混合層部3の上
に配置された上部吸水紙4の幅方向の両端部8の上に、
下部吸水紙2の幅方向の両端部7を折り重ねてねて、エ
ンボス加工を施して形成することができ、又は、下部吸
水紙2の幅方向の両端部7を、下部吸水紙2の上に設け
られた吸水性混合層部3の幅方向の両端部の上に、夫々
折り重ね、その折り重ねた下部吸水紙2の両端部7の上
に直接接触して上部吸水紙4を配置して、エンボス加工
を施して、エンボス皺を形成することができる。エンボ
ス加工を凹凸模様を形成する成形加工に代ることによ
り、例えば、凸部の一辺又は直径が3mm以上である凹
凸模様(図3及び図4参照)を形成することができる。
本例において、吸水性混合層部3としては、5mm以下
の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する繊維化
された廃木材粉砕物(96重量%)及び高吸水性樹脂
(4重量%)を含む廃木材粉砕物と高吸水性樹脂の混合
物(36.9g)が使用されているが、この混合物を下
部吸水紙2の上に載置して、吸水性混合層部16を形成
し、その上に、高吸水性樹脂17を散布して、上方に高
吸水性樹脂が偏って配置された吸水性混合層部3を形成
することができる(図13及び図14の吸収体1の部分
参照)。この場合、高吸水性樹脂の散布される量は、吸
水性混合層部3に、所望の吸水能力及び保水能力を付与
するために、実験等により決定するのが好ましい。
【0050】例4 図8乃至図12に示す実施例は、動物用シーツ、吸水性
マット及び包装材料11の例である。図8の実施例にお
ける動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料11に
は、図1に示す実施例における吸収体1が使用され、図
9に示す実施例における動物用シーツ、吸水性マット及
び包装材料には、図2に示す実施例の吸収体1が使用さ
れ、図10の実施例における動物用シーツ、吸水性マッ
ト及び包装材料には、図5に示す実施例の吸収体1が使
用されている。図11に示す実施例における動物用シー
ツ、吸水性マット及び包装材料には、図6に示す実施例
の吸収体1が使用されている。図12に示す実施例にお
ける動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料には、図
に示す実施例の吸収体1が使用されている。これらの実
施例の何れにおいても、動物用シーツ、吸水性マット及
び包装材料11は、前記吸収体1の下部吸水紙2の下
に、プラスチック製のフィルム12が配置されており、
該吸収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を
覆って、不織布13が配置されて形成されている。この
不織布13の端部14は、最下層のプラスチック製のフ
ィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホ
ットメルト接着されている。上部吸水紙4の端部9と下
部吸水紙2の端部10が互いに重ね合わせられていると
きは、該両端部は、ホットメルト接着時に熱圧着させる
ことができる(図12参照)。上部吸水紙4の端部8の
上に下部吸水紙2の端部7が折り曲げて重ね合わせられ
ているときには、該上部吸水紙4の端部7及び下部吸水
紙2の端部8は、糊付けされ、エンボス加工による成形
時に圧着させることができる(図11参照)。
【0051】これらの例における動物用シーツ、吸水性
マット及び包装材料11において、一枚以上の薄葉紙に
より形成される吸水紙を下部吸水紙2は、プラスチック
フィルム12の上に位置し、上部吸水紙4の上には不織
布13が位置し、上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に
吸水性混合層部3を位置させて形成されている。これら
の例において、吸収体1は、前記下部吸水紙2の上に、
5mm以下の粒度に粉砕され繊維化された廃木材粉砕物
及び吸水性樹脂の混合物が載置されて、吸水性混合層部
3が形成される。該吸水性混合層部3の上に、一枚以上
の薄葉紙により形成される吸水紙を上部吸水紙4として
載置して、加圧成形して、吸収体1の上面にエンボス皺
又は凸部5及び凹部6からなる凹凸模様を形成して、吸
収体1として一体に形成される。このように形成された
吸収体1を、プラスチックフィルム12の上に載せ、プ
ラスチックフィルム12の上に載せられている吸収体1
の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラ
スチックフィルム12の端部15とホットメルト接着に
より接合し、所定寸法に裁断して、動物用シーツ11を
形成する。
【0052】これらの例において、動物用シーツ、吸水
性マット及び包装材料11の吸水速度を大きくするため
に、吸収体1及び/又は吸水性混合層部3の上に、界面
活性剤水溶液を噴霧して付着させることができる。この
場合、界面活性剤が噴霧により付着された吸水性混合層
部3の上に、一枚以上の薄葉紙で形成される吸水紙を上
部吸水紙4として配置して吸収体1を形成し、この形成
された吸収体1をプラスチックフィルム12の上に載
せ、プラスチックフィルム12の上に載せられている吸
収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端部14
とプラスチックフィルム12の端部15とホットメルト
接着により接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速
度の大きい動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料1
1を形成する。これらの例の中、例えば動物用シーツ1
1について、吸水テストが行われた。本例における吸水
テストは、疑似尿25mlを注射器により10秒以内に
動物用シーツ11の不織布13の一点に加えて、その加
えられた疑似尿が、シーツに吸収されないで表面に残留
する時間を測定して行われた。界面活性剤を付着させな
い場合でも、吸収体の表面に、エンボスによる3mm未
満の凹凸模様が形成されて、不織布13の下に疑似尿の
残留液の液溜部を形成しているので、動物用シーツ11
の不織布13の上面に加えられた疑似尿は、1秒以下又
は2秒以下の間に不織布を透過し、即ち、シーツに吸収
されて消失した。界面活性剤を付着させた吸収体の場合
には、動物用シーツ11の上面に残留する疑似尿が、不
織布に留まることがなく、1乃至2秒以内に不織布を透
過し、シーツに吸収されて消失した。
【0053】例5 図12に示す断面構造を有する動物用シーツ又は吸収性
マットの実施例において使用される吸収体1は、幅40
0mm、長さ600mmの動物用シーツ用又は足拭き用
マットに使用することができる。本例において、幅36
0mm、長さ560mmの下部吸水紙2(16g/
)3.2gの上に、5mm以下の粒度の繊維状の廃
木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物33g及び高
吸水性樹脂4gを配合して吸水性混合層部3を形成し
た。該吸水性混合層部3の上に、幅360mm、長さ5
60mmの上部吸水紙4(16g/m)3.2gを配
置して、前記下部吸水紙2の幅方向両端部10を前記上
部吸水紙9の幅方向の端部8の上に重ね合わせて、板状
に圧縮成形して吸収体を形成した。この圧縮成形の過程
で、2mm以下の幅のエンボスを有する上面5及び下面
6が形成された。本例において、動物用シーツ又は吸水
性マット11は、吸収体1の上部吸水紙4の上に、ポリ
プロピレンとポリエチレンの複合プラスチック不織布1
3が配置され、下部吸水紙2の下に、不透水性のプラス
チックフィルム12が配置されて一体に形成されてい
る。本例における吸収性マット11においては、下部吸
水紙2の下に、配置されるプラスチックフィルムとし
て、透水用の孔21を有するプラスチックフィルム12
を使用することができる。この場合、透水用の孔21を
有するプラスチックフィルム12を配置されて一体に形
成されている以外は、前記動物用シーツ等の場合と構造
上同一に形成される。即ち、吸収体1の上部吸水紙4の
上には動物用シーツ等と同様に、ポリプロピレンとポリ
エチレンの複合プラスチック不織布13が配置されてい
る。
【0054】例6 図13に示す実施例は本発明の一実施例の動物用シーツ
を示すものである。前記図13に示す動物用シーツは、
ペツトシーツとして、幅300mm、長さ450mmの
寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重量は32.
4gである。本例のペツトシーツ11において、吸収体
1は、幅290mm、長さ400mmの寸法に形成され
ている。本例において、吸収体1は、薄葉紙で形成され
ている下部吸水紙2(12.5g/m)が、1.7重
量部であり、幅340mm、長さ400mmの大きさに
形成されている。下部吸水紙2の上に、5mm以下の粒
度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
物紙廃材混合物粉砕物26重量部及びこれに分散混合す
る高吸水性樹脂4重量部で形成されている吸水性混合層
部3が形成されている。本例において、吸水性混合層部
3の上には、幅280mm、長さ400mmの大きさの
薄葉紙で形成されている上部吸水紙4(12.5g/m
)1.4重量部を載置し、その両端部8の上に下部吸
水紙4の端部7を折り重ねて、エンボス加工され、3m
m未満の幅の凸条による凹凸模様が形成される。本例に
おいて、この吸収体1の上部吸水紙4の上には、ポリプ
ロピレン製の不織布(18g/m)2.4重量部を載
置し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、厚さ20
μmで比重0.92のポリエチレン製の防水シート2.
