JP2003089071A - 回転工具のビット取付装置 - Google Patents

回転工具のビット取付装置

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JP2003089071A JP2001278415A JP2001278415A JP2003089071A JP 2003089071 A JP2003089071 A JP 2003089071A JP 2001278415 A JP2001278415 A JP 2001278415A JP 2001278415 A JP2001278415 A JP 2001278415A JP 2003089071 A JP2003089071 A JP 2003089071A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 回転工具のビット取付装置において、ビット
の着脱操作性の向上を図るとともに、ビットの振れ止め
効果を高める上で有効なビットの振れ止め技術を提供す
る。 【解決手段】 アンビル8の先端にビット14を取り付
けるためのビット取付装置20において、バネホルダ2
7の外周に環状のバネ取付溝27cが形成され、そのバ
ネ取付溝27cには、略C形のバネ部材26が径を収縮
する方向に付勢力(バネ力)を付与された状態で嵌合さ
れる。バネ取付溝27cの溝底には、ビット14の基端
部が挿入される六角孔27bの角部と連通する開口部2
7dが設けられている。バネ部材26は、六角孔27b
内に挿入されたビット14の角部に対して前記開口部2
7dを通して係合することで、該ビット14の径方向の
動きを規制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばスクリュ
ードライバやインパクトドライバ等の回転工具におい
て、先端工具としてのドライバビットやソケットタイプ
のビットを取り付けるためのビット取付装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、この種の回転工具は、モータに
より回転するスピンドルと、このスピンドルの先端にビ
ットを取り付けるためのビット取付装置とを備えてい
る。ビット取付装置は、スピンドルの先端部に軸方向に
移動可能に支持した操作スリーブを備えており、この操
作スリーブを軸方向に後退させたときは、スピンドルの
先端面に設けた断面六角形のビット装着孔に対して、ビ
ットが抜き差し可能な状態となる。そして、ビットの六
角軸部をビット装着孔に差し込んだ状態で、操作スリー
ブを軸方向に前進(バネ力で自動復帰)させると、ビッ
ト装着孔に装着したドライバビットが抜け止め状態に取
り付けられる。
【0003】上記のようなビット取付装置においては、
ビット装着孔に対するビットの軸回りのガタツキ(振
れ)を防止するために、ビット装着孔の内周側にゴムリ
ングを装着し、このゴムリングの内周側を押し広げつつ
ビットを挿入する構成とすることによって、ゴムリング
の弾性力でビットの振れを抑制する振れ止め構造を採用
していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、ゴムリング
を用いたビットの振れ止め構造は、ゴムが有する弾性を
利用する方式のため、弾性を強く設定したときは、ビッ
トの抜き差しに対するゴムリングの摩擦抵抗が大きくな
り、ビットの着脱操作性が悪くなるという問題があり、
他方弾性を弱めたときは、保持力が低下し、十分な振れ
止め効果が確保できないといった問題がる。
【0005】本発明は、上述した従来の問題点に鑑みて
なされたものであり、その目的とするところは、回転工
具のビット取付装置において、ビットの着脱操作性の向
上を図るとともに、ビットの振れ止め効果を高める上で
有効なビットの振れ止め技術を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、本発明に係る回転工具のビット取付装置は、特許請
求の範囲の各請求項に記載の通りの構成を備えた。請求
項1に記載された回転工具のビット取付装置において
は、ビット装着孔を備えた回転軸の外周に形成されたバ
ネ取付溝に径を収縮する方向に付勢力が付与された状態
でバネ部材を取り付けている。このバネ部材は、バネ取
付溝とビット装着孔とを周方向において点在的に連通す
るように形成された複数の開口部を通して回転軸のビッ
