JP4055061B2 - パチンコ機における基板収納ボックスの封印構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、パチンコ機における基板収納ボックスの封印構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
パチンコ機には、可変表示装置に可変表示される図柄が所定の図柄で停止した場合に大当たりとするものがある。このようなパチンコ機には、通常、可変表示装置を制御するためにCPU等を備えた回路基板が設けられている。そして、この回路基板は遊技盤の裏面に装着される基板収納ボックス内に収納されている。基板収納ボックスは固定側のケースと、これに被覆される被覆側ケースとからなっているが、不正な改造がなされないよう、ケースの開放は厳重に監視されることが要求されている。このため、従来より、両ケースの合わせ面に封印紙を貼り付けることが行われてきた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、封印紙といえども破られずにそのまま剥離してしまう可能性は完全に否定できるものではない。従来は封印の証となるものは封印紙の切断の有無のみであり、万一、封印紙が巧みに剥されるような事態が起きたときには直ちに不正改造の危機に晒されることとなっていた。したがって、より封印の完全性を達成する手段が求められていた。
本発明は上記した従来の問題点に鑑みて開発工夫されたものであり、その目的とするところは、確実な封印を行うことができる封印構造を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するための請求項1の発明は、遊技動作を制御する回路基板を固定するための固定側ケースと、この固定側ケースと整合する被覆側ケースとによって、これら両ケースの内部に前記回路基板を封印して収納させるための構造であって、固定側ケースは金属製であってその側縁部に突出片が上向きに折り曲げ形成されると共に前記被覆側ケースの側縁部には前記突出片の内側に宛がわれる樹脂製の規制片が下向きに延出形成され、前記突出片には係止孔が形成されると共に前記規制片には前記係止孔に嵌合して先端が前記突出片の外面から僅かに突出する寸法であってかつ突出面に切り込み部が形成された係止突部が突設され、その係止突部を前記係止孔に嵌合させた状態で前記係止突部の前記切り込み部に熱かしめ治具を割り込ませることにより前記係止突部が前記突出片に熱かしめされ、さらにこの熱かしめ部分を封印紙で覆って両ケースの封印がなされていることを特徴とするものである。
【0005】
【発明の作用及び効果】
請求項1の発明によれば、樹脂部材をケース内において被覆側・固定側の両ケース間に架け渡し、その先端部をケースに形成した開口から引き出して、ここを熱かしめするようにしたため、そのままケースを開放しようとしても、樹脂部材がこれに抗し、もってケースの封印状況が保持される。すなわち、熱かしめ部分を破壊ないし切断しない限りは、ケースを開放することができないため、その破壊等の痕跡によって封印が解かれたことが明きらかとなる。
特に、熱かしめ部分を覆うようにして封印されることから、封印は二重構造となり、ケースの不正開放がより確実に防止される。
【0006】
【発明の実施の形態】
[参考構造]
以下、本発明の実施形態の前提となる参考構造について図1〜図15を参照して説明する。
<パチンコ機の概略>
まず、パチンコ機の概略について簡単に説明する。パチンコ機の正面を示す図10において、額縁状に形成されたパチンコ機の前面枠11には、金枠12が嵌め込まれており、その金枠12の開口のうち下側開口部分は前面板13によって塞がれている。そして、その前面板13には、打球を貯留しかつ図示しない打球発射装置に打球を供給する上受け皿14が設けられている。また、金枠12の開口のうち、上側開口部分には窓枠15が嵌め込まれ、そこには透明な板硝子16が嵌め込まれている。さらに、前面枠11のうち、前面板13の下方部分には賞球を貯留する下受け皿17及び打球発射装置を操作するハンドル18が設けられている。
【0007】
そして、上記前面枠11の裏面側には、図9に示す遊技盤19が装着されるようになっている。これにより窓枠15内に遊技領域が形成される。即ち、遊技盤19の前面には、各種の入賞玉受入装置や、可変表示装置、装飾ランプ等が配されている。また、遊技盤19の裏面には入賞玉集合カバー20が装着されており、そこに本発明の封印構造を備えた基板収納ボックス21が取り付けられている。そして、その中には上記可変表示装置等の制御用回路基板22が不正改造されないように封印構造をもって封印されている。
【0008】