5重量部を配置して形成される。本例においては、脱臭
剤としてチタン紙廃材を粉砕して使用することができる
が、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその一部に代え
て、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕
物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙
廃材粉砕物を使用することができる。
【0055】本例により得られるペツトシーツについて
は、脱臭剤を使用した場合は、エチレンガス、アンモニ
ア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及び
メチルメルカプタンについての、吸着試験が行われた。
エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミ
ン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについて、
吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能に優れて
いることがわかった。本例のペツトシーツ11において
は、吸水性混合層部3の上部には、陰イオン界面活性剤
のドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74
mlの水で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリ
ウム溶液の1.5mlを噴霧した層が形成される。この
場合、界面活性剤溶液が噴霧された吸水性混合層部3の
上に、上部吸水紙4(1.4g)が配置され、その上に
不織布13が配置される。このように作製されたペツト
シーツについて、疑似尿25mlを注射器により10秒
以内に吸収体の一点に加えて、一点に加えられた疑似尿
が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定
したところ全量が吸収されるに要した時間は1秒であっ
た。
【0056】例7 図15及び図16に示す本発明の実施例は、吸収性マッ
ト11に使用するされている。吸水性マット11におい
ては、吸収体1の下方に設けられるプラスチックフィル
ム12は、例えば2mm径の孔21が多数形成されて、
多孔に形成されている。図15の実施例においては、図
1に示す実施例における吸収体1が使用されている。図
16の実施例においては、図2の実施例における吸収体
1が使用されている。図15及び図16に示す実施例に
おいては、下部吸水紙2の上に、吸水性混合層部3を覆
って、上部吸水紙4が設けられる。本例において、上部
及び下部の吸水紙の端部を固定するために、下部吸水紙
2の端部7を上部吸水紙4の端部8の上に折り曲げ重ね
て、上下の吸水紙の端部を互いに固定して形成すること
ができる。この場合、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4
の幅に比して大きく形成され、例えば、本例において
は、下部吸水紙2の幅は、上部吸水紙4に対し60mm
大きく形成されている(図6参照)。さらにまた、下部
吸水紙2の端部9を上部吸水紙4の端部10に重ねて、
上下の吸水紙の端部を互いに固定して形成することもで
きる。この場合は、下部吸水紙2の幅は上部吸水紙4の
幅と同寸法又は略同寸法に形成される(図5参照)。本
例において、吸収性マット11は、吸収体1の上部吸水
紙4の上に、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラ
スチック不織布13が配置され、下部吸水紙2の下に、
透水用の孔21を有するプラスチックフィルム12が配
置されて一体に形成されている。
【0057】例8 本例は、図12に示す実施例の断面構造を、幅400m
m、長さ600mmの寸法を有し、一枚当たりの重量が
52.7gの動物用シーツ11又は足拭きマット11に
適用した事例である。本例における動物用シーツ11及
び足拭きマット11において、吸収体1は、幅360m
m、長さ560mmの上部吸水紙4(16g/m
3.2g及び幅360mm、長さ560mmの下部吸水
紙2(16g/m)3.2gを有し、前記上部吸水紙
4の端部8の上に下部吸水紙2の端部が重ねられるよう
になっている。本例において、前記上部及び下部の吸水
紙の間には、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を
主として含有する廃木材粉砕物33g及び高吸水性樹脂
4gで形成された吸水性混合層部3が設けられて、吸収
体1が形成されている。本例の動物用シーツ11及び足
拭きマット11においては、吸収体1は、エンボスによ
る凹凸模様が形成されている。本例において、該上部吸
水紙の上方に、幅400mm、長さ600mmのポリプ
ロピレン製の不織布(18g/m)の4.3gが配置
され、下部吸水紙2の下には、幅400mm、長さ60
0mmのポリエチレンフィルム4.6gの上に配置され
ている。ポリエチレンフィルムは、動物用シーツの場合
には、不透水性のものが使用されるが、足拭きマットの
場合には、透水性のものが使用される。、20ccの疑
似尿を10秒以内で1点に注入して吸水テストをした
が、不織布上面での疑似尿の残留は殆ど確認できなかっ
た。また、足拭きマットとしては、従来のタオルマット
と感触に差がなく、使用後もタオルマットと同様に乾燥
後繰り返し使用可能であった。
【0058】例9 本例は、前記図12に示す断面構造を有する包装材料に
ついての本発明の一実施例である。前記図12に示す断
面構造を有する包装材料は、野菜、鮮魚、果実又は花卉
用のガス吸収性包装材料として、幅315mm、長さ6
40mmの寸法のシート状に形成され、1枚当たりの重
量は40gである。本例のシート状の包装材料11にお
いて、吸収体1は、幅300mm、長さ590mmの寸
法に形成されている。本例において、吸収体1は、下部
吸水紙2(16g/m)が、2.8重量部であり、幅
300mm、長さ590mmの大きさに形成され、この
下部吸水紙2の上に、24.2重量部の5mm以下の粒
度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
物16と、これに分散混合する3重量部の高吸水性樹脂
17とで形成されている吸水性混合層部18が形成され
ている。吸水性混合層部18における前記廃木材粉砕物
16は、建築現場の廃木材であった。本例において、吸
水性混合層部18の上には、幅300mm、長さ590
mmの大きさの上部吸水紙4(16g/m)2.8重
量部が幅方向端部8の上に下部吸水紙2の端部7を重ね
合わせて、上面に直径3mmの複数の凸部を設けて形成
される。本例のシート状の包装材料11は、この吸収体
1の上部吸水紙4の上には、ポリプロピレンとポリエチ
レンの複合プラスチック不織布13(18g/m)の
3.6重量部を載置し、また、吸収体1の下部吸水紙2
の下に、ポリエチレンフィルム(18g/m)3.6
重量部を配置して形成される。
【0059】本例の包装材料を、野菜、鮮魚、果実又は
花卉用として、また植木鉢の壁体として使用することが
できる。特に、野菜、果実又は花卉の乾燥を防ぐために
は、包装材料の含水率が15乃至50重量%となるよう
に水に濡らせて使用するのが好ましい。本例において
は、脱臭剤として、チタン紙廃材を粉砕して使用した
が、チタン紙廃材粉砕物に代えて、又はその一部に代え
て、アルミナ紙廃材粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕
物、アルミナシリカ廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙
廃材粉砕物を使用することができる。本例により得られ
る包装材料については、前記脱臭剤を使用すると、エチ
レンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、
酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンについての、吸
着試験が行われた。エチレンガス、アンモニア、ピリジ
ン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメル
カプタンについて、吸着能を有するが、特に酢酸につい
ての吸着能に優れていることがわかった。本例の包装材
料11においては、吸収体1又は吸水性混合層部3の上
部には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホ
ン酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴
霧した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が噴
霧された吸水性混合層部3の上に、上部吸水紙4(1.
4g)が配置され、その上に不織布16が配置される。
このように作製された包装材料について、水25mlを
注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、一点
に加えられた水が、吸収体に吸収されないで表面に残留
する時間を測定したところ、全量の水が吸収されるに要
した時間は1秒であった。この結果は、従来のパルプと
高吸水性樹脂を使用する吸収体と比較して、同様であっ
た。
【0060】例10 本例は、前記図12に示す断面構造を有する吸収性シー
トについての本発明の一実施例である。前記図12に示
す断面構造の吸収性マット11は、例えば、自動車床マ
ット用、洗面所用及びトイレ用の吸水性マットとして使
用されるものであり、幅315mm、長さ640mmの
寸法のマット状に形成され、1枚当たりの重量は42g
である。本例の吸収性マット11において、吸収体1
は、幅300mm、長さ590mmの寸法に形成されて
いる。本例において、吸収体1は、薄葉紙のカラーペー
パーで形成されている下部吸水紙2(20g/m
が、3.5重量部であり、幅300mm、長さ590m
mの大きさに形成されている。下部吸水紙2の上に、2
5.8重量部の5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子
を主として含有する廃木材粉砕物16及びこれに分散混
合する2重量部の高吸水性樹脂で形成されている吸水性
混合層部3が形成されており、吸水性混合層部3の前記
廃木材粉砕物は、建築現場から得られたものであり、松
の廃材が30重量%含まれていた。本例において、吸水
性混合層部3の上には、幅300mm、長さ590mm
の大きさの薄葉紙のカラーペーパーで形成されている上
部吸水紙4(20g/m)3.5重量部が幅方向端部
8に、該下部吸水紙2の端部7を重ね合わせて、エンボ
ス加工されて、2mm以下の幅の凸条による凹凸模様が
形成される。本例において、この吸収体1の上部吸水紙
4の上には、ポリプロピレンとポリエチレンの複合プラ
スチック不織布(18g/m)3.6重量部を載置
し、また、吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリプロピ
レンとポリエチレンの複合プラスチック不織布(18g
/m)3.6重量部を配置して形成される。本例の吸
収性マットを、自動車床マット用、洗面所用又はトイレ
用として使用することができる。特に、野菜、果実又は
花卉の乾燥を防ぐように使用するときには、包装材料の
含水率が15乃至50重量%となるように水に濡らせて
使用するのが好ましい。
【0061】本例においては、脱臭剤として、チタン紙
廃材を粉砕して使用することができる。チタン紙廃材粉
砕物に代えて、又はその一部に代えて、アルミナ紙廃材
粉砕物、チタン酸カリウム廃材粉砕物、アルミナシリカ
廃材粉砕物或いはこれら二以上の紙廃材粉砕物を使用す
ることができる。本例により得られる吸収性マットにつ
いて、前記脱臭剤を使用したときは、エチレンガス、ア
ンモニア、ピリジン、トリメチルアミン、酢酸、硫化水
素及びメチルメルカプタンについての、吸着試験が行わ
れた。エチレンガス、アンモニア、ピリジン、トリメチ
ルアミン、酢酸、硫化水素及びメチルメルカプタンにつ
いて、吸着能を有するが、特に酢酸についての吸着能に
優れていることがわかった。本例の吸収性マット11に
おいては、吸収体1及び/又は吸水性混合層部3の上部
には、陰イオン界面活性剤のドデシルベンゼンスルホン
酸ナトリウム1mlを74mlの水で希釈したドデシル
ベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液の1.5mlを噴霧
した層が形成される。この場合、界面活性剤溶液が噴霧
された吸水性混合層部3の上に、3.5重量部の上部吸
水紙4が配置され、その上に不織布16が配置される。
このように作製された吸収性マットについて、水25m
lを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加えて、
一点に加えられた水が、吸収体に吸収されないで表面に
残留する時間を測定したところ全量が吸収されるに要し
た時間は1秒であった。この結果は、油分を含む松の廃
材を含む廃木材粉砕物でも、従来のパルプと高吸水性樹
脂を使用する吸収体と比較して、同様の結果が得られる
ことが分かった。
【0062】例11 図13及び図14は、本発明の他の一実施例の動物用シ
ーツ、吸水性マット又は包装材料についての幅方向の断
面の概略の断面図である。図11乃至図13に示す実施
例において、動物用シーツ、吸水性マット又は包装材料
11には、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、プラス
チック製のフィルム12が配置されている。該吸収体1
の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、不
織布13が配置されており、該不織布13の端部14
は、最下層のプラスチックフィルム12の端部15とホ
ットメルト接着剤を介してホットメルト接着されてい
る。これらの例は、以上のように形成されているので、
薄葉紙を配置して下部吸水紙2とし、その上に、5mm
以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃
木材粉砕物16を載置し、その上に、吸水性樹脂17を
散布して、吸水性樹脂の富む層を有する吸水性混合層部
3を形成する。該吸水性混合層部3の上に、一枚以上の
薄葉紙により形成されている吸水紙を上部吸水紙4とし
て載置して、エンボス加工により加圧成形され、吸収体
1の上面5に複数の2mm以下の幅の凸条による凹凸模
様を形成させて、吸収体1として一体に形成される。こ
のように形成された吸収体1を、プラスチックフィルム
12の上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せ
られている吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布1
