JP4060098B2 - 真空処理装置およびゲートバルブ - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、真空処理装置およびゲ−トバルブ関するものであり、更に詳しくは、搬送されてくる欠落部分を有する欠落被搬送体を搬送室と処理室との間のゲートバルブにおいて検出し得るようにした真空処理装置、およびそのゲートバルブに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、枚葉型の真空処理装置においては、中央の多角形状の搬送室の周囲にそれぞれゲートバルブを介してローディング室、複数の処理室、アンローディング室が接続されており、搬送室に設置された搬送ロボットによってローディング室から搬送室へ搬入されたウェーハが一つの処理室へ挿入され処理された後、搬送室へ引き出され、次の処理のために搬送室から他の処理室へ搬送することが行われ、最終的に搬送室へ引き出されたウェーハはアンローディング室を経て系外へ搬出されるように構成されている。そして、ウェーハに既に存在する内部ストレスや、処理プロセスで付加される外部ストレス(例えば処理室の一つであるスパッタ室においてホットプレート上で加熱されることによる熱ストレスや、スパッタ粒子が衝突することによる衝撃ストレス)によってウェーハに割れを生じ部分的に欠落する場合がある。そのほか、処理室内ではウェーハを静電チャック方式によってホットプレートに固定することが多いが、固定を開放した後の残留電荷によるホットプレートへの貼り付きも搬送ロボットによるピックアップ時に生ずる割れの原因になる。また極めて稀であるが、搬送中におけるウェーハ同志の衝突や搬送ロボットからの転落によって割れる場合もある。
【0003】
そして、割れによって欠落部分を生じた欠落ウェーハを搬送することによって搬送トラブルが発生するほか、割れたウェーハがスパッタ室へ搬入されてスパッタされると、また、スパッタ処理中にウェーハに割れが発生すると、ウェーハが載置されたステージ面のウェーハ欠落部分に相当する箇所にスパッタ膜が形成されるので、以降はステージ面での均一な加熱が不能になる。そしてこれらのトラブルに伴う製品不良を生じたり、系を正常な状態に戻すために真空処理装置の運転を停止しメンテナンスを施すことによって稼動率の低下を招いて、多大の損出を蒙るようになる。
【0004】
上記のような系において、欠落部分を有する欠落ウェーハを検出するために、従来の真空処理装置には三点式センサ・セットが使用されている。図19は部分省略した従来の枚葉式の真空処理装置100の平面図であり、真空処理装置100は中央部に搬送ロボット131の設置された六角形の搬送室110が設けられ、その外周の六辺にはゲートバルブ120を介して処理室113、処理室114、および外部との間でウェーハを搬入、搬出するためのローディング室111、アンローディング室116が配置されている。そして図19は水平面内で回転可能とされた搬送ロボット131が屈曲して伸縮するアーム133の先端側に取り付けられたハンド(ピックアップ)134にウェーハWを載置して、処理室113と対向している状態を示し、搬送室110と処理室113との間でウェーハWが搬出入される。
【0005】
図19において、正三角形の隅部に相当する位置にハッチングして描かれている小さい3個の丸印p、q、rは、搬送室110の天井部に設けられた欠落ウェーハ検出用の光透過型の三点センサーセットの投光部p、q、rであり、ハンド134投光部p、q、rからの光の障害とならない位置に設けられている。そして、搬送室110の底部の図示されていないそれぞれの受光部に向けて投光され、投光部p、q、rと対応する受光部との間に存在するウェーハWに付いて、投光部p、q、rの直下となる位置に存在する欠落部分が検出される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
然しながら、上述の三点式センサ・セットによるウェーハWの欠落部分の検出方法には次に示すような問題点がある。
1)投光部p、q、rに対応する箇所に欠落部分が存在する場合には、その欠落 部分は検出されるが、それ以外の箇所に存在する欠落部分は検出されず、ウェーハWの全体を確認できない。
2)処理室113と隣接する処理室114との間は狭いが、処理室114に付いても一点鎖線で示すように搬送ロボット131が対向する位置に回転され、搬送室110と処理室114との間でウェーハWが搬出入されるので、本来ならば搬送室110の天井側に投光部p'、q'、r'からなる三点式センサ・セットを設置すべきであるが、投光部rと投光部p'との位置が重なるために、三点式センサ・セットを取り付けることはできない。
上記のようなことが原因となって、三点式センサ・セットが使用されている真空処理装置100の欠落ウェーハの検出率は50〜60%にとどまっている。
これらの問題を解決するために、ウェーハWに割れを生じた時点で例えば発生音を捉える等の方法は不確実性が大であり、割れを生じた後にウェーハWの全体をCCDカメラで撮像する方法は割れを明確に把握し得るが、CCDカメラが極めて高価であること、長い焦点距離を要すること等から装置コストを大幅に上昇させるという点で採用し難い。
【0007】
本発明は上述の問題に鑑みてなされ、真空処理装置のゲートバルブを介して設置されている第一室と第二室との間で搬送されている多数の被搬送体の中から欠落部分を有する欠落被搬送体をほぼ完全に検出し得る真空処理装置、および欠落被搬送体の検出センサを備えたゲートバルブを提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の課題は請求項1または請求項3の構成によって解決されるが、その解決手段を説明すれば、次の如くである。
