JP4071664B2 - 法面保護工法 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、法面の保護工法に関し、特に、ケーブルで法面を覆う法面保護工法において、ケーブルの寿命を延ばし、ケーブルの緩みの生じにくい工法に関する。
【0002】
【従来の技術】
山林や高台を切り崩して道路や住宅地等の平坦地を造成する場合、平坦な土地と山林や高台との間に傾斜面(法面)ができる。この法面は、地肌が露出したままだと崩落などの危険性があるので、適当な方法で保護・補強されることが必要になる。
【0003】
従来の法面の保護工法としては、地山にアンカーボルトを打ち込み、法面にネットを敷設した後、法面に型枠を設置し鉄筋を配置してモルタルまたはコンクリートを吹き付け施工して格子状の鉄筋モルタル(またはコンクリート)構造体を構築する工法、所謂「吹き付け法枠工法」がある。また、法面の形状に沿って間知石などの石材やコンクリ−トブロック(ブロック)を積んだり、法面にネットや鉄筋を配置することなく直接モルタルを吹き付ける工法も従来から広く採用されている。
【0004】
また、法面の高さが高く、しかも安全な勾配が確保できない場合には、法面全体を一度に切り出すことをせずに、数回に分けて上から順番に切り出すことになる。そのような場合、上記のモルタルやコンクリートを用いる工法では、コンクリートが固まるまでの養生に1,2日要するので、法面全体を終了するまでかなりの日数がかかる。
【0005】
また、従来の吹き付け法枠工法においては、型枠の設置、鉄筋の配置などを凹凸の多い法面に沿って柔軟に行うことは難しく、構築される法枠と法面との密着性が不十分になる。
【0006】
さらに、最近になって、コンクリートによる環境の破壊が問題となってきた。すなわち、法面をコンクリート等で固めると、草木が生えなくなり、環境が破壊されることになる。また、景観も損なわれる。そこで、法面をネットとケーブルで覆いコンクリートを打設しないで保護する工法も検討されている。年月の経過によって、草木が繁茂し、法面が自然な状態で保護されることになる。
【0007】
この場合、ネットやケーブルを法面に強力に保持する必要があるが、一般に、法面を保護するネットやケーブルを固定するものとしては、特開平9−302667号(特許文献1)に記載されたものが知られている。ここでは、法面を石材で保護するが、この石材壁の所々にアンカーボルトを打ち込み、これらのアンカーボルトに2枚のワッシャと2つのナットを挿通しておく。そして、ネットやケーブルは、挿通された2枚のワッシャの間に挟み、その上下からナットで締め付けて固定する方法が提案されている。
【0008】
上記のケーブルとしては、主として鉄系金属製のワイヤロープが使用されているので、雨風に曝されて、錆や腐食が起きやすい。そのため、ケーブルをペンキで塗装したり、アルミメッキを施したりといった種々の処理をしている。また、法面に固定された後も定期的に、防錆のためのペンキの塗布などのメンテナンス作業が行われる。
【0009】
【特許文献1】
特開平9−302667号 図3、段落0034
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記防錆のためのメンテナンス作業は、ケーブルを挟んでいるワッシャの内部まではできず、ワッシャ内部については、放置するしかなかった。そのため、この部分のケーブルの腐食が進んでしまうことになり、ケーブルの寿命が短くなるという問題があった。
【0011】
また、上記の構造では、ワッシャとケーブルとの固定力が小さく、ケーブルがたとえば、ワッシャの部分で腐食して切断した場合、これを原因とするケーブルの緩みが、隣接されたアンカー体を越えて法面全体に波及的に拡がり、法面を覆うケーブル全体が緩むという問題もあった。
【0012】
本発明は、これらの問題の解決を図ったもので、法面保護工法において、ケーブルの寿命を延ばし、ケーブルの緩みの生じにくい工法を提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために本発明の法面保護工法は、法面の1方向に複数のケーブルをほぼ平行に張設する工程と、前記1方向と交差する方向に別の複数のケーブルをほぼ平行に張設する工程と、法面上のケーブルが交差する位置にアンカー体を固定する工程と、上下のプレートで前記ケーブルの交差部を挟み上下のプレートを結合してアンカー体に固定する工程と、上下のプレートの間の空間に充填材を注入して固化する工程と、を有することを特徴としている。
