JP6433693B2 - 飛来種子捕捉機能付ワッシャおよび飛来種子捕捉構造 - Google Patents

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Description

本発明は、法面の緑化を達成するための張芝体や植生マットなどのシート体、あるいは植物種子や肥料袋を含まないネットからなるシート体を法面に密着させた状態で保持するためのワッシャであり、とりわけ飛来植物を捕捉するために設けた種子捕捉部を法面から浮かせた状態で支持することができる飛来種子捕捉機能付ワッシャおよび飛来種子捕捉構造に関するものである。
従来より法面の保護を行なうと共に緑化を図るために張芝体や植生マットなどのシート体を用いることが行なわれている。このようなシート体の中には、植物の生長に必要な肥料を封入してなる袋体を保持させる肥料ポケットを形成するものもある。一方、松などの植物は肥料を追加する必要がなくむしろ肥料を追加しない方がよいため敢えて肥料ポケットに肥料を入れることなく形成することもある。また、現地植物の飛来した種子を捕らえるようにすることも考えられている。さらには、飛来種子を捕捉する飛来種子捕捉部を形成したシートのみを法面に配置することも考えられている。
上記いずれの緑化工法においてもシート体は、種子が発芽して土壌に根をおろし易くするために、シート体の上からワッシャ等を介して五寸釘を法面に打設することにより、シート体を法面に密着させるようにすることができる。また、法面に敷設されるシート体、五寸釘などは植物種子が発芽し法面に根付くことにより不要となるので、腐食して消滅するものであることが好ましい。
特許文献1には、前記ワッシャを生分解性の合成樹脂によって形成し、施工後に公害問題を残すことのないコスト安な張芝体もしくは植生マットの法面定着方法が記載されている。
特開平7−158071号公報
しかしながら、前記種子捕捉部を設けたシート体を従来のワッシャによって法面に固定すると、飛来種子捕捉部が自重でシート体に重なるため、この飛来種子捕捉部が飛来種子を効率的に捕捉することができないという問題が発生する。
本発明は上述の事柄を考慮に入れてなされたものであり、法面に配置されたシート体を法面に密着できるだけでなく、飛来種子捕捉機能をもつワッシャを提供することを目的とする。
第1発明は、法面に打設されるピンによってシート体を法面に密着させる押さえ部と、この押さえ部に連接し一部を施工時に折り曲げて立設することにより法面に敷設したシート体の一部を飛来種子を捕捉するため法面から浮かせた状態で支持するシート支持部とを備えてなり、 さらに、シート体の横方向に互いに間隔を隔てた状態で複数個設置されることを特徴とする飛来種子捕捉機能付ワッシャを提供する。(請求項1)
前記押さえ部およびシート支持部は押さえ部によってシート体を押さえつけることができ、シート支持部によってシート体の一部を支持できる程度の強度を有するものであり、例えば、板状体からなり、例えば、紙、プラスチック、金属、好ましくは必要十分な強度を有し軽量な生分解性プラスチックからなり、鉄線材のような線状体によっても形成できる。押さえ部は例えば半径数センチメートルの略円形の中央に穴を設けたものであることが好ましく、例えば、半径1〜7.5cmであることにより、運搬容易であると共に展開時に十分な力でシート体を法面に押しつけることができる。なお、押さえ部は板状体のつば状部であることにより、シート体を面によって押さえることができるので、より安定する。
前記ピンは法面に打設されることにより押さえ部を法面に固定することができ、この押さえ部を用いてシート体を法面に密着させるものであり、このピンは例えば5寸釘である。他にもアンカーピン、ずん切りボルトなどを用いても良い。何れにしても、施工後の法面に長期間にわたって人工物を残すことがないように腐食または生分解されるものであることが好ましい。
前記押さえ部はシート体を法面に押さえつけるように例えば数十センチ間隔で打設されるピンによって法面に打ち付けられるものであり、これによってたとえ凹凸がある法面であったとしても押さえ部を介してピンによって法面に密着させることができるので、シート体に付着または接着させた植物種子の発芽・通根を容易とすることができる。また、シート支持部はシート体の一部を法面から数センチメートル浮かせるように支持できるので、この部分に現地種子を捕捉しやすくなる。加えて、前記シート支持部は施工後に法面から立設する突起部を形成するものであるから、このシート支持部自体によって種子を捕捉することも可能である。さらに、前記押さえ部の材質に肥料効果や保水効果を持たせることにより、種子の発芽および生育を促進させることも可能である。
