JPH11123207A - 吸収性物品 - Google Patents

吸収性物品

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JPH11123207A
JPH11123207A JP9308139A JP30813997A JPH11123207A JP H11123207 A JPH11123207 A JP H11123207A JP 9308139 A JP9308139 A JP 9308139A JP 30813997 A JP30813997 A JP 30813997A JP H11123207 A JPH11123207 A JP H11123207A
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JP
Japan
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sheet
absorbent article
hydrophilic
disposed
absorber
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Application number
JP9308139A
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English (en)
Inventor
Kinya Asai
欣哉 朝井
Sachiko Nakazawa
幸子 中澤
Shigemi Iijima
茂美 飯島
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New Oji Paper Co Ltd
Original Assignee
Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 乳児用、又は失禁者用として供される使いす
ておむつなどに使用される吸収性物品を提供する。 【解決手段】 液透過性のトップシ−トと、液不透過性
のバックシ−トと、これら両シ−トの間に配置され、且
つ両面に親水性シートを配置した吸収体と、前記吸収体
の長手方向の両側縁から外側に延出するサイドフラップ
を有する吸収性物品において、前記サイドフラップは、
前記バックシ−トが吸収体の両側縁から延出する部分
と、その上に配置されたサイドシ−トから形成されてお
り、更に前記吸収体の長手方向両側縁に沿って、前記親
水性シートが位置するトップシ−ト上に、サイドシ−ト
により、内向きに配置された第1立体ギャザーと、外向
きに配置された第2立体ギャザーとが形成されているこ
とを特徴とする吸収性物品。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収性物品に関す
るもので、乳児用、又は失禁者用として供される使いす
ておむつなどに使用される吸収性物品に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来の吸収性物品の一つである使いすて
おむつは、液透過性のトップシ−トと液不透過性のバッ
クシ−トの間に、綿状パルプ、高吸収性ポリマー(以下
SAPという)、親水性シ−ト等からなる吸収体を配置
した構成になっており、尿は表面シートを通って吸収体
に吸収される。近年、紙おむつは使いやすさと物流コス
ト削減の観点から薄型化、コンパクト化が進み、その結
果として吸収体に用いられている体積の大きい綿状パル
プの使用割合を減らし、体積が小さく吸収容量の大きい
SAPの割合を増やす傾向にある。
【0003】しかしながら、SAPは尿や体液を吸収す
る速度が遅いため、SAPの割合の高い薄型吸収体から
構成される使いすておむつは、表面シ−トから尿や体液
を吸収する速度(以下、吸収速度という)が遅くなり、
そのため紙おむつから尿や体液が漏れ出すという問題が
生じている。
【0004】この薄型吸収体の吸収速度の低下による漏
れという問題点を解決するための一つの方法として、吸
収性物品の側部に沿って立体ギャザーを配置して対応す
ることが一般的に行われている。例えば、弾性収縮性レ
グギャザーと前記レグギャザーに隣接して内向きに立体
ギャザーを配置したもの(特公平6ー93901号公
報)、立体ギャザーを外向きに配置したもの(特開昭6
2ー223303号公報)などが提案されている。
【0005】また、立体ギャザーを2つ配置して、多量
な尿等の排泄に対しても、より漏れを減少させようとい
う提案がある。例えば、2つの立体ギャザーの起立線が
異なるもの(特開平2ー174845号公報、特開昭6
3ー21901号公報)、立体ギャザーを別部材で構成
するもの(特開平3ー218752号公報)、立体ギャ
ザーの起立線を吸収体の外に配置したもの(特開平4ー
218159号公報)、立体ギャザーの起立線を吸収体
上に配置し、立体ギャザーをトップシートで構成したも
の(実開平5ー51324号公報)などが提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
特公平6ー93901号公報、特開昭62ー22330
3号公報に記載されているものの場合、立体ギャザーが
1つしか配備されていないため、多量の尿等の排泄物の
漏れ防止には充分とはいえない。
【0007】また、特開平2ー174845号公報、特
開昭63ー21901号公報に記載されている2つの立
体ギャザーの起立線が異なるものでは、2つの立体ギャ
ザーの間が吸収性能を持たないので、尿等の排泄物が溜
まると着用者の動きにより漏れる可能性がある。特開平
