JP4058930B2 - 有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器 - Google Patents

有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、有機エレクトロルミネッセンス装置の構造及びその製造方法、並びに電子機器に関する。
【0002】
【従来の技術】
有機エレクトロルミネッセンス(以下有機ELと称す)素子は、少なくとも一層の発光性有機層が陰極と陽極との間に配置された構造を有する自発光性素子であり、液晶表示素子と比較して、応答速度が速く視野角度が広い等、 表示素子としての利点を多く備えているため、表示装置の画素や光源等を含む多種多様な用途での実用化が検討されている。
【0003】
ここで、加速する情報端末の携帯化に伴って、省電力ディスプレイ(表示装置)を実現するために、有機EL素子をTFT (Thin Film Transistor) 等のアクティブ素子で駆動させる手段が知られている。これにより、有機EL素子を直流電圧により駆動することができるため、有機EL素子に負担をかけずに低電圧で、且つ、発光効率の高い領域で駆動することが可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記TFTなどを用いたアクティブマトリックス構造を有する有機EL表示装置(ディスプレイ)においては、画素毎に設けられるTFTの回路によって発光層の面積が制限され、開口率が低くなるという問題があった。そのため、表示輝度を上げるには、画素あたりの輝度を高める必要があるため、駆動電圧及び消費電力が高くなり、有機EL素子の寿命が短くなってしまうという不具合があった。
【0005】
このような不具合を解消するために、特開2000−36391号公報において、補助配線を用いて電極の抵抗を下げ、輝度や効率を向上させる手段が開示されている。しかし、アクティブマトリックス構造の有機ELディスプレイに応用するには、その構造上困難であった。
そこで、本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくすることによって均一な発光を実現するとともに、TFT等アクティブ素子を用いても開口率および光透過率を低下させることのない有機エレクトロルミネッセンス装置及びその製造方法、並びに電子機器を提供することを課題としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなり、少なくとも前記陰極の上面或いは下面に接するように補助陰極が形成され、前記補助陰極が、前記発光領域間に形成され、かつ、前記発光領域間隔壁の上面における内側領域のみに形成されてなるとともに、前記補助陰極の形成されていない前記発光領域間隔壁の上面には、撥液処理が施されてなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなり、少なくとも前記陰極の上面或いは下面に接するように、補助陰極が形成され、前記補助陰極が、前記陰極における前記発光領域間隔壁上に積層された部分に接するように形成され、かつ、前記発光領域間隔壁の上面における内側領域のみに形成されてなるとともに、前記補助陰極の形成されていない前記発光領域間隔壁の上面には、撥液処理が施されてなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記補助陰極が、耐酸化性を有する導電性材料からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記補助陰極が、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ロジウム(Rh)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)のいずれか、或いはこれら各金属の合金からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記補助陰極が、光吸収性を有する導電性材料からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記補助陰極が、カーボンまたはクロムからなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記陽極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記陰極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記陰極が、少なくとも一種類の導電性材料と、金属酸化物または金属弗化物との積層からなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記発光領域間隔壁と、前記発光性有機層の前記発光領域間隔壁寄りの縁部とが、絶縁性膜の上に形成されてなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記基板の上面に、アクティブマトリックス式の駆動回路を形成するTFTを備えたことを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記TFTが、前記発光領域間隔壁の下に形成されてなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記基板として集積回路を形成した半導体基板を用いたことを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置は、上記に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置であって、前記陰極或いは前記補助陰極のさらに上面に、前記発光領域間隔壁と対応する部分に光吸収性層が具備された保護板が、封止樹脂を介して張り合わされてなることを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記発光領域及び前記発光領域間隔壁の上面における該発光領域寄りの縁部は覆い、当該発光領域間隔壁の内側領域は露出させるマスクを利用することにより、前記発光領域間隔壁の内側領域のみに補助陰極を形成する工程と、前記補助陰極が形成されていない前記発光領域間隔壁の上面に、撥液処理を施す工程と、を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、少なくとも発光領域間隔壁が形成された基板の上面に導電性薄膜を成膜することで、前記発光領域間隔壁で囲まれた凹部に成膜された前記薄膜によって陽極を形成し、前記発光領域間隔壁の上面に成膜された前記薄膜によって補助陰極を形成する工程を含むことを特徴とする。