前記シート支持部は押さえ部を水平に配置した状態でほぼ垂直に配置されるように固定的に形成され、この位置関係を保つ強度を有するものであることが考えられる。しかしながら、シート支持部は押さえ部から立ち上げるように折り曲げて形成されるものであってもよい。
前記シート支持部はシート体を構成するネットに係止する係止部を備える場合(請求項2)には、ネットが係止部に係止するのでこれが外れにくく、シート体の一部を安定して支持することができる。ネットは張芝体や植生マットの基材となるものであり、ネットのみからなるシート体であっても、これに確実に係止させて法面から浮かせた状態で保持することができる。
前記係止部の形状はネットにかかる張力によって係止状態が安定するように張力がかかる方向に対して直角以上の角度を有する係止辺によってネットを係止部に安定的に係止させるものであることが好ましい。また、スペーサ機能付ワッシャはネットの一部に形成された切り込みからネットの一部の下側に挿入されるものであり、ネットの一部に形成した切り込みを中心に左右に配置された一対の係止部を備え、左側のネットを右側の係止部に係止させ、右側のネットを左側の係止部に係止させるものであってもよい。これによって、ネットにかかる張力を常に作用させて外れにくくすることができる。
前記押さえ部は前記ピンの貫通孔を有し、前記シート支持部は前記ピンの頭部によって立設状態で固定される固定部を有する場合(請求項3)には、シート支持部の立設状態をピンによって保持することができ、それだけ確実に法面から浮かせた位置にシート体を支持することができる。
前記押さえ部およびシート支持部は搬送時に板状体に切り込みを入れて形成されたものであり、施工時に折り曲げることによりシート支持部を立てて立体形状とするものである場合(請求項4)には、搬送時には重ねて搬送できるので嵩張ることがなく、施工時には、突起物のない一枚の平面板であるためピンの打設がしやすく、また、折り曲げてシート支持部を立設することにより立体形状を形成できるので、作業効率が高くなる。また、第2発明は、法面に打設されるピンによってシート体を法面に密着させる押さえ部と、この押さえ部に連接し一部を施工時に折り曲げて立設することにより法面の等高線にほぼ合わせた横方向に敷設したシート体の一部を飛来種子を捕捉するため法面から浮かせた状態で支持するシート支持部とを備えてなり、
さらに、シート体の前記横方向に互いに間隔を隔てた状態で複数個設置される一方、
前記押さえ部およびシート支持部は、外形が略円形の一枚の平面板にこの平面板よりも小さな半径の円弧状の切り込みを入れることにより形成され、
前記ピンは前記押さえ部の中心に設けた貫通孔を通して法面に打ち付けられることによりその頭部が前記押さえ部に当たるよう、法面の山側に前記押さえ部の大径部分を配置し、法面の谷側に前記押さえ部の小径部分を配置してなることを特徴とする飛来種子捕捉機能付ワッシャを提供する(請求項5)
発明は、請求項1〜請求項の何れか1項に記載の飛来種子捕捉機能付ワッシャと、法面に敷設され一部に飛来種子を捕捉する種子捕捉部を有するシート体とを備え、この種子捕捉部の下部に飛来種子捕捉機能付ワッシャを配置した状態で法面にシート体を押さえ部を介してピンによって固定してあり、かつ、シート支持部によってシート体の種子捕捉部を浮かせた状態で支持させてなることを特徴とする飛来種子捕捉構造を提供する。(請求項6)
前記飛来種子捕捉構造は飛来種子捕捉機能付ワッシャを用いることによりシート体を法面へ固定すると共に、種子捕捉部を所定の高さに保持することができるので、施工が容易である。また、施工後の種子捕捉部がシート支持部によって法面よりも高い位置に支持されるので、この種子捕捉部に種子が捕捉されやすくなっており、それだけ容易に法面の緑化をはかることができる。
前述したように、本発明によれば、シート体を法面に安定して敷設できシート体を法面に密着できるのでシート体に付着させた種子または飛来してきた種子の発芽を促進することができる。また、シート体の一部に設けた種子捕捉部を法面から浮かせた状態で保持することにより、種子の捕捉を容易におこなうことができるので、現地植物による緑化を達成することができる。
