JP5925614B2 - コーティング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、医薬品、食品、農薬等の粉粒体のコーティング、混合、乾燥等を行うコーティング装置に関し、特に、軸線回りに回転駆動される回転ドラムを備えたコーティング装置に関する。
医薬品、食品、農薬等の錠剤、ソフトカプセル、ペレット、顆粒、その他これらに類するもの(以下、これらを総称して粉粒体という。)にフィルムコーティングや糖衣コーティング等を施すために、回転ドラムを備えたコーティング装置が使用されている。
この種のコーティング装置は、例えば下記の特許文献1〜4に開示されている。
特許文献1、2は、水平な軸線回りに回転駆動される通気式の回転ドラムを備えたコーティング装置を開示している。回転ドラムの周壁部は多角形の横段面形状を有し、周壁部の各辺面は多孔部(通気部)によって通気性が与えられている。そして、周壁部の各辺面の外周側にそれぞれジャケットが装着され、ジャケットと周壁部の各辺面との間にそれぞれ通気チャンネルが形成される。また、回転ドラムの前端側又は他端側には、回転ドラムに対する乾燥エア等の処理気体の通気を制御する通気機構が配備されている。この通気機構は、回転ドラムの回転に伴って所定位置に来た通気チャンネルをそれぞれ給気ダクトや排気ダクトに連通させる機能を有する。
特許文献1のコーティング装置において、スプレーノズルユニット(20)は、回転ドラム(1)の後端側の回転駆動軸(4)を貫通する支持パイプに接続されており、回転ドラム(1)に対して出入り移動できない構造になっている。そのため、スプレーノズルの位置調整、点検、交換、液配管や空気配管の接続、点検、交換等の作業は、回転ドラムの内部で行う必要があり、作業の煩雑化に繋がる。
特許文献2のコーティング装置では、スプレーノズルユニット(25)は、ハンガーパイプ(30)を介して前面パネル(7)に取り付けられており、スライド移動機構(10、11)により、前面パネル(7)と伴に回転ドラム(1)の軸線方向に移動させることができる。これにより、回転ドラム(1)の前端開口部(16)を介して、スプレーノズルユニット(25)を回転ドラム(1)の内部と外部との間で出入り移動させることができる。
特許文献3、4は、いわゆるジャケットレス構造のコーティング装置を開示している。この方式のコーティング装置は、回転ドラムの周壁部に上記のジャケット(通気チャンネル)を有していない。特許文献3のコーティング装置では、回転ドラム(1)の周壁部を円筒形状の内側壁部(25)で覆うと共に、内側壁部(25)の所定位置に第1開口部(31)と第2開口部(32)を設け、第1開口部(31)から周壁部の多孔部を介して回転ドラム(1)の内部に給気し、周壁部の多孔部を介して第2開口部(32)から排気するようにしている。また、特許文献4のコーティング装置では、ドラム(1)の前面開口部(7)からドラム(1)の内部に給気し、ドラム(1)の周壁部と摺接するシールダクト(72)に、周壁部の多孔部を介してドラム(1)の内部から排気するようにしている。
特許文献3のコーティング装置において、スプレーノズルユニット(22)は、回転ドラム(1)の後端側の中央排気ダクト(53)を貫通する液管(21)に接続されており、回転ドラム(1)に対して出入り移動できない構造になっている。そのため、スプレーノズルの位置調整、点検、交換、液配管や空気配管の接続、点検、交換等の作業は、回転ドラムの内部で行う必要があり、作業の煩雑化に繋がる。
特許文献4のコーティング装置では、スプレーノズルユニット(31)は、支持アーム(35)、ユニットカバー(36)及びヒンジ(34a、34b)を介してケーシング(2)に取り付けられており、これら部材で構成されるリンク機構の旋回動作(ヒンジ34bが旋回中心)と屈曲動作により、回転ドラム(1)の前端開口部(7)を介して、スプレーノズルユニット(31)を回転ドラム(1)の内部と外部との間で出入り移動させることができる。
特許文献2、4に開示されているように、回転ドラムの前端開口部を介してスプレーノズルユニットを回転ドラムの内部と外部との間で出入り移動させる構成のコーティング装置では、出入り移動時におけるスプレーノズルユニットと前端開口部との干渉を避けるため、出入り移動時は、スプレーノズルユニットを前端開口部の直径よりも内径側に位置させ、スプレーノズルユニットを回転ドラムの内部に挿入した後、挿入時の位置から上下方向又は粉粒体層と直角方向(特許文献2、4)、あるいは、上下方向及び左右方向(特許文献4)に移動させて、噴霧位置を調整している。