【0014】
または、法面の1方向に複数の線をほぼ平行に引き、これらと交差する方向に複数の線をほぼ平行に引いて各交差部に複数のアンカー体を固定する工程と、複数のケーブルを各ケーブルに張力が加わった状態で前記アンカー体で折曲して折線状に配索する工程と、上下のプレートで前記ケーブルの交差部を挟み上下のプレートを結合してアンカー体に固定する工程と、上下のプレートの間の空間に充填材を注入して固化する工程と、を有することを特徴としている。
【0015】
前記上下のプレートが、周辺より低い位置に固定されることとしたり、前記上下のプレートが、ケーブルを保持するための溝を有する構成とすることができる。
また、アンカー体を法面の水平方向に複数列並べ、1本のケーブルを隣接する上下2列のアンカー体の列間にジグザグに配索する構成としたり、隣接する任意の4つのアンカー体が、菱形を構成する配置としたりすることも可能である。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施例を図面によって説明する。
図1は、本発明における法面保護工法を実施した法面を示す図である。図2は、図1のアンカー体の部分を拡大した分解斜視図、図3は図2のアンカー体2の組立時におけるA−A断面図である。
【0017】
法面1には、相互に平行な線a1,a2,a3……が引かれ、これと交差する方向に相互に平行な線b1,b2,b3……が引かれる。そして、法面1におけるこれらの交差部に、多数のアンカー体2が固定される。アンカー体2の法面への固定方法は、従来のものと同じで、たとえば、法面に1〜1.5mの深さの穴を穿け、アンカー体2を挿入し、穴とアンカー体2との間の隙間にコンクリート又はモルタルを打設して固定する。この実施例では、アンカー体2は、水平方向に複数列配置された状態となり、隣接する上下の2列ではアンカー体2が1/2ピッチずつずれており、隣接する任意の4つのアンカー体2で1つの菱形を形成するように配置されている。アンカー体2は、先端に段差がありその先がアンカーボルト21となっている。この段差はアンカー体2自身に形成されてもよく、あるいは、アンカー体2を法面に固定するモルタル又はコンクリートの頂面を平らに仕上げることで形成してもよい。アンカー体2にはケーブル類の固定具3が取り付けられている。このケーブル類の固定具3でケーブル4をアンカー体2に固定することになる。ケーブル4としては、ここでは鋼鉄製のワイヤーロープを用いている。
【0018】
ケーブル類の固定具3は、上下のプレート31,32から構成されている。下プレート31は円形で、周縁部31aが平坦で、中央部31bが球面状に膨らんでおり、中央にアンカーボルト21が挿通される孔31cが穿設されている。この下プレート31は、直径約20cm、厚さ10mm程度の鋼製で、鍛造等により成形されたものである。この下プレート31は、アンカー体2のアンカーボルト21下端に形成された段差上に載せられる。段差の高さは、法面1と同じ高さか、せいぜい数センチ法面1から突出している程度である。
【0019】
上プレート32も下プレート31と同様の鋼製で鍛造等で製造されたもので、円形で周縁部32aが平坦で中央部32bが球面状に膨らんでおり、中央にアンカーボルト21を挿通する孔32cが穿設されている。
【0020】
取り付け方は、次の通りである。まず、各アンカー体2に下プレート31を挿通する。次に、ケーブル4(4a,4b,4c,4d,4e,4f)を、張力を加えた状態で配索する。図1では、ケーブル4は、水平方向に配索している。また、ケーブル4の配索状態を分かりやすくするため、各ケーブル4を一本おきに実線と点線で示した。すなわち、各ケーブル4は、隣接する上下2列のアンカー体2の1つを通過する度に交互方向に折線状に折曲し、ジグザグに配置されている。また、隣接するケーブル4aと4b、4cと4d、4eと4fとはそれぞれ両端が1個所にまとまり、アンカー体2とは別のアンカー体5で法面1に固定されている。ケーブル4は目の粗い網のようになって法面1を覆う。
