JP2004092008A - 細菌の増殖を抑制する不織布及びその不織布の製造方法 - Google Patents

細菌の増殖を抑制する不織布及びその不織布の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液や、お茶の抽出残留廃液の乾燥物を不織布に含有させて、一様に衛生的に優れる不織布を提供するものであり、しかも、廃棄処理される焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又はコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に加えて、同様に廃棄処理されるお茶の抽出残留廃液や茶殻を活用する衛生的に優れる衛生シーツを提供する。
【解決手段】焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物又は該コーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液の乾燥物と、お茶の抽出残留廃液の乾燥物、該お茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を含有する不織布であり、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド失禁パッド及び動物用シーツなどの衛生用品に使用できる不織布である。
【選択図】なし

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機物廃材を利用した衛生シーツに関し、特に、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツなどの衛生用品に使用できる衛生シーツ及びその製造方法に関する。
また、本発明は、長時間使用して衛生状態を保持することができる使い捨ての衛生用品に関し、特に、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツに使用できる使い捨ての衛生用品及びその製造方法に関する。
【0002】
さらに、本発明は、人又は動物用の衛生用品に使用される衛生シーツに関し、特に、プラスチック廃材、紙廃材、例えば紙おむつ廃材、尿パッド廃材、生理用ナプキン廃材、動物用紙おむつ廃材又は動物用シーツ廃材或いはそれら廃材の粉砕物を利用した衛生用品、即ち寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツに使用できる衛生シーツに関する。さらにまた、本発明は、特に、就寝時、休養時及び排泄時に使用する使い捨て用の衛生用品に関する。
【0003】
【従来の技術】
一般に、衛生シーツは、寝具用補助シーツ、紙おむつ、生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及びペット用シーツなどの衛生シーツに使用されている。例えば、寝具用補助シーツは、ベッドや敷布団の上に敷いて、ベッドや布団の耐久性を保ち、ベッドや布団を清潔に維持するために用いられている。
就寝中にも、人間の皮膚からは、汗以外に水分が絶えず外に排泄されており、これらの水分は、寝床や寝衣に吸い取られるので、例えば、寝具用補助シーツには、保温性及び適度の吸湿性を備えることが要求される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、木綿製等の寝具用補助シーツの場合、取り替える度毎に、洗濯されるが、比較的嵩ばるのと、汚れの程度が相違し、また洗濯により清浄にできる程度も相違するので、自動洗濯機等によるとしても、希望するように清潔にすることは難しく、また、そのようにするには多くの手間を要して問題である。
【0005】
一方、缶コーヒーや、インスタントコーヒー製造業から排出される、焙煎コーヒー豆からコーヒー液抽出残渣は膨大な量に上っている。しかし、コーヒー抽出残渣は、油脂分を含み、その上、かなりの量の残留液を含むために、利用が難しく、しかも残留液の一部は、該抽出残渣の抽出後において、該抽出残渣から滲出するために集めて、活性汚泥法等により処理し、残る抽出残渣は、専ら全て焼却処理されている。
また、紙おむつ、紙生理用ナプキン等の紙製の衛生シーツは、裁断屑や検査不良品が発生し、その処理が問題とされている。
本発明は、従来の寝具用補助シーツ等の取り替え等の際に多くの手間を要する問題点を解決すると共に、コーヒー液抽出残渣及び該残渣からの滲出液の処理を目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、缶コーヒーやインスタントコーヒーの製造時に大量に排出される、コーヒー液抽出残渣からの浸出液及びウーロン茶の茶殻からの浸出液が、緑膿菌、黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌及び連鎖球菌の増殖を24時間以上に亙って阻害することを発見し、また緑茶の茶殻からの浸出液が、黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌及び連鎖球菌の増殖を72時間に亙って阻害することを発見し、さらにまた、本発明者は、紅茶の茶殻からの浸出液が、黄色ブドウ球菌及び連鎖球菌の増殖を72時間に亙って阻害することを発見し、コーヒー液抽出残渣からの浸出液、ウーロン茶の茶殻からの浸出液、緑茶の茶殻からの浸出液又は紅茶の茶殻からの浸出液を含浸後乾燥させたシーツが、何れも緑膿菌、黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌及び連鎖球菌の増殖を72時間以上に亙って阻害することを発見し、本発明に至った。
本発明は、コーヒー液抽出残渣及び/又は茶殻から抽出した再抽出のコーヒー液及び/又はお茶を、吸水性の紙層部及び/又は吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層に含浸させて乾燥して得られる衛生的に優れた衛生シーツ及びその製造方法を提供するものであり、また、コーヒー液抽出残渣及び茶殻を活用できる、安価な使い捨て衛生シーツ及びその製造方法を提供することを目的としている。
【0007】
即ち、本発明は、不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にあり、また本発明は、不織布にコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にあり、さらに、本発明は、不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物及びお茶抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にあり、さらに加えて、本発明は、不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液及び茶殻の未抽出成分の溶液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にあり、さらに加えて、本発明は、不織布にコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にあり、そしてさらに、本発明は、不織布に液コーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の混合物の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液の乾燥物及び茶殻の未抽出成分の溶液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布にある。
【0008】
そして、本発明は、コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液を、不織布に付着させ、この液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にあり、また、本発明は、コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にあり、さらに、本発明は、コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にあり、さらにまた、本発明は、コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にあり、さらに加えて、本発明は、コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にあり、そしてさらに、本発明は、コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法にある。
【0009】
【発明の実施の形態】
本発明の衛生シーツは、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツ等の衛生用品に使用でき、長時間に亙って良好な衛生状態を保持して使用できるものである。