ト装着孔に差し込まれたビットに対して外周側から係合
することで該ビットの径方向の動きを規制する構成とし
ている。ここで、径を収縮する方向とは、例えばバネ部
材が周方向の一部が切り欠かれた単一の環状バネの場合
であれば、文字通り直径が小さくなる方向をいい、バネ
部材が円周線上に適宜間隔で配置された複数のバネから
成立している場合であれば、ビットの外周に接近する方
向をいう。また、付勢力を付与された状態とは、バネ部
材に予めバネ力が作用している状態をいう。径を収縮す
る方向に付勢力が付与されたバネ部材は、ビットが回転
軸のビット装着孔内に差し込まれたとき、該ビットの外
周に係合して径方向の動きを規制し、これによりビット
の振れを防止することができる。すなわち、請求項1に
記載の発明によれば、バネ部材に対して径を収縮する方
向に付勢力を与えておき、その付勢力でビットを保持す
る構成としたものである。従って、ビットの振れ止めに
必要なバネ部材によるビットの保持力を容易に得ること
が可能となり、振れ止め効果を向上できる。また、バネ
部材は、金属製あるいは樹脂製である。従って、ビット
の抜き差しによるバネ部材との係合又は解除時の摩擦抵
抗を、従来のゴムリングに比べて遙かに小さくできる。
このため、ビットを回転軸のビット装着孔に抜き差しす
るときの着脱操作性を向上することが可能となる。ま
た、バネ部材を外側から組み付ける構成のため、バネ取
付溝の加工が楽であるとともに、バネ部材を回転軸の外
周側から組み付けることが可能になり、組付け性が向上
する。
【0007】また、請求項2に記載の発明においては、
回転軸の外周に形成されたバネ取付溝に径を収縮する方
向に付勢力が付与された状態でバネ部材が取り付けられ
ており、そのバネ部材は、回転軸のビット装着孔に差し
込まれたビット外周の平面部に対して介在物を介して係
合することで該ビットの径方向の動きを規制する構成と
している。このような構成によれば、介在物とビットと
の係合領域を広くとることが可能となり、より安定した
振れ止め効果が得られる。
【0008】請求項3に記載された回転工具のビット取
付装置においては、ビット装着孔の奥側に、軸方向に付
勢された加圧部材を取り付けている。この加圧部材は、
ビット装着孔に差し込まれたビットの軸方向に外周端部
に係合することで該ビットを抜止部材側に向かって押圧
しつつ径方向の動きを規制する構成としている。このよ
うな構成によれば、ビットは加圧部材によって径方向の
動きを規制されて止めされる。そして、ビットの径方向
の動きを規制するための保持力は、該ビットに付与する
軸方向の付勢力を調整することで任意に得ることができ
る。また、加圧部材はビットのビット装着孔に対する抜
き差し操作に対する摩擦抵抗とならない。このため、ビ
ットの着脱操作性が向上する。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明の第1の実施形態を
図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態は、回転工
具の一例としてインパクトドライバに適用している。図
1にインパクトドライバ1の全体が一部破断した状態で
示されている。図2はビット取付装置の拡大断面図であ
り、図3は図2のA−A線断面図である。図示のよう
に、インパクトドライバ1は、ハウジング2内に収容さ
れた電動モータを駆動源として、遊星歯車列からなる動
力伝達機構3を介して回転されるスピンドル4を備えて
いる。スピンドル4の先端側外周には、該スピンドル4
の先端側に同心的に配置されたアンビル8に対して回転
打撃を与えるためのハンマー9が回動可能にかつ軸方向
に移動可能に嵌合されている。アンビル8はハウジング
2に接合されたハンマケース6に軸受7を介して回転可
能に支持されており、その先端にねじの締付工具である
ドライバビット14(以下、単にビットという)が装着
可能とされている。上記のアンビル8が本発明でいう回
転軸に対応する。
【0010】スピンドル4とハンマー9との間には、カ
ム溝10とボール(鋼球)11との組み合わせからなる
カム機構12が介在されている。このカム機構12を介
してスピンドル4と連係されたハンマー9は、ねじ締め
抵抗が小さい段階では、スピンドル4の回転を直接アン
ビル8に伝達するが、ねじ締め抵抗が一定値を越えたと
き(受けたとき)には、スピンドル4と共に回転しつつ
軸方向に移動してアンビル8に衝撃的に係合することに
よって該アンビル8に回転打撃を伝達するように構成さ
