JP2008030821A - スパウト付き収容体 - Google Patents
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Abstract
【課題】注出口となるスパウトが溶着された収容体において、容器不良(シール不良、破袋等)を容易に発見、確認することが可能なスパウト付き収容体を提供する。
【解決手段】本発明のスパウト付き収容体1は、柔軟な合成樹脂製のシート3aを重ねて溶着した収容体3と、収容体3に溶着され、収容体内の収容物を注出可能にするスパウト4とを有しており、合成樹脂製のシートに、厚さが70μm以下で毛細管力によって収容物を伝搬させる検知シートを被着したことを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のスパウト付き収容体1は、柔軟な合成樹脂製のシート3aを重ねて溶着した収容体3と、収容体3に溶着され、収容体内の収容物を注出可能にするスパウト4とを有しており、合成樹脂製のシートに、厚さが70μm以下で毛細管力によって収容物を伝搬させる検知シートを被着したことを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
本発明は、柔軟性を有する合成樹脂製のシートを重ねた収容体に関し、詳細には、収容物を注出する注出口(スパウトと称する)が溶着されたスパウト付き収容体に関する。
従来、例えば、特許文献1や特許文献2に開示されているように、合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)を重ねて溶着(熱溶着)すると共に、これにスパウトを溶着(熱溶着)したスパウト付き収容体が知られている。このようなスパウト付き収容体は、内部に液体や半流動体などの収容物を充填し、スパウトを介して内容物が注出されるようになっており、安価であると共に、軽量で取扱性に優れるため、医療分野、化粧品やサニタリー用品などの日用品分野、事務用品分野等、様々な分野で使用されている。
通常、上記したような合成樹脂製のシートを重ね、これにスパウトを溶着したスパウト付き収容体は、収容体の一側部を開口したり、或いは収容体を封止した状態で製造メーカから出荷されており、最終製品の製造工場において、各種の収容物を充填することが行われている。すなわち、前記開口している収容体の一側部から収容物を充填したり、或いは前記スパウトの注出口を介して収容体内に収容物が充填されている。
特開2001−63739号
特開2004−131157号
ところで、上記したようなスパウト付き収容体は、製造時や搬送時等に、シール不良や破袋等が生じることが考えられ、そのまま収容物を収容体内に充填すると、収容物の滲み出しの原因になる可能性がある。通常、収容物充填時では、このような収容物の滲み出しがないかを検品することが行われているが、滲み出し量が僅かであれば、見過ごされてしまう可能性があり、問題が生じてしまう。具体的に、このような滲み出しは、図1に示すように、専らプラスチックなどで成形されているスパウトとの溶着部の境界領域P1や、複数枚のプラスチックフイルムが溶着される底部P2等において生じ易い。
また、収容体は溶着加工部分が多く、かつ柔軟な素材であるため、収容物を充填した後に、販売地や使用地に搬送する際、店頭に陳列する際等、他物に当たって収容体に傷が付けられることもあり、同様に収容物が滲み出したり、場合によっては漏れ出す原因にもなってしまう。
本発明は、上記した問題に基づいて成されたものであり、注出口となるスパウトが溶着された収容体において、容器不良(シール不良、破袋等)を容易に発見、確認することが可能なスパウト付き収容体を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明に係るスパウト付き収容体は、柔軟な合成樹脂製のシートを重ねて溶着した収容体と、前記収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出可能にするスパウトと、を有しており、前記合成樹脂製のシートに、厚さが70μm以下で毛細管力によって収容物を伝搬させる検知シートを被着したことを特徴とする。
上記した構成によれば、収容物の充填時において、溶着不良などの原因、或いは搬送などの取扱時の原因によって収容体内の収容物が滲み出すと、合成樹脂製のシートに被着されている検知シートの毛細管力によって、滲み出した収容物が伝搬して行くことから、その状態を容易に視認することが可能となる。このため、検品が容易に行なえると共に、誰でも、そのような滲み出しを容易に目視確認することが可能となる。
本発明によれば、注出口となるスパウトが溶着された収容体において、容器不良(シール不良、破袋等)を容易に発見、確認することが可能なスパウト付き収容体が得られる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して具体的に説明する。
