JP4055329B2 - 圧電体素子の製造方法 - Google Patents

圧電体素子の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4055329B2
JP4055329B2 JP2000114310A JP2000114310A JP4055329B2 JP 4055329 B2 JP4055329 B2 JP 4055329B2 JP 2000114310 A JP2000114310 A JP 2000114310A JP 2000114310 A JP2000114310 A JP 2000114310A JP 4055329 B2 JP4055329 B2 JP 4055329B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
piezoelectric element
film
piezoelectric
lower electrode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2000114310A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2001298219A (ja
Inventor
正己 村井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2000114310A priority Critical patent/JP4055329B2/ja
Publication of JP2001298219A publication Critical patent/JP2001298219A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4055329B2 publication Critical patent/JP4055329B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気機械変換機能を有する圧電体素子に係り、特に、高周波で駆動されるインクジェット式記録ヘッド等に用いた際に優れた圧電特性が得られる圧電体素子に関する。また、上記のような圧電体素子を用いたインクジェット式記録ヘッドおよびプリンタ、更には上記のような圧電体素子の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
インクジェット式記録ヘッドは、プリンタのインク吐出の駆動源として圧電体素子を用いる。この圧電体素子は、一般的に、圧電体薄膜とこれを挟んで配置される上部電極および下部電極とを備えて構成される。
【0003】
従来、ジルコン酸チタン酸鉛(PZT)からなる薄膜の結晶構造を規定したり、下部電極上にTi核を形成させることにより、特性改善を図った圧電体素子が開発されている。たとえば、特開平10−81016号公報には、菱面体晶系の結晶構造を備えかつ111面又は100面に優先配向したPZT薄膜が開示されている。また、特開平8−335676号公報には、Irの下部電極上にチタン層を形成した圧電体素子が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
111面優先配向のPZT膜は、高い圧電定数を示す。しかしこれは主としてDC(直流)駆動又は低周波駆動の場合であって、高周波で駆動させる場合には必ずしも十分な圧電定数を得られないことが分かってきた。従って、従来の圧電体素子では、例えばインクジェット式記録ヘッドのように高周波(例えば14.4kHz)で駆動される場合における圧電特性が、十分に得られないという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、上記問題点を解消して、PZT薄膜の結晶配向を111面優先配向に制御し、かつPZTに対して第三成分を含ませることにより、圧電素子の高周波における圧電特性を向上させることにある。そして、周波数を問わず安定した高い圧電特性を示す圧電体素子およびこれを用いたインクジェト式記録ヘッド、プリンタ並びに圧電体素子の製造方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明の圧電体素子は、下部電極と、該下部電極上に形成される圧電体膜と、該圧電体膜上に形成された上部電極とを備えた圧電体素子であって、前記圧電体膜は、111面優先配向を持つジルコン酸チタン酸鉛(PZT)からなり、更に第三成分として、Pb(Ni / Nb / )O又はPb(Zn / Nb / )Oを含むことを特徴とする。
【0007】
また、前記圧電体膜中の前記第三成分の濃度は、Pb(Ni / Nb / )OおよびPb(Zn / Nb / )Oの両者の合計で5mol%以上40mol%以下の範囲であることが望ましい。
【0008】
また、前記圧電体膜は、柱状結晶粒からなることが望ましい。更に、結晶構造が菱面体晶系であることが望ましい。
【0009】