特開2003−1088号公報 特開2003−62500公報 特開平8−266883号公報 特開2010−99555号公報
例えば、回転ドラムの前端開口部を介して回転ドラムの内部に処理気体を給気する方式を採用した場合、スプレーノズルユニットのスプレーノズルから噴霧されるスプレー液のスプレーパターンが、前端開口部を介して供給される処理気体の気流によって乱されるという問題がある。これにより、スプレーノズルの噴霧口付近にスプレー液のミストが付着し、ミスト中の固形分が乾燥固化して噴霧口の閉塞が生じたり、スプレー液のミストが回転ドラムの内部で飛散し、ミスト中の固形分が乾燥固化して微粉ダストになって回転ドラムの内壁面に付着したりする。スプレーノズルや回転ドラムの内壁面へのスプレー液固形分の付着は、後の洗浄作業を困難にするばかりでなく、粉粒体粒子に対する被膜量の不足や、処理中に付着箇所から剥がれ落ちて粉粒体粒子に付着することによる不良粒子の発生など、粉粒体粒子の製品品質や収率に好ましくない影響を与える。
この種のコーティング装置では、粉粒体の処理時(回転ドラムの回転時)、粉粒体層の表層部は回転方向前方側に向かって上り勾配で傾斜した状態になるが、特許文献2、4のように、スプレーノズルユニットを前端開口部から回転ドラムの内部に挿入した後、挿入時の位置から上下方向や粉粒体層と直角方向に移動させて噴霧位置を調整する構成では、調整移動機構やスプレー距離等との関係で、スプレーノズルユニットの位置調整可能範囲がほぼ前端開口部と対向する範囲になり、前端開口部を介して供給される処理気体の気流によってスプレーパターンが乱されやすいという問題がある。一方、スプレーノズルユニットを挿入時の位置から上下方向及び左右方向に移動させて噴霧位置を調整する構成(特許文献4)では、スプレーノズルユニットの位置調整可能範囲が上記よりも広くなるが、調整移動機構の構造や制御が複雑になるという問題がある。
また、粉粒体の処理時(回転ドラムの回転時)、スプレーノズルからスプレー液の噴霧を受けた粉粒体層の表層部の粉粒体粒子は、粉粒体層の傾斜下方側に流動する間に、スプレー液の展延と適度の乾燥を受けるが、スプレー液の効果的な展延と乾燥という観点から、スプレーノズルユニットは粉粒体層の表層部に対して傾斜方向上位の位置でスプレー液を噴霧する位置に設定して、スプレー液の噴霧を受けた表層部の粉粒体粒子が傾斜下方側に流動する際の流動距離が大きくなるようにするのが好ましい。しかしながら、特許文献2、4のように、スプレーノズルユニットを回転ドラムの内部に挿入した後、挿入時の位置から上下方向又は粉粒体層と直角方向、あるいは、上下方向及び左右方向に移動させて、噴霧位置を調整する構成では、上記と同様の理由により、スプレーノズルユニットを表層部の傾斜方向上位の位置に移動させることができず、あるいは、構造や制御が複雑な調整移動機構が必要になる。
本発明の課題は、回転ドラムの前端開口部を介してスプレーノズルユニットを出入り移動させることができ、回転ドラムの前端開口部を介して回転ドラムの内部に処理気体を給気する方式を採用した場合でも、スプレーノズルユニットのスプレーノズルから噴霧されるスプレー液のスプレーパターンが処理気体の気流によって乱され難いコーティング装置を提供することである。
本発明の他の課題は、回転ドラムの前端開口部を介してスプレーノズルユニットを出入り移動させることができ、かつ、スプレーノズルユニットのスプレーノズルからスプレー液の噴霧を受けた粉粒体層の表層部の粉粒体粒子が傾斜下方側に流動する際の流動距離を比較的大きく確保することができるコーティング装置を提供することである。
上記課題を解決するため、本発明は、処理すべき粉粒体が内部に収容され、その軸線回りに回転駆動される回転ドラムと、回転ドラムを収容するケーシングと、回転ドラムの前端開口部が臨むケーシングの前面部を閉塞する前面パネルと、回転ドラムの内部の粉粒体層にスプレー液を噴霧する1又は複数のスプレーノズルを有するスプレーノズルユニットと、スプレーノズルユニットを回転ドラムの前端開口部を介して回転ドラムの内部と外部との間で出入り移動させるノズル移動機構とを備えたコーティング装置において、ノズル移動機構は、スプレーノズルユニットを、スプレーノズルユニットが回転ドラムの前端開口部の直径よりも内径側に位置する第1位置と、スプレーノズルユニットの少なくともスプレーノズルが回転ドラムの軸線を含む水平面における前端開口部の直径位置よりも該前端開口部に対して外径側で、かつ、回転ドラムの軸線を含む鉛直面に対して回転方向前方側に位置する第2位置との間で移動させるノズル位置調整機構を備えており、前記第1位置は、スプレーノズルユニットが回転ドラムの前端開口部を介して出入り移動する際の位置であり、前記第2位置は、粉粒体の処理時におけるスプレーノズルユニットの設置位置、該設置位置よりも上方の位置及び下方の位置から選択される一の位置であり、スプレーノズルユニットは前面パネルに取り付けられており、ノズル移動機構は前面パネルに接続され、スプレーノズルユニットを前面パネルと伴に移動させる構成を提供する。
