JP2009201643A - 使い捨て吸収性物品 - Google Patents
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Abstract
【課題】容易に製造でき、固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる使い捨て吸収性物品を提供する。
【解決手段】表面シート3と裏面シート4と吸収体5とから吸収性物品本体2を形成する。この吸収性物品本体2に幅方向折畳線6を設ける。吸収性物品本体2は、幅方向折畳線6を基準に形成した前側部7および後側部8を有する。幅方向折畳線6の両端部に端折畳線9を設ける。また、吸収性物品本体2に、前側部7および後側部8の側端部から端折畳線9の内端部へ向かって延びるパネル折畳線11にて折畳み可能なパネル部12を形成する。このパネル部12は、端折畳線9を基準に形成した前側パネル部13および後側パネル部14を有する。後側パネル部14は、表面シート3側の一部にパネル折畳線11に沿って形成した後側接合部15を有し、この後側接合部15を後側部8の表面シート3側に接合する。
【選択図】図1
【解決手段】表面シート3と裏面シート4と吸収体5とから吸収性物品本体2を形成する。この吸収性物品本体2に幅方向折畳線6を設ける。吸収性物品本体2は、幅方向折畳線6を基準に形成した前側部7および後側部8を有する。幅方向折畳線6の両端部に端折畳線9を設ける。また、吸収性物品本体2に、前側部7および後側部8の側端部から端折畳線9の内端部へ向かって延びるパネル折畳線11にて折畳み可能なパネル部12を形成する。このパネル部12は、端折畳線9を基準に形成した前側パネル部13および後側パネル部14を有する。後側パネル部14は、表面シート3側の一部にパネル折畳線11に沿って形成した後側接合部15を有し、この後側接合部15を後側部8の表面シート3側に接合する。
【選択図】図1
Description
本発明は、子供用、大人用あるいは失禁用の使い捨て吸収性物品に関する。
従来、この種の使い捨て吸収性物品は、例えば尿等の液状排泄物を吸収し、この使い捨て吸収性物品から外部への液状排泄物の漏出を防止するものであり、軟便や固形便等の固形状排泄物は吸収し難く、前記使い捨て吸収性物品内部で固形状排泄物を保持できずに漏出してしまう。
そこで、例えば、開口部の形成、袋体の配設、複数の弾性体の配設等をすることにより、使い捨て吸収性物品内に空間を形成し、固形状排泄物を使い捨て吸収性物品内で保持できるように構成されたものがいくつか提案されている。しかし、これらの使い捨て吸収性物品は、構成が複雑になってしまうため、容易に製造できないものが多い。
そして、容易に製造できるものとしては、使い捨て吸収性物品の幅方向の両側部の一定部分をある長さだけ前記使い捨て吸収性物品の内側へ折り込んでポケットを形成し、このポケットの折り込んだ部分にて構成されるパネル状部分の対面接触する対面表面同士を相互に例えば接合等により固定した使い捨て吸収性物品が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特開昭50−33044号公報(第2,3頁、図1,2)
しかしながら、上述した特許文献1の使い捨て吸収性物品では、この使い捨て吸収性物品を装着者の脚周りに密着させるために股間幅をある程度狭く形成する必要があり、股間幅を狭く形成することにより、排泄物を保持し難くなるので、排泄物が漏出し易くなってしまう問題が考えられる。
また、パネル状部分の対面表面同士が相互に固定されているので、ポケットの形状を安定させられるが、展開させて前記ポケットの内部に空間を形成し難く、固形状排泄物を前記ポケットに流入させ難いので、固形状排泄物を確実に保持できない問題が考えられる。
本発明はこのような点に鑑みなされたもので、容易に製造でき、固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる使い捨て吸収性物品を提供する。
請求項1に記載された使い捨て吸収性物品は、内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、これら表面シートおよび裏面シートの間に位置する吸収体とから形成される吸収性物品本体を備え、この吸収性物品本体は、幅方向に沿った幅方向折畳線と、この幅方向折畳線を基準に形成された前側部および後側部とを有し、前記幅方向折畳線は、両端部に端折畳線を有し、前記吸収性物品本体は、この吸収性物品本体の幅方向の両側縁部に位置する前記前側部および前記後側部の側端部から前記吸収性物品本体の内側に位置する前記端折畳線の内端部へ向かって延びるパネル折畳線にて前記表面シート側へ折畳み可能なパネル部が形成され、前記パネル部は、前記端折畳線を基準に形成された前側パネル部および後側パネル部を有し、この後側パネル部は、前記表面シート側の一部に前記パネル折畳線に沿って形成された後側接合部を有しこの後側接合部が前記後側部の前記表面シート側に接合されているものである。
