JP4064190B2 - 粉粒体処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、医薬品,農薬,食品などの錠剤,ソフトカプセル,ペレット,顆粒などを製造する際に用いられる粉粒体処理装置に関し、詳しくは、回転ドラム内で粉粒体原料の造粒,コーティング,乾燥などの処理を行なった粉粒体製品を回転ドラムから自動的に排出する機構を備えた粉粒体処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
例えば、錠剤,顆粒などの粉粒体粒子にフィルムコーティングや糖衣コーティングなどを施すために、回転ドラムを備えた粉粒体処理装置が使用されている。横型回転ドラムを備えた粉粒体処理装置の基本構造例として、図11および図12に示すものが知られている。
【0003】
図11は横型回転ドラム2を有する粉粒体処理装置の側面図で、ケーシング1の中に回転ドラム2がその水平な軸線を中心に回転可能に配置される。回転ドラム2は円筒状または多角筒状の胴体部3と、胴体部3の軸方向前後両端側に連なる傾斜状の前壁部4および後壁部5と、前壁部4の先端中心に設けられたフロントリング6によって形成される開口部7を有する。胴体部3は通気用多孔部に構成され、この通気用多孔部の外面側にエアーチャンネル8が設けられる。各エアーチャンネル8はそれぞれ後壁部5の外面に沿って延び、給排気装置のディストリビュータ9に連通する。
【0004】
ディストリビュータ9は給気ダクトと排気ダクトに接続されており、任意の空気チャネル8が所定の位置に回転移動してくると、この空気チャネル8を介して乾燥空気(温風)が回転ドラム2内に供給され、同時に、別の空気チャネル8を介して回転ドラム2内の空気が排出される。このようなディストリビュータ9の機能で、回転ドラム2内に上向きまたは下向き等の空気流が生じる。
【0005】
回転ドラム2の前壁部4は、胴体部3から前方に傾斜状に延在し、その先端部にフロントリング6等のリング部材で構成される開口部7が設けられる。回転ドラム2内への粉粒体原料の投入、および回転ドラム2内からの粉粒体製品の排出は、開口部7を介して行なう。
【0006】
図12は、回転ドラム2内で粉粒体原料の造粒やコーティング処理を行なう時の状態を示すもので、開口部側から見た軸線方向に直交する縦断面を示している。回転ドラム2を駆動モータ11によって矢印方向に回転させ、同時に給排気を行って、回転ドラム2内に粉粒体12の転動床を形成し、その粉粒体12の転動床に向けて、スプレーノズル13からバインダ液やコーティング液等のスプレー液14をスプレーする。これにより、回転ドラム2内の粉粒体粒子が湿潤を受けて凝集し、あるいは、粉粒体粒子の表面にスプレー液中の基材成分が付着して被複層が形成される。
【0007】
上記のようにして造粒やコーティング処理を行った後、処理が完了した粉粒体製品を回転ドラム2内から排出するが、そのための機構として、従来、回転ドラムの前壁部の内面に中空状のブレードを突設して、排出時に回転ドラムを粉粒体処理時とは逆方向に回転させることにより、回転ドラム内の粉粒体製品を前記ブレードによって開口部まで案内して、開口部から自動排出する機構が知られている。(例えば、特許文献1参照。)。
【0008】
あるいは、回転ドラムの前壁部の内面に板状部材により構成される中空状の製品排出手段を突設し、または、回転ドラムの胴体部の内面から前壁部の内面および開口部の近傍にかけて板状排出部材を突設し、排出時に回転ドラムを粉粒体処理時とは逆方向に回転させることにより、回転ドラム内の粉粒体製品を前記製品排出手段、板状排出部材によって開口部まで案内して、開口部から自動排出する機構が知られている(例えば、特許文献2参照。)。
【0009】
【特許文献1】
英国特許公開第2017886号公報(第3頁第94行、Fig.2)
【特許文献2】
特許第2726062号公報(第5欄第27行、第1図、および第7欄第21行、第5図)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
上述した粉粒体処理装置によれば、回転ドラム2の正回転で粉粒体を処理し、回転ドラム2の逆回転で粉粒体製品を排出することができるが、排出部材が回転ドラムの内面に突起状に設けられているため、以下のような問題が生じる。
【0011】
(1)粉粒体原料の処理時(回転ドラムの正回転時)、回転ドラム内の粉粒体12が排出部材によって持ち上げられ、転動床の上層部分が波打つ現象が起こる。そのため、スプレー液14の均一なスプレーが難しくなり、粉粒体製品の品質面に影響する場合がある。
【0012】
(2)粉粒体製品の排出時(回転ドラムの逆回転時)、回転ドラム内の粉粒体製品の残量に応じて、排出部材によるすくい上げ量が変化するので、単位時間当たりの排出量の調整が困難である。