上記構成において、ノズル位置調整機構は、スプレーノズルユニットを前面パネルと伴に前記第1位置と前記第2位置との間で旋回移動させる構成とすることができる。
上記構成において、ノズル移動機構は、スプレーノズルユニットを前面パネルと伴に前記回転ドラムの軸線方向に移動させる軸方向移動機構を備えている構成とすることができる。
上記構成において、スプレーノズルユニットの上下方向位置を調整する上下動機構を備えていても良い。
上記構成において、スプレーノズルユニットのスプレーノズルは、回転ドラムの回転方向前方側に向かって上り勾配で傾斜した粉粒体層の表層部に対して、鉛直下方にスプレー液を噴霧する構成とすることができる。
上記構成において、前端開口部を介して回転ドラムの内部に処理気体を給気する構成とすることができる。さらに、ケーシングの前端部と前面パネルとの間に給気チャンバが設けられていると共に、給気チャンバに気流案内板と、給気ダクトを介して供給される処理気体を気流案内板に導く通路部とが設けられ、回転ドラムの回転により上り勾配で傾斜する粉粒体層の上り勾配側を傾斜上方側、それと反対側を傾斜下方側として、気流案内板は、通路部を通って導かれた処理気体を案内して、該処理気体が、スプレーノズルユニットに対して粉粒体層の傾斜下方側となる回転ドラム内の空間部を指向して流れるように、前記処理気体の流れを制御する構成とすることができる。
本発明によれば、回転ドラムの前端開口部を介してスプレーノズルユニットを出入り移動させることができ、回転ドラムの前端開口部を介して回転ドラムの内部に処理気体を給気する方式を採用した場合でも、スプレーノズルユニットのスプレーノズルから噴霧されるスプレー液のスプレーパターンが処理気体の気流によって乱され難いコーティング装置を提供することができる。
また、本発明によれば、回転ドラムの前端開口部を介してスプレーノズルユニットを出入り移動させることができ、かつ、スプレーノズルユニットのスプレーノズルからスプレー液の噴霧を受けた粉粒体層の表層部の粉粒体粒子が傾斜下方側に流動する際の流動距離を比較的大きく確保することができるコーティング装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るコーティング装置の縦断面図である。 前面パネルを図1の左方向から見た図である。 回転ドラムの縦断面図である。 回転ドラムと排気部材の周辺部を示す一部横断面図である。 ノズル移動機構を上方から見た一部断面図である。 粉粒体層の表層部の粉粒体(錠剤)の転動速度を解析した結果を示す図である。 他の実施形態に係る給気部を示す図である。 気流案内板とスプレーノズルとの位置関係を示す図である。
図1に示すように、この実施形態に係るコーティング装置は、水平線と平行又は略平行な軸線X回りに回転駆動される通気式の回転ドラム1を備えている。回転ドラム1は、ケーシング2の内部に回転自在に収容され、その後端部側に配設される回転駆動機構3によって回転駆動される。また、回転ドラム1は、ケーシング2の内部において、内部ハウジング4の内部に収容され、内部ハウジング4の内部空間はその外部に対して気密にシールされている。さらに、回転ドラム1の内部には、膜材液等のスプレー液を粉粒体層に向けて噴霧する1又は複数のスプレーノズル5aを有するスプレーノズルユニット5が配置される。
ケーシング2の前端部は給気チャンバ2aを構成している。給気チャンバ2aの前面は、点検窓2b1を有する前面パネル2bで閉塞され、給気チャンバ2aの後部は、回転ドラム1の前端開口部1eと連通する。また、給気チャンバ2aには、図示されていない給気ダクトが接続され、給気ダクトを介して供給される熱風や冷風等の処理気体は、ケーシング2の給気チャンバ2aに流入した後、給気チャンバ2aから前端開口部1eを介して回転ドラム1の内部に流入する。