また、本発明に係る有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記陽極が積層された前記基板の上面において、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部を除いた内側領域は覆い、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とは露出させるようにパターニングすることで、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とに、絶縁性膜を形成する工程を含むことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、前記発光領域間に形成されてなることを特徴としている。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、前記陰極における前記発光領域間隔壁上に積層された部分に接するように形成されてなることを特徴としている。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、前記発光領域間隔壁と実質的に同一パターンで形成されてなることを特徴としている。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、前記発光領域間隔壁の上面における前記発光領域寄りの縁部を除いた内側領域のみに形成されてなるとともに、前記補助陰極の形成されていない前記発光領域間隔壁の上面には、撥液処理が施されてなることを特徴としている。
【0009】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、耐酸化性を有する導電性材料からなることを特徴としている。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ロジウム(Rh)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)のいずれか、 或いはこれら各金属の合金からなることを特徴としている。
【0010】
請求項8に記載の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、光吸収性を有する導電性材料からなることを特徴としている。
請求項9に記載の発明は、請求項8に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記補助陰極が、カーボンまたはクロムからなることを特徴としている。
【0011】
請求項10に記載の発明は、 請求項1〜9のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記陽極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴としている。
請求項11に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記陰極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴としている。
【0012】
請求項12に記載の発明は、請求項1〜10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記陰極が、少なくとも一種類の導電性材料と、金属酸化物または金属弗化物との積層からなることを特徴としている。
請求項13に記載の発明は、請求項1〜12のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記発光領域間隔壁と、前記発光性有機層の前記発光領域間隔壁寄りの縁部とが、絶縁性膜の上に形成されてなることを特徴としている。
【0013】
請求項14に記載の発明は、請求項1〜13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記基板の上面に、アクティブマトリックス式の駆動回路を形成するTFTを備えたことを特徴としている。
請求項15に記載の発明は、請求項14に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記TFTが、前記発光領域間隔壁の下に形成されていることを特徴としている。
【0014】
請求項16に記載の発明は、請求項14又は15に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記基板として集積回路を形成した半導体基板を用いたことを特徴としている。
請求項17に記載の発明は、請求項1〜16のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置において、前記陰極或いは前記補助陰極のさらに上面に、前記発光領域間隔壁と対応する部分に光吸収性層が具備された保護板が、封止樹脂を介して張り合わされてなることを特徴としている。
【0015】
請求項18に記載の発明は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記発光領域は覆い、前記発光領域間隔壁上は露出させるマスクを利用することにより、前記発光領域間隔壁上に形成された陰極の上面或いは下面に接するように補助陰極を形成する工程を含むことを特徴としている。
【0016】
請求項19に記載の発明は、請求項18に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記発光領域間隔壁と同一パターンを有するマスクを用いて、前記発光領域間隔壁上に、前記補助陰極を形成する工程を含むことを特徴としている。
請求項20に記載の発明は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記発光領域及び前記発光領域間隔壁の上面における該発光領域寄りの縁部は覆い、当該発光領域間隔壁の内側領域は露出させるマスクを利用することにより、前記発光領域間隔壁の内側領域のみに補助陰極を形成する工程と、前記補助陰極が形成されていない前記発光領域間隔壁の上面に、撥液処理を施す工程と、を含むことを特徴としている。
【0017】
請求項21に記載の発明は、 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、少なくとも発光領域間隔壁が形成された基板の上面に導電性薄膜を成膜することで、前記発光領域間隔壁で囲まれた凹部に成膜された前記薄膜によって陽極を形成し、前記発光領域間隔壁の上面に成膜された前記薄膜によって補助陰極を形成する工程を含むことを特徴としている。
【0018】
