JP7325820B2 - 高設栽培用の架台 - Google Patents

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Description

本発明は、主としてイチゴ等の植物を栽培する細長い栽培ベッドを地面から離して水平姿勢に配置する架台に関する。
高設栽培のメリットには、まず、しゃがむことなく、栽培管理、収穫でき、作業がし易い点がある。他にも、人工的な培地を使うので、土からの病気の心配がない、清潔感がある、いちご狩りに向いている、場所や土壌に関わらず同じ栽培ができる、栽培方法の統一でマニュアル化がしやすく、大規模化に向いている、液肥の使用で生育に合わせて最適なタイミングで肥料を与えられるなどのメリットがあり、高設栽培の普及は進んでいる。ただし、他方で、デメリットの一つとして、設備施工費をはじめ多額の投資を必要であり、コストが高い点が指摘される。高設栽培には、高設ベンチをはじめ、培地、培地槽、液肥、温度管理、ビニールハウスなど様々な資材設備を必要とする。そこで、一般的には販売価格の比較的高い高収益作物のイチゴなどで高設栽培が行われているのが現状である。その状況の中で、農家は様々な費用支出の削減に取り組んでいる。従来から、イチゴなどの高設栽培において、ベンチの基本構造としては、低コスト化と自家施工を可能にすべく、骨組みを全てハウスパイプ部材でまかない、直線の金属パイプをカットして支柱とし、栽培ベッドを支える各脚部材の支柱を地中に埋め込んで、脚部材を対向する2列に配置して、補強や位置決めのために地面と平行のパイプを入れて、複数のH型の脚部材で支える構成が用いられている(特許文献1参照)。
その他の方法として、特許文献2には、複数のH型状の支柱の下部に支柱支持部を設けてなる接地枠、上部に支柱支持部と同間隔をおいて支柱連結部を備える構成が開示されている。また、特許文献3には、ベースバーを地面に載置しアンカーで固定した後、その上に2本の支柱部材をハの字状に立設し、上端部に中央栽培ベッド形成部材を備える構成が開示されている。
特許文献1などで開示される従来からの各脚部材の支柱を地中に埋め込む方法は、強固に架台を支持できる長所がある。しかし、脚部材の支柱である金属パイプを地中に真っすぐに埋め込んで、水平をとることは、多大な労力と時間を要し、極めて大変な作業である。地盤が固いとパイプを埋め込むことは容易でないし、機械を用いると別途費用が発生する。栽培ベッドの長さは、1本50mなど長いものが多く、面積は、2,000m(2反)程度の規模から始めるイチゴ農家の新規就農が多いなどを考慮すればなおさらである。また、各脚部材の支柱を地中に埋め込む方法は、瞬間的、短時間的には強固に支持できても、長時間風に支柱があおられるなどで地中な穴と支柱の間に隙間ができる、穴が大きくなると、架台転倒のおそれがある。水没によりぬかるんだ状態になった場合も同様である。水分や液肥などで腐食することも生じうる場合もある。このような場合は、埋め込む場所を変更する、支柱を交換するなどの対応をしている。
これに対し、特許文献2及び3は支柱を埋め込むことなく設置できる長所がある。しかし、部品点数が多く、構造が複雑になるとその分費用が高くなる。例えば、イチゴの高設栽培の高設ベンチ費用に1000m(1反)当たり平均で300~400万円程度必要とも言われる。農家にとって可能な限り不必要な支出は避けたいと考える。コスト面は常に大きな問題である。高設栽培に多額の投資、しかも栽培を開始する前に初期投資が必要で、収穫は1年後であったりする。加えて、近時の異常気象や病気害虫など外部条件も含め、計画通りに投下資本を回収できるか、先行きに対する不透明感は年々増しているようにさえ思われる状況下においてはなおさらである。日本の台所を支える重要な第1次産業を担う農家にあって、高齢化、後継ぎがいない、新規参入者が少ない等の問題点にその厳しさが伺えるとも言える。
さらに、特許文献2及び3は安定性に欠ける、特に栽培ベッドの長手方向の対して横方向から力が加えられた場合に横倒しになるおそれがある。高設栽培において、栽培ベッドを安定的に支持することは極めて重要である。農地などの設置場所の形状により左右されるが、長手方向の長さが50m、もしくはそれ以上になることも少なくない。しかも、培地を入れると重さがある栽培ベッドを、腰上辺りという高さのある位置に水平に支持することが必要になる。実際には、栽培ベッドには様々な方向から力が加わることが起こり得る。例えば、作業中に器具や衣服などが引っかかる、作業者がよろめく、倒れかけてつかむ、台車や器具を誤って操作し当ててしまうなど人為的なものだけでなく、屋外に設置されている場合は、日常的に風雨にさらされる。