請求項2に記載された使い捨て吸収性物品は、前側パネル部は、表面シート側の一部にパネル折畳線に沿って形成された前側接合部を有しこの前側接合部が前側部の前記表面シート側に接合されているものである。
請求項3に記載された使い捨て吸収性物品は、パネル部は、吸収性物品本体の幅方向の側縁部に位置する前側パネル部および後側パネル部の側端部から端折畳線へ向かって延びる内パネル折畳線にて裏面シート側へ折畳み可能な内パネル部が形成され、この内パネル部は、前記端折畳線を基準に形成された前側内パネル部および後側内パネル部を有し、この後側パネル部は、裏面シート側の一部に前記内パネル折畳線に沿って形成された内側接合部を有しこの内側接合部が後側パネル部の前記裏面シート側に接合されているものである。
請求項1に記載された発明によれば、パネル折畳線にてパネル部が形成され、このパネル部の後側パネル部が後側接合部を有していることにより、前記パネル部を前記パネル折畳線にて表面シート側へ折畳み、前記後側接合部を後側部に接合するだけで製造できるので、容易に製造できる。
また、前記後側接合部が前記後側部に接合されていることにより、パネル部が外側方向に開き過ぎ難く、前側部と前記後側部と前記パネル部とによって空間を確実に形成できるので、固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる。
請求項2に記載された発明によれば、前側パネル部は前側接合部を有し、この前側接合部が前側部に接合されていることにより、前記前側パネル部が外側方向に開き過ぎ難く、前記前側部と後側部とパネル部とによって空間をより確実に形成できるので、固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる。
請求項3に記載される発明によれば、パネル部に内パネル部が形成され、この内パネル部が内側接合部を有し、この内側接合部が後側パネル部に接合されていることにより、前記パネル部の形状が安定し易いので、前側部と後側部と前記パネル部とによって空間をより確実に形成できる。
また、前記内パネル部が装着者の脚周りに密着し易いので、固形状排泄物の漏出をより確実に防止できる。
以下、本発明の第1の実施の形態の構成について図1または図2を参照しながら詳細に説明する。
図1に示される使い捨て吸収性物品1は、図示しない例えばおむつ等のパンツ型吸収性物品の内面側に配設してインナとして使用される。
この使い捨て吸収性物品1は、略矩形状の吸収性物品本体2を備えている。この吸収性物品本体2は、使い捨て吸収性物品1を装着した際に内面側に位置する略矩形状の表面シート3と、外側面に位置する略矩形状の裏面シート4と、これら表面シート3および裏面シート4の間に位置する略矩形状の吸収体5とから形成されている。
また、表面シート3および裏面シート4は、表面シート3と裏面シート4との間に吸収体5を封着するように表面シート3が裏面シート4に接合されている。
表面シート3は、透液性および通気性を有しかつ肌着に近い感触のもので、例えば織布、不織布、多孔性フィルム、合成繊維等シート材にて形成される。このようなシート材にて形成されることにより、尿等の液状の排泄物を吸収体5へ透過するとともに、身体に直接接触しても不快感を与え難いので好ましい。
裏面シート4は、吸収体5側に位置する図示しない液不透過性シートと、外面側に位置する図示しない繊維状シートとから形成されている。
液不透過性シートは、吸収体5が吸収した液状の排泄物の裏面シート4からの漏出を防止するもので、例えばポリエチレン等の不透液性または疎水性でありかつ透湿性を有するシート材にてフィルム状に形成されている。このようなシート材にて形成されることにより、液不透過性シートにて裏面シート4からの液状排泄物の漏出を防止できるので好ましい。
繊維状シートは、液不透過性シートの外側を覆って装着感を向上させるためのものであり、例えば織布や不織布等のシート材にて形成され、スパンボンドやSMS(スパンボンド・メルトブローン・スパンボンド)の不織布のシート材にて形成されるとより好ましい。また、繊維状シートが硬くなりすぎると装着感が悪化するので、繊維状シートの目付は、10〜30g/m2が好ましい。さらに、液不透過性シートが排泄液等の液体の裏面シート4からの漏出を防止するので、繊維状シートは、装着感を向上できるシート材であれば、親水性または疎水性のどちらでもよい。
吸収体5は、表面シート3および裏面シート4と形状および大きさが殆ど同じである。また、例えばパルプを主とする材料であって、一部に高分子吸収体等の物質を含んだ材料にてシート状に形成され、液状の排泄物等を充分に吸収する。