請求項22に記載の発明は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記陽極が積層された前記基板の上面において、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部を除いた内側領域は覆い、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とは露出させるようにパターニングすることで、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とに、絶縁性膜を形成する工程を含むことを特徴としている。
【0019】
請求項23に記載の発明は、基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、 複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、前記陽極が積層された前記基板の上面に、前記発光領域間隔壁用絶縁層を積層し、さらにその上面に補助陰極用導電層を積層する工程と、前記補助陰極の上面に、 前記発光領域の形成予定領域が露出するようにマスクを形成したのち、前記発光領域間隔壁用絶縁層と前記補助陰極壁用導電層とを同時にエッチングして前記発光領域間隔壁と前記補助陰極とを形成する工程と、を備えたことを特徴としている。
【0020】
請求項24に記載の発明は、表示体と、当該表示体に駆動電流を供給する駆動回路と、を備えた電子機器において、前記表示体として、請求項1〜17のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことを特徴としている。
本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置は、基板上に、少なくとも一層の発光性有機層が陰極と陽極に挟まれて積層され、この発光性有機層を絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割することで発光領域群を形成した構成を有しており、陰極の上面或いは下面に接するように、補助陰極を形成したことによって、陰極及び補助陰極に水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくすることができるようになる。このため、装置全面に渡って均一な発光を得ることが可能となる。
【0021】
また、陰極に接している補助陰極によって、水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくすることができるため、陰極自体の膜厚を薄くすることが可能となる。よって、薄膜化することにより透明性を有する陰極を用いた場合、より光透過性を向上させることが可能となる。
特に、請求項3に記載の発明において、補助陰極を、陰極における発光領域間隔壁の上に積層された部分に接するように形成したことによって、発光領域群を構成する各発光領域には薄い陰極を形成することができる。このため、薄膜化することで透明性を有する陰極を用いた場合、陰極側からの発光を得ることが可能となるとともに、光透過率及び発光効率を向上させることが可能となる。
【0022】
ここで、発光領域間隔壁上の陰極上面に接するように補助陰極を形成するようにすれば、補助陰極を後付けすることが出来るようになるため、補助陰極に様々な材料を用いることができ、その材料特有の効果を付与することが出来る。
また、陰極側から発光させることによって、基板として、シリコン等半導体基板や金属基板等不透明な材料を用いることが可能となる。よって、例えば、シリコン基板上に集積回路を形成し、 その上に有機EL素子を組み込む等、有機EL装置自体の小型化を図ることが可能となる。
【0023】
また、請求項4に記載の発明において、補助陰極を、発光領域間隔壁と実質的に同一パターンで形成するようにしたことによって、補助陰極が、各発光領域の周囲を網羅するため、装置全面に渡ってより均一な発光を得ることが可能となる。
さらに、請求項5及び請求項20に記載の発明において、補助陰極が、発光領域間隔壁上における発光領域寄りの縁部を除いた内側領域のみに形成されているとともに、補助陰極の形成されていない発光領域間隔壁上には、 撥液処理が施されていることによって、発光領域間隔壁間に発光性有機層を形成する工程が容易且つ確実に行えるとともに、均一な発光性有機層を形成することが可能となる。
【0024】
ここで、撥液処理としては、例えば、CF4 プラズマ照射法等いずれの方法を適用することができる。
さらに、請求項8に記載の発明において、補助陰極を光吸収性を有する導電性材料から形成することによって、光放射側から見る場合、発光領域間には光吸収性の前記補助陰極が見えるため、外光が吸収され、コントラストが高められるようになる。
【0025】
さらに、請求項13に記載の発明において、発光領域間隔壁と、発光性有機層の発光領域間隔壁寄りの縁部とが、絶縁性膜の上に形成されていることによって、例えば、インクジェット法によって発光性有機層を凹状に形成した場合、発光性有機層の厚さの違いを見かけ上緩衝することが可能となる。つまり、凹状に形成される発光性有機層の周縁部と中央部との厚みを見かけ上均一にすることで、厚みによって異なる色の発光を均一にすることができるようにする。一方、発光性有機層を凸状に形成した場合に、電極間の距離が短くなる発光性有機層の周囲部において、電極間のショートを抑制することが可能となる。
【0026】
さらに、請求項15に記載の発明において、アクティブマトリックス式駆動回路を形成するTFTを、 発光領域間隔壁の下に形成したことによって、発光領域開口部の面積をTFTとは無関係に設計することが可能となる。よって、開口率を向上させ、低駆動電圧及び低消費電力で輝度を向上させることが可能となるため、有機EL装置の高寿命を実現させることが可能となる。
【0027】
さらに、請求項16に記載の発明において、基板として集積回路を形成した半導体基板を用いたことによって、携帯端末の電子回路、ディスプレイ駆動用のコントローラー、ドライバー、電源回路等装置に必要とされる電子回路をすべて半導体基板上に形成し、さらに有機EL素子駆動用のトランジスタまで形成できるため、装置の高性能化及びコスト削減を同時に実現させることが可能となる。
【0028】
さらに、請求項17に記載の発明において、陰極或いは補助陰極のさらに上面に、発光領域間隔壁と対応する部分に光吸収性層が具備された保護板を、封止樹脂を介して張り合わさせたことによって、補助陰極とは別に、発光領域間に光吸収部を設けることができるため、請求項8と同様の効果を得ることが可能となる。
【0029】
本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法によれば、請求項1〜17のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を容易に製造することが可能となる。
ここで、補助陰極のパターニングとしてはマスク蒸着法、インクジェット法、印刷法などを用いることが出来る。
【0030】
