JP4064195B2 - 農作物評価装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば茄子や胡瓜、人参、長芋、ネギ、ゴボウ、アスパラガス、ミカン、リンゴ、柿等の農作物(果菜物を含む)を項目別に仕分けする作業に用いられる農作物評価装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上述の農作物を項目別に仕分け処理する装置としては、例えばネギが把持される一対の把持機構を、搬送コンベアを構成する2本のチェーン間に架設したプレート上に取り付け、把持機構により把持されたネギの表面側を、上側搬送路に設けた撮像カメラで撮像し、その撮像した画像情報に基づいてネギの所定項目を判定する。続いて、ネギを、把持機構により把持したまま下側搬送路に周回移動して、判定と対応する仕分け位置にネギが移動したとき、把持機構による把持を解除し、ネギを項目別に仕分け処理する特許文献1の選別仕分け装置がある。
【0003】
【特許文献1】
特開2000−202373号公報。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述の選別仕分け装置は、一対の把持機構を、搬送コンベアを構成する2本のチェーン間に架設したプレート上に取り付けているので、ネギの表面側を撮像カメラにより上方から撮像することができるが、ネギの裏面側を撮像カメラにより下方から撮像しょうとしても、ネギの裏面側と対向するプレートにより撮像が妨げられ、ネギの表裏両面を撮像することができない。したがって、ネギの所定項目を、表面側の画像情報から評価及び判定しなければならず、表裏両面の鮮度及び品質が異なっても、その異なる部分を検出することが不可能であるため、ネギ全体の所定項目を正確に評価及び判定することできないという問題点を有している。
【0005】
この発明は上記問題に鑑み、一対の保持体を開放又は透光性を有する一対の保持体を介して農作物の表面側所定項目を上側搬送路で検出し、該農作物を一対の保持体で保持したまま周回移動して表裏反転した後、透光性を有する保持体を介して農作物の裏面側所定項目を下側搬送路で検出することにより、農作物全体の所定項目を正確且つ確実に検出することができ、精度の高い仕分け作業が行える農作物評価装置の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明は、農作物が載置される一対の保持体をループ状の搬送路上に複数配列し、該一対の保持体を上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転する搬送コンベアと、上記一対の保持体を農作物の所定項目が検出許容される状態に開放して上側搬送路に沿って周回移動するとき、該一方の保持体に載置された農作物の表面側所定項目を検出する表面側検出手段と、上記一対の保持体を農作物が保持される状態に閉塞して下側搬送路に周回移動して表裏反転したとき、該表裏反転された透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を検出する裏面側検出手段と、上記表面側検出手段及び裏面側検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物全体の所定項目を評価及び判定する評価判定手段とを備えた農作物評価装置であることを特徴とする。
【0007】
上述の農作物は、例えば茄子や胡瓜、人参、長芋、ネギ、ゴボウ、アスパラガス、ミカン、リンゴ、柿等の農作物(果菜物を含む)で構成することができる。また、一対の保持体は、例えば略板状及び略網状の保持体、バケット、トレイ、アーム等で構成することができる。また、搬送コンベアは、例えば載置台及び一対の保持体を周回移動する仕分けコンベアやバケットコンベア、ベルトコンベア、ローラコンベア等の搬送手段で構成することができる。また、表面側検出手段及び裏面側検出手段は、例えばモノクロ又はカラーの撮像カメラやビデオカメラ、ディジタルカメラ、画像素子等の光学的検出手段で構成することができる。また、評価判定手段は、例えばパーソナルコンピューターやCPU、ROM、RAMを備えた制御装置等で構成することができる。また、保持部開放手段及び農作物放出手段は、例えば係止レバーの係止を解除するロータリーソレノイドやエアーシリンダ等の係止解除装置で構成することができる。
