JP4062894B2 - 衝撃工具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気ハンマ、ハンマドリル等の先端工具を保持する工具保持装置を有する衝撃工具に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の衝撃工具の工具保持装置は、例えば特公平3−43003号に示されているようなものが存在する。
【0003】
この従来の工具保持装置は、先端工具を収納するフロントカバーに貫通孔を設け、貫通孔内に先端工具の軸方向に移動可能且つ先端工具の半径方向に移動可能な錠止部材を配設し、フロントカバー外周に先端工具の軸方向に移動可能で錠止部材の前記半径方向の移動を規制し錠止部材をフロントカバー内部に突出させる滑りスリーブと、滑りスリーブによって錠止部材がフロントカバー内部に突出する位置に位置するよう錠止部材を付勢するばねと、ばねと錠止部材との間に位置する薄板リングとを有した構成をしており、フロントカバー内に先端工具を挿入するのみで先端工具の取付け作業を行うことができるものである。
【0004】
詳細には、フロントカバー内に先端工具を挿入すると、滑りスリーブによってフロントカバー内部に突出するよう位置している錠止部材に先端工具の端部が当接し、錠止部材はばねの付勢力に抗して先端工具によって先端工具の軸方向に移動し、この移動によって錠止部材は滑りスリーブによる先端工具の半径方向の移動の規制が解除され、薄板リングにガイドされながら先端工具の端部によって先端工具の半径方向外側に移動しフロントカバー内部に突出しなくなる。この際には錠止部材は常時ばねの付勢力及び薄板リングの形状によって先端工具の半径方向内側に移動するよう付勢されており、錠止部材の下方に先端工具の凹部が位置することになると、錠止部材は貫通孔内において再びばねの付勢力によって先端工具の軸方向に移動し、滑りスリーブによってフロントカバー内部に突出する位置に復帰し、先端工具の凹部と錠止部材とが係合する構成をしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の衝撃工具の工具保持装置では、フロントカバーの貫通孔内に配設された錠止部材を付勢するばねはフロントカバー外周に設けられたものであるが、ばねと錠止部材との間に位置しばねの付勢力を受け錠止部材を付勢する薄板リングをフロントカバー外周に設け、フロントカバーの外周において薄板リングを錠止部材と接触させてばねの付勢力を錠止部材に伝達させる構成としているため、フロントカバーの外周に常時錠止部材が突出する構成としなければならず、このため上記した従来の工具保持装置では、フロントカバーに貫通孔部分の先端工具の半径方向寸法が小さくなるよう切削部を設ける構成をしたものであった。このため、フロントカバーに切削部を設けたことによりフロントカバーの肉厚が薄くなり、打撃能力が大きく打撃時等に錠止部材に加わる打撃荷重が大きな衝撃工具になるとフロントカバーが破損してしまう恐れがあるという欠点のあるものであった。また、フロントカバーの強度向上のため、フロントカバーの径寸法を大きなものとすると、先端工具の保持部の外径寸法が大きくなると共に軽量化を図ることができないものとなってしまうというものであった。
【0006】
なお、薄板リングが接触する錠止部材の部分は先端工具の半径方向における中心位置近傍でなければ、ばねの付勢力を錠止部材に正確に伝達できずに薄板リングが変形して薄板リングと錠止部材とが噛んでしまい、錠止部材の上方に薄板リングが位置して錠止部材が所定の位置に復帰しない状態が発生してしまう恐れがある。このため、錠止部材の中心位置近傍がフロントカバー外周に突出するよう構成する必要があり、錠止部材の大きさも比較的大きなものとする必要があるものであった。
【0007】
また、複数の錠止部材によって先端工具を保持する構成とする場合には、錠止部材の数と同様の数の切削部をフロントカバーに設けなければならず、更にフロントカバーの肉厚が薄くなってしまい実用的でない。すなわち、従来の衝撃工具の工具保持装置では、複数の錠止部材によってフロントカバー内における先端工具の中心軸の位置を設定する(芯出しを行う)ことができないものであると共に、複数の錠止部材によって先端工具を保持する構成とすることによって1個の錠止部材に加わる打撃荷重を分散させることができないものであった。
【0008】
なお、フロントカバーに切削部を設けなくとも良いように錠止部材の外径寸法を必要以上に大きくすることが考えられるが、この構成とした場合にはフロントカバーの貫通孔を大きなものとする必要があり、上記構成と同様にフロントカバーの肉厚が薄くなってしまうものであると共に、先端工具保持部の外径寸法が大きなものとなってしまうものである。