3の端部14とプラスチックフィルム12端部15とホ
ットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、動
物用シーツ、吸水性マット又は包装材料11を形成す
る。
【0063】これらの例において、動物用シーツ又は吸
水性マット11の吸水速度を大きくするために、吸収体
1及び/又は吸水性混合層部3の上に、界面活性剤水溶
液を噴霧して付着させることができる。この場合、界面
活性剤が噴霧により付着された粉砕物混合層の上に、薄
葉紙を上部吸水紙4として配置して吸収体1を形成し、
この形成された吸収体1をプラスチックフィルム12の
上に載せ、プラスチックフィルム12の上に載せられて
いる吸収体1の上を不織布13で覆い、不織布13の端
部14とプラスチックフィルム12端部15とホットメ
ルト接着により接合し、所定寸法に裁断して、比較的吸
水速度の大きい動物用シーツ11を形成する。これらの
例の動物用シーツ又は吸水性マット11について、吸水
テストが行われた。本例における吸水テストは、疑似尿
25mlを注射器により10秒以内に動物用シーツ11
の不織布13の一点に加えて、その加えられた疑似尿
が、吸収体に吸収されないで表面に残留する時間を測定
して行われた。界面活性剤を付着させた吸収体の場合に
は、動物用シーツ及び吸水性マット11の上面に残留す
る疑似尿が、不織布に留まることがなく、殆ど瞬時に不
織布を透過し、シーツに吸収されて消失した。
【0064】例12 図18及び図19に示す実施例は、動物用シーツ、吸水
性マット及び包装材料の事例である。本例において、下
部吸水紙2の上に下部吸水性混合層部18が形成され
る。本例において、下部吸水性混合層部18は、5mm
以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃
木材粉砕物及びこれに分散混合する高吸水性樹脂の混合
物16で形成されている吸水性混合層部18が形成され
ており、該下部吸水性混合層部18の上に、一枚以上の
薄葉紙により形成されている吸水紙を中間吸水紙19と
して載置し、中間吸水紙19の端部22の上には、下部
吸水紙2の両幅方向の端部7が折り重ねられて、下部吸
水紙2と中間吸水紙19の間に下部吸水性混合層部18
が固定される。本例において、中間吸水紙19の上には
上部吸水性混合層部20が形成される。この上部吸水性
混合層部20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒
子を主として含有する廃木材粉砕物の上に、高吸水性樹
脂17を散布して形成される。該上部吸水性混合層部2
0の上に、一枚以上の薄葉紙により形成されている吸水
紙を上部吸水紙4として載置し、エンボス加工により、
吸収体1として一体に形成される。この吸収体1の上部
又は下部に、エンボス又は3mm以上の長さの凸部によ
る凹凸模様が形成される。本例においては、前記吸収体
1の下部吸水紙2の下には、ポリエチレンフィルム12
(2.5g)が配置されている。該吸収体1の上部吸水
紙4の上には、上部吸水紙の上を覆って、ポリプロピレ
ン不織布13(2.4g)が配置されており、ポリプロ
ピレン不織布13の端部14は、最下層のポリエチレン
フィルム12の端部15とホットメルト接着剤を介し
て、ホットメルト接着により接合し、所定寸法に裁断し
て、動物用シーツ11を形成する。
【0065】例13 図20に示す実施例は、前記図17に示す実施例の上下
二層に吸水性混合層部18及び20を有する吸収体1を
備える動物用シーツ、吸水性マット又は包装材料11の
一実施例を示すものであり、本例においては、動物用シ
ーツ、吸水性マット及び包装材料の何れの場合において
も、底部のプラスチックフィルム12は水を透水さない
プラスチックフィルムである。図20に示す実施例は、
幅300mm、長さ450mmの動物用シーツ、吸水性
マット及び包装材料11の例である。本例における動物
用シーツ、吸水性マット及び11には、図14に示す実
施例における吸収体1の上部吸水性混合層部が高吸水性
樹脂で形成された吸収体1が使用されている。本例にお
いては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、ポリエチ
レンフィルム12(2.5g)が配置されている。該吸
収体1の上部吸水紙4の上には、上部吸水紙の上を覆っ
て、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が配置され
ており、ポリプロピレン不織布13の端部14は、最下
層のポリエチレンフィルム12の端部15とホットメル
ト接着剤を介してホットメルト接着されている。
【0066】本例において、吸収体1は、280mm、
長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)及び幅34
0mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の
間には、幅280mm、長さ400mmの中間吸水紙1
9(1.4g)が設けられている。本例の吸収体1は、
前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、5mm以
下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木
材粉砕物90重量%及び高吸水性樹脂10重量%を含む
混合物16で下部吸水性混合層部(20g)18を形成
し、前記上部吸水紙4と中間吸水紙19の間には、5m
m以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する
廃木材粉砕物90重量%及び高吸水性樹脂10重量%を
含む混合物16で上部吸水性混合層部(10g)20を
形成し、圧縮成形して一体に形成されている。本例にお
いては、2.5mm径の複数の凸部5及び該凸部5を囲
み一部で互いに連続する凹部6を形成して、板状に圧縮
成形されている。本例において、吸収体1の厚さは1.
4mmであり、凸部の高さは吸収体の厚さを含めて、
2.7mmであった。本例の動物用シーツ、吸収性マッ
ト及び包装材料11の吸収体1においては、上部吸収性
混合層部20の上部には、陰イオン界面活性剤のドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム1mlを74mlの水
で希釈したドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液
の1.5mlを噴霧して、陰イオン界面活性剤のドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウムの付着層が形成されて
いる。この界面活性剤溶液が噴霧された上部吸収性混合
層部20の上に、上部吸水紙4が配置されている。本例
の動物用シーツにおいては、例えば吸収性シーツの事例
を示す図14を参照して分かるように、下部吸水紙2の
端部7は中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げ重ね
られており、下部吸水紙2の端部7で中間吸水紙19の
端部22を押さえて、下部吸水性混合層部18の混合物
粉砕物を両吸水紙間に安定して保持している。
【0067】例14 図21に示す実施例においては、前記図18に示す実施
例の上下二層に吸水性混合層部18及び20を有する吸
収体1を備える動物用シーツ、吸水性マット又は包装材
料11の一実施例を示すものである。吸水性マット11
の場合には、底部のプラスチックフィルム12は透水す
るプラスチックフィルムであっても良く、また透水する
孔を有スルプラスチックフィルムでも良い。
【0068】例15 図22に示す実施例は、前記図17に示す実施例の上下
二層に吸水性混合層部18及び20を有する吸収体1を
備える動物用シーツ、吸水性マット11又は包装材料1
1についての一実施例を示すものであって、上部吸水性
混合層部20が高吸水性樹脂層となっており、底部のプ
ラスチックフィルム12には不透水性である。これらの
例において、吸収体1は、一枚以上の薄葉紙で形成され
ている吸水紙を下部吸水紙2にして底面を形成し、該下
部吸水紙2の上に、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び吸水性樹脂の
混合物16を載置して、下部吸水性混合層部18を形成
し、この下部吸水性混合層部18の上には、一枚以上の
薄葉紙で形成されている吸水紙を中間吸水紙19として
載置し、該中間吸水紙19の上に、高吸水性樹脂24を
載置して、上部吸水性混合層部20を高吸水性樹脂層で
形成し、該高吸水性樹脂層の上には、一枚以上の薄葉紙
で形成されている吸水紙を、上面を形成する上部吸水紙
4として載置し、加圧成形して、吸収体1として形成さ
れる。
【0069】本例の吸収体1において、吸収体1の上部
又は全体に、その上面に又は上方に向けて複数の凸部5
を形成すると共に、該凸部5を隔てるように囲み一部で
互いに連続する凹部6を形成して、或いは複数の凹部6
を形成すると共に、該凹部6を隔てるように囲み一部で
互いに連続する凸部5を形成して、吸収体1として一体
に形成することができる。本例においては、下部吸水性
混合層部20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒
子を主として含有する廃木材粉砕物及び吸水性樹脂の混
合物により形成され、上部吸水性混合層部20は、高吸
水性樹脂のみで形成されているが、上部吸水性混合層部
20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主と
して含有する廃木材粉砕物の層に吸水性樹脂を散布して
形成してもよい。本例において、吸収体1の吸水速度を
大きくするために、吸収体1及び/又は上部吸水性混合
層部20の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して、界面活
性剤を付着させることができる。この場合、界面活性剤
が噴霧により付着された吸水性混合層部の上に、一枚以
上の薄葉紙で形成されている吸水紙を上部吸水紙4とし
て配置することができる。
【0070】本例の吸収体1について、吸水テストが行
われた。本例における吸水テストは、疑似尿又は水25
mlを注射器により10秒以内に吸収体の一点に加え
て、一点に加えられた疑似尿又は水が、吸収体に吸収さ
れないで表面に残留する時間を測定して行われた。界面
活性剤を付着させた吸収体は、界面活性剤を付着させな
い場合に比して、疑似尿の残留時間は1/4ほど短縮さ
れ、界面活性剤の使用が有効であることが確認された。
本例においては、中間吸水紙19の上に形成される上部
吸水混合層部20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木
材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び高吸水水性
樹脂の混合物で形成されるが、中間吸水紙19の上に5
mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有す
る廃木材粉砕物及び高吸水水性樹脂の混合物21を載置
し、その上に、吸水性樹脂17を散布して、上部吸水性
混合層部20を形成することができる。本例において、
動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料11は、吸収
体1をプラスチックフィルム12の上に載せ、プラスチ
ックフィルム12の上に載せられている吸収体1の上を
不織布13で覆い、不織布13の端部14とプラスチッ
クフィルム12端部15とホットメルト接着により接合
し、所定寸法に裁断して、比較的吸水速度の大きい動物
用シーツ、吸水性マット及び包装材料11を形成するこ
とができる。
【0071】例16 図23に示す実施例は、動物用シーツ11は、上下二層
に吸水性混合層部18及び20を有する吸収体1を備え
る動物用シーツ、吸水性マット11又は包装材料11に
ついての一実施例を示すものであって、上部吸水性混合
層部20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を
主として含有する廃木材粉砕物71で形成されており、
その上部は高吸水性樹脂24に富む層となっている。下
部吸収性混合層部18においても、5mm以下の粒度の
繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物3
1で形成されており、その上部は高吸水性樹脂17に富
む層となっている。本例において、底部のプラスチック
フィルム12は不透水性である。本例において、下部吸
水性混合層部18は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木
材粒子を主として含有する廃木材粉砕物31及び吸水性
樹脂17の混合物を使用して形成される。本例のマット
において、中間吸水紙19の両幅方向の端部22の上に
は、下部吸水紙2の両幅方向の端部7が折り重ねられて
おり、上部吸水性混合層部20は上部吸水紙4と中間吸
水紙19の間に固定され、上部吸水性混合層部の上に上
部吸水紙が載せられ、その上に不織布が載せられて、一
体に形成される。
【0072】例17 図24は、上下二層に吸水性混合層部18及び20を有
する吸収体1を備える動物用シーツ、吸水性マット11
又は包装材料11についての夫々の一実施例を示すもの
であって、上部吸水性混合層部20は、5mm以下の粒
度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
物及び高吸水性樹脂の混合物層ではあるが、上部に高吸
水性樹脂が富む層となっている。本例において、底部の
プラスチックフィルム12は不透水性である。本例にお
いて、下部吸水性混合層部18は、5mm以下の粒度の
繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及
び吸水性樹脂の混合物を使用して形成される。本例のマ
ットにおいて、中間吸水紙19の両幅方向の端部22の
上には、下部吸水紙2の両幅方向の端部7が折り重ねら
れており、上部吸水性混合層部20は上部吸水紙4と中
間吸水紙19の間に固定され、上部吸水性混合層部の上
に上部吸水紙が載せられ、その上に不織布が載せられ
て、一体に形成される。
【0073】例18 図25、図26及び図27は、夫々、本発明の他の一実
施例の吸収性マットの断面構造の概略を示すものであ
る。これらの例の吸収性マット11は、例えば、幅30
0mm、長さ450mmの吸収性マット11とすること
ができる。図25に示す実施例の吸収性マット11に
は、図17に示す実施例における吸収体1が使用されて
おり、図26に示す実施例の吸収性マット11には、図
18に示す実施例における吸収体1が使用されており、
図27に示す実施例の吸収性マット11には、図19に
示す実施例における吸収体1が使用されている。これら
の例においては、前記吸収体1の下部吸水紙2の下に、
約3〜5mmの径の円形の孔21が30〜40%の開口
面積で形成されているポリエチレンフィルム12(2.
