JP2005162239A - 包装袋及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 フレキシブルな袋の側部に補強手段が配されて自立性に優れる包装袋を連続生産が可能な構成とする。
【解決手段】 長手方向に沿って折込部4aが形成され、包装袋の両側部にあたる箇所で前記折込部4aを含む側が切り欠かれた底部フィルム4を2枚の胴部フィルム2,3の間に挟み込み、これら胴部フィルム2,3および底部フィルム4を重ね合わせ、互いに重ね合わせられた胴部フィルム2,3同士の間および胴部フィルム2,3と底部フィルム4との間を前記底部フィルム4のそれぞれの切欠部5の両側でフィルムの長手方向と直交する方向に沿って熱溶着して側部シール部16を形成し、前記切欠部5の両側の側部シール部16,16同士の間に形成された未シール部17に補強部材6を挿入し、該補強部材6を前記胴部フィルム2,3と熱溶着する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、フレキシブルでありながら自立性に優れる包装袋及びその製造方法に関する。
従来より、プラスチックフィルムやプラスチックフィルムをアルミ箔、紙などとラミネートして構成されるラミネートフィルム等を用いて、フレキシブルでありながら自立性に優れる包装袋(自立袋ともいう)が製造されている。例えば特許文献1には、底部フィルム(底構成部)の両側に胴部フィルム(胴構成部)を配置し、長尺のプラスチックフィルムから自立袋を製造する方法が記載されている。
この種の包装袋は、内容物が充填されていて且つ未開封であるときには自立性に優れている。しかし、袋を開封して内容物を一部取り出し、残量が少なくなると自立性が悪くなり、袋の中間で折れ曲がって袋の口が下を向き、内容物が漏れたりこぼれたりするおそれがある。特に袋の上部にプラスチック等からなる注出口を設けた場合等では、重心の位置がより上になって更に安定性が悪くなり、袋が倒れてしまうことがある。また、内容物が袋を傾けて内容物を注ぎ出すときに袋が折れ曲がると、所望の位置に内容物を注ぐことができず、こぼしてしまうおそれがある。
包装袋の自立性を向上させる方法として、例えば特許文献2には、袋が自立した際に垂直方向に伸びる辺に補強手段を設けた容器が記載されている。前記補強手段としては、当該明細書の段落0035〜0037に記載されているように、(イ)シート同士の溶着時に2枚のシート間に芯材を挟み込んで溶着する方法、(ロ)芯材をシートの外側から固定する方法、(ハ)2枚のシートを溶着した後に断面コ字状の補強手段を溶着部の外側から固定する方法、(ニ)シート同士の溶着時に溶着部を樋状に形成する方法、(ホ)溶着部を折り返して接着又は溶着する方法、(ヘ)2枚のシートを溶着した後に、断面コ字状であり内面に抜け止めとなる返りを有する補強手段を溶着部の外側から差し込む方法、(ト)溶着部の外側から2つ折り状の補強手段を挟み込む方法、が例示されている。
また、特許文献3には、袋の両側縁部および上縁部を熱可塑性樹脂を射出成形により接合し、強度の高い接合部を形成することによって袋の自立性の向上を図ったものが記載されている。
特許第2572499号公報 特開2000−335596号公報 特開2003−191964号公報
しかしながら、長尺のプラスチックフィルムから自立袋を連続的に製造する場合(例えば特許文献1に記載の方法など)、袋の側部はプラスチックフィルムの横方向(長手方向に直交する方向)に沿って形成される。このため、特許文献2に記載の方法によって袋の補強を行う場合、(イ)に記載の方法では、2枚のシートの間に芯材を位置決めして溶着する必要があり、溶着する前に芯材やシートの位置がずれるおそれがある。また、(ロ)に記載の方法では、芯材がシートの外側に突出して外観が悪いのみならず、袋から脱落するおそれがある。また、(ハ)〜(ト)に記載の方法では、プラスチックフィルムを横方向に切断して個々の袋体を形成した後に補強手段を設ける必要があり、補強手段の形成の自動化が難しく、煩雑な作業が必要になる。