吸収性物品本体2は、吸収性物品本体2の長手方向の略中心を通り、幅方向に沿った幅方向折畳線6を有している。また、吸収性物品本体2は、この幅方向折畳線6を基準に前側部7および後側部8が形成されている。前側部7は、使い捨て吸収性物品1の装着時に装着者の腹側となる部分であり、後側部8は、背側となる部分である。
さらに、幅方向折畳線6の両端部には、所定の長さの端折畳線9がそれぞれ設けられている。なお、この端折畳線9の長さは、適宜設定できる。
吸収性物品本体2は、この吸収性物品本体2の幅方向の両端部に位置する前側部7および後側部8の側端部から吸収性物品本体2の内側に位置する端折畳線9の内端部へ向かって前側部7および後側部8の側端部に対して傾斜状に延びるパネル折畳線11が設けられ、このパネル折畳線11にて略三角形状のパネル部12が形成されている。
このパネル部12は、パネル折畳線11にて表面シート3側に折畳み可能である。また、パネル部12には、端折畳線9を基準に略三角形状の前側パネル部13および後側パネル部14が形成されている。これら前側パネル部13および後側パネル部14は、使い捨て吸収性物品1の装着時に、少なくとも一部が装着者の脚周りに接触し、特に端折畳線9の近傍が接触し易い。
後側パネル部14の表面シート3側の一部には、パネル折畳線11に沿って後側接合部15が形成されている。
また、この後側接合部15は、後側部8の表面シート3側に接合されており、後側接合部15が接合されることにより、使い捨て吸収性物品1は、図2に示されるように、パネル部12が表面シート3側へ折畳まれた状態に維持され、使い捨て吸収性物品1内には、前側部7と後側部8とパネル部12とによって空間が形成される。
後側接合部15は、後側パネル部14の表面シート3側の一部がパネル折畳線11に沿って形成されていれば、その範囲は、後側接合部15を接合した際にパネル部12が折畳まれた状態を維持できる程度の範囲で適宜設定できる。また、パネル折畳線11に平行な構成には限定されず、例えば、吸収性物品本体2の外側へ向かって幅広となる構成等でもよい。さらに、後側接合部15が連続的に形成された構成には限定されず、間欠的に形成された構成等でもよい。
後側接合部15の接合方法は、後側接合部15を後側部8の表面シート3側に接合できる方法であればよく、例えば、ホットメルト接着剤、熱融着、超音波接着等の方法から適宜選択できる。
なお、前側パネル部13と後側パネル部14とは接合されていない。このように接合されていない構成とすることにより、使い捨て吸収性物品1が展開し易いので好ましい。
そして、使い捨て吸収性物品1は、前側部7および後側部8の表面シート3側が対向するように幅方向折畳線6にて折畳まれ、前側部7および前側パネル部13の表面シート3側が対向しかつ後側部8および後側パネル部14の表面シート3側が対向するようにパネル部12がパネル折畳線11にて表面シート3側へ折畳まれた折畳状態に折畳み可能である。
なお、上記の第1の実施の形態では、吸収体5と表面シート3と裏面シート4との大きさおよび形状が殆ど同じである構成としたが、このような構成にすることにより、表面シート3と裏面シート4と吸収体5とによってパネル部12が形成できるので、パネル部12を折畳んだ際にパネル部12の形状が安定し易く、使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し易いので好ましい。ここで、表面シート3および裏面シート4の幅方向の長さを吸収体5の幅方向の長さより長くし、吸収性物品本体2の幅方向の両側縁部に表面シート3および裏面シート4にてフラップ部を形成する構成としてもよいが、このフラップ部のみによってパネル部12を形成すると、シート状の表面シート3および裏面シート4のみでは、パネル部12を折畳んだ際にパネル部12の形状が安定せず、使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し難い。したがって、吸収性物品本体2の幅方向の両側縁部にフラップ部を形成する構成であっても、パネル部12の一部には吸収体5が配設された方がよい。
また、吸収体5にある程度の厚みがあると、この吸収体5によりパネル部12の形状を安定させ易いので、シート状のものより綿状のフラップパルプにて吸収体5を形成することが好ましい。
さらに、裏面シート4の外面側に繊維状シートを設けた構成としたが、このような構成とすることにより、例えば柔軟性や柔軟性等の風合いが良好で装着感を向上できるので好ましいが、このような構成には限定されず、繊維状シートを設けなくてもよい。
また、幅方向折畳線6は、吸収性物品本体2の長手方向の略中心を通る構成としたが、このような構成に限定されない。