【0008】
つまり、一対の保持体を、上側搬送路に沿って周回移動するとき農作物の所定項目が検出許容される状態に開放し、一方の保持体に載置された農作物の表面側所定項目を表面側検出手段で検出する。一対の保持体を、上側搬送路から下側搬送路に周回移動するとき、農作物が保持される状態に閉塞して表裏反転する。一対の保持体を、下側搬送路に沿って周回移動するとき農作物が保持される状態に閉塞して、透光性を有する保持体を介して、一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を裏面側検出手段で検出する。且つ、表面側検出手段及び裏面側検出手段から出力される検出情報に基づいて、農作物の所定項目を評価判定手段により個々に評価及び判定する。
【0009】
実施の形態として、農作物が載置される一対の保持体をループ状の搬送路上に複数配列し、該一対の保持体を農作物が保持される状態に閉塞して上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転する搬送コンベアと、上記一対の保持体を表裏反転せずに上側搬送路に沿って周回移動するとき、該表裏反転するまえの透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の表面側所定項目を検出する表面側検出手段と、上記一対の保持体を表裏反転して下側搬送路に沿って周回移動するとき、該表裏反転された透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を検出する裏面側検出手段と、上記表面側検出手段及び裏面側検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物全体の所定項目を評価及び判定する評価判定手段とを備えることができる。
【0010】
また、上記上側搬送路に、上記表面側検出手段による農作物の表面側所定項目の検出が許容される状態に上記一対の保持部を開放する保持部開放手段を設けることができる。また、上記下側搬送路に設けた項目別の仕分け区間に、上記評価判定手段による判定に基づいて、上記農作物の放出が許容される状態に上記一対の保持部を開放する農作物放出手段を設けることができる。
【0011】
【作用及び効果】
この発明によれば、一対の保持体を開放又は透光性を有する一対の保持体を介して、農作物の表面側所定項目を上側搬送路の表面側検出手段で検出した後、農作物を、一対の保持体で保持したまま搬送路に沿って周回移動して表裏反転し、透光性を有する保持体を介して、一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を下側搬送路の裏面側検出手段で検出するので、農作物の同一部分を重複して検出したり、未検出部分が残ったりするような検出ミスをなくすことができ、農作物の表裏両面の所定項目を検出する作業が妨げられず、農作物全体の所定項目を正確且つ確実に検出することができる。且つ、その検出情報に基づいて、農作物の所定項目を正確且つ確実に評価及び判定することができるため、農作物を項目別に仕分けする作業が適確に行え、精度の高い仕分け作業が行える。
【0012】
【実施例】
この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳述する。
図面は、農作物の一例である茄子を仕分けする作業に用いられる農作物評価装置を示し、図1及び図2に於いて、この農作物評価装置1は、仕分けコンベア2の載置部3…に載置された茄子A(例えば白ネギや抽苔ネギ等)を、上側搬送路に設定した検出区間a及び下側搬送路に設定した検出区間bの評価判定装置10に供給し、茄子Aの表面側所定項目を検出区間aで検出し、茄子Aを、上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転した後、茄子Aの裏面側所定項目を検出区間bで検出する。且つ、検出区間a,bで検出した表裏両面の検出情報に基づいて、載置部3に載置された茄子Aを、下側搬送路に設定した仕分け区間c…に対して項目別に仕分け処理する。
【0013】
上述の仕分けコンベア2は、図3、図4にも示すように、農作物Aが載置される載置部3を、搬送路両側部に張架したチェーン2a,2aの間に架設すると共に、チェーン2a全長に対して所定間隔に隔てて配列して、減速機付きモータ(図示省略)により搬送方向に対して一定速度で周回移動する。
