JP2011072612A - 補助吸収体 - Google Patents

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Abstract

【課題】吸収性物品に取り付けて使用することにより、尿等の体液を速やかに吸収でき、横漏れを効果的に防止できる補助吸収体を提供する。
【解決手段】セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まない繊維集合層2と、繊維集合層2を包む1または2以上の被覆シート3と、被覆シート3の外面に取り付けられた固定手段4とを有し、繊維集合層2は、目付が400g/m2以上1000g/m2以下である補助吸収体。
【選択図】図1

Description

本発明は、生理用ナプキン、尿パッド、使い捨ておむつ等の吸収性物品に取り付けて使用される補助吸収体に関するものである。
従来、吸収性物品の漏れ防止効果を高めるために、吸収性物品と併用される物品が知られている。例えば、特許文献1には、弾性材料から形成され内部が中空の弾性中空体と、前記弾性中空体を被覆する肌当接シートとを有するパッド本体と、前記パッド本体を吸収性物品に固定する固定手段とを有する補助パッドが開示されている。
特許第3847023号公報
しかし、特許文献1に開示された補助パッドは、補助パッドの柔軟性と弾性とを利用して吸収性物品の着用者へのフィット性を高めて、尿等の横漏れを防止しようとするものであり、補助パッド自身は液吸収能力を有していない。
本発明は前記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、吸収性物品に取り付けて使用することにより、尿等の体液を速やかに吸収でき、横漏れを効果的に防止できる補助吸収体を提供することにある。
前記課題を解決することができた本発明の補助吸収体とは、セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まない繊維集合層と、前記繊維集合層を包む1または2以上の被覆シートと、前記被覆シートの外面に取り付けられた固定手段とを有し、前記繊維集合層は、目付が400g/m2以上1000g/m2以下であるところに特徴を有する。本発明の補助吸収体は、繊維集合層がセルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まず、かつ目付が400g/m2以上という高い値を有するため、補助吸収体を吸収性物品に取り付けて使用することにより、補助吸収体が尿等の体液を速やかに吸収でき、尿等の横漏れが防止されやすくなる。
前記繊維集合層は、柱形状を有し、柱形状の長手方向の長さが50mm以上800mm以下であり、断面の最大長さが10mm以上120mm以下であり、長手方向の長さが断面の最大長さの2倍以上であることが好ましい。繊維集合層が前記形状と大きさを有していれば、補助吸収体を立ち上がりフラップの内側に収めて取り付けることが容易になり、吸収性物品からの横漏れが防止しやすくなる。
前記補助吸収体は、さらに、繊維集合層の固定手段側に、吸水性樹脂を含みセルロース繊維を含まない吸水性樹脂層を有することが好ましい。補助吸収体が、繊維集合層の固定手段側に吸水性樹脂層を有していれば、繊維集合層が吸収した尿等を吸水性樹脂が吸収して、尿等の体液の吸収量を高めることができる。つまり、補助吸収体は、繊維集合層により速やかな尿等の吸収が実現できるとともに、吸水性樹脂層により尿等の吸収量を高めることができるようになる。
本発明の補助吸収体は、尿等の体液を速やかに吸収でき、横漏れを効果的に防止できる。
本発明の補助吸収体の一実施態様を示す。図1(a)は本発明の補助吸収体の平面図を表し、図1(b)は図1(a)の補助吸収体のA−A断面図を表す。 本発明の補助吸収体の吸収性物品への取り付け例を表す。 図2の吸収性物品のB−B断面図を表す。
本発明の補助吸収体は、吸収性物品に取り付けて使用するものであり、具体的には、使い捨ておむつ、尿パッド、失禁パッド、生理用ナプキン等に取り付けて使用される。本発明の補助吸収体は、吸収性物品が吸収しきれなかった尿等を吸収したり、一時的に大量に排泄された尿等を吸収して、尿等の横漏れ防止に寄与する。