【0009】
請求項1の真空処理装置は、ゲートバルブを介して第一室と第二室が設置されており、第一室と第二室との間で被搬送体が搬送される真空処理装置において、ゲートバルブの弁箱の天井部に形成された開口には、透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部が下向きに設けられており、該多数個のユニットセンサは被搬送体の搬送方向と直角な方向に被搬送体の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合うユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による投光部と受光部との組合せが使用されており、搬送されてくる被搬送体の先端が光センサによって検知されると、全てのユニットセンサについて同期させて、投光部からの投光が前記受光部で受光されているか否かの観測を極短い一定の周期で開始し、前記投光が前記被搬送体の正常部分による反射によって前記受光部で受光されている状態、または前記投光が前記被搬送体の正常部分による遮断によって前記受光部で受光されていない状態をカウントして、該カウントを蓄積し、前記被搬送体の後端が前記光センサによって検知されると前記カウントを停止して、前記ユニットセンサ毎に蓄積されているカウント値(カウントの積算値)から形成される受光パターンまたは不受光パターンを正常な被搬送体についての同様の受光パターンまたは不受光パターンと比較し、欠落部分の有無を判定して欠落被搬送体を検出する高速演算部が前記光センサに接続されている
【0010】
このような真空処理装置は、光センサを構成する多数個のユニットセンサの受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンから、搬送中の被搬送体に生じている欠落部部分を高い精度で判定することを可能ならしめる
【0011】
請求項3のゲートバルブは、真空処理装置の第一室と第二室との間に設置されているゲートバルブにおいて、ゲートバルブの弁箱の天井部に形成された開口には、透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部下向きに設けられており、該多数個のユニットセンサは被搬送体の搬送方向と直角な方向に被搬送体の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合うユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による投光部と受光部との組合せが使用されており、搬送されてくる前記被搬送体の先端が前記光センサによって検知されると、全ての前記ユニットセンサについて同期させて、前記投光部からの投光が前記受光部で受光されているか否かの観測を極短い一定の周期で開始し、前記投光が前記被搬送体の正常部分による反射によって前記受光部で受光されている状態、または前記投光が前記被搬送体の正常部分による遮断によって前記受光部で受光されていない状態をカウントして、該カウントを蓄積し、前記被搬送体の後端が前記光センサによって検知されると前記カウントを停止して、前記ユニットセンサ毎に蓄積されているカウント値(カウントの積算値)から形成される受光パターンまたは不受光パターンを正常な被搬送体についての同様な受光パターンまたは不受光パターンと比較し、欠落部分の有無を判定して欠落被搬送体を検出する高速演算部が前記光センサに接続されている
【0012】
このようなゲートバルブは、光センサを構成する多数個のユニットセンサの受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンから、搬送中の被搬送体に生じている欠落部分を高い精度で判定することを可能ならしめる
【0013】
【発明の実施の形態】
本発明の真空処理装置およびゲートバルブはゲートバルブを介して接続されている真空処理装置の第一室と第二室との間で搬送される被搬送体の中に欠落部分を有する欠落被搬送体が存在する場合に被搬送体の搬送中に、欠落被搬送体を光センサによって検出し得るようにした真空処理装置およびゲートバルブである光センサには反射型光センサ、透過型光センサの何れも使用することも可能である
【0014】
すなわち、本発明の真空処理装置およびゲートバルブは、第一室と第二室との間のゲ−トバルブ内を搬送される被搬送体に対し、ゲートバルブの弁箱の開口に透明窓を介してラインセンサまたは面センサを設置することにより搬送速度を低下させることなく、欠落被搬送体を高い精度でかつ迅速に検出することを可能にしたものである
【0015】
被搬送体の種類は、割れによって欠落部分を生ずるものである限りにおいて、特に限定されない。実施例においては、被搬送体として半導体のウェーハを取り上げたが、それ以外に、例えばガラス基板であってもよく、セラミックスの焼結体であってもよい。また真空処理装置の種類も、ゲートバルブを介して第一室と第二室とが接続されており被搬送体がゲートバルブ内を通過して両室間を搬送されるものである限りにおいて、特に限定されない。実施例においては、中央の六角筒形状の搬送室の各外周辺にゲートバルブを介して複数の処理室が配置された真空処理装置を例示したが、これ以外に、例えば複数の処理室がそれぞれゲートバルブを介して直線状に配置された真空処理装置であってもよく、脱ガス室と焼結室とがゲートバルブを介して接続された真空焼結炉であってもよい。
【0016】