また、本発明の衛生シーツは、寝具用補助シーツ、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツ等の衛生用品に使用できる衛生シーツであり、吸水性材料の一部を、使い捨て用に適している可燃性の有機物廃材、例えば、ラプラスチック製廃材、紙廃材、例えば紙おむつ廃材、尿パッド廃材、生理用ナプキン廃材及び動物用紙おむつ廃材、動物用シーツ廃材並びに紙ナプキン廃材並びにそれら一以上の廃材の粉砕物を原料として、安価に製造することができる。
【0010】
さらにまた、本発明の衛生シーツは、上面に透水性の不織布層部を形成し、下面にプラスチック製の不透水性膜部を形成して、その間に、上下吸水性紙層部間に吸水性混合層部が形成されている吸水部を配置して形成されており、使い捨て用の紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド、失禁パツド及び動物用シーツとすることができる。本発明において、動物用シーツは、従来の動物用シーツと同様に、排泄用として使用されるが、その他に、休養及び就寝用として使用することができる。
本発明において、衛生シーツを、紙おむつ、動物用紙おむつ、生理用ナプキン、動物用生理用ナプキン、乳パッド、汗パッド及び動物用シーツとする場合には、その上面の不織布層部は、例えば、レーヨンパルプ、プラスチック含有パルプ、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレン樹脂、ナイロン樹脂、ビニロン樹脂等のプラスチック繊維製又はレーヨン繊維製の不織布で形成することができ、下面の不透水性膜部は、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のプラスチック製の不透水性膜で形成することができる。本発明において、前記不織布層部の下には、その下面に接して吸水性の第一紙層部を設けることができる。
【0011】
本発明において、第一及び第二の吸水性の紙層部は、ティッシュペーパ、ちり紙、トイレットペーパ、紙おむつ、生理用ナプキン、タンポンに使用される生理用紙、タオル用紙などの衛生紙で形成され、クレープ加工され、又はクレープ加工されない衛生紙で形成されるのが、良好な吸水性を確保できるので好ましい。本発明においては、前記吸水性の第一紙層部の下面に接して、高吸水性樹脂及び吸水性材料粉を混合物として、又は混合物としないで含有する吸水性混合層部を設けることができる。この吸水性混合層部には、綿状パルプ層の間に高吸水性樹脂が保持され、その表裏両面に吸水紙が設けられている所謂ポリマーシートを使用することができ、また、高吸水性樹脂の構造部に代えて高吸水性繊維を例えば不織布として使用することができる。
【0012】
本発明においては、例えば、紙おむつ廃材を、例えば100mm以下の粒度の紙おむつ粉砕物又は該紙おむつ粉砕物となるように粉砕し、これらの粉砕物を分級して、その構成成分である紙粉及び高吸水性樹脂を種々の割合で含む分級産物を、吸水性混合層部の原料として使用することができる。
紙おむつ廃材粉砕物には、ポリエチレン、ポリプロピレン、レーヨン及び合成ゴム材等が含有されるが、これらの材料は、5mm以下、好ましくは3mm以下の粉砕物とすることにより保水性を発揮することが分かった。ポリマーシートを使用する場合には、ポリマーシートには、高吸水性樹脂層の上下に紙層部が設けられているので、不織布層部の下面に接する吸水性の第一紙層部即ち第一の紙層部及び不透水性膜部上面に接する吸水性の第二紙層部即ち第二の紙層部を省略することができる。
【0013】
本発明において、吸水性樹脂の用語は、比較的吸水性能の低い吸水性樹脂、比較的吸水性能の低い吸水性繊維、吸水性能の高い高吸水性樹脂又は吸水性能の高い高吸水性繊維を意味する。しかし、吸水性の高いものを使用すると、使用量を少なくできるので好ましい。吸水性繊維及び高吸水性繊維の場合は、適当な寸法に裁断又は破砕して使用される。
また、本発明において、吸水性材料は、比較的高い吸水性を有する、機械パルプ、化学パルプ、セミケミカルパルプ等の木材パルプの粉砕物、化学繊維の粉砕物、古紙パルプの粉砕物、木粉、紙粉、紙おむつ廃材粉砕物、チタン紙又はパンチ屑などの屑紙の粉砕物或いはそれらの二以上の混合物とすることができる。これらの吸水性材料は、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度とするのが好ましい。
【0014】
本発明において、紙粉は、粉状の紙又は吸水性樹脂を含む粉状の紙であり、例えば、製本時に発生する紙粉、紙製の不織布製造時に発生する紙粉、製紙工程において発生する紙粉、及び紙おむつ工場等の集塵ロスの紙粉、並びに紙おむつ、生理用ナプキン、乳パッド、尿パッド又は汗パッド等のパッド類等の衛生材料製造時に飛散する高吸水性樹脂を含む紙粉を意味する。
木材パルプに、木粉及びパンチ屑の粉砕物を加える場合には、木粉及びパンチ屑の粉砕物の量は、木材パルプの3〜20重量%以下、好ましくは3〜10重量%以下である。また、本発明においては、前記混合層部の下面に接して吸水材料層部を設けることができ、さらに該木材パルプ層部の下面に接して第二の吸水性の紙層部を設けることができる。
【0015】
本発明において、緑濃菌、連鎖球菌、黄色ブドウ球菌、レジオネラ菌、ポツリヌス菌等の細菌の増殖を避けるために、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は該抽出残留廃液を含有する焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣の浸出液が、少なくとも不織布層部に、印刷、塗布又は浸漬等により付着乃至含浸される。本発明において、不織布層部は、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は該抽出残留廃液を含有する焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣の浸出液を含有する少なくとも一枚の不織布で形成することができる。
本発明において使用される焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は該抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣は、缶コーヒーやインスタントコーヒー製造時に抽出滓として排出されるものである。コーヒー液抽出残留廃液は、コーヒー液抽出残渣に含有されており、該抽出残渣からコーヒー液抽出後、滲出し又は該抽出残渣の濾過過程で分離される。焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣には、こののようにコーヒー液抽出残留廃液が含有されており、このコーヒー液抽出残留廃液を含浸する焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣を、該コーヒー液抽出残渣に対し10倍以下の重量で、常温水で又は常温以上の温度の加熱水で浸出すると、得られる浸出液には、コーヒー液抽出残留廃液を溶解含有すると共に、前記コーヒー液抽出残渣に未抽出の成分を溶解含有する。
【0016】
また、本発明において、お茶の抽出残留廃液及び茶殻の浸出液についても、コーヒー液の場合と同様であり、お茶抽出残留廃液は、茶殻に含有されており、該茶殻からお茶抽出後、滲出し又は該茶殻の濾過過程で分離される。茶殻には、このようにお茶の抽出残留廃液が含有されており、このお茶抽出残留廃液を含浸する茶殻を、該茶殻に対し10倍以下の重量で、常温水で又は常温以上の温度の加熱水で浸出すると、得られる浸出液には、お茶の抽出残留廃液を溶解含有すると共に、前記茶殻に未抽出の成分を溶解含有する。例えば、緑茶、ウーロン茶又は紅茶の茶殻は、常温水で又は常温以上の温度、例えば70℃以上の温度、好ましくは80℃以上の温度の加熱水で浸出することができる。
【0017】
本発明において、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣からの浸出液は、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣に対して10倍以下好ましくは5倍以下の常温水又は常温を越える温度の加熱水で浸出して製造する。浸出液1リットル中のコーヒー成分の一である亜鉛の量が5μg以上、好ましくは7μg以上であるのが好ましい。
本発明において、抽出残留廃液を含有する抽出残渣の浸出液は、例えば、コーヒー液抽出残留廃液を含有する焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣についての浸出液、又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻についての浸出液を意味する。本発明において、不織布層部は不織布から形成されるが、不織布への前記浸出液の塗布量は、例えば、不織布500m2当たり、浸出液4乃至6リットルであり、好ましくは、4.5乃至5.5リットルである。