れている。
【0011】すなわち、ハンマー9はスピンドル4に対
して所定角度の周方向移動と軸方向移動との複合運動を
行う構成となっており、常には圧縮スプリング13によ
り前進方向(アンビル8側)に向かって加圧されてい
る。一方、ハンマー9の前端面には、周方向に180度
の位相差を置いて2個の爪9aが設けられ、これに対応
してアンビル8の軸端面には、周方向に180度の位相
差を置いて2個の爪8aが設けられている。従って、ね
じ締め抵抗が一定値を越えた状態では、ハンマー9は圧
縮スプリング13の加圧力で回動しつつ前進してその爪
9aがアンビル8の爪8aに周方向から当接(衝突)
し、これによりアンビル8に回転方向の打撃が与えられ
る。このことによって、アンビル8からビット14を経
てねじに回転打撃を与えてネジ締めが行われる。そし
て、打撃後のハンマー9は、打撃時の反発力で圧縮スプ
リング13に抗してスピンドル4の回転方向と逆方向へ
回動されつつ軸方向に後退し、後退後は、再び圧縮スプ
リング13の加圧力で回動しつつ前進し、以下、上記と
同様の打撃動作を繰り返す。
【0012】次に、インパクトドライバ1のアンビル8
にビット14を取り付けるためのビット取付装置20を
説明する。アンビル8の先端側には、ビット14の挿入
側の基端部14bを挿入するためのビット装着孔8bが
形成されている。本実施形態においては、ビット14は
六角柱体をなすもので、先端に十字ドライバ部14cを
有している。また、ビット14の基端部側にはアンビル
8側に組み付けられる抜止部材としての鋼球21が嵌ま
り込むための溝部14aが全周に亘って形成されてい
る。アンビル8のビット装着孔8bは、ビット14の形
状に対応した六角形の角孔に形成されている。このビッ
ト装着孔8bはアンビル8の中心、すなわち、回転軸線
上に形成されている。また、アンビル8の先端側には、
径方向の対向する2箇所に鋼球21が配置されている。
この鋼球21は、それぞれアンビル8の径方向に沿って
形成された保持孔8c内に移動可能に収容され、アンビ
ル8の先端外周側に配置された操作スリーブ22によっ
てビット装着孔8bに対して出没(出入り)可能に保持
される。なお、鋼球21がビット装着孔8b側に脱落し
ないように保持孔8cの径が設定されている。
【0013】操作スリーブ22は、アンビル8の外周に
回転可能に取り付けられ、軸方向には止め輪23及び平
ワッシャ24によって脱落できないように規制されてい
る。また、操作スリーブ22と平ワッシャ24との間に
は、圧縮バネ25が介在され、この圧縮バネ25によっ
て操作スリーブ22が軸方向(図2において左方向)に
付勢されている。操作スリーブ22の内周側には、鋼球
21に対応する周方向に内側に突出する突起部22aが
形成されている。
【0014】操作スリーブ22は、常には圧縮バネ25
により付勢され、そのときは、図2に示すように、突起
部22aによって鋼球21がビット装着孔8bに突出さ
れた位置に保持される。従って、この状態において、ビ
ット装着孔8b内にビット14が挿入されていれば、鋼
球21がビット14の溝部14aに嵌まり込んで抜け止
めされる。一方、操作スリーブ22を圧縮バネ25のバ
ネ力に抗してアンクランプ方向(図2において右方向)
に操作し、突起部22aを鋼球21から外すと、該鋼球
21が保持孔8c内に没入可能状態となる。従って、そ
の状態では、ビット装着孔8b内に対してビット14の
基端部14bが挿入及び抜き取りが可能となる。
【0015】上記のように構成されたビット取付装置2
0は、操作スリーブ22をアンクランプ方向へ操作した
状態で、ビット14を抜き差し操作することで簡単に着
脱することができ、またビット14を取り付けた状態で
は、鋼球21によってビット14を装着位置に確実に保
持することができる。また、本実施形態におけるビット
取付装置20は、ビット装着孔8bに対するビット14
の軸回りのガタツキ(振れ)を防止するために、ビット
装着孔8bの奥側に配置された振れ止め用としての断面
円形のバネ部材26を備えている。バネ部材26は、図
3に示すように、周方向の一部に切欠を有する環状、す
なわち略C形に形成され、ビット14の基部側外周と係
合することで該ビット14の径方向の動きを規制する。
バネ部材26は、ビット装着孔8bの壁面を突き破って
ビット装着孔8b側に僅かに突き出るようにアンビル8
に設けられ、その突き出し部がビット14の基端部14
bの角部14dに係合することによって、該ビット14