更に、本発明のインクジェット式記録ヘッドは、上記圧電体素子が、該圧電体素子の設置面である振動板上に圧電アクチュエータとして設けられていることを特徴とする。
【0010】
また、本発明によるプリンタは、上記インクジェット式記録ヘッドを印字手段として備えていることを特徴とする。
【0011】
更に、本発明による圧電体素子の製造方法は、基板上に、ZrO膜を形成する工程と; 該ZrO膜上に少なくともIr層を有する下部電極を形成する工程と; 該下部電極上に厚さ10nm以上20nm以下のTi層を形成する工程と; 該Ti層上にジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の前駆体膜を形成する工程と; 焼成工程と; を備える圧電体素子の製造方法であって、前記ジルコン酸チタン酸鉛の前駆体膜は、第三成分として、Pb(Ni / Nb / )O又はPb(Zn / Nb / )Oを含むことを特徴とする。
【0012】
また、前記ジルコン酸チタン酸鉛に対する、前記Pb(Ni / Nb / )O及び前記Pb(Zn / Nb / )Oの合計濃度が、5mol%以上40mol%以下となるようにすることが望ましい。
【0013】
また、前記ジルコン酸チタン酸鉛は、ゾルゲル法又はMOD法により形成することが望ましい。
【0014】
また、前記下部電極は、Ir層、又は、前記ZrO膜側から前記圧電体膜側に向かって、Ir層/Pt層、Pt層/Ir層、若しくはIr層/Pt層/Ir層の順に積層した構造であることが望ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
【0016】
(実施形態1)
図1は、本実施形態におけるインクジェット式記録ヘッドの圧電体素子部分を拡大した層構造断面図である。
【0017】
図1に示すように、圧電体素子40は、酸化膜31上にZrO膜32、下部電極42、圧電体薄膜43および上部電極44を順次積層して構成されている。
【0018】
酸化膜31は、例えば厚さ220μmの単結晶シリコンからなる圧力室基板20上に形成する。好適には、酸化ケイ素(SiO)からなる膜を1.0μmの厚さに形成して得る。
【0019】
ZrO膜32は、弾性を備える層であって、酸化膜31と一体となって振動板30を構成している。このZrO膜32は、弾性を与える機能を備えるため、好ましくは、200nm以上800nm以下の厚みを有する。
【0020】
ZrO膜32と下部電極42の間には、双方の層を密着するような金属、好ましくは、チタンまたはクロムからなる密着層(図示しない)を設けてもよい。密着層は、圧電体素子の設置面への密着性が良くするために形成するものであり、当該密着性が確保できる場合には形成しなくてもよい。また、密着層を設ける場合は、最低限の密着性が確保できるようにするため、好ましくは、10nm以上の厚みとする。
【0021】
下部電極42は、最下層に位置しPtを含む第二層423と、最上層に位置しIrを含む第一層424とから構成されている。下部電極42の積層構造はこれに限らず、Irの単相でもよいし、ZrO膜32側からIr層/Pt層の順、又は、Ir層/Pt層/Ir層の順に積層してもよい。下部電極42の全体の厚みは特に制限はなく、例えば400nmとする。
【0022】
下部電極42の上にはTi層45が形成されている。Ti層は、10nm以上20nm以下の厚みである。このように、ZrO膜32の上に少なくともIr層を含む下部電極42を積層し、更に下部電極42の上にTi層45を積層することにより、その上に形成されるPZTからなる圧電体薄膜43を、111面優先配向とすることができる。
【0023】
圧電体薄膜43は、圧電性セラミックスの結晶で構成された強誘電体である。特に本実施形態では、良好な圧電特性が確認されている111面優先配向のジルコン酸チタン酸鉛(PZT)を用いる。更に、第三成分としてPb(Ni / Nb / )O若しくはPb(Zn / Nb / )O、又はこの両者を含ませる。このような第三成分をPZTに含ませることにより、PZTの高周波における圧電定数の向上を図ることができる。また、第三成分を上記組成とすることにより、柱状結晶粒にすることが可能となる。
【0024】
また、上記第三の成分の圧電体膜中の濃度は、Pb(Ni / Nb / )O及びPb(Zn / Nb / )Oの両者合計で、5mol%以上40mol%以下とすることが望ましい。上記第三成分を5mol%以上としたのは、5mol%未満では高周波における圧電特性向上という効果に乏しいことが実験の結果判明しているからである。また、40mol%以下としたのは、上記第三分が増えると、最適焼成温度が上がってしまい、40mol%を超えると最適焼成温度が900℃以上にもなり、基板が酸化してしまうからである。なお、更に他の成分として、酸化ニオブ、酸化ニッケルまたは酸化マグネシウム等の金属酸化物を適宜添加してもよい。
【0025】
圧電体薄膜43の厚みは、製造工程でクラックが発生しない程度に抑え、一方、十分な変位特性を呈する程度に厚くする必要があり、例えば1500nmとする。
【0026】
上部電極44は、下部電極42と対になる電極であり、好適には、PtまたはIrにより構成される。上部電極44の厚みは、好適には50nm程度である。