本発明の第1実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャの例を示す図である。 前記飛来種子捕捉機能付ワッシャを用いて法面に形成される飛来種子捕捉構造の例を示す図である。 前記飛来種子捕捉構造を拡大して示す斜視図である。 前記飛来種子捕捉構造の全体および施工方法を示す図である。 第2実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャの例を示す図である。 第3実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャの例を示す図である。 図6に示す飛来種子捕捉機能付ワッシャを用いて形成される飛来種子捕捉構造の例を示す図である。 第4実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャの例を示す図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の第1実施形態に係る飛来種子捕捉機能付ワッシャ1および飛来種子捕捉構造2を説明する。本発明の飛来種子捕捉機能付ワッシャ1は、法面3に打設されるピン4によってシート体5を法面3に密着させる押さえ部6と、この押さえ部6に連接し一部が立設することにより法面3に敷設したシート体5の一部7を法面3から浮かせた状態で支持するシート支持部8とを備える。
本発明の飛来種子捕捉構造2は前記飛来種子捕捉機能付ワッシャ1と、法面3に敷設され一部7に飛来種子10を捕捉しやすいように目合いを小さく形成した種子捕捉部9を有するシート体5とを備え、この種子捕捉部9の下部に飛来種子捕捉機能付ワッシャ1を配置した状態で法面3にシート体5を押さえ部6を介してピン4によって固定してあり、かつ、シート支持部8によってシート体5の種子捕捉部9を浮かせた状態で支持させてなるものである。
そして、図2では、前記目合いを小さくした種子捕捉部9が法面3の傾斜の下側に来るように配置されているが、本発明は傾斜していない地表面に用いられても良いことはいうまでもなく、この場合には種子補足部9がどの方向に配置されていてもよい。
本実施形態における前記ピン4は例えば錆などの腐食により分解する金属からなる五寸釘であり、押さえ部6の中心に設けた貫通孔6Aを通して法面3に打ち付けられることによりその頭部4Aが押さえ部6に当たり、押さえ部6によってシート体5を法面3に押しつけるものである。なお、ピン4の形状は釘型のみならず、アンカーピンやボルトのようなものであってもよい。
本発明のシート体5はシート形状つまり薄く広い形状のもので、法面3を保護することができる程度の強度を有し、本実施形態ではシート体の一例としてのネットである。また、このシート体5は、その一部7に法面3の等高線にほぼ合わせた方向(図4において符号Xを付けた方向)につながった袋状の部分を形成している。また、とりわけこの袋状の部分の谷側(図2における左側)に前記ネットの目合いを密にして形成した種子捕捉部9を形成している。なお、本発明におけるシート体5はネットのみならず、張芝体、植生シートなど種々のものを用いることができる。
前記押さえ部6のもともとの外形は略円形が望ましく、他にも楕円形、正方形、長方形、三角形、多角形等の形状でもよい。また、押さえ部6の半径R1はシート体5を法面3に押さえつけるのに必要十分な大きさであり、例えば半径約1〜7.5cm程度である。押さえ部6とシート支持部8は生分解性の合成樹脂からなる一枚の平面板よりなり、この平面板に半径R2の円弧状の切り込み6Bを入れることにより、形成されたものである。
前記押さえ部6とシート支持部8は搬送時には平面板のままの形で搬送されることにより大量の飛来種子捕捉機能付ワッシャ1を効率よく搬送することができ、使用時には切り込み6Bによって形成されたシート支持部8を立てることにより立体形状とすることができるように構成している。
これにより搬送時のコスト削減を図り、かつ、現場で飛来種子捕捉機能付ワッシャ1を容易に形成して施工を行なうことができる。なお、11は飛来種子捕捉機能付ワッシャ1の間に例えば数cm〜数十cm間隔で配置された通常のワッシャであり、材料は飛来種子捕捉機能付ワッシャ1と同じ生分解性の合成樹脂からなる。
前記シート支持部8はその揺動端にシート体5を構成するネットに係止する一対の係止部8A,8Bを備える。この両係止部8A,8Bは互いに反対方向に延設された一対の突起部8cよりなり、この突起部8cにより形成される係止部8A,8Bは、ネットにかかる張力によって係止状態が安定するように張力がかかる方向Fa,Fb(図3のみに図示)に対してそれぞれ直角以上の角度を有する係止辺8d,8eを備える。
