JP6736059B2 - 棒体抜止機構 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送器具を構成する器具構成板に形成されかつ器具構成板と平行に延びた棒挿入孔に棒体を案内する挿入案内溝に備えられ、棒体を棒挿入孔に抜け止めする棒体抜止機構に関する。
従来、この種の棒体抜止機構として、棒挿入孔に棒体を挿入した後、挿入案内溝の端部開口を蓋によって閉塞し、棒体を抜け止めするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−016783号公報(段落[0015]、図7)
上述した従来の棒体抜止機構においては、棒体を棒挿入孔内へ挿入する工程とは別に、挿入案内溝に蓋を装着する工程が必要であり、器具構成板の組み立ての作業効率が悪いという欠点があった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、器具構成板の組み立ての作業効率を向上することが可能な棒体抜止機構の提供を目的とする。
上記目的を達成するためになされた請求項1の発明は、搬送器具を構成する器具構成板に形成されかつ前記器具構成板と平行に延びた棒挿入孔に棒体を案内する挿入案内溝に備えられ、前記棒体を前記棒挿入孔に抜け止めする棒体抜止機構において、前記挿入案内溝のうち前記棒挿入孔の延長上の棒干渉領域内に位置して前記棒体を前記棒挿入孔に抜け止めする干渉突部と、前記干渉突部を支持し、その干渉突部が前記棒干渉領域外へと移動できるように弾性変形する可撓部と、前記干渉突部のうち前記挿入案内溝の溝開口に臨む位置に形成されて、前記挿入案内溝の溝開口から前記棒体が挿入されたときに前記棒体からの押圧力を受け止めて前記可撓部を弾性変形させる方向に向かわせる挿入許容面と、前記干渉突部のうち前記棒挿入孔と反対側に形成されて、前記挿入案内溝の端部開口から前記棒体が挿入されることを禁止する挿入禁止面とを有する棒体抜止機構である。
請求項2の発明は、前記干渉突部に形成され、前記可撓部の弾発力によって前記棒体の側面に押し付けられて、前記棒体の前記挿入案内溝外への離脱を規制する離脱規制面を有する請求項1に記載の棒体抜止機構である。
請求項3の発明は、前記離脱規制面は、前記挿入案内溝を幅方向で二等分する中心面に対して傾斜しかつ前記挿入案内溝の底部側を向いている請求項2に記載の棒体抜止機構である。
請求項4の発明は、前記可撓部は、前記棒挿入孔の軸方向と直交する架空の直交面に沿って弾性変形可能となっている請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の棒体抜止機構である。
請求項5の発明は、溝形構造をなし、内側が前記挿入案内溝となった溝形壁を備え、前記溝形壁の溝開口の一開口縁から溝の底部側に延びたスリットによって前記溝形壁の一部が片持ち梁状に切り離されて前記可撓部が構成され、前記干渉突部は、前記溝開口の一開口縁から突出している請求項4に記載の棒体抜止機構である。
[請求項1の発明]
請求項1の棒体抜止機構では、挿入案内溝の溝開口から棒体が挿入されると、挿入許容面が棒体からの押圧力を受け止めて可撓部を弾性変形させて、干渉突部を棒干渉領域外へと移動させ、棒体が挿入案内溝内に受容される。そして、棒体が棒挿入孔内に挿入されると、可撓部が弾性復帰して、棒体が干渉突部により抜け止めされる。このように、本発明では、干渉突部を有する可撓部の弾性変形及び弾性復帰により、棒体の挿入、抜け止めが可能となるので、挿入案内溝に蓋を装着する工程が不要となり、器具構成板の組み立ての作業効率を向上することができる。
また、本発明では、干渉突部の挿入禁止面により、挿入案内溝の端部開口からの棒体の挿入が禁止されるので、自ずと棒体が挿入案内溝の溝開口から挿入されることになり、器具構成板における挿入案内溝の端部開口縁の破損が抑制される。
[請求項2の発明]
請求項2の発明によれば、干渉突部の離脱規制面により棒体の挿入案内溝外への離脱が規制されるので、棒体の挿入作業をスムーズに行うことができる。