次に、上記第1の実施の形態の作用を説明する。
使い捨て吸収性物品1の製造に際しては、まず、表面シート3と裏面シート4と吸収体5とから吸収性物品本体2を形成する。
また、この吸収性物品本体2に幅方向折畳線6と端折畳線9とパネル折畳線11とを形成する。
さらに、パネル部12をパネル折畳線11にて、前側部7および前側パネル部13の表面シート3側が対向しかつ後側部8および後側パネル部14の表面シート3側が対向するようにパネル部12をパネル折畳線11にて表面シート3側へ折畳む。
そして、後側パネル部14の後側接合部15を後側部8の表面シート3側に接合する。
このように製造された使い捨て吸収性物品1は、例えばおむつ等のパンツ型吸収性物品の内面側に配設してインナとして使用される。
この使い捨て吸収性物品1の装着に際しては、まず、使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開し、前側部7と後側部8とパネル部12とによって、両側部の両パネル部12間の幅方向折畳線6近傍に空間を形成する。
使い捨て吸収性物品1内に空間を形成した状態で、使い捨て吸収性物品1をパンツ型吸収性物品の内面側に配設する。
使い捨て吸収性物品1が配設されたパンツ型吸収性物品を装着者が装着する。
装着状態では、パネル部12の少なくとも一部が装着者の脚周りに接触し、使い捨て吸収性物品1内の空間が装着者の股下部分に位置する。
装着者の液状排泄物および固形状排泄物は、使い捨て吸収性物品1の空間に流入し、吸収体5にて液状排泄物を吸収して、使い捨て吸収性物品1内の空間にて固形状排泄物を保持する。
さらに、使用中に使い捨て吸収性物品1からパンツ型吸収性物品側へ排泄物が漏出しなかった場合は、使い捨て吸収性物品1をパンツ型吸収性物品から取外し、未使用の使い捨て吸収性物品1を再びパンツ型吸収性物品の内面側に配設して使用できるので、交換作業が容易であり、経済的にも良好である。
そして、使い捨て吸収性物品1は、パネル折畳線11にてパネル部12が形成され、このパネル部12が後側接合部15を有していることにより、パネル部12をパネル折畳線11にて表面シート3側へ折畳み、後側接合部15を後側部8に接合するだけで製造できるので、容易に製造できる。
また、後側接合部15が後側部8に接合されていることにより、折畳状態から展開してもパネル部12が吸収性物品本体2の外側方向に開き過ぎ難い。したがって、使い捨て吸収性物品1の装着時に前側部7と後側部8とパネル部12とによって使い捨て吸収性物品1内に空間を確実に形成できるので、この空間内にて固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる。
ここで、後側パネル部14の表面シート3側全体に後側接合部15が形成され、この後側接合部15が後側部8の表面シート3側に接合されると、後側部8は殆ど展開できないので、使い捨て吸収性物品1が装着し難くかつ使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し難くなる。したがって、後側パネル部14の表面シート3側の一部にパネル折畳線11に沿って後側接合部15が形成され、この後側接合部15が後側部8の表面シート側に接合されることにより、使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開し易いので、使い捨て吸収性物品1が装着し易くかつ使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し易い。
また、前側パネル部13と後側パネル部14とを接合すると、使い捨て吸収性物品1が折畳状態から展開し難いので使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し難くなってしまう。さらに、前側パネル部13および後側パネル部14の少なくとも一部が装着者の脚周りに接触するので、前側パネル部13と後側パネル部14とを接合するとその接合部分が硬くなり装着感が悪化してしまう。したがって、前側パネル部13と後側パネル部14とを接合しないことにより、使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開し易いので、使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し易く、パネル部12が硬くならないので、装着感の悪化を防止できる。
次に、第2の実施の形態を図3または図4を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図3に示されるように、前側パネル部13には、後側パネル部14に形成された後側接合部15と同様に表面シート3側の一部にパネル折畳線11に沿って前側接合部16が形成されている。