図4はシート体5を法面3に打ち付けて保持する工程を説明する図である。法面3に敷設したシート体5の一部7にはループ状のネットを形成してあり、このループ状のネットに飛来種子捕捉部9を形成している。法面3の傾斜に合わせた横方向Xに飛来種子捕捉部9の長手方向を合わせて敷設した後に、生分解性の合成樹脂からなる平ワッシャ11によって例えば数十cm間隔で押さえつけられるように固定する。また、シート体5の一部7に縦方向(Y方向)に切り込み7Aを形成した後に、この切り込み7Aからシート体5の一部7の下側に飛来種子捕捉機能付ワッシャ1を挿入し、ピン4を法面に打設して押さえ部6によってシート体5を法面に密着させると共に、シート支持部8を立設させてその係止部8A、8Bに両側のシート体5の一部のネットを交差させるようにして係止して固定する。
上述の実施形態では、シート支持部8を平面視下から上方向に立設する例を示しているが、本発明は飛来種子捕捉機能付ワッシャ1を配置する方向を前記実施形態に示す方向に限定されるものではなく、例えば法面3の上方から下方に立設させるように配置されていても、左右方向いずれの方向から立設させる方向に配置されていてもよいことはいうまでもない。
図3に示すように、切り込み7Aによって裂かれた飛来種子捕捉部9を構成するシート体5の一部7を重ねるようにして係止部8A,8Bに係止させることにより、シート体5の一部7を法面3から浮かせた状態で保持できると共に、シート体5の一部7の縦糸にかかる縦方向の張力によってシート支持部8の立設状を維持することができる。
前記飛来種子捕捉構造2によれば、法面3の保護を行なうだけでなく、現地飛来種子10を種子捕捉部9を法面3から浮かせた状態で保持できるので、この種子捕捉部9の構成によって捕捉することができ、これらの種子10が法面3を転げ落ちることを防止し、これらの種子10の発芽・通芽などの成長を助けることができる。
また、前記飛来種子捕捉機能付ワッシャ1、シート体5、種子捕捉部9、ピン4の何れも長期的には腐食する材料からなるので、緑化が達成され、地盤が安定した後は消失するのでこれらが環境を汚染することはない。
図5は本発明の第2実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャ20を示す図である。図5に示す例では、シート支持部8の立設状態を保持させるため押さえ部6との連接部近傍に設けられ、先端部に拡径部21Aを形成してなる突起21と、この突起21の拡径部21Aを嵌合させることによりこれを嵌合支持する貫通孔からなる嵌合部22とを備える。
本実施形態のように構成された飛来種子捕捉機能付ワッシャ20は、シート支持部8の立設状態を確実に保護することができるので、それだけ、飛来種子捕捉機能付ワッシャ20の安定化を図ることができる。その他の構成および施工方法は第1実施形態と同じであるから、同じ符号を付すことにより重複説明を避ける。
図6は本発明の第3実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャ30を示す図である。図6に示す例では、シート支持部8の揺動端の中心部に、法面3に打ち込まれるピンとしてのL字アンカーピン31の頭部31Aを固定するように切り欠いて形成した固定部32を備える。本実施形態のように構成された飛来種子捕捉機能付ワッシャ30は法面3の山側に押さえ部6の大径部分を配置し、法面3の谷側に押さえ部6の小径部分を配置し、前記アンカーピン31の頭部31Aが山側に向かうようにして打設することにより、元の平面に戻ろうとするシート支持部8の揺動を確実に阻止して、飛来種子捕捉機能付ワッシャ30の形状を安定させることができる。その他の構成については第1,2実施形態と同じ符号を付すことにより重複説明を避ける。
図7は第3実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャ30を用いて形成した飛来種子捕捉構造33の構成を示す図である。本実施形態の飛来種子捕捉構造33ではピンとしてのL字アンカーピン31が法面3に打ち付けられることにより、頭部31Aが固定部32に当接し、シート支持部8を法面3に押しつけると共にこれに連接する押さえ部6を介してシート体5を法面3に押しつけることができる。一方、シート支持部8の係止部8A,8Bにシート体5を構成するネットを係止させることにより、シート体5の一部7(種子捕捉部9)を法面3から浮かせた状態で支持することができる。