【0018】
本発明において、衛生シーツの不織布層部には、該コーヒー液抽出残留廃液又はコーヒー液の抽出残留廃液を含有する抽出残渣からの浸出液が付着される。本発明において、不織布層部への前記コーヒー液の抽出残留廃液又はコーヒー液抽出残渣の浸出液の付着は、前記抽出残留廃液又は浸出液を、不織布層部に、噴霧法、塗布法、例えばローラによる塗布法、又は浸漬法等により行われ、前記抽出残留廃液及び/又は浸出液を、不織布層部に付着又は含有させることをいう。この場合、前記抽出残留廃液及び/又は浸出液を、不織布層部に付着するのみでなく一以上の吸水紙等から構成されている吸水性紙層部に付着することができる。本発明において、衛生シーツの透水性不織布層部は、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣からの浸出液に、一種以上のお茶の抽出残留廃液及び/又は茶殻の浸出液を混ぜた浸出液の混合物を、透水性の不織布又は不織布層部に、噴霧法、塗布法又は浸漬法等により含有させ、この浸出液を含有した透水性の不織布又は不織布層部を、乾燥することにより、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又はコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣からの浸出液の乾燥物、或いは焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又はコーヒー液抽出残渣からの浸出液の乾燥物と一種以上のお茶の抽出残留廃液及び/又はお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液の乾燥物を、透水性不織布又は不織布層部に含有させることができる。
【0019】
本発明において、お茶の抽出残留廃液及び/又は茶殻についての浸出液を混合し、又は混合しない、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣からの浸出液を、印刷インキ組成物と配合して、又は更に、適当な着色材を配合して、カラーインキに形成することができる。このように印刷インキとすると、透水性の不織布層部又は吸水性紙層部面に全般に亙って所望の模様及び文字を印刷でき、例えば、装飾模様、並びに商業宣伝用の模様及び文字を透水性の不織布層部又は吸水性紙層部に印刷することができる。
【0020】
透水性不織布層部に含浸させる、該抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣からの浸出液、お茶の抽出残留廃液、お茶の抽出残留廃液を含有する茶殻についての浸出液の濃度は、浸出時の抽出残渣又は茶殻の単位重量に対して使用する浸出液の水又は加熱水の容量を変えて調整することができる。浸出時間は、2時間以内、特に1時間以内とすると、抽出時間を少なくできるので好ましい。コーヒー液抽出残渣及び茶殻は、浸出され易いので、比較的短時間で浸出することができる。
本発明において、衛生シーツの吸水性混合層部には、紙おむつ、生理用ナプキンや動物用シーツに、吸水性を保持させるために、高吸水性樹脂が配合された紙粉や綿状パルプ廃材が使用される。この場合の高吸水性樹脂の使用量は、生理用ナプキン及び動物用シーツの場合で、全量に対し、5乃至15重量%、好ましくは、7乃至10重量%であり、紙おむつの場合で、全量に対し、20乃至30重量部%、好ましくは24乃至27重量%である。
【0021】
本発明において使用される高吸水性樹脂は、人工尿で自重の30倍から100倍程度の水を吸収しても、形を保持できる樹脂であるのが好ましい。このような高吸水性樹脂としては、例えば、ビニルエステルとエチレン系不飽和カルボン酸又はその誘導体との共重合体鹸化物、澱粉とアクリル酸のグラフト重合体、ポリアクリル酸の架橋物、ビニルアルコールとアクリル酸の共重合体、ポリアクリロニトリルの部分加水分解物、カルボキシメチルセルロースの架橋物、ポリエチレングリコールの架橋物、キトサンの塩又はプルランのゲルなどがある。これらは、吸水性材料粉に単独で又はこれら2種以上を混合して使用される。
【0022】
本発明において、高吸水性樹脂は、例えば、不良品としての紙おむつ、失禁パツド若しくは生理用ナプキン又は紙おむつ廃材等から回収された高吸水性樹脂含有物或いは高吸水性繊維又はその粉砕物を使用することができる。このような回収された高吸水性樹脂は、人工尿に対して、吸水倍率が10乃至30g/gとその吸水性能は乏しいが、衛生シーツ、例えば、紙おむつや動物用シーツでは、この程度の吸水効果で十分使用できることが分かった。使用する高吸水性樹脂の粒度は、50乃至500μmであるのが好ましい。
【0023】
また、本発明においては、検査不良の紙おむつ及び紙おむつ裁断屑等の紙おむつ廃材を、吸水性混合層部に使用される。紙おむつ廃材は、綿状パルプ即ち紙粉及び高吸水性樹脂分を、例えば約70重量%含有しているので、かなりの吸水性及び保水性を有するが、不透水性膜等にプラスチック材料及びゴム材料が5乃至15重量%ほど使用されているので、その分吸水性及び保水性が低下する。しかし、プラスチック材料やゴム材料は、5mm以下の粒度、好ましくは3mm以下の粒度に粉砕された粉砕物では、水の保水性を有するので、衛生シーツの吸水性混合層部に使用できることが分かった。しかも、プラスチック材料やゴム材料の吸水性混合層部への配合は、焼却処理する場合に、プラスチック材料及びゴム材料の発熱量が大きいので、紙おむつ廃材の粉砕物を、吸水性混合層部に配合した衛生シーツの場合は、使用後の濡れた状態においても、衛生シーツを燃焼できる発熱量を有することが分かった。
【0024】
【作用】
本発明において、衛生シーツは、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は該コーヒー液抽出残留廃液を含有する抽出残渣からの浸出液の乾燥物が含まれている透水性不織布層部を備えているので、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物、該コーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣からの浸出液の乾燥物の作用により、汗等により湿っても、吸水性に優れ、且つ細菌の増殖が抑えられ、安価なコーヒー抽出残渣及び茶殻や衛生用品等の廃物を活用して、長時間に亙って、衛生的な状態を保つことができる。
また、本発明は、衛生シーツの不織布層部に、前記コーヒー液抽出残留廃液の乾燥物及び/又はコーヒー液抽出残留廃液を含有する抽出残渣の浸出液の乾燥物の他に、お茶の抽出残留廃液の乾燥物、お茶の抽出残留廃液を含有する茶殻についての浸出液の乾燥物を含有するので、これらの二以上の乾燥物の作用により、汗等により湿っても、吸水性に優れ、且つ細菌の増殖が抑えられ、廃棄処理されていた抽出残留廃液や同じく廃棄処理されているコーヒー抽出残渣及び茶殻や衛生用品等の廃物を、回収して活用するものであり、しかも、衛生シーツに使用して、長時間に亙って、良好な衛生的な状態を保つことができる。
【0025】
また、本発明においては、上面を形成する透水性の不織布層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性膜部と、前記不織布層部の下面に接して位置する吸水性の第一紙層部と、該第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層部と、該混合層部の下面に接して位置する吸水性の第二紙層部とを備えており、前記不透水性膜部は、前記第二紙層部の下方に位置して配置されており、前記不織布層部に、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は該コーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣からの浸出液の乾燥物又は焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣からの浸出液の乾燥物及び茶殻の浸出液の乾燥物が含まれているので、例えば、紙おむつ、動物用シーツに使用して、排泄した尿の吸収が良く、また保水性が良く、高い脱臭機能を有する。
【0026】
【実施例】
以下、本発明の実施の態様の例を説明するが、本発明は、以下の説明及び例示によって何等制限されるものではない。
図1は、本発明の一実施例の衛生シーツの説明図である。図2は本発明の別の実施例の衛生シーツの説明図である。図3は、本発明の一実施例を示す工程図であり、図1に示す本発明の衛生シーツを製造する工程の概略を示す図である。図4は、図1及び図2の実施例と異なる本発明の別の一実施例の衛生シーツの説明工程図である。図5は、本発明の一実施例を示す工程図であり、図1に示す本発明の衛生シーツを製造する工程の概略を示す工程図である。図1乃至図5において対応する箇所には同一の符号が付されている。
【0027】
例1