本発明における電子機器において、表示体として、 本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことによって、光透過率及び発光効率が良好で、且つ、小型化を実現させることが可能となる。
【0031】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明に係る第1実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
第一実施形態における有機EL表示体(パネル)100aは、図1に示すように、基板10と、その上面に形成される積層体20と、この積層体20を分割して発光領域となる発光画素領域を形成する画素間隔壁30と、積層体20のさらに上面に、酸素及び水分の侵入を抑制するために封止剤40を介して張付けられる保護基板50と、から構成されており、発光領域間隔壁30の上面には、その画素間隔壁30と同一パターンの補助陰極60が形成されている。
【0032】
積層体20は、基板10の上面に順次積層される陽極層21、正孔注入層22、発光性有機層(発光層)23、陰極層24、とから構成されている。ここで、陽極層21の形成材料としては、ITO(錫ドープ酸化インジウム)や、IZO(亜鉛ドープ酸化インジウム)を用いることができる。正孔注入層22の形成材料としては、バイトロン(登録商標、バイエル社製)や、低分子のTPD、m−MTDATA、銅フタロシアニン等を用いることができる。発光層23の形成材料としては、例えば、ポリフルオレン、PPVなどの高分子材料や、Alq3 などの低分子材料を用いることができる。陰極層24の形成材料としては、マグネシウム(Mg)、リチウム(Li)、カルシウム(Ca)など仕事関数の低いアルカリ金属やアルカリ土類金属などの材料を用いることにより、高い効率を得るとともに、その上面にアルミニウム(Al)、金(Au)、銀(Ag)などの耐酸化性及び導電性を併せ持つ金属の積層或いは合金化を行うことによって、耐酸化性及び導電性を向上させるようにすることが好ましい。ここで、陰極層24として、ITOや薄膜化することにより透明性を有する金属材料を用いれば、陰極層24側から発光を得ることができるようになり、そのときの陽極21側の基板10には不透明な材料を用いることが可能となる。
【0033】
画素間隔壁30は、絶縁体材料であるポリイミドやアクリル樹脂などから構成されており、基板10の上面に所定形状に積層された陽極21間に形成され、積層体20を分割し、複数の発光画素領域20Aからなる発光画素群を形成している。
保護基板50は、ガラス、金属、シリコン等半導体、プラスチック等から構成されており、封止剤40として、2液性のエポキシ系熱硬化性樹やUV硬化性樹脂等を用いて、基板10と張り合わせ封止している。
【0034】
補助陰極60は、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ロジウム(Rh)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の耐酸化性を有する導電性材料や、カーボン、クロム等の光吸収性を有する導電性材料から形成される。特に、補助陰極60として、耐酸化性を有するタンタルを用いた場合、陰極24としてCaを2〜20nm、Alを3nm程度の膜厚とすることができ、従来の膜厚(Alの場合200nm)に比べ薄くすることができるため、透明性を有する陰極層24を用いた場合には、光透過性を向上させることが可能となる。また、補助陰極60として、光吸収性を有する材料を用いた場合には外光を吸収できるため、陰極層24側から発光する際には、より高いコントラストを得ることができる。
【0035】
次に、第1実施形態に記載の有機ELパネル100aの製造方法について説明する。
まず、基板10の上面に、ITOなどからなる陽極用の薄膜を、 例えばスパッタリング法によって50nmの膜厚で成膜したのち、フォトリソグラフィ工程によりパターニング及びエッチングを行うことによって、所定形状の陽極層21を形成する。
【0036】
次いで、画素間隔30の形成材料であるアクリル樹脂を陽極層21のさらに全上面に塗布したのち、同様にフォトリソグラフィ工程によりパターニング及びエッチングを行うことによって、陽極層21の形成部位以外の基板10上面に、高さ1〜2μm程度の画素間隔壁30を形成する。
次いで、画素間隔壁30の上面から、補助陰極60としてタンタルを、 例えばスパッタリング法によって100nmの膜厚で成膜したのち、画素間隔壁30と同様のパターンとなるように、フォトリソグラフィ工程によりパターニング及びエッチングを行うことによって、画素間隔壁30の上面に補助陰極60を形成する。
【0037】
次いで、画素間隔壁30で区画された発光画素領域20A内に、正孔注入層22としてバイトロン(バイエル社製)をスピンコート法などで60nmの膜厚で成膜する。ただし、膜厚はこの限りではなく、例えば1〜200nmの範囲を用いることができるが、50〜70nmの範囲がより好ましい。
次いで、正孔注入層22の上面に、発光層23として赤、緑、青の発光材料であるポリフルオレン系の材料をインクジェット法などで各発光画素領域20A内にそれぞれ60nmの膜厚で成膜する。ただし、膜厚はこの限りではなく、例えば、1〜200nmの範囲を用いることができるが、50〜80nmの範囲がより好ましい。ここで、発光層23として、低分子材料を用いる場合には蒸着法等で形成することが望ましい。
【0038】
次いで、発光層23の上方及び画素間隔壁30の上方、すなわち基板10面全体に、陰極層24として金属弗化物、例えば弗化リチウムを全面に2nmの膜厚で蒸着したのち、順次、Caを20nm、Alを3nmの膜厚で蒸着して形成する。なお、金属弗化物の代わりに金属酸化物としてもよい。
次いで、陰極層24の上面に、ガラスからなる保護基板50を、2液性のエポキシ熱硬化性樹脂を用いて、基板10と張り合わせ封止する。
【0039】
上記構成の有機ELパネル100aにおいて、画素間隔壁30の上面に、同一パターンとなるように補助陰極60を形成したことによって、発光画素領域20Aの周囲を網羅するように、陰極層24と補助陰極60とからなる厚い導電性膜が形成されるようになるため、有機ELパネル100aの水平方向に電流が流れる際の電圧抵抗を極小さくすることができるようになるため、全体として均一な発光を得ることが可能となる。
(第2実施形態)
図2は、本発明に係る第2実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。図3は、図2における補助陰極まで形成した状態を示す斜視図である。
【0040】
第2実施形態における有機ELパネル100bは、図3に示すように、第1実施形態における有機ELパネル100aにおいて、補助陰極60が、画素間隔壁30上面における5μm幅の周縁部30A(つまり、発光画素領域20A寄りの部分)を除いた内側領域30Bに形成されており、その5μm幅の周縁部30Aには、撥液処理が施されている。
【0041】