【0014】
且つ、載置部3は、茄子Aが保持される一対の保持体4を、側面から見て略台形状又は略V字状に形成し、一方の保持体4をチェーン2a,2a間に固定すると共に、その固定側保持体4の前端側に取り付けた係止レバー5及び後端側に取り付けた係止レバー6を、可動側保持体4の前端側に取り付けた支軸4a及び後端側に取り付けた支軸4bに係止して、一方の支軸4a,4bを中心として、農作物Aが保持される閉状態及びその保持が解除される開状態に開閉自在に設けている。なお、茄子Aを所定の位置及び姿勢に保持するのに必要な接触抵抗を有するクッション材4cを、保持体4の両端部対向面に対して所定項目の検出が妨げられないように装着している。
【0015】
且つ、上側搬送路の検査区間aに移動するまえ及び移動したとき、検出区間a前段の始端側搬送路に配設した係止解除装置20(例えばロータリーソレノイドやエアーシリンダ等)を駆動し、その係止解除装置20の解除部材20aを係止レバー5に当接して、係止レバー5による支軸4aの係止を解除すると共に、後述する表面側撮像カメラ13と対向する上向き状態の可動側保持体4を、係止レバー6が係止された支軸4bを中心として、表面側撮像カメラ13により農作物Aの表面側所定項目が検出許容される状態に開動作する。なお、検出区間aを通過する可動側保持体4を、例えばレールや受け具等の支持手段により開状態に支持する。
【0016】
且つ、上側搬送路の検出区間aから下側搬送路の検出区間bに周回移動するとき、可動側保持体4を、農作物Aが保持及び挟持される状態に閉動作すると共に、表裏逆向き状態及び上下逆向き状態に表裏反転(略180度)して周回移動する。
【0017】
且つ、下側搬送路の検出区間bに移動するとき、可動側保持体4を、農作物Aが保持される閉状態のまま周回移動すると共に、後述する裏面側撮像カメラ13と対向する上向き状態の固定側保持体4を、裏面側撮像カメラ13により農作物Aの裏面側所定項目が検出許容される略水平状態に周回ガイドする。つまり、固定側保持体4は、例えばプラスチックやガラス等の透光性を有する材質で透明及び半透明に形成され、後述する照明装置12から投光される検出光及び農作物Aを透過した透過光、農作物Aが反射した反射光、農作物Aのシルエット等を透過許容する。
【0018】
且つ、下側搬送路の仕分け区間c…に移動したとき、後述する制御装置15による判定に基づいて、仕分け区間cに配設した係止解除装置20を駆動し、係止解除装置20の解除部材20aを係止レバー6に当接して、係止レバー6による支軸4bの係止を解除すると共に、可動側保持体4を、係止レバー5が係止された支軸4aを中心として、茄子Aが斜め下方及び略真下に向けて放出又は落下される角度に開動作する。
【0019】
なお、載置部3の可動側保持体4は、仕分けコンベア2の始端側搬送路に回帰移動するとき閉方向に回動され、可動側保持体4の支軸4bを係止レバー6に再び係止して、閉状態に回動固定される。
【0020】
前述の評価判定装置10は、図5、図6、図7にも示すように、検出区間a及び検出区間bの略全体を、後述する照明装置12から投光される検出光及び農作物Aを透過した透過光、農作物Aが反射した反射光等の以外の外光を遮光する遮光室11で囲繞している。且つ、茄子Aの所定項目を検出するのに適した検出光を照射するハレーション防止機能付き照明装置12と、茄子Aを透過した透過光及び茄子Aが反射した反射光、茄子Aのシルエット等を検出するモノクロの撮像カメラ13とを遮光室11内部に複数配設している。なお、照明装置12は、例えばハロゲンランプやキセノンランプ、紫外線ランプ、蛍光灯、白熱灯等で構成することができる。
【0021】
且つ、検出区間aの照明装置12及び撮像カメラ13は、載置部3を構成する固定側保持体4に載置された茄子Aの表面側と対向して上方及び斜め上方に複数配設され、検出区間bの照明装置12及び撮像カメラ13は、一対の保持体4で保持された茄子Aの裏面側と対向して上方及び斜め上方に複数配設している。また、撮像カメラ13を、例えば農作物Aの果頂部や果柄部等と対向して配設してもよい。
【0022】
且つ、載置部3毎に設定される番地情報及び載置部3と略対応して移動する番地情報を読取るための番地読取り装置16,17を、検出区間a,b及び仕分け区間c…に移動される載置部3と対向して配設し、番地読取り装置16,17で読取った番地情報を制御装置15に出力する。