[請求項3の発明]
請求項2の棒体抜止機構は、例えば、可撓部を2つ設け、2つの離脱規制面により棒体を幅方向の両方から挟む構成としてもよいし、請求項3の発明のように、挿入案内溝の底部側を向いた離脱規制面を設け、挿入案内溝の底部と離脱規制面との間に棒体を挟む構成としてもよい。この場合、可撓部が1つあればよいので、挿入案内溝の構造を簡易にすることができる。
[請求項4の発明]
請求項4の発明では、可撓部が、棒挿入孔の軸方向と直交する架空の直交面に沿って弾性変形可能となっているので、可撓部が、干渉突部と棒体の端面との平行を保ったまま弾性変形可能となる。これにより、僅かなら、可撓部が塑性変形し、干渉突部が棒干渉領域から離れる方向にずれたとしても、棒体を抜け止めすることができる。
[請求項5の発明]
請求項5では、可撓部が溝形壁の一部がスリットによって片持ち梁状に切り離されることで弾性変形可能になる。
本発明の一実施形態に係るかご車の斜視図 台盤の平面斜視図 台盤の裏面斜視図 (A)パイプ挿入孔の右側端部周辺の拡大斜視図、(B)パイプ挿入孔の左側端部周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大側面図 挿入案内溝周辺の拡大側面図 挿入案内溝周辺の拡大側面図 挿入案内溝周辺の拡大側面図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 挿入案内溝周辺の拡大裏面図 挿入案内溝周辺の拡大斜視図 変形例に係る台車の斜視図 変形例に係る容器の斜視図 変形例に係る挿入案内溝周辺の拡大斜視図 (A)変形例に係る挿入案内溝周辺の拡大側断面図、(B)変形例に係る挿入案内溝周辺の拡大側断面図
以下、本発明の一実施形態を図1〜図16に基づいて説明する。図1には、本発明の「棒体抜止機構」を適用したかご車10(本発明の「搬送器具」に相当する)の全体が示されている。かご車10は、下部にキャスター12を備え、「コ」の字状に並べられた3つの側壁13A,13B,13Cのフレーム13F上に台盤11(本発明の「器具構成板」に相当する)が載置されてなる。以降、台盤11のうち13A,13B,13Cが配されていない側(図1における手前側)をかご車10の「前方」とし、前から見た左右(図1における左右)をかご車10の「左右」とする。
図2に示される台盤11は合成樹脂の射出成形品であって、その平面形状は、左右方向が長手方向となった長方形状をなしている。図2及び図3に示すように、台盤11は、全体が長方形状をなした網目模様の上壁15と、上壁15の外縁から垂下した外枠壁16と、その内側から垂下した内枠壁17と、を有している。
上壁15のうち外枠壁16と内枠壁17との間の外枠部15Aは、長方形状や正方形状の孔15Hが上壁15の外縁に沿って並ぶように形成された縞状になっている。また、上壁15のうち内枠壁17の内側の枠内部15Bには、正方形状の孔15Hが斜めに並べて複数形成され、枠内部15Bの略全体が斜め格子状になっている。なお、台盤11の上壁15における枠内部15Bのうち台盤11の前側に位置する前側部15Cは、複数の長方形状の孔15Hからなる列が内枠壁17に沿って2列並んだ平行格子状になっている。この前側部15Cのうち左右方向の中央部は、孔15Hが設けられておらず、平板状になっている。また、図3に示すように、上壁15の下面には、全体的に、外枠部15Aの縞状及び枠内部15Bの斜め格子状に対応した補強リブ18が張り巡らされている。
また、台盤11の後側側辺には、両端寄り位置に、後ろ側の側壁13B(図1参照)と連結するヒンジ部19が設けられていて、台盤11を後ろ側の側壁13Bに向けて回動することが可能となっている。また、右側の側壁13Cと後ろ側の側壁13Bとは回動可能に連結されていて、台盤11を後ろ側の側壁13Bへ跳ね上げた状態で、右側の側壁13Cを後ろ側の側壁13Bに向けて回動することが可能になっている。
