JP3898553B2 - 養生シート - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、養生シートに関する。
【0002】
【従来の技術】
大雨等の災害時に法面が崩れた場合は、雨水によるさらなる洗掘防止のため、応急処置として崩れた箇所に養生シートを敷設するのが一般的である。例えば、特開2001−303575号公報には、養生シートの一例が開示されている。この養生シートは、シートに取り付けられたロープの先端の固定ピンでシートの側部の先端側を地盤に固定するものである。
ところで、災害後、現地調査や詳細設計には時間を要するため、崩れた法面は復旧工事が実施されるまで数ヶ月間にわたって養生シートによって養生される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、養生シートは、その側縁部だけが補強されているため、側縁部以外は強度が弱く、強風により養生シートが破損するおそれがあった。また、この養生シートを固定しているのは養生シートの側縁部に挿通されたアンカーピンのみであり、これだけでは養生シートが強風により吹き飛ばされるので、養生シート上に土嚢やネットを載置する必要があった。また、養生シートの敷設期間が長引くと、地盤への雨水の供給が不足し、養生シート下の植物が枯れてしまうという問題があった。
【0004】
そこで、本発明の課題は、強風に耐え得る強度を有するとともに、養生シート上に土嚢やネットを載置することなく地盤に強固に固定でき、地盤への雨水の供給を可能とした養生シートを提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1記載の発明は、例えば、図1〜4に示すように、地盤の洗掘を防止する養生シート10であって、地盤の表面に被せられるシート本体1と、このシート本体1に設けられて、シート本体1を補強する補強部材2と、前記シート本体1の側縁部及び中央部に設けられて、シート本体1を貫通する貫通孔3と、この貫通孔3の内側に、該貫通孔3の周縁部から離間して配置されたリング4と、このリング4と前記貫通孔3の周縁部とを接続して前記リング4を支持する支持部材5とを備え、前記リング4の外周縁部と前記貫通孔3の周縁部との間には、前記シート本体1を貫通する開口部6が設けられていることを特徴とする。
【0006】
請求項1記載の発明によれば、リングの外周縁部と貫通孔の周縁部との間には、シート本体を貫通する開口部が設けられているので、雨水はその開口部を伝って地盤に浸透する。よって、養生シートを敷設したままでも地盤への雨水の供給が可能となる。また、養生シートは、シート本体の側縁部及び中央部に貫通孔が形成され、この貫通孔の内側に、貫通孔の周縁部から離間してリングが配置され、支持部材がリングと貫通孔の周縁部とを接続してリングを支持するので、従来のように養生シートを側縁部だけでなく、中央部からも、例えばアンカーピンによって地盤に固定できる。よって、養生シート上に土嚢やネットを載置しなくても養生シートを地盤に強固に固定できる。さらに、シート本体には補強部材が設けられているため、シート本体の強度を向上でき、強風に耐え得る養生シートにすることができる。
【0007】
請求項2記載の発明は、例えば、図5に示すように、請求項1記載の養生シート10において、前記支持部材5は、前記補強部材2の一部が前記貫通孔3内に突出するとともに前記リング4に接続されることによって構成されていることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明によれば、支持部材は、補強部材の一部が貫通孔内に突出するとともにリングに接続されることによって構成されているので、別途支持部材を設ける必要がなく、養生シートを簡単な構造とすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態の養生シートについて詳細に説明する。
図1に示すように、養生シート10は、大雨等の災害時に法面が崩れた場合に、雨水によるさらなる洗掘防止のため、応急処置として敷設されるものであり、シート本体1、補強ワイヤ(補強部材)2、貫通孔3、リング4、支持部材5等を備えている。
【0010】
シート本体1は、例えば、柔軟性に富み、遮水性を有するビニール等の材料から形成された矩形状のシートであり、このシート本体1の内部には補強ワイヤ2がシート本体1の柔軟性を損なわない程度の量で格子状に張り巡らされている。また、シート本体1は自然に調和させるために地盤とほぼ同じ色のものを用いるのが好ましい。
【0011】
シート本体1の側縁部及び中央部には、表面から裏面に貫通するように適当な間隔で複数の貫通孔3が形成されている。なお、図1において、貫通孔3の大きさは自由に決めることができる。
この貫通孔3内には、図2に示すように、貫通孔3の周縁部から離間した位置に、金属性のリング4が設けられている。また、貫通孔3とリング4とはシート本体1の支持部材5にて接続されており、リング4はシート本体1とほぼ同一平面上に位置している。なお、支持部材5は、布片等のようにシート本体1と異なる材料を用いてもよい。このとき、貫通孔3の周縁部とリング4の外周縁部との間の支持部材5以外の部分は、開口された状態となっており、ここが雨水を通す開口部6として機能する。
【0012】
以上の構成で形成された養生シート10は、例えば、土砂崩れがあった道路脇の法面等に敷設される。養生シート10を敷設するには、図3に示すように、地盤上に養生シート10を広げ、各貫通孔3内のリング4を介して地盤にアンカーピン7を挿通する。なお、アンカーピン7は養生シート10を支持するのに十分な長さに形成され、かつ、その上端部はリング4の内径より大きく形成されており、容易に抜けないものとなっている。なお、複数の養生シート10を隙間なく敷設する際には、隣接する養生シート10のリング4を重ね合わせ、両リング4にアンカーピン7を挿通すればよい。
【0013】