【0013】
(3)回転ドラムの内部に排出部材による突起物があると、粉粒体原料の投入時、サンプリング製品の目視確認時、スプレーノズルの点検時の引出時、清掃時などにおける作業が不便である。
【0014】
(4)粉粒体原料の処理時(回転ドラムの正回転時)と、粉粒体製品の排出時(回転ドラムの逆回転時)とで、回転ドラムを正回転または逆回転に切り換えなければならないため、正逆回転可能な駆動源が必要不可欠である。
【0015】
そこで、本発明の目的は、粉粒体製品の確実な自動排出を可能にすると共に、粉粒体の処理時に、排出部材が回転ドラムの内面に突起状に設けられていることに起因する、上述した従来装置の問題点を解決することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明は、軸線回りに回転可能な回転ドラムを備え、前記回転ドラムは、筒状でかつその少なくとも一部に通気用多孔部を有する胴体部と、この胴体部に連なる傾斜状の前壁部および後壁部と、前記前壁部の端部に設けられた開口部とを有し、前記胴体部に所定角度ですくい上げ板を取付けた粉粒体処理装置において、前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部が前記前壁部に配置されると共に、その胴体部側の端縁部がすくい上げ板に配置される製品排出プレート部材と、前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部がすくい上げ板に配置され、前記製品排出プレート部材に向かって粉粒体製品の流動を促進させる製品排出促進スコープ部材とを設け、前記すくい上げ板が、胴体部との間に回転ドラムの回転方向の前縁部での通気用開口部を有し、さらに前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、前記通気用開口部を閉止する第2製品排出促進スコープ部材を有することを特徴とする構成を提供する。
【0017】
上記の「側縁部が前記前壁部に配置される」、「その胴体部側の端縁部がすくい上げ板に配置される」あるいは「その側縁部がすくい上げ板に配置され」なる用語は、それぞれの側縁部や端縁部が、前壁部やすくい上げ板に接触させて配置される場合や、処理する粉粒体原料の粒径寸法よりも小さい隙間を介して配置される場合を含むものである。
【0018】
この構成によれば、従来の回転ドラム内に排出部材を固定した粉粒体処理装置に比較して、以下のような各種の優れた作用が得られる。
【0019】
(1)回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、回転ドラムに、製品排出プレート部材を着脱自在に取付けると共に、前記製品排出プレート部材に向かって粉粒体製品の流動を促進させる製品排出促進スコープ部材を着脱自在に取付けるので、回転ドラムを所定方向に回転させることによって、回転ドラム内の粉粒体製品を、上述した製品排出促進スコープ部材によって、製品排出プレート部材の方に向かって流動させることができると共に、粉粒体製品を製品排出プレート部材によって、回転ドラムのマウスリングへと流動させることができる。したがって、粉粒体製品を回転ドラム内から自動的に、かつ確実に排出することができる。
【0020】
(2)粉粒体原料の処理時には、回転ドラム内に製品排出プレート部材および製品排出促進スコープ部材が存在しないので、回転ドラム内の粉粒体原料が製品排出プレート部材および製品排出促進スコープ部材によって持ち上げられることに起因する転動床の上層部分が波打つ現象が起きない。そのため、スプレー液の均一なスプレーが可能になり、高品質の製品が短時間で得られる。
【0021】
(3)粉粒体製品の排出時、回転ドラム内の粉粒体製品の残量による、製品排出プレート部材および製品排出促進スコープ部材によるすくい上げ量の変化が小さいので、単位時間当たりの排出量の調整が容易である。
【0022】
(4)粉粒体製品の排出時以外の常時には、回転ドラム内に製品排出プレート部材および製品排出促進スコープ部材による突起物がないので、開口部から回転ドラム内に粉粒体原料を投入時、サンプリング製品の目視確認時、スプレーノズルの点検時の引出時および清掃時などの作業が容易に行なえる。
【0023】
(5)粉粒体原料の処理時と粉粒体製品の排出時とで、回転ドラムを同一方向に回転させるため、一方向のみに回転可能な駆動源を使用することができ、正逆回転可能な駆動源は必ずしも必要ではない。ただし、既存の設備を改造する場合やその他の理由により、正逆回転可能な駆動源を用いることを排除するものではない。
【0025】