本発明の補助吸収体は、セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まない繊維集合層と、前記繊維集合層を包む1または2以上の被覆シートと、前記被覆シートの外面に取り付けられた固定手段とを有する。
繊維集合層は、セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まない。繊維集合層が、セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まないことで、繊維集合層は速やかな液吸収を実現できる。繊維集合層は、特に液体を取り込んで、内部で拡散させる能力に優れる。例えば、セルロース繊維に加え吸水性樹脂が存在する場合、液吸収により吸水性樹脂が膨潤し、セルロース繊維による体液等の吸収が妨げられやすくなる。しかし、本発明に用いられる繊維集合層は、吸水性樹脂を含まないため、繊維集合層が尿等の体液と接触すると、体液を繊維集合層内部に速やかに浸透させることができる。
繊維集合層に含まれるセルロース繊維としては、繊維状のセルロースであれば特に限定されず、パルプ、綿、麻等の天然セルロース繊維やレーヨン、ビスコース等の再生セルロース繊維等を用いることができる。繊維集合層にセルロース繊維を用いることで、補助吸収体は尿等の体液を速やかに吸収できるようになる。セルロース繊維は、吸水性や保水性を向上させる点から、繊維塊として用いることが好ましい。セルロース繊維としては、好ましくは、綿やパルプ(特に解繊パルプ繊維)が用いられる。
繊維集合層は、吸水性樹脂を含まない。ここで、繊維集合層が吸水性樹脂を含まないとは、繊維集合層内に吸水性樹脂が分散状態あるいは混合状態で存在しないことを意味し、後述するように、繊維集合層と隣接して吸水性樹脂層が設けられることは排除しない。吸水性樹脂としては、吸収性物品に一般に用いられるポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸水性樹脂や、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体、デンプン−アクリル酸グラフト共重合体、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体等のデンプン系の吸水性樹脂、ポリビニルアルコール架橋体等のポリビニルアルコール系の吸水性樹脂を含まないことが好ましい。
繊維集合層は、セルロース繊維に加え、ポリエチレン、ポリプロピレン等のポリオレフィン繊維や、PET等のポリエステル繊維、ポリアミド繊維等の熱融着性繊維を含んでいてもよい。繊維集合層にこれらの繊維が含まれていれば、繊維集合層の保形性を高めやすくなる。前記例示した熱融着性繊維は、尿等の体液との親和性を高めるために、界面活性剤等により親水化処理がされていてもよい。
繊維集合層は、目付が400g/m2以上1000g/m2以下である。前記目付は、好ましくは450g/m2以上900g/m2以下である。目付が400g/m2以上という値は、一般の吸収性物品に使用される吸収性コアの目付と比べて、高い値である。本発明の補助吸収体は、繊維集合層が高い目付を有しているため、尿等の体液の吸収能力に優れたものとなる。特に、本発明の補助吸収体は、速やかな体液の吸収を実現でき、尿等が一時的に大量に排出された場合でも、尿等の横漏れを防止できる。
本発明の補助吸収体は、繊維集合層が高い目付を有するために、嵩が高くなりやすい。従って、補助吸収体の使用方法としては、吸収性物品の吸収性コアの広い部分を覆うように補助吸収体を重ねて使用するよりは、漏れ防止効果や液吸収能力を高めたい箇所に部分的に取り付けて使用することが好適である。例えば、吸収性物品を着用時、吸収性物品と着用者の肌との間に隙間が形成される部分には液溜まりが生じやすく、そのような部分に補助吸収体を設けることが好適である。この場合、繊維集合層の目付が400g/m2以上であれば、補助吸収体を吸収性物品に取り付けて、吸収性物品と着用者の肌との間の空間を埋めることが容易になる。一方、繊維集合層の目付が1000g/m2を超える場合は、補助吸収体の嵩が高くなりすぎて、補助吸収体を吸収性物品に取り付けて使用する際、補助吸収体に対し違和感を覚えやすくなる。従って、繊維集合層の目付の上限は、1000g/m2とする。
