JP2588475Y2 - 人工地盤における樹木支持具 - Google Patents

人工地盤における樹木支持具

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JP2588475Y2
JP2588475Y2 JP1992001750U JP175092U JP2588475Y2 JP 2588475 Y2 JP2588475 Y2 JP 2588475Y2 JP 1992001750 U JP1992001750 U JP 1992001750U JP 175092 U JP175092 U JP 175092U JP 2588475 Y2 JP2588475 Y2 JP 2588475Y2
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友隆 柳田
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Createrra Inc
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  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、コンクリート等の人
工地盤上の盛土に植えられた樹木を支持するための樹木
支持具に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、都市部ではビル化に伴う樹木の減
少が著しい。これに対処するため、ビルの屋上、屋内又
は周囲等の人工地盤に盛土をして樹木を植えることが盛
んに行われてきている。この場合、盛土層は費用及び空
間の制約の点からできるだけ薄いことが要求されるの
で、樹木はどうしても不安定で倒れやすくなる。これを
防ぐためには、人工地盤にアンカーボルトを打入して、
これに樹木を紐で縛りつける。このように、従来の樹木
支持具は、アンカーボルトと紐とで構成されるものであ
った。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところで、このような
従来の樹木支持具では、人工地盤にアンカーボルトを打
入すると、防水層等を傷付けることになり、漏水、破損
等の原因となるという問題点があった。一般的な人工地
盤は、例えば、コンクリートの上面に1cm以下のアス
ファルト等からなる防水層が設けられ、この防水層の上
面に押さえモルタルが7〜10cm設けられてなるもの
である。この押さえモルタルにアンカーボルトを打入す
ると、防水層を破壊し漏水の原因となる。また、強風時
に樹木が煽られ、樹木に縛りつけた紐によってアンカー
ボルトが引っ張られて押さえモルタルがはがれる等の破
損の原因となる。そこで、本考案の目的は、人工地盤を
傷付けることになく設置できる樹木支持具を提供するこ
とにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】この考案に係る樹木支持
具は、人工地盤と人工地盤上の盛土との間に布状体が敷
設されるとともに布状体の下に透孔を有する板状体が敷
設され、上記透孔に挿通された紐状体が上記盛土に植え
られた樹木を上記板状体に固定してなるものである。ま
た、板状体は格子状板からなるものとしてもよい。さら
に、布状体は不織布からなるものとしてもよい。
【0005】
【作用】人工地盤上に板状体と布状体とを敷設する。こ
の布状体の上に盛土が施され、盛土に樹木が植えられ
る。板状体の透孔に紐状体を挿通させることにより、樹
木が板状体に固定される。その際に、紐状体が引っ張ら
れた際に、盛土の荷重の大部分が板状体にかかる。ま
た、板状体が格子状体からなる場合は、その交差部に紐
状体が縛りつけられる。
【0006】
【実施例】図1及び2はこの考案に係る樹木支持具の第
1実施例を示し、図1は一部を切り欠いた全体斜視図、
図2は縦断面図である。以下、これらの図面に基づき詳
細に説明する。樹木支持具10は、人工地盤としての押
さえモルタル12上の盛土14の下に透孔15を有する
板状体としての格子状板16が敷設され、透孔15に挿
通された紐状体としての紐20が盛土14に植えられた
樹木18を格子状板16に固定してなるものである。ま
た、格子状板16と盛土14との間に布状体としての不
織布22を敷設してもよい。
【0007】押さえモルタル12の下にはアスファルト
等からなる防水層12aが設けられ、防水層12aの下
はコンクリート12bとなっている。樹木支持具10が
設置可能な人工地盤は、押さえモルタル12に限らず、
アスファルト、コンクリート、石等であってもよい。
【0008】盛土14は多孔質顆粒状培地とすることが
望ましい。この場合、盛土14の厚さは20〜30cm
程度である。多孔質顆粒状培地は、軽石または軽量骨粉
に各種鉱物または肥料を混合したものであり、例えば株
式会社クレアテラ製商品名「スーパーリソール」として
販売されている。多孔質顆粒状培地には、通気性がよ