また、回転ドラムの胴体部にすくい上げ板を取付けているので、粉粒体の処理時に、回転ドラム内の粉粒体が、すくい上げ板の前縁部ですくい上げられ、後縁部から落下するので、粉粒体の撹拌作用が向上して、高品質の粉粒体製品を短時間で製造できる。また、粉粒体製品の排出時には、回転ドラムに製品排出プレート部材および製品排出促進スコープ部材を着脱自在に取付けることによって、回転ドラムの回転動作により、すくい上げ板上の粉粒体製品が、製品排出促進スコープ部材で製品排出プレート部材側に流動させられ、流動させられた粉粒体製品が製品排出促進スコープ部材で、開口部に向かって搬送されていく。したがって、回転ドラム内から粉粒体製品を自動的に、かつ確実に排出することができる。
【0027】
さらに、すくい上げ板が回転ドラムの回転方向の前縁部での通気用開口部を有するので、粉粒体の処理時に、前記通気用開口部を通ってすくい上げ板と胴体部との間の通気用通路を空気が流れて、後縁部での通気用開口部から回転ドラム内に放出されるので、すくい上げ板の後縁部から落下する粉粒体の撹拌効果を向上することができ、均質な粉粒体の処理が短時間で行なえる。また、粉粒体製品の排出時には、回転ドラムに第2製品排出促進スコープ部材を着脱自在に取付け、前縁部での通気用開口部を第2製品排出促進スコープ部材で閉止することによって、粉粒体製品がこの前縁部での通気用開口部個所に滞留したり、前縁部での通気用開口部を通ってすくい上げ板の下方に浸入したりすることが防止されるため、回転ドラム内の製品を最後の1個まで確実に排出することが可能になる。
【0028】
以上の構成において、前記製品排出促進スコープ部材と、第2製品排出促進スコープ部材と、製品排出プレート部材とを、回転ドラムの回転方向の前方から後方にかけて順次に配置した構成としてもよい。
【0029】
上記の構成によれば、すくい上げ板上の粉粒体製品が、回転ドラムの所定方向への回転動作に伴って、製品排出促進スコープ部材によって製品排出プレート部材側に流動させられ、先行するすくい上げ板から後続のすくい上げ板に落下移動する際に、後続のすくい上げ板の前縁部での通気用開口部が第2製品排出促進スコープ部材によって閉止されているから、粉粒体製品が後続のすくい上げ板の前縁部での通気用開口部に滞留したり、その通気用開口部に浸入したりすることが防止され、さらに後続のすくい上げ板に移動した粉粒体製品が製品排出プレート部材によって開口部に向かって搬送されていくので、粉粒体製品を回転ドラム内から自動的に、かつ確実に排出することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態に係る粉粒体処理装置について、図面を参照して説明する。
【0031】
図1は、第1実施形態に係る粉粒体処理装置の回転ドラム2内で粉粒体原料の造粒やコーティング処理を行なう時の一部を断面で示す概略側面図で、図2は開口部側から見た軸線方向に直交する縦断面を示している。図1および図2において、図11および図12と同一の部分には同一参照符号を付したので、その説明を省略する。図11および図12との相違点は、本発明における回転ドラムは、基本的には一方向のみに回転可能であればよいので、所定方向にのみ回転可能な回転駆動源15を設けている。また、回転ドラム2の胴体部3の各通気用多孔部に対して、回転ドラム2の回転方向の前方側が低く、後方側が高くなる傾斜状にすくい上げ板20を取付けていることである。
【0032】
回転ドラム2に取付けられたすくい上げ板20は、すべて同一の台形状である。台形状にする理由は、回転ドラム2が、傾斜状の前壁部4および後壁部5を有しており、前述のように、すくい上げ板20を回転ドラム2の回転方向の前方側が低く、後方側が高くなる傾斜状に取付けた場合、すくい上げ板20の前縁部20a側の側縁部は、前壁部4および後壁部5の胴体部3に近い位置に接するのに対して、すくい上げ板20の後縁部20b側の側縁部は、前壁部4および後壁部5の胴体部3から離隔した位置に接するためである。
【0033】
すくい上げ板20は、図3に示すように、回転ドラム2の回転方向の前縁部20aの胴体部3からの高さ寸法h1(図示省略)が、粉粒体の寸法dよりも大きい(h1>d)前縁部での通気用開口部21を設けて取付けられ、後縁部20bの胴体部3からの高さ寸法h2(図示省略)が、前記前縁部での通気用開口部21の高さ寸法h1よりも大きい(h2>h1)後縁部での通気用開口部22を設けるように、図示しないボルト軸およびナットにより、前低・後高の所定角度で傾斜状に取付けられている。そして、すくい上げ板20と胴体部3の通気用多孔部との間に、通気用多孔部から供給された乾燥空気などが通り抜ける通気用通路23が形成されている。
【0034】