5g)が配置されており、該吸収体1の上部吸水紙4の
上には、上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不
織布13(2.4g)が配置されている。本例におい
て、透水孔21を有する透水性のポリエチレンフィルム
12を使用するが、透水孔21を有するポリエチレンフ
ィルム12に代えて、水を透水する性質を有するポリエ
チレン製の不織布及びポリプロピレン製の不織布等の水
を透水する性質を有する不織布を使用することができ
る。
【0074】これらの例において、上部及び下部の吸水
性混合層部20は、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び高吸水性樹脂
の混合物により形成されているが、上部吸水性混合層部
20は、高吸水性樹脂のみ出形成された高吸水性樹脂層
としてもよく(図22参照)、又は5mm以下の粒度の
繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物の
層に吸水性樹脂を散布して、上部の方に向けて高吸水性
樹脂の富む層が形成されている上部吸水性混合層部20
を及び下部の吸水性混合層部18を形成してもよい(図
24参照)。本例において、吸収体1の吸水速度を大き
くするために、吸収体1及び/又は上部吸水性混合層部
20の上に、界面活性剤水溶液を噴霧して、界面活性剤
を付着させることができる。この場合、界面活性剤が噴
霧により付着された吸水性混合層部の上に、一枚以上の
薄葉紙で形成されている吸水紙を上部吸水紙4として配
置することができる。
【0075】例19 図28は、図8乃至図12に示した動物用シーツを製造
する実施例の工程を示している。本例において示した重
量(g)は、動物用シーツ一枚当たりの重量である。本
例において、動物用シーツ11は、幅340mm、長さ
400mmの下部吸水紙2(1.7g)と幅280m
m、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)と前記
下部吸水紙2と上部吸水紙4の間には、5mm以下の粒
度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する繊維化され
た廃木材粉砕物(96重量%)31及び高吸水性樹脂
(4重量%)17の混合物16の25gが吸水性混合層
部3として配置されている。前記上部吸水紙4、下部吸
水紙2及び吸水性混合層部3は、上面にエンボス加工等
により、板状に圧縮成形されて一体に形成されている
(図8、図11及び図12参照)。吸収体1の上部吸水
紙4の上面はポリプロピレン製の不織布13で被われて
おり、吸収体1の下部吸水紙2の下面はポリエチレンフ
ィルム12で被われている。前記圧縮成形を3mm以上
の長さを有する複数の凸部を形成する成形型により行う
と、3mm以上の複数の凸部を有する凹凸模様に形成さ
れる(図9及び図10参照)。本例においては、吸水性
混合層部3の上部に、界面活性剤は塗布されていない
が、吸水性混合層部3の上には、界面活性剤を噴霧等に
より塗布することができる。
【0076】下部吸水紙2のロール25は、吸水紙送り
出しローラ26により引き出されて、5mm以下の粒度
の廃木材廃木材粗粉砕物27の供給ローラ28の下方に
送られる。前記廃木材粗粉砕物27は、供給管29を経
て、廃木材粒子を繊維状に解繊する解繊機30で4mm
以下の粒度に粉砕されて、5mm以下の粒度の繊維状の
廃木材粒子を主として含有する繊維化された廃木材粉砕
物31として、供給ローラ28から下部吸水紙2の上に
供給される。繊維化された廃木材粉砕物31が載せられ
た下部吸水紙2は、高級水性樹脂散布箇所32に送られ
て、高級水性樹脂17が散布され、吸水性混合層部3が
形成される。本例において、吸水性混合層部3の前記繊
維化された廃木材粉砕物の含有率は96重量%であり、
高吸水性樹脂の含有率は4重量%であった。吸水性混合
層部3が形成された下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供
給箇所34に送られて、上部吸水紙4のロール35か
ら、引き出しローラ36により引き出され、供給ローラ
37から吸水性混合層部3の上に供給される。下部及び
上部吸水紙2及び4が配置された帯状成層物は、成型機
38に送られて下部吸水紙2の端部7、上部吸水紙4の
端部8の上に重ねられて、エンボス加工により一体に圧
縮成形される。エンボスによる凹凸模様が形成された帯
状成層成形体39は、帯状成形体カッター40に送られ
て、長さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成
形体カッター40により切断されて得られた成層成形体
の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレン
フィルム12がポリエチレンフィルム12のロール41
から供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエ
チレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン
不織布13を被せる箇所43に送られる。ポリプロピレ
ン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール4
4から供給ローラ45により引き出されて、不織布13
を供給する箇所に送られる。この不織布が送られる過程
で、ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧される。
ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布
13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレン不
織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール機4
7に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメルト接
着剤により接着される。両側部が接着された成層成形体
は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部が接
着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に切断
されて、製品は、製品送り路50から送られる。製品カ
ッター49で切断された製品は、折り機(図示されてい
ない)によって折られ、包装機(図示されていない)に
より包装されて出荷される。
【0077】例20 図29は、図20及び21に示す本発明の実施例の動物
用シーツを製造する工程の一実施例の工程図を示してい
る。本例において、重量(グラム)は動物用シーツ一枚
当たりの重量を示す。本例の動物用シーツ11には、吸
収体1の、幅340mm、長さ400mmの下部吸水紙
2(1.7g)の下に、ポリエチレンフィルム12
(2.5g)が配置されおり、該吸収体1の、幅280
mm、長さ400mmの上部吸水紙4(1.4g)の上
には、該上部吸水紙4の上を覆って、ポリプロピレン不
織布13(2.4g)が配置されており、前記ポリプロ
ピレン不織布13の端部14は、前記ポリエチレンフィ
ルム12の端部15とホットメルト接着剤を介してホッ
トメルト接着されている。本例における吸収体1は、前
記上部吸水紙4及び下部吸水紙2の間に、幅280m
m、長さ400mmの中間吸水紙8(1.4g)が配置
されている。本例において、前記下部吸水紙2と中間吸
水紙19の間には、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材
粒子を主として含有する繊維化された廃木材粉砕物31
を含有率95重量%で含み、高吸水性樹脂17を含有率
5重量%で含む20gの下部吸水性混合層部18が配置
されている。また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間
には、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主とし
て含有する繊維化された廃木材粉砕物71が含有率95
重量%で、高吸水性樹脂24が含有率5重量%で含まれ
ている10gの上部吸水性混合層部20が配置されて、
上部吸水性混合層部20が形成されている。
【0078】本例において、下部吸水性紙層部を形成す
る下部吸水紙2は、ロール25から、下部吸水紙2の送
り出しローラ26により引き出されて、下部吸水性混合
層部18を形成するために、下部繊維化された廃木材粉
砕物31と高吸水性樹脂17の混合物16の供給ローラ
28の下方に送られる。本例において、廃木材は、破砕
機(図示されていない)により50乃至100mmの粒
度に破砕され、破砕された廃木材破砕物については、磁
気選別機(図示されていない)により廃木材に付着する
鉄等の金属を磁気分離して除き、鉄等の金属不純物が除
去された廃木材破砕物は、粗砕機(図示されていない)
により5mm乃至30mmに粗粉砕される。粗粉砕され
た廃木材は磁気選別機(図示されていない)により、廃
木材に付着する鉄等の金属を磁気分離して除き、鉄等の
金属不純物が除去された廃木材粗粉砕物は、解繊機(図
示されていない)に送られて解繊される。解繊されて5
mm以下の粒度の繊維状粒子を主として有する維化され
た廃木材粉砕物31は、繊維化された廃木材粉砕物供給
部29に供給され、そこに供給される高吸水性樹脂17
と混合機30′において混合され、下部吸水性混合層部
形成用混合物16が形成され、下部吸水紙2の上に供給
され、下部吸水性混合層部18が形成された。下部吸水
紙2の上に下部吸水性混合層部18が形成されたところ
で、下部吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2
は、界面活性剤塗布箇所55に送られる。界面活性剤噴
霧箇所55に送られた下部吸水性混合層部18には、界
面活性剤噴霧ノズル56により、界面活性剤の75倍に
水で希釈された界面活性剤の希釈水溶液57が噴霧塗布
される。界面活性剤が噴霧塗布された下部吸水性混合層
部18は下部吸水紙2に載せられて、中間吸水性紙層部
を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送られる。
【0079】一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19
のロール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送
られ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内
されて、高吸水性樹脂17が散布された下部吸水性混合
層部18の上に、中間吸水紙19が載置される。前記下
部吸水性混合層部18の上に中間吸水紙19が配置され
た下部吸水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を
経て、エンボス加工用圧縮機63に送られ、そこで下部
吸水紙2の幅方向両端部7を中間吸水紙19の端部22
の上方に折り曲げて、次いで圧縮され、中間吸水紙19
を安定させる。下部吸水紙2の端部7を中間吸水紙19
の端部22の上に折り曲げた下部吸水紙2は、上部吸水
性混合層部20を形成するために、解繊されて5mm以
下の粒度の繊維状粒子を主として有する維化された廃木
材粉砕物71及び高吸水性樹脂24の混合物の供給ロー
ラ72の下方に送られる。繊維化された廃木材粉砕物7
1は、前記繊維化された廃木材粉砕物31と同様に、破
砕機(図示されていない)により50乃至100mmの
粒度に破砕され、破砕された廃木材破砕物については、
磁気選別機(図示されていない)により廃木材に付着す
る鉄等の金属を磁気分離して除き、鉄等の金属不純物が
除去された廃木材破砕物は、粗砕機(図示されていな
い)により5mm乃至30mmに粗粉砕される。粗粉砕
された廃木材は磁気選別機(図示されていない)によ
り、廃木材に付着する鉄等の金属を磁気分離して除き、
鉄等の金属不純物が除去された廃木材粗粉砕物は、解繊
機(図示されていない)に送られて解繊されて形成され
る。
【0080】解繊されて5mm以下の粒度の繊維状粒子
を主として有する繊維化された廃木材粉砕物71は、繊
維化された廃木材粉砕物供給部73に供給され、そこに
供給される高吸水性樹脂24と混合機74において混合
され、中間吸水紙19の上で、上部紙廃材粉砕物混合物
の量が一定となるように、供給ローラ72から中間吸水
紙19及び下部吸水紙2の幅方向両端部7の上に供給さ
れて上部吸水性混合層部20を形成する。上部吸水性混
合層部20が形成された下部吸水紙2は、界面活性剤の
噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器67から界
面活性剤の75倍に希釈された界面活性剤の希釈水溶液
68が、中間吸水紙19及び下部吸水紙2の折り曲げら
れた端部上に形成された上部吸水性混合層部20に噴霧
される。界面活性剤希釈水溶液68が噴霧された上部吸
水性混合層部20は中間吸水紙19、下部吸水性混合層
部18及び下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供給箇
所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。
上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、引き
出しローラ36を介して引き出され、供給ローラ37に
より、界面活性剤68が塗布された上部吸水性混合層部
20上に供給され、配置される。下部吸水紙2の上に、
下部吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部吸水性
混合層部20及び上部吸水紙4がその順に配置された帯
状成層成形体は、エンボス加工機38に送られ成形され
て、エンボスによる凹凸模様が形成される。前記帯状成
