JP2006297499A - 取付け治具 - Google Patents

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三一 川本
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Abstract

【課題】 容易に着脱できるだけでなく、取り付けた状態ではガタツキが生じないようにして安定した連結を行なうことができる取付け治具を提供すること。
【解決手段】 側面にテーパ4および環状溝6が形成されたボス2と、このボス2を挿入できる孔7が形成されたホルダ3とからなり、前記孔7の少なくとも一部が前記ボス2のテーパ4に密着できるテーパ孔8に形成されており、かつ、前記ホルダ3が、前記ボス2を前記孔7の奥へと引き込むような力F7を加えた状態でボス2を把持するように、前記ボス2の環状溝6に嵌合する部分を有する把持機構9を備えてなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、取付け治具に関するものであり、たとえば自動車工場などの製造ラインにおけるワーク移載設備において、ワークに吸着するカップを取り付けた腕状の部材(以下、ハンドという)を積込み装置本体に取付ける部分における取付け治具に関するものである。
従来より、特に自動車工場などの製造ラインにおけるワーク移載設備では、ワークの形状に合わせたハンドを用いることが必要である。そこで、ハンドを積込み装置本体に着脱自在に取付ける取付け治具を用いることがある。
図6は、ワンタッチ操作によって着脱を行なうことができる取付け治具91の一例を示す図である。図6において、取付け治具91は、側面に断面視略凹字形状である所定幅の環状溝92が形成されたボス93と、このボス93を挿入できる孔94が形成されたホルダ95とからなり、前記孔94内の環状溝92に対応する部分には、この環状溝92と嵌合する爪96が突出するように構成されている。
また、ボス93の先端93aは先窄まりのテーパに形成されており、ボス93を孔94内に挿入するだけで爪96が環状溝92に嵌合するように構成されている。加えて、前記爪96は孔94内に突出するように付勢されており、ホルダ95の側面にはこの爪96を孔94から縮退させるためのレバー97が取り付けられている。
図7は前記ホルダ95の構成を孔94の方向から見た図であり、図7(A)は爪96を孔94内に突出させた状態、図7(B)は前記レバー97を操作することにより、爪96を孔94内から縮退させた状態を示している。つまり、作業者はこのレバー97を操作することにより、孔94内への爪96の突出状態を切り換えることができ、環状溝92と爪96の係合を容易に解除して、取付け治具91を分離可能な状態にすることができる。
特開2005−59051号公報
しかしながら、上述した従来の取付け治具91ではボス93とホルダ95との係合部分において、ガタツキが生じることはさけられなかった。すなわち、従来の取付け治具91では、その構成が複雑になりすぎないようにするために、通常は爪96によって環状溝92の片側の部分を抑えるように構成しているが、爪96が当たっていない部分にはボス93の抜け止めを行なうための力をかけることができないので、ボス93を抑える力が弱くガタツキが生じるという問題があった。
また、爪96が容易に環状溝92に嵌まるようにするために、環状溝92の幅W1と爪96の幅W2に幾らかの公差(例えば、W1=W2+α)を設けることが行われているが、これがボス93の進退方向のガタツキの原因となっていた。同様に、ボス93の直径D1と孔94の直径D2にも公差(例えば、D2=D1+α)を設けているので、ボス93が孔94に対して幾らか傾くことができ、これがガタツキの原因となっていた。
とりわけ、前記取付け治具91を自動車工場などの製造ラインにおけるワーク移載設備のハンドの着脱部分に取付ける場合には、前記ガタツキが大きくなればなるほど積込み装置でワークをパレット等に積み込む際に、パレット等に当たる可能性が高くなり、ワークに傷を付けるなどして不良品を出すことも考えられる。また、前記衝突によってハンドを破損することにより、積込み装置が稼働できなくなり、工場のラインを止める必要が生じることも考えられる。
