JP6594112B2 - 鍵盤楽器の鍵 - Google Patents
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Description
要因としては、例えば、材料のバラツキや温度変化によって錘の弾性力が弱くなってしまうこと、グリス等が孔部に付着することによって錘が孔部内で滑りやすくなってしまっていること、錘の成形不良によりヒダ部の形状に異常があること、演奏時に鍵がピアノ本体に繰り返し衝突すること等が挙げられる。
部を前記孔部の内部で引っ掛けることができる大きさに形成されている。
次に、請求項2に記載したように、前記抜止部は、前記錘部を前記孔部に挿入する挿入方向に対して垂直な断面形状が、三角形状に形成されていてもよい。抜止部の形状は特にこれに限定されるわけではないが、三角形状にした場合、他の形状、例えば四角形状に比べて弾性変形しやすいため、切込を通り抜けやすい。
したがって、本発明の鍵盤楽器の鍵は、錘本体部だけが弾性変形する場合に比べて、スムーズに孔部内に押し込むことができる。
次に、鍵盤楽器の鍵の錘部は、請求項4に記載したように、前記錘部は、前記抜止部が設けられた対向面が、前記抜止部よりも幅広に形成され、前記引掛部は、前記切込が前記抜止部よりも狭い幅で形成され、前記錘部は、前記孔部に挿入されると、前記切込が設けられていない前記延伸方向の先端部分が、当接して前記開口に嵌るようにしてもよい。
したがって、本発明の鍵盤楽器の鍵によれば、錘部は、一層、孔部から抜けにくくなる。
本実施形の電子ピアノの鍵1は、鍵本体部3と、錘部5とを備えている。
錘部5について、図1を用いて説明する。
錘本体部50は、前後方向(矢印ロ)に最も幅広で、上下方向(矢印イ)に次いで幅広で、左右方向(矢印ハ)の幅が最も狭い直方体状に形成されている。尚、例えば、前後方向は、演奏者から電子ピアノを正面に見る方向に沿った方向であり、左右方向は、鍵1の並び方向に沿った方向であり、上下方向は、重力方向に沿った方向である。
各ヒダ部52は、前後方向ロに沿った線状に形成されている。またこれらヒダ部52は、全体の断面形状(各ヒダ部52の長手方向(図1中の矢印ロの方向)に垂直な断面形状)が鋸の刃状となるように、各ヒダ部52は、その断面形状が直角三角形状に形成されている。
また、錘本体部50は、錘5の後述する孔部30(図2参照)への押込方向(図1中の矢印イの方向)に沿った側面のうち、前後方向(矢印ロ)に垂直な前方側の側面(対向面55)上に、抜止部56が設けられている。
尚、対向面55は、抜止部56よりも幅広に形成されている。
鍵本体部3には、上述した錘部5を取り付けるための孔部30をはじめとする、リブ39で区切られた複数の孔部が形成されている。これら孔部は、演奏者が演奏の際に触れる側を表側とした場合に、裏側に向かって開口するものである。鍵本体部3の重心は、その長手方向の中央部分に位置し、孔部30は、この重心よりも演奏者側に設けられている。
この引掛部32に設けられた切込34は、抜止部56よりも幅が狭い切込である。
錘部5を鍵本体部3へ取り付ける場合、まず、鍵1の静荷重が適用される音の段階に応じて鍵本体部3の先端から23mmの位置で、静荷重が45g〜80gとなるように適当な大きさに錘部5を切断する。
また、錘部5は、孔部30内に収められると、ヒダ部52が孔部30内で突っ張るので、抜け止めされる。
その他の実施形態について説明する。
(2)上記実施形態では、錘部5を構成する材料としてゴムを例示したが、これに限定されるものではなく、例えば熱可塑性エラストマーなどの軟質樹脂を用いてもよいし、弾性材料であればどのようなものを用いてもよい。また、上記実施形態ではゴム中に金属粉を混入したが金属粉に限られるものではなく、一切混入しなくてもよい。
ものではない。例えば電子オルガン、シンセサイザーなどでもよい。
(5)上記実施形態で説明した錘部5は、押出成形によって製造し、押出成形時に適当な大きさに切断してもよいし、各鍵本体部3に取り付ける直前に適当な大きさに切断してもよい。また、はじめから切断する必要のない大きさに成形されていてもよい。
34… 切込 39… リブ 50… 錘本体部 52… ヒダ部 54… 両面テープ
56… 抜止部
Claims (4)
- 演奏者が演奏の際に触れる側を表側とした場合に、裏側に向かって開口する孔部を有する鍵本体部と、
前記孔部の開口の縁部から延伸されて前記開口の一部を塞ぐとともに、延伸方向の先端部分に切込が形成された引掛部と、
弾性変形可能な材料で形成され、前記引掛部によって一部が塞がれた前記開口を介して前記孔部に押し込まれて抜け止めされる錘部と、
前記錘部に設けられ、前記錘部が前記孔部の内部に挿入されているとき、前記引掛部に引っ掛かって抜止する抜止部と、
を備え、
前記引掛部は、
前記錘部が前記孔部内に収納されたとき、前記錘部が前記抜止部によって前記引掛部に引っ掛かる点と、前記錘部が前記引掛部に引っ掛かかる点を回転中心とした場合に、前記錘部が前記孔部の壁面に当接する点の少なくとも2点で、前記錘部を前記孔部の内部で引っ掛けること特徴とする鍵盤楽器の鍵。 - 請求項1に記載の鍵盤楽器の鍵であって、
前記抜止部は、前記錘部を前記孔部に挿入する挿入方向に対して垂直な断面形状が、三角形状に形成されていることを特徴とする鍵盤楽器の鍵。 - 請求項1又は請求項2に記載の鍵盤楽器の鍵であって、
前記錘部は、
錘本体部と、
前記錘本体部が前記孔部の内部で回ろうとする場合に回転面に沿った面上に設けられ、前記錘部を前記孔部に押し込む方向に沿って並んだ複数のヒダ部と
を備えることを特徴とする鍵盤楽器の鍵。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の鍵盤楽器の鍵であって、
前記錘部は、
前記抜止部が設けられた対向面が、前記抜止部よりも幅広に形成され、
前記引掛部は、
前記切込が前記抜止部よりも狭い幅で形成されることを特徴とする鍵盤楽器の鍵。
Priority Applications (4)
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Applications Claiming Priority (1)
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JP2015169459A JP6594112B2 (ja) | 2015-08-28 | 2015-08-28 | 鍵盤楽器の鍵 |
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