例えば第一室である搬送室と第二室である処理室との間で開とされたゲートバルブ内を搬送室の搬送ロボットのアームの先端の二股のハンドに支持されて水平に搬送される被搬送体の中で欠落部分を有する欠落被搬送体を光センサで検出する場合、光センサの投光部は被搬送体の上方となるゲートバルブの弁箱の天井部の開口に透明窓を介して設置される。投光部の光源としては、通常的には波長0.6μm〜0.7μmの赤色を発光する連続発振の半導体レーザが使用され、対となる受光部も使用する波長において高い感度を有するフォトトランジスタが使用される。そのほか赤色以外の可視光線や赤外線を発光する半導体レーザも使用し得る。半導体レーザによる光センサは指向性が高いために投光部からの光の受光部における受光性を大とすることができる。また、光源としては半導体レーザに限られず各種のものが使用され、光としては紫外線も使用し得る。更には、例えば1kHz以上の高周波数のパルス発振のレーザであれば連続発振のレーザに変えて使用することができる。そして、使用する透明窓としては、光センサの光に可視光または赤外線を使用する場合にはガラス窓が使用されるが、処理室の雰囲気が許す場合にはメタアクリレート系樹脂等の合成樹脂窓としてもよく、紫外線を使用する場合には石英ガラス窓が使用される。
【0017】
そして、反射型光センサ、透過型光センサの何れを使用する場合も、被搬送体を支持する二股のハンドを、光センサ被搬送体の一部であると誤認することを避けることを要する。すなわち、反射型光センサでは欠落部分でハンドが露出していると被搬送体の欠落部分を通過すべき投光部からの投光はハンドで反射されて受光部で受光され、露出しているハンドが正常部分であると誤認されるので、ハンドの支持面は被搬送体との識別が可能な低反射面としておくことが必要である。透過型光センサでは欠落部分でハンドが露出していると欠落部分を透過すべき投光部からの投光はハンドで遮断されて受光部で受光されず、露出しているハンドが正常部分であると誤認されるので、ハンドは透明なものであることを要する。通常、搬送ロボットのハンドはSUS(ステンレス鋼)、アルミニウムなどの金属によるものが使用されるので、その場合、ハンドの表面は低反射面としておくことが望ましい。
【0018】
反射型光センサを使用する場合、ゲートバルブの弁体は弁箱内で閉の位置から下方へ移動させて開とするものであってもよく、また側方へ移動させて開とするものであってもよい。他方、透過型光センサを使用する場合には受光部を弁箱の底面側に配置する関係上、弁体は閉の位置から側方へ移動させて開とするものとなる。更には、反射型光センサを使用する場合、投光部からの投光が被搬送体の正常部分で反射され受光部で受光されることを利用して、欠落部分を有する欠落被搬送体の検出が行われるが、光センサが開閉される弁体からの反射光を搬送されてくる被搬送体による反射光と誤認することを避けるため、投光部からの投光を反射させる弁体の面は低反射面としておくことが望ましい。低反射面とするには、弁体の反射面に直接に例えばショットブラストしてもよく、粗い研磨布で粗面化させてもよい。また、ブラスト処理された低反射面を有する板材を反射面に取り付けてもよい。
【0019】
光センサには、多数個のユニットセンサを被搬送体の搬送方向と直角な方向に被搬送体の幅と同等以上の幅に並べて投光端部が被搬送体の面と平行なラインを形成するもの、すなわち、ラインセンサが使用される。ラインセンサ内の多数個のユニットセンサは等間隔に配置されるが、間隔の大きさは検出しようとする欠落部分の大きさによって決められる。すなわち、間隔が大きいと小さい欠落部分の検出は困難になり、間隔を小さくするほど小さい欠落部分を検出することができる。例えば、ウェーハを一定の間隔で搬送方向と平行にn分割し、分割した間隔の中央にそれぞれユニットセンサが位置するようにn個のユニットセンサを配置する。そしてn個のユニットセンサの内の中央の中央位置ユニットセンサによってウェーハの先端と後端を検知させる場合には中央位置ユニットセンサの下方をウェーハの中心が通過するように中央位置ユニットセンサとウェーハの搬送路との位置関係を設定することが望ましい。なお、ユニットセンサの個数が奇数の場合には配列の真中のユニットセンサを中央位置センサとすることができるまた、ユニットセンサの個数が偶数の場合には、中央部の何れか1個のユニットセンサを中央位置ユニットセンサとして配列することにより目的を達し得るそのほか偶数の場合、厳密さには欠けるが、隣接する2個のユニットセンサの中間がウェーハの搬送方向の直径の上方にあるように配置し、当該2個のユニットセンサによる後述のカウント値の平均値を仮想の中央位置センサのカウント値とする便法も採用し得る
【0020】
ユニットセンサには投光端部と受光端部に光ファイバーを使用したものが好適に使用される。反射型光センサの場合、後述の図4に示すように、ユニットセンサの投光部と受光部とを被搬送体の搬送方向と並行に配置しかつ投光部から投光され被搬送体の正常部分で反射された光が効率よく受光部で受光されるように、投光端部と受光端部は相互に向かい合う斜め下向き傾斜にセットされる。プラスチックス類による被覆で保護された光ファイバーは柔軟でありセット位置でのメンテナンスが容易であるほか、投光性能や受光性能が真空処理装置自体の磁気や熱による影響を受けにくいというメリットもある。
【0021】