前記すくい上げ板20の前縁部20aが、図3に示すように、胴体部3との間に、前縁部での通気用開口部21を形成するすくい上げ板20の前方部には、多角形状の胴体部3と略平行の屈曲部20cを有する。そして、必要に応じて、胴体部3における前縁部での通気用開口部21の回転方向の少し前方位置に、粉粒体がすくい上げ板20の上面に乗り易いように、粉粒体のガイド部材24が設けられている。
【0035】
したがって、上記のすくい上げ板20を有する粉粒体処理装置において、ダイレクト吸気方式によって給排気を行なう場合は、回転ドラム2の上部の空気チャンネル8を通って胴体部3の通気用多孔部から通気用通路23およびすくい上げ板20の後縁部20bでの通気用開口部22を通って胴体部3内に供給された乾燥空気が、回転ドラム2の下部のすくい上げ板20の後縁部20bから落下する粉粒体粒子12,12間を通り抜けて、すくい上げ板20の後縁部20bの通気用開口22から通気用通路23に入り、胴体部3の通気用多孔部から空気チャンネル8を通って回転ドラム2の外部に抜け出るので、すくい上げ板20を有しない粉粒体処理装置に比較して、粉粒体粒子12の転延効果が向上し、均一な処理を短時間で行なうことができる。
【0036】
また、すくい上げ板20の前縁部20aに前縁部での通気用開口部21が形成されているので、この前縁部での通気用開口部21付近の粉粒体粒子12の転動床を通り抜けた乾燥空気が通気用通路23に進入して、通気用多孔部から空気チャンネル8を通って排気ダクトに放出される結果、すくい上げ板20の前縁部20aが胴体部3に接している場合に比較して、粉粒体粒子12の乾燥効果がさらに向上する。
【0037】
上記の粉粒体処理装置においては、図4に示すように、前記開口部7を形成するフロントリング6に、製品排出部30が設けられている。この製品排出部30は、フロントリング6の下方部に設けられた製品排出シュート31と、この製品排出シュート31に開閉自在に装着された蓋32とで構成されている。製品排出シュート31は、粉粒体原料の投入時や、粉粒体の処理時には、蓋32によって閉止されており、粉粒体製品の排出時には蓋32が取外される。
【0038】
上記の粉粒体処理装置において、粉粒体製品の排出時には、回転ドラム2の前壁部4のマウスリングに、製品排出プレート部材40が着脱自在に取付けられる。この製品排出プレート部材40は、図5に示すように、マウスリングへの取付孔41a,41bを有する取付部41と、この取付部41からマウスリングに沿って円弧状に延びる円弧状部42と、この円弧状部42から中心部に向かってほぼ垂直状に立上り、かつ軸線方向に延びる基部43と、基部43から前壁部4に沿って胴体部3に向かって延びる製品搬送部44と、この製品搬送部44と隣接し、かつその製品搬送部44側とは反対側の側縁部45aが前壁部4に接触し、かつ前壁部4に対して所定角度傾斜しているすくい上げ用の傾斜面部45と、前記基部43および製品搬送部44の側縁部に沿って設けられ、かつ基部43および製品搬送部44に対して直立状または回転ドラム2の回転方向に向かって傾斜している粉粒体製品の落下防止用の縁部46とを有している。
【0039】
前記製品排出プレート部材40は、回転ドラム2がすくい上げ板20を有するか否かによって、その長さ寸法が設定される。すなわち、回転ドラム2の胴体部3にすくい上げ板20を有しない場合は、製品排出プレート部材40の製品搬送部44,傾斜面部45および縁部46の胴体部3側の端部44b,45bおよび46aは、胴体部3に接触または微小隙間で近接する長さに設定される。また、回転ドラム2の胴体部3にすくい上げ板20が設けられている場合は、製品排出プレート部材40の製品搬送部44,傾斜面部45および縁部46の胴体部3側の端部44b,45bおよび46aは、すくい上げ板20に接触または微小隙間で近接する長さに設定される。図4は、すくい上げ板20を設けている場合を示し、かつ前記端部44b,45bは、すくい上げ板20の上面に接触している。
【0040】
前記製品搬送部44は、基部43から胴体部3側に向かって漸次その幅寸法が小さくなるように略三角形状に形成され、一方、前記傾斜面部45は、基部43側から胴体部3側に向かって漸次その幅寸法が大きくなるように略逆三角形状に形成されており、かつ前記製品搬送部44は、前壁部4に対してほぼ垂直状に、また、前記傾斜面部45は、前壁部4に対して適当な傾斜角度,例えば85°〜45°程度の傾斜状になるように、製品搬送部44と傾斜面部45との接合部445で、図4および図5の手前方向に凸状に屈曲されている。
【0041】