焙煎コーヒー豆40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、コーヒー液を抽出し、その全量を濾過した。30秒を経過し、滴下量が少なくなったところでコーヒー液抽出残留廃液の採取を開始した。コーヒー液抽出残留廃液の量は約15mlであった。コーヒー液抽出残留廃液の滴下が停止したところで、濾紙上のコーヒー液抽出残渣は102g(含水率72%)であった。
このように調製されたコーヒー液抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、コーヒー液抽出残留廃液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0028】
例2
焙煎コーヒー豆40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、コーヒー液の全量を濾過した。濾紙上のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣は102g(含水率72%)であった。該コーヒー液抽出残渣106gに70℃の温度の水200mlを加えて、1分間放置して、浸出液の全量を濾過した。浸出液は200mlであった。
このように調製された浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、コーヒー液抽出残渣の浸出液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0029】
例3
ウーロン茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、ウーロン茶を抽出し、その全量を濾過した。30秒を経過し、滴下量が少なくなったところでコーヒー液抽出残留廃液の採取を開始した。コーヒー液抽出残留廃液の量は約20mlであった。コーヒー液抽出残留廃液の滴下が停止したところで、濾紙上のウーロン茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。
このように調製されたウーロン茶の抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、コーヒー液抽出残留廃液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0030】
例4
ウーロン茶40gを400mlの沸騰水に1分間浸漬して、ウーロン茶の全量を濾過した。濾紙上のウーロン茶抽出残留廃液を含有するウーロン茶の茶殻は104g(含水率72%)であった。該ウーロン茶の茶殻106gに70℃の温度の水200mlを加えて、1分間放置して、浸出液の全量を濾過した。浸出液は200mlであった。
このように調製された浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶の茶殻の浸出液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0031】
例5
例1で調製されたコーヒー液抽出残留廃液と例3で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液とを、等量宛混合して、コーヒー液抽出残留廃液とウーロン茶の抽出残留廃液との混合抽出残留廃液を調製した。
このように調製された混合抽出残留廃液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の20cm×75cmを浸漬して、コーヒー液及びウーロン茶の抽出残留廃液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0032】
例6
例2で調製されたコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液と例4で調製されたウーロン茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の抽出残渣の浸出液とを、等量宛混合して、コーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液との混合液とウーロン茶の抽出残留廃液及びウーロン茶の抽出残渣の浸出液の混合液を調製した。
このように調製された混合浸出液は、1m2当たり40gのセルローズ繊維製の不織布の80cm×75cmを浸漬して、ウーロン茶の茶殻浸出液を含浸した不織布を作製するのに使用された。
【0033】
例7
図1において、衛生シーツ1は、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量の必要量が包含されている廃材粉砕粉により吸水性層部4が形成され、その上に第一吸水性紙層部5が配置されており、その上を覆って、前記例1乃至6で調製されたコーヒー液抽出残渣の滲出液又は浸出液或いはこれらとウーロン茶の茶殻の滲出液又は滲出液が含浸されている透水性の不織布層部6が形成されており、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部とホットメルト接着等により接着又は接合されて衛生シーツ1が形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部3、吸水性混合層部4及び第二吸水性紙層部5は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
【0034】
例8
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、人用の紙おむつに適用した事例である。図1において、6.1重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が形成され、該不透水性膜層部2の上に、4.3重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、50.6重量部の3mm以下の粒度の紙おむつ粉砕粉で吸水性層部4が形成されており、その上に4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、前記例1で調製されたコーヒー液抽出残留廃液を含浸する4.5重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成されており、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、人用の紙おむつが形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例において、本例の人用の紙おむつは、使用前の燃焼熱が、6531キロカロリー(kcal)/kgであるが、人の一回の排尿量に相当する300mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は717kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出廃液の混合物の固形分は4gであり、72時間後において、大腸菌、緑濃菌、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
【0035】
例9
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図1において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、17.6重量部の粒度3mm以下の紙おむつ粉砕粉で吸水性層部4が形成され、その上に4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、前記例2で調製されたコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されている2.2重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成される。
本例においても、例1の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状にされている。本例の動物用シーツは、使用前の燃焼熱が、6408キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は1354kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。 本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の混合固形分が2.5gであり、72時間後において、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
【0036】
例10