繊維集合層の形状は、特に限定されない。上記説明したように、本発明の補助吸収体は、吸収性物品に対し部分的に取り付けて使用することが好ましいことから、繊維集合層の形状は、そのような使用方法に適した形状を有することが好ましい。特に、吸収性物品の漏れ防止効果や液吸収能力を高める点から、補助吸収体は、吸収性物品の立ち上がりフラップの内側に取り付けて使用することが好ましく、繊維集合層はそのような使用方法に適した形状を有することが好ましい。具体的には、繊維集合層は、柱形状のような長細い形状であることが好ましい。
柱形状は、任意の形状の断面が長手方向に延在するものであれば特に限定されない。断面形状は、長手方向全体にわたって同一である必要はない。後述するように、繊維集合層は被覆シートにより包まれているが、例えば、同一形状の2枚の被覆シートどうしが周縁に沿って封止され、その中に繊維集合層が封入される場合は、繊維集合層の長手方向端部の断面は潰れた形状になりやすく、また断面積は長手方向中央より端部の方が小さくなる。柱形状には、このような態様も含まれる。柱形状は、少なくとも長手方向の中央6割の部分がほぼ同じ断面形状を有するものが好ましい。
柱形状の断面形状は特に限定されず、例えば、円、楕円、四角形、角の丸まった四角形等が挙げられる。柱形状の断面形状は、楕円または角の丸まった四角形が好ましい。この場合、補助吸収体を立ち上がりフラップの内側へ固定することが容易となり、断面の角が丸まっていることにより、補助吸収体が着用者に触れても圧迫感が少ない。なお、本発明において、柱形状の断面とは、柱形状の長手方向に直交する断面を意味する。
柱形状の大きさは、長手方向の長さが50mm以上800mm以下であり、断面の最大長さが10mm以上120mm以下であり、長手方向の長さが断面の最大長さの2倍以上であることが好ましい。柱形状の長手方向の長さが50mm以上で、断面の最大長さが10mm以上であれば、補助吸収体により尿等の体液が吸収されて、吸収性物品からの横漏れが防止されやすくなる。柱形状の長手方向の長さが800mm以下で、断面の最大長さが120mm以下で、長手方向の長さが断面の最大長さの2倍以上であれば、補助吸収体を立ち上がりフラップの内側に収めやすくなる。なお、断面の最大長さとは、柱形状の断面を横断する長さのうち最長の長さを意味する。長手方向の長さは、より好ましくは100mm以上600mm以下である。断面の最大長さは、より好ましくは20mm以上70mm以下である。
繊維集合層は被覆シートにより包まれているが、繊維集合層の形状や大きさに関する上記説明は被覆シートに包まれた状態での繊維集合層の形状や大きさを意味する。例えば、繊維集合層がシートに被覆されることにより圧縮された状態となる場合は、圧縮された状態での繊維集合層の形状や大きさを意味する。
繊維集合層は、1または2以上の被覆シートにより包まれている。繊維集合層は被覆シートに包まれることにより所定形状に保持される。例えば、1枚のシートが2つ折りされて、その間に繊維集合層が挟まれ、2つ折りされたシートの周縁が接合されてもよく、繊維集合層が2枚のシート間に挟まれ、2枚のシートの周縁どうしが接合されてもよい。
被覆シートは、一部または全部が液透過性であることが好ましい。より好ましくは、後述する固定手段が取り付けられる部分以外は、液透過性の部分が多い方が好ましい。被覆シートが液透過性の部分をより多く有していれば、補助吸収体が速やかに尿等の体液を吸収しやすくなる。なお、固定手段が取り付けられる部分は、液透過性であっても液不透過性であってもよい。例えば、繊維集合層は1枚の液透過性のシートに包まれてもよく;液透過性のシートと液不透過性のシート間に繊維集合層が挟まれ、固定手段が液不透過性のシートに取り付けられてもよく;2枚の液透過性のシート間に繊維集合層が挟まれ、固定手段がいずれか一方の液透過性のシートに取り付けられてもよい。
被覆シートとして液透過性のシートを用いる場合、液透過性のシートとしては、例えば、セルロース(パルプ、コットン等)、レーヨン等の親水性繊維から形成された不織布を使用できる。また、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布であって、当該疎水性繊維の表面が界面活性剤により親水化されたもの等を用いてもよい。