【0023】
また、上述の番地情報の代わりに、例えば載置部3自体に付設及び載置部3と略対応して移動する記録媒体(例えばバーコードやIDカード、磁気カード等)の固有情報を読取るか、判定と対応する仕分け区間c…に茄子Aが搬送されるまでのタイムラグを計時する等してもよい。
【0024】
且つ、画像処理装置14に接続された制御装置15(例えばパーソナルコンピューター)は、画像処理装置14から出力される画像情報に基づいて、茄子Aの所定項目を個々に評価及び判定する。
【0025】
前述の撮像カメラ13に接続された画像処理装置14は、撮像カメラ13画像情報(例えば透過画像及び反射画像、シルエット画像等)を、茄子Aの所定項目を評価及び判定するのに適したデータに変換処理(例えば2値化処理)して、制御装置15に出力する。
【0026】
且つ、画像処理装置14に接続された制御装置15(例えばパーソナルコンピューター)は、画像処理装置14から出力される画像情報と、予め記憶した基準情報とを比較及び演算して、茄子Aの表裏両面の所定項目(例えば色相、損傷、成熟度、大きさ、形状、高さ、幅、体積、偏平度、腐り具合、浮き皮具合、規格外等)を算出し、茄子Aの等階級(例えば秀、優、良、並、不可等の等級、3L、2L、L、M、S、2S、3S等の階級)を個々に総合判定する。
【0027】
図8は、農作物評価装置1の制御回路ブロック図を示し、制御装置15(例えばパーソナルコンピューター)にはCPU、ROM、RAMが内蔵され、CPUは、ROM(又はPROM)に格納されたプログラムに沿って、仕分けコンベア2と、撮像カメラ13と、画像処理装置14と、番地読取り装置16,17と、係止解除装置20の駆動及び停止を制御する。
【0028】
且つ、RAMには、撮像カメラ13及び画像処理装置14から出力される画像情報と、茄子A毎に評価及び判定される評価判定情報と、番地読取り装置16,17で読取られる載置部3の番地情報とを対応させて記憶する。
【0029】
且つ、検出区間a,bの番地読取り装置16は、検出区間a,bに移動される載置部3の番地情報を読取って制御装置15に出力する。制御装置15は、番地読取り装置16から出力される載置部3の番地情報と、茄子A毎に評価及び判定される評価判定情報とを対応させてRAMに記憶する。
【0030】
且つ、仕分け区間cの番地読取り装置17は、仕分け区間cに移動される載置部3の番地情報を読取って制御装置15に出力する。制御装置15は、番地読取り装置17から出力される載置部3の番地情報と、RAMに記憶された番地情報とを比較して、同一の番地情報であるか否かを判定する。
【0031】
且つ、同一の番地であると判定された場合、その判定と対応する仕分け区間cに配設した係止解除装置20を独立して駆動し、その係止解除装置20の解除部材20aを係止レバー6に当接して、係止レバー6による支軸4bの係止を解除すると共に、可動側保持体4を、支軸4aを中心として、茄子Aが斜め下方及び略真下に向けて放出許容される状態に開動作し、仕分け区間c…下部に配設した分配コンベア21…に対して項目別に放出する。一方、異なる番地であると判定された場合、係止解除装置20を待機及び停止させて、茄子Aを次の仕分け区間c…に搬送する。
【0032】
図示実施例は上記の如く構成するものにして、以下、農作物評価装置1による茄子Aの所定項目を検出する動作及び項目別に仕分けする動作を説明する。
【0033】
先ず、図1、図2、図3に示すように、仕分けコンベア2の載置部3…を検出区間aに周回移動するとき、載置部3の可動側保持体4を、茄子Aの載置が許容される状態に開動作する。且つ、荷受される茄子Aを、始端側搬送路に待機する作業者の手で保持して載置部3の固定側保持体4に対して1本ずつ載置する。
【0034】
また、手作業に代わる載置方法として、例えば吸着パッドや保持アーム等の保持手段で保持した茄子Aを仕分けコンベア2の載置部33…に移載するか、ベルトコンベアやローラコンベア等の搬送手段で搬送される茄子Aを仕分けコンベア2の載置部33…に移載する等してもよい。
【0035】