【0009】
本発明の目的は、上記した従来技術の欠点を無くし、錠止部材及びフロントカバーの寸法及び形状等が限定されずに、先端工具をフロントカバー内に挿入するのみで先端工具の保持を行うことができ、小型化及び軽量化を図ることができる衝撃工具の工具保持装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、付勢手段と錠止部材との間に位置し、付勢手段の付勢力を受ける円環部材を設けると共に、円環部材に先端工具の半径方向に延びる穴部を設け、穴部に取付けられ貫通孔内に位置し錠止部材と接触可能なプレートを設け、且つ付勢手段とホルダとの間に位置し、付勢手段の付勢力をホルダに伝達するスリーブが円環部材外周で穴部外周に位置してスリーブが穴部からのプレートの抜けを抑制することにより達成される。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明衝撃工具の工具保持装置の一実施形態を図1〜図4を用いて説明する。なお、図1は本発明衝撃工具の工具保持装置の一実施形態を示す要部拡大縦断面図、図2は図1のA−A線断面図、図3は図1に示す本発明衝撃工具の工具保持装置の先端工具挿入時の状態を示す縦断面図、図4は図1に示す本発明衝撃工具の工具保持装置の先端工具取外し時の状態を示す縦断面図である。
【0012】
図1は先端工具1を保持した状態を示し、図に示すようにフロントカバー2内に挿入された先端工具1の凹部である細径部1a内には、フロントカバー2の貫通孔2a内に先端工具1の軸方向に移動可能かつ先端工具1の径方向に移動可能に設けられた錠止部材であるボール3が、ホルダ4によって前記径方向の移動が規制されてフロントカバー2内部に突出しており、これによってフロントカバー2内において先端工具1が保持されている。
【0013】
図2に示すように錠止部材であるボール3は3個設けられており、同様にフロントカバー2にはボール3を保持する貫通孔2aが3個設けられている。
【0014】
フロントカバー2の外周に位置するホルダ4にはフロントカバー2外周とほぼ同径の内径を有する内周部4bが設けられており、この内周部4bの下方にボール3が位置する際にボール3は先端工具1の径方向の移動が規制されボール3はフロントカバー2内部に突出する。なお、ボール3は貫通孔2aの形状によって貫通孔2aから抜け落ちることがないようになっている。
【0015】
フロントカバー2及びホルダ4の外周には先端工具1の軸方向移動可能に設けられたグリップ12が設けられており、グリップ12がフロントカバー2の端部2bから離れる方向に移動する際にグリップ12に連動してホルダ4が端部2bから離れるように移動するようホルダ4とグリップ12とにはそれぞれ係合部4c、12bが設けられている。
【0016】
ホルダ4のフロントカバー2の反端部2b側には、フロントカバー2外周に位置する円環部材5が設けられており、円環部材5は付勢手段である第1ばね8によって常時ホルダ4側に付勢されている。円環部材5には図2に示すように先端工具1の軸を中心として半径方向に延びる3個の穴部5bが設けられており、穴部5b内にはそれぞれプレート6が取付けられている。それぞれの穴部5bには、先端工具1の半径方向外側に穴部5bの寸法が大きくなるよう形成された段部5cが対象位置に位置するよう設けられており、穴部5b内に取付けられるプレート6には段部5cと当接する段部6aが設けられ、穴部5b内のプレート6がフロントカバー2内部に抜け落ちることがないようになっている。
【0017】
円環部材5に取付けられた3個のプレート6は、それぞれフロントカバー2に設けられた貫通孔2a内のボール3よりもフロントカバー2の反端部2b側に突出する。
【0018】
円環部材5の外周及びそれぞれのプレート6の外周には、ホルダ4と付勢手段である第2のばね9との間に位置し第2のばね9の付勢力を受けてホルダ4を常時フロントカバー2の端部2b側に付勢するスリーブ7が設けられている。このスリーブ7は、円環部材5の穴部5b内に取付けられたプレート6の上方に常時位置する構成となっており、プレート6の抜止め部材としても働くようになっている。
【0019】
図に示すようにフロントカバー2内に先端工具1が保持された状態では、円環部材5は第1のばね8の付勢力によりホルダ4側に移動してホルダ4と当接し、ホルダ4及びグリップ12は第1のばね8の付勢力及び第2のばねの付勢力によりフロントカバー2の端部2b側に移動した状態にありフロントカバー2に取付けられたトメワ11により端部2b側に抜けることが防止されたワッシャ10にホルダ4が当接する、あるいはフロントカバー2の端部2bを覆うようワッシャ10を介してフロントカバー2に取付けられたキャップ13にグリップ12が当接した状態で維持される。また、フロントカバー2の貫通孔2a内に位置するボール3は、上方にホルダ4の内周部4bが位置することにより先端工具1の半径方向の移動が規制されていると共に、貫通孔2a内に位置するプレート6によって端部2bから離れる方向への先端工具1の軸方向の移動の範囲が限定されている。なお、この時のボール3の移動範囲の限定は、ボール3が最も端部2bから離れる位置に位置したとしてもボール3の上端面がホルダ4の内周部4bに当接する構成であることが望ましい。