反射型光センサによる例えば欠落ウェーハの検出は次のようにして行うことができる。搬送ロボットによって搬送されるウェーハはゲートバルブ内をほぼ一定の速度で通過するが、上述したように、多数個のユニットセンサ中の中央位置ユニットセンサの下方をウェーハの中心が通過するように設定するそして中央位置ユニットセンサがウェーハの先端を検知することにより、高速演算部によって、全てのユニットセンサにおいて同期させて、投光部から投光された光がウェーハの正常部分で反射されて受光部で受光されている状態を極短い一定の周期(例えば1ミリ秒)でカウントすることが開始され、その周期毎のカウントは高速演算部のレジスタに蓄積される。当然のことながら、投光部からの投光は欠落部分では反射されず受光部で受光されないのでカウントされない。上記のように、ミリ秒単位でカウントするのはウェーハが搬送されることによる反射点の移動距離を極めて短く分断して欠落部分を高い精度で検出するためである。
【0022】
そして中央位置ユニットセンサがウェーハの後端を検知することにより全ユニットセンサの受光部での受光状態のカウントは停止される。そして、得られたユニットセンサ毎のカウント値(カウントの積算値)をユニットセンサの配列の順に並べることにより当該ウェーハについての受光パターンが形成されるが、その受光パターンを予め登録されている正常ウェーハに付いての同様な受光パターンと比較して欠落ウェーハの検出が行われる。欠落ウェーハは欠落部分において受光がカウントされないために、それに応じて受光パターンが崩れるからである。そして、当該ウェーハが欠落ウェーハと判定される場合には、そのことを警告する異常信号が出力される。異常信号が出力された後は、簡易には真空処理装置の運転を停止し欠落ウェーハを取り出して運転を再開するようにしてもよく、また、搬送室内で欠落ウェーハを一時的に隔離して保存するようにしてもよい。なお、受光部が受光している状態のカウントの開始と停止は、中央位置ユニットセンサによるウェーハの先端と後端の検知による以外の方法を採用してもよい。勿論、正常ウェーハの場合には正常であるとする正常信号を出力させてもよい。
【0023】
光センサには上記のようなラインセンサのほか、弁箱における取付け場所の面積が許す範囲で、2本またはそれ以上のラインセンサを平行に並べた面センサとしてもよく、それぞれのラインセンサにおいて欠落部分の検出を行って検出を繰り返すことにより検出精度の向上が可能になる。そのほか、平行な2本をずらせて並べ、一方のラインセンサの2個のユニットセンサの中間に他方のラインセンサのユニットセンサが位置するようにし、これらのユニットセンサを1本のラインセンサとして作動させることにより、ラインセンサの単位長さ当りのユニットセンサの密度を実質的に高めることができる。
【0024】
そして、光センサには感度調整の可能なものが好適に使用される。例えばウェーハからの反射光量が小さい場合には受光感度を高め、反射光量が大である場合には受光感度を低下させて調整される。更には、多数個のユニットセンサには、波長が異なる少なくとも二種以上のユニットセンサを使用することが望ましく、並べられた多数個のユニットセンサの中で、隣り合うユニットセンサは、相互に異なる波長の光による投光部と受光部の組合せが使用される。この様な配置とすることにより、一つのユニットセンサの投光部から投光され被搬送体の正常部分で反射された光が隣ユニットセンサの受光部に到達して受光されることを防ぐことができ、欠落部分が正常部分として誤認されることを防ぎ得る。
【0025】
受光状態のカウントの開始と停止を中央位置ユニットセンサによるウェーハの先端と後端の検知を基準にして行なう場合に、ウェーハがその中心を通る搬送方向の直線に沿って分断されていると、中央位置ユニットセンサがウェーハの先端を検知することができず、そのままではそのウェーハは欠落ウェーハとして認識されないことになる。搬送室にはウェーハが処理室から戻され、搬送ロボットのアームが完全に折り畳まれて処理室に対向するポジションとなった時にウェーハの存在を確認するポジショセンサーが設けられているが、上記のように中央位置ユニットセンサがウェーハの先端を検知しない場合に対処するために、中央位置ユニットセンサによって検知されなかったウェーハがポジションセンサによって検知される場合には、当該ウェーハは欠落ウェーハとし判定されるようになっている。勿論、多数個のユニットセンサの内の何れか1個でもウェーハの存在を検知することにより受光のカウントを開始するような回路を組むことにより、上記のような検知されないウェーハは発生しないが、それによって高速演算部の回路構成が複雑化してコストを上昇させる。
【0026】
【実施例】
次に、本発明の真空処理装置およびゲ−トバルブ実施例によって図面を参照し具体的に説明する。
【0027】
(実施例) 図1は枚葉式真空処理装置1の構成を概略的に示す部分省略平面図であり、図2は図1における[2]−[2]線方向の断面図である。枚葉式真空処理装置1は正六角の搬送室10にゲートバルブ20を介してスパッタ処理室13が接続されているほか、一点鎖線で示すように、ローディング室11、他の処理室14、アンローディング室16が同様に接続されている。そして、搬送室10の中央部には、搬送ロボット31が回転軸32の回りに回転可能に設置されており、搬送ロボット31は屈曲して伸縮可能な2本のアーム33の先端部の二股のハンド(ピックアップ)34に直径200mmの半導体のウェーハWを載置して搬送する。すなわち、ローディング室11から取り出したウェーハWを処理室13へ装填し、処理室13での処理が終了すると、そのウェーハWを取り出して処理室14へ装填し処理する。そのほかにも処理室が配置されている場合にはその処理室で処理しその処理が終了した後、アンローディング室16へ搬送する。
【0028】