次に、検出区間aにおいて、図5、図6にも示すように、照明装置12…から投光される検出光を、表裏反転するまえの載置部3の固定側保持体4に載置された茄子Aの表面側(上面及び側面)に対して上方及び斜め上方から直接照射する。且つ、茄子Aを透過した透過光及び茄子Aが反射する反射光、茄子Aのシルエット等を撮像カメラ13…で撮像し、その表面側画像情報を画像処理装置14に出力する。且つ、撮像カメラ13…で撮像した表面側画像情報及び番地読取り装置16で読取った載置部3の番地情報とを対応させて制御装置15に記憶する。
【0036】
次に、載置部3の可動側保持体4を、茄子Aが保持される状態に閉動作して、表面側検出済みの茄子Aを、載置部3を構成する上下一対の保持体4で保持したまま下側搬送路に周回移動して表裏反転する。
【0037】
次に、検出区間bにおいて、上述と同様に、図7にも示すように、照明装置12…から投光される検出光を、上下逆転された透光性を有する固定側保持体4を透過させ、上下一対の保持体4で保持された茄子Aの裏面側に対して上方及び斜め上方から照射する。且つ、茄子Aを透過した透過光及び茄子Aが反射する反射光、茄子Aのシルエット等を、透光性を有する固定側保持体4を介して撮像カメラ13…で撮像し、その裏面側画像情報を画像処理装置14に出力する。且つ、撮像カメラ13…で撮像した裏面側画像情報及び番地読取り装置16で読取った載置部3の番地情報とを対応させて制御装置15に記憶する。
【0038】
次に、制御装置15は、撮像カメラ13及び画像処理装置14から出力される表裏両面の画像情報に基づいて、茄子A全体の所定項目を個々に総合して評価及び判定すると共に、上述の評価判定情報と、番地読取り装置16で読取った載置部3の番地情報とを対応させて制御装置15に記憶する。
【0039】
次に、茄子Aを保持した載置部3が仕分け区間c…に移動したとき、その載置部3の番地情報を番地読取り装置17で読取って制御装置15に出力する。制御装置15は、番地読取り装置17から出力される載置部3の番地情報と、RAMに記憶された番地情報とを比較して、同一の番地情報であるか否かを判定する。
【0040】
且つ、同一の番地であると判定された場合、その判定と対応する仕分け区間cに配設した係止解除装置20を独立して駆動させ、図4にも示すように、載置部3の可動側保持体4を、茄子Aが斜め下方に向けて放出及び落下される角度に開動作して、茄子Aを、仕分け区間c下部に配設した分配コンベア21に放出し、次工程(例えば箱詰め工程や保管工程等)に搬送する。一方、異なる番地であると判定された場合、係止解除装置20を待機及び停止させて、茄子Aを次の仕分け区間c…に搬送する。以下、上述と同様にして、茄子A全体の所定項目を検出する作業及びその茄子Aを項目別に仕分けする作業を継続して行う。
【0041】
以上のように、載置部3を構成する可動側保持体4を開放して、固定側保持体4に載置された茄子Aの表面側所定項目を上側搬送路の表面側撮像カメラ13…で撮像した後、茄子Aを、一対の保持体4で保持したまま上側搬送路から下側搬送路に周回移動させて表裏反転し、透光性を有する固定側保持体4を介して、一対の保持体4で保持された茄子Aの裏面側所定項目を下側搬送路の裏面側撮像カメラ13…で撮像するので、茄子Aの同一部分を重複して検出したり、未検出部分が残ったりするような検出ミスをなくすことができ、茄子Aの表裏両面の所定項目を検出する作業が妨げられず、茄子A全体の所定項目を正確且つ確実に検出することができる。且つ、その検出情報に基づいて、茄子Aの所定項目を正確且つ確実に評価及び判定することができるため、茄子Aを項目別に仕分けする作業が適確に行え、精度の高い仕分け作業が行える。
【0042】
且つ、茄子Aを、載置部3を構成する一対の保持体4で保持したまま、ループ状の搬送路に沿って上側搬送路から下側搬送路に周回移動させて表裏反転するので、載置部3自体を、搬送路上で表裏反転(回転)するような機構及び装置を搬送路上に設ける必要がなく、装置全体の構成及び簡素化して、安価に製作することができる。
【0043】
図9、図10は、茄子Aの表裏両面所定項目を、透光性を有する一対の保持体4で保持したまま検出する他の検出方法を示し、仕分けコンベア2の載置部3…に載置された茄子Aを、透光性を有する一対の保持体4で保持したまま上側搬送路の検出区間aに搬送して表面側所定項目を検出する。茄子Aを、一対の保持体4で保持したまま上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転した後、下側搬送路の検出区間bに搬送して裏面側所定項目を検出する。つまり、透光性を有する一対の保持体4を介して、茄子Aの表裏両面を撮像カメラ13…で撮像した後、その画像情報に基づいて、茄子Aの所定項目を制御装置15で個々に判定するので、上述の実施例と略同等の作用及び効果を奏することができる。