さて、本実施形態の台盤11には、図2及び図3に示すように、左右方向に延びたパイプ挿入孔20(本発明の「棒挿入孔」に相当する)が3本形成されていて、円筒状の補強パイプ50(本発明の「棒体」に相当する)がそれぞれ挿入されている。詳細には、パイプ挿入孔20は、台盤11のうち上壁15の前側部15Cと隣接する位置と、前側部15Cと台盤11の後側側辺との間を前後方向で略三等分する2か所と、の計3か所に形成されている。これらパイプ挿入孔20は、内枠壁17における左右方向で対向する内対向壁17A,17Bのうちの右側の内対向壁17Bから、外枠壁16における左右方向で対向する外対向壁16A,16Bのうち左側の外対向壁16Aまで延びていて台盤11の前後方向で対向し、左右の内対向壁17A,17B間を接続する1対の孔構成側壁21,21と、1対の孔構成側壁21,21の上端部を連絡する孔天井壁22と、下端部を連絡する孔底壁25と、により区画されている。
図2〜4に示すように、孔天井壁22と孔底壁25とは、台盤11の左右方向に沿って交互にずれて配されている。孔天井壁22は平面状をなし、その両端部に補強パイプ50に対応した円弧状の下縁を有するリブ23が設けられている。一方、孔底壁25は、補強パイプ50に対応して湾曲していて、下方に1対の孔構成側壁21,21の下端と同位置まで延びたリブ26を有している。
また、図4(B)に示すように、パイプ挿入孔20の左側端部は、左側の外対向壁16Aの閉塞部16Hにより閉塞されている。この閉塞部16Hには、台盤11の板厚方向に延びた突条16Tが設けられていて、突き当てられた補強パイプ50が当接するようになっている。この突条16Tにより閉塞部16Hが破損することが抑制される。なお、内枠壁17の左側の内対向壁17Aには、パイプ挿入孔20を左側の外対向壁16Aまで延長するための円孔17Eが設けられている。また、左側の外対向壁16Aと内対向壁17Aとの間には、1対の孔構成側壁21,21の延長上に延長リブ18Eが差し渡されている。
図5に示すように、右側の内対向壁17Bと右側の外対向壁16Bとのうちパイプ挿入孔20の延長線上部分は開放されていて、これにより、パイプ挿入孔20の右側端部が開放されている。なお、1対の孔構成側壁21,21の間には、右側の内対向壁17Bから板厚1〜2枚分内側にずれた位置に、1対の孔構成側壁21,21の下端部間を連絡する連絡リブ27が設けられている。この連絡リブ27の上縁は、補強パイプ50に対応して湾曲している。
右側の内対向壁17Bと右側の外対向壁16Bとの間には、断面U字状の溝形壁31が設けられている。溝形壁31は、前側の孔構成側壁21と面一に延びた前側壁31Aと、後側の孔構成側壁21と面一に延びた後側壁31Cと、前側壁31Aと後側壁31Cとの上端同士を上方へ湾曲しながら連絡する底壁31Bと、を有している。この溝形壁31の内側に、パイプ挿入孔20の延長線上に配され、下方へ解放した本発明の挿入案内溝30が構成されている。補強パイプ50は、この挿入案内溝30によってパイプ挿入孔20内に案内される。なお、溝形壁31の端面は右側の外対向壁16Bの外面と面一になっている。また、前側壁31Aの上端から延長するように補強リブ18が上壁15まで延びている。
図5に示すように、溝形壁31の前側壁31Aは、右側の外対向壁16Bと接続されている一方、溝形壁31の後側壁31Cは、右側の外対向壁16Bのうち後側壁31Cの後側に形成された切欠部16Kにより右側の外対向壁16Bと切り離されていて、右側の外対向壁16Bにおける切欠部16Kの後側端部と右側の内対向壁17Bとの間を連絡する連絡リブ28と、溝形壁31の後側壁31C及び底壁31Bの後側部分と、の間には、隙間29が配されている。また、溝形壁31における底壁31Bの上端部(溝底部)は上壁15と一体となっている。
図5〜7に示すように、溝形壁31には、右側の内対向壁17B側端部に、溝開口30Mの一開口縁に相当する後側壁31Cの下端部から底壁31Bの上端部寄り位置までに亘って延びたスリット32が形成されている。このスリット32によって溝形壁31のうちスリット32の外側部分が片持ち梁状の可撓部33となり、パイプ挿入孔20の軸方向と直交する架空の直交面内で、かつ、隙間29内で弾性変形可能になる。