層成形体に前記凸部5及び凹部6が形成された帯状成層
成形体39は、帯状成形体カッター40に送られて、長
さ400mmの成層成形体に切断される。帯状成形体カ
ッター40により切断された成層成形体の下方には、下
方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム12が
ポリエチレンフィルム12のロール41から引き出され
て、供給ローラ42から供給され、成層成形体はポリエ
チレンフィルム12の上に載せられて、ポリプロピレン
不織布13を被せる箇所45に送られる。ポリプロピレ
ン不織布13は、ポリプロピレン不織布13のロール4
4から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46か
ら噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプ
ロピレン不織布13は、成層成形体上に載せられる。ポ
リプロピレン不織布13が載せられた成層成形体は、サ
イドシール機47に送られて、不織布13の幅方向両側
端部14及びポリエチレンフィルム12の幅方向両側端
部15は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着
される。両側端部が接着された成層成形体は、エンドシ
ール機48に送られて長手方向両端部が接着され、製品
カッター49に送られ、所定の寸法に切断されて、製品
とされ、この製品は、製品送り路50から送られる。製
品カッター49で切断された製品は、折り機(図示され
ていない)によって折られ、包装機(図示されていな
い)により包装されて出荷される。
【0081】例21 本例は、図30に示す製造工程を適用して、図23に示
す動物用シーツ11を製造することができる。本例にお
いて、示される重量は、動物用シーツ一枚当たりの重量
である。本例の動物用シーツ11には、吸収体1の幅3
40mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)
の下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置
されおり、該吸収体1の幅280mm、長さ400mm
の上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4
の上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)
が配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端
部14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15と
ホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されてい
る。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下
部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中
間吸水紙19(1.4g)が配置されている。本例にお
いて、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、解
繊されて5mm以下の粒度の繊維状粒子を主として有す
る繊維化された廃木材粉砕物31及び高吸水性樹脂17
の混合物の20gが下部吸水性混合層部18として充填
されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙19の間
には、解繊されて5mm以下の粒度の繊維状粒子を主と
して有する繊維化された廃木材粉砕物71及び高吸水性
樹脂24の混合物の10gが充填されて、上部吸水性混
合層部20を形成している。
【0082】本例において、下部吸水性紙層部を形成す
る下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り出
しローラ26により引き出されて、下部吸水性混合層部
18を形成するために、下部吸水性混合層部18を形成
する解繊されて5mm以下の粒度の繊維状粒子を主とし
て有する繊維化された廃木材粉砕物31の供給ローラ5
2の下方に送られる。本例において、廃木材は、破砕機
(図示されていない)により50乃至100mmの粒度
に破砕され、破砕された廃木材破砕物については、磁気
選別機(図示されていない)により廃木材に付着する鉄
等の金属を磁気分離して除き、鉄等の金属不純物が除去
された廃木材破砕物は、粗砕機(図示されていない)に
より5mm乃至30mmに粗粉砕される。粗粉砕された
廃木材は磁気選別機(図示されていない)により、廃木
材に付着する鉄等の金属を磁気分離して除き、鉄等の金
属不純物が除去された廃木材粗粉砕物51は、廃木材粗
粉砕物供給部53に供給され、解繊機54に送られて解
繊される。解繊されて5mm以下の粒度の繊維状粒子を
主として有する繊維化された廃木材粉砕物31は、供給
ローラ52から下部吸水紙2の上に供給される。繊維化
された廃木材粗粉砕物の供給は、その供給量が一定とな
るように、調整されている。下部吸水紙2上に供給され
た繊維化された廃木材粉砕物31は、界面活性剤の噴霧
箇所55に送られて、界面活性剤噴霧器56から界面活
性剤の75倍に水で希釈された界面活性剤の希釈水溶液
57が、下部吸水紙2の上に形成された下部吸水性混合
層部18上に噴霧される。下部吸水性混合層部18に界
面活性剤希釈水溶液57が噴霧された下部吸水紙2は、
高吸水性樹脂17の散布箇所58に送られ、そこで高吸
水性樹脂散布装置59から、高吸水性樹脂17が散布さ
れ、散布された高吸水性樹脂17は、一部が界面活性剤
希釈水溶液57が噴霧された部分に付着し、他の一部
は、繊維化された廃木材粉砕物の間を移動して分散さ
れ、上部に高濃度に分布する高吸水性樹脂17と繊維化
された廃木材粉砕物31とからなる下部吸水性混合層部
18が形成される。
【0083】高吸水性樹脂17が散布されて繊維化され
た廃木材粉砕物31中に分散混入されて形成された下部
吸水性混合層部18は、下部吸水紙2と共に、中間吸水
性紙層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60に送
られる。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19のロ
ール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送ら
れ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内さ
れて、中間吸水紙19が、高吸水性樹脂17が散布され
た下部吸水性混合層部18の上に載せられる。前記下部
吸水性混合層部18の上に中間吸水紙19が配置された
下部吸水紙2は、折り畳み器(図示されていない)を経
て、圧縮機63に送られ、そこで下部吸水紙2の幅方向
両端部7を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げ
て、加圧され、中間吸水紙19を安定させる。下部吸水
紙2の端部7を中間吸水紙19の端部22の上に折り曲
げた下部吸水紙2は、下部吸水性混合層部18及び中間
吸水紙19と共に、上部吸水性混合層部20を形成する
ために、上部吸水性混合物23の供給ローラ65の下方
に送られる。本例において、上部吸水性混合層部20を
形成する廃木材は、破砕機(図示されていない)により
50乃至100mmの粒度に破砕され、破砕された廃木
材破砕物については、磁気選別機(図示されていない)
により廃木材に付着する鉄等の金属を磁気分離して除
き、鉄等の金属不純物が除去された廃木材破砕物は、粗
砕機(図示されていない)により5mm乃至30mmに
粗粉砕される。粗粉砕された廃木材は磁気選別機(図示
されていない)により、廃木材に付着する鉄等の金属を
磁気分離して除き、鉄等の金属不純物が除去された廃木
材粗粉砕物64は、廃木材粗粉砕物供給部66′に供給
され、解繊機67′に送られて解繊される。解繊されて
5mm以下の粒度の繊維状粒子を主として有する繊維化
された廃木材粉砕物71は、供給ローラ65から中間吸
水紙19及び下部吸水紙2の折り曲げられた両端部の上
に供給される。この5mm以下の粒度の繊維状粒子を主
として含有する繊維化された廃木材粉砕物71の供給ロ
ーラ65から、中間吸水紙19の上に、上部廃材粉砕物
71の量が一定となるように、供給ローラ65から中間
吸水紙19及び下部吸水紙2の折り曲げられた幅方向両
端部7の上に供給されて上部吸水性混合層部20を形成
する。上部吸水性混合層部20が形成された中間吸水紙
19、下部吸水性混合層部18及び下部吸水紙2は、界
面活性剤の噴霧箇所66に送られて、界面活性剤噴霧器
67から界面活性剤の75倍に希釈された界面活性剤の
希釈水溶液68が、上部吸水性混合層部20に噴霧され
る。上部吸水性混合層部20に界面活性剤希釈水溶液6
8が噴霧された下部吸水紙2は、高吸水性樹脂24の散
布箇所69に送られ、高吸水性樹脂散布装置70から、
高吸水性樹脂24が散布され、この散布された高吸水性
樹脂24は、一部が界面活性剤希釈水溶液68が噴霧さ
れた部分に付着し、他の一部は、繊維化された廃木材粉
砕物の間を移動して分散され、上部に高濃度に分布する
高吸水性樹脂24と繊維化された廃木材粉砕物71とか
らなる上部吸水性混合層部20が形成される。
【0084】散布された高吸水性樹脂24の一部が繊維
化された廃木材粉砕物中に混入された上部吸水性混合層
部20は、下部吸水紙2と共に、上部吸水紙4の供給箇
所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられる。
上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、引き
出しローラ36を介して引き出され、供給ローラ45に
より、高吸水性樹脂24が散布された上部吸水性混合層
部20上に供給され、配置される。下部吸水紙2の上
に、下部吸水性混合層部18、中間吸水紙19、上部吸
水性混合層部20及び上部吸水紙4がその順に配置され
た帯状成層物は、エンボス加工成型機38に送られ成形
されて、幅の長さが概略2mmの複数の凸条を有するエ
ンボスによる凹凸模様が形成される。前記帯状成層物に
前記エンボスによる凹凸模様が形成された帯状成層成形
体39は、帯状成形体カッター40に送られて、長さ4
00mmの成層成形体に切断される。帯状成成層形体を
切断して得られた成層成形体の下方には、下方からバッ
クフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレ
ンフィルム12のロール41から引き出されて、供給ロ
ーラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィ
ルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13
を被せる箇所45に送られる。ポリプロピレン不織布1
3は、ポリプロピレン不織布13のロール44から送ら
れ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧され
る。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不
織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレ
ン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール
機47に送られて、不織布13の幅方向両側端部14及
びポリエチレンフィルム12の幅方向両側端部15は、
圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両
側端部が接着された成層成形体は、エンドシール機48
に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター4
9に送られ、所定の寸法に切断されて、製品とされ、こ
の製品は、製品送り路50から送られる。製品カッター
49で切断された製品は、折り機(図示されていない)
によって折られ、包装機(図示されていない)により包
装されて出荷される。
【0085】例22 図31は、本発明の図22に示す動物用シーツを製造す
る工程の一実施例の工程図を示している。本例におい
て、示される重量は、動物用シーツ一枚当たりの重量で
ある。本例の動物用シーツ11には、吸収体1の幅34
0mm、長さ400mmの下部吸水紙2(1.7g)の
下に、ポリエチレンフィルム12(2.5g)が配置さ
れおり、該吸収体1の幅280mm、長さ400mmの
上部吸水紙4(1.4g)の上には、該上部吸水紙4の
上を覆って、ポリプロピレン不織布13(2.4g)が
配置されており、前記ポリプロピレン不織布13の端部
14は、前記ポリエチレンフィルム12の端部15とホ
ットメルト接着剤を介してホットメルト接着されてい
る。本例における吸収体1は、前記上部吸水紙4及び下
部吸水紙2の間に、幅280mm、長さ400mmの中
間吸水紙8(1.4g)が配置されている。本例におい
て、前記下部吸水紙2と中間吸水紙19の間には、解繊
されて5mm以下の粒度の繊維状粒子を主として有する
繊維化された廃木材粉砕物31の95重量%及び高吸水
性樹脂5重量%を含む下部廃木材粉砕物と高吸水性樹脂
の混合物16が25.6gで下部吸水性混合層部18と
して充填されており、また、上部吸水紙4と中間吸水紙
19の間には、高吸水性樹脂24が2gの量で充填され
て、上部吸水性混合層部20を形成している。
【0086】図31において、下部吸水性紙層部を形成
する下部吸水紙2のロール25は、下部吸水紙2の送り
出しローラ26により引き出されて、解繊されて5mm
以下の粒度の繊維状粒子を主として有する繊維化された
廃木材粉砕物31紙おむつ廃材混合物粉砕物27の供給
ローラ28の下方に送られる。本例において、下部吸水
性紙層部を形成する下部吸水紙2は、ロール25から、
下部吸水紙2の送り出しローラ26により引き出され