次に、第2実施形態における有機ELパネル100bの製造方法について説明する。
まず、第1の実施形態の製造方法と同様に、基板10の上面に、陽極層21および画素間隔壁30を形成する。
次いで、画素間隔壁30の上面から、補助陰極60としてタンタルを、 例えばスパッタリング法によって100nmの厚さで成膜したのち、画素間隔壁30上面における幅5μmの周縁部30Aは露出し、その周縁部30Aは除いた内側領域30Bは覆うようにレジストのパターンを形成する。そして、エッチングを行うことで、画素間隔壁30上面における内側領域30Bのみに補助陰極60を形成する。
【0042】
次いで、画素間隔壁30上面のうち、補助陰極60が形成されていない、画素間隔壁30の周縁部30AをCF4 によるプラズマ処理等により撥液化する。そして、それぞれの発光画素領域20Aに正孔注入層22、発光層23、陰極層24を順次積層したのち、第1実施形態と同様の工程を経て、有機ELパネル100bを完成させる。
【0043】
上記構成の有機ELパネル100bにおいて、画素間隔壁30の内側領域30Bのみに補助陰極60を形成し、発光画素領域20A寄りの画素間隔壁30の周縁部30Aを撥液化したことによって、画素間隔壁30に囲まれた発光画素領域20A内に、正孔注入層22を形成するための液体材料或いは発光層23を形成するための液体材料の塗布を容易且つ確実に行うことが可能となる。ここで、図3に示すように、発光画素領域20Aの形状は円形である必要はなく、楕円や多角形、 或いは後述する図6に示すように、矩形体であっても良い。
(第3実施形態)
図4は、本発明に係る第3実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【0044】
第3実施形態における有機ELパネル100cは、図4に示すように、第1実施形態における有機ELパネル100aにおいて、補助陰極60を、画素間隔壁30に対応する陰極層24の上面に形成している。
次に、第3実施形態における有機ELパネル100cの製造方法について説明する。
【0045】
まず、第1実施形態における製造方法と同様に、基板10の上面に、陽極層21及び画素間隔壁30を形成したのち、発光画素領域20A内に、正孔注入層22、発光層23を順次成膜する。
次いで、発光層23の上方及び画素間隔壁30の上方、すなわち基板10面全体に、陰極層24を蒸着法などによって成膜する。
【0046】
次いで、同様に、陰極層24の上面に補助陰極60を形成するタンタルを蒸着したのち、フォトリソグラフィ工程によりパターニング及びエッチングを行うことによって、画素間隔壁30に対応する陰極層24の上面に補助陰極60を形成する。
そして、第1の実施形態と同様の工程を経て、有機ELパネル100cを完成させる。
【0047】
上記構成の有機ELパネル100cにおいて、陰極層24を形成した後に補助陰極60を形成するようにしたことによって、補助陰極60のパターニングは画素間隔壁30と同一にする必要がないため自由な設計ができるとともに、膜厚も厚く形成することができる。
また、画素間隔壁30の上の陰極層24の上面に接するように補助陰極60を形成するようにすれば、補助陰極60を後付けすることが出来るようになるため、補助陰極60に様々な材料を用いることが出来、その材料特有の効果を付与することが出来る。
【0048】
さらに、発光画素領域20A内に、正孔注入層22、発光層23を塗布した後に補助陰極60を形成するため、発光画素領域20Aと隣接する画素間隔壁30の周囲に撥水処理を施す必要がなくなる。
(第4実施形態)
図5は、本発明に係る第4実施形態における有機ELパネルを示す断面図である。図6は、本発明に係る第4実施形態における有機ELパネルを示す平面図である。
【0049】
本実施形態における有機ELパネル100dは、図5に示すように、第1実施形態における有機ELパネル100aにおいて、画素間隔壁30及び発光層23の画素間隔壁30寄りの縁部が、絶縁層30aの上面に形成されているものである。この絶縁層30aには、画素間隔壁30の下面から発光画素領域20A内部に向かって狭くなるテーパー状の傾斜が形成されている。
【0050】
本実施の形態における有機EL素子100dの製造方法は、まず、第1実施形態と同様に、基板10の上面に所定形状を有する陽極層21を積層したのち、その上面に、SiO2 からなる絶縁層30aを、例えば、プラズマCVD法などにより150nmの厚さで成膜する。ただし、膜厚はこの限りではなく、例えば、50〜200nmの範囲が好ましい。
【0051】
次いで、発光層23の形成領域のうち画素間隔壁30寄りの縁部を除いた内側領域は覆い、画素間隔壁30の形成領域と、発光層23の形成領域のうち画素間隔壁30寄りの縁部とは露出させるとともに、画素間隔壁30側から発光領域20Aの内部に向かって狭まるテーパ状の斜面が形成されるように、レジストのパターンを形成する。そして、エッチングを行うことで、画素間隔壁30の形成領域及び発光層23の形成領域のうち画素間隔壁30寄りの縁部に、絶縁層30aを形成する。
【0052】
次いで、この絶縁層30aの上面に、画素間隔壁30と、発光層23の画素間隔壁30寄りの縁部とが形成されるように、第一実施形態と同様の工程を行い、有機ELパネル100dを完成させる。
上記構成の有機ELパネル100dにおいて、画素間隔壁30と、発光層23の画素間隔壁30寄りの縁部とを絶縁層30aの上面に形成したことによって、例えば、インクジェット法によって発光層23を発光画素領域20A内に凹状となるように形成する際に、発光層23の厚さの違いを見かけ上緩衝することが可能となる。つまり、凹状に形成される発光画素領域20Aの周縁部と中央部との厚みを見かけ上均一にすることで、厚みによって異なる色の発光を均一にすることができるようになる。同様に、インクジェット法によって、 発光層23を発光画素領域20A内へ凸状となるように形成する際に、その発光層23の厚みが小さな周縁部からの電極間のショートを抑制することが可能となる。
【0053】
ここで、補助陰極60は、図5(A)に示すように、画素間隔壁30の上面、つまり、陰極層24の下面に形成してもよいし、図5(B)に示すように、画素間隔壁30に対応する陰極層24の上面に形成してもよい。また、補助陰極60の形成部位は、図6(A)に示すように、発光画素領域20A以外の全画素間隔壁30の上面をカバーしてもよいし、 (b) に示すように、発光画素領域20A間の所定の位置に形成するようにしても構わない。
【0054】
(第5実施形態)
図7は、本発明に係る第5実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
本実施形態における有機ELパネル100eは、第1実施形態における有機ELパネル100aにおいて、基板10上に形成した画素間隔壁30の下面に、各画素に対応するTFT70が、アクティブマトリックス方式で具備されている。なお、陽極層21としては、ITOにより形成された透明陽極が形成されており、本実施形態における有機ELパネル100eは、基板10側からの発光が得られる。