【0027】
図2は、本発明のインクジェット式記録ヘッドの主要部の構造を示す斜視図一部断面図である。
【0028】
図2に示すように、インクジェット式記録へッドは、ノズル板10、圧力室基板20、振動板30および圧電体素子40から構成される。
【0029】
圧力室基板20は、圧力室(キャビティ)21、側壁22、リザーバ23および供給口24を備えている。圧力室21は、シリコン等の基板をエッチングすることにより、インクなどを吐出するために貯蔵する空間として形成されたものである。側壁22は、圧力室21を仕切るよう形成されている。リザーバ23は、インクを共通して各圧力室21に充たすための流路となっている。供給口24は、リザーバ23から各圧力室21へインクを導入可能に形成されている。
【0030】
ノズル板10は、圧力室基板20に設けられた圧力室21の各々に対応する位置にそのノズル11が配置されるよう、圧力室基板20の一方の面に貼り合わせられている。
【0031】
振動板30は、上述したように酸化膜31とZrO膜32とを積層して形成されたものである。本発明の圧電体素子40は、当該振動板30の上に圧電アクチュエータとして設けられている。各圧力室21に対応する振動板30上の位置には、それぞれ図1に示す層構造を備えた圧電体素子40が設けられている。振動板30には、インクタンク口35が設けられて、図示しないインクタンクに貯蔵されているインクを圧力室基板20内部に供給可能になっている。
【0032】
ノズル板10および振動板30が設けられた圧力室基板20は、さらに図示しない筐体に収められてインクジェット式記録ヘッドを構成している。
【0033】
上記構成において、圧電体素子40の下部電極42と上部電極44との間に電圧が印加されて圧電体素子40が歪むとその歪みに対応して振動板30が変形する。その変形により圧力室21内のインクに圧力が加えられ、ノズル11からインクの液滴が吐出するようになっている。
【0034】
図3に本実施形態のプリンタ100の構造を説明する斜視図を示す。図3に示すように、プリンタ100は、プリンタ本体2に、印字手段である本発明のインクジェット式記録ヘッド1、トレイ3、排出口4、給紙機構6、制御回路8および操作パネル9等が設けられている。
【0035】
トレイ3は、印字前の用紙5を給紙機構6に供給可能に構成されている。制御回路8は、操作パネル9からの制御または外部から供給される印字情報に基いて、用紙5の搬送を給紙機構6に行わせる給紙信号Sdや印字をインクジェット式記録ヘッド1に行わせる印字信号Shを出力するようになっている。給紙機構6は、用紙5を取り込むローラ601と602およびそれらを駆動するモータ600等で構成され、給紙信号Sdに基いて用紙5を本体2内に取り込むことが可能になっている。インクジェット式記録ヘッド1は、給紙機構6により供給された用紙5の上を横切って移動可能に構成され、制御回路8から印字信号Shが供給されると、圧電体素子40が変形することによりインクが吐出され用紙5上に印字することが可能になっている。排出口4は、印字が終了した用紙5を排出可能な出口となっている。
【0036】
(製造方法)
次に、本発明の圧電体素子の製造方法を説明する。図4及び図6は、本発明の圧電体素子及びインクジェット式記録ヘッドの製造方法を示す断面模式図である。
【0037】
酸化膜形成工程(S1)
この工程は、酸素或いは水蒸気を含む酸化性雰囲気中で高温処理し、酸化珪素(SiO)からなる酸化膜31を形成する工程である。この工程には通常用いる熱酸化法の他、CVD法を使用することもできる。
【0038】
ZrO膜を形成する工程(S2)
圧力室基板20上の酸化膜31の上に、ZrO膜32を形成する工程である。このZrO膜32は、スパッタ法または真空蒸着法等によりZrの層を形成したものを酸素雰囲気中で高温処理して得られる。
【0039】
下部電極を形成する工程(S3)
ZrO膜32上に、Ptを含む第二層423を形成する工程と、該第二層上にIrを含む第一層424を形成する工程とからなる。
【0040】
各層423、424は、それぞれIrまたはPtをZrO膜32上に、スパッタ法等で付着させて形成する。なお、下部電極42の形成に先立ち、チタン又はクロムからなる密着層(図示せず)をスパッタ法又は真空蒸着法により形成しても良い。
【0041】
Ti層を形成する工程
この工程は、スパッタ法等により、下部電極42上にチタン層45を形成する工程である。Ti層45を形成するのは、チタン結晶を核としてPZTを成長させることにより、結晶成長が下部電極側から起こり、緻密で柱状の結晶が得られるとともに、ZrO層と下部電極の組成との組合せにより、PZT膜を111面優先配向とすることができるからである。
【0042】
圧電体前駆体膜を形成する工程(S4)
この工程は、ゾル・ゲル法により、圧電体前駆体膜43’を形成する工程である。
【0043】
