JP4063382B2 - 電気機器 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板上に複数の電子部品が搭載されて構成される電気機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
このような電気機器の一例として図11で示されるような回路構成を備えたスイッチング電源装置について説明する。交流入力は整流平滑回路30で整流平滑されたうえでコンバータトランス31の入力巻線32に与えられる。コンバータトランス31の出力巻線33に誘起される電圧は整流平滑回路34で整流平滑されて出力される。この出力電圧は検出回路35で検出されて制御回路36に与えられる。制御回路36は、帰還巻線37に誘起される電圧を電源とするとともに前記検出回路35の出力に応答して出力電圧を一定に制御するようにスイッチングトランジスタ38のオンオフデューティーを制御する。
【0003】
上述した構成のスイッチング電源装置は周知であるが、こうしたスイッチング電源装置では、スイッチングトランジスタ38とか整流平滑回路34内のダイオードにおいて発生する熱を放熱するために、放熱部材39上にこれらスイッチングトランジスタ38、整流平滑回路34内ダイオードを実装している。なお、説明の都合でこれらスイッチングトランジスタとかダイオードを発熱素子ともいうことにする。
【0004】
こうした回路構成を備えたスイッチング電源装置では、通常、開口を備えたケーシングと、この開口に取り付けられる蓋体とを有し、前記ケーシング内に回路基板上に実装するとともに、この回路基板上に前記各回路を構成する部品を実装するようになっている。そして、前記発熱素子は前記ケーシング内に配備された放熱部材上に実装されている。
【0005】
ところで、発熱素子はそれ自体から電気的ノイズを発生しているが、こうした電気的ノイズが放熱部材と発熱素子との間に存在している浮遊容量を通して空中に放射されたのでは好ましいことではない。そのため、従来ではその対策として放熱部材39を安定な電位好ましくは接地電位にして空中にノイズが放射されないようにしているものがある。例えば放熱部材39に接地用端子を固定するとともに、その接地用端子の端部をケーシング内の回路基板上の接地配線パターン上に半田付けして放熱部材39を接地するとか、あるいは、放熱部材39に圧着端子付きのリード線を用意し、その圧着端子をケーシング内で放熱部材39と回路基板それぞれにネジおよびナットなどの固定部材を用いて接続して放熱部材39を接地するようにしたノイズ放射防止構造としている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
上述したいずれのノイズ放射防止構造も、放熱部材の接地のために接地用端子とか圧着端子付きリード線が必要であるうえ、かつ、これらの取り付け作業に手間とコストとが相当にかかるものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ケーシング本体内に配備した発熱素子から発生する熱を放熱する板状の放熱部材に前記発熱素子を取り付けるとともに、前記放熱部材を前記ケーシング本体内に配備しており、前記ケーシング本体は該ケーシング本体と別体の支持部材に対して取り付け可能であり、前記支持部材は接地電位またはこれに相当する電位を有し、前記ケーシング本体の後部には複数の開口が形成され、前記放熱部材の一部が前記ケーシング本体の前記開口のそれぞれに対応して切り起こされて、それぞれの切り起こし部分が対応する前記開口からケーシング本体外に露出されるとともに、前記ケーシング本体外に露出している前記各切り起こし部分は、前記ケーシング本体が前記支持部材に取り付けられた状態で該支持部材に直接に接触して接地される。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施の形態においては電気機器としてスイッチング電源装置に適用して説明されるが、本発明はこのスイッチング電源装置に限定されるものではない。
【0009】
図1を参照して本実施の形態のスイッチング電源装置の外部構成について説明する。この装置はケーシング本体1と蓋体2とからなるケーシング3を有している。蓋体2は入力、出力、接地などの端子4が取り付けられている。ケーシング本体1の後部後面には断面逆U形状のディンレールなどの支持レールの取り付けが可能な支持レール取付溝5が長手方向に形成され、この支持レール取付溝5にディンレールなどの支持レール6がケーシング本体外部材として装着されている。この支持レール6は接地などされて接地電位またはこれに相当する電位に保持されている。
【0010】
図2および図3を参照して本実施の形態のスイッチング電源装置の内部構成について説明する。ここで、図2は当該スイッチング電源装置の分解斜視図であり、図3は内部側面構成図である。この装置は、ケーシング本体1内に電子部品7がそれぞれ実装された4枚の回路基板8〜11が立体的に収納されている。ケーシング本体1は前面側に開口12を有し、この開口12に蓋体2が取り付けられる。前記各回路基板8〜11においては、ケーシング本体1の開口12に取り付けられた蓋体2の内面と対向する回路基板(前部回路基板)8とケーシング本体2の側部内面に対向する回路基板(側部回路基板)9,10と、ケーシング本体1の後部内面と対向する回路基板(後部回路基板)11とで構成されている。
【0011】
放熱部材15は板状であってケーシング本体2内における所定の部品(この場合は発熱素子となる)の動作に関連して配備され外部にノイズを放射し得る配備部材として、ケーシング本体1の後部内面と後部回路基板11との間の後部収納スペース13における放熱部分15aと、ケーシング本体1の側部内面と側部回路基板9,10それぞれとの間の側部収納スペース14における放熱部分15bとで構成されている。側部収納スペース14内の放熱部分15bにはスイッチングトランジスタとかダイオードなどの発熱素子16が取り付けられている。
【0012】