<基板収納ボックスの構造>
基板収納ボックス21は、図1に示すように、回路基板22を固定するための固定側ケース23とその回路基板22を覆う被覆側ケース24とから構成される。固定側ケース23は、図2に示すように、長方形状の金属製の鋼板からなり、その4隅にはボス部25(金属製)が立設されている。各ボス部25には、ねじ孔が形成されており、ここにビス26(金属製)を締め付けることができるようになっている。この固定側ケース23における一方の長辺部(図2中、手前側の縁部)は上方に僅かに折り曲げ形成されており、その折曲壁27のほぼ中央部分には基板挟持部28が形成されている。基板挟持部28は、一対の基板受部29,29とその間に配された基板押さえ部30とからなり、基板受部29は折曲壁27の所定部位を僅かに上方に突出させた後、内側に折り曲げられることにより形成されている。また、基板押さえ部30も基板受部29同様に折曲壁27の一部を突出させた後、内側に折り曲げられることにより形成されるのであるが、基板受部29より僅かに高く突出させてある。基板受部29と基板押さえ部30との突出高さの差をもって回路基板22の一縁部を差し込んで保持できるようにしている。さらに、これと反対側の長辺部(図2中、奥側の縁部)も同様に上方に僅かに折り曲げられており、その折曲壁31から底板46にかけての部分には、細長な引っ掛け孔32が適当間隔毎に4個形成されている。
【0009】
一方、被覆側ケース24は、図3に示すように、長方形状をなす金属製の鋼板の周縁部を下向きに折り曲げて形成されている。そして、この被覆側ケース24の長辺側の寸法は固定側ケース23の対応する辺の寸法に等しく、短辺側の寸法は、固定側ケース23の対応する辺より短く形成されている。また、被覆側ケース24の前後両側壁(図3中、右側及び左側)は、同図中の手前側の縁部が固定側ケース23の横幅寸法と等しくなるまで突出して張出片24a,24aが形成されている。また、被覆側ケース24における図示手前側の側壁の下縁において両張出片24aの内側にはそれぞれ取付片37,37が折り曲げ形成されている。その取付片37には取付孔37aが形成されており、この各取付孔37aの位置は、後述するように被覆側ケース24を固定側ケース23に被せた状態(図7に示す状態)で固定側ケース23の一方側(図7中、左側)の両ボス部25にそれぞれ整合する位置とされている。また、被覆側ケース24において取付片37が設けられているのと反対側の側壁(図4中、手前側の側壁)には、その下縁部(図4中、上縁部)に4個の引っ掛け片38が前記引っ掛け孔32に対応した間隔で配されている。この引っ掛け片38は、側壁の下縁部を内側に折り曲げることにより形成されたものであり、被覆側ケース24を固定側ケース23に対してほぼ90度開いた姿勢(図6に示す姿勢)で固定側ケース23の引っ掛け孔32に下方から嵌め込まれる。さらに、その後、引っ掛け片38を引っ掛け孔32に係合させた状態のまま被覆側ケース24を固定側ケース23に対して被せる方向(図6中、矢印方向)に回動させることができるようになっている。
【0010】
さらに、被覆側ケース24の上面部には、図3に示すように、方形状の大きな窓孔39を中央にして、その周りに複数のスリット43等が開口している。一方、被覆側ケース24の裏面にはプラスチック製の閉鎖板40が各開口を塞ぐようにして装着されている。但し、この閉鎖板40は各開口を通してケース内を覗き見ることができるよう透明なものが使用されている。より具体的には、窓孔39を透明な閉鎖板40によって塞ぐのは、基板収納ボックス21内に収納される回路基板22上に取り付けられるROM(読み出し専用メモリ)の型式番号(例えば、シリアル番号やバージョン番号)等を窓孔39を通して確認することができるようにするためである。また、被覆側ケース24の長辺側の側壁にも複数のスリット48が形成されているが、これらは放熱孔として機能するものであるから、これらについては閉鎖板40によっては塞がれない。そして、被覆側ケース24の左右両内壁面には、閉鎖板40の取り付けのために一対の係止受部41が、それぞれ前後に配され、共に内方へ切り起こすことによって形成されている。
【0011】
一方、閉鎖板40は、被覆側ケース24の上壁面の裏側を覆うだけの大きさを有し、かつ長辺側の壁面にかけてのR部分にも適合するような側縁形状となっている。さらに、閉鎖板40の左右両縁部には、上記各係止受部41に対応して係止片部42が突出形成されている。そして、被覆側ケース24の裏面側に窓孔39、スリット43等を塞ぐように閉鎖板40を重ね合わせると各係止片部42がそれぞれ係止受部41に係合し、これにより閉鎖板40が窓孔39等を塞いだ状態で保持される(図5参照)。
【0012】