また、特許文献3に記載の方法では、射出成形のため、長尺のプラスチックフィルムから連続的に自立袋を製造することができず、量産性に劣る。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、フレキシブルな袋の側部に補強手段が配されて自立性に優れるとともに、連続生産が可能で量産が容易な構成の包装袋及びその製造方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明は、長手方向に沿って折込部が形成され、包装袋の両側部にあたる箇所で前記折込部を含む側が切り欠かれた底部フィルムを2枚の胴部フィルムの間に挟み込み、これら胴部フィルムおよび底部フィルムを重ね合わせ、互いに重ね合わせられた胴部フィルム同士の間および胴部フィルムと底部フィルムとの間を前記底部フィルムのそれぞれの切欠部の両側でフィルムの長手方向と直交する方向に沿って熱溶着して側部シール部を形成し、前記切欠部の両側の側部シール部同士の間に形成された未シール部に補強部材を挿入し、該補強部材を前記胴部フィルムと熱溶着することを特徴とする包装袋の製造方法を提供する。
また、本発明は、包装袋の幅方向に沿って折込部が形成され、包装袋の両側部にあたる箇所で前記折込部を含む側が切り欠かれた底部フィルムと、この底部フィルムを挟み込むように重ね合わせられた2枚の胴部フィルムと、包装袋の両側部にあたる箇所で前記胴部フィルムの間に介装された補強部材とを有し、前記胴部フィルムと底部フィルムとを包装袋の両側部にあたる箇所で熱溶着してなる側部シール部が前記底部フィルムの切欠部の周縁を含んでおり、前記補強部材が、少なくとも前記切欠部において、前記底部フィルムと重なり合わないように前記側部シール部に沿って配設されていることを特徴とする包装袋を提供する。
本発明によれば、包装袋の製造時に、長尺のプラスチックフィルムの長手方向と直交する方向の外方から補強部材を側部シール部に沿って位置決めして挿入することができ、量産性に優れる。補強部材が、底部フィルムの切欠部において、底部フィルムと重なり合わないように側部シール部に沿って配設されているので、補強部材の挿入時に補強部材が底部フィルムの折込部にぶつかったり突き当たったりせず、補強部材の挿入を円滑に行うことができる。補強部材によって包装袋の保形性、自立性を向上し、包装袋が袋の中ほどで折れ曲がりにくくなるので、残量が少ない場合であっても、袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、袋を立てたりすることが容易にでき、内容物の漏れやこぼれを抑制することができる。
以下、最良の形態に基づき、図面を参照して本発明を説明する。
図1は、切欠部を有する底部フィルムの一例を示す斜視図である。図2(a)は、図1に示す底部フィルムの両側に2枚の胴部フィルムを重ね合わせる状態の一例を示す斜視図である。図2(b)は、図2(a)のA−A線に沿う断面図である。図3は、底部フィルムと胴部フィルムの熱溶着により形成された側部シール部に沿って補強部材を挿入する様子の一例を示す斜視図である。図4は、底部フィルムと胴部フィルムを重ね合わせて熱溶着することにより形成された包装袋前駆体を断裁する線を示す正面図である。図5(a)は、図4の包装袋前駆体から断裁された袋体を示す正面図である。図5(b)は、図5(a)のB−B線に沿う断面図である。図6(a)は、本発明の包装袋の第1形態例を示す正面図である。図6(b)は、図6(a)のC−C線に沿う断面図である。図6(c)は、図6(a)のD−D線に沿う断面図である。
図6(a),(b),(c)に示すように、本形態例の包装袋10は、該包装袋10の幅方向(図6(a)の左右方向)に沿って折込部4aが形成された底部フィルム4と、この底部フィルム4を挟み込むように重ね合わせられた2枚の胴部フィルム2,3の四方が、包装袋10の上部に形成された上部シール部13、包装袋10の底部に形成された底部シール部15、包装袋10の両側部に形成された側部シール部16,16によって熱溶着され、内部に内容物を収容するための収納空間7が形成された袋体1を有する。
図6(b)に示すように、包装袋10の上部シール部13では、胴部フィルム2,3の上縁部2a,3aの間に注出口11が挟み込まれて固着されている。注出口11は、キャップ12により開閉可能となっている。
図6(c)に示すように、この袋体1の両側部には、胴部フィルム2,3の間に補強部材6,6が介装されている。底部フィルム4は包装袋10の両側部にあたる箇所で折込部4aを含む側が切り欠かれており、側部シール部16,16の外側には突出しないようになっている。つまり、側部シール部16が底部フィルム4の切欠部5の周縁5aを含んでおり、補強部材6が、切欠部5において、底部フィルム4と重なり合わないように、側部シール部16に沿って配設されている。
胴部フィルム2,3および底部フィルム4として用いられるフィルムは、プラスチックフィルムやプラスチックフィルムをアルミ箔、紙などとラミネートして構成されるラミネートフィルム等の基材を用いることができる。底部フィルム4は、胴部フィルム2,3と同種の基材であってもよく、あるいは異なる基材であってもよい。