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例であるが、吸水性層部が上下面に吸水性紙が設けられている高吸水性繊維板で形成されている事例である。図1において、動物用シーツ1は、底部の不透水性膜層部2が3重量部のポリエチレンシートで形成されており、不透水性膜層部2の上に、上下面に吸水性紙層部3,5を備える不織布タイプの板状の高吸水性繊維(150g/m2)の20.3重量部を配置して、吸水性層部4を形成する。この吸水性層部3の上に、4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上に、例5で調製されたコーヒー液抽出残留廃液とウーロン茶の茶殻の抽出残留廃液とを等量混合した混合抽出残留廃液が含浸されている2.2重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成される。 本例における動物用シーツの使用前の燃焼熱は5560キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は933kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されている混合抽出残留廃液の固形分が2.5gであり、72時間後において、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
【0037】
例11
本実施例は、図1に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図1において、3重量部のポリエチレンフィルムで、底部を形成する不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、17.6重量部の粒度3mm以下の紙おむつ廃材粉砕粉で吸水性層部4が形成され、その上に例6で調製されたコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液とウーロン茶の抽出残留廃液を含有するウーロン茶の茶殻の浸出液とを等量混合した混合浸出液が含浸されている4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、同様に例6で調製されたコーヒー液抽出残留廃液とコーヒー液抽出残渣の浸出液との混合液とウーロン茶の抽出残留廃液とウーロン茶の茶殻の浸出液との混合液を等量混合した混合液が含浸されている2.8重量部のポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6が形成されており、該ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、動物用シーツが形成されている。
本例の動物用シーツにおいて、使用前の燃焼熱は、6094キロカロリー(kcal)/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼熱は1852kcalであり、本例の動物用シーツは燃焼不良にはならない。
【0038】
例12
図2において、衛生シーツ1は、図1に示した衛生シーツ1と吸水性層部の構造が相違するものである。本例の衛生シーツ1においては、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量が必要量より少ない量含有の廃材粉砕粉7及び高吸水性樹脂の不足する分を補う高吸水性樹脂粉8により吸水性層部4が形成され、その上に、第一吸水性紙層部5が配置され、その上を覆って、例6で調製されたコーヒー液抽出残渣の浸出液とウーロン茶の茶殻の浸出液の等量混合浸出液が含浸されている透水性の不織布層部6が形成され、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部ととホットメルト接着等により接着又は接合されて、衛生シーツ1が形成されている。
本例において、第一吸水性紙層部5、吸水性層部4及び第二吸水性紙層部3は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されている混合浸出液固形分が2.5gであり、72時間後において、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
【0039】
例13
本実施例は、図2に示す衛生シーツ1の構成を、人用の紙おむつに適用した事例である。図2において、6.1重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、4.2重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂の含有量が24重量%の粒度3mm以下の紙おむつ廃材粉砕粉7の34.1重量部が載置され、該紙おむつ廃材粉砕粉7の上に11.7重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、高吸水性樹脂含有量が33重量%の吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、9.5重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が載置され、その上を、例2で調製されたコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されている4.4重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、該ポリプロピレン不織布6の端部は、最下層の前記ポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着されて、人用の紙おむつ1が形成されている。
本例においても、前記例8乃至例12の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
本例の人用の紙おむつは、使用前の燃焼熱が、5577キロカロリー(kcal)/kgであるが、人の一回の排尿量に相当する300mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は536kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
【0040】
例14
本実施例は、図2に示す衛生シーツ1の構成を、動物用シーツに適用した事例である。図2において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に3重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、例2で調製されたコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層のポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。
本例においても、前記例10乃至例13の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例において使用されたラミネート紙は、ポリプロピレンフィルムが20重量パーセント被覆されているものを使用した。本例における動物用シーツの使用前の燃焼熱は5520kcal/kgであるが、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後のシーツの燃焼熱は2009kcal/kgであり、燃焼不良にはならない。
【0041】
例15
本実施例は、例14に示した動物用シーツの事例において、紙おむつ廃材粉砕粉に代えて、紙おむつ廃材粉砕粉を分級して、高吸水性樹脂及び綿状パルプを分離回収された残りの分級産物、即ち分級前の紙おむつ廃材粉砕粉の高吸水性樹脂含有量より高吸水性樹脂含有量低い分級産物を使用した事例である。
【0042】
図2において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度の紙おむつ廃材粉砕粉の高吸水性樹脂含有量の低い分級産物7の16.9重量部が載置され、その上に3重量部の高吸水性樹脂粉が供給されて、吸水性層部4が形成され、該吸水性層部4の上に、4.7重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、コーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部36は、最下層のポリエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。
本例においても、前記例5乃至例10の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例における動物用シーツは、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼不良にはならない。
【0043】
例16