スプレーノズルユニット5は、L字形の支持パイプ6の先端部に接続管7を介して取り付けられ、支持パイプ6の基端部は、前面パネル2bの内面側に取り付けられた上下動機構8に接続されている。上下動機構8により、スプレーノズルユニット5の上下方向位置を手動で又は自動で(エアーシリンダやボールねじ等のアクチュエータ機構により)調整することができる。また、前面パネル2bには、後述するノズル移動機構9が接続されており、ノズル移動機構9により、前面パネル2bをスプレーノズルユニット5と伴に、回転ドラム1の軸線X方向に移動させることができると共に、図2に一点鎖線で示す第1位置P1と実線で示す第2位置P2との間で旋回移動させることができる。
図3及び図4に示すように、この実施形態において、回転ドラム1は、多角形(例えば10角形)の横断面形状を有する周壁部1aと、周壁部1aの前端に連続した端壁部1bと、周壁部1aの後端に連続した端壁部1cとを備えている。周壁部1aの各辺面には、それぞれ多孔部で形成される通気部が設けられている。この実施形態では、周壁部1aの各辺面にそれぞれ多孔板を装着することによって通気部を形成している。端壁部1bの前端にはマウスリング部1dが設けられ、マウスリング部1dに前端開口部1eが設けられている。また、端壁部1cの後端には、回転ドラム1を回転駆動する駆動系部品のマウント等に供される延在部1fが設けられている。
回転ドラム1の周壁部1aの軸方向両端部には、例えばフッ素系樹脂(PTFE等)等の合成樹脂材や硬質ゴム等の合成ゴム材で形成された環状のシールリング13が設けられ、周壁部1aの外周には、複数の仕切り板14が回転方向に所定間隔で設けられている。この実施形態において、仕切り板14は周壁部1aの軸方向寸法とほぼ同じ長手方向寸法を有し、回転ドラム1の軸線と平行な向きで周壁部1aの外周に配置される。また、この実施形態において、仕切り板14の外径部分は、フッ素系樹脂(PTFE等)の合成樹脂材や硬質ゴム等の合成ゴム材で平板状に形成されたシール部材で構成され、このシール部材は、周壁部1aの内外周方向への移動が許容された状態で、仕切り板14の基部に装着されている(例えば、内外周方向の長穴とボルト又はピンとより仕切り板14の基部に装着されている)。
図4に示すように、回転ドラム1の下方外周側に排気部材10が設けられている。この実施形態において、排気部材10は、内部ハウジング4の内部に設けられている。排気部材10は、回転ドラム1のシールリング13と仕切り板14が摺接する円弧状の摺接部10dと、摺接部10dの一部に設けられた開口部10aとを備えている。また、図4の紙面垂直方向奥側の側壁部10bに排気口10eを備えている。この排気口10eには、図示されていない排気ダクトが接続される。
図5は、ノズル移動機構9を上方から見た一部断面図である。この実施形態において、ノズル移動機構9は、前面パネル2bをスプレーノズルユニット5と伴に、回転ドラム1の軸線X方向に移動させる軸方向移動機構9Aと、図2に一点鎖線で示す第1位置P1と実線で示す第2位置P2との間で旋回移動させるノズル位置調整機構9Bとを備えている。軸方向移動機構9Aは、互いに平行に配置されたスライドシャフト9a、9bと、スライドシャフト9a、9bの軸線X1、X2(回転ドラム1の軸線Xと平行)に沿った軸方向移動をスライド案内するスライド軸受部9c、9d及びスライドレール9e、9fとを主要な構成要素とする。また、ノズル位置調整機構9Bは、スライドシャフト9a、9bの軸線X1、X2回りの回動を支持する回動軸受部9g、9hと、スライドシャフト9bを回動させる回動駆動部9iとを主要な構成要素とする。
スライドシャフト9aの前端部は、前面パネル2bの内面側に取り付けられた上下動機構8のボックス8aに接続され、スライドシャフト9aの後端部は、回動軸受部9gのハウジングに設けられたスライドピン9jを介してスライドレール9eにスライド自在に装着されている。また、スライドシャフト9aの内部には、配管パイプ9kが貫通装着されている。この配管パイプ9kの内部には、スプレーノズルユニット5の各スプレーノズル5aに噴霧化気体(アトマイズエアー)等を供給する配管チューブが収容され、これら配管チューブは支持パイプ6の内部を経由して各スプレーノズル5aに接続される。
スライドシャフト9bの前端部は、前面パネル2bの内面側に取り付けられた旋回軸部9mに接続され、スライドシャフト9bの後端部は、回動軸受部9hのハウジングに設けられたスライドピン9nを介してスライドレール9fにスライド自在に装着されている。旋回軸部9mは、スライドシャフト9bの前端部に装着された偏心部材9m1と、偏心部材9m1に固定された偏心ピン9m2と、偏心ピン9m2を前面パネル2bの内面壁に対して回動自在に支持する偏心軸受部9m3とを備えている。偏心ピン9m2の軸心X3は、スライドシャフト9bの軸線X2から所定量だけ偏心している。
