JP4054443B2 - 落石防止装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、落石が発生し易い道路や軌道沿いなどの傾斜面に設ける落石防止装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、例えば実用新案登録第 2550975号公報に提案されているように、立木および多数の浮き石が点在する傾斜面の上に、端を支持アンカーにより固定された複数のワイヤロープを立木の間を縫いながら浮き石の上を通る状態に縦横に張設し、これらワイヤロープの交差部をクロスクリップで締結し、かつこれらワイヤロープを傾斜面に打ち込んだアンカーによりその傾斜面の起伏に沿う状態に係止してなる落石防止装置が提案されている。
【0003】
そして、上記落石防止装置によれば、浮き石の初期始動を抑えて落石の発生を確実に防止することができるとともに、立木の伐採を要することがないから、施工が簡易でかつ傾斜面を自然な状態に保て、環境破壊や美観の低下を招くことがないとされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記落石防止装置は、これまでの落石防止装置において普通に使用されてきた金網を使用しないことにより、上述の如く立木を伐採せずに施工できることから、自然環境が保全される利点を有するものの、傾斜面における立木の間隔及び浮き石の形、高さ、大きさは様々であるため、ワイヤロープの交差部に取付けるアンカーを必ずしも的確な場所に打ち込むことができ難く、縦横に張設したワイヤロープだけでは浮き石を確実に固定し落石を防止することは難しい。
【0005】
そこで、本発明は、上記の事情に着目してなしたものであって、その目的は、傾斜面における立木を伐採せず極力自然環境を保全した状態で浮き石を確実に固定し落石を防止し得る落石防止装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明に係る落石防止装置(請求項1)は、立木や浮き石が点在する傾斜面の上に、端を支持アンカーにより固定された複数の第1のワイヤロープを立木の間を縫いながら浮き石の上を通る状態に縦横に張設するとともに、これら第1のワイヤロープの交差部をクロスクリップで締結して、第1のワイヤロープを前記傾斜面の起伏に沿う状態に係止してなる落石防止装置において、更に、落石の危険のある浮き石を対象に第2のワイヤロープを縦横に、且つその端を第1のワイヤロープにクロスクリップで締結して個々に固定してなるものである。このように構成すると、落石の危険のある浮き石を対象に第2のワイヤロープで個々に固定するので、第2のワイヤロープを押さえ効果の得られる位置に張設でき、傾斜面における浮き石を確実に固定し落石を防止することができる。また、第1のワイヤロープの施工が傾斜面における立木の間隔及び浮き石の形、高さ、大きさにそれほどとらわれることなく施工でき、従来にもまして施工がし易くなる上に、立木を伐採せず極力自然環境を保全した状態で施工できる。
【0010】
そして更に、上述した落石防止装置では、第1のワイヤロープの交差部が必要により傾斜面に打ち込んだアンカーにより固定されてあってもよく、このように構成することで、交差部の浮き上がりを防止できるとともに、第2のワイヤロープを浮き石に沿って張設することができ、安定した落石防止効果が期待できる。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、落石防止装置の平面図であって、aは第2のワイヤロープを1本掛けで固定する例、bは第2のワイヤロープを網掛けして固定する例である。図2は、図1aのX−X断面図である。
【0012】
図において1は例えば山間部における道路沿いの傾斜面で、この傾斜面1には様々な大きさの立木2や浮き石3が点在している。
【0013】
このような傾斜面1の上に、多数本の第1のワイヤロープ4が立木2の間を縫って縦横に張設され、これら第1のワイヤロープ4により浮き石3が押さえつけられている。そして更に、第1のワイヤロープ4による押さえつけでは不足で落石の危険のある浮き石3に対しては第2のワイヤロープ5が支持アンカー6に係止して張設されている。また、第1のワイヤロープ4のそれぞれの端は、傾斜面1に設けた支持アンカー7に係止されている。
【0014】
上記の如き落石防止装置では、第1のワイヤロープ4による押さえつけでは押さえつけが不十分となりそうで落石の危険のある浮き石3を対象に、第1のワイヤロープ4の施工前あるいは後に、第2のワイヤロープ5とその端の支持アンカー6とでそれら落石の危険のある浮き石3を個々に固定するので、傾斜面1における浮き石3を確実に固定し落石を防止することができる。また、第1のワイヤロープ4の施工が傾斜面1における立木2の間隔及び浮き石3の形、高さ、大きさにそれほどとらわれることなく施工でき、施工がし易い上に、立木を伐採せず極力自然環境を保全した状態で施工できる。