図3には、本発明の一実施例の衛生シーツ1の製造工程が示されている。衛生シーツ1は、ポリエチレンフィルムにより形成された不透水性膜層部2により底部が形成され、該不透水性膜層部2上に吸水紙が配置されて第二吸水性紙層部3が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉7が層状に配置され、その上に高吸水性樹脂8が供給され、高吸水性樹脂8は、紙おむつ廃材粉砕粉7中に分散混入して、紙おむつ廃材粉砕粉と共に、吸水性層部4を形成し、その吸水性層部4の上に、吸水紙が配置されて、第一吸水性紙層部5が形成され、その上を、コーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6を形成する。
【0044】
図3において、第二吸水性紙層部3を形成する下側吸水紙の供給ロール9は、下側吸水紙送り出しローラ10により引き出されて、紙おむつ廃材粉砕粉6の供給ローラ11に送られる。紙おむつ廃材粉砕粉6の供給ローラ11の上方には、紙おむつ廃材12の供給部13に接続して、粉砕機14が設けられており、供給された紙おむつ廃材12を粉砕機14により3mm以下の粒度に粉砕し、この粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉6は、供給される紙おむつ廃材粉砕粉の量が一定となるように調整されて、供給ローラ11から下側吸水紙の第二吸水性紙層部3の上に供給される。紙おむつ廃材粉砕粉6が供給された第二吸水性紙層部3は、水の噴霧箇所15に送られて、水噴霧器16から水が下側吸水紙3上に一定量載置されている紙おむつ廃材粉砕粉上に噴霧される。水が噴霧された紙おむつ廃材粉砕粉を載せた第二吸水性紙層部3は、高吸水性樹脂8の散布箇所17に送られ、この高吸水性繊維8の散布箇所17で、高吸水性樹脂散布機18から、水が噴霧された紙おむつ廃材粉砕粉の上に、高吸水性樹脂8が散布される。紙おむつ廃材粉砕粉7に散布された高吸水性樹脂8は、搬送中に紙おむつ廃材粉砕粉中に分散混合して、吸水性層部4を形成する。
【0045】
紙おむつ廃材粉砕粉7に高吸水性樹脂8が散布されて吸水性層部4が形成された第二吸水性紙層部3は、第一吸水性紙層部5を形成する上側吸水紙の供給箇所19に送られて、上側吸水紙の供給ロール20から、吸水性層部4の上方に上側吸水紙が載せられる。このようにして、吸水性層部4は、下側に第二吸水性紙層部3が配置され、上側に、吸水性紙層部5が配置される。このように、上下に第一及び第二吸水性紙層部が配置された吸水性層部4を有する積層物21は、エンボス機22に送られてエンボスが形成される。エンボスが形成された吸水性層部4を有する積層物21は、マットカッター23に送られて、長さ450mmの吸水性層部を有する積層物21に切断される。切断された吸水性層部を有する積層物21の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム2がポリエチレンフィルム2のロール24から供給され、吸水性層部4を有する積層物21はポリエチレンフィルム2の上に載せられる。このように下にポリエチレンフィルム2が配置された吸水性層部を有する積層物21は、コーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣についての浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布6を被せる箇所25に送られる。
【0046】
一方、前記コーヒー液抽出廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布6は、ポリプロピレン不織布6のロール26から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器27から、ポリプロピレン不織布6の接着箇所に噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布6は、積層物21上に載せられる。ポリプロピレン不織布が載せられた吸水性層部の積層物は、サイドシール機28に送られて、両側部は、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側部が接着された積層物は、エンドシール機29に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター30に送られ、所定の寸法に切断され製品として送られる。製品カッター30で切断された製品は、搬送路31により折り機によって折られ包装機により包装されて出荷される。
【0047】
本例においては、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液の乾燥物を含有する不織布により形成した不織布層部の例を示したが、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物を含有する不織布により形成した不織布層部を使用することができ、また、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液に、緑茶、ウーロン茶及び又は紅茶等のお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液を混合した混合液の乾燥物を含有する不織布により不織布層部を使用することができる。
【0048】
例17
図4に示す衛生シーツ1は、図1及び図2に示した衛生シーツ1と、第三の吸水性紙層部により仕切られて、吸水性層部が上下二層に形成されている点で相違している。
本例の衛生シーツ1においても、図1及び図2の例と同様に、底面部が不透水性膜層部2で形成され、該不透水性膜層部2の上に、第二吸水性紙層部3が形成され、頂部が、前記例1、例2、例5又は例6により調製されたコーヒー液抽出残留廃液又はコーヒー液抽出残渣についての浸出液或いはこれらの混合液或いはコーヒー液抽出残留廃液抽出残渣の滲出液又は浸出液とお茶殻の滲出液又は浸出液の混合液が含浸させられている透水性の不織布層部6で形成されている。
本例において、該第二吸水性紙層部3の上に、高吸水性樹脂量及び紙おむつ廃材粉砕粉を含有する下部吸水性層部32が形成され、その上に、第三吸水性紙層部33が配置され、その上を覆って、上部吸水性層部34が形成されている。本例において、第二吸水性紙層部の端部35は、前記第三の吸水性紙層部33を押さえるように、第三の吸水性紙層部の端部上にまで折り込まれている。本例においても、前記透水性の不織布層部6の端部36は、最下層の前記不透水性膜層部2の端部とホットメルト接着等により接着又は接合されて、衛生シーツ1が形成されている。
本例においても、図1及び図2の実施例と同様に、第一吸水性紙層部5、上部吸水性層部3及び第二吸水性紙層部3は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。
【0049】
例18
図4において、3重量部のポリエチレンフィルムで不透水性膜層部2が設けられ、該不透水性膜層部2の上に、2.1重量部の吸水紙で第二吸水性紙層部3が設けられ、該第二吸水性紙層部3の上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に、3重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、下部吸水性層部32が形成され、その上に、4.7重量部の吸水紙で第三吸水性紙層部33が設けられ、その上に、3mm以下の粒度に粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7の16.9重量部が載置され、その上に、2重量部の高吸水性樹脂粉8が供給されて、上部吸水性層部34が形成される。前記上部吸水性層部34の上には、4.3重量部の吸水紙で第一吸水性紙層部5が設けられ、その上を、例2で調製されたコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されている2.7重量部のポリプロピレン不織布6で覆って、透水性の不織布層部6が形成され、前記ポリプロピレン不織布6の端部は、最下層のポレエチレンフィルム2の端部とホットメルト接着剤を介してホットメルト接着させて動物用シーツが形成された。 本例においても、前記例5乃至例10の場合と同様に、第一吸水性紙層部、吸水性層部及び第二吸水性紙層部は、重ねられて、エンボス加工されて、シート状に一体化されている。本例における動物用シーツは、子犬の五回の排尿量に相当する75mlの疑似尿で濡れた後においても、燃焼不良にはならない。
本例の衛生シーツは、不織布100gあたり含有されているコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の混合液の固形分が2.5gであり、72時間後において、黄色ブドウ球菌、連鎖球菌及びレジオネラ菌の増殖を抑止した。
【0050】