ケーシング本体1の後部には複数のこの例では一対の開口17が形成されている。後部収納スペース13内の放熱部分15aには前記一対の開口17それぞれ対応して一部に切り起こされてなる一対の切り起こし部分18が構成されている。この切り起こし部分18はケーシング本体1の開口17それぞれからケーシング本体1外に露出するように構成される。
【0013】
図4ないし図6を参照してケーシング本体1の後部後面の支持レール取付溝5の下側部には該支持レール取付溝5側に弾力的に突出する樹脂製の係止部材19が設けられているとともに、この支持レール取付溝5上部に前記開口17が一対形成され、この開口17から切り起こし部分18がケーシング本体1外に露出されている。
【0014】
上記構成において、支持レール6への本実施の形態のスイッチング電源装置の取り付けは、まず支持レール取付溝5の上側に設けられた係止部20に支持レール6の上係止縁を係止させて支持レール6を支持レール取付溝5を押し込み、その押し込み途中において支持レール6の下係止縁を係止部材19に係止させてのち、係止部材19を支持レール取付溝5側に復帰させることで支持レール6の支持レール取付溝5に取り付ける。
【0015】
そして、スイッチング電源装置を支持レール6に上述のように取り付ける際に、放熱部分15aに形成されケーシング本体1の後部開口17から外部に露出している切り起こし部分18が支持レール6に圧接することになる。その結果、支持レール6は接地されているので、放熱部材15は接地されることとなって、スイッチングトランジスタとかダイオードなどの発熱素子16からは外部に電気的ノイズが放射されなくなる。
【0016】
なお、上述の実施の形態においては、放熱部材15はその放熱部分15aの一部が切り起こされてなる部分18であったが、放熱部分15aに弾性を有する部材21をネジ22でもって取り付け、この部材21をケーシング本体1の後部開口17から外部に露出させることは、図7に参考例として示す。
【0017】
なお、上述の実施の形態においては、支持部材としてのケーシング本体外部材が支持レール6であったが、これに限定されるものではなく、例えば、図1および図2で示されるケーシング本体1の外面のネジ穴23に通されるネジ25でもって制御盤などの盤体に固定する場合、その盤体をケーシング本体外部材としても構わない。この場合について図8ないし図10を参照して説明すると、盤体24に取り付けられるケーシング本体1の後部に開口26,26を設け、この開口26,26から前記切り起こし部分18,18を露出させて盤体24に当接させるものとするとよい。
【0018】
なお、上述の実施の形態においては、ケーシング本体外部材としての支持レール6あるいは盤体24の電位は接地電位であったが、これに限定されるものではなく、接地電位に相当する電位であれば構わない。
【0019】
なお、上述の実施の形態においては、ケーシング本体外部材が支持レール6あるいは制御盤24であったが、これに限定されるものではなく、接地電位あるいはこれに相当する電位を有する部材であれば構わない。
【0020】
なお、上述の実施の形態においては、ノイズを放射する部品は発熱素子に限らないが、こうした場合では、放熱部材に代え、そのノイズ放射部品を覆う遮蔽部材の一部をケーシング本体の開口を介してケーシング本体外部材に接地などしても構わない。
【0021】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、ケーシング本体内における発熱素子の熱が放熱される放熱部材から切り起こした切り起こし部分がケーシング本体の開口からケーシング本体外に露出しているとともに、ケーシング本体が支持部材に取り付けられた状態では、放熱部材のケーシング本体外に露出している切り起こし部分が支持部材に直接に接触して接地されることにより、放熱部材からノイズが放射されるのを防止できる。また、本発明によれば、放熱部材のような部材からノイズが放射されるのを防止する構造としては、その部材の接地のために接地用端子とか圧着端子付きリード線が不要であるうえ、これらの取り付け作業も不要となり、その分、手間とコストとが大幅に削減される。
【0022】
なお、ケーシング本体が取り付けられる支持部材として、支持レール、盤体を用いると、装置の支持ができるうえ、放熱部材の接地にも利用でき、別途に放熱部材の接地のための部材が不要であるのでコストの削減が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態のスイッチング電源装置の外観斜視図
【図2】図1の分解斜視図
【図3】図1の内部の側面図
【図4】図1のケーシング本体の斜視図
【図5】図1の内部の放熱部材と回路基板との斜視図
【図6】支持レールへ取り付けた状態の電源装置の側面図
【図7】放熱部材における設置用部材の参考例を示す図
【図8】本発明の他の実施の形態のスイッチング電源装置におけるケーシング本体の斜視図
【図9】図8の装置における内部の放熱部材と回路基板との斜視図
【図10】盤体へ取り付けた状態の電源装置の側面図
【図11】スイッチング電源装置の内部回路図
【符号の説明】
1 ケーシング本体
2 蓋体
3 ケーシング
5 支持レール取付溝
6 支持レール
8〜11 回路基板
12 開口
15 放熱部材
16 発熱素子
17 開口
18 切り起こし部分
Claims (1)
- ケーシング本体内に配備した発熱素子から発生する熱を放熱する板状の放熱部材に前記発熱素子を取り付けるとともに、前記放熱部材を前記ケーシング本体内に配備しており、
前記ケーシング本体は該ケーシング本体と別体の支持部材に対して取り付け可能であり、
前記支持部材は接地電位またはこれに相当する電位を有し、
前記ケーシング本体の後部には複数の開口が形成され、
前記放熱部材の一部が前記ケーシング本体の前記開口のそれぞれに対応して切り起こされて、それぞれの切り起こし部分が対応する前記開口からケーシング本体外に露出されるとともに、
前記ケーシング本体外に露出している前記各切り起こし部分は、前記ケーシング本体が前記支持部材に取り付けられた状態で該支持部材に直接に接触して接地されることを特徴とする電気機器。
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