【0015】
なお、図において符号8は第1のワイヤロープ4の各交差部及び第1のワイヤロープ4と第2のワイヤロープ5との交差部を締着するためのクロスクリップであって、例えば図3に示すように基板9、Uボルト10、ナット11により構成され、このクロスクリップ8を設けることで、各交差部において各ワイヤロープ4,5同士のずれが確実に防止でき、より浮き石3を確実に固定し落石を防止することができる。
【0016】
図4は、本発明に係る実施形態の落石防止装置の平面図である。この例の落石防止装置は、上記図1に示す落石防止装置の第2のワイヤロープ5の端を支持アンカー6に係止して張設したことに代えて第1のワイヤロープ4にクロスクリップ8により締着して張設した構成とするもので、その他の構成は上記図1に示す落石防止装置と同じ構成のものである。
【0017】
上記の如き図2に示す構成の落石防止装置であっても、第1のワイヤロープ4による押さえつけでは押さえつけが不十分となりそうで落石の危険のある浮き石3を対象に、第1のワイヤロープ4の施工後に、第2のワイヤロープ5を第1のワイヤロープ4に締着して張設することでそれら落石の危険のある浮き石3を個々に固定できるので、傾斜面1における浮き石3を確実に固定し落石を防止することができる。また、第1のワイヤロープ4の施工が傾斜面1における立木2の間隔及び浮き石3の形、高さ、大きさにそれほどとらわれることなく施工でき、施工がし易い上に、立木を伐採せず極力自然環境を保全した状態で施工できる。
【0018】
図5は、本発明に係る別の実施形態の落石防止装置の斜視図である。この例の落石防止装置は、広範な傾斜面1の上に、多数本の第1のワイヤロープ4が立木2の間を縫って縦横に張設され、これら第1のワイヤロープ4により浮き石3が押さえつけられている。そして更に、第1のワイヤロープ4による押さえつけでは不足で落石の危険のある浮き石3に対して第2のワイヤロープ5が、ある浮き石3に対しては上記図1に示す落石防止装置と同様の構成で支持アンカー6に係止して張設され、またある浮き石3に対しては上記図4に示す落石防止装置と同様の構成で第1のワイヤロープ4にクロスクリップ8により締着して張設されている。
【0019】
このように広範な傾斜面1においては浮き石3の形態も様々であり、高さの高い浮き石3や重く大きな浮き石3の場合には上記図1a、bに示す落石防止装置の構成を、高さが低い浮き石3や第1のワイヤロープ4の網目より小さい浮き石3などは上記図4に示す落石防止装置の構成を、それぞれ適宜組み合わせた構成の落石防止装置とすることが好ましく、このように構成することで、様々な形態の浮き石3が点在している傾斜面1における浮き石3を確実に固定でき落石を防止することができる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明に係る落石防止装置によれば、傾斜面における立木を伐採せず極力自然環境を保全した状態で浮き石を確実に固定し落石を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】落石防止装置の平面図であって、aは第2のワイヤロープを1本掛けで固定する例、bは第2のワイヤロープを網掛けして固定する例である。
【図2】図1aのX−X断面図である。
【図3】クロスクリップの説明図であって、aは平面図、bは側面図である。
【図4】本発明に係る実施形態の落石防止装置の平面図である。
【図5】本発明に係る別の実施形態の落石防止装置の斜視図である。
【符号の説明】
1:傾斜面 2:立木 3:浮き石
4:第1のワイヤロープ 5:第2のワイヤロープ 6, 7:支持アンカー
8:クロスクリップ

Claims (2)

  1. 立木や浮き石が点在する傾斜面の上に、端を支持アンカーにより固定された複数の第1のワイヤロープを立木の間を縫いながら浮き石の上を通る状態に縦横に張設するとともに、これら第1のワイヤロープの交差部をクロスクリップで締結して、第1のワイヤロープを前記傾斜面の起伏に沿う状態に係止してなる落石防止装置において、更に、落石の危険のある浮き石を対象に第2のワイヤロープを縦横に、且つその端を第1のワイヤロープにクロスクリップで締結して個々に固定してなる落石防止装置。
  2. 第2のワイヤロープの交差部がクロスクリップで締結されてなる請求項1に記載の落石防止装置。
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