図6は粉粒体製品の排出時において、回転ドラム2のマウスリングに着脱自在に取付けられている製品排出促進スコープ部材50の斜視図である。この製品排出促進スコープ部材50は、マウスリングへの取付孔51a,51bを有する取付部51と、取付部51からマウスリングに沿って円弧状に延びる円弧状部52と、この円弧状部52から前壁部4に沿って延びる支持部材取付部53と、この支持部材取付部53に取付けられた複数の棒状の支持部材54と、これらの支持部材54に固定された樋状部材55とを有する。
【0042】
前記樋状部材55は、底板部55aと、この底板部55aの両側縁部から立上る立上部55b,55cと、一方の立上部55bから横方向に延びるフランジ部55dとを有する。この樋状部材55は、胴体部3にすくい上げ板20を設けていない場合は、そのフランジ部55dが胴体部3に接触し、胴体部3にすくい上げ板20を設けている場合は、そのフランジ部55dがすくい上げ板20に接触し、かつその長さ方向の一端部55eが回転方向の前方位置に、また他端部55fが回転方向の後方位置になるように、回転方向に対して傾斜して設けられる。
【0043】
図6に示す実施形態は、回転ドラム2にすくい上げ板20を取付けている場合で、樋状部材55のフランジ部55dがすくい上げ板20に接触し、かつその一端部55eがすくい上げ板20の回転方向の前方位置に、また他端部55fがすくい上げ板20の回転方向の後方位置になるように、回転方向に対して傾斜して設けられている。この樋状部材55の他端部55fが、すくい上げ板20の後縁部20bよりも食み出す場合には、図示するように、フランジ部55dと一体に、すくい上げ板20と面一状またはそれよりも若干低くなるようにガイド部材55gを設ける。
【0044】
前記樋状部材55の底板部55aは、一端部55e側では幅広状に、また他端部55f側では幅狭状に形成されている。それによって、前述の製品排出プレート部材40から遠い部分にある粉粒体製品を、効果的に製品排出プレート部材40側に流動させることができるようになっている。
【0045】
なお、上記製品排出プレート部材40および製品排出促進スコープ部材50は、製品排出促進スコープ50を回転方向の前方側のすくい上げ板20に、製品排出プレート部材40を回転方向の後方側のすくい上げ板20になるように、それぞれ異なるすくい上げ板20位置に配設する。この場合、製品排出プレート部材40および製品排出促進スコープ部材50が隣接するすくい上げ板20に設けられてもよいし、1個または複数個離れたすくい上げ板20に設けられてもよい。それによって、回転ドラム2内の粉粒体製品が、回転ドラム2の回転動作によって、まず先行する製品排出促進スコープ部材50によってすくい上げられて製品排出プレート部材40側に流動させられ、この製品排出プレート部材40側に流動させられた粉粒体製品が、後続の製品排出プレート部材40によって製品排出部30から排出される。
【0046】
次に、上記の粉粒体処理装置の動作について説明する。まず、粉粒体原料の投入時,粉粒体の処理時,サンプリング品質確認時,点検時および清掃時などには、製品排出プレート部材40および製品排出促進スコープ部材50を、粉粒体処理装置に取付けない。したがって、開口部7から回転ドラム2内への粉粒体原料を投入時,サンプリング品質確認時,点検時および清掃時などの作業は、従来と同様に行なえる。
【0047】
また、粉粒体の処理時には、回転ドラム2内に粉粒体原料を供給し、回転ドラム2を回転駆動源15によって所定方向に回転駆動すると共に、所定温度に温度制御された気体、例えば乾燥空気が通気チャンネル8に供給され、通気チャンネル8から通気用多孔部を通って回転ドラム2内に給気される。また、回転ドラム2内の乾燥空気が他の通気用多孔部および通気チャンネル8を介して、回転ドラム2の外部に排気される。
【0048】
このとき、回転ドラム2に対する給排気は、ダイレクト給気(上部通気用ダクトから給気、下部通気用ダクトから排気)、リバース給気(下部通気用ダクトから給気、上部通気用ダクトから排気)の他、センター給気、すなわち、回転ドラム2の前部(マウスリング)の中心部にセンター通気用ダクトを配設し、センター通気用ダクトから給気、下部通気用ダクトから排気を行なう構成としてもよい。
【0049】
回転ドラム2内に供給された粉粒体原料は、回転ドラム2内で転動床を形成する。そして回転ドラム2の所定方向への回転動作によって、すくい上げ板20がない場合は、転動床がその上面部から流動していき、すくい上げ板20がある場合は、その前縁部20aからすくい上げ板20上にすくい上げられた粉粒体原料が、その後縁部20bから落下する。ダイレクト吸気の場合、胴体部3の上部にある通気用多孔部を通過した乾燥空気の大部分は、すくい上げ板20との間に形成された通気用通路23を通り、後縁部での通気用開口部22を通って回転ドラム2の内部に流入する。また、すくい上げ板20の前縁部20aに前縁部での通気用開口部21を形成している場合は、通気用多孔部を通った乾燥空気の残部が、この前縁部での通気用開口部21から回転ドラム2内に流入する。