ここで、図7及び図8に示すように、可撓部33には、後側壁31Cの右端部に、前側壁31A側へ突出した干渉突部35が設けられている。干渉突部35は、断面異形で左右方向に僅かに延びた柱体であり、挿入案内溝30のうちパイプ挿入孔20の延長上のパイプ干渉領域30A(本発明の「棒干渉領域」に相当する)内に進入している。以降、この干渉突部35及び可撓部33について詳細を説明する。なお、これら干渉突部35及び可撓部33が本発明の「棒体抜止機構」に相当する。
干渉突部35は、後側壁31Cの下端から前側壁31A側へ水平に延びた下端面35Aと、下端面35Aの端部から前側壁31A側へ斜め上方へ傾斜しながら後側壁31Cの長さの1/4程の高さまで延び、挿入案内溝30の溝開口30M側を向いた外向面35B(本発明の「挿入許容面」に相当する)と、外向面35Bの上端部から後側壁31Cの上端部まで延び、挿入案内溝30を幅方向に二等分する中心面に対して傾斜しかつ挿入案内溝30の底部側(溝形壁31の底壁31B側)を向いた内向面35C(本発明の「離脱規制面」に相当する)と、下端面35Aと外向面35Bと内向面35Cとの左側端部を連絡し、パイプ挿入孔20側を向き、かつ、パイプ挿入孔20の軸方向と直交する孔側面35Dと、孔側面35Dと反対側に形成され、孔側面35Dと平行な外面35E(本発明の「挿入禁止面」に相当する)と、を有している。この干渉突部35は、孔側面35Dがパイプ挿入孔20内に挿入された補強パイプ50の端面と当接することにより、補強パイプ50をパイプ挿入孔20内に抜け止めする。
上述したように、可撓部33は、パイプ挿入孔20の軸方向と直交する架空の直交面内で弾性変形可能になっている。そして、図9及び図10に示すように、干渉突部35のうち外向面35Bに補強パイプ50が宛がわれて押し込まれると、外向面35Bが補強パイプ50からの押圧力を受け止めて、干渉突部35がパイプ干渉領域30A外へ押し出されるように可撓部33が弾性変形する。また、図11に示すように、補強パイプ50が挿入案内溝30内へ受容された状態では、干渉突部35の内向面35Cが、可撓部33の弾発力によって補強パイプ50の側面に押し付けられ、補強パイプ50を挿入案内溝30の底部側(溝形壁31の底壁31B側)へ押し付ける。
補強パイプ50は、以下のようにして台盤11へ取り付けられる。まず、図12及び図9に示すように、台盤11を裏返した状態で、補強パイプ50の先端部を挿入案内溝30に溝開口30M側から近づけ、干渉突部35の外向面35Bに宛がう。この状態で補強パイプ50を挿入案内溝30の底部に向けて押し込むと、図10に示すように、外向面35Bが補強パイプ50の押圧力を受け止めて、可撓部33が連絡リブ28側へ撓み、干渉突部35がパイプ干渉領域30A外へと移動して、図13及び図11に示すように、補強パイプ50が挿入案内溝30内に受容される。このとき、補強パイプ50は、干渉突部35の内向面35Cにより挿入案内溝30の底部側(溝形壁31の底壁31B側)へ押し付けられ、挿入案内溝30外へ離脱することが規制される。
次に、補強パイプ50が挿入案内溝30の底部側(溝形壁31の底壁31B側)へ押し付けられた状態で、補強パイプ50をパイプ挿入孔20内に挿入する。そして、補強パイプ50全体が干渉突部35を通り過ぎると、可撓部33が弾性復帰して、図14〜16及び図8に示すように、干渉突部35がパイプ干渉領域30Aへ戻り、補強パイプ50がパイプ挿入孔20内に抜け止めされる。このとき、図16に示すように、溝形壁31のスリット32から補強パイプ50を視認可能となっている。
なお、補強パイプ50を台盤11から取り外す際は、可撓部33の干渉突部35を手で押し退けてその内側に補強パイプ50を入り込ませ、そのまま補強パイプ50を手前側に引く抜くことで取り外される。また、補強パイプ50の先端部が右側の内対向壁17Bを抜けたところで、補強パイプ50を干渉突部35側(溝開口30M側)に押し込んで可撓部33を弾性変形させて、取り外してもよい。