回動駆動部9iは、駆動モータ9i1と、駆動モータ9i1の回動力をスライドシャフト9bに伝達するギヤ機構9i2とを備えている。駆動モータ9i1は、回動軸受部9h(及び/又は回動軸受部9g)のハウジングに取り付けられており、回動駆動部9iは、スライドシャフト9b(及び/又はスライドシャフト9a)と伴に軸方向移動可能である。回動駆動部9iの駆動モータ9i1が回転すると、その回動力がギヤ機構9i2を介してスライドシャフト9bに伝達され、スライドシャフト9bが軸線X2回りに回動する。そして、スライドシャフト9bが軸線X2回りに回動すると、スライドシャフト9bの前端部に装着された偏心部材9m1が回動し、偏心部材9m1に固定された偏心ピン9m3(軸心X3)が偏心軸受部9m3に回動支持されながらスライドシャフト9bの軸線X2回りに旋回移動する。これにより、図2に示すように、前面パネル2bが、回転ドラム1の軸線Xと平行なスライドシャフト9aの軸線X1を旋回中心として(軸線X1と直交する平面内で)、同図に一点鎖線で示す第1位置P1と実線で示す第2位置P2との間で旋回移動する。
図2に示す前面パネル2bの第1位置P1と第2位置P2は、図4に示すスプレーノズルユニット5の第1位置P1'と第2位置P2'に対応する。第1位置P1'は、スプレーノズルユニット5が回転ドラム1の前端開口部1eの直径よりも内径側に位置するスプレーノズルユニット5の位置、換言すれば、スプレーノズルユニット5が回転ドラム1の前端開口部1eと干渉することなく軸方向移動できるスプレーノズルユニット5の位置である。第2位置P2'は、スプレーノズルユニット5の少なくともスプレーノズル5aが回転ドラム1の軸線Xを含む水平面(鉛直面Vと直交する面)における前端開口部1eの直径位置よりも前端開口部1eに対して外径側で、かつ、回転ドラム1の軸線Xを含む鉛直面Vに対して、回転ドラム1の回転方向Aの前方側に位置するスプレーノズルユニット5の位置である。この第2位置P2'では、スプレーノズルユニット5が軸方向移動すると回転ドラム1の前端開口部1eと干渉する。第2位置P2'は、粉粒体の処理時におけるスプレーノズルユニット5の設置位置であっても良いし、この設定位置よりも上方又は下方の位置であっても良い。後者の場合、スプレーノズルユニット5を上下動機構8により第2位置P2'から上記設定位置に、あるいは、上記設定位置から第2位置P2'に移動させる。図4に示す例では、第2位置P2'は、粉粒体の処理時におけるスプレーノズルユニット5の設置位置である。また、この実施形態では、第2位置P2'において、スプレーノズルユニット5のスプレーノズル5aが鉛直下方にスプレー液を噴霧するように(スプレーノズル5aの噴出口が鉛直下方を向くように)、スプレーノズル5aの向きが設定されている。尚、スプレーノズル5aの噴霧位置は、上下動機構8により上下方向に調整することができる。
図4に示すように、粉粒体の処理時、回転ドラム1が同図でA方向に回転することにより、周壁部1aのシールリング13と仕切り板14は、排気部材10の摺接部10dに摺接する。特に、仕切り板14のシール部材14bは内外周方向に可動であり、回転ドラム1の回転に伴う遠心力を受けて外周方向に移動し、上記の遠心力に見合う力で、排気部材10の摺接部10dに圧接する。
温風又は冷風等の処理気体は、給気ダクトを介してケーシング2の給気チャンバ2aに流入した後、給気チャンバ2aから前端開口部1eを介して回転ドラム1の内部に流入する。回転ドラム1の内部に流入した処理気体は、回転ドラム1の内部の粉粒体層Sを通過し、粉粒体層Sの乾燥に寄与した後、周壁部1aの通気部を介して仕切り板14間の通気空間に入り、該通気空間から排気部材10の開口部10aを介して、排気部材10の空間部(排気チャンバ)に入り、排気部材10の排気口10eから排気ダクトに排気される。
粉粒体の処理時、スプレーノズルユニット5は、少なくともスプレーノズル5aが回転ドラム1の前端開口部1eの直径よりも外径側で、かつ、回転ドラム1の軸線Xを含む鉛直面Vに対して回転方向前方側に位置する第2位置P2’に設置されるので、スプレーノズル5aから噴霧されるスプレー液のスプレーパターンが、前端開口部1eを介して回転ドラム1の内部に流入する処理気体によって乱され難くなる。そのため、スプレーノズル5aや回転ドラム1の内壁面へのスプレー液ミスト(スプレー液固形分)の付着が起こり難くなる。