図8は第4実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャ40の構成を示す図である。本実施形態の飛来種子捕捉機能付ワッシャ40は、一枚板にほぼ点対称にくりぬいて形成されるシート支持部41,42を有し、これら一対のシート支持部41,42の揺動端近傍に設けた切り欠き41A,42Aを互いに噛み合わせるようにして組み付けることにより、立設状を保持することができるように形成している。また、シート支持部41,42の揺動端近傍にはシート体5を構成するネットに係止する係止部41B,42Bを備えており、これらは前記係止部8A,8Bと同様にネットにかかる張力によってネットの係止状態が安定する形状に形成している。
上述のように構成された飛来種子捕捉機能付ワッシャ40は第1〜第3実施形態と同様にシート体5の一部7に形成した切り込み7A(図3,図4参照)を介して種子捕捉部9の下側に挿入してピン4によって法面3に固定されることにより略円盤形状の押さえ部43を介してシート体5を法面3に押しつけることができる。このとき、押さえ部43の半径Rを大きく形成することができるので、安定感が向上する。次いで、切り裂いたシート体5の一部7を重ねるようにしてそのネットを前記係止部41B,42Bに係止させることにより、種子捕捉部9を法面3から浮かせた状態で安定支持することができる。
1,20,30,40 飛来種子捕捉機能付ワッシャ
2 飛来種子捕捉構造
3 法面
4,31 ピン
5 シート体
6 押さえ部
7 シートの一部
8 シート支持部
8A,8B 係止部
9 種子捕捉部
10 飛来種子
31A 頭部
32 固定部

Claims (6)

  1. 法面に打設されるピンによってシート体を法面に密着させる押さえ部と、この押さえ部に連接し一部を施工時に折り曲げて立設することにより法面に敷設したシート体の一部を飛来種子を捕捉するため法面から浮かせた状態で支持するシート支持部とを備えてなり、 さらに、シート体の横方向に互いに間隔を隔てた状態で複数個設置されることを特徴とする飛来種子捕捉機能付ワッシャ。
  2. 前記シート支持部はシート体を構成するネットに係止する係止部を備える請求項1に記載の飛来種子捕捉機能付ワッシャ。
  3. 前記押さえ部は前記ピンの貫通孔を有し、前記シート支持部は前記ピンの頭部によって立設状態で固定される固定部を有する請求項1または請求項2に記載の飛来種子捕捉機能付ワッシャ。
  4. 前記押さえ部およびシート支持部は一枚の平面板に切り込みを入れて形成されたものであり、施工時に折り曲げることによりシート支持部を立てて立体形状とするものである請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の飛来種子捕捉機能付ワッシャ。
  5. 法面に打設されるピンによってシート体を法面に密着させる押さえ部と、この押さえ部に連接し一部を施工時に折り曲げて立設することにより法面の等高線にほぼ合わせた横方向に敷設したシート体の一部を飛来種子を捕捉するため法面から浮かせた状態で支持するシート支持部とを備えてなり、
    さらに、シート体の前記横方向に互いに間隔を隔てた状態で複数個設置される一方、
    前記押さえ部およびシート支持部は、外形が略円形の一枚の平面板にこの平面板よりも小さな半径の円弧状の切り込みを入れることにより形成され、
    前記ピンは前記押さえ部の中心に設けた貫通孔を通して法面に打ち付けられることによりその頭部が前記押さえ部に当たるよう、法面の山側に前記押さえ部の大径部分を配置し、法面の谷側に前記押さえ部の小径部分を配置してなることを特徴とする飛来種子捕捉機能付ワッシャ。
  6. 請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の飛来種子捕捉機能付ワッシャと、法面に敷設され一部に飛来種子を捕捉する種子捕捉部を有するシート体とを備え、この種子捕捉部の下部に飛来種子捕捉機能付ワッシャを配置した状態で法面にシート体を押さえ部を介してピンによって固定してあり、かつ、シート支持部によってシート体の種子捕捉部を浮かせた状態で支持させてなることを特徴とする飛来種子捕捉構造。

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