そして、図1は処理室13での処理が終了したウェーハWがハンド34上に載置され、図2も参照して、弁体22が下降され開とされたゲートバルブ20の弁箱21の連絡口21gを通って搬送されている状態を示す。そして、弁箱21の天井部の開口21wには硬質ガラス板25を介して反射型光センサ41のセンサ・ヘッド42が取り付けられている。センサ・ヘッド42は光ファイバーによる投光端部を備えた投光部44と、光ファイバーによる受光端部を備えた受光部45との組合せからなる17個のユニットセンサ43が11.8mm間隔でウェーハWの搬送方向と直角な幅方向にウェーハWの直径と同等の幅で線状に配列してセットされている。なお、投光部44の光源に使用している赤色光の半導体レーザには、波長0.6〜0.7μmの範囲内で、相互に差異を識別し得る波長のもの2種が使用されており、隣り合うユニットセンサ43には波長が異る投光部44と受光部45の組合わせを有するものが使用されている一列に並べられた17個のユニットセンサ43の下方を通過するウェーハWに向けて各投光部44から投光され、ウェーハWの正常部分反射される反射光は対応する受光部45で受光されるが、欠落部分においては反射されず受光部45で受光されないことを利用して欠落部分が検出される。そして受光部45で受光されている状態の検出信号はセンサ・アンプ47で増幅されて高速演算部48へ入力され、高速演算部48は、演算の結果、欠落ウェーハW’が検出された場合には異常信号を出力するようになっている。
【0029】
上記のセンサ・ヘッド42は通常のゲートバルブ20のメンテナンス用開口を塞ぐ蓋板を取り外して設置したものであり、図3の左側の断面図に示すように、本来のゲートバルブ20の弁箱21の天井部にはメンテナンス用開口21wが形成されており、同開口21wは蓋板24で閉じられている。そして、実線で示す弁体22は開の位置にあり、一点鎖線で示す弁体22は弁箱21の連絡口21gを塞いで閉の位置にある状態を示す。そして図3の右側の断面図に示すように、また図2も参照して、本実施例で使用する反射型光センサ41は、蓋板24を取り外し、透明窓付き蓋板としての硬質ガラス板25を固定した開口枠26を取り付け、その硬質ガラス板25上に、投光部44と受光部45とがウェーハWの搬送方向に沿って配置されているユニットセンサ43を17個並べたセンサ・ヘッド42を取り付けたものである。そして、センサ・ヘッド42においては、後述の図4に示すように、投光部44の投光端部からの投光は硬質ガラス板25を経由してウェーハWの面で反射され、再び硬質ガラス板25を経由して受光端部から受光部45へ最も効率的に入射するように、相対する投光端部、受光端部は共に内側への斜め下向きの傾斜セットされる。
【0030】
図4は図2に示すゲートバルブ20の弁箱21天井部に取り付けられた反射型光センサ41のセンサ・ヘッド42の要部を拡大して示す断面図であり、 図5は図4における[5]−[5]線方向の断面図である。図4、図5を参照して、ユニットセンサ43の投光部44の下端と受光部45の下端との水平方向の間隔は20mmとされ、ウェーハWの表面から投光部44、受光部45の下端までの高さhは53mmとされている。そして図示せずとも、センサ・ヘッド42は弁箱21との間にスペーサを挿入することによって高さhを50〜65mmの範囲内で可変とされており、ウェーハWからの反射光の受光部45による受光量の調整が可能となっている。ユニットセンサ43の投光部44からの投光は、上述したように、所定の角度で硬質ガラス板25を透過してウェーハWの正常部分で反射され、硬質ガラス板25を透過して受光部45に至るように構成されている。そして硬質ガラス板25を固定した開口枠26、硬質ガラス板押さえ27、およびセンサ・ヘッド固定部材28は位置決めボルト29で固定されており、ゲートバルブ20のメンテナンスのためにセンサ・ヘッド42が取り外され、再び固定される時に固定位置の再現性が確保されるようになっている。
【0031】
また図3の右側の断面図を参照して、弁体22は開閉のために上下へ移動されるが、この移動がウェーハWの通過と誤認されることを防ぐために、弁体22において投光部44からの投光の反射面となる上面には、表面をショットブラストして低反射面としたSUS板23が取り付けられている。そして、図5を参照して、センサ・ヘッド42のユニットセンサ43はウェーハWの幅を17分割した部分それぞれの中央に位置して17個が配置されており、それぞれの投光部44からウェーハWの面に矢印で示すように下方へ投光される。
【0032】
そして、欠落部分が存在する欠落ウェーハW' の反射型光センサ41による検出は次のようにして行われる。図4、図5および後述の図9、図10を参照し、ゲートバルブ20を通過するウェーハWの先端は17個のユニットセンサ43の両端から9番目の中央位置ユニットセンサ43cによって検知されるが、ウェーハWの先端が検知されると17個の全ユニットセンサ43において同期して各投光部44からの投光がウェーハWの正常部で反射され、対応する受光部45で受光されている状態のカウントが1ミリ秒の周期で開始される欠落部分では反射されず受光部45で受光されないのでカウントされないそしてウェーハWの通過に伴う周期毎の受光部45で受光されている状態のカウントは高速演算部48のレジスタに蓄積される。その後、中央位置ユニットセンサ43cによってウェーハWの後端が検知されると、全ユニットセンサ43における上記のカウントは停止される。そしてユニットセンサ43毎のカウント値(カウントの積算値)はレジスタに登録され、欠落部分のない正常ウェーハWについての同様なユニットセンサ43毎のカウント値と比較されて欠落部分の有無が判定される。
【0033】