また、粉粒体の処理時(回転ドラム1の回転時)、粉粒体層Sの表層部S1は回転方向前方側に向かって上り勾配で傾斜した状態になり、スプレーノズル5aからスプレー液の噴霧を受けた表層部S1の粉粒体粒子は、スプレー液の噴霧を受けた位置(スプレーゾーン)から傾斜下方側(図4に示すB方向)に流動する間に、スプレー液の展延と適度の乾燥を受ける(乾燥ゾーン)。スプレーノズルユニット5が粉粒体層Sの表層部S1に対して傾斜方向上位の位置となる第2位置P2’に設置されることにより、スプレーノズル5aからスプレー液の噴霧を受けた表層部S1の粉粒体粒子が傾斜下方側Bに流動する際の流動距離が相対的に大きくなり、スプレー液の展延と乾燥が効果的に行われる。さらに、この実施形態では、第2位置P2’において、スプレーノズルユニット5のスプレーノズル5aは粉粒体層Sに向けて鉛直下方にスプレー液を噴霧するので、スプレーノズル5aからスプレー液の噴霧を受けた表層部S1の粉粒体粒子は、スプレー液の噴霧圧によって傾斜下方側への流動が促進される。
図6は、粉粒体層Sの表層部S1に対するスプレーノズル5aの噴霧角度を変えて、表層部S1の粉粒体(錠剤)の転動速度を解析した結果を示している。スプレーノズル5aの噴霧角度は40°、90°、120°であり、噴霧角度40°は、表層部S1に対して傾斜上方側にスプレー液を噴霧する角度、噴霧角度40°は、表層部S1に対して垂直方向にスプレー液を噴霧する角度、噴霧角度120°は、表層部S1に対して鉛直下方にスプレー液を噴霧する角度である。同図に示すように、噴霧角度120°でスプレー液を噴霧した場合、噴霧角度40°、90°でスプレー液を噴霧した場合に比べて、表層部S1の噴霧部における錠剤平均速度が顕著に大きくなり、また、噴霧部の下流側における錠剤平均速度も大きくなり、スプレー液の噴霧圧によって粉粒体(錠剤)の傾斜下方側への流動(転動)が促進されることが確認できた。
上記のようにして、スプレーノズルユニット5のスプレーノズル5aから粉粒体層Sに噴霧された膜材液等のスプレー液は、回転ドラム1の回転に伴う攪拌混合作用によって各粉粒体粒子の表面に展延され、粉粒体層Sを通過する処理気体によって乾燥される。これにより、各粉粒体粒子の表面にコーティング被膜が形成される。
粉粒体の処理が完了し、スプレーノズルユニット5を回転ドラム1の内部から外部に引き出す際には、まず、ノズル移動機構9におけるノズル位置調整機構9Bの回動駆動部9iの駆動モータ9i1(図5参照)を作動させ、スライドシャフト9bを軸線X2回りに回動させると共に、偏心ピン9m3(軸心X3)を軸線X2回りに旋回移動させて、前面パネル2bを、スライドシャフト9aの軸線X1を旋回中心として、図2に実線で示す第2位置P2から一点鎖線で示す第1位置P1に旋回移動させる。これにより、前面パネル2bに取り付けられたスプレーノズルユニット5が、図4に示す第2位置P2’から第1位置P1’に旋回移動して、回転ドラム1の前端開口部1eと干渉することなく回転ドラム1の軸線X方向に移動可能となる。その後、ノズル移動機構9における軸方向移動機構9Aを手動で作動させ、あるいは、エアーシリンダ等の適宜の軸方向駆動手段で作動させて、スプレーノズルユニット5を前面パネル2bと伴に回転ドラム1の軸線X方向に移動させることにより、スプレーノズルユニット5を前端開口部1eから回転ドラム1の外部に引き出すことができる(図1参照)。その際、軸方向移動機構9Aのスライドシャフト9a、9bが、スライド軸受部9c、9d及びスライドレール9e、9fによってスライド案内されることにより、前面パネル2b及びスプレーノズルユニット5は回転ドラム1の軸線X方向に円滑に移動することができる。
一方、スプレーノズルユニット5を回転ドラム1の外部から内部に挿入する際には、上記とは逆に、まず、前面パネル2bを、図2に一点鎖線で示す第1位置P1に位置させた状態で、スプレーノズルユニット5を前面パネル2bと伴に回転ドラム1の軸線X方向に移動させて、スプレーノズルユニット5を前端開口部1eから回転ドラム1の内部に挿入する。その後、ノズル移動機構9のノズル位置調整機構9Bの回動駆動部9iの駆動モータ9i1を作動させて、前面パネル2bを、スライドシャフト9aの軸線X1を旋回中心として、図2に実線で示す第2位置P2まで旋回移動させる。これにより、前面パネル2bに取り付けられたスプレーノズルユニット5が、図4に示す第1位置P1’から第2位置P2’に旋回移動して、粉粒体の処理時の位置に設定される。
上記の実施形態において、ノズル移動機構9は、2本のスライドシャフト9a、9bを備えた2軸構造を有しているが、スライドシャフト9aに対応する1本のスライドシャフトのみを備えた1軸構造としても良い。この場合、この1本のスライドシャフトをスライド案内するスライド軸受部と、このスライドシャフトの軸線回りの回動を支持する回動軸受部と、このスライドシャフトを回動駆動させる回動駆動部を設け、回動駆動部によりこのスライドシャフトを回動駆動することにより、前面パネル2bを、このスライドシャフトの軸線を旋回中心として旋回移動させる。