被覆シートとして液不透過性のシートを用いる場合、液不透過性のシートとしては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリアミド、ナイロン等の疎水性繊維から形成された不織布や、プラスチックフィルム等を用いることができる。また、不織布とプラスチックフィルムとの積層体を用いてもよい。
被覆シートとして不織布を用いる場合、不織布としては、スパンボンド法、エアスルー法、ポイントボンド法、メルトブロー法、エアレイド法やそれらの製法の組み合わせ(例えば、SMS法)等により製造された不織布を用いればよい。
被覆シートは、被覆シートを構成するシートの周縁どうしが、繊維集合層を包んで、接合されることが好ましい。シートどうしの接合は、例えば、熱融着、超音波融着、ホットメルト接着剤等により行えばよい。本発明においては、高い目付の繊維集合層を包んでもシートどうしの封止を容易に行える点から、シートどうしの接合は、熱融着(ヒートシール)により行うことが好ましい。
被覆シートの外面には、固定手段が取り付けられている。本発明の補助吸収体は、固定手段が設けられることにより、吸収性物品に固定して使用することができるようになる。従って、補助吸収体を吸収性物品の任意の箇所に固定することができ、その結果、着用者に対するフィット性を高めることができるとともに、補助吸収体が吸収性物品から外れにくくなり、尿等の体液の横漏れを効果的に防止できるようになる。
本発明の補助吸収体は、吸収性物品のトップシートおよび/または立ち上がりフラップに固定して、用いることが好ましい。従って、固定手段は、トップシートまたは立ち上がりフラップに取り付け可能な部材であれば、特に限定されない。
固定手段は、トップシートや立ち上がりフラップの素材に応じて適宜選択すればよく、例えば、粘着剤(例えば、粘着テープ、粘着剤層等)やフック部材(例えば、錨形や鉤形やきのこ型等の形状のフックを有する部材)等を採用すればよい。例えば、トップシートや立ち上がりフラップが不織布製である場合は、固定部材として、粘着剤やフック部材を採用すればよい。また、立ち上がりフラップがプラスチックフィルム製である場合は、固定部材として、粘着剤を採用すればよい。
固定手段は、被覆シートの外面に取り付けられる限り、その取り付け箇所や数は特に限定されない。好ましくは、固定手段は、繊維集合層の柱形状の長手方向の長さ以下、かつ断面の最大長さ以下の長さを有し、補助吸収体の一方面に設けられる。
本発明の補助吸収体は、繊維集合層と被覆シートと固定手段とを必須的に有するが、さらに、繊維集合層の固定手段側に、吸水性樹脂を含みセルロース繊維を含まない吸水性樹脂層を有してもよい。好ましくは、吸水性樹脂層は、繊維集合層の固定手段側に隣接して設けられる。補助吸収体が吸水性樹脂層を有する場合、被覆シートは、繊維集合層と吸水性樹脂層とを包むこととなる。
補助吸収体が、繊維集合層の固定手段側に吸水性樹脂層を有していれば、繊維集合層が吸収した尿等を吸水性樹脂が吸収して、尿等の体液の吸収量を高めることができる。つまり、繊維集合層により速やかな尿等の吸収が実現できるとともに、吸水性樹脂層により尿等の吸収量を高めることができる。
吸水性樹脂層に含まれる吸水性樹脂としては、前記説明したように、ポリアクリル酸系、デンプン系、ポリビニルアルコール系等の吸水性樹脂が挙げられる。前記吸水性樹脂としては、高い液吸収量を有する点で、ポリアクリル酸ナトリウム等のポリアクリル酸系の吸水性樹脂を用いることが好ましい。
吸水性樹脂層にセルロース繊維が含まれないとは、フラフ状のセルロース繊維が含まれないことを意味し、例えば、吸水性樹脂層に含まれる吸水性樹脂がティッシュペーパー等のシートに被覆されていたり、担持されていてもよい。セルロース繊維の具体例は、繊維集合層に使用されるセルロース繊維において、前記説明した通りである。