【0044】
なお、本発明の農作物評価装置1の構成は、例えば載置部33を構成する一対の保持体4により略垂直姿勢や略斜め姿勢に保持された茄子Aの所定項目を評価及び判定する作業にも適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 農作物評価装置による茄子の仕分け動作を示す平面図。
【図2】 農作物評価装置による茄子の仕分け動作を示す側面図。
【図3】 上側搬送路を移動する可動側保持体の開動作を示す拡大側面図。
【図4】 下側搬送路を移動する可動側保持体の開動作を示す拡大側面図。
【図5】 茄子の表裏両面を評価判定する検出方法を示す斜視図。
【図6】 茄子の表面側検出動作を示す拡大側面図。
【図7】 茄子の裏面側検出動作を示す拡大側面図。
【図8】 農作物評価装置の制御回路ブロック図。
【図9】 茄子の表裏両面を評価判定する他の検出方法を示す斜視図。
【図10】 茄子の表裏両面検出動作及び載置部の反転動作を示す拡大側面図。
【符号の説明】
a,b…検出区間
c…仕分け区間
A…茄子
1…農作物評価装置
2…仕分けコンベア
3…載置台
4…保持体
10…評価判定装置
13…撮像カメラ
15…制御装置
20…係止解除装置
21…分配コンベア
Claims (4)
- 農作物が載置される一対の保持体をループ状の搬送路上に複数配列し、該一対の保持体を上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転する搬送コンベアと、
上記一対の保持体を農作物の所定項目が検出許容される状態に開放して上側搬送路に沿って周回移動するとき、該一方の保持体に載置された農作物の表面側所定項目を検出する表面側検出手段と、
上記一対の保持体を農作物が保持される状態に閉塞して下側搬送路に周回移動して表裏反転したとき、該表裏反転された透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を検出する裏面側検出手段と、
上記表面側検出手段及び裏面側検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物全体の所定項目を評価及び判定する評価判定手段とを備えた
農作物評価装置。 - 農作物が載置される一対の保持体をループ状の搬送路上に複数配列し、該一対の保持体を農作物が保持される状態に閉塞して上側搬送路から下側搬送路に周回移動して表裏反転する搬送コンベアと、
上記一対の保持体を表裏反転せずに上側搬送路に沿って周回移動するとき、該表裏反転するまえの透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の表面側所定項目を検出する表面側検出手段と、
上記一対の保持体を表裏反転して下側搬送路に沿って周回移動するとき、該表裏反転された透光性を有する保持体の一部又は全体を介して、上記一対の保持体で保持された農作物の裏面側所定項目を検出する裏面側検出手段と、
上記表面側検出手段及び裏面側検出手段から出力される検出情報に基づいて、上記農作物全体の所定項目を評価及び判定する評価判定手段とを備えた
農作物評価装置。 - 上記上側搬送路に、上記表面側検出手段による農作物の表面側所定項目の検出が許容される状態に上記一対の保持部を開放する保持部開放手段を設けた
請求項1又は2記載の農作物評価装置。 - 上記下側搬送路に設けた項目別の仕分け区間に、上記評価判定手段による判定に基づいて、上記農作物の放出が許容される状態に上記一対の保持部を開放する農作物放出手段を設けた
請求項1,2又は3記載の農作物評価装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002280489A JP4064195B2 (ja) | 2002-09-26 | 2002-09-26 | 農作物評価装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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