まず、圧電体膜43を構成する金属を含んだ有機金属アルコキシド溶液からなるゾルを用意する。このゾルをスピンコート等の塗布法によりTi層45上に塗布する。次いで、一定温度で一定時間乾燥させ、溶媒を蒸発させる。乾燥後、さらに大気雰囲気下において所定の高温で一定時間脱脂し、金属に配位している有機の配位子を熱分解させ、金属酸化物とする。この塗布、乾燥、脱脂の各工程を所定回数、例えば4回以上繰り返して4層以上の圧電体前駆体膜を積層する。これらの乾燥と脱脂処理により、溶液中の金属アルコキシドと酢酸塩とは配位子の熱分解を経て金属、酸素、金属のネットワークを形成する。
【0044】
焼成工程(S5)
圧電体前駆体膜43’の形成後、焼成して、圧電体前駆体膜を結晶化させる工程である。この焼成により、圧電体前駆体膜43’は、アモルファス状態の前駆体からペロブスカイト結晶構造が形成され、電気機械変換作用を示す薄膜に変化し、111面優先配向の圧電体薄膜となる。
【0045】
上部電極形成工程(S6)
最後に、圧電体薄膜43上に、電子ビーム蒸着法またはスパッタ法により上部電極44を形成する。
【0046】
以上の工程で得られた圧電性素子40を、使用箇所に適した形状にエッチングして整形し上下電極間に電圧を印加可能に製造すれば、本発明の圧電体素子として動作させることが可能である。
【0047】
得られた圧電性素子40を、インクジェット式記録ヘッドに適合するようにエッチングして、圧電体素子としての形状に成形する工程について、図5に基いて、以下に説明する。
【0048】
圧電体素子成形工程(S7)
まず、圧電体素子40を、各圧力室21に適合させた形状にマスクし、その周囲をエッチングする。具体的には、まずスピンナー法、スプレー法等の方法を用いて均一な厚さのレジスト材料を上部電極上に塗布する。次いで、マスクを圧電体素子の形状に形成してから露光・現像して、レジストパターンを上部電極44上に形成する。これに通常用いるイオンミリングまたはドライエッチング法等を適用して、上部電極44、圧電体薄膜43、下部電極42をエッチング除去し、各圧電体素子40を成形する。
【0049】
圧力室形成工程(S8)
次に、圧電体素子40が形成された圧力室基板20の他方の面に、異方性エッチングまたは平行平板型反応性イオンエッチング等の活性気体を用いた異方性エッチングを施し、圧力室21を形成する。エッチングされずに残された部分が側壁22になる。
【0050】
ノズル板貼り合わせ工程(S9)
最後に、エッチング後の圧力室基板20にノズル板10を接着剤で貼り合わせる。貼り合わせのときに各ノズル11が圧力室21各々の空間に配置されるよう位置合わせする。ノズル板10が貼り合わせられた圧力室基板20を図示しない筐体に取り付け、インクジェット式記録ヘッド1を完成させる。
【0051】
(本実施形態による圧電体素子の作用)
本実施形態の圧電体素子は、PZT膜中に第三成分として、Pb(Ni / Nb / )O又はPb(Zn / Nb / )Oを含むことにより、14.4kHz程度の高周波でも高い圧電定数を示すことが確認された。これは、PZTの組成を多成分系とすることにより、電圧印加時の分極域の移動速度が大きくなり、応答性が向上するためであると考えられる。また、上記第三成分は、圧電体膜中に5mol%以上含んでいることが、高周波における圧電特性向上のために良好であることが確認された。
【0052】
本実施形態により、高周波駆動における圧電特性が向上した圧電体素子を提供することができ、これを利用して、印刷性能の高いインクジェット式記録ヘッドおよびプリンタを製造することができる。111面優先配向のPZTは、上述したようにDC駆動又は低周波駆動でも高い圧電定数を示すので、本実施形態によれば、高周波における圧電定数も向上したことにより、幅広い駆動周波数で良好な圧電特性を示す圧電体素子を製造することができる。
【0053】
(その他の変形例)
本発明は、上記実施形態に限らず種々に変形して適応することが可能である。例えば、本発明で製造した圧電体素子は上記インクジェット式記録ヘッドの圧電体素子のみならず、不揮発性半導体記憶装置、薄膜コンデンサ、パイロ電気検出器、センサ、表面弾性波光学導波管、光学記憶装置、空間光変調器、ダイオードレーザ用周波数二倍器等のような強誘電体装置、誘電体装置、パイロ電気装置、圧電装置、および電気光学装置の製造に適応することができる。
【0054】
【発明の効果】
本発明によれば、高周波においても高い圧電特性を示す圧電体素子およびこれを用いたインクジェト式記録ヘッド、プリンタ並びに圧電体素子の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の1実施形態による圧電体素子の断面図
【図2】 インクジェット式記録ヘッドの主要部の構造を示す斜視図一部断面図
【図3】 本発明のインクジェット式記録ヘッドを使用したプリンタの構造を示す斜視図
【図4】 本発明のインクジェット式記録ヘッドの製造方法を示す断面模式図
【図5】 本発明のインクジェット式記録ヘッドの製造方法を示す断面模式図
【符号の説明】
20 圧力室基板
30 振動板
31 酸化膜
32 ZrO
40 圧電体素子
42 下部電極
423 第二層(Pt)
424 第一層(Ir)
43 圧電体薄膜
44 上部電極
45 Ti層