次に、養生シート10の敷設後に強風が吹いたり、雨が降ったときの養生シート10の作用について説明する。
養生シート10に強風が吹きつけると、養生シート10と地盤との間に風が入り込み、養生シート10を持ち上げようとする。従来であれば、養生シート10は、その側縁部のみで地盤に固定されていたため、アンカーピン7が養生シート10を支持する力が風の力に負けてアンカーピン7が外れ、養生シート10が吹き飛ばされるが、本発明においては、養生シート10の中央部でも地盤に固定されているため、アンカーピン7が養生シート10を支持する力の方が風の力より強く、養生シート10は吹き飛ばされない。また、シート本体1の内部に張り巡らされた補強ワイヤ2が養生シート10の剛性を高めるとともに、補強ワイヤ2がシート本体2のおもりとなるため、従来に比べて風の影響を受けにくくなる。
【0014】
また、養生シート10上に雨が降った場合、シート本体1は遮水性を有するため、養生シート10上の雨水が地盤に浸透するのを遮断する。しかし、養生シート10には開口部6が形成されているため、雨水は開口部6を伝って養生シート10下の地盤へ浸透する。この開口部6から地盤に浸透する雨水は少量であるため、養生シート10下の植物に適度な水分を与えながらも、地盤を洗掘することがなくなる。
【0015】
本実施の形態の養生シート10によれば、リング4と貫通孔3の周縁部との間には、シート本体1を貫通する開口部6が設けられているので、雨水はその開口部6を伝って地盤に浸透する。よって、養生シート10を敷設したままでも地盤への雨水の供給が可能となる。また、シート本体1の側縁部及び中央部に貫通孔3が形成され、この貫通孔3の内側に、貫通孔3の周縁部から離間して配置されて、アンカーピン7が挿通されるリング4が設けられ、支持部材5がリング4と貫通孔3の周縁部とを接続してリング4を支持するので、従来のように養生シート10を側縁部だけでなく、中央部からもアンカーピン7によって地盤に固定できる。よって、養生シート10上に土嚢やネットを載置しなくても、養生シート10を地盤に強固に固定できる。さらに、シート本体1には補強ワイヤ2が設けられているため、シート本体1の強度を向上でき、強風に耐え得る養生シート10にすることができる。
【0016】
さらに、この養生シート10は、貫通孔3内を利用して開口部6が形成されており、貫通孔3を形成してリング4を取り付けるのと同時に開口部6を形成できるため、リング4の取り付け後に開口部6を形成する必要はなくなり、容易に養生シート10を作成できる。
【0017】
なお、本発明は、上述の実施の形態に限定されるものではない。
例えば、図4に示すように、貫通孔3の周縁部とリング4の外周縁部との間に設けられた網5aを支持部材5とし、この網5aによってリング4を支持するとともに、網5a全体を開口部6としてもよい。
また、図5に示すように、シート本体1に敷設された補強ワイヤ2の一部が貫通孔3内に突出するように貫通孔3を形成し、この補強ワイヤ2の一部を支持部材5として用いてもよい。これにより、別途支持部材5を設ける必要がなく、簡単な構造とすることができる。
さらに、シート本体として植物の種子を備え付けた植生シートを用いてもよい。また、養生シートがシート下の植物の成長を阻害しないよう、シート本体として生分解性シートを用いてもよい。
その他、シート本体の材質、補強部材の材質、補強部材の敷設方法、リングの形状等は発明の要旨を逸脱しない範囲内で設計変更が可能である。
【0018】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、養生シートには開口部が設けられているため、養生シートを敷設したままでも地盤への雨水の供給が可能となる。また、シート本体には補強部材が設けられているため、シート本体の強度を向上でき、強風に耐え得る養生シートにすることができる。さらに、従来のように養生シートを側縁部だけでなく、中央部からも地盤に固定できる。よって、養生シート上に土嚢やネットを載置しなくても、養生シートを地盤に強固に固定できる。
【0019】
請求項2記載の発明によれば、支持部材は、補強部材の一部が貫通孔内に突出するとともにリングに接続されることによって構成されているので、別途支持部材を設ける必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における養生シートを説明するための平面図である。
【図2】上記実施の形態における養生シートの固定箇所を説明するための平面図である。
【図3】上記実施の形態における養生シートを地盤に敷設した際の断面図である。
【図4】上記実施の形態における養生シートの固定箇所の他の例を説明するための平面図である。
【図5】上記実施の形態における養生シートの固定箇所の他の例を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 シート本体
2 補強部材
3 貫通孔
4 リング
5 支持部材
6 開口部
7 アンカーピン
10 養生シート

Claims (2)

  1. 地盤の洗掘を防止する養生シートであって、
    地盤の表面に被せられるシート本体と、
    このシート本体に設けられて、シート本体を補強する補強部材と、
    前記シート本体の側縁部及び中央部に設けられて、シート本体を貫通する貫通孔と、
    この貫通孔の内側に、該貫通孔の周縁部から離間して配置されたリングと、
    このリングと前記貫通孔の周縁部とを接続して前記リングを支持する支持部材とを備え、
    前記リングの外周縁部と前記貫通孔の周縁部との間には、前記シート本体を貫通する開口部が設けられていることを特徴とする養生シート。
  2. 請求項1記載の養生シートにおいて、
    前記支持部材は、前記補強部材の一部が前記貫通孔内に突出するとともに前記リングに接続されることによって構成されていることを特徴とする養生シート。
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