なお、被覆側ケース24の上面には、一隅部(図3中、左上)に円形の貫通孔44が形成されており、同様に閉鎖板40にも貫通孔44に整合する位置に貫通孔45が形成されている。そして、この各貫通孔44,45を利用して被覆側ケース24にはキースイッチ50(図7参照)が取り付けられるようになっている。このキースイッチ50は、回路基板22を基板収納ボックス21内に収納した状態でボックス21外から操作することができ、これを操作することにより例えば大当たりする確率を変動させることができるものである。また、閉鎖板40にはスリット43に整合する位置に複数の小孔49が形成されており、これらはスリット43と整合することにより上記スリット48同様に放熱孔として機能する。
【0013】
<封印構造>
次に、封印構造について述べる。即ち、固定側ケース23の折曲壁31の中央部分及び固定側ケース23における一方の短辺部(図2中、右縁部)の中央部分には、それぞれ突出片33,34が上向きに折り曲げ形成されている。この突出片33は折曲壁31より高く突出し、そのほぼ中央部には長孔状に形成された係止孔33aが穿孔されている。また、被覆側ケース24において取付片37が設けられているのと反対側の側壁(図4中、手前側の側壁)及び一方の短辺部(図4中、右縁部)の中央部分には、それぞれ上記各突出片33,34に対応して切欠部35,36が形成されている。そして、被覆側ケース24を閉じるとその切欠部35,36に固定側ケース23に形成された突出片33,34がそれぞれ面一をなして整合するようになっている。
【0014】
さらに、図11に示すように、閉鎖板40の一方の長辺部(被覆側ケース24における切欠部35が形成された側に整合する側の辺)の中央部分には規制片51が下向きにかつ撓み変形可能に延出形成されている。その規制片51の下端部中央部分であって外側の面には上記係止孔33aにほぼ適合して嵌合可能な係止突部51aが形成されている。この係止突部51aの位置は、閉鎖板40を被覆側ケース24の裏面に取り付けた際に切欠部35のほぼ中央部分に配される位置であり、被覆側ケース24を閉じた際に固定側ケース23の突出片33に穿孔される係止孔33aに嵌り合う位置となっている。また、この係止突部51aの突出寸法は係止孔33aに嵌合した状態で先端が突出片33の外面から僅かに突出する寸法に設定されており、その突出部分を熱かしめすることができるようになっている。
【0015】
なお、回路基板22は、固定側ケース23より僅かに小さな方形状をなしており、その4隅には、ボス部25に対応する位置に固定孔22aが形成されている。また、その回路基板22上にはプリント配線が施され、かつCPUやROM等の電気分品が複数個半田付けされている。また、図示しないが、各固定孔22aの周りには、回路のグランドを構成するランドが形成されている。
【0016】
<参考構造の作用>
基板収納ボックス21内に回路基板22を収納しかつ封印するための手順について述べる。まず、回路基板22を固定側ケース23上に重ね合わせ、回路基板22の縁部(図6中、左縁部)を基板挟持部28に保持させかつ一方側(図6中、右側)の固定孔22aをボス部25にねじ止めする。さらに、この状態で、被覆側ケース24を固定側ケース23に対してほぼ90度開いた姿勢とし、被覆側ケース24の引っ掛け片38を固定側ケース23の引っ掛け孔32に下方向から差し込む。(図1及び図6参照)。そして、引っ掛け片38を引っ掛け孔32に係合させた状態のまま、被覆側ケース24を固定側ケース23に対して被せる方向(図1及び図6中、矢印で示す方向)に回動させる。
【0017】
この際、規制片51は、切欠部35を介して被覆側ケース24の外側から指で内方に湾曲させ(図12参照)、被覆側ケース24の閉蓋方向への回動とともに固定側ケース23の突出片33の内側に入り込ませるようにする(図13参照)。すると、被覆側ケース24の回動に伴って、湾曲した規制片51は弾性力で徐々にもとの状態に戻りつつ、係止突部51aが突出片33の上縁部を乗り越えて突出片33の内側に移動する。そして、被覆側ケース24が固定側ケース23に対し正規の閉蓋状態になると規制片51は突出片33の内側面に重なり合い、係止突部51aが突出片33の係止孔33aに嵌り込む。これにより、被覆側ケース24側に設けられた係止突部51aは固定側ケース23の係止孔33aを介してその先端が基板収納ボックス21外に突出することになる。
【0018】