また、図6は搬送室10に設けられているポジションセンサの配置を示す図であり、図6のAはポジションセンサ37のみを示し、それ以外の構成要素は図示を省略されている。そして図6のBは図6のAにおける[B]−[B]線方向の部分破断側面図である。図6のA、Bを参照して、搬送室10にはローディング室11、処理室13、処理室14、アンローディング室16のそれぞれに対して搬送ロボットがアームを完全に折り畳んだ状態で対向するポジションとなった時に、そのハンドに載置されているウェーハWをチェックするためのポジションセンサ37が設けられている。ポジションセンサ37は透過型光センサであり、天井側に投光部38、底面側に受光部39がそれぞれ硬質ガラス板付きの窓枠38w、39wと共に取り付けられており、上述したように、ゲートバルブ20の反射型光センサ41における中央位置ユニットセンサ43cが検知しなかったウェーハWを、ポジションセンサ37が検知する場合にはそのウェーハWは欠落ウェーハW'と判定されるようになっている。
【0034】
図7と続く図8は、ここまでに説明した欠落部分を有する欠落ウェーハW’を検出するためのプロセスをステップ(1)からステップ(10)までによって示すフローチャートである。各ステップの内容はこれまでの説明と重複するので説明は省略するが、重複しない箇所を説明すると、ステップ(7)において欠落ウェーハが検出され異常信号が出力される場合において、真空処理装置自体にトラブルが発生している場合には、ステップ(7)−1の真空処理装置の運転の停止、ステップ(7)−2の真空処理装置を元の状態に復帰させるリカバリーが行われるが、真空処理装置自体にトラブルが発生しておらず、特別な操作を必要としない場合には、ステップ(7)からステップ(8)へ進むルートが取られる。
【0035】
図9は欠落部分のない正常ウェーハWの平面図であるが、図10はこの正常ウェーハWを、センサ・ヘッド42の17個のユニットセンサ43によって搬送方向の先端から後端までの間において投光部44からの投光が受光部45で受光されていた状態を示す図である。すなわち、受光部45で受光されている状態の検出を、17個のユニットセンサ43の下方を通過するウェーハWの先端から開始し、ウェーハWの後端に至ってカウントを終了した時の受光部45で受光されている状態のカウント値(カウントの積算値)をユニットセンサ43毎に示したものであり、X軸には17個のユニットセンサ43を配置の番号順に並べ、Y軸には各ユニットセンサ43の受光部45における受光状態の検出のカウント値をプロットしたものである。図10に見られるように、ウェーハWの中心が下方を通過する左右から9番目の中央位置ユニットセンサ43cのカウント値は約540であるが、中央から両側へ遠い距離にあるユニットセンサ43ほどカウント値は小さくなり、両端の1番目と17番目のユニットセンサ43のカウント値は210ないし220であるような受光パターンとなっている。
【0036】
これに対して図11は搬送方向の後左側に欠落部分Wdが存在する欠落ウェーハW'の平面図であるが、図12は、この欠落ウェーハW'を17個のユニットセンサ43によって搬送方向の先端から後端までの間に受光部45で受光されている状態を検出した時の、各ユニットセンサ43の受光部45における受光状態のカウント値を図9と同様にして示した図である。図12に見られるように、欠落ウェーハW’の欠落部分Wdに対応する5番目から8番目のユニットセンサ43のカウント値が小さくなっている。このようにユニットセンサ43毎のカウント値が正常ウェーハWの場合のカウント値と比較して欠陥部分の有無が判定されるが、実際的は正常ウェーハWのカウント値との差が適宜設定される許容範囲内である場合には正常であるとの信号が出力され、その差が上記許容範囲より大である場合には異常であるとの信号が出力される。
【0037】
また、図13は搬送方向の右側に欠落部分Wdが存在する欠落ウェーハW”の平面図であるが、図14は、この欠落ウェーハW”を同じく17個のユニットセンサ43によって搬送方向の先端から後端までの間に受光部45で受光されている状態を検出した時の、各ユニットセンサ43の受光部35における受光状態のカウント値を図9と同様にして示した図である。図12に見られるように、欠落ウェーハW”の欠落部分Wdに対応する17番目のユニットセンサ43のカウント値が小さくなっている。製造プロセスにおいては、図14のような正常ウェーハWとは異なる受光パターンが得られることにより、17個のユニットセンサ43の下方を通過しているのは欠落ウェーハW”であると判定される。
【0038】
図15は欠落部分を持たないが表面の反射率が大である正常ウェーハWrの平面図であり、図16はこの高反射正常ウェーハWrに付いての図9と同様な受光パターンを示す図である。また、図17は欠落部分を持たないが外観的には白濁しており表面の反射率が小さい白濁正常ウェーハWmの平面図であり、図18はこの白濁正常ウェーハWmに付いての図9と同様な受光パターンを示す図である。図16、図18、および図10を比較して明らかなように、欠落部分が存在しない場合、高反射性正常ウェーハWrであっても、また白濁正常ウェーハWmであっても、それらの受光パターンは基準となる正常ウェーハWと全く同様であり、欠落部分Wdの有無の判定はウェーハの表面反射率や内部透明度の影響を受けないと言える。
【0039】
以上、本発明の真空処理装置およびゲートバルブを実施例によって説明したが、勿論、本発明は実施例によって限定されることはなく、本発明の技術的思想に基づいて種々の変形が可能である。
【0040】
例えば本実施例においては、六角形の搬送室の外周に複数の処理室がゲートバルブを介して配置された真空処理装置を例示したが、本願発明の真空処理装置には、単数の準備室と単数の処理室がゲートバルブを介して接続された真空処理装置や、複数の処理室がそれぞれゲートバルブを介して直線状に接続された真空処理装置も含まれる。