3ー218752号公報に記載されているものでは立体
ギャザーを別部材で形成するために、別部材の切断・貼
付け等の複雑な加工工程が必要となり製造上好ましくな
い。特開平4ー218159号公報に記載されている立
体ギャザーの起立線を吸収体の外に配置したものでは、
立体ギャザーを越えてしまった尿等に対する吸収性能を
持たず、漏れにつながる可能性がある。
【0008】実開平5ー51324号公報に記載されて
いる立体ギャザーの起立線を吸収体上に配置し、立体ギ
ャザーをトップシートで形成したものでは、吸収体が立
体ギャザーで区切られるために、着用者からの尿等が直
接触れる吸収体の表面積が小さくなり、吸収体の持つ吸
収性能を充分に発揮できず漏れにつながる可能性があ
る。また、吸収体上に立体ギャザーが配置されているた
めに嵩張り、特に股下部においてのフィット性が悪くな
る。また、立体ギャザーを親水性のトップシートで形成
しているために、立体ギャザーによる防漏効果が充分に
発揮できない。
【0009】本発明は、上記のような立体ギャザーを備
えた吸収性物品における上記の問題点を解決することを
目的とするものである。すなわち、薄型吸収体の吸収速
度の低下による尿等の漏れを防止する効果に優れ、効率
よく製造することのできる吸収性物品を提供することを
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
(1)本発明は、液透過性のトップシ−トと、液不透過
性のバックシ−トと、これら両シ−トの間に配置され、
且つ両面に親水性シートを配置した吸収体と、前記吸収
体の長手方向の両側縁から外側に延出するサイドフラッ
プを有する吸収性物品において、前記サイドフラップ
は、前記バックシ−トが吸収体の両側縁から延出する部
分と、その上に配置されたサイドシ−トから形成されて
おり、更に前記吸収体の長手方向両側縁に沿って、前記
親水性シートが位置するトップシ−ト上に、サイドシ−
トにより、内向きに配置された第1立体ギャザーと、外
向きに配置された第2立体ギャザーとが形成されている
ことを特徴とする吸収性物品に存する。
【0011】(2)また、本発明は、前記立体ギャザー
は、前記サイドフラップの側縁から吸収体上にかけて配
置されたサイドシ−トを途中で折り返し、折り返し点に
弾性体を伸長状態で配置し、吸収体の両側縁から延出す
る親水性シート上に位置するトップシ−トとの接合領域
の境界線を起立点として内側を向いた第1立体ギャザー
を形成し、更に前記サイドシ−トの折り返された部分の
側縁部に弾性体を伸長状態で配置し、折り返された部分
のサイドシ−トの、前記第1立体ギャザーの起立点に位
置する部分を接着して起立点とし、外側を向いた第2立
体ギャザーが形成されていることを特徴とする前記
(1)の吸収性物品に存する。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の吸収性物品は、液透過性
のトップシ−トと、液不透過性のバックシ−トと、これ
ら両シ−トの間に配置され、且つ両面に親水性シートを
配置した吸収体と、前記吸収体の長手方向の両側縁から
外側に延出するサイドフラップからなり、さらに前記吸
収体の両側縁から延出する親水性シートが位置するトッ
プシ−ト上に、サイドシ−トにより、内向きに配置され
た第1立体ギャザーと、外向きに配置された第2立体ギ
ャザーとが形成されている。この場合、サイドシートと
しては、立体ギャザーを形成する部分を液不透過性と
し、サイドフラップを形成する部分を液透過性としたも
のを用い、立体ギャザーの起立点を吸収体の両側縁から
延出した親水性シート上のトップシート上に設けること
により、尿が第2立体ギャザーを越えた場合でも親水性
シートにより吸収され、親水性シートを通じて再び吸収
体へと誘導、吸収されるため、防漏性の高い吸収性物品
を提供することができる。
【0013】また、嵩高くなる吸収体上に立体ギャザー
を配置していないために空間的な余裕が生じ、着用者と
吸収体の間で立体ギャザーがつぶされにくく、更に、嵩
が低いティッシュ等の親水性シート上に立体ギャザーを
配置したことにより、特に股下部においてのフィット性
に優れたものになり、防漏性の高い吸収性物品を提供す
ることができる。
【0014】また、前記第1、第2立体ギャザーは、前
記サイドフラップの側縁から吸収体上にかけて配置した
サイドシ−トを途中で折り返して形成するために、サイ
ドフラップから連続したシートによる形成が可能とな
り、単一或いは複数の別部材を用いて立体ギャザーを形
成する製造方法に比べて、切断・貼合せ工程が減るた
め、工程が簡素化され、製造上好ましい。また、吸収体
側縁部から延出した親水性シートを、特に脚周り開口部
においてトリムとして切断・除去する必要がないので、
工程が簡素化され、製造速度の向上につながり、製造上
好ましい。さらに、立体ギャザーを親水性のトップシー
トでなく、疎水性或いは撥水性のサイドシートにより形
成することによって、立体ギャザーによる防漏効果も高
い。
【0015】以下に、本発明の吸収性物品を構成する各
部分及びそれに使用される材料について説明する。 〔トップシート〕使用されるトップシートは、構成繊維
の繊維径が4デニール以下の親水性繊維から形成されて
いる、坪量が10〜40g/m2 の液透過性の不織布、
織布等が用いられる。上記不織布及び織布の構成繊維と
しては、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル
からなる繊維、または、ポリエステル、ポリプロピレ
ン、ポリエチレン等の2成分以上の組み合わせからなる