また、後側接合部15は後側部8の表面シート3側に接合され、前側接合部16は、後側接合部15と同様に前側部7の表面シート3側に接合される。
そして、図4に示されるように、前側部7と後側部8とパネル部12とによって使い捨て吸収性物品1内に空間が形成される。
前側接合部16は、後側接合部15と同様にその範囲が適宜設定でき、また、パネル折畳線11に平行な構成には限定されない。さらに、前側接合部16が連続的に形成された構成には限定されず、間欠的でもよい。前側接合部16の接合方法は、例えば、ホットメルト接着剤、熱融着、超音波接着等の方法から適宜選択できる。
また、後側接合部15および前側接合部16の範囲や形状、接合方法が同じ構成とすることにより、接合作業が容易になるので好ましいが、このような構成には限定されず、それぞれ異なった構成でもよい。
使い捨て吸収性物品1の前側パネル部13は、前側接合部16を有し、この前側接合部16が前側部7に接合されていることにより、装着時に使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開しても後側パネル部14と同様に前側パネル部13が外側方向に開き過ぎ難く、パネル部12の形状が安定し易い。したがって、前側部7と後側部8とパネル部12とによって使い捨て吸収性物品1内に空間をより確実に形成できるので、この空間内にて固形状排泄物を確実に保持して漏出を防止できる。
ここで、前側パネル部13の表面シート3側全体に前側接合部16が形成され、この前側接合部16が前側部7の表面シート3側に接合されると、前側部7は殆ど展開できないので、使い捨て吸収性物品1が装着し難くかつ使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し難くなる。したがって、前側パネル部13の表面シート3側の一部にパネル折畳線11に沿って前側接合部16が形成され、この前側接合部16が前側部7に接合されることにより、使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開し易いので、使い捨て吸収性物品1が装着し易くかつ使い捨て吸収性物品1内に空間を形成し易い。
次に、第3の実施の形態を図5または図6を参照して説明する。なお、上記の実施の形態と同一の構成および作用については、同一符号を付してその説明を省略する。
図5(a)は、使い捨て吸収性物品1の表面シート3側を示し、パネル部12は、吸収性物品本体2の幅方向の側縁部に位置する前側パネル部13および後側パネル部14の側端部から端折畳線9へ向かって前側パネル部13および後側パネル部14の側端部に対して傾斜状に延びる内パネル折畳線17が設けられ、この内パネル折畳線17にて略三角形状の内パネル部18が形成されている。
この内パネル部18は、端折畳線9を基準に略三角形状の前側内パネル部19および後側内パネル部20が形成されており、これら前側内パネル部19および後側内パネル部20は、使い捨て吸収性物品1の装着時に、装着者の脚周りに接触する。また、内パネル部18は、内パネル折畳線17にて前側パネル部13および前側内パネル部19の裏面シート4側が対向しかつ後側パネル部14および後側内パネル部20の裏面シート4側が対向するように、裏面シート4側へ折畳み可能である。
図5(b)は、使い捨て吸収性物品1の裏面シート4側を示し、使い捨て吸収性物品1の後側内パネル部20は、裏面シート4側の一部に内パネル折畳線17に沿って内側接合部21が形成されている。また、この内側接合部21は、後側パネル部14の裏面シート4側に接合される。
そして、図6に示されるように、後側接合部15が後側部8の表面シート3側に接合され、内側接合部21が後側パネル部14の裏面シート4側に接合された使い捨て吸収性物品1は、前側部7と後側部8とパネル部12とによって使い捨て吸収性物品1内に空間が形成される。
なお、内側接合部21は、後側接合部15および前側接合部16と同様にその範囲が適宜設定でき、また、内パネル折畳線17に平行な構成には限定されない。また、内側接合部21が連続的に形成された構成には限定されず、間欠的でもよい。内側接合部21の接合方法は、例えば、ホットメルト接着剤、熱融着、超音波接着等の方法から適宜選択できる。
後側接合部15および内側接合部21とは、同じ接合方法にて接合することにより、接合作業が容易になるので好ましいが、異なる接合方法にて接合してもよい。
使い捨て吸収性物品1は、パネル部12に内パネル部18が形成され、この内パネル部18が内側接合部21を有し、この内側接合部21が後側内パネル部20に接合されていることにより、装着時に使い捨て吸収性物品1を折畳状態から展開しても、パネル部12の形状が安定し易いので、前側部7と後側部8とパネル部12とによって使い捨て吸収性物品1内に空間をより確実に形成できる。