【0055】
本実施の形態における有機ELパネル100eの製造方法は、基板10の上面に、各画素毎にTFT70を形成した後、その上面に第1の実施形態と同様に、積層体20及び画素間隔壁30、保護板50を形成し、有機ELパネル100eを完成させる。
上記構成の有機ELパネル100eにおいて、画素間隔壁30の下面に、各画素に対応するTFT70を配置したことによって、基板10側から発光を得る際に発光層23の面積がTFT70によって制限されないため、発光効率を向上させることが可能となる。
【0056】
ここで、TFT70は、本実施形態のように画素間隔壁30の下面に配置されることが好適ではあるが、例えば、基板10側に発光する場合に、発光画素領域20Aの下面にTFT70が配置されたとしても、補助陰極60によって水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくすることが可能となるため、駆動電圧を上げることなく、高い輝度及び発光効率を得ることが可能である。
(第6実施形態)
図8は、本発明に係る第6実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【0057】
本実施形態に係る有機ELパネル100fは、第5実施形態における有機ELパネル100eにおいて、基板10上に形成した発光画素領域20Aの下面に、各画素に対応するTFT70が、アクティブマトリックス方式で具備されている。
ここで、陰極層24は、ITOを薄膜化することにより透明性を有しているので、基板10とは反対側(つまり、陰極層24側)に発光を得る。ここで、 薄膜化し形成することにより透明性を有する陰極層24の材料としては、金、銀、銅、カルシウム、マグネシウム、セシウム、ストロンチウム、ルビジウムなどの金属材料や、例えばマグネシウムと銀やアルミニウムとリチウムなど、これら各金属の合金を適用することができる。また、基板10としては、シリコンウエハーなどの半導体基板や反射性を有する基板などが用いられる。
【0058】
上記構成を有する有機ELパネル100fにおいて、陰極層24側に発光が得られるため、基板10上のTFT70によって発光画素領域20A内の開口部は制限を受けることがない。よって、従来の開口率30%に比べ開口率を70%まで高めることができるため、輝度を高くすることが可能となる。
また、補助陰極60を形成していることによって、駆動電圧を抑制することができるため、有機EL素子に掛かる負担が減り寿命も長くなる。
【0059】
さらに、補助陰極60を用いることによって、透明性を有する陰極層24を用いる場合、補助陰極60を用いない場合に比べて膜厚をさらに薄くすることができるため、透過率が高く、より輝度の高い発光を得ることが可能となる。
さらに、補助陰極60として、光吸収性を有するカーボンやクロムを用いるようにすれば、陰極層24側から発光する際に外光の反射率が抑えられコントラストを向上させることが可能となる。
(第7実施形態)
図9は、本発明に係る第7実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【0060】
本実施の形態における有機ELパネル100gは、 第1実施形態における有機ELパネル100aにおいて、保護基板50の陰極層24との接触面に、画素間隔壁30の上面と対応するように光吸収層51が形成されている。この保護基板50は、第1の実施形態と同様に、陰極層24の上面に封止剤40を介して封止されている。
【0061】
上記構成の有機ELパネル100gにおいて、画素間隔壁30の上方に、補助陰極60のみならず、光吸収層51を形成したことによって、陰極層24側から発光する際に、水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくできることで均一な発光が得られるだけでなく、外光の反射を抑制させて高いコントラストを得ることが可能となる。
(第8実施形態)
図10は、本発明に係る第8の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【0062】
本実施の形態における有機ELパネル100hは、第1の実施形態における有機ELパネル100aにおいて、陽極層21及び補助陰極60を同一の導電性薄膜を積層することで形成している。
本実施の形態における有機ELパネル100hの製造方法は、第1実施形態と同様に、基板10上に陽極層21としてITOを150nmの厚さでスパッタリング法などにより成膜し、フォトリソグラフィ工程によりパターニングする。 次いで、さらにその全面にポリイミドを塗布した後、パターニングして画素間隔壁30を形成する。
【0063】
次いで、さらにその全面に、ITOから形成される透明性薄膜を10nmの膜厚でスパッタリングする。このとき、基板10上に突出して形成されている画素間隔壁30の上面に積層されるITO薄膜は補助陰極60として形成され、画素間隔壁30間に形成されている凹部に積層されるITO薄膜は陽極層21として形成される。
【0064】
次いで、第1実施形態と同様に手順で、画素間隔壁30で区画された発光画素領域20A内に正孔注入層22、発光層23、 陰極層24と順次積層し、封止剤40を介して保護板50で封止されることで、有機ELパネル100hを完成させる。
上記構成の有機ELパネル100hにおいて、補助陰極60のパターニングにおけるマスク蒸着法やフォトリソグラフィ工程が必要ではないため、生産性を向上させることが可能となる。
【0065】
ここで、全面にスパッタリングするITOの他に薄膜化することにより透明性を有する材料を蒸着して用いることも可能である。
上記第1〜8の実施形態において、有機EL装置の一例として有機ELパネル100a〜100hについて説明したが、有機EL装置としてはこれに限らず、照明などの機器に適用することも可能である。
(第9実施形態)
図11は、 本発明に係る有機EL装置を表示体として備えた有機EL表示装置(ディスプレイ)の断面図である。
【0066】
本実施形態に係る有機ELディスプレイ200は、シリコン基板上に第1〜第8のいずれかの実施形態に記載の有機ELパネル100a〜100hで構成される表示部201の他に、Xドライバー202、Yドライバー203、コントローラ204、トランジスタ(図示しない)、 電源回路205、電子回路206等の集積回路を形成している。ここで、データ線Xと走査線Yとの交点に画素回路が設けられており、Xドライバー202によってデータ線を駆動し、Yドライバー203によって走査線Yを駆動している。
【0067】
上記構成の有機ELディスプレイ200を、携帯電話、PDA、携帯型ゲーム機などに搭載する場合、半導体基板上に全て形成できるため、これらの装置を小型かつ薄型にすることができる。