吸水性樹脂層の具体的態様としては、次の例が挙げられる:吸水性樹脂が1枚の不織布上に担持された態様;吸水性樹脂が2枚の不織布間に担持された態様;吸水性樹脂がティッシュペーパーに包まれた態様;等が挙げられる。また、吸水性樹脂層が吸水性樹脂のみからなっていてもよく、この場合、吸水性樹脂が、固定手段が取り付けられた被覆シートの内面上に直接担持されることとなる。すなわち、吸水性樹脂層は、吸水性樹脂のみからなるか、吸水性樹脂が不織布やティッシュペーパー等の液透過性シートに担持または被覆されていることが好ましい。
吸水性樹脂層は、繊維集合層の固定手段側のみに設けられることが好ましい。すなわち、吸水性樹脂層は、繊維集合層の固定手段とは反対側には設けられないことが好ましい。吸水性樹脂層が、繊維集合層の固定手段とは反対側に設けられていれば、補助吸収体が尿等を吸収した際、吸水性樹脂が吸水して膨潤し、繊維集合層によるさらなる尿等の吸収が妨害されるおそれがあるためである。
本発明の補助吸収体が取り付けられる吸収性物品について説明する。吸収性物品としては、トップシートと、バックシートと、これらの間に設けられた吸収性コアと、吸収性コアの側縁に沿って設けられる立ち上がりフラップとを有していればよい。吸収性物品としては、例えば、使い捨ておむつ、尿パッド、失禁パッド、生理用ナプキン等が挙げられる。本発明の補助吸収体は、特に扱う液体量の多い使い捨ておむつや尿パッドに取り付けて用いることが効果的である。
トップシートは、液透過性のシート材料から構成されていることが好ましい。バックシートは、液透過性または液不透過性のシート材料から構成されていることが好ましい。例えば、吸収性物品が尿パッドである場合、バックシートは液透過性であってもよい。トップシートやバックシートに用いられるシート材料としては、前記説明した被覆シートとして使用し得る液透過性のシートまたは液不透過性のシートを用いればよい。
吸収性コアは、尿等の排泄物を吸収できるものであれば特に限定されない。吸収性コアとしては、例えば、吸収性材料を所定形状に成形した成形体を用いたり、あるいは吸収性材料を紙シート(例えば、ティッシュペーパー)や液透過性不織布シート等で覆ったものを用いることができる。吸収性コアに含まれる吸収性材料としては、例えば、粉砕したパルプ繊維、セルロース繊維等の親水性繊維や、前記説明した吸水性樹脂等が挙げられる。吸収性材料として、親水性繊維の集合体に吸水性樹脂を混合または散布したものを用いてもよい。
立ち上がりフラップは、液不透過性のシート材料で構成されていることが好ましい。立ち上がりフラップに用いられるシート材料としては、前記説明した被覆シートとして使用し得る液不透過性のシートを用いればよい。立ち上がりフラップは、例えば、吸収性コアの上面の幅方向両側に設けられてもよく、吸収性コアの側縁より外側に設けられてもよい。立ち上がりフラップは、トップシートの幅方向両側に設けられたサイドシートの内方端が立ち上げられて、形成されてもよい。立ち上がりフラップの自由端(内方端)には弾性部材が設けられることが好ましく、当該弾性部材の収縮力により立ち上がりフラップが着用者の肌に向かって立ち上がり、防漏壁が形成されやすくなる。
本発明の補助吸収体は、立ち上がりフラップの内側に取り付けて使用することにより、立ち上がりフラップからの尿等の横漏れが効果的に防止できるようになる。なお、立ち上がりフラップの内側とは、立ち上がりフラップが立ち上がった状態の幅方向に対する内側を意味する。また、本発明の補助吸収体は、立ち上がりフラップに隣接して、立ち上がりフラップの内側のトップシート上に取り付けて使用してもよい。
本発明の補助吸収体の一実施態様を、図1を用いて説明する。図1(a)は、本発明の補助吸収体の平面図を表す。図1(b)は図1(a)の補助吸収体のA−A断面図を表す。なお、本発明は、下記実施態様に限定されるものではない。
補助吸収体1は、繊維集合層2と、繊維集合層2を包む被覆シート3と、被覆シート3の外面に取り付けられた固定手段4とを有し、さらに、繊維集合層2の固定手段4側に隣接して、吸水性樹脂層6とを有する。繊維集合層2は、柱形状を有している。被覆シート3は、2枚のシート3A,3Bとから構成されている。シート3Aは液透過性であり、シート3Bは液透過性または液不透過性である。シート3Aとシート3Bとは周縁に形成された接合部5で接合され、その結果、繊維集合層2が被覆シート3に包まれている。