Claims (4)

  1. 基板上に、
    ZrO2膜を形成する工程と、
    該ZrO2膜上に少なくともIr層を有する下部電極を形成する工程と、
    該下部電極上に厚さ10nm以上20nm以下のTi層を形成する工程と、
    該Ti層上にジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の前駆体膜を形成する工程と、
    前記前駆体膜を焼成して、111面優先配向を持つジルコン酸チタン酸鉛(PZT)の結晶膜を生成する工程と、
    を備える圧電体素子の製造方法であって、
    前記ジルコン酸チタン酸鉛の前駆体膜は、第三成分として、Pb(Ni1/3Nb2/3)O 3 若しくはPb(Zn1/3Nb2/3)O3又はこの両者を含む、
    ことを特徴とする圧電体素子の製造方法。
  2. 請求項1に記載の圧電体素子の製造方法であって、前記ジルコン酸チタン酸鉛に対する、前記Pb(Ni1/3Nb2/3)O3及び前記Pb(Zn1/3Nb2/3)O3の合計濃度が、5mol%以上40mol%以下となるようにすることを特徴とする圧電体素子の製造方法。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧電体素子の製造方法であって、前記ジルコン酸チタン酸鉛は、ゾルゲル法又はMOD法により形成することを特徴とする圧電体素子の製造方法。
  4. 請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の圧電体素子の製造方法であって、前記下部電極は、Ir層、又は、前記ZrO2膜側から前記圧電体膜側に向かって、Ir層/Pt層、Pt層/Ir層、若しくはIr層/Pt層/Ir層の順に積層した構造であることを特徴とする圧電体素子の製造方法。
JP2000114310A 2000-04-14 2000-04-14 圧電体素子の製造方法 Expired - Fee Related JP4055329B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114310A JP4055329B2 (ja) 2000-04-14 2000-04-14 圧電体素子の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000114310A JP4055329B2 (ja) 2000-04-14 2000-04-14 圧電体素子の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2001298219A JP2001298219A (ja) 2001-10-26
JP4055329B2 true JP4055329B2 (ja) 2008-03-05