また、内パネル部18が装着者の脚周りに密着し易く装着者と使い捨て吸収性物品1との間に隙間ができ難いので、固形状排泄物をより確実に使い捨て吸収性物品1内に保持して漏出を防止できる。
なお、第3の実施の形態では、内側接合部21を後側内パネル部20に形成した構成としたが、例えば内側接合部21を前側内パネル部19に形成する構成や、内側接合部21を前側内パネル部19および後側内パネル部20の両方に形成する構成等にすることもできる。
1 使い捨て吸収性物品
2 吸収性物品本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
6 幅方向折畳線
7 前側部
8 後側部
9 端折畳線
11 パネル折畳線
12 パネル部
13 前側パネル部
14 後側パネル部
15 後側接合部
16 前側接合部
17 内パネル折畳線
18 内パネル部
19 前側内パネル部
20 後側内パネル部
21 内側接合部
2 吸収性物品本体
3 表面シート
4 裏面シート
5 吸収体
6 幅方向折畳線
7 前側部
8 後側部
9 端折畳線
11 パネル折畳線
12 パネル部
13 前側パネル部
14 後側パネル部
15 後側接合部
16 前側接合部
17 内パネル折畳線
18 内パネル部
19 前側内パネル部
20 後側内パネル部
21 内側接合部
Claims (3)
- 内面側に位置する表面シートと、外面側に位置する裏面シートと、これら表面シートおよび裏面シートの間に位置する吸収体とから形成される吸収性物品本体を備え、
この吸収性物品本体は、幅方向に沿った幅方向折畳線と、この幅方向折畳線を基準に形成された前側部および後側部とを有し、
前記幅方向折畳線は、両端部に端折畳線を有し、
前記吸収性物品本体は、この吸収性物品本体の幅方向の両側縁部に位置する前記前側部および前記後側部の側端部から前記吸収性物品本体の内側に位置する前記端折畳線の内端部へ向かって延びるパネル折畳線にて前記表面シート側へ折畳み可能なパネル部が形成され、
前記パネル部は、前記端折畳線を基準に形成された前側パネル部および後側パネル部を有し、
この後側パネル部は、前記表面シート側の一部に前記パネル折畳線に沿って形成された後側接合部を有しこの後側接合部が前記後側部の前記表面シート側に接合されている
ことを特徴とする使い捨て吸収性物品。 - 前側パネル部は、表面シート側の一部にパネル折畳線に沿って形成された前側接合部を有しこの前側接合部が前側部の前記表面シート側に接合されている
ことを特徴とする請求項1記載の使い捨て吸収性物品。 - パネル部は、吸収性物品本体の幅方向の側縁部に位置する前側パネル部および後側パネル部の側端部から端折畳線へ向かって延びる内パネル折畳線にて裏面シート側へ折畳み可能な内パネル部が形成され、
この内パネル部は、前記端折畳線を基準に形成された前側内パネル部および後側内パネル部を有し、
この後側パネル部は、裏面シート側の一部に前記内パネル折畳線に沿って形成された内側接合部を有しこの内側接合部が後側パネル部の前記裏面シート側に接合されている
ことを特徴とする請求項1または2記載の使い捨て吸収性物品。
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JP2008045722A Pending JP2009201643A (ja) | 2008-02-27 | 2008-02-27 | 使い捨て吸収性物品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009201643A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011027777A1 (ja) | 2009-09-01 | 2011-03-10 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
JP2020171439A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
-
2008
- 2008-02-27 JP JP2008045722A patent/JP2009201643A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2011027777A1 (ja) | 2009-09-01 | 2011-03-10 | 矢崎総業株式会社 | コネクタ |
JP2020171439A (ja) * | 2019-04-09 | 2020-10-22 | 花王株式会社 | 吸収性物品 |
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