前記基材としては、単層のプラスチックフィルム、共押出により多層のプラスチックを積層させた積層フィルム、アルミ箔などの金属箔や紙等のシート、金属箔や紙等をプラスチックとラミネートしたラミネートフィルムなどが例示される。
プラスチックフィルムとしては、特に限定はないが、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂等が挙げられる。特に、片面に熱シール性を有する熱可塑性樹脂からなるシーラント層が設けられ、シーラント層の反対側の面はシーラント層を熱溶着する条件では熱溶着性を示さないものが好ましい。
前記基材は、必要に応じて酸素や水蒸気等のガスを遮断する機能を付与するため、ガスバリア層を設けることができる。ガスバリア層は、エチレン−ビニルアルコール共重合体(EVOH)層やポリ塩化ビニリデン系樹脂層の共押出、コーティングやラミネート、あるいはセラミック蒸着等によって形成することができる。
基材の厚さは、20〜900μmが好ましい。袋体の保形性や自立性の点ではより厚い基材が適するが、柔軟性や軽量性の点では薄い基材が好ましい。特に本発明では補強部材6を設けることにより、薄い基材であっても保形性、自立性を確保することができる。成形性や取扱い性から特に望ましい厚みは、100〜200μmの範囲である。
注出口11としては、例えば、胴部フィルム2,3と熱溶着が可能な熱可塑性樹脂から成形することにより、胴部フィルム2,3と直接熱貼着でき、注出口11を袋体1に確実に固着することができるので好ましい。もちろん、注出口11の固着に接着剤等を用いても良い。
補強部材6の形状は、袋体1の側部シール部16に沿った形状が好ましく、ここでは棒状となっている。補強部材6の成形は、射出成形や押出成形など種々の成形方法によって行うことができる。補強部材6は、溶着や接着等によって胴部フィルム2,3と接合することができる。補強部材6を構成する材料は、各種の熱可塑性樹脂やエンジニアリング樹脂、エラストマーとのブレンド品、共重合樹脂等が利用可能である。
補強部材6は、胴部フィルム2,3と熱溶着可能な熱可塑性樹脂からなることが好ましい。この場合、補強部材6を熱溶着によって胴部フィルム2,3と接合できるようになる。補強部材6を構成する熱可塑性樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ナイロンなどのポリアミド系樹脂、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂等が挙げられる。特に、胴部フィルム2,3のシーラント層を構成する熱可塑性樹脂と同種または同一の樹脂を補強部材6を構成する熱可塑性樹脂として選定すると、高い接合強度が得られるので好ましい。
なお、補強部材6の断面形状は、四角形状やメガネ型など、種々の形状であってよい。補強部材6の厚さは特に限定されるものではないが、袋本体の保形性や自立性を向上させる点では、例えば0.1〜5.0mm程度とすることができる。
次に、上述の包装袋10を製造する製造方法の一例について説明する。
図1〜図3に示すように、本形態例の包装袋の製造方法では、2枚の胴部フィルム2,3と、これら胴部フィルム2,3の間に重ね合わせられた1枚の底部フィルム4とにより、包装袋の袋体を形成する。胴部フィルム2,3および底部フィルム4は長尺のフィルムであり、該フィルムから製造される袋体の側部は、フィルムの長手方向と直交する方向(図2(a),(b)の上下方向)に沿って配されるようになっている。
ここでは胴部フィルム2,3は互いに幅が等しいフィルムが用いられている。
図1に示すように、底部フィルム4は、その長手方向に沿って折込部4aが形成されている。折込部4aは、底部フィルム4の長手方向と直交する方向の中央部に沿って延びている。さらにこの底部フィルム4には、前記折込部4aを含む側が切り欠かれた切欠部5が包装袋の両側部に該当する箇所に形成されている。
次いで、図2に示すように、底部フィルム4を2枚の胴部フィルム2,3の間に挟み込み、これら胴部フィルム2,3および底部フィルム4を重ね合わせる。図2(b)に示すように、底部フィルム4は、両縁部4b,4bが胴部フィルム2,3の一方の縁部2b,3b(図2の下側の縁部)と重なり合い、折込部4aが胴部フィルム2,3の長手方向と直交する方向の内側に向くように重ね合わせられる。