Family

ID=18626135

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000114310A Expired - Fee Related JP4055329B2 (ja) 2000-04-14 2000-04-14 圧電体素子の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4055329B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3812658B2 (ja) 2002-03-15 2006-08-23 セイコーエプソン株式会社 インクジェット式記録ヘッド及びその製造方法並びにインクジェット式記録装置
JP4734831B2 (ja) 2004-02-13 2011-07-27 セイコーエプソン株式会社 アクチュエータ装置及び液体噴射ヘッド並びに液体噴射装置
JP2006245247A (ja) 2005-03-02 2006-09-14 Seiko Epson Corp 圧電素子及びその製造方法、液体噴射ヘッド及びその製造方法並びに液体噴射装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2001298219A (ja) 2001-10-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4530615B2 (ja) 圧電体素子および液体吐出ヘッド
US20060262165A1 (en) Piezoelectric Element, Liquid Jetting Head, and Method for Manufacturing Thereof
JP2000079689A (ja) 機能性薄膜、圧電体素子、インクジェット式記録ヘッド、プリンタ、圧電体素子の製造方法およびインクジェット式記録ヘッドの製造方法、
JP3567977B2 (ja) 圧電体素子、インクジェット式記録ヘッド、プリンタ、及び圧電体素子の製造方法
JP2003174211A (ja) 圧電体薄膜素子およびその製造方法、ならびにこれを用いた液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP3555682B2 (ja) 液体吐出ヘッド
JP4058691B2 (ja) 液体吐出ヘッド及び液体吐出装置
JP3902023B2 (ja) 圧電アクチュエータ、液滴噴射ヘッド、およびそれを用いた液滴噴射装置
JP3498836B2 (ja) 圧電体素子およびその製造方法
JP5115910B2 (ja) プリンタ
JP3695625B2 (ja) 圧電体素子およびその製造方法
JP4088817B2 (ja) 圧電体薄膜素子の製造方法、これを用いたインクジェットヘッド
JP4055329B2 (ja) 圧電体素子の製造方法
JP4310672B2 (ja) 圧電体素子、インクジェット式記録ヘッド、及びプリンタ
JP3750413B2 (ja) 圧電体素子の製造方法及びインクジェット式記録ヘッドの製造方法
JP4207167B2 (ja) 圧電体素子の製造方法
JP5168717B2 (ja) 圧電体素子、インクジェット式記録ヘッド、及びインクジェットプリンタ
JP3841279B2 (ja) 圧電体素子の製造方法およびインクジェット式記録ヘッドの製造方法
JP3646773B2 (ja) 圧電体素子、インクジェット式記録ヘッドおよびそれらの製造方法
JP3800477B2 (ja) 圧電体素子およびインクジェット式記録ヘッド
JP2005209898A (ja) 圧電体素子、及びその製造方法並びに液体噴射ヘッド
JP3644267B2 (ja) 圧電アクチュエータの製造方法及びインクジェット式記録ヘッドの製造方法
JP2002043641A (ja) 圧電体素子及びこれを用いたインクジェット式記録ヘッド
JP2005191289A (ja) 圧電アクチュエータ及びこれを用いた液体噴射ヘッドの製造方法
JP2001130010A (ja) インクジェット式記録ヘッドの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070521

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070611

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070831

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071030

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20071120

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20071203

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101221

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111221

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees