JP4265098B2 - 使いすておむつ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、使いすておむつに関するものであり、さらに詳しくは、本発明は、装着性、並びにフィット性に優れ、特に脚周りからの漏れの少ないテープ型使いすておむつに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般的に、おむつ交換時における介護者の作業負担は非常に大きく、また被介護者にとっても、肉体的・精神的に大きな負担を伴なうものである。さらに、着用者の排泄によりおむつから排泄物が漏れ出した場合には、おむつの交換だけでなく、着衣、シーツ等の交換までもが必要となり、介護者にとって手間がかかるだけでなく、経済的にも非常に大きな負担となる。また、被介護者にとっても肉体的・精神的な負担はさらに大きなものとなることから、漏れに対する改善要望は非常に大きい。
【0003】
また、おむつの場合、漏れやすい箇所の一つとして脚周りからの漏れがあげられる。特にテープ型使いすておむつでは、着用者の状態が、怪我による一時的な着用から、麻痺、病気による長期の寝たきり等、様々であることから、胴周り太さは同じでも脚周り太さには個人差が大きいものとなり、着用者によっては脚周りにすきまが生じやすく漏れにつながりやすい。
【0004】
ここで、テープ型使いすておむつには、その背部の両側縁部に粘着テープ、又はメカニカルファスニングテープ等からなるファスニングテープが設けられており、おむつの装着時にそのファスニングテープによりおむつの背部と腹部とを締結できるように構成されている。テープ型使いすておむつのファスニングテープは、通常左右に1個ずつ、又は複数個ずつ取り付けられており、前者はベビー用、乳幼児用の使いすておむつに多く、後者は大人用の使いすておむつに多く見られる。
【0005】
従来のテープ型使いすておむつでは、背側両側縁部においてファスニングテープは全て、おむつの縦方向に対して直角に取り付けられていた。そのために、おむつ装着時には、背側の腰周り部に取り付けたファスニングテープは、おむつの縦方向に対してほぼ直角方向にあるおむつの背部と腹部の合わせ目を使用者の身体にフィットするように締結することができるが、背側脚周り部に取り付けられたファスニングテープは、おむつ縦方向に対して直角方向に配置されているために、そのままファスニングテープを配置方向に引っ張って締結させると、着用者の脚周りにおいてしっかりフィットせずにおむつと着用者の身体の間にすきまが生じやすい。
【0006】
特にテープ型使いすておむつを使用する着用者は寝ている状態の期間が長いことが多く、そのため痩せて腰周り、脚周りが細くなり腰骨が出っ張っていることが多い。このような着用者の場合に、テープ型使いすておむつを着用者の身体にフィットさせるためにファスニングテープを締結させようとすると、ファスニングテープを取り付け方向とは異なる角度、すなわちやや上方向に引っ張る必要がある。しかしながら、ファスニングテープがおむつ縦方向に対して直角に配置されていると、上手く上方向に引っ張って締結させることが難しく、その結果、着用者とおむつの間にすきまが生じやすくなり、漏れやすくなる。
【0007】
前述のように、着用時におむつと着用者の間に隙間が生じないように、しっかりと装着しにくいということは、使用中におむつが着用者の身体から容易に弛んだりずり落ちたりすることにもつながる。この弛みとずり落ちは、着用者が歩いたり、姿勢を変える等の動きや、排泄物の負荷を受けた時に生じる下方向の力等により引き起こされると考えられるが、着用時の装着が身体にフィットしていないと、その弛みやずり落ちも容易に、且つ、大きく生じることとなり、早期の漏れの一因になる。
【0008】
これらの問題点を解決するためにさまざまな提案がなされており、例えば、背部両側縁に2個ずつ配置したファスニングテープの両方を下向きに配置する方法(実開昭53−110035号公報)や、下側に位置するフアスニングテープをおむつ横方向軸に対して背側上部方向に45度までの角度をもって斜めに取り付ける方法(実開平6−31726号公報)が提案されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、背部両側縁に2個ずつ配置したファスニングテープを2個とも下向きに配置する方法(実開昭53−110035号公報)では、ファスニングテープを配置方向に引っ張っておむつを締結すると、着用者とおむつの間に隙間ができ易く、特に脚周り開口部側に配置されたファスニングテープを下側に引っ張って締結した場合には、脚周り、特に太ももの裏側から外側にかけて着用者とおむつの間に隙間が生じることとなり、脚周りからの漏れの一因となる。また、おむつが着用者にしっかりフィットしていないことから弛みやずり落ちを招き易く、おむつの持つ性能が充分に機能されにくい。
【0010】
また、脚周り開口部側に位置するファスニングテープをおむつの横方向軸に対して上部方向に45度までの角度をもって斜めに取り付ける方法(実開平6−31726号公報)では、着用者とおむつの間の隙間は少なくなるが、脚周り開口部側に位置するファスニングテープが脚周り開口部を形成するための切り欠き部の側縁部に沿って配置されていなければ、ファスニングテープを配置方向に引っ張って締結した場合に、やはり着用者とおむつの間に隙間が生じてしまい、脚周りに十分なフィット性が得られない。
【0011】
本発明の目的は、上記の従来のテープ型使いすておむつの有する問題点を解決し、装着性、並びにフィット性に優れ、特に脚周りからの漏れを防止したテープ型使いすておむつを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記の従来の使いすておむつの有する問題点を解決するための本発明は、以下の各発明を包含する。
(1)前身頃と股下部と後身頃を有してなり、股下部の両側縁部には脚周り開口部を形成するための切り欠き部が形成されており、後身頃の両側縁部には前身頃と後身頃を締結するためのファスニングテープが配置されている使いすておむつにおいて、
前記切り欠き部の側縁部の一部に沿ってレグギャザーを形成するための伸縮弾性部材が湾曲して配置されており、
前記ファスニングテープは、接合領域とこれに隣接する自由領域からなり、前記接合領域はおむつの側縁部に接着固定されており、前記自由領域の端部付近には締結手段が設けられており、さらに、前記ファスニングテープは、後身頃の両側縁部において片側に少なくとも2個配置されており、このうちの1個が前記切り欠き部の側縁部に沿って前記伸縮弾性部材の延長線上に配置され、他の1個がおむつの端縁部付近においておむつの幅方向に平行に配置されていることを特徴とする使いすておむつ。
【0014】
)前記ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されたファスニングテープの形状が平行四辺形状であることを特徴とする(1)項に記載の使いすておむつ。
【0015】
)前記ファスニングテープのうち、少なくとも1つが前記自由領域の端部を丸みをつけて形成されていることを特徴とする(1)項又は(2)項に記載の使いすておむつ。
【0016】
)前記ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されたファスニングテープが伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする(1)〜()項のいずれか1項に記載の使いすておむつ。
【0017】
)前記おむつの幅方向軸と前記切り欠き部の側縁部との夾角が0〜60度であることを特徴とする(1)〜()項のいずれか1項に記載の使いすておむつ。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明の使いすておむつは、後身頃の両側縁部において片側に少なくとも2個のファスニングテープが配置されており、このうちの1個が脚周り開口部を形成するための切り欠き部の側縁部に沿って配置されている。
このような構成を有する本発明の使いすておむつは、着用時に後身頃と前身頃を締結する際、ファスニングテープを配置されている方向にそのまま引っ張って締結すれば、着用者とおむつの間、特に大腿部裏側から側部にかけて隙間が生じることがないので、簡便におむつを脚周りにフィットさせることができ、脚周りからの漏れが防止され、介護者及び被介護者の負担を軽減することができる。
【0019】
また、本発明の使いすておむつの好ましい態様では、脚周り開口部を形成するための切り欠き部の側縁部の少なくとも一部に沿ってレグギャザーを形成するための伸縮弾性部材が配置されており、前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されるファスニングテープが前記伸縮弾性部材の延長線上に配置されている。