て、下部吸水性混合層部18を形成するために、下部繊
維化された廃木材粉砕物31と高吸水性樹脂17の下部
吸水性混合層部形成用混合物16の供給ローラ28の下
方に送られる。本例において、廃木材は、破砕機(図示
されていない)により50乃至100mmの粒度に破砕
され、破砕された廃木材破砕物については、磁気選別機
(図示されていない)により廃木材に付着する鉄等の金
属を磁気分離して除き、鉄等の金属不純物が除去された
廃木材破砕物は、粗砕機(図示されていない)により5
mm乃至30mmに粗粉砕される。粗粉砕された廃木材
は磁気選別機(図示されていない)により、廃木材に付
着する鉄等の金属を磁気分離して除き、鉄等の金属不純
物が除去された廃木材粗粉砕物は、解繊機(図示されて
いない)に送られて解繊される。解繊されて5mm以下
の粒度の繊維状粒子を主として有する維化された廃木材
粉砕物31は、繊維化された廃木材粉砕物供給部29に
供給され、そこに供給される高吸水性樹脂17と混合機
30′において混合され、下部吸水性混合層部形成用混
合物16が形成され、下部吸水紙2の上に供給され、下
部吸水性混合層部18が形成された。下部吸水紙2の上
に下部吸水性混合層部18が形成されたところで、下部
吸水性混合層部18が形成された下部吸水紙2は、中間
吸水性紙層部を形成する中間吸水紙19の供給箇所60
に送られる。一方、中間吸水紙19は、中間吸水紙19
のロール61から、中間吸水紙19の供給箇所60に送
られ、そこで、中間吸水紙19の供給ローラ62に案内
されて、中間吸水紙19が下部吸水性混合層部18の上
に載せられる。
【0087】前記下部吸水性混合層部18の上に中間吸
水紙19が配置された下部吸水紙2は、折り畳み器(図
示されていない)を経由して圧縮機63に送られ、そこ
で下部吸水紙2は、端部7が中間吸水紙の端部22の上
に折り畳まれて加圧され圧縮されて、下部吸水紙2の端
部7を中間吸水紙19の端部22の上方に折り曲げて、
中間吸水紙19を安定させる。下部吸水紙2の端部7を
中間吸水紙19の端部22の上に折り曲げられ圧縮され
た下部吸水紙2は、界面活性剤68の噴霧箇所66に送
られて、界面活性剤噴霧器67から界面活性剤68が、
中間吸水紙19の上に噴霧される。界面活性剤が噴霧さ
れた中間吸水紙19は、高吸水性樹脂24が高吸水性樹
脂供給箇所69に送られて、高吸水性樹脂散布装置70
から、高吸水性樹脂68が散布され、高吸水性樹脂24
のみによる高吸水性樹脂層である上部吸水性混合層部2
0が形成される。高吸水性樹脂24の層が中間吸水紙1
9の上に形成された下部吸水紙2は、上部吸水紙4の供
給箇所34に送られ、そこで、上部吸水紙4が載せられ
る。上部吸水紙4は、上部吸水紙4のロール35から、
送り出しローラ36により、高吸水性樹脂24の層が形
成された上部吸水性混合層部20上に供給される。下部
吸水紙2の上に、中間吸水紙19及び上部吸水紙4が配
置された帯状成層物は、エンボス加工成型機38に送ら
れてそこで成形され、概略2mm以下の幅の凸条で形成
されるエンボスによる凹凸模様が形成され、該エンボス
による凹凸模様をが形成された帯状成層成形体は、帯状
成形体カッター40に送られて、長さ450mmの成層
成形体に切断される。帯状成形体カッター40により切
断されて得られた成層成形体の下方には、下方からバッ
クフィルム用のポリエチレンフィルム12がポリエチレ
ンフィルム12のロール41から引き出されて、供給ロ
ーラ42から供給され、成層成形体はポリエチレンフィ
ルム12の上に載せられて、ポリプロピレン不織布13
を被せる箇所69に送られる。ポリプロピレン不織布1
3は、ポリプロピレン不織布13のロール44から送ら
れ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器46から噴霧され
る。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不
織布13は、成層成形体上に載せられる。ポリプロピレ
ン不織布13が載せられた成層成形体は、サイドシール
機47に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメル
ト接着剤により接着される。両側部が接着された成層成
形体は、エンドシール機48に送られて長手方向両端部
が接着され、製品カッター49に送られ、所定の寸法に
切断されて、製品は、製品送り路50から送られる。製
品カッター49で切断された製品は、折り機(図示され
ていない)によって折られ、包装機(図示されていな
い)により包装されて出荷される。
【0088】以上の例においては、動物用シーツについ
ての実施例を説明したが、吸水性マット及び包装材料の
場合も同様である。吸水性マットの場合には、バックフ
ィルムのポリエチレンフィルムに透水性の孔が形成され
ているものを使用する物があるが、バックフィルムのポ
リエチレンフィルムに透水性の孔が形成されている点で
相違するにとどまり、他の点は略同様である。また以上
の例においては、動物用シーツ、吸水性マット及び包装
材料については説明の便宜上エンボス加工による事例を
上げたが、圧縮加工の段階で、例えば直径が概略5乃至
7mm程度の複数の円形の凸部を形成することができ
る。
【0089】
【発明の効果】本発明において、吸収体は、廃木材を5
mm以下の粒度で繊維状に形成して、吸水性樹脂と混合
して吸水性混合層部とした吸収体とするので、従来の吸
収体に比して、安価な吸収体を提供することができ、ま
た、動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料に使用し
て、安価な動物用シーツ、吸水性マット及び包装材料を
提供することができる。しかも、上面を形成する上部吸
収性紙層部及び/又は吸水性混合層部に、界面活性剤を
付着させることにより、上部が界面活性剤溶液で処理さ
れた繊維化された廃木材粉砕物及び吸水性樹脂を含む吸
水性混合層部を備えて、上部及び下部吸水性紙層部と一
体に成形できるので、従来の吸収体に比して、比較的簡
単な作業で吸収体を製造することができる。また、廃木
材に含まれる金属は粉砕段階で除去されるので、廃木材
を有効に利用することができる。繊維化された廃木材粉
砕物含有率を高くしても、本発明の吸収体及びシーツの
水の吸収速度を比較的高くでき、例えば床の上に配置し
て、床に水滴が落ちても、床を乾いた状態に保つことが
できる。したがって、例えば床等に配置して、床の水に
濡れるのを防止でき、また露天のイベント会場の場合に
は、通路に敷くことにより、雨天の日でも通路を乾いた
状態に維持でき、来場した人達に通路の濡れによる不快
感を与えることなく、またさらにシーツに使用して、人
又は動物が、弾力性を有し、休養時及び就寝時に使用し
て、肌触りが良く、筋肉痛を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の一層の吸水性混合層部を有
する吸収体の断面構造の概略を示す概略の部分断面図で
ある。
【図2】本発明の一実施例の一層の吸水性混合層部を有
する吸収体の図1に示す実施例の凹凸を有する吸収体に
ついての概略の部分断面図である。
【図3】前記図2に示す実施例の凹凸を有する吸収体に
ついての概略の部分平面図である。
【図4】前記図2に示す実施例とは異なる凹凸を有する
吸収体についての概略の部分平面図である。
【図5】図2に示す実施例の凹凸を有する吸収体とは異
なる構造の吸収体についての概略の部分断面図である。
【図6】前記図1乃至図5に示す実施例の吸収体につい
ての幅方向の概略の断面図である。
【図7】前記図1乃至図5に示す実施例についての概略
の断面図であるが、図6とは異なる断面構造を有する吸
収体についての幅方向の概略の断面図である。
【図8】前記図1乃至図7に示す実施例の吸収体を使用
する本発明の一実施例の動物用シーツについての概略の
部分断面図である。
【図9】前記図2に示す断面構造を有する本発明の一実
施例の吸収体を使用する本発明の他の一実施例の動物用
シーツについての概略の部分断面図である。
【図10】前記図5に示す本発明の実施例の吸収体を使
用する本発明のさらに他の一実施例の動物用シーツにつ
いての概略の部分断面図である。
【図11】前記図6に示す本発明の一実施例の吸収体を
使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについて
の幅方向の概略の断面図である。
【図12】前記図7に示す本発明の一実施例の吸収体を
使用する本発明の他の一実施例の動物用シーツについて
の幅方向の概略の断面図である。
【図13】前記図6に示す実施例の吸収体の吸水性混合
層部とは異なる吸水性混合層部を使用する本発明の他の
一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面
図である。
【図14】前記図7に示す実施例の吸収体の吸水性混合
層部とは異なる吸水性混合層部を使用する本発明の他の
一実施例の動物用シーツについての幅方向の概略の断面
図である。
【図15】前記図1乃至図7に示す実施例の吸収体を使
用する本発明の一実施例の吸水性マットについての概略
の部分断面図である。
【図16】前記図2に示す実施例の吸収体を使用する本
発明の他の一実施例の吸水性マットについての概略の部
分断面図である。
【図17】図1乃至図16に示す実施例とは異なり、上
下二層の吸水性混合層部を有する吸収体の本発明の一実
施例についての概略の部分断面図である。
【図18】前記図17に示す実施例とは異なる上下二層
の吸水性混合層部を有する吸収体の本発明の一実施例に
ついての概略の部分断面図である。
【図19】前記図17及び18に示す実施例とは異なる
上下二層の吸水性混合層部を有する吸収体の本発明の一
実施例についての概略の部分断面図である。
【図20】前記図17に示す実施例の断面構造を有する
吸収体を使用する動物用シーツについての幅方向の概略
の部分断面図である。
【図21】前記図18に示す実施例の断面構造を有する
吸収体を使用する動物用シーツについての幅方向の概略
の部分断面図である。
【図22】図20に示す本発明の一実施例の動物用シー
ツとは、上部吸水性混合層部が吸水性樹脂層となってい
る点で相違する他の一実施例の動物用シーツの幅方向の
概略の断面図である。
【図23】図20及び図22に示す本発明の実施例の動
物用シーツとは、上部及び下部吸水性混合層部が共に吸
水性樹脂に富む層となっている点で相違する他の一実施
例の動物用シーツの幅方向の概略の断面図である。
【図24】図20、図22及び図23に示す本発明の実
施例の動物用シーツとは、下部吸水性混合層部のみが吸
水性樹脂に富む層となっている点で相違する他の一実施
例の動物用シーツの幅方向の概略の断面図である。
【図25】図17に示す実施例の断面構造を有する吸収
体を使用する吸水性マットの部分断面図である。
【図26】図18に示す実施例の断面構造を有する吸収
体を使用する吸水性マットの部分断面図である。
【図27】図19に示す実施例の断面構造を有する吸収
体を使用する吸水性マットの部分断面図である。
【図28】前記図8、図9、図10、図11及び図12
に示す動物用シーツを製造する工程の概略を示す概略の
工程図及び図15及び図16に示す吸水マットを製造す
る概略の工程図である。
【図29】前記図20及び図21に示す本発明の実施例
の動物用シーツを製造する工程を示す概略の工程図であ
り、また図25、図26及び図27に示す吸水マットを
製造する概略の工程図である。
【図30】前記図23に示す本発明の実施例の動物用シ
ーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【図31】前記図24に示す本発明の実施例の動物用シ
ーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【符号の説明】
1 吸収体 2 下部吸収紙 3 吸水性混合層部 4 上部吸収紙 5 凸部 6 凹部 7、9 下部吸収紙の幅方向端部 8、10 上部吸収紙の幅方向端部 11 動物用シーツ、吸水性マット又は包装材料 12 プラスチックフィルム、ポリエチレンフィルム 13 不織布、ポリプロピレン不織布 14 不織布13の端部 15 プラスチックフィルム12の端部 16 紙廃材混合物粉砕物 17、24 吸水性樹脂 18 下部吸水性混合層部 19 中間吸水性混合層部 20 上部吸水性混合層部 21 プラスチック廃材粉砕物と紙廃材粉砕物の混合物 22 中間吸収紙の幅方向の端部 23 上部紙廃材粉砕物混合物 25 下部吸収紙2のロール 26 吸水紙引き出しローラ 27 廃木材粗粉砕物 28 廃木材粗粉砕物の供給ローラ 29 廃木材粗粉砕物の供給管 30 解繊機 31 5mm以下の粒度の繊維状粒子を主として有する
維化された廃木材粉砕物 32 高級水性樹脂17の散布箇所 33 高級水性樹脂17の散布器 34 上部吸水紙4の供給箇所 35 上部吸水紙4のロール 36 上部吸水紙4の引き出しローラ 37 上部吸水紙4の供給ローラ 38 エンボス加工成型機 39 帯状成層体 40 帯状成形体カッター 41 ポリエチレンフィルム12のロール 42 ポリエチレンフィルム12の供給ローラ 43 ポリプロピレン不織布13を被せる箇所 44 ポリプロピレン不織布13のロール 45 ポリプロピレン不織布13の供給ローラ 46 ホットメルト接着剤の噴霧器 47 サイドシール機 48 エンドシール機 49 製品カッター 50 製品送り路 51 廃木材粗粉砕物 52 廃木材粗粉砕物51の供給ローラ 53 廃木材粗粉砕物51の供給部 54 解繊機 55 界面活性剤希釈水溶液噴霧箇所 56 界面活性剤希釈水溶液の噴霧器 57 界面活性剤希釈水溶液 58 高吸水性樹脂の散布箇所 59 高吸水性樹脂の散布機 60 中間吸水紙19の供給箇所 61 中間吸水紙19のロール 62 中間吸水紙19の供給ローラ 63 圧縮機 64 繊維化された廃木材粉砕物 65 廃木材粉砕物64の供給ローラ 66′ 廃木材粉砕物64の供給部 67′ 解繊機 66 界面活性剤希釈溶液68の噴霧箇所 67 界面活性剤希釈水溶液68のの噴霧器 68 界面活性剤希釈水溶液 69 高吸水性樹脂24の散布箇所 70 高吸水性樹脂散布装置 71 繊維化された廃木材粉砕物