【0050】
回転ドラム2内に流入した乾燥空気の大部分は、すくい上げ板20によってすくい上げられた粉粒体粒子12が、すくい上げ板20の後縁部20bから落下する際に、その落下する粉粒体粒子12,12間を通り抜けて粉粒体粒子12を乾燥すると共に、すくい上げ板20の後縁部での通気用開口部22から通気用通路23を通り、通気用多孔部から空気チャンネル8を通って排気用ダクトから外部に放出される。また、回転ドラム2内に供給された乾燥空気の一部は、回転ドラム2底部の粉粒体粒子12の転動床を通り抜けて粉粒体粒子12を乾燥すると共に、すくい上げ板20の前縁部での通気用開口部21から通気用通路23に入り、胴体部3の通気用多孔部を通って空気チャンネル8を通って排気用ダクトから外部に放出される。このようにして、すくい上げ板20の後縁部での通気用開口部22および前縁部での通気用開口部21を利用して、粉粒体粒子12が効果的に乾燥される。
【0051】
上記のようにして回転ドラム2に対する給排気を行ないつつ、回転ドラム2内の粉粒体粒子(錠剤など)12の転動床に向けてスプレーノズル13からコーティング液14をスプレーする。これにより、粉粒体粒子12の表面にスプレー液14中の基材成分が付着乾燥して被複層が形成される(フィルムコーティング)。あるいは、スプレー液14により粉粒体粒子12の表面を適当な湿潤状態にし、シュガーなどの粉末を散布添加して粒子表面の被覆を行なう(粉末添加方式:糖衣コーティングなど)。
【0052】
処理過程において、回転ドラム2内の粉粒体粒子12は、すくい上げ板20上を転動し、すくい上げ板20の後縁部20bからシャワー状に落下して、その後方のすくい上げ板20上に乗り移る。
【0053】
上記の構成によると、胴体部3の通気用多孔部を覆う位置にすくい上げ板20を配設しているので、粉末添加方式を採用する場合でも、粉末添加物が通気用多孔部の通気孔から漏れたり、あるいは、粉末添加物が通気用多孔部の通気孔に付着して目詰まりを起こしたりする心配がない。
【0054】
したがって、この実施形態の粉粒体処理装置は、回転ドラム2に対するすくい上げ板20を着脱することなく、単に回転ドラム2の回転数を変更するのみで、粉末添加方式、糖衣コーティングおよびフィルムコーティングのいずれにも最適な状態で使用することができる。
【0055】
次に、上記粉粒体処理装置の回転ドラム2内から粉粒体製品を排出する場合について説明する。この製品排出時には、図4および図5に示すように、回転ドラム2のマウスリングに、製品排出プレート部材40および製品排出促進スコープ部材50を、それぞれの取付孔41a,41bおよび51a,51bを利用して着脱自在に取付ける。このとき、前述のように、製品排出促進スコープ部材50を回転方向の前方位置に、製品排出プレート部材40を回転方向に後方位置に配置する。また、製品排出部30の蓋32を取外して、製品排出シュート31の下方に、製品収容容器(図示省略)を配置しておく。
【0056】
そして、回転ドラム2を回転駆動源15によって、所定方向,すなわち、粉粒体の処理時と同一方向に回転させる。すると、すくい上げ板20上にすくい上げられた粉粒体製品が、まず回転方向の前方に位置する製品排出促進スコープ50の樋状部材55によってすくい上げられ、かつその底板部55aの傾斜面に沿って、順次、製品排出プレート40側に流動していく。
【0057】
すると、回転方向の後方に位置する製品排出プレート部材40が、流動してきた粉粒体製品を傾斜面45の側縁部45aおよび端縁部45bですくい上げ、順次、隣接する製品搬送路44に搬送していき、さらに基部43から円弧状部42を通って、製品排出部30の製品排出シュート31に排出され、製品排出シュート31からその下方に配置している製品収容容器に収容されていく。
【0058】
次に、他の実施形態の粉粒体処理装置について説明する。この実施形態は、上記の製品排出プレート部材40を改良して、粉粒体製品の排出効率を向上するようにしたものである。
【0059】
図7(A)はその製品排出プレート部材60の正面図を示し、図7(B)は追加された排出促進プレート部47の平面図を示す。図8はその回転ドラム2への取付状態の概略斜視図を示す。この製品排出プレート部材60は、図4および図5に示す製品排出プレート部材40の縁部46に沿って、略三角形状の排出促進プレート部47を設けたものである。この排出促進プレート部47は、略三角形状の搬送部47aと、縁部46の中途部から胴体部3に向かって固定される側縁部47bと、すくい上げ板20に接触する端縁部47cと、前記側縁部47bと端縁部47cとを除く部分に設けられた立上部47dとを有する。
【0060】