このような構成を有する本発明の使いすておむつは、着用時に後身頃と前身頃を締結する際、伸縮弾性部材の延長線方向に配置されたファスニングテープを配置されている方向にそのまま引っ張って締結すれば、脚周りに配置された伸縮弾性部材の作用により脚周りのフィット性が良好となり、脚周り全体に隙間が生じにくくなり、脚周りからの漏れ防止効果を向上させることができる。
さらに、脚周りのレグギャザーを充分に機能させることが可能となるため、着用者の動きにもおむつを追随させやすくなり、おむつの弛みやずり落ちを軽減させることが可能となる。
【0020】
また、ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されるファスニングテープの形状が平行四辺形状であることが好ましい。
すなわち、矩形のファスニングテープを用いた場合には、これを切り欠き部の側縁部に沿って配置するためには、おむつの製造工程上の理由から、一般にテープを切り欠き部の側縁部に沿うように反転させる必要があるが、平行四辺形状のファスニングテープは、連続する帯状のテープ部材を斜めに切断することにより形成することができ、したがって、切り欠き部の側縁部に沿った角度でテープ部材を切断してファスニングテープを形成すれば、テープを反転することなく切り欠き部の側縁部に沿って配置できるため、おむつ製造上有利である。
【0021】
さらに、ファスニングテープは、その自由領域の端部が丸みをつけて形成されているものを用いることが好ましく、このようなテープを用いることにより、着用者の肌を傷つけることを防止することができる。
【0022】
また、ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されるファスニングテープを伸縮性を有する素材で形成することが好ましい。伸縮性を有するファスニングテープを使用することにより脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止効果を向上させることができる。
【0023】
また、本発明の使いすておむつは、おむつの幅方向軸と前記切り欠き部の側縁部との夾角が0〜60度の範囲にあることが好ましい。おむつの幅方向軸と切り欠き部の側縁部との夾角が60度を越えて大きくなると脚周りのフィット性が悪くなり、漏れが生じ易くなる。
【0024】
本発明の使いすておむつは、液透過性の表面シートと、液不透過性の裏面シートと、これら両シートの間に配置された吸収体とから基本的に構成され、これらの材料は公知のものを特に制限無く用いることができるが、以下に、本発明において使用される材料について具体的に説明する。
【0025】
液透過性表面シート
本発明において使用される表面シートは、坪量が10〜40g/m2で、構成繊維の繊度が4デニール以下の親水性繊維からなる、液透過性の不織布、織布等が用いられ、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル繊維等からなる不織布、織布が用いられる。また、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、低融点ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレン等の複合繊維が強度の面から好ましいが、特に制限を受けるものではない。
【0026】
吸収体
本発明において使用される吸収体は、綿状パルプと高吸水性材料である高吸収性ポリマーからなり、さらに全体が親水性シートによりくるまれていても良い。また、綿状パルプに対して3〜60重量%の熱融着性物質を混合して熱圧着してもよい。前記吸収体の構成は特に制限されるものではないが、例えば、綿状パルプを主成分とする単独層でも良く、綿状パルプに高吸収性ポリマーを均一に混合した層状のものでも良く、或いは綿状パルプを主成分とする2つの層の間に高吸収性ポリマーからなる均一な層を挟み込んだ構成であっても良い。
綿状パルプとしては、化学パルプシートもしくは、機械パルプシートを粉砕機で解繊することにより得られる繊維長5mm以下のものが用いられる。パルプ原料としては、針葉樹に限らず、広葉樹、わら、竹およびケフナも適用される。このパルプの使用量は、目的とする吸収体により、例えば、単独で用いるか、複数積層して用いるか、他の吸収材を併用するかなどにより異なるが、一般的には、50〜400g/m2にされる。
【0027】