次いで、図3に示すように、互いに重ね合わせられた胴部フィルム2,3同士の間および胴部フィルム2,3と底部フィルム4との間を熱溶着することにより、袋の底部となる底部シール部15と、袋の両側部となる側部シール部16とを形成する。側部シール部16は、底部フィルム4の切欠部5の周縁5aを含むように、胴部フィルム2,3の長手方向と直交する方向に沿って形成される。つまり、各切欠部5の両側に側部シール部16,16を形成する。これら側部シール部16,16の間は、胴部フィルム2,3同士の間が溶着されず、未シール部17となる。未シール部17は、切欠部5によって底部フィルム4に形成された穴を通じて、胴部フィルム2,3の上縁部2a,3aと下縁部2b,3bとの間にわたって延びる貫通穴状になる。
さらに、この未シール部17に補強部材6を挿入し、該補強部材6を胴部フィルム2,3と接合する。補強部材6の挿入は、未シール部17の上側からでも(図3に示す状態)、未シール部17の下側からでも行うことが可能である。これにより、図4に示すようなシート状の包装袋前駆体20が得られる。
この包装袋前駆体20を図4に示す切断線X,Yに沿って断裁する。これにより、図5に示すように、袋体1が得られる。この際、補強部材6は、フィルムの長手方向と直交する方向に設定される切断線Yに沿う断裁によって、該補強部材6の長さ方向に沿って両断される。この断裁により、両断されたそれぞれの補強部材6が、包装袋前駆体20において互いに隣接する袋体1の側部の補強部材6となる。また、切欠部5の下方で胴部フィルム2,3と底部フィルム4とが重ね合わせられた部分18は、切断線Xに沿う断裁によって除去される。重ね合わせられた部分18は全部除去されることが好ましいが、補強部材6が硬くて切断しづらい場合などは、一部、残存させても良い。
さらに胴部フィルム2,3の上縁部2a,3aの間に注出口11を挟み込み、該上縁部2a,3aおよび注出口11を熱溶着して上部シール部13を形成し、袋体1の開口部14を密閉する。これにより、包装袋10が製造される。
以上のようにして製造された包装袋10は、底部フィルム4が開くことにより、フレキシブルでありながら自立性に優れる。包装袋10に収容できる内容物の種類は特に限定はないが、流動性を有するものが好適であり、例えば液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などを好適に収容することができる。包装袋10に開閉可能な注出口11が設けられているので、開封後に注出口11をキャップ12で密閉することにより、残った内容物を一時保管することが可能である。内容物の使用後に空となった包装袋10は、折り畳んだり丸めたりして容易に減容できるので廃棄性に優れ、環境保護に適している。補強部材6が袋の両側部に配設されることにより、包装袋10の保形性、自立性が向上され、包装袋10が中ほどで折れ曲がりにくくなるので、残量が少ない場合であっても、袋を傾けて内容物を注ぎ出したり、袋を自立させたりすることが容易にでき、内容物の漏れやこぼれを抑制することができる。
本形態例の包装袋の製造方法によれば、胴部フィルムの長手方向と直交する方向の外方から補強部材を側部シール部に沿って位置決めして挿入することにより、個々の袋体を切り出す前にフィルムの適切な位置に補強部材を配置することができる。従って、既存の製袋機を利用して、補強手段の挿入、接合の作業を自動化することが可能であり、量産性に優れる。
本形態例の包装袋によれば、補強部材が、少なくとも前記切欠部において、底部フィルムと重なり合わないように側部シール部に沿って配設されているので、補強部材の挿入時に補強部材が底部フィルムの折込部にぶつかったり突き当たったりせず、補強部材の挿入を円滑に行うことができる。もし底部フィルムに切欠部が形成されていない場合、補強部材が配設される部分には、胴部フィルム2枚のみが重なり合った箇所と、胴部フィルム2枚に加えて底部フィルムが重ね合わせられることによりフィルム4枚に相当する厚みを有する箇所とが存在し、フィルムの重なり合う枚数が変わるところ(付け根部)で充分な接合強度が得られなくなるおそれがある。これに対して本形態の包装袋においては、補強部材と重ね合わせられるフィルムの枚数が、付け根部を含む補強部材の主要部全体にわたって2枚となっており、袋体を構成するフィルムと補強部材との接合強度を高くすることができる。
以上、本発明を好適な実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で種々の改変が可能である。
例えば、補強部材は側部シール全体にわたって延設する必要はなく、上縁部近傍及び/または下縁部近傍において省略することができる。