本発明に係るスパウト付き収容体1は、例えば、図1に示すような形態で構成される。上記したように、収容体3は、柔軟性を有する合成樹脂製のシート(プラスチックフイルム)3aを重ね合わせ、斜線で示す周囲をヒートバー等によって熱溶着すると共に、所定の箇所にプラスチック等によって成形されたスパウト4を同様に熱溶着することで作成される。この場合、スパウト4は、断面舟型形状にされた溶着部4aを備えており、この溶着部4aを挟持するようにしてプラスチックフイルム3aが止着される。なお、プラスチックフイルム3aの表面には、後述するように、検知シートが被着された積層構造(複合シート6)となっている。
このような収容体を構成するプラスチックフイルム3aは、例えば、図2に示すように、熱によって溶着される溶着層3Aに、バリア性を備えたバリア層3Bを積層した構造となっている。なお、前記溶着層3Aは、例えば、ポリエチレンやポリプロピレンなどによって構成することが可能である。また、前記バリア層3Bは、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン、アルミホイルなどを単層構造としたり、アルミを蒸着したポリエチレンテレフタレートや、アルミホイルにナイロンを積層するなど、複合層で構成することが可能である。
そして、上記したように構成されるプラスチックフイルム3aには、その表面に、毛細管力によって収容物を伝搬可能にする検知シート5が積層されることで複合シート6が形成される。この検知シート5は、毛細管力によって収容物を伝搬できるような材料、例えば、紙によって構成することが可能であり、例えば、ドライラミネーション装置、或いは押出ラミネーション装置によってプラスチックフイルムに積層することが可能である(検知シート5は、加工コストや製造容易性等を考慮すると、紙によって構成することが好ましい)。
具体的に、前者のドライラミネーション装置を例示して説明すると、図3に示すように、基材となるプラスチックフイルム3aを基材巻出部7に巻回しておき、これを引き出しながら接着剤塗布部8において、その片面に接着剤を塗布する。その後、乾燥領域9において塗布した接着剤を乾燥させつつラミネート部10に搬送し、ここで検知シート(紙)を巻回した検知シート巻出部12から繰り出される検知シート5と重合する。重合は、ゴムロール10aと加熱金属ロール10bとの間のニップ部でなされ、このように積層、重合されたプラスチックフイルム3aと検知シート5は、冷却ロール12で冷却されつつラミネート品巻取部15に巻回されて、収容体を構成する複合シート6が完成される。
上記したように、プラスチックフイルム3aに積層される検知シート5の薄さは、70μm以下、好ましくは、20〜50μmの厚さに設定される。これは、70μmを超えて厚くなると、スパウト付き収容体の製品加工条件が低下するという理由による。また、薄肉化することについては、特に制限はないが、収容体3の破損を防止する等の理由から、薄肉化しても、せいぜい20〜50μm程度に設定することが好ましい。
上記した構成のスパウト付き収容体によれば、例えば、そのようなスパウト付き収容体を作成する際にプラスチックフイルム間やスパウトとの間で溶着不良があったり、破袋等があっても、収容物を充填する際に、収容物が滲み出して、毛細管力によって検知シート5内を伝搬することから、その状態を直ちに目視することが可能になる。また、そのようなスパウト付き収容体1に収容物を充填した後、取扱不備などの理由によって収容物が滲み出したとしても、容易にその状態を目視できることから、不良品を店頭等に陳列するような不手際を防止することが可能となる。
上記した検知シート5は、プラスチックフイルム3a全体に被着することが好ましいが、溶着不良が生じ易い部分(図1のP1やP2で示す領域)に対応して被着するようにしても良い。また、検知シート5は、毛細管力によって収容物が伝搬して行き、その状態が容易に目視できるような材料によって構成されていれば良く、上記した紙以外にも、繊維状の材料(織布等)によって構成しても良い。
また、上記した検知シート5は、内面側となる上記した溶着層3Aと、外表面側となる上記したバリア層3Bとの間に介在される構成であっても良い。例えば、バリア層3Bを構成するプラスチックフイルムに検知シート5を、上記したようなドライラミネーション装置、或いは押出ラミネーション装置等によって被着し、これに、再び同様な装置によって接着層3Aを構成するプラスチックフイルムを積層しても良い。
このような構成によれば、スパウト付き収容体を梱包して互いに密着するような状態となった際、ある収容体から滲み出した収容物が、接触している別の収容体の検知シート5に伝搬することを確実に防止することが可能となる。