の径方向の移動を規制する構成となっている。
【0016】バネ部材26をアンビル8に組み付けるた
めに、アンビル8の基部側(スピンドル4側)には筒孔
8dが形成され、その筒孔8d内にはバネ部材26を収
容するためのバネホルダ27が嵌入されて固着されてい
る。バネホルダ27は、基部側にはスピンドル4の先端
軸部4aが回転可能に嵌合する軸孔27aを有し、先端
側にはビット装着孔8bの一部を形成する六角孔27b
を有している。また、バネホルダ27の外周面には、六
角孔27bに対応する部位に、環状のバネ取付溝27c
が形成され、そのバネ取付溝27cにバネ部材26が径
を収縮する方向、すなわちビット14の外周に接近する
方向に付勢力を付加された状態で嵌合されている。
【0017】バネ取付溝27cの溝底面には、六角孔2
7bの各角部に対応する部位に該六角孔27bと連通す
る開口部27dが形成されている。すなわち、バネ取付
溝27cと六角孔27bとは、周方向の六ヶ所で開口部
27dによって連通されている。従って、バネ取付溝2
7cに嵌合されたバネ部材26は、その内周の一部が開
口部27dから六角孔27bに点在的に突出する。
【0018】このため、ビット14がビット装着孔8b
内に差し込まれるとき、該ビット14の基端部14bの
角部14dがバネ部材26を押し広げつつ該バネ部材2
6内に挿入される。このとき、バネ部材26は断面円形
のため、ビット14の挿入を円滑に行うことができる。
バネ部材26内に挿入されたビット14は、バネ部材2
6に係合することで径方向の動きを規制され、これによ
りビット14の振れが防止されることになる。このとき
のバネ部材26によるビット14の保持力は、該バネ部
材26に予め付与される径を収縮する方向の付勢力(バ
ネ力)によって適宜に設定することができる。なお、ア
ンビル8の筒孔8dの内周面とビット14の外周との間
には、該ビット14の拡開方向の弾性変形を許容し得る
隙間が設定されている。
【0019】このように、本実施形態のビット取付装置
20は、アンビル8のビット装着孔8bの奥側に略C形
のバネ部材26を設け、このバネ部材26をビット装着
孔8bに差し込まれたビット14の外周面に係合させて
該ビット14の径方向の動きを規制する構成としたもの
であり、これによりビット14の振れを防止することが
できる。特に、本実施形態によれば、バネ部材26は環
状のバネ取付溝27cに径を収縮する方向に付勢力を与
えた状態で取り付けることができる。その結果、ビット
14を前記付勢力で保持し、径方向の動きを規制するこ
とができる。このため、振れ止めに必要な保持力を容易
に設定することが可能となり、ビット14の振れ止め効
果の高いビット取付装置が提供できる。また、バネ部材
26をバネ取付溝27cに対して外側から組み付ける構
成のため、バネ取付溝27cの加工が容易にできるとと
もに、バネ部材26の組付けが容易で組付け性の向上を
図ることができる。
【0020】また、本実施形態では、バネ部材26は、
金属製としている。このため、バネ部材26に対してビ
ット14が抜き差しされるときの摩擦抵抗を、従来のゴ
ムリングに比べて遙かに小さくできる。これにより、ビ
ット14をアンビル8のビット装着孔8bに抜き差しす
るときの着脱操作性を向上することが可能となるととも
に、ゴムリングに比べて耐摩耗性も向上する。
【0021】次に、本発明の第2の実施形態を図4及び
図5に基づいて説明する。第2の実施形態は、ビット取
付装置20におけるビット14の振れ防止に関する変更
例である。第2の実施形態では、バネ部材として、断面
平板状でかつ周方向の一部が切り欠かれた環状、つまり
略C形の板バネ28が用いられている。板バネ28はバ
ネホルダ27の外周面に形成された環状のバネ取付溝2
7c内に径を収縮する方向に付勢力が付加された状態で
嵌合されている。バネホルダ27の六角孔27bを構成
する内壁面には、6個の平面部中、一つ置きの3個の平
面部27eに開口部27fが形成され、その開口部27
fに円柱状のピン29がそれぞれ配置されている。ピン
29はその軸線方向がビット14の抜き差し方向に平行
となるように配置され、板バネ28によって加圧されて
六角孔27b内に一部が突出されている。なお、開口部
27fはピン29が六角孔27b内に脱落しないように
その孔径が設定されている。上記のピン29が本発明の
請求項2でいう介在物に対応する。
【0022】上記のように、第2の実施形態は、板バネ