さらに、ワークの形状が変わるなどしてハンドの形状が変わるときには、作業者が段替えと呼ばれる作業を行なって、ハンドを積込み装置側のホルダから抜き取って交換する必要が生じる。このときに、一方の手でハンドを持った状態で、他方の手で前記レバー97を操作しながらボス93を孔94から引き抜くようにしてハンドを積込み装置本体から取り外す必要が生じていた。ところが、ハンドには重量のあるものもあるので、段替え作業を安全かつ容易に行うためには2人以上の作業者必要であり、作業効率が悪かった。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであって、その目的は、容易に着脱できるだけでなく、取り付けた状態ではガタツキが生じないようにして安定した連結を行なうことができる取付け治具を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の取付け治具は、側面にテーパおよび環状溝が形成されたボスと、このボスを挿入できる孔が形成されたホルダとからなり、前記孔の少なくとも一部が前記ボスのテーパに密着できるテーパ孔に形成されており、かつ、前記ホルダが、前記ボスを前記孔の奥へと引き込むような力を加えた状態でボスを把持するように、前記ボスの環状溝に嵌合する部分を有する把持機構を備えてなることを特徴としている。
前記把持機構が、前記環状溝の部分を挿入可能に構成された筒体と、この筒体の前記環状溝に対応する位置において環状溝に嵌まり込むように配置された複数の球体と、この球体を筒体の外側から内側に押し込む方向に力を加える押圧部材と、前記ボスをホルダから分離した状態では付勢力によって前記孔の開口方向に移動して前記筒体内への球体の進入を規制する一方、前記孔へのボスの挿入に伴って孔の奥方向へと移動することにより前記規制を解除する内部筒体とを備えていてもよい(請求項2)。
前記押圧部材が、前記筒体の外側を覆う状態で前記開口方向に付勢された外筒であり、この外筒の内周面に、前記開口方向への移動に伴って前記球体を筒体の内側に押し込むように、傾斜を形成してあってもよい(請求項3)。前記緩やかな傾斜は外筒の内径を徐々に小さくして形成することができる。
請求項1に記載の取付け治具は、ボスにテーパが形成されているので、ボスを孔内に容易に挿入することができるだけでなく、ボスのテーパが孔に形成されたテーパ孔の内周面に密着するので、ホルダとボスとの取付け部分におけるガタツキが一切ない。また、把持機構はボスを前記孔の奥へと引き込むような力を加えた状態で把持するものであるから、前記テーパが孔の内周面に確実に密着するようにして、その中心を正確に合わせることができる。加えて、ボスを把持している状態においてボスには孔の奥へと引き込むような力が加わっているので、これを確実に抜け止めすることができる。そして、把持機構によるボスの把持を解除するだけで、ホルダからボスを容易に取り外すことができる。
前記把持機構が、前記環状溝の部分を挿入可能に構成された筒体と、この筒体の前記環状溝に対応する位置において環状溝に嵌まり込むように配置された複数の球体と、この球体を筒体の外側から内側に押し込む方向に力を加える押圧部材と、前記ボスをホルダから分離した状態では付勢力によって前記孔の開口方向に移動して前記筒体内への球体の進入を規制する一方、前記孔へのボスの挿入に伴って孔の奥方向へと移動することにより前記規制を解除する内部筒体とを備えてなる場合(請求項2)には、ボスを孔内に押し込むだけで内部筒体を孔の奥方向へと移動させることができ、球体が筒体内に進入できるようになり、前記環状溝に球体が嵌合することにより、ボスを抜け止め保持することができる。また、複数の球体がそれぞれ環状溝の異なる部分に嵌まり込むので、より安定した抜け止め保持を行なうことができる。
また、前記内部筒体が孔の開口方向に付勢されているので、取付け治具の係合を解除するときに、前記押圧部材による押圧を解除するだけで、ボスを内部筒体の付勢によって押し出すことができる。すなわわち、まず押圧部材による球体に加えている力を解除するときにボスとホルダとの係合を解除すると共に、内部筒体が孔の開口方向に移動して筒体内への球体の進入を規制することができるので、ボスが再びホルダに連結されることを防止できる。
これは、本発明の取付け治具によって取り付けられる部材が積込み装置のハンドのように、とりわけ重量のあるものであるときに有用である。つまり、作業者は片手でハンドを抑えてこれが飛び出さないようにしながら把持機構による把持を解除した後に、両手でハンドを持ってホルダからボスを引き抜く方向に引っ張ることにより、重量のあるハンドを両手で持って容易に積込み装置から取り外すことができる。