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年3月17日(2000.3.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図4】
【図3】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図30】
【図29】
【図31】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // A61F 13/53 A41B 13/02 B 4F100 13/49 Fターム(参考) 2B027 ND01 RA02 RA14 RA22 UB11 2B101 GB01 3B029 BA02 BA03 BA05 BA12 BA13 BA17 BB06 BC06 BF03 3B102 BA06 BA10 BA18 4C098 DD02 DD23 DD25 4F100 AA19H AA20H AA33H AB02C AK01C AK04 AK07 AL05A AL05B AL05C AP00C AR00D AR00E BA03 BA05 BA06 BA07 BA10A BA10B BA10D BA10E CA18 DC11D DC11E DC23A DC23B DC23C DD01A DD01B DE01A DE01B DE01C DG03C DG10A DG10B DG15D EJ17 EJ172 EJ39 EJ392 GB08 GB15 GB33 GB72 JB04A JB04B JB04C JC00A JC00B JC00C JK13D JK13E YY00C

Claims (35)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
    廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
    木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混
    合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
    混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
    形成されていることを特徴とする吸収体。
  2. 【請求項2】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
    廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
    木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混
    合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
    混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
    形成されており、少なくともその一方の面に、3mm以
    上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されていること
    を特徴とする吸収体。
  3. 【請求項3】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
    廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
    木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混
    合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
    混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
    形成されており、前記上部吸水性紙層部、吸水性混合層
    部若しくは下部吸水性紙層部又はこれらの二以上には少
    なくとも一部に界面活性剤が含有されていることを特徴
    とする吸収体。
  4. 【請求項4】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の繊維状の
    廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及び前記廃
    木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む吸水性混
    合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層部、吸水性
    混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
    形成されており、少なくともその一方の面に、3mm以
    上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されており、前
    記上部吸水性紙層部、吸水性混合層部若しくは下部吸水
    性紙層部又はこれらの二以上には少なくとも一部に界面
    活性剤が含有されていることを特徴とする吸収体。
  5. 【請求項5】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、前
    記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及
    び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の
    繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及
    び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む
    吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
    部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合
    層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成
    されていることを特徴とする吸収体。
  6. 【請求項6】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、前
    記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及
    び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の
    繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及
    び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む
    吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
    部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合
    層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成
    されており、少なくともその一方の面に、3mm以上の
    大きさの複数の凹部又は凸部が形成されていることを特
    徴とする吸収体。
  7. 【請求項7】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、前
    記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及
    び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の
    繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及
    び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む
    吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
    部、高吸水性樹脂層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合
    層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に形成
    されており、前記上部吸水性紙層部、高吸水性樹脂含有
    層部、中間吸水性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水
    性紙層部又はこれらの二以上には少なくとも一部に界面
    活性剤が含有されていることを特徴とする吸収体。
  8. 【請求項8】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、前
    記上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れている高吸水性樹脂層部と、前記中間吸水性紙層部及
    び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下の粒度の
    繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕物及
    び前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を含む
    吸水性混合層部とを備えており、前記上部吸水性紙層
    部、高吸水性樹脂含有層部、中間吸水性紙層部、吸水性
    混合層部及び下部吸水性紙層部は、合わせられて一体に
    形成されており、少なくともその一方の面に、3mm以
    上の大きさの複数の凹部又は凸部が形成されており、前
    記上部吸水性紙層部、高吸水性樹脂含有層部、中間吸水
    性紙層部、吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部又はこ
    れらの二以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有さ
    れていることを特徴とする吸収体。
  9. 【請求項9】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、下
    面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部吸
    水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、上
    部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設され、
    5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有
    する廃木材粉砕物前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸
    水性樹脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中間吸水性
    紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5mm以下
    の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有する廃木材
    粉砕物並びに前記廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性
    樹脂及び配合物質を含む下部吸水性混合層部とを備えて
    おり、前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部
    吸水性混合層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙
    層部は、合わせられて一体に形成されていることを特徴
    とする吸収体。
  10. 【請求項10】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、
    下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部
    吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、
    上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れ、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
    含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない
    量の高吸水性樹脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中
    間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5
    mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有す
    る廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高
    吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、
