JPH07305178A - アルミニウム器具とその製造方法 - Google Patents
アルミニウム器具とその製造方法Info
- Publication number
- JPH07305178A JPH07305178A JP11598394A JP11598394A JPH07305178A JP H07305178 A JPH07305178 A JP H07305178A JP 11598394 A JP11598394 A JP 11598394A JP 11598394 A JP11598394 A JP 11598394A JP H07305178 A JPH07305178 A JP H07305178A
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- JP
- Japan
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- aluminum
- main component
- subjected
- component
- sodium dehydroacetate
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 本発明はアルミニウムの食器、解凍板、ボト
ルなど食品を入れたり、乗せたりするアルミニウム器具
の表面に殺菌効果を付与し、衛生上の改善をしたもので
ある。 【構成】 アルミニウム板、アルミニウム鋳物、アルミ
ニウム引き抜き材などよりなるアルミニウム部材１の表
面にベーマイト２の層を形成するとともに、その微細孔
４に殺菌効果または防かび効果を有する有機成分を吸着
封孔してアルマイト層３を形成したものである。
ルなど食品を入れたり、乗せたりするアルミニウム器具
の表面に殺菌効果を付与し、衛生上の改善をしたもので
ある。 【構成】 アルミニウム板、アルミニウム鋳物、アルミ
ニウム引き抜き材などよりなるアルミニウム部材１の表
面にベーマイト２の層を形成するとともに、その微細孔
４に殺菌効果または防かび効果を有する有機成分を吸着
封孔してアルマイト層３を形成したものである。
Description
【産業上の利用分野】本発明は衛生的で有用な表面処理
を施したアルミニウム器具とその製造方法に関するもの
である。
を施したアルミニウム器具とその製造方法に関するもの
である。
【従来の技術】従来、殺菌効果または防かび効果を有す
る表面処理を施したアルミニウム器具およびその製造方
法は開発されていなかった。
る表面処理を施したアルミニウム器具およびその製造方
法は開発されていなかった。
【発明が解決しようとする課題】したがって、アルミニ
ウムの食器、解凍板、やボトルなど食品を入れたり、乗
せたりするアルミニウム器具においては、衛生上問題が
あった。本発明はこのような従来の問題を解消したもの
であり、衛生的で有用な表面処理を施したアルミニウム
器具とその製造方法を提供するものである。
ウムの食器、解凍板、やボトルなど食品を入れたり、乗
せたりするアルミニウム器具においては、衛生上問題が
あった。本発明はこのような従来の問題を解消したもの
であり、衛生的で有用な表面処理を施したアルミニウム
器具とその製造方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明の技術的手段は、アルミニウム板、アルミニ
ウム鋳物、アルミニウム引き抜き材などよりなるアルミ
ニウム部材の表面にベーマイトの層を形成するととも
に、その微細孔に殺菌効果または防かび効果を有する有
機成分を吸着封孔してアルマイト層を形成したアルミニ
ュウム器具とするものである。また、純度の高いアルミ
ニウム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材
などよりなるアルミニウム部材の表面に陽極酸化による
アルマイト処理を施した後、封孔処理をする前に、デヒ
ドロ酢酸ナトリウム、及び、茶、コーヒー、紅茶の主成
分であるポリフェノールなど殺菌効果を有する成分を吸
着させ、その後に封孔処理をするアルミニウム器具の製
造方法とするものである。また、純度の高いアルミニウ
ム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材など
よりなるアルミニウム部材の表面に陽極酸化によるアル
マイト処理を施した後、封孔処理をする前に、デヒドロ
酢酸ナトリウム、及び、漢方薬のしこんの主成分である
シコニン、うこんの主成分であるウコニンなど防かび効
果を有する成分を吸着させ、その後に封孔処理をするア
ルミニウム器具の製造方法とするものである。
に、本発明の技術的手段は、アルミニウム板、アルミニ
ウム鋳物、アルミニウム引き抜き材などよりなるアルミ
ニウム部材の表面にベーマイトの層を形成するととも
に、その微細孔に殺菌効果または防かび効果を有する有
機成分を吸着封孔してアルマイト層を形成したアルミニ
ュウム器具とするものである。また、純度の高いアルミ
ニウム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材
などよりなるアルミニウム部材の表面に陽極酸化による
アルマイト処理を施した後、封孔処理をする前に、デヒ
ドロ酢酸ナトリウム、及び、茶、コーヒー、紅茶の主成
分であるポリフェノールなど殺菌効果を有する成分を吸
着させ、その後に封孔処理をするアルミニウム器具の製
造方法とするものである。また、純度の高いアルミニウ
ム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材など
よりなるアルミニウム部材の表面に陽極酸化によるアル
マイト処理を施した後、封孔処理をする前に、デヒドロ
酢酸ナトリウム、及び、漢方薬のしこんの主成分である