前記押圧部材が、前記筒体の外側を覆う状態で前記開口方向に付勢された外筒であり、この外筒の内周面に、前記開口方向への移動に伴って前記球体を筒体の内側に押し込むように、傾斜を形成してある場合(請求項3)には、この外筒に加わった付勢力によって外筒が開口方向へ移動することに伴って球体を強い力で筒体の内側に押し込むことができ、ボスを強い力で孔の奥へと引き込むことができる。また、この外筒を付勢力に反する孔の奥方向に移動させるだけで前記球体を筒体の内側に押し込む力を解除することができる。つまり、取付け治具の着脱操作を容易とすることができる。
図1〜4は本発明の実施例にかかる取付け治具1の構成を示す図であり、図1は連結する前の状態を一部断面にして示す縦断面図、図2は連結した状態を一部断面にして示す平断面図、図3は前記取付け治具1をボス2側から見た側面図、図4は取付け治具1を連結した状態の要部を拡大して示す断面図である。
図1〜4において、本実施例の取付け治具1はボス2とホルダ3とからなり、ボス2をホルダ3内に挿入した状態で連結するものである。ボス2は例えば断面が略長方形のボス本体2Aと、ボス本体2Aの先端部分の側面を先細り形状のテーパに形成してなるテーパ面4と、このテーパ面4のさらに先端部に形成された小径の円柱部分5と、この円柱部分の側面に形成された環状溝6とを備えている。
前記ホルダ3は例えば前記ボス2を挿入できる孔7が形成されており、この孔7の一部に前記ボス3のテーパ面4に密着できる形状の内周面を有するテーパ孔8が形成されている。また、前記孔7の奥部には、前記ボス2をさらに孔7の奥方向Bへと引き込むような力を加えた状態でボス2を把持するように、前記ボス2の環状溝6に嵌合する部分を有する把持機構9を設けている。本実施例のホルダ3は例えば自動車工場などの製造ラインにおける積込み装置にビス3a(図2参照)などを用いて取り付けられるものであり、ワークを吸着保持するハンドに連結された前記ボス2を着脱自在に取り付けるものである。
本実施例のボス本体2Aには前記テーパ面4の最大直径Dmax よりも幅Dw(図2,3参照)が大きくなるようにして段部2aが形成されており、テーパ面4とテーパ孔8が密着した状態で、前記段部2aと前記テーパ孔8の入口部分に形成された段部8aとの間に僅かな隙間dが形成されるようにしている。つまり、テーパ面4とテーパ孔8が密着した状態で、さらに、無理な力でボス2を奥方向Bに押し込もうとしても、テーパ面4やテーパ孔8の形状を歪ませて食い込むほどにはボス2が奥方向Bに移動しないように構成してある。
前記円柱部分5はテーパ面4と同心状に形成されたものであり、前記環状溝6は、図4の拡大図に示すように、最も小径となる底部6aと、この底部6aに連設するテーパ面6b,6cとからなる。また、円柱部分5の先端部の外周には緩やかなテーパが形成されたガイド部5aを有する。
前記把持機構9は、前記環状溝6を有する円柱部分5を挿入可能に構成された筒体10と、この筒体10の前記環状溝6に対応する位置において環状溝6に嵌まり込むように配置された複数の球体11と、この球体11を筒体10の外側から内側に押し込む方向に力を加える押圧部材12と、前記ボス2をホルダ3から分離した状態では付勢力によって前記孔7の開口方向Aに移動して前記筒体10内への球体11の進入を規制する一方、前記孔7へのボス2の挿入に伴って孔7の奥方向Bへと移動することにより前記規制を解除する内部筒体13と、前記押圧部材12および内部筒体13を筒体10に取付けるための取付け部材14とを備えている。
前記筒体10は前記球体11の数にあせて、この球体11を挿入ための連通孔10aが形成されており、この連通孔10aの形状は、その内周面側の連通口の直径Dhが球体11の直径Dbより小さく、連通孔10aの外周面側の連通口の大きさが球体11よりも十分に大きくなるようにテーパに形成されている。つまり、球体11は連通孔10a内で移動することにより、筒体10の内周面から幾らが突出できると共に、筒体10の内周面側に完全に飛び出さないように構成されている。
球体11は前記環状溝6に対して異なる位相で嵌合するように複数設けられており、少なくとも2箇所(すなわち、互いに180°離れた位相)において環状溝6内に嵌合する。また、好ましくは3箇所(すなわち、互いに120°離れた位相)において環状溝6内に嵌合することにより、より安定した把持を行なうことができるが、本実施例では環状溝6の異なる4箇所(例えば90°間隔)において対角線上に配置された球体11が環状溝6内に嵌合する。なお、球体11を5個以上設けて環状溝6に対する球体11の嵌合をより確実に行なうようにしてもよいことはいうまでもない。