本実施形態の構成は以上である。次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態のかご車10では、上述したように、台盤11へ補強パイプ50を取り付ける際に、干渉突部35を有する可撓部33を弾性変形させることにより補強パイプ50の挿入を可能とすると共に、可撓部33が弾性復帰することで補強パイプ50の抜け止めが可能となるので、従来必要であった挿入案内溝30に蓋を装着する工程が不要となり、台盤11への補強パイプ50の取り付け作業の効率を向上することができる。
また、干渉突部35に外向面35Bが設けられているので、補強パイプ50を押し込むことで可撓部33を容易に弾性変形させることができる。さらに、干渉突部35に内向面35Cが設けられていて、挿入案内溝30に受容された補強パイプ50が挿入案内溝30外へ離脱することが規制されるので、補強パイプ50のパイプ挿入孔20への挿入作業をスムーズに行うことができる。
また、可撓部33が、パイプ挿入孔20の軸方向と直交する架空の直交面内で弾性変形するので、干渉突部35と補強パイプ50の端面との平行を保ったまま可撓部33が弾性変形する。これにより、僅かなら、可撓部33が塑性変形して干渉突部35がパイプ干渉領域30Aから離れる方向にずれたとしても、補強パイプ50を抜け止めすることができる。
さらに、干渉突部35の外面35Eが可撓部33が弾性変形する架空の平面内で延びているので、この外面35Eが押圧力を受けても、可撓部33は弾性変形せず、干渉突部35がパイプ干渉領域30Aから退避しない。これにより、挿入案内溝30の端部開口30L(図5参照)からの補強パイプ50の挿入が禁止されるので、自ずと補強パイプ50が挿入案内溝30の溝開口30Mから挿入されることになり、台盤11における挿入案内溝30の端部開口30L縁の破損が抑制される。
また、可撓部33を構成するためのスリット32を、パイプ挿入孔20内の補強パイプ50を視認可能とする覘き窓として兼用することができる。この効果は、台盤11を桟構造ではなく孔15Hの少ない構造としたときに特に発揮される。
また、上述したように、本実施形態のかご車10では、台盤11を後ろ側の側壁13Bへ跳ね上げた状態で、右側の側壁13Cを後ろ側の側壁13Bに向けて回動し、かご車10全体をL字状に折りたたむことが可能となっている。このL字状に折りたたまれたかご車10同士を重ねる際、L字の角部同士を合わせるようにして重ねることが考えられる。このとき、台盤11の左側側辺が、別のかご車10の左側の側壁13Aに勢いよくぶつかることが懸念されるが、本実施形態では、挿入案内溝30が台盤11の右側側辺部に配置されているため、挿入案内溝30と別のかご車10との衝突が抑制され、挿入案内溝30の破損が防止される。これにより、補強パイプ50が安定してパイプ挿入孔20内に抜け止めされる。
[他の実施形態]
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に説明するような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施することができる。
(1)上記実施形態では、本発明の「棒体抜止機構」がかご車10の台盤11に適用されていたが、図17に示すように、台車90の荷台91に適用してもよいし、図18に示すように、容器100の底壁101、側壁102や、パレットに適用してもよい。
(2)上記実施形態では、溝形壁31に可撓部33が1つのみ設けられていたが、図19に示すように、スリット32を2本形成し、可撓部33を2つ設けた構成であってもよい。この場合、干渉突部35の内向面35Cを、挿入案内溝30内に補強パイプ50が受容されたときに、挿入案内溝30の底部側(溝形壁31の底壁31B側)へ対向する構成ではなく、補強パイプ50を幅方向で挟むように互いに対向する構成としてもよい。