28を介在物としてのピン29を介在させてビット14
の平面部14eに係合させることで、ビット14の径方
向の動きを規制するように構成したものである。なお、
その他については前述した第1の実施形態と同様に構成
される。従って、第2の実施形態に係るビット取付装置
20によれば、前述した第1の実施形態と同様の作用効
果を得ることができるとともに、介在物であるピン29
を介在する構成としたことによって、ビット14の平面
部14eに係合させて保持する構成を採用でき、これに
よりピン29とビット14との係合領域を広げることが
可能となり、より安定した振れ止め効果が期待できる。
【0023】次に、本発明の第3の実施形態を図6及び
図7に基づいて説明する。第3の実施形態は、ビット取
付装置20におけるビット14の振れ防止に関する変更
例である。第3の実施形態では、アンビル8の基部側に
ビット装着孔8bに連通して筒孔8dが形成され、その
筒孔8dにビットホルダ30が軸方向に移動可能に収容
されている。ビットホルダ30は筒孔8dの基部側にね
じ込まれたキャップ31によって支持されたウエーブワ
ッシャ(波板状のプレート)32を介して先端側に加圧
されている。
【0024】すなわち、ビットホルダ30は、ウエーブ
ワッシャ32の弾性変形によって付勢力を付与された状
態でビット装着孔8bとの段差面に当接されている。ビ
ットホルダ30は先端側にテーパー状の係合孔30aを
有し、その係合孔30aがビット装着孔8b内に挿入さ
れたビット14の軸方向の外周端部に係合することで、
該ビット14を抜止部材としての鋼球21側に向かって
押圧するとともに径方向の動きを規制する構成となって
いる。なお、その他については、前述した第1の実施形
態と同様に構成されている。
【0025】上記のように構成された第3の実施形態に
よれば、前述した第1の実施形態と同様、ビット装着孔
8b内に差し込まれたビット14の径方向の動きを規制
し、その振れを防止することができる。この場合、ビッ
ト14をビットホルダ30によって抜止部材である鋼球
21側に押圧する構成のため、該鋼球21との共同によ
って効果的な振れ止めが達成される。また、ビット装着
孔8bへのビット14の抜き差しに対して抵抗を加える
ことがなく、ビット14の抜き差し性が向上する。ま
た、第3の実施形態では、ビット14の外周端部に対し
てテーパー状の係合孔30aによって係合する構成のた
め、ビット14に関して径方向の動きの規制を行うと同
時に心出し効果が得られる。このため、ビットの振れ止
めを効果的に実現できる。
【0026】なお、本発明は前述した第1〜第3の実施
形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲内で適宜変更することが可能である。例えば、ビッ
ト取付装置20におけるビット14の振れ止め構造とし
ては、図8あるいは図9に示す如く変更することが可能
である。図8に示す変更例では、バネホルダ27に形成
されるバネ取付溝27cの溝底面に六角孔27bと連通
する3個の平面カットによる開口部27gが周方向に等
間隔で形成されている。バネ取付溝27cには、断面円
形状でかつ周方向の一部が切り欠かれた略C形のバネ部
材26が径を収縮する方向に付勢力(バネ力)を付与さ
れた状態で嵌合されており、バネ部材26の直線部26
aが開口部27gを通してビット14の3個の平面部1
4eに係合される構成としている。
【0027】また、図9に示す変更例では、バネホルダ
27に形成されるバネ取付溝27cの溝底面に六角孔2
7bと連通する3個の貫通孔27hが周方向に等間隔で
形成されている。バネ取付溝27cには、断面平板状で
かつ周方向の一部が切り欠かれた略C形の板バネ28が
径を収縮する方向に付勢力(バネ力)を付与された状態
で嵌合されている。また、板バネ28は内径側に突出す
る3個の突起部28aを周方向に等間隔で備えており、
その突起部28aが貫通孔27hを通してビット装着孔
内に挿入されたビット14の3個の平面部14eに係合
される構成としている。上記のような変更例によっても
前述した実施形態とほぼ同様の作用効果を奏することが
できる。
【0028】また、図9に示す変更例において、更に板
バネ28をそれぞれが突起部28aを備えた略V形をな
す3つに分割し、そして、それら分割された複数のバネ
を予めビット14の外周に接近する方向に付勢力(バネ
力)が付与されるように組み付ける(例えばV字を広げ
た状態で組み付ける)構成としてもよい。要するに、本