図7は、他の実施形態に係る給気部A1を示している。この実施形態の給気部A1は、ケーシング2の前端部のチャンバ2aに配置された気流制御部としての気流案内板20と、給気ダクト21を介して供給される熱風や冷風等の処理気体を、気流案内板20に導く通路部24aを形成するための通路部材24とを備えている。気流案内板20は、前端開口部1eから離れる方向に向いた一辺部20aと、一辺部20aから前端開口部1eに近付く方向に折曲した他辺部20bとを備え、前端開口部1eの範囲のうち、回転ドラム1の軸線Xを含む鉛直面Vに対して回転方向後方側(同図で右側)となる領域に対応する位置に配置されている。また、気流案内板20は、下方から上方に向かって、漸次に鉛直面Vに近付く方向の傾斜姿勢で配置されている。通路部材24は、ケーシング2の前端壁に装着され、前面側が前面パネル2bで閉塞されることにより、チャンバ2a内で通路部24aを形成する。通路部24aの上部は、給気ダクト21の給気口21aと連通する。気流案内板20は、通路部材24の下部の前面側部分に固定され、または、一体に形成される。尚、チャンバ2aの内部には、洗浄液を噴出する洗浄ノズル22が配置され、通路部24aの内部には、洗浄液を噴出する洗浄ノズル23が配置されている。給気ダクト21の給気口21aから給気される処理気体は、通路部24aを通って気流案内板20に導かれ、上記の形態の気流案内板20によって案内されて、前端開口部1eから回転ドラム1の内部に流入する。そのため、回転ドラム1の内部に流入する処理気体は、図8に示すように、粉粒体の処理時におけるスプレーノズルユニット5の設置位置P2'に対して、粉粒体層Sの上方で、かつ、スプレーノズルユニット5に対して粉粒体層Sの傾斜下方側(以下、「背面側」という。)となる回転ドラム1内の空間部を指向した流れになる。
図8は、粉粒体層Sの表層部S1が相対的に高い位置にある場合(粉粒体の処理量が多い場合)のスプレーノズルユニット5の設置位置P2'(実線)と、粉粒体層Sの表層部S1が相対的に低い位置にある場合(粉粒体の処理量が少ない場合)のスプレーノズルユニット5の設置位置P2'(点線)を示している。スプレーノズルユニット5が図8に実線で示す設置位置P2'に設定されている場合は、上下動機構8により、スプレーノズルユニット5を点線で示す第2位置P2'に移動させた後、旋回移動させる。その後、ノズル移動機構9における軸方向移動機構9Aを作動させて、スプレーノズルユニット5を前面パネル2bと伴に回転ドラム1の軸線X方向に移動させることにより、スプレーノズルユニット5を前端開口部1eから回転ドラム1の外部に引き出すことができる
給気部A1の気流案内板20により案内されて、粉粒体層Sの上方で、かつ、スプレーノズルユニット5に対して背面側となる回転ドラム1内の空間部を指向して回転ドラム1の内部に給気された処理気体は、該空間部内で流速が低下した後、図8に白抜き矢印で示すように、スプレーゾーンよりも傾斜下方側の乾燥ゾーンから粉粒体層Sに入り、粉粒体層Sを通過して排気される。スプレーノズルユニット5の背面側の空間部を指向して処理気体を給気する構成であることと、処理気体がスプレーゾーンよりも傾斜下方側の乾燥ゾーンから粉粒体層Sに入ること、さらに上記空間部内での処理気体の流速低下の効果とが相俟って、スプレーノズル5aから噴霧されるスプレー液のスプレーパターンが処理気体の気流によって乱されるという現象がより一層効果的に防止される。また、処理気体の流速低下により、粉粒体層Sの表層部S1での処理気体の気流の跳ね返りが起こらないので、気流の跳ね返りに起因するダストの発生や飛散が生じ難い。さらに、粉粒体層Sの傾斜方向上位の位置(スプレーゾーン)でスプレーノズル5aからスプレー液を噴霧された表層部S1の粉粒体粒子は、傾斜下方側の乾燥ゾーンに流動して、その表面にスプレー液がある程度展延した後に処理気体の気流と接触するため、ダストの発生や飛散がより生じ難い。その他の事項は、上述した実施形態に準じるので、重複する説明を省略する。