複合繊維等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポ
リエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピ
レン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい
が、特に制限を受けるものではない。
【0016】また、上記構成繊維として4デニールより
大きな繊維を用いると、使用者の触れる表面が「ざらざ
ら」、「ちくちく」して肌触りが悪くなる。トップシー
トの坪量は、40g/m2 を越えて多くなると、尿や体
液がトップシートに保持されてしまい、トップシートの
表面を手で触れるとかなり湿っていて、使用者に不快感
を与え、好ましくない。また、トップシートは、単一の
シートで構成しても良く、また、吸収体上面と側部フラ
ップでシートを替えるなど複数枚のシートで構成しても
良い。また、複数枚のシートでトップシートを構成する
際、各シートは別の素材を使用しても良いが、同一の素
材であっても良い。
【0017】〔バックシート〕使用されるバックシート
は、ポリエチレン等の液不透過性フィルム、液不透過性
フィルムと不織布や織布とを貼り合わせている素材等か
らなる。
【0018】〔吸収体〕使用される吸収体は、綿状パル
プと高吸水性材料である高吸収性ポリマーが混合されて
おり、さらに親水性シ−トによりくるまれているものが
好ましい。また、綿状パルプに対して3〜60重量%の
熱融着性物質を混合して熱圧着したものであってもよ
い。前記吸収体の構成は特に制限されるものではない
が、例えば、綿状パルプを主成分とする単独層でも良い
し、また綿状パルプに高吸水性材料を均一に混合した層
状のものであっても良い。また綿状パルプを主成分とす
る2つの単独層により高吸水性材料からなる均一な層を
挟み込むような構成のものであっても良い。吸収体の形
状としては、砂時計型、矩形型、T字型等があるが、特
に制限はなく、股下領域において広すぎず、狭すぎない
形状であればよい。
【0019】綿状パルプとしては、化学パルプシートも
しくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することによ
り得られる繊維長5mm以下のものがある。パルプ原料
としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケ
ナフも適用される。このパルプの使用量は、目的とする
吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して
用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なる
が、一般的には、50〜400g/m2 とされる。
【0020】高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、
セルロース系、合成ポリマー系が挙げられる。すなわ
ち、デンプンーアクリル酸(塩)グラフト共重合体、デ
ンプンーアクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化
物、デンプンーメタクル酸メチルグラフト共重合体のケ
ン化物、デンプンーアクリロニトリルグラフト共重合体
のケン化物、デンプンーアクリルアミドグラフト共重合
体のケン化物、デンプンーアクリロニトリルー2ーアク
リルアミドー2ーメチルプロパンスルホン酸グラフト共
重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル
酸で架橋されたポリエチレンオキシド、ナトリウムカル
ボキシメチルセルローズの架橋物、ポリビニールアルコ
ールー無水マレイン酸反応物の架橋物などが例示される
が、これらのうち、自重の20倍以上の尿、体液及び水
を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のもの
が吸収性能の点から最も適当である。
【0021】高吸収性ポリマーの分布量は、綿状パルプ
の乾燥状態で全重量の10〜500%、好ましくは15
〜300%である。かかる量の高吸収性ポリマーは綿状
パルプに実質的に均一に分布しており、高吸収性ポリマ
ーが吸収し膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小
にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成するこ
とが少なく、尿や体液を3次元方向に透過、吸収する。
【0022】また、熱融着性物質としては、綿状パルプ
と混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱
融着性物質としては、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ポリエステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロ
ン樹脂等があげられる。また、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維
等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポリエステ
ル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポ
リエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊維径