高吸収性ポリマーとしては、デンプン系、セルロース系、合成ポリマー系のもの等が挙げられる。すなわち、デンプン−アクリル酸(塩)グラフト共重合体、デンプン−アクリル酸エチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−メタクリル酸メチルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリロニトリルグラフト共重合体のケン化物、デンプン−アクリルアミドグラフト共重合体のケン化物、アクリル酸(塩)重合体、アクリル酸で架橋されたポリエチンンオキシド、ナトリウムカルボキシメチルセルロース架橋物、ポリビニルアルコール−無水マレインイン酸反応物の架橋物などが使用できるが、この中で自重の20倍以上の尿、体液及び水を吸収するもので、ポリアクリル酸ナトリウム系のものが吸収性能の点から最も適当である。高吸収性ポリマーの配合量は、綿状パルプの重量に対して10〜500%、好ましくは15〜300%であり、かかる量の高吸収性ポリマーが綿状パルプ中に実質的に均一に分布していると、高吸収性ポリマーが液体を吸収して膨潤したとき、その粒子は相互の干渉が最小にとどめられ、連続的に接触して透過障壁を形成することが少なく、尿や体液を3次元方向に良好に透過、吸収することができる。
【0028】
また、熱融着性物質としては、綿状パルプと混合することを考えると繊維状のものが好ましい。熱融着性物質は、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエステル、ポリビニリデン、アクリル樹脂、ナイロン樹脂等があげられる。また、ポリエステル、ポリプロピレン、ポリエチレン等の2成分以上からなる複合繊維等でも良く、特には、ポリエステル/ポリエステル、ポリエステル/ポリエチレン、ポリプロピレン/ポリエチレンの複合繊維が強度の面から好ましい。繊度は1〜5デニール程度が好ましく、繊維長は3〜30mmのものが綿状パルプと混合するのに好適であるが、特に制限を受けるものではない。これらを綿状パルプと混合し、一定の圧力で熱圧着することによって、熱融着性物質による骨格構造が形成され、湿潤時においても綿状パルプ層自体の強度を持つことが可能となる。熱圧着の方法は、熱プレスロール、熱風乾燥機、マイクロ波加熱機、赤外線ヒーター等により行うことができるが、特に制限されるものではなく、マット層に均一に熱が伝わり、熱融着性物質が融けて骨格構造を形成することが出来るものであれば良い。
【0029】
吸収体の圧縮方法としては、周面が平滑なロールなどにより、吸収体の密度がその全体にわたり実質的に均等になるように連続する面状であってもよいし、周面が凹凸状であるロールなどにより、吸収体の密度が部分的に異なり、尿や体液を縦方向及び斜め方向に導く模様配列のエンボスであってもよい。エンボスの場合、圧縮部、非圧縮部は、連続、非連続のいずれであってもよい。
また、親水性シートとしては、ティシュ、吸収紙、親水性不織布等の親水性を有するシートを用いることができる。
【0030】
液不透過性裏面シート
本発明において使用される液不透過性裏面シートは、薄く、液不透過性のプラスティックフィルムのウェブまたはシートからなる。プラスティックは、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリビニルクロライド、またはこれらと同様の材料や、ポリビニルアルコールをベースとするフィルムのウェブまたはシートなどの材料から形成することができる。バックシート材料は透明でも不透明でも良く、またエンボス加工した表面を有するようにすることもできる。また、ほぼ液不透過性になるようにつくられた不織布の繊維ウェブからつくることもできる。
さらに、前記液不透過性のプラスティックのウェブまたはシートに、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエステル等の熱可塑性樹脂からなる不織布、織布、伸縮性不織布、或いは、ポリエチレン、ポリウレタン等のフィルムを貼合しても良い。
【0031】
伸縮弾性部材
本発明において使用される伸縮弾性部材としては、ウレタンフイルム、ウレタン糸、ウレタンフォーム、糸ゴム等の通常の使いすておむつに使用される伸縮弾性部材を使用することができ、脚周り開口部、ウェスト周り開口部等に伸長状態で配置され、ホットメルト接着剤により固定される。
【0032】
ファスニングテープ
本発明において使用されるファスニングテープは、ポリオレフィンフィルム、ポリエステルフィルム、不織布等の通常使用される素材の他、伸縮性を有する素材により形成することができる。
ファスニングテープは、接合領域とこれに隣接する自由領域からなり、接合領域はおむつの側縁部に接着固定され、自由領域の端部付近にはおむつの前身頃と後身頃を着脱可能に締結するための締結手段が設けられている。また、締結手段としては、各種粘着剤からなる層、あるいは面ファスナーの素材を設けることにより形成することができる。