また、上記した検知シート5に、収容体に収容される収容物と反応して着色する反応薬剤を混入しておくことが好ましい。一般的に、スパウト付き収容体1には、様々な収容物が収容されるのであり、例えば、塩酸や硫酸などのような純正試薬が充填されるような場合、その収容物が滲み出しても、透明色であるため、その状態を目視によって確認することが困難な状況が考えられる。
このため、例えば、検知シート5の材料である紙に、アゾリトミン等の反応性のある薬剤を混入しておくことで、収容物と反応して色彩変化が見られるため、そのような純正試薬が滲み出した際に、容易に確認することが可能になる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、図1に示すスパウト4や収容体3は一例を示したに過ぎず、その形状や構成については、適宜変形することが可能である。すなわち、スパウト4については、プラスチックフイルム3と溶着される溶着部が形成されているものであれば良く、その形状、注出態様については、適宜変形することが可能である。
1 スパウト付き収容体
3 収容体
3a プラスチックフイルム(合成樹脂製のシート)
3A 溶着層
3B バリア層
4 スパウト
5 検知シート
3 収容体
3a プラスチックフイルム(合成樹脂製のシート)
3A 溶着層
3B バリア層
4 スパウト
5 検知シート
Claims (6)
- 柔軟な合成樹脂製のシートを重ねて溶着した収容体と、
前記収容体に溶着され、収容体内の収容物を注出可能にするスパウトと、
を有するスパウト付き収容体において、
前記合成樹脂製のシートに、厚さが70μm以下で毛細管力によって収容物を伝搬させる検知シートを被着したことを特徴とするスパウト付き収容体。 - 前記検知シートは、紙で構成されることを特徴とする請求項1に記載のスパウト付き収容体。
- 前記検知シートは、合成樹脂製のシートの表面に被着されることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト付き収容体。
- 前記合成樹脂製のシートは、溶着が可能な溶着層と、バリア性を備えたバリア層を備えており、前記検知シートは、前記溶着層とバリア層との間に介在するように被着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のスパウト付き収容体。
- 前記検知シートに、収容体に収容される収容物と反応して着色する反応薬剤を混入したことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパウト付き収容体。
- 前記検知シートは、収容体全体に被着されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスパウト付き収容体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006207811A JP2008030821A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | スパウト付き収容体 |
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Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=39120665
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2006207811A Pending JP2008030821A (ja) | 2006-07-31 | 2006-07-31 | スパウト付き収容体 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2008030821A (ja) |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001130597A (ja) * | 1999-11-05 | 2001-05-15 | Nihon Tetra Pak Kk | スパウト付紙パウチ及びその製造方法 |
JP2003080657A (ja) * | 2001-09-07 | 2003-03-19 | Daiki:Kk | 吸収体、シーツ及び包装材料並びにそれらの製造方法 |
JP2003146377A (ja) * | 2001-11-14 | 2003-05-21 | Otsuka Pharmaceut Factory Inc | ピンホール検知機能付き包装体 |
JP2005162239A (ja) * | 2003-12-01 | 2005-06-23 | Fujimori Kogyo Co Ltd | 包装袋及びその製造方法 |
-
2006
- 2006-07-31 JP JP2006207811A patent/JP2008030821A/ja active Pending
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