図5には、本発明の図1及び図2と異なる他の一実施例の衛生シーツ1の製造工程が示されている。衛生シーツ1は、ポリエチレンフィルムにより形成された不透水性膜層部2により底部が形成され、該不透水性膜層部2上に吸水紙が配置されて第二吸水性紙層部3が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂による層状の下部吸水性層部32が形成され、その上に吸水紙が配置されて第三吸水性紙層部33が形成され、その上に、紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂による層状の上部吸水性層部34が形成され、その上部吸水性層部34の上に、吸水紙が配置されて、第一吸水性紙層部5が形成され、その上を、例えば、コーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布で覆って、透水性の不織布層部6を形成することにより形成される。
【0051】
図5において、第二吸水性紙層部3を形成する下側吸水紙のロール9は、下側吸水紙の送り出しローラ10により引き出されて、紙おむつ廃材粉砕粉7の第一供給ローラ11の下方に送られる。紙おむつ廃材粉砕粉7の第一供給ローラ11の上方には、紙おむつ廃材12の第一供給部13に接続して第一粉砕機14が設けられており、供給された紙おむつ廃材12を第一粉砕機14により3mm以下の粒度に粉砕し、この粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7は、第一供給ローラ11から下側吸水紙の上に供給されと第二吸水性紙層部3を形成する。この供給される紙おむつ廃材粉砕粉7は、下側吸水紙で形成された第二吸水性紙層部3の上で、紙おむつ廃材粉砕粉7の量が一定となるように、調整されて供給される。紙おむつ廃材粉砕粉が供給された第二吸水性紙層部3は、水の噴霧箇所15に送られて、水噴霧器16から水が第二吸水性紙層部3の上のおむつ廃材粉砕粉上に噴霧される。水が噴霧された紙おむつ廃材粉砕粉7を載せた第二吸水性層部3は、高吸水性樹脂8の散布箇所17に送られ、水が噴霧された紙おむつ廃材粉砕粉7は、第二吸水性層部3と共に、高吸水性樹脂8の散布箇所17に送られて、高吸水性樹脂散布機18から高吸水性樹脂8が散布される。紙おむつ廃材粉砕粉7に散布された高吸水性樹脂8は、紙おむつ廃材粉砕粉7中に分散混合される。
【0052】
紙おむつ廃材粉砕粉7に高吸水性樹脂8が散布されて、紙おむつ粉砕粉と高吸水性樹脂の下部吸水性層部32が形成された第二吸水性層部3は、第三吸水性紙層部33を形成する中間吸水紙の供給箇所37に送られる。一方、第三吸水性紙層部33を形成する中間吸水紙は、中間吸水紙のロール38から、中間吸水紙の供給箇所37に送られ、そこで、中間吸水紙の供給ローラ39に案内されて、中間吸水紙が前記下部吸水性層部32の上に載せられる。前記下部吸水性層部32の上に第三吸水性紙層部33が形成された第二吸水性紙層部3は、折り畳み機40に送られ、そこで加圧されて、第二吸水性紙層部3の端部35を第三吸水性紙層部33の上方に折り曲げて、第三吸水性紙層部33を安定させる。第二吸水性紙層部3の端部35を第三吸水性紙層部33の上に折り曲げた第二吸水性紙層部3は、紙おむつ廃材粉砕粉7の第二供給ローラ41の下方に送られる。紙おむつ廃材粉砕粉7の第二供給ローラ41の上方には、紙おむつ廃材12の第二供給部42に接続して、第二粉砕機43が設けられており、供給された紙おむつ廃材12を第二粉砕機43により3mm以下の粒度に粉砕し、この粉砕された紙おむつ廃材粉砕粉7は、第二供給ローラ41から第三吸水性紙層部33の上に、紙おむつ廃材粉砕粉7の量が一定となるように調整されて供給される。第三吸水性紙層部33の上に紙おむつ廃材粉砕粉7が供給された第二吸水性紙層部3は、第二水噴霧箇所44に送られて、第二水噴霧器45から、水が、第三吸水性紙層部33の上に形成された紙おむつ廃材粉砕粉7の上に噴霧される。水が噴霧された第三吸水性紙層部33上の紙おむつ廃材粉砕粉7を載せた第二吸水性紙層部3は、高吸水性樹脂8の第二の散布箇所46に送られて、水が噴霧された第三吸水性紙層部33上の紙おむつ廃材粉砕粉7の上に、高吸水性樹脂の第二散布機47から高吸水性樹脂8が散布される。紙おむつ廃材粉砕粉7に散布された高吸水性樹脂8は、紙おむつ廃材粉砕粉7中に分散混合されて、紙おむつ粉砕粉と高吸水性樹脂を含有する上部吸水性層部34が第三吸水性紙層部33上に形成される。上部吸水性紙層部34が形成された第二吸水性紙層部3は、上側吸水紙5の供給箇所19に送られ、そこで、上側吸水紙5が載せられる。上側吸水紙5が載せられた第二吸水性紙層部3は、エンボス機22に送られてエンボスが形成される。エンボスが形成された吸水性層部が一体に形成された積層物21は、第一乃至第三吸水性紙層部3、5及び33が形成され、第二吸水性紙層部3と第三吸水性紙層部33の間に下部吸水性層部32が形成され、第一吸水性紙層部3と第三吸水性紙層部33の間に上部吸水性層部34が形成される。このように形成された積層物21は、マットカッター23に送られて、450mmの長さに切断される。切断された積層物21の下方には、下方からバックフィルム用のポリエチレンフィルム2が、ポリエチレンフィルム2のロール24から供給されて、積層物21は、ポリエチレンフィルム2の上に載せられて、コーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布6を被せる箇所25に送られる。
【0053】
前記コーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣の浸出液が含浸されているポリプロピレン不織布で形成されるポリプロピレン不織布層部6がロール26から送られ、途中ホットメルト接着剤が噴霧器27から、ポリプロピレン不織布層部6の接着箇所の両側端部36に噴霧される。ホットメルト接着剤が噴霧されたポリプロピレン不織布層部6は、積層物21上に載せられる。ポリプロピレン不織布層部6が載せられた積層物は、サイドシール機28に送られて、両側部が、圧着されて、ホットメルト接着剤により接着される。両側端部36が接着された積層物21は、エンドシール機29に送られて長手方向両端部が接着され、製品カッター30に送られ、所定の寸法に切断され製品として送られる。製品カッター30で切断された製品は、搬送路31により折り機によって折られ包装機により包装されて出荷される。
【0054】
本例においては、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液の乾燥物を含有する不織布により形成した不織布層部の例を示したが、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物を含有する不織布により形成した不織布層部を使用することができ、また、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液又は焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液に、緑茶、ウーロン茶及び又は紅茶等のお茶の抽出残留廃液を含有する茶殻の浸出液を混合した混合液の乾燥物を含有する不織布により不織布層部を使用することができる。
また、本例においては、上部吸水性層部及び下部吸水性層部に、共に紙おむつ廃材粉砕粉及び高吸水性樹脂を配合しているが、上部吸水性層部における尿や汗等の液体の吸収速度を速くするために、上部吸水性層部は、紙おむつ廃材粉砕粉のみとすることができる。また、上部吸水性層部と下部吸水性層部の組成を、その目的に応じて変えることができる。
【0055】
【発明の効果】
本発明において、衛生シーツは、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物、或いは焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物、緑茶の抽出残留廃液の乾燥物、緑茶の茶殻の浸出液の乾燥物、ウーロン茶の抽出残留廃液乾燥物、ウーロン茶の抽出残渣の浸出液の乾燥物、紅茶の抽出残留廃液の乾燥物若しくは紅茶の茶殻の抽出残渣の浸出液の乾燥物、又はこれら二以上の混合液の乾燥物と、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物が含まれている不織布層部を備えているので、従来のシーツに比して、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物、該コーヒー液抽出残留廃液の乾燥物と、コーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物、お茶の抽出残留廃液の乾燥物、茶殻の浸出液の乾燥物の作用により、汗等の臭いが抑制され、発汗による湿り及び細菌の増殖を抑えることができ、長時間に亙って、衛生的な状態を保つことができる。
【0056】