【0020】
次にフロントカバー2内に先端工具1を取付ける際の動作について説明する。
【0021】
フロントカバー2内に先端工具1が挿入されていない状態では、ボール3、ホルダ4、円環部材5、グリップ12は図1に示す状態と同様の位置に位置する。この状態からフロントカバー2内に先端工具1を挿入すると先端工具1のフランジ部1b端部がフロントカバー2内に突出したボール3に当接し、ボール3は先端工具1と連動して貫通孔2a内を移動し、プレートと当接する。ボール3及びプレート6を介して先端工具1に加わる第1のばね8の付勢力に抗して更に先端工具1を挿入すると、図2に示すようにボール3の上面はホルダ4の傾斜面4aと円環部材5の傾斜面5aと当接し、ボール3は先端工具1のフランジ部1bを乗り越える。
【0022】
図2に示す状態から更に先端工具1が挿入され、先端工具1のフランジ部1bがボール3の下方を通り過ぎると、ボール3は第1のばね8の付勢力を円環部材5の傾斜面5aを介して受けることによりフロントカバー2内に向かって移動しその後プレート6と当接して第1のばね8の付勢力により貫通孔2a内において端部2b側に移動し、図1に示すようにボール3はホルダ4の内周部4b下方に位置する。これによりフロントカバー2内部においてボール3が先端工具1の細径部1a内に位置した状態でボール3の先端工具1の径方向の移動が規制され、先端工具1がフロントカバー2内に保持されることになる。
【0023】
次に図1に示すようにフロントカバー2内に先端工具1を保持した状態から先端工具1を取外す際の動作について説明する。
【0024】
図1に示す状態からグリップ12を引き操作しグリップ12をフロントカバー2の端部2bから離れるように軸方向移動させる。グリップ12とホルダ4の係合部12a、4cとが係合しているため、グリップ12の軸方向移動に連動してホルダ4も端部2bから離れる方向に軸方向移動する。この際にはホルダ4にはスリーブ7を介して加えられる第2のばね9の付勢力と円環部材5を介して加えられる第1のばね8の付勢力とが作用しており、グリップ12を引き操作する際には、第1のばね8の付勢力及び第2のばね9の付勢力に抗してグリップ12を引き操作することになる。
【0025】
上記したようにグリップ12を引き操作することにより、図1に示す状態から図4に示す状態へと移行し、フロントカバー2から先端工具1を取り外すことが可能となる。すなわち、図1に示す状態ではフロントカバー2内の貫通孔2a内に保持されたボール3の上方にホルダ4の内周部4bが位置し、ボール3の先端工具1の径方向の移動が規制されボール3がフロントカバー2内の先端工具1の細径部1a内に突出した状態にあったが、図に示すようにグリップ12及びホルダ4が端部2bから離れる方向に軸方向移動することにより、ボール3の上方にホルダ4の凹部4dが位置しボール3は先端工具1の径方向の移動が可能となり、フロントカバー2内から先端工具1を取外すことが可能となる。ホルダ4に設けられる凹部4dは図4に示すようにボール3をフロントカバー2内に突出させないようボール3の一部を収納することができる内径寸法となっており、また凹部4dの反端部2b側にはフロントカバー2に向かうに従って端部2bから離れるように傾斜した傾斜面4eが設けられており、フロントカバー2から先端工具1を取外した際にホルダ4と貫通孔2aの端部2b側の内壁とによってボール3を噛んでしまいフロントカバー2内にボール3が突出しないという現象を抑制するようにしている。
【0026】
上記したように、付勢手段である第1のばね8の付勢力を受ける円環部材5を設けると共に、円環部材5に先端工具1の径方向に延びる穴部5bを設け、穴部5bに取付けられ貫通孔2a内に位置し錠止部材であるボール3と接触可能なプレート6を設ける構成としたことにより、従来の技術のようにフロントカバー2に切削部を設ける、錠止部材であるボール3の寸法を大きくする等の必要なく、フロントカバー2内に先端工具1を挿入するのみで確実にかつ正確に先端工具1の保持を行うことができ、小型化及び軽量化を図ることができる衝撃工具の工具保持装置を提供することができるようになる。
【0027】