(3)上記実施形態では、可撓部33がパイプ挿入孔20の軸方向と直交する架空の直交面内で弾性変形する構成であったが、パイプ挿入孔20の軸方向と平行な平行面内で弾性変形する構成であってもよい。例えば、図20(A)に示すように、溝形壁31の後側壁31Cと底壁31Bとの間に、パイプ挿入孔20の軸方向に延びたスリット32を設け、後側壁31Cを右側の内対向壁17Bから突出して水平方向に弾性変形可能な可撓部33としてもよいし、図20(B)に示すように、溝形壁31の底壁31Bの一部(又は全部)をパイプ挿入孔20の軸方向に延びたスリット32,32により切り離し、右側の内対向壁17Bから突出して板厚方向に弾性変形可能な可撓部33としてもよい。
(4)上記実施形態では、干渉突部35の外面35Eがパイプ挿入孔20の軸方向と直交していたが、僅かに傾斜していてもよい。
(5)上記実施形態では、挿入案内溝30がパイプ挿入孔20の一端側にのみ設けられていたが、パイプ挿入孔20の一端側と他端側との両方に設けられていてもよい。
(6)上記実施形態では、可撓部33が溝形壁31の外側端部に設けられていたが、スリット32を並行に2本設ける等して、溝形壁31の軸方向の中央部又は内側端部に設けてもよい。
(7)上記実施形態では、干渉突部35が可撓部33に一体に形成されていたが、干渉突部35と可撓部33とを別体としてもよい。
10 かご車(搬送器具)
11 台盤(器具構成板)
13A,13B,13C 側壁
20 パイプ挿入孔(棒挿入孔)
21 孔構成側壁
30 挿入案内溝
30A パイプ干渉領域(棒干渉領域)
31 溝形壁
32 スリット
33 可撓部
35 干渉突部
35A 下端面
35B 外向面(挿入許容面)
35C 内向面(離脱規制面)
35D 孔側面
35E 外面(挿入禁止面)
50 補強パイプ(棒体)

Claims (5)

  1. 搬送器具を構成する器具構成板に形成されかつ前記器具構成板と平行に延びた棒挿入孔に棒体を案内する挿入案内溝に備えられ、前記棒体を前記棒挿入孔に抜け止めする棒体抜止機構において、
    前記挿入案内溝のうち前記棒挿入孔の延長上の棒干渉領域内に位置して前記棒体を前記棒挿入孔に抜け止めする干渉突部と、
    前記干渉突部を支持し、その干渉突部が前記棒干渉領域外へと移動できるように弾性変形する可撓部と、
    前記干渉突部のうち前記挿入案内溝の溝開口に臨む位置に形成されて、前記挿入案内溝の溝開口から前記棒体が挿入されたときに前記棒体からの押圧力を受け止めて前記可撓部を弾性変形させる方向に向かわせる挿入許容面と、
    前記干渉突部のうち前記棒挿入孔と反対側に形成されて、前記挿入案内溝の端部開口から前記棒体が挿入されることを禁止する挿入禁止面とを有する棒体抜止機構。
  2. 前記干渉突部に形成され、前記可撓部の弾発力によって前記棒体の側面に押し付けられて、前記棒体の前記挿入案内溝外への離脱を規制する離脱規制面を有する請求項1に記載の棒体抜止機構。
  3. 前記離脱規制面は、前記挿入案内溝を幅方向で二等分する中心面に対して傾斜しかつ前記挿入案内溝の底部側を向いている請求項2に記載の棒体抜止機構。
  4. 前記可撓部が、前記棒挿入孔の軸方向と直交する架空の直交面に沿って弾性変形可能となっている請求項1乃至3の何れか1の請求項に記載の棒体抜止機構。
  5. 溝形構造をなし、内側が前記挿入案内溝となった溝形壁を備え、
    前記溝形壁の溝開口の一開口縁から溝の底部側に延びたスリットによって前記溝形壁の一部が片持ち梁状に切り離されて前記可撓部が構成され、
    前記干渉突部は、前記溝開口の一開口縁から突出している請求項4に記載の棒体抜止機構。
JP2016192642A 2016-09-30 2016-09-30 棒体抜止機構 Active JP6736059B2 (ja)

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