また、本発明においては、上面を形成する透水性の不織布層部と、下面を形成するプラスチック製の不透水性膜部と、前記不織布層部の下面に接して位置する吸水性の第一紙層部と、該第一紙層部の下面に接して位置する吸水性樹脂及び吸水性材料粉の混合層部と、該混合層部の下面に接して位置する吸水性の第二紙層部とを備えており、前記不透水性膜部は、前記第二紙層部の下方に位置して配置されており、前記不織布層部に、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣についての浸出液の乾燥物、或いは焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣についての滲出液又は浸出液の乾燥物及び茶殻についての滲出液又は浸出液の乾燥物が含まれているので、従来の紙おむつ、動物用シーツと比して、排泄した尿により外観上の濡れがなく、尿や体臭による汚臭を抑制することができ、例えば、愛玩用の動物用として、休養時、就寝時又は排泄時に使用して、周囲を良好な衛生状態に保っことができる。
【0057】
本発明においては、焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣についての浸出液及び/又は茶殻の浸出液を使用して、衛生シーツの使用時の細菌の増殖を抑制するので、大量の焙煎コーヒー豆のコーヒー液抽出残渣についての浸出液及び/又は茶殻の浸出液を使用することとなり、従来、活性汚泥処理等により処理されていた廃液を有効に利用でき、缶コーヒーやインスタントコーヒー製造時の廃材及び廃液処理工程を省くことができ、また例えば紙おむつ廃材を有効に使用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の動物用シーツの説明図である。
【図2】発明の別の一実施例の動物用シーツの説明図である。
【図3】本発明の衛生シーツを製造する工程を示す概略の工程図である。
【図4】図1及び図2の実施例と異なる本発明の別の一実施例の衛生シーツの説明工程図である。
【図5】本発明の一実施例を示す工程図であり、図1に示す本発明の衛生シーツを製造する工程の概略を示す工程図である。
【符号の説明】
1 衛生シーツ、人用紙おむつ、動物用シーツ
2 上側吸水紙、第一吸水性紙層部
3 高吸水性ポリマーシート
4 吸水性層部
5 下側吸水紙、第二吸水性紙層部
6 ポリプロピレン不織布
7 紙おむつ紙廃材粉砕粉
8 高吸水性樹脂
9 下側吸水紙のロール
10 下側吸水紙3の送り出しローラ
11 紙おむつ廃材粉7の砕粉供給ローラ
12 紙おむつ廃材
13 紙おむつ廃材供給部
14 粉砕機
15 水噴霧箇所
16 水噴霧器
17 高吸水性樹脂の散布箇所
18 高吸水性樹脂の散布機
19 上側吸水紙4の供給箇所
20 上側吸水紙のロール
21 積層物
22 エンボス機
23 マットカッター
24 ポリレエチレンフィルム2のロール
25 ポリプロピレン不織布5を被せる箇所
26 ポリプロピレン不織布のロール
27 ホットメルト接着剤噴霧器
28 サイドシール器
29 エンドシール機
30 製品カッター
31 搬送路
32 下部吸水性層部
33 第三吸水性層部
34 上部吸水性層部
35 第二吸水性紙層部3の端部
36 不織布層部3の端部
37 中間吸水紙の供給箇所
38 中間吸水紙のロール
39 中間吸水紙の供給ローラ
40 折り畳み機
41 第二供給ローラ
42 紙おむつ廃材の第二供給部
43 第二粉砕機
44 第二水噴霧箇所
45 第二水噴霧器
46 高吸水性樹脂の8の第二の散布箇所
47 高吸水性樹脂8の第二散布機

Claims (21)

  1. 不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  2. 不織布にコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  3. 不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物及びお茶抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  4. 不織布にコーヒー液抽出残留廃液の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液及び茶殻の未抽出成分の溶液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  5. 不織布にコーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  6. 不織布に液コーヒー液抽出残留廃液及びコーヒー液抽出残渣の浸出液の混合物の乾燥物並びにお茶抽出残留廃液の乾燥物及び茶殻の未抽出成分の溶液の乾燥物が含まれていることを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布。
  7. プラスチック繊維、プラスチック繊維廃材、レーヨン繊維、レーヨン繊維廃材、パルプ、パルプ廃材、ポリアミド繊維、ポリアミド繊維廃材、ポリエステル繊維又はポリエステル繊維廃材これら二以上繊維製又は繊維廃材製であることを特徴とする請求項1乃至6の何れか一項に記載の細菌の増殖を抑制する不織布。
  8. コーヒー液抽出残留廃液は、コーヒー液抽出残渣から分離されるコーヒー液を含有する液であることを特徴とする請求項1乃至6に記載の細菌の増殖を抑制する不織布。
  9. お茶抽出残留廃液の乾燥物が、緑茶抽出残留廃液の乾燥物、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物又は紅茶抽出残留廃液の乾燥物或いはこれらの二以上のお茶抽出残留廃液の混合物の乾燥物であることを特徴とする請求項3乃至6の何れか一項に記載の細菌の増殖を抑制する不織布。
  10. 茶殻の浸出液の乾燥物が、緑茶の茶殻についての浸出液の乾燥物、ウーロン茶の茶殻についての浸出液の乾燥物又は紅茶の茶殻についての浸出液の乾燥物或いはこれらの二以上の浸出液の乾燥物の混合物であることを特徴とする請求項4又は6に記載の細菌の増殖を抑制する不織布。
  11. コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液を、不織布に付着させ、この液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  12. コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  13. コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  14. コーヒー液残留廃液又はコーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  15. コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  16. コーヒー液残留廃液と、コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液と、お茶残留廃液と、お茶残留廃液を含有する茶殻に対して重量で10倍以下の常温水又は常温より高い温度に加熱された加熱水により浸出して得られた抽出残渣についての浸出液とを、夫々その侭、又は混合して不織布に付着させ、これらの液が付着した不織布を乾燥することを特徴とする細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  17. プラスチック繊維、プラスチック繊維廃材、レーヨン繊維、レーヨン繊維廃材、パルプ、パルプ廃材、ポリアミド繊維、ポリアミド繊維廃材、ポリエステル繊維又はポリエステル繊維廃材これら二以上繊維製又は繊維廃材製であることを特徴とする請求項11乃至16の何れか一項に記載の細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  18. コーヒー液抽出残留廃液は、コーヒー液抽出残渣から分離されるコーヒー液を含有する液であることを特徴とする請求項11乃至16の何れか一項に記載の細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  19. コーヒー液残留廃液を含有するコーヒー液抽出残渣についての浸出液は、浸出液1リットル中の亜鉛の含有量が5μg以上であることを特徴とする請求項11、12、13、15又は16に記載の細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  20. お茶抽出残留廃液の乾燥物が、緑茶抽出残留廃液の乾燥物、ウーロン茶抽出残留廃液の乾燥物又は紅茶抽出残留廃液の乾燥物或いはこれらの二以上のお茶抽出残留廃液の混合物の乾燥物であることを特徴とする請求項13乃至16の何れか一項に記載の細菌の増殖を抑制する不織布の製造方法。
  21. 茶殻の浸出液の乾燥物が、緑茶の茶殻についての浸出液の乾燥物、ウーロン茶の茶殻についての浸出液の乾燥物又は紅茶の茶殻についての浸出液の乾燥物或いはこれらの二以上の浸出液の乾燥物の混合物であることを特徴とする請求項13,15又は16に記載の細菌の増殖を抑制する不織布。
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