【0021】
なお、実際の法面は、平らな傾斜面とは限らず、凹凸や岩などがあって、ケーブル4は直線的に配索できない場合がある。しかし、ケーブルなので、岩や凸部を簡単に迂回することができ、かつ、テンションも加えることが可能である。
【0022】
ケーブル4aと4bを例にすると、ケーブル4aと4bの中間の列にあるアンカー体2では、ケーブル4aの折曲部とケーブル4bの折曲部とが相互に逆方向から掛止されて重なり合う。この重なり合う部分では、一方の折曲部の上に他方の折曲部を単純に重ねてもよく、或いは、折曲部が重なり合うところで、2本のケーブル4a,4bを上下に交差させ、網を編むようにしてもよい。また、このようにケーブル4a,4bの折曲部が重なり合ったアンカー体2では、ケーブル4a,4bからの張力がバランスしている。折曲部の重なった上からワッシャ36を載せ、ナット35で締め付ける。
【0023】
なお、ケーブル4a,4bはアンカーボルト21に直接圧接することになるので、ねじ山を潰すおそれがある。ただし、この部分はナット35と螺合しないので、ねじ山が潰れてもあまり問題にはならないが、問題になる場合には、ケーブル4a,4bとのアンカーボルト21の接触部分を金属製の筒で覆うことにすればよい。
【0024】
なお、法面をケーブル4だけでなくネットで覆うこともあるが、そのような場合には、ネットは下プレート31の下(法面側)に配置してもよく、下プレート31とケーブル4との間に入れてもよい。
【0025】
次に、各アンカー体2について、上プレート32をアンカーボルト21に挿通する。上プレート32を挿通したら、必要に応じてワッシャ36を用い、アンカーボルト21にナット33を螺合して締め付ける。これでケーブル4の交差部は、上下のプレート31,32によって上下から挟まれ、上下のプレート31,32もアンカー体2に固定されることになる。
【0026】
上下のプレート31,32の周縁部31a,32aが平坦面になっているので、この部分でケーブル4に接触し、強く挟みつけることができる。また、中央部31b,32bが球面状に膨らんでいるので、上下のプレート31,32が皿ばねのように作用して、ケーブル4の把持力を上げることができる。
【0027】
しかしながら、ナット33を締め付けただけでは、上下のプレート31,32はケーブル4を十分な力で把持することはできず、どこか1個所のアンカー体2が破損したりすれば、ケーブル4の緩みは法面1全体に波及する可能性がある。
【0028】
そこで、本発明は、上下のプレート31,32の隙間に、セメントミルク、無収縮性のモルタル、コンクリート、ウレタン等の各種コーキング材、合成樹脂等の防水性と所要の強度のある充填材6を注入して固めることとしている。上下のプレート31,32は、ケーブル4を挟んでいるので、ケーブル4を挟んでいない部分には、隙間ができている。この隙間から溶融状態の充填材6を圧入して固化させるのである。充填材6が固まるまでの間、上下プレート31,32の間から洩れ出ないように、上下プレート31,32の周囲にスポンジなどのシール材を張ってもよい。
【0029】
このようにして上下プレート31,32間の中空部分を充填材6で固めると、ケーブル4と上下のプレート31,32は強力に結合することになるので、ケーブル4が切断したり、アンカー体2の1つに破損や抜けが発生しても、隣のアンカー体2との間のケーブル4が緩むだけで、アンカー体2を越えてケーブル4の緩みが波及することがない。したがって、引き続き安定して法面1の崩れを防止することができる。
【0030】
また、ケーブル4の上下プレート31,32に挟まれた部分は、空気や水と遮断されることになり、錆の発生を防止できることになる。上下プレート31,32で挟まれた部分以外は、全て露出しているので、防錆のためのメンテナンス作業は容易にできる。
【0031】
なお、図3に示すように、アンカー体2は、周囲の法面1に対して低い位置(窪んだ位置)に設置することが望ましい。周囲より低いので、ケーブル4は斜め上に向かって配索されることになる。すると、ケーブル4に加わるテンションを、法面1を押さえる力に利用することができるからである。
【0032】