前記押圧部材12は、前記筒体10の外側を覆う状態で、前記開口方向Aに付勢された筒状の部材(外筒)であり、以下の説明ではロックスリーブ12という。また、ロックスリーブ12の内周面には前記開口方向Aへの移動に伴って前記球体11を強い力で筒体10の内側に押し込むように例えば4〜5°程度の緩やかな傾斜部分12aと、ロックスリーブ12の前記奥方向Bへの移動に伴って球体11への押圧を解除する例えば45°程度の急激な傾斜部分12bとが形成されている。12cは前記ロックスリーブ12を開口方向Aに付勢するための弾性部材の一例として設けられたコイルバネであり、12dはロックスリーブ12を持って操作しやすいように形成された段部である。
前記内部筒体13は、前記円柱部分5の先端部に当接する当接面13aを備えると共に、この内部筒体13を開口方向Aに付勢するための弾性部材の一例として設けられたコイルバネ13bを有する。また、内部筒体13の外周部には、内部筒体13が開口方向Aに付勢されるときに内部筒体13の移動量を規制するための段部13cが形成されており、この段部13cが筒体10の内周面に形成された段部10bに当接することにより、内部筒体13を筒体10内に抜け止め保持することができる。
さらに、前記取付け部材14は筒体10の奥方向Bの端部に螺合連結されることにより前記コイルバネ12c,13cを抑えるものである。
図5は前記取付け治具1を用いた取付け治具の連結手順を説明する図であり、図5は連結状態の取付け治具1の各部に加わる力を説明する図である。
図5(A)に示すように、ボス2を挿入する前の状態では内部筒体13が矢印F1に示すコイルバネ13bによる付勢力によって開口方向Aに押しつけられているので、球体11の筒体10内への進入は内部筒体13の外側面によって阻止されている。したがって、ロックスリーブ12は矢印F2に示すコイルバネ12cによる付勢力によって開口方向Aに押しつけられているものの球体11の筒体10内への進入が阻止されているので、ロックスリーブ12の開口方向Aへの移動は阻止される。
一方、前記円柱部分5の先端部にはテーパ状のガイド部5aが形成されているので、円柱部分5を筒体10内に容易に挿入することができる。また、ボス2の側面がテーパ面4であるからボス2の先端部における直径Dmin が小さく、テーパ孔8の内周面との間に十分の隙間があり、ボルダ3に対するボス2の挿入を容易に行なうことができる。
図5(B)は内部筒体13の当接面13aに円柱部分5の先端部が当接し、この内部筒体13を押圧している状態を示す図である。ここで、ボス2を孔7内に挿入するときに、ボス2の移動量に合わせて矢印F3に示すように、円柱部分5および内部筒体13が奥方向Bに移動する。なお、この状態ではまだ前記球体11の筒体10内への進入が阻止されているので、球体11はロックスリーブ12の急激な傾斜部分12b(本実施例では傾斜部分12bの傾斜が完全な円筒に対して45°程度である例を示しているが、この角度は任意である)に当接している。
図5(C)は矢印F4に示すように、ボス2を更に孔7の奥方向Bへ挿入したときの状態を示す図である。ここで球体11は前記環状溝6に差しかかって、テーパ面6bに接することにより、このテーパ面6bに沿って幾らか筒体10内に進入する。そして、球体11の移動に伴って、ロックスリーブ12が幾らか開口方向Aに移動して、筒体10がロックスリーブ12の緩やかな傾斜部分12a(本実施例では傾斜部分12aの傾斜が完全な円筒に対して4〜5°の傾斜である例を示しているが、この角度は任意である)に当接するようになる。
図5(D)はボス2をホルダ3内に完全に嵌合させた状態を示す図である。このとき、球体11は矢印F5に示すように、筒体10内に進入して環状溝6内に嵌合し、テーパ面6bに当接する。そして、球体11の移動に伴って、ロックスリーブ12が矢印F6に示すように開口方向Aに移動し、球体11は緩やかな傾斜部分12aによって押圧されることにより、さらに矢印F5に示す方向に移動させるように、筒体10の内側に向かって強い力で押圧される。また、球体11が矢印F5に示す方向に移動し、矢印F5に示す方向に強い力(以下、力F5という)が加わることにより、テーパ面6bには矢印F7方向に示す強い力が加わる。