ここで、 本実施の形態において、有機EL装置を適用した電子機器の一例として、有機ELディスプレイ200について説明したが、その他、モバイル型のパーソナルコンピュータ、携帯電話、ディジタルスチルカメラ等に適用した実施例として、図12〜図14を参照して説明する。
【0068】
図12は、モバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
図12において、パーソナルコンピュータ300は、キーボード301を備えた本体部302と、前述の有機ELディスプレイ200からなる表示ユニット303とから構成されている。
図13は、携帯電話の斜視図である。図13において、携帯電話400は、複数の操作ボタン401の他、受話口402、送話口403と共に、前述の有機ELディスプレイ200からなる表示パネル404を備えている。
【0069】
図14は、ディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。なお、外部機器との接続についても簡易的に示している。
通常のカメラは、被写体の光像によってフィルムを感光するのに対し、ディジタルスチルカメラ500は、被写体の光像をCCD(Charge coupled device)等の撮像素子により光電変換して撮像信号を生成するものである。ここで、ディジタルスチルカメラ500におけるケース501の背面には、前述した有機ELディスプレイ200からなる表示パネル502が設けられ、CCDによる撮像信号に基づいて、表示を行う構成となっている。このため、表示パネル502は、被写体を表示するファイダとして機能する。また、501の観察側(図においては裏面側)には、光学レンズやCCD等を含んだ受光ユニット503が設けられている。
【0070】
ここで、撮影者が表示パネル502に表示された被写体像を確認して、シャッタボタン504を押下すると、その時点におけるCCDの撮像信号が、回路基板505のメモリに転送・格納される。また、このディジタルスチルカメラ500にあっては、ケース501の側面にビデオ信号出力端子506と、データ通信用の入出力端子507とが設けられている。そして、図に示されるように、前者のビデオ信号出力端子506には、テレビモニタ600が、また、後者のデータ通信用の入出力端子507にはパーソナルコンピュータ700が、それぞれ必要に応じて接続される。さらに、所定の操作によって、回路基板310のメモリに格納された撮像信号が、テレビモニタ600や、パーソナルコンピュータ700に出力される構成となっている。
【0071】
なお、電子機器としては、図12のパーソナルコンピュータ300や、図13の携帯電話400、図14のディジタルスチルカメラ500の他にも、テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等を挙げることができる。ここで、上記各種電子機器の表示部として、上述した有機ELディスプレイ200を適用することが可能である。
【0072】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置によれば、少なくとも陰極の上面或いは下面に接するように補助陰極を形成したことによって、水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくすることができるため、均一な発光を得ることが可能となる。よって、TFTなどを用いたアクティブマトリックス方式で駆動させる等、発光画素領域の開口率に制限がある場合であっても、駆動電圧を上げることなく、高輝度と高発光効率を提供することが可能となる。
【0073】
また、補助陰極によって、水平方向に電流が流れる際の電圧降下を極小さくできるため、陰極自体を薄くすることが可能となる。よって、 薄膜化することにより透明性を有する陰極を用いた場合に、光透過率をさらに向上させることが可能となる。
本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法によれば、本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置を容易に製造することが可能となる。
本発明における電子機器によれば、本発明における有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことによって、光透過率及び発光効率が良好で、且つ、小型化を実現させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図2】本発明に係る第2の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図3】図2における補助陰極まで形成した斜視図である。
【図4】本発明に係る第3の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図5】本発明に係る第4の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図6】本発明に係る第4の実施形態を示す有機ELパネルの平面図である。
【図7】本発明に係る第5の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図8】本発明に係る第6の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図9】本発明に係る第7の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図10】本発明に係る第8の実施形態を示す有機ELパネルの断面図である。
【図11】本発明に係る第9の実施形態を示す有機ELディスプレイの平面図である。
【図12】モバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す斜視図である。
【図13】携帯電話の構成を示す斜視図である。
【図14】ディジタルスチルカメラの構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
10 基板
20 積層体
20A 発光画素領域(発光領域)
21 陽極層
22 正孔注入層
23 発光層
24 陰極層
30 画素間隔壁(発光領域間隔壁)
30A 周縁領域
30B 内側領域
30a 絶縁層
40 封止剤
50 保護板
51 光吸収層
60 補助陰極
70 TFT
100a,100b,100c,100d,100e,100f,100g,100h 有機ELパネル (有機エレクトロルミネッセンス装置)
200 有機ELディスプレイ (電子機器)
201 表示部
202 Xドライバー
203 Yドライバー
204 コントローラ
205 電子回路
206 電源回路
300 パーソナルコンピュータ(電子機器)
301 キーボード
302 本体部
303 表示ユニット
400 携帯電話(電子機器)
401 操作ボタン
402 受話口
403 送話口
404 表示パネル
500 ディジタルスチルカメラ(電子機器)
501 ケース