シコニン、うこんの主成分であるウコニンなど防かび効
果を有する成分を吸着させ、その後に封孔処理をするア
ルミニウム器具の製造方法とするものである。
【作用】上記の様な表面処理をすれば、ポリフェノール
を主成分とした表面処理では、大腸菌、ぶどう状球菌な
どに殺菌作用がある。また、シコニン、ウコニンを主成
分にした表面処理ではグラドスポジゥム、ルドトルラな
どかびに防かびの作用がある。
を主成分とした表面処理では、大腸菌、ぶどう状球菌な
どに殺菌作用がある。また、シコニン、ウコニンを主成
分にした表面処理ではグラドスポジゥム、ルドトルラな
どかびに防かびの作用がある。
【実施例】以下本発明の一実施例について図１、図２に
基づいて説明する。図において、純度の高いアルミニウ
ム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材など
よりなるアルミニウム部材１の表面に、硫酸またはしゅ
う酸などの酸性浴中で陽極酸化処理をして３〜９ミクロ
ンの厚さにベーマイト２の層をつくる。その際、層中の
ＰＨは少なくとも７以下の酸性を示すことを条件とした
酸性浴中で表面処理をしている。次に、この状態でベー
マイト２の表面の無数の微細孔４に、デヒドロ酢酸ナト
リウム、及び、茶、コーヒー、紅茶の主成分であるポリ
フェノールなどの殺菌効果を有する有機成分を浸透吸着
させ、その後に蒸気または湯による封孔処理するか、ま
たはデヒドロ酢酸ナトリウム、及び、漢方薬のしこんの
主成分であるシコニン、うこんの主成分であるウコニン
などの防かび効果を有する有機成分を浸透吸着させ、そ
の後に蒸気または湯による封孔処理をしてアルマイト層
３を形成する。封孔処理は蒸気の場合は例えば１２０℃
の蒸気で３０分、湯の場合は１００℃で１時間処理をす
るものである。従って、アルミニウム部材１のアルマイ
ト層３には有機殺菌剤または防かび剤を浸透吸着してい
るので、アルミニウム部材１の表面に付着する有毒な菌
やかびの発生を抑制し、極めて衛生的で、アルミニウム
の食器や解凍板やボトルに応用できる。なお、本実施例
では、殺菌効果を有する有機成分としてポリフェノー
ル、防かび効果を有する有機成分としてシコニン、ウコ
ニンを例として挙げているが、人体に毒性のない、しか
も殺菌、防かび効果のある有機剤であれば、その他の有
機剤を用いても良い。
基づいて説明する。図において、純度の高いアルミニウ
ム板、アルミニウム鋳物、アルミニウム引き抜き材など
よりなるアルミニウム部材１の表面に、硫酸またはしゅ
う酸などの酸性浴中で陽極酸化処理をして３〜９ミクロ
ンの厚さにベーマイト２の層をつくる。その際、層中の
ＰＨは少なくとも７以下の酸性を示すことを条件とした
酸性浴中で表面処理をしている。次に、この状態でベー
マイト２の表面の無数の微細孔４に、デヒドロ酢酸ナト
リウム、及び、茶、コーヒー、紅茶の主成分であるポリ
フェノールなどの殺菌効果を有する有機成分を浸透吸着
させ、その後に蒸気または湯による封孔処理するか、ま
たはデヒドロ酢酸ナトリウム、及び、漢方薬のしこんの
主成分であるシコニン、うこんの主成分であるウコニン
などの防かび効果を有する有機成分を浸透吸着させ、そ
の後に蒸気または湯による封孔処理をしてアルマイト層
３を形成する。封孔処理は蒸気の場合は例えば１２０℃
の蒸気で３０分、湯の場合は１００℃で１時間処理をす
るものである。従って、アルミニウム部材１のアルマイ
ト層３には有機殺菌剤または防かび剤を浸透吸着してい
るので、アルミニウム部材１の表面に付着する有毒な菌
やかびの発生を抑制し、極めて衛生的で、アルミニウム
の食器や解凍板やボトルに応用できる。なお、本実施例
では、殺菌効果を有する有機成分としてポリフェノー
ル、防かび効果を有する有機成分としてシコニン、ウコ
ニンを例として挙げているが、人体に毒性のない、しか
も殺菌、防かび効果のある有機剤であれば、その他の有
機剤を用いても良い。
【発明の効果】以上のように、アルミニウム部材に殺菌
効果、防かび効果を有する新しい表面処理を施すことに
より、アルミニウムの食器や解凍板やボトルなどに殺
菌、防かびの効果を発揮する極めて衛生的で有用な表面
処理を施した器具とその製造方法が提供できる。なお、
アルミニウムの表面処理にデヒドロ酢酸ナトリウム、及
び、ポリフェノールを施した場合は大腸菌、ぶどう状球
菌に対してハローテスト法で１．５mm以上、シコニン、
ウコニンを施した場合はグラドスポジュウム、ルドトル
ラなどのかびに対して、ハローテスト法で２mm以上の殺
菌、防かび効果が確認できている。
効果、防かび効果を有する新しい表面処理を施すことに
より、アルミニウムの食器や解凍板やボトルなどに殺
菌、防かびの効果を発揮する極めて衛生的で有用な表面
処理を施した器具とその製造方法が提供できる。なお、
アルミニウムの表面処理にデヒドロ酢酸ナトリウム、及
び、ポリフェノールを施した場合は大腸菌、ぶどう状球
菌に対してハローテスト法で１．５mm以上、シコニン、
ウコニンを施した場合はグラドスポジュウム、ルドトル
ラなどのかびに対して、ハローテスト法で２mm以上の殺
菌、防かび効果が確認できている。
【図１】本発明における一実施例のアルミニウム器具の
表面処理行程を示す図
表面処理行程を示す図
【図２】同アルミニウム器具の部分拡大断面図
１ アルミニウム ２ ベーマイト ３ アルマイト層 ４ 微細孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 ＦＩ 技術表示箇所 Ｃ２５Ｄ 11/18 ３０１ Ｆ // Ａ２３Ｌ 3/365 Ｚ Ａ４７Ｇ 19/00 Ａ
Claims (4)
- 【請求項１】 アルミニウム板、アルミニウム鋳物、ア
ルミニウム引き抜き材などよりなるアルミニウム部材の
表面にベーマイトの層を形成するとともに、その微細孔
に殺菌効果または防かび効果を有する有機成分を吸着封