なお、追加された排出促進プレート部47は、製品搬送路44よりも縁部46に高さ寸法分だけ、回転ドラム2の回転方向の前方に位置している。それによって、排出促進プレート部47によってすくい上げられた粉粒体製品が、製品搬送路44に流動し易くなっている。
【0061】
また、追加された排出促進プレート部47は、製品搬送路44と平行状に配置されてもよいが、製品搬送路44に対して、回転ドラム2の回転方向の前方に向かって、適当な角度だけ傾斜させることが望ましい。それによって、排出促進プレート部47によってすくい上げられた粉粒体製品が、製品搬送路44に流動し易くなっている。
【0062】
上記の製品排出プレート部材60によれば、前記製品排出プレート部材40に比較して、追加された排出促進プレート部47によっても、すくい上げ板20上の粉粒体製品がすくい上げられて、製品搬送部44に移送されるので、回転ドラム2からの粉粒体製品の排出効率が向上する。なお、排出促進プレート部47の端縁部47cの長さ寸法Lを長くすればするほど、すくい上げ板20上の粉粒体製品のすくい上げ効率が向上するが、長さ寸法Lはすくい上げ板20の大きさを考慮して適宜設定すればよい。
【0063】
図9はすくい上げ板20を具備する粉粒体処理装置において、粉粒体製品の排出時に、上記の製品排出促進スコープ部材50または60と共に用い得る第2製品排出促進スコープ部材70の取付け状態の概略斜視図を示す。この第2製品排出促進スコープ部材70は、マウスリングに取付けられる取付孔71a,71bを有する取付部71と、この取付部71からマウスリングにそって円弧状に延びる円弧状部72と、この円弧状部72から回転ドラム2の前壁部4に沿って延びる支持部材取付部73と、この支持部材取付部73に取付けられた複数の棒状の支持部材74と、これらの支持部材74に固定された断面がくの字状の閉止部材75とを有する。
【0064】
この第2製品排出促進スコープ部材70は、前記閉止部材75が、前方部分75aと後方部分75bとを有し、粉粒体製品の排出時に、図10に示すように、前方部分75aを進入阻止部材24の後方側の斜面部に接触させると共に、後方部分75bをすくい上げ板20の屈曲部20cに重ね合わせて、前縁部での通気用開口部21を覆うことによって、この前縁部での通気用開口部21付近に滞留する粉粒体製品、あるいはこの前縁部での通気用開口部21を通って通気用通路23内への粉粒体製品の進入をなくして、全ての粉粒体製品をすくい上げ板20にすくい上げることができ、効率的に排出することができる。
【0065】
なお、上記図1〜図8に示す実施形態では、回転ドラム2の胴体部3が多角形状で、かつすくい上げ板20を有する場合について説明したが、胴体部3が円筒形状の場合、あるいはすくい上げ板20を有しないものにおいても、同様に実施出来ることは言うまでもない。
【0066】
また、製品排出プレート部材40,60および製品排出促進スコープ部材50は、それぞれ少なくとも1個設ければよいが、複数個設ければそれだけ粉粒体製品の排出効率が向上する。
【0067】
また、製品排出促進スコープ部材50の樋状部材55は、図示例の構成に限らず、例えば、底板部55aは、図示例のように、平板状にする場合のみならず、断面形状が下方に凸状の湾曲状やV字状など、種々の変形が可能である。
【0068】
【発明の効果】
本発明によれば、軸線回りに回転可能な回転ドラムを備え、前記回転ドラムは、筒状でかつその少なくとも一部に通気用多孔部を有する胴体部と、この胴体部に連なる傾斜状の前壁部および後壁部と、前記前壁部の端部に設けられた開口部とを有する粉粒体処理装置において、あるいは、さらに前記回転ドラムの胴体部にすくい上げ板を取付けた粉粒体処理装置において、前記回転ドラム内の製品の排出時に、回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部が前記前壁部に配置されると共に、その胴体部側の端縁部が胴体部またはすくい上げ板に配置される製品排出プレート部材と、前記回転ドラム内の製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部が胴体部またはすくい上げ板に配置され、前記製品排出プレート部材に向かって製品の流動を促進させる製品排出促進スコープ部材とを設けたことを特徴とするので、回転ドラム内に粉粒体原料を投入時,サンプリング品質確認時,点検時,清掃時および粉粒体の処理時には、製品排出プレート部材や製品排出促進スコープ部材は回転ドラムに取付けられていないので、従来装置と同様に作業することができ、粉粒体製品の排出時は、製品排出プレート部材や製品排出促進スコープ部材を回転ドラムに着脱自在に取付けることによって、粉粒体製品を自動的に排出することができる。
【0069】