また、錠止部材であるボール3の寸法を比較的小さなものとすることができ、フロントカバー2に設ける貫通孔2aの形状も比較的小さな寸法で抑えることができると共にフロントカバー2に切削部を設ける必要がないため、フロントカバー2を大型化せずに複数の錠止部材により先端工具1を保持する構成とすることが可能となり、フロントカバー2内に先端工具1を挿入するのみで先端工具1の保持を行なうことができる保持装置を小型及び軽量なものとし、かつ複数の錠止部材、特に3個以上の錠止部材により先端工具1を保持する構成とすることでフロントカバー2内における先端工具1の径方向のぶれを抑制し、先端工具1の芯出しを自動的に行う衝撃工具の工具保持装置とすることができるようになる。なお、この先端工具1の芯出し機能については先端工具1が上記実施形態で示したように凹部が円形の細径部1aである先端工具1の際に有用である。しかし、本発明衝撃工具の工具保持装置は、上記した先端工具1に限定される構成ではなく、従来の技術で説明した特公平3−43003号公報に記載されているように外周の一部に凹部を有した先端工具であっても採用可能なものであり、上記実施形態と同様の作用効果を奏し得るものである。
【0028】
また、上記実施形態では錠止部材としてボール3を用いた構成としたが、錠止部材として一般的に用いられている先端工具1の軸方向に延びたほぼ円柱形状をした錠止部材で有っても良い。
【0029】
上記実施形態では、円環部材5の外周に第2のばね9の付勢力をホルダ4に伝達するスリーブ7を位置させてスリーブ7によって円環部材5の穴部5b内に取付けられたプレート6の抜け止め防止を行うようにしたものであるが、例えばプレート6は円環部材5の穴部5b内に圧入されるものであっても良く、またスリーブ7とは異なる部材でありプレート6の抜け止めのための部材により円環部材5の穴部5b内に取付けられたプレート6の抜け止め防止を行うようにしたものでも良い。
【0030】
なお、上記実施形態では、フロントカバー2内に先端工具1を取り付けるために、先端工具1をフロントカバー2内に挿入し、先端工具1が第1のばね8の付勢力に抗して錠止部材3及び円環部材5を軸方向移動させる際に先端工具1に加わる荷重を比較的大きくするために、第2のばね9のばねの圧力よりも第1のばね8のばねの圧力の方が大きく設定されており、このように先端工具1の取り付け作業時に先端工具1に加わる荷重を比較的大きくすることにより、作業者がフロントカバー2内に先端工具1が確実に取り付けられた状態を感知することができるようにしている。これは、フロントカバー2内に先端工具1を挿入し先端工具1のフランジ部1bを錠止部材3が乗り越えると錠止部材3及び円環部材5は第1のばね8の付勢力によりフロントカバー2の端部2b側に移動し、この移動によりフロントカバー2内への先端工具1の取り付けが完了するものであるが、この先端工具1の取り付けの完了を作業者は第1のばね8の付勢力による荷重が先端工具1に加わらなくなることにより感知することができるようにすると共に、同時に先端工具1の取り付けの完了を錠止部材3がフロントカバー2の貫通孔2a内に落ち込む及び円環部材5がスリーブ7を介してホルダ4に当接する際に生じる当接音を比較的大きくすることにより作業者に感知させることができるようにするためである。
【0031】
また、上記した本発明衝撃工具の工具保持装置は以下の手順により組立てられる。
【0032】
まずフロントカバー2外周上に第1のばね8及び円環部材5を位置させ、その後、第1のばね8の付勢力に抗するよう円環部材5をフロントカバー2の端部2bから離れるよう移動させ、円環部材5の穴部5bをフロントカバー2の貫通孔2a上に位置させた状態で円環部材5のそれぞれの穴部5b内にプレート6を挿入する。
【0033】
その後、第1のばね8の付勢力に抗する状態で円環部材5を保持しフロントカバー2の貫通孔2a内に錠止部材であるボール3を挿入する。なお、このように貫通孔2a内にボール3を挿入した状態では、ボール3は円環部材5を介して伝達された第1のばね8の付勢力によりプレート6と貫通孔2a内の端部2b側の内壁とにより挟持され、ボール3は貫通孔2aから抜け出すことがないようになっている。
【0034】
貫通孔2a内にボール3を挿入した状態で第1のばね8の外周上に第2のばね9を位置させると共に、円環部材5外周に第2のばね9の端面と当接し円環部材5の穴部5b内に挿入されたプレート6の抜け止め部材となるスリーブ7を位置させる。
【0035】
更にフロントカバー2外周上にホルダ4及びそのホルダ4外周上に位置するグリップ12を位置させ、ホルダ4をスリーブ7に当接させた状態で第1のばね8及び第2のばね9の付勢力に抗するようグリップ12をフロントカバー2の端部2bから離れる方向に軸方向移動させる。その後、フロントカバー2外周にワッシャ10を位置させると共にフロントカバー2にトメワ11を係合させ、フロントキャップ13をワッシャ10を介してフロントカバー2の端部2bに取り付け、これにより本発明衝撃工具の工具保持装置の組立て作業が完了する。