この工法は、ケーブル4を水平方向に配索しているので、法面1の切出しを複数回に分割する工法の場合、切出しが終わった部分から着工することができる。
【0033】
図4は、本発明の第2実施例を示す図で、ケーブル4(4g,4h,4i)を横にケーブル4(4j,4k,4l,4m,4n)を縦に直交するように配索した例である。この例では、アンカー体2を実施例1のように、最初に法面に固定しておいてもよいが、先にケーブル4g〜4nに張力を加えた状態で縦横に配索しておき、その後、それぞれの交差部にアンカー体2を固定してもよい。アンカー体2と法面1との固定は実施例1と同様である。次に、図5(a),(b)に示すように、アンカー体2に上下のプレート31,32を取り付け、ナット33で締め付けて固定する。最後に上下のプレート31,32の隙間に充填材6を充填する。図5に示すネットNは、必要に応じて法面上に被せられるもので、ケーブル4,4の下(法面側)に配置されるが、下プレート31との上下関係は、上でも下でもどちらでもよい。
【0034】
縦横のケーブル4,4は、アンカー体2におけるアンカーボルト21に接した位置に上下に重なっている。ケーブル4,4の交差部は、針金37等でアンカーボルト21に縛りつけておくとよい。また、ケーブル4,4の交差部近傍には、別の針金38を螺旋状に巻き付けておく。そして、上下のプレート31,32の間の隙間に充填材6を充填すると、螺旋状の針金38が充填材6とケーブル4との固着力を増加させ、ケーブル4とプレート31,32との結合は十分な強度を得ることができる。ただし、針金37,38は必須ではなく、省略してもよい。
【0035】
この実施例では、図2に示すワッシャ36とナット35を使用していないが、必要に応じて使用することができることは言うまでもない。
また、この工法は、法面1の切出しが完了してからケーブル4を配索して保護工事を行う場合に適している。
【0036】
なお、図1や図4に示すアンカー体2の配置やケーブル4の配索は一例であり、これに限定されるものではない。たとえば、図4の実施例では、ケーブル4を法面の垂直方向と水平方向とに配索したが、図1の線a1,a2,a3,……と、線b1,b2,b3,……のように斜めに傾斜させて配索させてもよい。
【0037】
また、ケーブル4とアンカー体2との結合に若干の融通性を付与し、ケーブル4の伸びを許容したい場合には、充填材6をウレタンや各種合成樹脂にするとよい。
【0038】
図6は、本発明におけるケーブル類の固定具の他の実施例を示す分解斜視図で、本願の出願人の先願(特願2002−271714号)に記載されたものである。このケーブル類の固定具120は、図2の実施例と同様に上プレート121と下プレート122とから構成される。
【0039】
上プレート121は、中央に貫通孔121aを有し、その周辺に半球状の隆起部121bを有する。この隆起部121bの内側は、第1実施例と同様に空洞となっている。上プレート121は、4個所に隆起した部分を有し、この隆起した裏側が溝121d,121e,121f,121gとなっている。4本の溝121d,121e,121f,121gは、溝121dと121gとが所定の角度(例えば直角)で、溝121eと121fとが同じく所定の角度(例えば直角)になるように形成されている。そして、2本のケーブル4,4’が図示のように配索される。周縁部121hは、外側が上方に向かう傾斜面となっている。
【0040】
下プレート122は、上プレート121と同じく鋼製の板を皿状に鍛造した形状で、中央に貫通孔122aがあり、その周辺に円錐状の傾斜面122bがあり、その外側に周縁部122cが形成されている。周縁部122cは、上プレート121の周縁部121hと同様の外側が下方に向かう傾斜面となっている。したがって、上下のプレート121,122を重ねると、周縁部121hと122cの内側同士が接触し、外側に向かって徐々に離れることになる。
【0041】
下プレート122は、貫通孔122aにアンカーボルト21を挿通して図示しない法面に覆われたネットの上に載せられる。下プレート122を貫通したアンカーボルト21に、2本のケーブル4,4’が図示のように掛けられる。これによって、アンカーボルト21がケーブル4,4’に加わるテンションを受けることができるようになる。次に、ワッシャ123をアンカーボルト21に挿通し、ナット125を螺合する。ナット125を締め付けると、ケーブル4,4’は、下プレート122とワッシャ123との間で仮止めされる。