また、従来装置では、その構造上、胴体部にすくい上げ板を設けることができず、したがって粉粒体の転延作用が十分でなかったため、粉粒体を均質に処理することが困難で、粉粒体の処理に長時間を要していたが、本発明ではすくい上げ板を有する装置にも適用でき、粉粒体の転延作用が効率的に行なわれるため、粉粒体を均質処理が可能で処理が短時間で行なえる。
【0070】
また、前記すくい上げ板が、胴体部との間に回転ドラムの回転方向の前縁部での通気用開口部を有し、さらに前記回転ドラム内からの粉粒体製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、前記前縁部での通気用開口部を閉止する第2製品排出促進スコープ部材を有するので、粉粒体製品の排出時に、回転ドラムに回転方向の前方側のすくい上げ板の後縁部から落下する粉粒体製品が、前記前縁部での通気用開口部で滞留したり、前縁部での通気用開口部に進入することが防止されて、より確実、かつ効率的に回転ドラムからの粉粒体製品の排出が行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る粉粒体処理装置の全体構成の一部を断面で示した概略側断面図である。
【図2】本発明の実施形態に係る粉粒体処理装置の全体構成の軸線に直交方向の概略縦断面図である。
【図3】本発明の粉粒体処理装置における胴体部へのすくい上げ板の取付け状態を示す要部拡大側断面図である。
【図4】本発明の粉粒体処理装置における製品排出プレート部材の回転ドラムへの取付状態を示す要部拡大側断面図である。
【図5】本発明の粉粒体処理装置における製品排出プレート部材の斜視図である。
【図6】本発明の粉粒体処理装置における製品排出促進スコープ部材の回転ドラムへの取付状態を示す要部概略斜視図である。
【図7】(A)は本発明の粉粒体処理装置における異なる実施形態の製品排出プレート部材の正面図、(B)は排出促進プレート部の平面図である。
【図8】図7の製品排出プレート部材の回転ドラムへの取付状態を示す要部概略斜視図である。
【図9】本発明の粉粒体処理装置における第2製品排出促進スコープ部材の回転ドラムへの取付状態を示す要部概略斜視図である。
【図10】本発明の粉粒体処理装置における第2製品排出促進スコープ部材の取付状態を示す要部拡大側断面図である。
【図11】従来の粉粒体処理装置における概略構成の一部を断面で示す概略側面図である。
【図12】図10の粉粒体処理装置の軸線に直交方向の正縦断面図である。
【符号の説明】
1 ケーシング
2 回転ドラム
3 胴体部
4 前壁部
5 後壁部
6 フロントリング
7 開口部
8 空気チャンネル
9 ディストリビュータ
10 蓋
20 すくい上げ板
20a 前縁部
20b 後縁部
20c 屈曲部
21 前縁部での通気用開口部
22 後縁部での通気用開口部
23 通気用通路
24 ガイド部材
30 製品排出部
31 製品排出シュート
32 蓋
40、60 製品排出プレート部材
41 取付部
43 基部
44 製品搬送部
45 傾斜面部
46 縁部
47 排出促進プレート部
50、70 製品排出促進スコープ部材
51、71 取付部
54、74 支持部材
55 樋状部材
75 閉止部材
Claims (2)
- 軸線回りに回転可能な回転ドラムを備え、前記回転ドラムは、筒状でかつその少なくとも一部に通気用多孔部を有する胴体部と、この胴体部に連なる傾斜状の前壁部および後壁部と、前記前壁部の端部に設けられた開口部とを有し、前記胴体部に所定角度ですくい上げ板を取付けた粉粒体処理装置において、
前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部が前記前壁部に配置されると共に、その胴体部側の端縁部がすくい上げ板に配置される製品排出プレート部材と、
前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、その側縁部がすくい上げ板に配置され、前記製品排出プレート部材に向かって粉粒体製品の流動を促進させる製品排出促進スコープ部材とを設け、
前記すくい上げ板が、胴体部との間に回転ドラムの回転方向の前縁部での通気用開口部を有し、さらに前記回転ドラム内の粉粒体製品の排出時に、前記回転ドラムに着脱自在に取付けられ、前記通気用開口部を閉止する第2製品排出促進スコープ部材を有することを特徴とする粉粒体処理装置。 - 前記製品排出促進スコープ部材と、第2製品排出促進スコープ部材と、製品排出プレート部材とを、回転ドラムの回転方向の前方から後方にかけて順次に配置したことを特徴とする請求項1に記載の粉粒体処理装置。
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