つまり、ロックスリーブ12を開口方向Aに付勢する図示左方向の力F2が、緩やかな傾斜部分12aによって増幅されて強力にされた図示下方向の力F5となり、これがテーパ面6bによって図示右方向の力F4となることを示している。したがって、この力F5,F7の大きさは傾斜部分12aの傾斜の小ささおよびテーパ面6bの傾斜(完全な円柱に対する角度)の大きさによって決まる。
そして、前記ボス2を孔7の奥方向Bに引き込む力F4の作用によって、ボス2は移動できる限界まで矢印F8方向に移動する。また、ボス2の側面にはテーパ面4が形成されており、前記の孔7の内側面にはこれにぴったり嵌合するテーパ孔8が形成されているので、テーパ面4がテーパ孔8に完全に嵌合し、これらの間にがたつきの原因となる隙間が形成されることはない。つまり、本発明の取付け治具1では、把持機構9によってボス2を孔7の奥へと引き込むような力F7を加えた状態でボスを把持するので、これを抜け止め保持すると共に、テーパ面4とテーパ孔8との当接を確実に行って、がたつきの原因となるものを完全に無くすことができる。
なお、前記把持機構9によって常にボス2を引っ張る力F7を加え続けるためには、ボス2をホルダ3に連結した状態で、図4の拡大図に示すように、球体11が環状溝6の底部6aに接触しないようにして、球体11がテーパ面6bに当接することが望ましい。
一方、前記取付け治具1の連結状態を解除するときは前記ロックスリーブ12を矢印Bに示す方向に引っ張ることにより、ロックスリーブ12にかかる力F5を解除して、球体11と環状溝6の嵌合を解除することにより、把持機構9は環状溝6を把持しなくなる。加えて、前記内部筒体13がコイルバネ13bの付勢力F1によって孔7の開口方向Aに移動して、ボス2を少し押し出すと共に、図5(A)の状態に復帰する。したがって、ロックスリーブ12から手を放しても、球体11が環状溝6に嵌まり込むことはない。つまり、取付け治具1の連結解除の操作性がよい。
上述の実施例では孔7の一部にテーパ孔8の部分を形成しており、他の部分においてボス2の断面長方形の本体2aを回り止め保持できるようにする例を示しているが、本発明はこの構成に限定されるものではない。すなわちボス2の先端部の全体をテーパ面としたり孔7の全体をテーパ孔8としてもよい。同様に、本実施例ではテーパ面8のさらに先端分にさらに小径の円柱部材5を設けてこれに環状溝6を形成する例を示しているが、環状溝6の位置はテーパ面4の途中であっても、テーパ面4よりも本体2A側に設けてもよい。
本発明の実施例にかかる取付け治具の構成を示す縦断面図である。 前記取付け治具の平断面図である。 前記取付け治具をボス側から見た側面図である。 前記取付け治具の構成を一部拡大して示す図である。 前記取付け治具の動作を説明する図である。 従来の取付け治具の構成を示す図である。 前記取付け治具の構成を示す別の図である。
符号の説明
1 取付け治具
2 ボス
3 ホルダ
6 環状溝
7 孔
8 テーパ孔
9 把持機構
10 筒体
11 球体
12 押圧部材(外筒) 13 内部筒体
12a 緩やかな傾斜
A 開口方向
B 奥方向
F7 引き込む力

Claims (3)

  1. 側面にテーパおよび環状溝が形成されたボスと、このボスを挿入できる孔が形成されたホルダとからなり、前記孔の少なくとも一部が前記ボスのテーパに密着できるテーパ孔に形成されており、かつ、前記ホルダが、前記ボスを前記孔の奥へと引き込むような力を加えた状態でボスを把持するように、前記ボスの環状溝に嵌合する部分を有する把持機構を備えてなることを特徴とする取付け治具。
  2. 前記把持機構が、前記環状溝の部分を挿入可能に構成された筒体と、この筒体の前記環状溝に対応する位置において環状溝に嵌まり込むように配置された複数の球体と、この球体を筒体の外側から内側に押し込む方向に力を加える押圧部材と、前記ボスをホルダから分離した状態では付勢力によって前記孔の開口方向に移動して前記筒体内への球体の進入を規制する一方、前記孔へのボスの挿入に伴って孔の奥方向へと移動することにより前記規制を解除する内部筒体とを備えてなる請求項1に記載の取付け治具。
  3. 前記押圧部材が、前記筒体の外側を覆う状態で前記開口方向に付勢された外筒であり、この外筒の内周面に、前記開口方向への移動に伴って前記球体を筒体の内側に押し込むように、傾斜を形成してある請求項2に記載の取付け治具。
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