そして、ビス26を取付孔37a及び固定孔22aに挿入し、被覆側ケース24及び回路基板22の他方側をボス部25に共締めするとともに、係止突部51aの基板収納ボックス21外に突出する部分を熱でかしめる(図14参照)。さらに、突出片34と切欠部36との整合面にまたがるように封印紙47を貼り付けるとともに、突出片33と切欠部35との整合面にも封印紙47を熱かしめ部分の一部を覆った状態となるように貼り付ける(図15参照)。これにより、回路基板22は基板収納ボックス21内に収納されかつ規制片51及び封印紙47をもって封印される。
【0019】
<参考構造の効果>
このように本参考構造では、規制片51を基板収納ボックス21内において被覆側ケース24から固定側ケース23に架け渡し、かつその先端部を固定側ケース23に形成した係止孔33aから突出させ、さらにそこを熱でかしめたため、そのまま基板収納ボックス21を開放しようとしても、規制片51がこれに抗し、規制片51の熱かしめ部分を破壊或いは切断しない限りこれを開放させることができない。従って、基板収納ボックス21の封印状況が確実に保持される。また、熱かしめ部分を破壊或いは切断した場合には、その破壊等の痕跡によって封印が解かれたことが明きらかとなる。さらに、固定側ケース23と被覆側ケース24との整合面には封印紙47が貼り付けられており、特に一方の封印紙47は熱かしめ部分の一部を覆うように貼り付けられており、熱かしめ部分を破壊等するには封印紙47を剥離した上で行わなければならないから、封印は2重構造となり、基板収納ボックス21が不正に開けられることがより確実に防止される。
【0020】
[実施形態]
以下、本発明のパチンコ機における基板収納ボックスの封印構造を具体化した実施形態について図16〜図19を参照して説明する。
上記参考構造では、封印構造において規制片51に形成された係止突部51aは単なる突部であったが、本実施形態では、係止突部61に切り込みが形成されている。なお、その他の構成部分は、上記参考構造と同様であるため、ここでは同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0021】
即ち、図16に示すように、規制片51の下端部外側面には、上記参考構造と同様に係止突部61が形成されており、その係止突部61は円柱状をなしている。また、固定側ケース23の突出片33には、図17に示すように、上記係止突部61に対応して係止孔33aが形成され、かつその係止孔33aは係止突部61の形状より僅かに大きく設定されており、そこに係止突部61を嵌め込むことができるようになっている。また、係止突部61の突出寸法は、係止孔33aに嵌まり合った状態でその先端が係止孔33aから僅かに突出する寸法に設定されており、嵌合状態で突出部分を熱かしめできるようにしている。また、係止突部61の突出面には、十字状の切り込み部62が形成されており、その深さは規制片51の表面に至る部分まで達している。これにより、係止突部61は、同形状の4つの突片63に分割される。
【0022】
さて、本実施形態でも上記参考構造と同様に被覆側ケース24を固定側ケース23に取り付ける際に規制片51を撓み変形させて固定側ケース23の突出片33の内側に入り込ませる。すると、係止突部61は固定側ケース23と被覆側ケース24とが正規の閉蓋状態とされるのに伴って係止孔33aに嵌まり込む(図17参照)。その後、係止孔33aから突出する部分を熱かしめするのであるが、本実施形態では、熱かしめ治具64の先端を係止突部61の突出面のほぼ中央部、つまり、切り込み部62の中心部に押し付ける(図18参照)。そして、熱かしめ治具64の先端を切り込み部62内に割り込ませると、分割された各突片63は開かれるようにして押し潰され、係止孔33aの開口周縁に均一に広がってかしめ状態とされる。さらに、その後、被覆側ケース24の切欠部35と固定側ケース23の突出片33との整合面においてこの熱かしめ部分の一部を覆うようにして封印紙65を貼り付ける(図19参照)。
【0023】
ところで、本実施形態のように係止突部に切り込みを設けず、単に棒軸状に形成したものでは、熱を加えながら係止突部を押し潰しても、押し潰し方向等、作業上のばらつきによって係止孔周りに均一幅をもって潰れ変形させるのは容易でない。結果的に、係止孔周りの一方に偏った状態でかしめがなされることが多い。その点、本実施形態のように、係止突部61に切り込みを設けたものでは、熱かしめ治具64による押し潰し操作がなされた場合に、4つの突片63がそれぞれ放射方向に倒されながら押し潰し作用を受けるため、かしめ部分の偏在化が避けられ係止孔33a周りのかしめが均一になる。したがって、本実施形態のものは、係止突部61を上記のような単なる棒軸状に形成したものに比較すれば、熱かしめがより確実なものとなる。
【0036】
[その他の実施形態]