本発明の補助吸収体の使用方法の一実施態様を、図2,3を用いて説明する。図2は、本発明の補助吸収体の吸収性物品への取り付け例を表す。図3は、図2の吸収性物品のB−B断面図を表す。なお、図2,3では、吸収性物品として尿パッドを例にとって、説明する。下記説明において、吸収性物品を着用時、腹側から背中側にかけての方向を前後方向と定義付け、吸収性物品と同一面上にあり前後方向と直交する方向を幅方向と定義付ける。
吸収性物品11は、液透過性のトップシート12と、液不透過性のバックシート13と、これらの間に配された吸収性コア14とを有し、トップシート12の幅方向両側に、前後方向に延在する一対のサイドシート15が設けられている。サイドシート15は、接合部17でトップシート12に接合され、内方端に起立用弾性部材18が設けられている(図3)。サイドシート15は、起立用弾性部材18の収縮力によりサイドシート15の内方端が着用者の肌に向かって立ち上がり、これにより立ち上がりフラップ16が形成される。図2,3では、補助吸収体1が、固定手段4により、立ち上がりフラップ16の内側に取り付けられている。
吸収性物品11を着用する際、トップシート12は、着用者の股部の肌に面するように配置される。尿等の体液が排泄されると、尿等はトップシート12を透過して、吸収性コア14に吸収されるとともに、補助吸収体1によっても尿等が吸収される。補助吸収体1は、例えば、尿等が大量に排泄された場合に、トップシート12上に溜まった尿等を速やかに吸収し、立ち上がりフラップ16からの横漏れを防ぐ。
以下に、実施例を示すことにより本発明を更に詳細に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
(1)実験方法
目付10g/m2の親水性スパンボンド不織布を用いて、縦100mm、横50mmの大きさの袋を作製した。袋の中に吸水性材料を所定量入れて封止し、全体の厚みがほぼ均一になるようにして、試験用パッド(補助吸収体)を作製した。不織布の袋の作製と封止は、不織布どうしをヒートシールすることにより行った。1.0%食塩水に、試験用パッドを縦方向が鉛直方向となるように15mmの長さ分入れ、30秒間浸漬した。30秒浸漬後、試験用パッドが食塩水を吸水した高さを測定した。試験は3回行い、それらの平均値を結果として示した。
不織布の袋の中に入れた吸水性材料とその量は表1に示す通りである。吸水性材料としてセルロース繊維のみを用いた場合(パッドNo.1〜3)と、セルロース繊維と吸水性樹脂との混合物を用いた場合(パッドNo.4〜6)を検討した。吸水性材料として用いたセルロース繊維はパルプ繊維であり、吸水性樹脂はポリアクリル酸ナトリウムである。表1において、パッドNo.1〜3「吸水性材料目付」とは、繊維集合層の目付に相当する。
Figure 2011072612
(2)実験結果
実験結果を表1に示す。吸水性材料としてセルロース繊維のみを用いたパッドNo.1〜3、および吸水性材料としてセルロース繊維と吸水性樹脂の混合物を用いたパッドNo.4〜6では、いずれも吸水性材料の目付が大きくなるほど、吸水高さが高くなった。しかし、パッドNo.1〜3の方が、同じ目付のパッドNo.4〜6よりも、吸水高さが高くなる結果となった。すなわち、吸水性材料としてセルロース繊維のみを用いたパッドNo.1〜3は、速やかな吸水が実現できた。
1: 補助吸収体
2: 繊維集合層
3: 被覆シート
4: 固定手段
6: 吸水性樹脂層

Claims (3)

  1. セルロース繊維を含み吸水性樹脂を含まない繊維集合層と;
    前記繊維集合層を包む1または2以上の被覆シートと;
    前記被覆シートの外面に取り付けられた固定手段とを有し;
    前記繊維集合層は、目付が400g/m2以上1000g/m2以下であることを特徴とする補助吸収体。
  2. 前記繊維集合層は、柱形状を有し、柱形状の長手方向の長さが50mm以上800mm以下であり、断面の最大長さが10mm以上120mm以下であり、長手方向の長さが断面の最大長さの2倍以上である請求項1に記載の補助吸収体。
  3. 前記補助吸収体は、さらに、繊維集合層の固定手段側に、吸水性樹脂を含みセルロース繊維を含まない吸水性樹脂層を有する請求項1または2に記載の補助吸収体。
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