    前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性
    混合層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部
    は、合わせられて一体に形成されており、少なくともそ
    の一方の面に、3mm以上の大きさの複数の凹部又は凸
    部が形成されていることを特徴とする吸収体。
  11. 【請求項11】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、
    下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部
    吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、
    上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れ、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
    含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない
    量の高吸水性樹脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中
    間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5
    mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有す
    る廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高
    吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、
    前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性
    混合層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部
    は、合わせられて一体に形成されており、前記上部吸水
    性紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性混合層部、下
    部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部又はこれらの二
    以上には少なくとも一部に界面活性剤が含有されている
    ことを特徴とする吸収体。
  12. 【請求項12】 上面を形成する上部吸水性紙層部と、
    下面を形成する下部吸水性紙層部と、前記上部及び下部
    吸水性紙層部間に配設されている中間吸水性紙層部と、
    上部吸水性紙層部及び中間吸水性紙層部の間に配設さ
    れ、5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として
    含有する廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない
    量の高吸水性樹脂を含む上部吸水性混合層部と、前記中
    間吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部間に配設され、5
    mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒子を主として含有す
    る廃木材粉砕物及び前記廃木材粉砕物より少ない量の高
    吸水性樹脂を含む下部吸水性混合層部とを備えており、
    前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層部、上部吸水性
    混合層部、下部吸水性混合層部及び下部吸水性紙層部は
    合わせられて一体に形成されており、少なくともその一
    方の面に、3mm以上の大きさの複数の凹部又は凸部が
    形成されており、前記上部吸水性紙層部、中間吸水性紙
    層部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部若しく
    は下部吸水性紙層部又はこれらの二以上には少なくとも
    一部に界面活性剤が含有されていることを特徴とする吸
    収体。
  13. 【請求項13】 上部吸水性紙層部若しくは下部吸水性
    紙層部又は前記上部吸水性紙層部及び下部吸水性紙層部
    には、その少なくとも一部に、着色性物質が含有されて
    いることを特徴とする請求項1乃至12の何れか一項に
    記載の吸収体。
  14. 【請求項14】 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層
    部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部若しくは
    下部吸水性紙層部又はこれらの二以上には、その少なく
    とも一部に、殺菌性を有する物質が含有されていること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収
    体。
  15. 【請求項15】 上部吸水性紙層部、中間吸水性紙層
    部、上部吸水性混合層部、下部吸水性混合層部若しくは
    下部吸水性紙層部又はこれらの二以上には、その少なく
    とも一部に、殺菌性を有する物質が含有されていること
    を特徴とする請求項9乃至12の何れか一項に記載の吸
    収体。
  16. 【請求項16】 高吸水性樹脂が、一種の高吸水性樹脂
    又は二種以上の高吸水性樹脂の混合物であることを特徴
    とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の吸収体。
  17. 【請求項17】 高吸水性樹脂は、紙おむつ廃材、乳パ
    ッド廃材、尿パッド廃材、生理用ナプキン廃材若しくは
    高吸収性繊維廃材から分離回収された高吸水性樹脂又は
    これら高吸水性樹脂の二以上の混合物であることを特徴
    とする請求項1乃至12の何れか一項に記載の吸収体。
  18. 【請求項18】 高吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の混合
    物は、該吸水性混合層部に、該吸水性混合層部に対し、
    5重量パーセント未満の含有率で含有されていることを
    特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収
    体。
  19. 【請求項19】 高吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の混合
    物は、上部吸水性混合層部若しくは下部吸水性混合層部
    又は上部吸水性混合層部及び下部吸水性混合層部に、該
    上部吸水性混合層部若しくは下部吸水性混合層部又は上
    部吸水性混合層部及び下部吸水性混合層部に対し、5重
    量パーセント未満の含有率で含有されることを特徴とす
    る請求項9乃至12の何れか一項に記載の吸収体。
  20. 【請求項20】 高吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の混合
    物は、該吸水性混合層部に、該吸水性混合層部に対し、
    30重量パーセント以下の含有率で含有されていること
    を特徴とする請求項1乃至8の何れか一項に記載の吸収
    体。
  21. 【請求項21】 高吸水性樹脂又は高吸水性樹脂の混合
    物は、上部吸水性混合層部若しくは下部吸水性混合層部
    又は上部吸水性混合層部及び下部吸水性混合層部に、該
    上部吸水性混合層部若しくは下部吸水性混合層部又は上
    部吸水性混合層部及び下部吸水性混合層部に対し、30
    重量パーセント以下の含有率で含有されることを特徴と
    する請求項9乃至12の何れか一項に記載の吸収体。
  22. 【請求項22】 高吸水性樹脂が30μm以下の平均粒
    度を有するものであることを特徴とする請求項1乃至1
    2及び請求項16乃至21の何れか一項に記載の吸収
    体。
  23. 【請求項23】 高吸水性樹脂が20μm以下の平均粒
    度を有するものであることを特徴とする請求項1乃至1
    2及び請求項16乃至21の何れか一項に記載の吸収
    体。
  24. 【請求項24】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部とを備え、前記上
    面を形成する透水性薄層部の下面に上面を接し、前記下
    面を形成する透水性又は不透水性薄層部の上面に下面を
    接して、請求項1乃至23の何れか一項に記載の吸収体
    が設けられていることを特徴とするシーツ。
  25. 【請求項25】 上面を形成する透水性薄層部は、乾式
    不織布又は湿式不織布で形成されていることを特徴とす
    る請求項24項に記載のシーツ。
  26. 【請求項26】 下面を形成する不透水性薄層部は、プ
    ラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートで形
    成されていることを特徴とする請求項24項に記載のシ
    ーツ。
  27. 【請求項27】 下面を形成する透水性薄層部が、複数
    の孔が形成されているプラスチックフィルム又は柔軟な
    プラスチックシートで形成されていることを特徴とする
    請求項24項に記載のシーツ。
  28. 【請求項28】 上面を形成する透水性薄層部と、下面
    を形成する透水性又は不透水性薄層部とを備え、前記透
    水性薄層部の下面に上面を接し、前記下面を形成する透
    水性又は不透水性薄層部の上面に下面を接して、請求項
    1乃至23の何れか一項に記載の吸収体が設けられてい
    ることを特徴とする包装材料。
  29. 【請求項29】 上面を形成する透水性薄層部は、乾式
    不織布又は湿式不織布で形成されていることを特徴とす
    る請求項28に記載の包装材料。
  30. 【請求項30】 下面を形成する不透水性薄層部は、プ
    ラスチックフィルム又は柔軟なプラスチックシートで形
    成されていることを特徴とする請求項28項に記載の包
    装材料。
  31. 【請求項31】 下面を形成する透水性薄層部が、複数
    の孔が形成されているプラスチックフィルム又は柔軟な
    プラスチックシートで形成されていることを特徴とする
    請求項28項に記載の包装材料。
  32. 【請求項32】 廃木材粒子を、5mm以下の粒度の繊
    維状の廃木材粒子に解繊して、前記繊維状廃木材粒子を
    主として含有する廃木材粉砕物を形成し、この形成され
    た前記繊維状廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
    物に、廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を加え
    て、吸水性混合物を形成し、この形成された吸水性混合
    物を、下部吸水紙に載置し、載置された吸水性混合物の
    上に上部吸水紙を載置し、上部吸水紙、吸水性混合物及
    び下部吸水紙を加圧して、一体に形成することを特徴と
    する吸収体の製造方法。
  33. 【請求項33】 廃木材粒子が、廃木材を、30mm以
    下の粒度の廃木材粒子に粉砕し、前記粉砕された廃木材
    粒子を主として含有する廃木材粉砕物から、磁力により
    該廃木材粉砕物に含まれる金属鉄粉及び金属鉄を有する
    廃木材粒子を分離し、金属鉄粉及び/又は金属鉄を有す
    る廃木材粒子が分離された前記廃木材粉砕物を、5mm
    以下の粒度に粉砕及び解繊することにより製造されたも
    のであることを特徴とする請求項29に記載の吸収体の
    製造方法。
  34. 【請求項34】 5mm以下の粒度の繊維状の廃木材粒
    子を含む廃木材粉砕物に、水を噴霧し、水を噴霧された
    廃木材粉砕物に、高吸水性樹脂を混合し、吸水性混合物
    を形成し、この吸水性混合物を押圧して一体に成形し、
    造粒物粒子を形成することを特徴とする請求項29に記
    載の吸収体の製造方法。
  35. 【請求項35】 廃木材粒子を、5mm以下の粒度の繊
    維状の廃木材粒子に解繊して、前記繊維状廃木材粒子を
    主として含有する廃木材粉砕物を形成し、この形成され
    た前記繊維状廃木材粒子を主として含有する廃木材粉砕
    物に、廃木材粉砕物より少ない量の高吸水性樹脂を加え
    て、吸水性混合物を形成し、この形成された吸水性混合
    物を、下部吸水紙に載置し、載置された吸水性混合物の
    上に上部吸水紙を載置し、上部吸水紙、吸水性混合物及
    び下部吸水紙を加圧して、上部吸水紙、吸水性混合物及
    び下部吸水紙を一体に成形して吸収体を形成し、この形
    成された吸収体をプラスチック製の薄層の上に配置する
    と共に、前記吸収体の上に不織布を配置して、圧着する
    ことを特徴とするシーツの製造方法。
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JP2018153144A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 花王株式会社 ペット用吸収性シート
KR102328017B1 (ko) * 2021-04-21 2021-11-17 최한설 양면 사용이 가능한 반려동물용 배변패드

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