また本実施例においては、直径200mmのウェーハに対して、17個のユニットセンサを11.8mmピッチで配列したセンサ・ヘッドを使用したが、ウェーハの直径は200mm以上で例えば300mmあってもよく、また200mm以下であってもよい。またユニットセンサの配列ピッチは11.8mmに限らず、ユニットセンサのサイズによって10mmピッチ、または10mm以下としてもよい。すなわち、ユニットセンサの個数の上限は、ウェーハの直径のサイズと使用するユニットセンサのサイズによって定まる。
【0041】
また本実施例においては、処理室としてスパッタ室を例示したが、処理室がCVD(化学的気相成長)室、蒸着室、イオン注入室、熱処理室、またはドライエッチング室であっても同様である。また、被搬送体として半導体のウェーハを例示したが、半導体のウェーハ以外のものであってもよく、例えばガラス板ないしはセラミックス薄体のウェーハが被搬送体である場合にも本発明は適用される。
【0042】
また本実施例においては、17個のユニットセンサの投光部から投光される光のうち、搬送されるウェーハで反射され受光部で受光される光の有無を高速演算部において1ミリ秒の周期でカウントして蓄積し、17個のユニットセンサ毎のカウントの積算値から得られる受光パターンを、正常なウェーハで得られる同様な受光パターンと比較して、搬送されるウェーハにおける欠落部分の有無を判定する場合を例示したが、これ以外によっても欠落ウェーハを検出することは可能である。実施例と同様に反射型光センサーを使用した時、投光部からの光は、ウェーハの欠落がない部分では反射光が受光部に一定の感度レベルで継続して受光され、欠落部分では反射光が受光されないので受光感度レベルは継続して0レベルとなる。従って、搬送されるウェーハについての欠落部分の有無は17個のユニットセンサ毎に、例えば反射光が受光された時間および反射光が受光されなかった時間として把握されるので、正常なウェーハの対応する受光時間と比較することにより、搬送されているウェーハについて欠落部分の有無を検出することができる。
【0043】
【発明の効果】
本発明の真空処理装置およびゲートバルブは以上に説明したような形態で実施され、次に記載するような効果を奏する。
【0044】
請求項1の真空処理装置によれば、ゲートバルブを介して接続されている第一室と第二室との間で被搬送室が搬送される真空処理装置において、ゲートバルブの弁箱の開口に透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部が設けられており、多数個のユニットセンサは被搬送室の搬送方向と直角な方向に前記被搬送室の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合うユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による投光部と受光部との組合せが使用されているので、各受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンから欠落被搬送体に生じている欠落部分を高い精度で判定することを可能ならしめ、その結果、欠落被搬送体がそのまま次工程の処理室へ搬送され処理されることによるトラブル、製品不良や、次工程の処理室を元の状態に戻すための装置の停止等を招かない。
【0044】
請求項2の真空処理装置によれば、光センサに高速演算部が接続されているので、搬送されてくる被搬送体について、光センサを構成する多数個の全てのユニットセンサの受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンを正常被搬送体についての同様な受光パターンまたは不受光パターンと比較して、欠落部分の有無を高い精度で判定し欠落被搬送体を検出して対処することができ、欠落被搬送体がそのまま次工程の処理室で処理されることによるトラブルを回避することができる。
【0045】
請求項3の真空処理装置によれば、半導体ウェーハについて請求項1または請求項2の効果を奏し得る。
【0046】
請求項4のゲートバルブによれば、真空処理装置の第一室と第二室との間に設置されているゲートバルブにおいて、ゲートバルブの弁箱の開口に透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部が設けられており、多数個のユニットセンサは被搬送室の搬送方向と直角な方向に被搬送室の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合うユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による投光部と対応する受光部との組合せが使用されているので、各受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンから欠落被搬送体に生じている欠落部分を高い精度で判定することを可能ならしめ、その結果、欠落被搬送体がそのまま次工程の処理室へ搬送され処理されることによるトラブル、製品不良や、次工程の処理室を元の状態に戻すための装置の停止等を招かない。
【0047】
請求項5のゲートバルブによれば、光センサに高速演算部が接続されているので、搬送されてくる被搬送体について、光センサを構成する多数個の全てのユニットセンサの受光部によって得られる受光パターンまたは不受光パターンを正常被搬送体についての同様な受光パターンまたは不受光パターンと比較して、欠落部分の有無を高い精度で判定し欠落被搬送体を検出して対処することができ、欠落被搬送体がそのまま次工程の処理室で処理されることによるトラブルを回避することができる。
【0048】