本発明は、周壁部の横断面形状が多角形の回転ドラムを備えたコーティング装置に限らず、周壁部の横断面形状が円形、円錐形、多角円錐形の回転ドラムを備えたコーティング装置にも同様に適用可能である。また、いわゆるジャケットレス構造のコーティング装置に限らず、回転ドラムの周壁部にジャケットを装着した構造のコーティング装置にも同様に適用可能である。さらに、回転ドラムが水平線と平行又は略平行な軸線回りに回転駆動されるコーティング装置に限らず、回転ドラムが水平線に対して傾斜した軸線回りに回転駆動されるコーティング装置にも同様に適用可能である。
1 回転ドラム
1e 前端開口部
2 ケーシング
2b 前面パネル
5 スプレーノズルユニット
5a スプレーノズル
9 ノズル移動機構
9a スライドシャフト
9b スライドシャフト
9c スライド軸受部
9d スライド軸受部
9e スライドレール
9f スライドレール
9g 回動軸受部
9h 回動軸受部
9i 回動駆動部
9i1 駆動モータ
9i2 ギヤ機構
9j スライドピン
9m 旋回軸部
9m1 偏心部材
9m2 偏心ピン
9m3 偏心軸受部
9n スライドピン
20 気流案内板
P1 第1位置(前面パネル)
P2 第2位置(前面パネル)
P1’ 第1位置(スプレーノズルユニット)
P2’ 第2位置(スプレーノズルユニット)
X 回転ドラムの軸線
S 粉粒体層
S1 表層部

Claims (7)

  1. 処理すべき粉粒体が内部に収容され、その軸線回りに回転駆動される回転ドラムと、該回転ドラムを収容するケーシングと、該回転ドラムの前端開口部が臨む前記ケーシングの前面部を閉塞する前面パネルと、該回転ドラムの内部の粉粒体層にスプレー液を噴霧する1又は複数のスプレーノズルを有するスプレーノズルユニットと、該スプレーノズルユニットを前記回転ドラムの前端開口部を介して該回転ドラムの内部と外部との間で出入り移動させるノズル移動機構とを備えたコーティング装置において、
    前記ノズル移動機構は、前記スプレーノズルユニットを、該スプレーノズルユニットが前記回転ドラムの前端開口部の直径よりも内径側に位置する第1位置と、該スプレーノズルユニットの少なくとも前記スプレーノズルが前記回転ドラムの軸線を含む水平面における前端開口部の直径位置よりも該前端開口部に対して外径側で、かつ、前記回転ドラムの軸線を含む鉛直面に対して回転方向前方側に位置する第2位置との間で移動させるノズル位置調整機構を備えており、前記第1位置は、前記スプレーノズルユニットが前記回転ドラムの前端開口部を介して出入り移動する際の位置であり、前記第2位置は、粉粒体の処理時における前記スプレーノズルユニットの設置位置、該設置位置よりも上方の位置及び下方の位置から選択される一の位置であり、
    前記スプレーノズルユニットは前記前面パネルに取り付けられており、前記ノズル移動機構は前記前面パネルに接続され、前記スプレーノズルユニットを前記前面パネルと伴に移動させることを特徴とするコーティング装置。
  2. 前記ノズル位置調整機構は、前記スプレーノズルユニットを前記前面パネルと伴に前記第1位置と前記第2位置との間で旋回移動させることを特徴とする請求項1に記載のコーティング装置。
  3. 前記ノズル移動機構は、前記スプレーノズルユニットを前記前面パネルと伴に前記回転ドラムの軸線方向に移動させる軸方向移動機構を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコーティング装置。
  4. 前記スプレーノズルユニットの上下方向位置を調整する上下動機構を備えていることを特徴とする請求項1から3の何れかに記載のコーティング装置。
  5. 前記スプレーノズルユニットのスプレーノズルは、前記回転ドラムの回転方向前方側に向かって上り勾配で傾斜した前記粉粒体層の表層部に対して、鉛直下方にスプレー液を噴霧することを特徴とする請求項1からの何れかに記載のコーティング装置。
  6. 前記前端開口部を介して前記回転ドラムの内部に処理気体を給気することを特徴とする請求項1からのの何れかに記載のコーティング装置。
  7. 前記ケーシングの前端部と前記前面パネルとの間に給気チャンバが設けられていると共に、該給気チャンバに気流案内板と、給気ダクトを介して供給される処理気体を前記気流案内板に導く通路部とが設けられ、前記回転ドラムの回転により上り勾配で傾斜する粉粒体層の上り勾配側を傾斜上方側、それと反対側を傾斜下方側として、前記気流案内板は、前記通路部を通って導かれた処理気体を案内して、該処理気体が、前記スプレーノズルユニットに対して前記粉粒体層の傾斜下方側となる前記回転ドラム内の空間部を指向して流れるように、前記処理気体の流れを制御することを特徴とする請求項記載のコーティング装置。
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