【0036】
上記したように、本発明衝撃工具の工具保持装置は、フロントカバー2への先端工具1の取り付けを行うための錠止部材であるボール3近傍の組立てについては、プレート6を除く部材がすべて円筒状の部材であり、フロントカバー2外周上に位置させるのみで組立てを行うことができるものであるため、組立作業性を向上させることができるものである。また、組立作業時には先端工具1の取付け、取外しの作用を発生させる第1のばね8及び第2のばね9の付勢力に抗して作業を行う必要があるが、この第1のばね8及び第2のばね9の付勢力に抗した状態を維持する部材が円筒状の部材であるため、この点についても作業性を低下させることなく行うことができる。また、フロントカバー2の貫通孔2a内に位置しボール3の軸方向移動の規制を行う部材であるプレート6については、円環部材5の穴部5bをフロントカバー2の貫通孔2aの外周上に位置させた状態で円環部材5の穴部5b内に挿入するのみの作業で組立てを行うことができるものであるため、容易に組立作業を行うことができるものである。
【0037】
【発明の効果】
本発明によれば、付勢手段と錠止部材との間に位置し、付勢手段の付勢力を受ける円環部材を設けると共に、円環部材に先端工具の半径方向に延びる穴部を設け、穴部に取付けられ貫通孔内に位置し錠止部材と接触可能なプレートを設けたことにより、フロントカバーに切削部を設ける、錠止部材であるボールの寸法を大きくする等の必要なく、フロントカバー内に先端工具を挿入するのみで確実にかつ正確に先端工具の保持を行うことができ、小型化及び軽量化を図ることができる衝撃工具の工具保持装置を提供することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明衝撃工具の工具保持装置の一実施形態を示す縦断側面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1に示す本発明衝撃工具の工具保持装置の先端工具挿入時の状態を示す縦断面図。
【図4】図1に示す本発明衝撃工具の工具保持装置の先端工具取外し時の状態を示す縦断面図。
【符号の説明】
1は先端工具、1aは細径部、1bはフランジ部、2はフロントカバー、2aは貫通孔、2bは端部、3は錠止部材、4はホルダ、4aは傾斜面、5は円環部材、5aは傾斜面、5bは穴部、5cは段部、6はプレート、6aは段部、7はスリーブ、8は第1のばね、9は第2のばね、10はワッシャ、11はトメワ、12はグリップである。

Claims (5)

  1. 凹部を有する先端工具を収納するフロントカバーと、該フロントカバーに設けられた貫通孔に先端工具の軸方向に移動可能かつ径方向に移動可能に配設され、前記フロントカバー内部に突出して前記先端工具の凹部と係合可能な錠止部材と、該錠止部材の前記径方向移動を規制及び解除し、前記規制時には前記錠止部材を前記フロントカバー内部に突出させるホルダと、該ホルダによって前記錠止部材が前記フロントカバー内部に突出される位置に位置するように前記ホルダを付勢する付勢手段とを有する工具保持装置を備えた衝撃工具であって、前記付勢手段と前記錠止部材との間に位置し、前記付勢手段の付勢力を受ける円環部材を設けると共に、該円環部材に前記先端工具の半径方向に延びる穴部を設け、該穴部に取付けられ前記貫通孔内に位置し前記錠止部材と接触可能なプレートを設け、且つ前記付勢手段と前記ホルダとの間に位置し、前記付勢手段の付勢力をホルダに伝達するスリーブが前記円環部材外周で前記穴部外周に位置して該スリーブが前記穴部からの前記プレートの抜けを抑制することを特徴とする衝撃工具。
  2. 前記錠止部材及び前記穴部、前記プレートを複数個設けたことを特徴とする請求項1記載の衝撃工具。
  3. 前記錠止部材及び前記穴部、前記プレートを少なくとも3個以上設けたことを特徴とする請求項1、請求項2記載の衝撃工具。
  4. 前記付勢手段は、前記円環部材を付勢する第1の付勢手段と、前記ホルダを付勢する第2の付勢手段を有することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項記載の衝撃工具。
  5. 前記円環部材の前記穴部内及び前記プレートに互いに当接する段差を設けたことを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項記載の衝撃工具。
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