発明でいうバネ部材は、単一、複数のいずれであっても
差し支えなく、また、ビット装着孔8bにビット14が
挿入されていない状態において、該ビット14を外側か
ら掴むような保持力を保有するように回転軸としてのア
ンビル8に取り付けられていればよい。
【0029】前述した実施形態においては、ビット装着
孔8bの奥側でビットの振れ止めを行う構成としたが、
差し込み口側で行う構成に変更してもよい。また、図で
は十字ドライバ部14cが一端にのみ形成されているタ
イプのビット14について図示しているが、両端に十字
ドライバ部14cを備えたタイプのビットに適用できる
ことは勿論である。また、前述した実施形態では、回転
工具としてインパクトドライバの場合で説明したが、こ
れに限るものではなく、例えばスクリュードライバある
いは先端工具としてボルト・ナット締め付け用のソケッ
トビットを用いるインパクトレンチ等に適用してもよ
い。
【0030】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
回転工具のビット取付装置において、ビットの着脱操作
性の向上を図るとともに、ビットの振れ止め効果を高め
る上で有効なビットの振れ止め技術を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施形態に係るインパクトドライバを示
す一部破断正面図である。
【図2】第1の実施形態に係るビット取付装置を示す断
面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】第2の実施形態に係るビット取付装置を示す断
面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】第3の実施形態に係るビット取付装置を示す断
面図である。
【図7】図6のC−C線断面図である。
【図8】ビットの振れ止めに関する変更例を示す断面図
である。
【図9】ビットの振れ止めに関する他の変更例を示す断
面図である。
【符号の説明】
1 インパクトドライバ 4 スピンドル 8 アンビル 8b ビット装着孔 14 ドライバビット 20 ビット取付装置 21 鋼球 22 操作スリーブ 26 バネ部材 27 バネホルダ 27b 六角孔 27c バネ取付溝 27d 開口部 28 板バネ 29 ピン 30 ビットホルダ 30a 係合孔 32 ウエーブワッシャ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸のビット装着孔にビットを差し込
    んで前記回転軸に前記ビットを取り付ける回転工具のビ
    ット取付装置であって、 前記回転軸の外周に形成されたバネ取付溝に径を収縮す
    る方向に付勢力が付与された状態でバネ部材が取り付け
    られ、そのバネ部材は、前記バネ取付溝と前記ビット装
    着孔とを周方向において点在的に連通するように形成さ
    れた複数の開口部を通して前記回転軸のビット装着孔に
    差し込まれた前記ビットに対して外周側から係合するこ
    とで該ビットの径方向の動きを規制することを特徴とす
    る回転工具のビット取付装置。
  2. 【請求項2】 回転軸のビット装着孔にビットを差し込
    んで前記回転軸に前記ビットを取り付ける回転工具のビ
    ット取付装置であって、 前記回転軸の外周に形成されたバネ取付溝に径を収縮す
    る方向に付勢力が付与された状態でバネ部材が取り付け
    られており、そのバネ部材は、前記回転軸のビット装着
    孔に差し込まれた前記ビット外周の平面部に対して介在
    物を介して係合することで該ビットの径方向の動きを規
    制することを特徴とする回転工具のビット取付装置。
  3. 【請求項3】 回転軸のビット装着孔にビットを差し込
    むことにより前記回転軸に対して前記ビットを抜止部材
    を介して抜け止め状態に取り付ける回転工具のビット取
    付装置であって、 前記ビット装着孔の奥側に、軸方向に付勢された加圧部
    材が取り付けられ、前記加圧部材は、前記ビット装着孔
    に差し込まれた前記ビットの軸方向の外周端部に係合す
    ることで、該ビットを前記抜止部材側に押圧しつつ径方
    向の動きを規制することを特徴とする回転工具のビット
    取付装置。
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