【0033】
本発明において粘着剤としては、ゴム系粘着剤、シリコーン系粘着剤、シリコーン合成ゴム系粘着剤、アクリル系粘着剤、シリコーン含有アクリル系粘着剤等の、従来からファスニングテープや廃棄用テープに用いられているものと同様のものを用いることができる。
【0034】
また、面ファスナーとしては、マジックテープ(登録商標;ベルクロ社製)、クイックロン(登録商標;YKK社製)、マジクロス(登録商標;カネボウベルタッチ社製)等、鍵状やキノコ形状などの凸状のフック部材が多数付設されてなるシート等の公知のものを特に制限無く用いることができる。また、使用するフック部材の大きさ、形状に関しては、フック部材と係合するループ材と充分な係合力が得られれば良く、特に制限なく用いることができ、その一部が自由領域の端部からはみ出した状態で配置しても良い。
【0035】
【実施例】
以下、図面により、本発明の使いすておむつを詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではなく、くり返し使用することができるおむつカバー等に使用することもできる。
【0036】
図1は、参考例としての使いすておむつの一部切り欠き平面図である。
図1において、使いすておむつ1は、液透過性の表面シート2と、液不透過性の裏面シート3と、これら両シートの間に配置された吸収体4とから基本的に形成されており、前身頃5と、股下部6と、後身頃7を有してなり、股下部6の両側縁部には脚周り開口部を形成するための切り欠き部8が、その側縁部とおむつの幅方向軸との夾角θが0〜60度となるように形成されており、股下部6の両側縁部にはレグギャザーを形成するための伸縮弾性部材9がおむつ1の長手方向に沿って配置されており、後身頃7の端縁部中央付近にはウェストギャザーを形成するための伸縮弾性部材10が配置されている。
【0037】
さらに、おむつ1の後身頃7の両側縁部には夫々2個のファスニングテープ11、12が配置されており、このうちの1個のファスニングテープ11はおむつ1の端縁部付近においておむつの幅方向に平行に配置され、もう1個のファスニングテープ12は前記切り欠き部8の側縁部に沿って配置されている。
また、前身頃5の裏面シート3にはファスニングテープ11、12を締結するためのフロントパッチ13が配置されている。
【0038】
図1において、ファスニングテープ11、12は、接合領域14と自由領域15からなり、接合領域14はおむつの側縁部に接着固定されており、自由領域15の端部付近には締結手段16が設けられている。
図1においては、ファスニングテープ11、12は、その接合領域14が後身頃7の側縁部の裏面シート3側に接着固定されているが、表面シート2側に接着固定しても良く、あるいは、いわゆるYボンド型のテープにより表面シートと裏面シートの両方を接着固定しても良い。
また、図1の左側に示すように、ファスニングテープ11、12は、これを使用しない場合には、表面シート上に折りたたんだ状態で表面シートと仮止着されている。
【0039】
なお、ファスニングテープ12は、これを前記切り欠き部8の側縁部に沿ってその延長方向に引っ張って締結した場合に、脚周りに隙間が生じにくいという効果が維持されるのであれば、切り欠き部8の側縁部から多少離れた位置に配置してもよい。
【0040】
図2は、図1とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図である。
図2において、使いすておむつ1は、股下部6の両側縁部に配置された伸縮弾性部材9が、その両端部分が切り欠き部8の側縁部に沿って配置されており、さらに、切り欠き部8の側縁部に沿って配置されたファスニングテープ12が、伸縮弾性部材9の延長線上に配置されている。
使いすておむつをこのような構成にすることにより、伸縮弾性部材の作用により脚周りのフィット性を良好にすることができる。
【0041】
図3は、本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図である。
図3において、切り欠き部8の側縁部に沿って配置されたファスニングテープ12が平行四辺形状に形成されている。
【0042】
図4は、図3とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図である。