【0042】
この上から上プレート121を挿通し、各溝121d,121e,121f,121gにケーブル4,4’が入るようにする。ワッシャ123とナット125とは、上プレート121の空洞121cと下プレート122の傾斜面122bとで作る空間内に収容される。溝121d,121e,121f,121gの深さがケーブル4,4’の直径より浅いので、ナット33を締め付けない状態では、上下のプレート121,122の間には、かなりの隙間がある。ナット33で締め付けることでこの隙間が狭くなり、ケーブル4,4’は溝121d,121e,121f,121gに保持されて上下のプレート121,122間に挟まれる。
【0043】
上下のプレート121,122の周縁部121h,122cに勾配を付けることによって、アンカーボルト21の周辺が平坦でない場合にも、周辺の地面に合わせたケーブル4,4’の配索が可能となる。
この後、上下のプレート121,122の間の隙間に充填材6(図3参照)を充填し、固化する。
【0044】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明の法面保護工法は、法面をケーブルで網のようにして覆い、ケーブルとケーブルとの交差部にアンカー体を固定し、該アンカー体に、上下のプレートを挿通してケーブルの交差部を上下から挟み前記上下のプレートを結合してアンカー体に固定し、上下のプレートの間の空間に充填材を注入して固化する構成なので、ケーブルの上下のプレートに挟まれた部分の錆の発生を防止することができ、工事後におけるケーブルのメンテナンス作業を確実なものとしてケーブルの寿命を延ばすことができる。また、上下のプレートの間に充填材を挿入して固化するので、ケーブルとプレートとの結合が強力になり、ケーブルの緩みが生じにくくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における法面保護工法を実施した法面を示す図である。
【図2】図1のアンカー体の部分を拡大した分解斜視図である。
【図3】図2のアンカー体の組立時におけるA−A断面図である。
【図4】本発明の第2実施例を示す図で、ケーブルを、縦、横に直交するように配索した例である。
【図5】(a)図4のプレートの部分の平面図、(b)は(a)のA−A断面図である。
【図6】本発明におけるケーブル類の固定具の他の実施例を示す分解斜視図である。
【符号の説明】
1 法面
2 アンカー体
4 ケーブル
6 充填材
31 下プレート
32 上プレート
31c,32c 貫通孔
121 上プレート
122 下プレート
121a 貫通孔(上プレート)
122a 貫通孔(下プレート)
Claims (4)
- 法面の1方向に複数のケーブルをほぼ平行に張設する工程と、前記1方向と交差する方向に別の複数のケーブルをほぼ平行に張設する工程と、法面上のケーブルが交差する位置にアンカー体を固定する工程と、上下のプレートで前記ケーブルの交差部を挟み上下のプレートを結合してアンカー体に固定する工程と、上下のプレートの間の空間に充填材を注入して固化する工程と、を有することを特徴とする法面の保護工法。
- 法面の1方向に複数の線をほぼ平行に引き、これらと交差する方向に複数の線をほぼ平行に引いて各交差部に複数のアンカー体を固定する工程と、複数のケーブルを各ケーブルに張力が加わった状態で前記アンカー体で折曲して折線状に配索する工程と、上下のプレートで前記ケーブルの交差部を挟み上下のプレートを結合してアンカー体に固定する工程と、上下のプレートの間の空間に充填材を注入して固化する工程と、を有することを特徴とする法面の保護工法。
- 前記上下のプレートが、周辺より低い位置に固定されることを特徴とする請求項1又は2記載の法面の保護工法。
- 前記上下のプレートが、ケーブルを保持するための溝を有することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の法面の保護工法。
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