孔してアルマイト層を形成したアルミニュウム器具。 - 【請求項２】 純度の高いアルミニウム板、アルミニウ
ム鋳物、アルミニウム引き抜き材などよりなるアルミニ
ウム部材の表面に陽極酸化によるアルマイト処理を施し
た後、封孔処理をする前に、デヒドロ酢酸ナトリウム、
及び、茶、コーヒー、紅茶の主成分であるポリフェノー
ルなど殺菌効果を有する有機成分を吸着させ、その後に
封孔処理するアルミニュウム器具の製造方法。 - 【請求項３】 純度の高いアルミニウム板、アルミニウ
ム鋳物、アルミニウム引き抜き材などよりなるアルミニ
ウム部材の表面に陽極酸化によるアルマイト処理を施し
た後、封孔処理をする前に、デヒドロ酢酸ナトリウム、
及び、漢方薬のしこんの主成分であるシコニン、うこん
の主成分であるウコニンなど防かび効果を有する有機成
分を吸着させ、その後に封孔処理するアルミニウム器具
の製造方法。 - 【請求項４】 陽極酸化は硫酸、しゅう酸などの酸性浴
中で行い、被膜中のＰＨはすくなくとも７以下の酸性を
示すことを条件とした酸性浴中で表面処理した請求項２
または請求項３記載のアルミニウム器具の製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11598394A JPH07305178A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | アルミニウム器具とその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11598394A JPH07305178A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | アルミニウム器具とその製造方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH07305178A true JPH07305178A (ja) | 1995-11-21 |
Family
ID=14675978
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11598394A Pending JPH07305178A (ja) | 1994-05-02 | 1994-05-02 | アルミニウム器具とその製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH07305178A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6168869B1 (en) | 1997-03-03 | 2001-01-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Anti-microbial aluminum product and method for producing the same |
| JP2004092008A (ja) * | 1998-08-21 | 2004-03-25 | Daiki:Kk | 細菌の増殖を抑制する不織布及びその不織布の製造方法 |
| CN106521603A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-03-22 | 佳木斯大学 | 一种医用纯镁表面偶联载诱导骨生长中药涂层的制备方法 |
| CN106521601A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-03-22 | 佳木斯大学 | 一种纯钛口腔种植体微弧氧化‑多巴胺偶联载中药涂层的制备方法 |
| CN106676608A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-05-17 | 佳木斯大学 | 一种医用纯镁表面电泳沉积载诱导骨生长中药涂层的制备方法 |
-
1994
- 1994-05-02 JP JP11598394A patent/JPH07305178A/ja active Pending
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6168869B1 (en) | 1997-03-03 | 2001-01-02 | Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. | Anti-microbial aluminum product and method for producing the same |
| JP2004092008A (ja) * | 1998-08-21 | 2004-03-25 | Daiki:Kk | 細菌の増殖を抑制する不織布及びその不織布の製造方法 |
| CN106521603A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-03-22 | 佳木斯大学 | 一种医用纯镁表面偶联载诱导骨生长中药涂层的制备方法 |
| CN106521601A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-03-22 | 佳木斯大学 | 一种纯钛口腔种植体微弧氧化‑多巴胺偶联载中药涂层的制备方法 |
| CN106676608A (zh) * | 2016-11-22 | 2017-05-17 | 佳木斯大学 | 一种医用纯镁表面电泳沉积载诱导骨生长中药涂层的制备方法 |
| CN106521603B (zh) * | 2016-11-22 | 2018-06-26 | 佳木斯大学 | 一种医用纯镁表面偶联载诱导骨生长中药涂层的制备方法 |
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