502 表示パネル
503 受光ユニット
504 シャッタボタン
505 回路基板
506 ビデオ信号出力端子
507 データ通信用の入出力端子507
600 テレビモニタ
700 パーソナルコンピュータ

Claims (18)

  1. 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなり、
    少なくとも前記陰極の上面或いは下面に接するように補助陰極が形成され、
    前記補助陰極が、前記発光領域間に形成され、かつ、前記発光領域間隔壁の上面における内側領域のみに形成されてなるとともに、前記補助陰極の形成されていない前記発光領域間隔壁の上面には、撥液処理が施されてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  2. 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなり、
    少なくとも前記陰極の上面或いは下面に接するように、補助陰極が形成され、
    前記補助陰極が、前記陰極における前記発光領域間隔壁上に積層された部分に接するように形成され、かつ、前記発光領域間隔壁の上面における内側領域のみに形成されてなるとともに、前記補助陰極の形成されていない前記発光領域間隔壁の上面には、撥液処理が施されてなることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置。
  3. 前記補助陰極が、耐酸化性を有する導電性材料からなることを特徴とする請求項1または2に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  4. 前記補助陰極が、タンタル(Ta)、タングステン(W)、ロジウム(Rh)、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)のいずれか、 或いはこれら各金属の合金からなることを特徴とする請求項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  5. 前記補助陰極が、光吸収性を有する導電性材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  6. 前記補助陰極が、カーボンまたはクロムからなることを特徴とする請求項に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  7. 前記陽極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  8. 前記陰極が、少なくとも一種類の金属を薄膜化することにより透明性を有する導電性材料からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  9. 前記陰極が、少なくとも一種類の導電性材料と、金属酸化物または金属弗化物との積層からなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  10. 前記発光領域間隔壁と、前記発光性有機層の前記発光領域間隔壁寄りの縁部とが、絶縁性膜の上に形成されてなることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  11. 前記基板の上面に、アクティブマトリックス式の駆動回路を形成するTFTを備えたことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  12. 前記TFTが、前記発光領域間隔壁の下に形成されてなることを特徴とする請求項11に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  13. 前記基板として集積回路を形成した半導体基板を用いたことを特徴とする請求項11又は12に記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  14. 前記陰極或いは前記補助陰極のさらに上面に、前記発光領域間隔壁と対応する部分に光吸収性層が具備された保護板が、封止樹脂を介して張り合わされてなることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置。
  15. 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
    前記発光領域及び前記発光領域間隔壁の上面における該発光領域寄りの縁部は覆い、当該発光領域間隔壁の内側領域は露出させるマスクを利用することにより、前記発光領域間隔壁の内側領域のみに補助陰極を形成する工程と、
    前記補助陰極が形成されていない前記発光領域間隔壁の上面に、撥液処理を施す工程と、を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  16. 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
    少なくとも発光領域間隔壁が形成された基板の上面に導電性薄膜を成膜することで、前記発光領域間隔壁で囲まれた凹部に成膜された前記薄膜によって陽極を形成し、前記発光領域間隔壁の上面に成膜された前記薄膜によって補助陰極を形成する工程を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  17. 基板上に積層され、陰極と陽極との間に配置される少なくとも一層の発光性有機層が、絶縁体からなる発光領域間隔壁によって分割され、複数の発光領域を備えた発光領域群を形成してなる有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法において、
    前記陽極が積層された前記基板の上面において、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部を除いた内側領域は覆い、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とは露出させるようにパターニングすることで、前記発光領域間隔壁の形成領域と、前記発光性有機層の形成領域のうち前記発光領域間隔壁寄りの縁部とに、絶縁性膜を形成する工程を含むことを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス装置の製造方法。
  18. 表示体と、当該表示体に駆動電流を供給する駆動回路と、を備えた電子機器において、
    前記表示体として、請求項1〜14のいずれかに記載の有機エレクトロルミネッセンス装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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