なお、本発明は種々の変更が可能であり、次のような変形例も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記参考構造では、引っ掛け孔32と引っ掛け片38との係合によりヒンジを構成していたが、そのようなヒンジを構成せずに被覆側ケースの四隅を固定側ケースにねじ止めするものであってもよい。
【0037】
(2) 上記実施形態のように、必ずしも規制片51,71,91は閉鎖板40から一体に形成される必要はなく、それ自体単独で形成されたものであってもよい。この場合には、適当な手段によってケースの内面に固定できるようにすることが必要となる。例えば、そのようにして樹脂部材を固定側ケースから延出させ被覆側ケースの外面において熱かしめするようにしてもよい。
【0038】
(3) さらには、固定側・被覆側のいずれのケースにも小孔を設け、その小孔間に樹脂部材を掛け渡し、かつ樹脂部材の両端部を両小孔を介してそれぞれケースの外面で熱かしめするようにしてもよい
【0039】
(4) 上記参考構造における係止突部51aの下端部をテーパ状に切り欠き、突出片33の先端を乗り越える際にこのテーパ面を係合させながら行ってもよい。これにより、円滑に係止突部が係止孔に案内され、もって封印作業が容易とされる。
【0040】
(5) 上記実施形態では、係止突部61に十字状の切り込み部62が形成されていたが、縦方向或いは横方向に係止突部を2分割するような切り込みや、係止突部を適当な角度毎に等分割するような切り込みであってもよく、要するに切り込みによって分割される分割片(実施形態中、突片)が均一に押し開かれるようなものであればよい。
【0041】
(6) また、各突片が寄せ集められている中心部にこれらによって形成される円錐状のテーパ面を設定し、熱かしめ治具の先端を導入し易くしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 参考構造の全体を示す斜視図である。
【図2】 参考構造における固定側ケースを示す斜視図である。
【図3】 参考構造における被覆側ケースと閉鎖板を示す分解斜視図である。
【図4】 参考構造における被覆側ケースを裏返して示す斜視図である。
【図5】 参考構造における被覆側ケースに閉鎖板を取り付けた状態を示す断面図である。
【図6】 参考構造における固定側ケースの引っ掛け孔に被覆側ケースの引っ掛け片を係合させた状態を示す断面図である。
【図7】 参考構造における回路基板を収納した状態を示す断面図である。
【図8】 参考構造における回路基板を収納した状態を示す斜視図である。
【図9】 参考構造における遊技盤の裏面を示す後面図である。
【図10】 参考構造におけるパチンコ機の正面を示す正面図である。
【図11】 参考構造における規制片を示す部分拡大側面図である。
【図12】 参考構造における封印過程(規制片を湾曲させた状態)を示す部分拡大断面図である。
【図13】 参考構造における封印過程(規制片の先端が突出片の内側に入り込む状態)を示す部分拡大断面図である。
【図14】 参考構造における封印過程(封印された状態)を示す部分拡大断面図である。
【図15】 参考構造における封印紙を貼り付けた状態を示す部分拡大側面図である。
【図16】 実施形態における係止突部を示す部分拡大斜視図である。
【図17】 同実施形態における係止突部の嵌合状態を示す部分拡大側面図である。
【図18】 同実施形態における熱かしめ状態を示す部分拡大断面図である。
【図19】 同実施形態における封印紙を貼り付けた状態を示す部分拡大側面図である。
【符号の説明】
21…基板収納ボックス
22…回路基板
23…固定側ケース
24…被覆側ケース
33a…係止孔(開口部)
51…規制片
51a,61…係止突部(端部)
Claims (1)
- 遊技動作を制御する回路基板を固定するための固定側ケースと、この固定側ケースと整合する被覆側ケースとによって、これら両ケースの内部に前記回路基板を封印して収納させるための構造であって、
前記固定側ケースは金属製であってその側縁部に突出片が上向きに折り曲げ形成されると共に前記被覆側ケースの側縁部には前記突出片の内側に宛がわれる樹脂製の規制片が下向きに延出形成され、前記突出片には係止孔が形成されると共に前記規制片には前記係止孔に嵌合して先端が前記突出片の外面から僅かに突出する寸法であってかつ突出面に切り込み部が形成された係止突部が突設され、その係止突部を前記係止孔に嵌合させた状態で前記係止突部の前記切り込み部に熱かしめ治具を割り込ませることにより前記係止突部が前記突出片に熱かしめされ、さらにこの熱かしめ部分を封印紙で覆って両ケースの封印がなされていることを特徴とするパチンコ機における基板収納ボックスの封印構造。
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