図4において、ファスニングテープ11、12は、その自由領域15の端部が丸みをつけて形成されている。このようなテープを用いることにより、着用者の肌を傷つけることを防止することができる。
【0043】
図5は、図3及び図4とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図である。
図5において、切り欠き部8の側縁部に沿って配置されたファスニングテープ12の自由領域15の一部が伸縮性を有する素材17で形成されている。図5では、自由領域の一部を伸縮性を有する素材で形成した例を示したが、ファスニングテープ全体を伸縮性を有する素材で形成しても良く、自由領域全体を伸縮性を有する素材で形成しても良い。
このように、伸縮性を有するファスニングテープを使用することにより、脚周りのフィット性が良好となり、漏れ防止効果を向上させることができる。
【0044】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の使いすておむつは、脚周りのレグギャザーを充分に機能させることが可能となるため、着用者の動きにもおむつを追随させやすく、おむつの弛みやずり落ちを軽減させることが可能となり、装着性、並びにフィット性に優れ、脚周りからの漏れ防止効果の優れたものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考例としての使いすておむつの一部切り欠き平面図。
【図2】 図1とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつの一部切り欠き平面図。
【図3】 本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図。
【図4】 図3とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図。
【図5】 図3及び図4とは異なる例を示す、本発明の使いすておむつにおけるファスニングテープの取り付け状態を示す部分拡大図。
【符号の説明】
1.使いすておむつ
2.液透過性の表面シート
3.液不透過性の裏面シート
4.吸収体
5.前身頃
6.股下部
7.後身頃
8.切り欠き部
9.伸縮弾性部材
10.伸縮弾性部材
11.ファスニングテープ
12.ファスニングテープ
13.フロントパッチ
14.接合領域
15.自由領域
16.締結手段
17.伸縮性を有する材料
θ.おむつの幅方向軸と切り欠き部の側縁部の夾角

Claims (5)

  1. 前身頃と股下部と後身頃を有してなり、股下部の両側縁部には脚周り開口部を形成するための切り欠き部が形成されており、後身頃の両側縁部には前身頃と後身頃を締結するためのファスニングテープが配置されている使いすておむつにおいて、
    前記切り欠き部の側縁部の一部に沿ってレグギャザーを形成するための伸縮弾性部材が湾曲して配置されており、
    前記ファスニングテープは、接合領域とこれに隣接する自由領域からなり、前記接合領域はおむつの側縁部に接着固定されており、前記自由領域の端部付近には締結手段が設けられており、さらに、前記ファスニングテープは、後身頃の両側縁部において片側に少なくとも2個配置されており、このうちの1個が前記切り欠き部の側縁部に沿って前記伸縮弾性部材の延長線上に配置され、他の1個がおむつの端縁部付近においておむつの幅方向に平行に配置されていることを特徴とする使いすておむつ。
  2. 前記ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されたファスニングテープの形状が平行四辺形状であることを特徴とする請求項1に記載の使いすておむつ。
  3. 前記ファスニングテープのうち、少なくとも1つが前記自由領域の端部に丸みをつけて形成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の使いすておむつ。
  4. 前記ファスニングテープのうち、少なくとも前記切り欠き部の側縁部に沿って配置されたファスニングテープが伸縮性を有する素材で形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の使いすておむつ。
  5. 前記おむつの幅方向軸と前記切り欠き部の側縁部との夾角が0〜60度であることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の使いすておむつ。
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