は1〜5デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30m
mのものが、綿状パルプと混合するのに好適であるが、
特に制限を受けるものではない。
【0023】これらマット層を一定以上の圧力で熱圧着
することによって、熱融着性物質による骨格構造を形成
し、湿潤時においてもマット層自体の強度を持つことが
可能となる。熱圧着の方法としては、熱プレスロール、
熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター等があ
り、特に限られていないが、マット層に均一に熱が伝わ
り、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出
来れば良い。
【0024】親水性シートとしては、例えば、ティシ
ュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性のシートであれば
良い。
【0025】吸収体の圧縮方法としては、周面が平滑な
ロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実
質的に均等になるように連続する面状を形成する方法で
あってもよいし、周面が凹凸状であるロールなどによ
り、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向
及び斜め方向に導く模様配列のエンボスを形成する方法
であってもよい。エンボスを形成する方法の場合、圧縮
部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれの状態に形成さ
れていてもよい。
【0026】また、吸収体上の少なくとも一部に拡散層
を設けても良い。拡散層を設けることで、着用者の姿勢
等によりトップシート下の空間が充分に設けられない場
合でも、尿、体液等の吸収速度を低下させることがなく
なり、尿、体液等の漏れを防ぐことが可能となる。拡散
層は、親水性液透過性の不織布、織布、多孔性プラスチ
ック、綿状パルプ等で形成することができ、その構成成
分はポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、レ
ーヨン、パルプまたはこれらの複合繊維等でも良く、特
に制限を受けるものではない。拡散層は、トップシート
と吸収体の間に配設され、接着剤等で吸収体に接着固定
される。
【0027】〔サイドシート〕サイドシートは、立体ギ
ャザーを形成する部分が液不透過性であり、サイドフラ
ップを形成する部分が液透過性であることが好ましい。
このような構成のサイドシートとしては、液不透過性の
シートのサイドフラップ部分に親水化処理を施したも
の、あるいは液透過性のシートの立体ギャザー部分に液
不透過性のフィルムを張り合わせたものを用いるとよ
い。このような構成のサイドシートを用いることによ
り、尿が立体ギャザーを越えた場合でもサイドフラップ
において内部に浸透し、親水性シートにより吸収される
ため、吸収性物品の防漏性を高めることができる。
【0028】サイドシートを形成する素材は、不織布、
織布、多孔性プラスチックフィルム等や、これらの貼り
合わせ材料であり、織布及び不織布の構成繊維は、ポリ
プロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ナイロンま
たは、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン、
ナイロン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、
特には、低融点ポリエステル/ポリエステル、ポリエス
テル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの
複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限を受ける
ものではない。
【0029】〔弾性部材〕弾性部材としては、天然、合
成ゴム、ウレタン等の糸状、ひも状、平型形状のものが
設置位置に応じて用いられる。弾性部材の配設はシート
に接着剤により固定される。
【0030】〔接着剤〕接着剤は、ホットメルト接着剤
が有利に用いられるが、その他にも澱粉系又はCMC
(カルボキシメチルセルロース)などの水溶性の糊又
は、流動性の高い接着剤を用いることができる。
【0031】
【実施例】以下、図面により、使いすておむつを例にし
て、本発明の吸収性物品を詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。図1に本発明の使い
すておむつを展開した状態の斜視図を示す。図1におい
て、使いすておむつは、その長手方向に沿う両側縁の股
下領域に、おむつの内向きに形成された第1立体ギャザ
ー7と、外向きに形成された第2立体ギャザー8が配置
されており、さらに、サイドフラップ5の側縁部には脚
周り弾性体9が配置されてギャザーが形成されており、
全体として3重のギャザーが形成されている。
【0032】図2は、図1に示す使いすておむつの一部
切り欠き平面展開図である。図2において、使いすてお
むつは、トップシ−ト1と、バックシ−ト2と、これら
両シートの間に配置された、両面を親水性シート3で被
覆された吸収体4と、バックシート2が吸収体4の両側
縁から延出する部分と、その上に配置されたサイドシー
ト6により形成されたサイドフラップ5と、おむつの内
向きに形成された第1立体ギャザー7と、外向きに形成
された第2立体ギャザー8とから構成されており、さら