請求項6のゲートバルブによれば、半導体ウェーハについて請求項4または請求項5の効果を奏し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例の真空処理装置の部分省略平面図である。
【図2】 図1における[2]−[2]線方向の断面図である。
【図3】 本来のゲートバルブと本発明の反射型光センサを取り付けたゲートバルブと を概略的に示す断面図である。
【図4】 図2のゲートバルブの弁箱の上部と反射型光センサを示す拡大図である。
【図5】 図4における[5]−[5]線方向の断面図である。
【図6】 搬送室のポジションセンサの配置を示す図であり、Aは平面図、BはAに おける[B]−[B]線方向の部分破断側面図である。
【図7】 図8と共に欠落ウェーハの検出プロセスを示すフローチャートである。
【図8】 図7に続くフローチャートである。
【図9】 正常ウェーハの平面図である。
【図10】 同ウェーハの受光パターンを示す図である。
【図11】 一例の欠落ウェーハの平面図である。
【図12】 同ウェーハの受光パターンを示す図である。
【図13】 他例の欠落ウェーハの平面図である。
【図14】 同ウェーハの受光パターンを示す図である。
【図15】 高反射正常ウェーハの平面図である。
【図16】 同ウェーハの受光パターンを示す図である。
【図17】 白濁正常ウェーハの平面図である。
【図18】 同ウェーハの受光パターンを示す図である。
【図19】 従来例の半導体製造装置の概略を示す図である。
【符号の説明】
1 枚葉式真空処理装置
10 搬送室
13 処理室(スパツタ室)
20 ゲートバルブ
21 弁箱
22 弁体
23 低反射SUS板
25 硬質ガラス板
31 搬送ロボット
33 アーム
34 ハンド
37 ポジションセンサ
41 反射型光センサ
42 センサ・ヘッド
43 ユニットセンサ
44 投光部
45 受光部
48 高速演算部
W ウェーハ

Claims (4)

  1. ゲートバルブを介して第一室と第二室が設置されており、前記第一室と前記第二室との間で被搬送体が搬送される真空処理装置において、
    前記ゲートバルブの弁箱の天井部に形成された開口には、透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部が下向きに設けられており、前記多数個のユニットセンサは前記被搬送体の搬送方向と直角な方向に前記被搬送体の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合う前記ユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による前記投光部と受光部との組合せが使用されており、
    搬送されてくる前記被搬送体の先端が前記光センサによって検知されると、全ての前記ユニットセンサについて同期させて、前記投光部からの投光が前記受光部で受光されているか否かの観測を極短い一定の周期で開始し、前記投光が前記被搬送体の正常部分による反射によって前記受光部で受光されている状態、または前記投光が前記被搬送体の正常部分による遮断によって前記受光部で受光されていない状態をカウントして、該カウントを蓄積し、前記被搬送体の後端が前記光センサによって検知されると前記カウントを停止して、前記ユニットセンサ毎に蓄積されているカウント値(カウントの積算値)から形成される受光パターンまたは不受光パターンを正常な被搬送体についての同様の受光パターンまたは不受光パターンと比較し、欠落部分の有無を判定して欠落被搬送体を検出する高速演算部が前記光センサに接続されていることを特徴とする真空処理装置。
  2. 前記第一室が前記真空処理装置の搬送室であり、前記第二室が前記真空処理装置の処理室であり、前記被搬送体が半導体のウェーハであることを特徴とする請求項1に記載の真空処理装置。
  3. 真空処理装置の第一室と第二室との間に設置されているゲートバルブにおいて、
    前記ゲートバルブの弁箱の天井部に形成された開口には、透明窓を介して多数個のユニットセンサからなる光センサの少なくとも投光部下向きに設けられており、前記多数個のユニットセンサは前記被搬送体の搬送方向と直角な方向に前記被搬送体の幅と同等以上の幅となるように等間隔に並べて配置されており、かつ隣り合う前記ユニットセンサには相互に差異を識別し得る波長の光による投光部と受光部との組合せが使用されており、
    搬送されてくる前記被搬送体の先端が前記光センサによって検知されると、全ての前記ユニットセンサについて同期させて、前記投光部からの投光が前記受光部で受光されているか否かの観測を極短い一定の周期で開始し、前記投光が前記被搬送体の正常部分による反射によって前記受光部で受光されている状態、または前記投光が前記被搬送体の正常部分による遮断によって前記受光部で受光されていない状態をカウントして、該カウントを蓄積し、前記被搬送体の後端が前記光センサによって検知されると前記カウントを停止して、前記ユニットセンサ毎に蓄積されているカウント値(カウントの積算値)から形成される受光パターンまたは不受光パターンを正常な被搬送体についての同様な受光パターンまたは不受光パターンと比較し、欠落部分の有無を判定して欠落被搬送体を検出する高速演算部が前記光センサに接続されていることを特徴とするゲートバルブ。
  4. 前記第一室が前記真空処理装置の搬送室であり、前記第二室が前記真空処理装置の処理室であり、前記被搬送体が半導体のウェーハであることを特徴とする請求項3に記載のゲートバルブ。
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