また、側部シールや補強部材の形状は、上記形態例では直線状としたが、これらは特に限定されるものではない。
以下、袋体の幅が開口部に向かうにつれて狭くなるような形状となった改変例を、図7,図8を参照して説明する。図7,図8において、図1〜図6で用いた符号と同一の符号は、図1〜図6に示す構成と同一又は同様であることを示し、重複する説明を省略する。本改変例の包装袋の製造方法は、上述した包装袋の製造方法と同様であるが、側部シール部16は、収納空間7の幅が開口部14に向かうにつれて狭くなるように、上部が曲がった形状となっている。また、補強部材6は、側部シール部16の形状に沿うように、上部が2本の曲がり部6a,6aに分かれ、Y字状となったものとなっている。この補強部材6は、袋体1を断裁する際に、該補強部材6の長さ方向(Y字の縦棒の延びる方向)に沿って両断されることにより、包装袋10の側部に沿う形状になる。この結果得られる包装袋10は、図8に示すように、開口部14に向かうにつれて袋体1の幅が狭くなったものとなる。
図8に示す第2形態例の包装袋10の場合、袋体1の上部が注出口11に向かって漏斗のように幅狭になっているので、注出口11からの内容物の取り出しが容易である。
以下、更に他の改変を例示する。
上記形態例では、2枚の胴部フィルムの間に底部フィルムを一枚配置して包装袋を製造し、底部フィルムを包装袋の底部となし、包装袋の開口部は胴部フィルム同士の溶着により塞ぐようにしているが、本発明はこれに限定されるものではない。
例えば、2枚の胴部フィルムの間に、互いに対向するように2枚の底部フィルムを配置して包装袋を製造し、該底部フィルムがそれぞれ包装袋の底部および上端部となるようにしてもよい。
また、胴部フィルムと底部フィルムとが長手方向と直交する方向につながった一枚のフィルムであり、これを断面W字形に折りたたんで両側部を胴部、中央部を底部にする方法を採用することも可能である。
本発明によって製造される包装袋は、液体、粘稠物、粉体、小径の粒状物などの収容に好適に利用することができる。
切欠部を有する底部フィルムの一例を示す斜視図である。 (a)図1に示す底部フィルムの両側に2枚の胴部フィルムを重ね合わせる状態の一例を示す斜視図である。(b)A−A線に沿う断面図である。 側部シール部に沿って補強部材を挿入する様子の一例を示す斜視図である。 底部フィルムと胴部フィルムを重ね合わせて熱溶着することにより形成された包装袋前駆体を断裁する線を示す正面図である。 (a)袋体を示す正面図である。(b)B−B線に沿う断面図である。 (a)本発明の包装袋の第1形態例を示す正面図である。(b)C−C線に沿う断面図である。(c)D−D線に沿う断面図である。 側部シール部に沿って補強部材を挿入する様子の改変例を示し、側部シール部をフィルムの開口部側で湾曲した形状とした例を示す斜視図である。 本発明の包装袋の第2形態例を示す正面図である。
符号の説明
2,3…胴部フィルム、4…底部フィルム、4a…折込部、5…切欠部、5a…切欠部の周縁、6…補強部材、10…包装袋、16…側部シール部。

Claims (2)

  1. 長手方向に沿って折込部が形成され、包装袋の両側部にあたる箇所で前記折込部を含む側が切り欠かれた底部フィルムを2枚の胴部フィルムの間に挟み込み、これら胴部フィルムおよび底部フィルムを重ね合わせ、互いに重ね合わせられた胴部フィルム同士の間および胴部フィルムと底部フィルムとの間を前記底部フィルムのそれぞれの切欠部の両側でフィルムの長手方向と直交する方向に沿って熱溶着して側部シール部を形成し、前記切欠部の両側の側部シール部同士の間に形成された未シール部に補強部材を挿入し、該補強部材を前記胴部フィルムと熱溶着することを特徴とする包装袋の製造方法。
  2. 包装袋の幅方向に沿って折込部が形成され、包装袋の両側部にあたる箇所で前記折込部を含む側が切り欠かれた底部フィルムと、この底部フィルムを挟み込むように重ね合わせられた2枚の胴部フィルムと、包装袋の両側部にあたる箇所で前記胴部フィルムの間に介装された補強部材とを有し、前記胴部フィルムと底部フィルムとを包装袋の両側部にあたる箇所で熱溶着してなる側部シール部が前記底部フィルムの切欠部の周縁を含んでおり、前記補強部材が、少なくとも前記切欠部において、前記底部フィルムと重なり合わないように前記側部シール部に沿って配設されていることを特徴とする包装袋。
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