に、サイドフラップ5を形成するバックシート2とサイ
ドシート6の間には脚周り弾性部材9が配置されてい
る。
【0033】図3は、図2の使いすておむつをX−X’
線で切断した断面図である。図3において、第1立体ギ
ャザー7と第2立体ギャザー8はサイドシート6により
形成されており、すなわち、サイドフラップ5の側縁か
ら吸収体4上にかけて配置したサイドシート6を途中で
折り返し、折り返し点10に弾性体11を伸長状態で配
置し、吸収体4の両側縁から延出する親水性シート3上
に位置するトップシート1との接合領域の境界線を起立
点12として、おむつの内側を向いた第1立体ギャザー
7が形成され、更に、サイドシート6の折り返された部
分の側縁部13に弾性体14を伸長状態で配置し、折り
返された部分のサイドシート6の、第1立体ギャザー7
の起立点12に位置する部分を接着して起立点15と
し、おむつの外側を向いた第2立体ギャザー8が形成さ
れ、全体としてV字型の立体ギャザーが形成されてい
る。
【0034】上記構成のおむつにおいては、トップシー
ト1に排泄された尿が第1立体ギャザー7、第2立体ギ
ャザー8を超えた場合でも、サイドシートのサイドフラ
ップ部分は液透過性であって、該両立体ギャザー7及び
8のそれぞれの起点12及び15と、サイドフラップ5
の弾性部材9の配置部分との間にまで、吸収体4から延
出して存在している親水性シート3により吸収されるた
め、尿等はサイドフラップ部分に溜まることがなく、そ
の漏れを防ぐことができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、液透過
性のトップシ−トと、液不透過性のバックシ−トと、こ
れら両シ−トの間に配置され、且つ両面にティッシュ等
の親水性シートを配置した吸収体と、前記吸収体の長手
方向の両側縁から外側に延出するサイドフラップを有す
る吸収性物品において、単一のサイドシ−トにより、内
向きに配置された第1立体ギャザーと、外向きに配置さ
れた第2立体ギャザーとを吸収体の両側縁から延出した
親水性シート上のトップシ−トから起立させて形成する
ことができることから、少ない製造工程で第1及び第2
ギャザーを形成することができるし、また、第2立体ギ
ャザーを超えた尿に対しても、サイドシートのサイドフ
ラップ部分が液透過性であるので、第2ギャザーの外側
の親水性シートにより吸収することができ、防漏性の高
い吸収性物品を提供することができる。
【0036】また、嵩高くなる吸収体上に立体ギャザー
を配置していないために空間的な余裕が生じて、着用者
と吸収体の間で立体ギャザーがつぶされにくいし、更に
嵩が低いことにより、特に股下部においてのフィット感
に優れたものになり、防漏性の高い効果を有するもので
ある。また、立体ギャザーは、サイドシ−トを途中で折
り返して形成するために、単一或いは複数の別部材を用
いて立体ギャザーを形成する製造方法に比べて、切断・
貼合せ工程が不必要となり、工程が簡素化され、製造上
好ましい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の使いすておむつの展開斜視図を示す。
【図2】本発明の使いすておむつの一部切り抜き平面展
開図を示す。
【図3】図2に示す使いすておむつをX−X’線で切断
した断面図を示す。
【符号の説明】
1:トップシ−ト、2:バックシ−ト、3:親水性シー
ト、4:吸収体、5:サイドフラップ、6:サイドシー
ト、7:第1立体ギャザー、8:第2立体ギャザー、
9:脚周り弾性体、10:サイドシートの折り返し点、
11:弾性体、12:第1立体ギャザーの起立点、1
3:サイドシートの側縁部、14:弾性体、15:第2
立体ギャザーの起立点。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 液透過性のトップシ−トと、液不透過性
    のバックシ−トと、これら両シ−トの間に配置され、且
    つ両面に親水性シートを配置した吸収体と、前記吸収体
    の長手方向の両側縁から外側に延出するサイドフラップ
    を有する吸収性物品において、前記サイドフラップは、
    前記バックシ−トが吸収体の両側縁から延出する部分
    と、その上に配置されたサイドシ−トから形成されてお
    り、更に前記吸収体の長手方向両側縁に沿って、前記親
    水性シートが位置するトップシ−ト上に、サイドシ−ト
    により、内向きに配置された第1立体ギャザーと、外向
    きに配置された第2立体ギャザーとが形成されているこ
    とを特徴とする吸収性物品。
  2. 【請求項2】 前記立体ギャザーは、前記サイドフラッ
    プの側縁から吸収体上にかけて配置されたサイドシ−ト
    を途中で折り返し、折り返し点に弾性体を伸長状態で配
    置し、吸収体の両側縁から延出する親水性シート上に位
    置するトップシ−トとの接合領域の境界線を起立点とし
    て内側を向いた第1立体ギャザーを形成し、更に前記サ
    イドシ−トの折り返された部分の側縁部に弾性体を伸長
    状態で配置し、折り返された部分のサイドシ−トの、前
    記第1立体ギャザーの起立点に位置する部分を接着して
    起立点とし、外側を向いた第2立体ギャザーが形成され
    ていることを特徴とする請求項1記載の吸収性物品。
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JP (1) JPH11123207A (ja)

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