い、透水性がよい、蒸発が少ない等の特長がある。な
お、盛土14は通常の土壌でもよい。
【0009】格子状板16は、木、鉄、合成樹脂等の棒
状部材によって組立てられる。例えば、直径6mmの多
数の鉄棒を縦横に10cm間隔で格子状に溶接した溶接
金網とすることができる。この場合、格子状板16は、
一枚の大きさが1m×2mであり、面積に応じて人工地
盤上に多数枚敷設される。これらの多数枚の格子状板1
6は、強度が必要な場合に紐等で相互に連結される。
【0010】紐20は、幅1〜2cm、厚さ0.5m程
度のポリプロピレンからなる。これは、梱包用として広
く知られているものである。なお、紐20はシュロ縄、
ナイロン縄等を用いてもよい。
【0011】次に、樹木支持具10の設置方法及び作用
について説明する。押さえモルタル12の上に格子状板
16を敷設し、格子状板16の上に不織布22を敷設す
る。続いて、樹木18の根部34を不織布22の上に載
置する。不織布22の一部を切り裂き、格子状板16の
交差部24を露出させる。紐20の一端を交差部24に
縛り、紐20の他端を根部34を囲むようにして他の交
差部24に縛る。同様に紐20を必要な本数だけ縛るこ
とにより、樹木18が格子状板16に固定される。最後
に盛土14が施される。また、紐20の一端を交差部2
4に縛り、紐20の他端を樹木18に縛り付けるように
してもよい。
【0012】このように、押さえモルタル12を何ら傷
付けることなく、樹木18が格子状板16に固定され
る。また、格子状板16は、多数の鉄棒が縦横に格子状
に溶接されている。そのため、交差部24の一個を引っ
張ってこれを持ち上げるには、原理的に盛土14の全荷
重に相当する力が必要になる。したがって、通常、強風
等により樹木18が煽られて紐20が引っ張られること
により、交差部24が持ち上がって樹木18が倒れるこ
とはない。この場合、格子状板16と盛土14との間に
不織布22が敷設されていると、盛土14の荷重を効果
的に格子状板16にかけることができる。さらに、格子
状板16の交差部24に紐20を縛りつけると紐20が
ずれない。
【0013】なお、押さえモルタル12と格子状板16
との間に、水はけを良くするための排水層を設けてもよ
い。排水層は合成樹脂製の平板や礫からなるものであ
る。
【0014】図3及び図4はこの考案に係る樹木支持具
の第2及び第3実施例を示す部分斜視図である。第1実
施例と異なる部分のみを説明する。板状体は、図3に示
す円形の透孔40を有する穴開き板42を用いてもよ
い。この場合、紐状体は少なくとも二個の透孔40を挿
通させて縛りつける。また、板状体は、図4に示す網4
4を用いてもよい。また、この場合、紐状体は透孔45
を挿通させ結び目46に縛りつける。
【0015】以上説明した第1乃至第4実施例におい
て、紐状体は帯、針金等を用いてもよく、布状体は網等
を用いてもよい。
【0016】この考案に係る樹木支持具によれば、人工
地盤を何ら傷つけることなく人工地盤上に敷設された板
状体に樹木を固定することができ、その際に、布状体を
介して盛土の荷重を効果的に板状体にかけることがで
き、紐状体を引っ張った際の板状体の強度を向上させる
ことできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係る樹木支持具の第1実施例を示す
一部を切り欠いた全体斜視図。
【図2】この考案に係る樹木支持具の第1実施例を示す
縦断面図。
【図3】この考案に係る樹木支持具の第2実施例を示す
部分斜視図。
【図4】この考案に係る樹木支持具の第3実施例を示す
部分斜視図。
【符号の説明】
10…樹木支持具、12…押さえモルタル(人工地
盤)、14…盛土、15、40、45…透孔、16…格
子状板(板状体)、18…樹木、20…紐(紐状体)、
22…不織布(布状体)。

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 人工地盤と人工地盤上の盛土との間に布
    状体が敷設されるとともに布状体の下に透孔を有する板
    状体が敷設され、上記透孔に挿通された紐状体が上記盛
    土に植えられた樹木を上記板状体に固定してなる人工地
    盤における樹木支持具。
  2. 【請求項2】 板状体が格子状板からなる請求項1記載
    の人工地盤における樹木支持具。
  3. 【請求項3】 布状体が不織布からなる請求項1記載の
    人工地盤における樹木支持具。
JP1992001750U 1992-01-22 1992-01-22 人工地盤における樹木支持具 Expired - Lifetime JP2588475Y2 (ja)

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JPH0560256U JPH0560256U (ja) 1993-08-10
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