ビニールハウス内で設置されている場合であっても、大型台風の進路、風力、風の方向によっては、ハウスが壊れたり飛ばされたりしないように、台風の通過前にビニールを切り裂いたり、外したりする対応が必要なケースもある。例えば、高設栽培が多く行われるイチゴの栽培期間は、ランナーと呼ばれる親株の植付けから長く、苗の定植が9月に行われるなど風雨にさらされる状況も生じうる。特に問題となるのは、栽培ベッドの長手方向に対して横方向の力が加わる場合である。長さのある高設栽培用の架台が一旦倒れると、その1列全体の培地がシートやベッドからこぼれだし、資材が破損したり、作業者が負傷するおそれもあり、最悪の場合は、連鎖的に隣接の架台まで倒してしまうと、目も当てられない状況になる。そこで、栽培ベッドの長手方向の揺れや上下方向の力はもちろん、栽培ベッドの長手方向に対して横方向の力が加わる場合に、栽培ベッドを安定的に支持する必要がある。
実開6-75128号 特開2000-83478号 特開2003-111522号
そこで本発明は、以上の欠点を解消することを目的に開発されたもので、本発明の大切な目的は、簡単な構造で、設置が簡単で、安価に提供でき、かつ、栽培ベッドを安定的に支持できる高設栽培用の架台を提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の高設栽培用の架台は、植物栽培用の細長い栽培ベッドを所定の高さで水平姿勢に支持する高設栽培用の架台であって、栽培ベッドを長手方向に所定の間隔で支持する複数の支持脚を備えている。支持脚は、曲げ加工してなる一対の金属パイプを備え、各々の金属パイプは、互いに交差してX字状に連結される傾斜部と、傾斜部の下端に曲げ部を介して連結されて水平方向に伸びる水平部とを有している。金属パイプは、1本のパイプを鋭角に曲げ加工して傾斜部と水平部とを形成しており、各々の金属パイプが、水平部を互いに反対方向に伸びる姿勢として同一平面に位置して、傾斜部の中間を連結してX字状に配置している。互いに連結された一対の金属パイプは、一方の金属パイプの水平部が、他方の金属パイプの水平部の曲げ部から外側に突出する水平突出部を有し、栽培ベッドの長手方向に所定の間隔で連結してなる支持脚が、金属パイプの上端部を栽培ベッドに連結して、それ自体を垂直姿勢として水平部を設置面にセットして、栽培ベッドを所定の高さで水平に支持している。
以上の高設栽培用の架台は、栽培ベッドを支持する複数の支持脚を備えると共に、各支持脚が、曲げ加工して傾斜部と水平部が一体的に連結された一対の金属パイプを備えており、各々の金属パイプが、水平部を互いに反対方向に伸びる姿勢として同一平面に位置して、傾斜部の中間が連結されてX字状に配置されており、さらに、一方の金属パイプの水平部が、他方の金属パイプの水平部の曲げ部から外側に突出する水平突出部を有している。この一対の金属パイプからなる支持脚が栽培ベッドの長手方向に所定の間隔で支持するという簡単な構造で、組み立てが容易で、安価に提供でき、しかも、栽培ベッドを安定的に支持できる特徴がある。
つまり、同じ径と肉厚の金属パイプを使用することができ、曲げ加工することでジョイント部品は必要なく、各々の金属パイプを左右が逆向きとなる姿勢で連結することで、一対の金属パイプの左右の部品を同一化できるので、部品数が少なくできる。しかも簡単な構造であり、組み立てが容易で、安価に提供できる。また、水平突出部を有していることで、栽培ベッドの長手方向に対して横方向からの力に対し安定的に支持できる。
本明細書において、横方向とは、水平面上において、栽培ベッド1の長手方向に対して交差する方向であって、栽培ベッド1の短手方向を意味している。これに対応して、縦方向とは、同一水平面上において、栽培ベッド1の長手方向を意味している。
本発明の一実施形態に係る高設栽培用の架台の概略斜視図である。 図1に示す架台の支持脚を示す斜視図である。 図1に示す架台が栽培ベッドを支持する状態を示す垂直横断面図である。 支持脚と水平パイプを連結具で連結する一例を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る高設栽培用の架台の概略斜視図である。 図5に示す架台の縦揺れ阻止パイプが連結された支持脚を示す斜視図である。 支持脚と縦揺れ阻止パイプを連結具で連結する一例を示す分解斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る高設栽培用の架台の概略斜視図である。 本発明の他の実施形態に係る高設栽培用の架台の概略斜視図である。
以下、図面に基づいて本発明を詳細に説明する。なお、以下の説明では、必要に応じて特定の方向や位置を示す用語(例えば、「上」、「下」、及びそれらの用語を含む別の用語)を用いるが、それらの用語の使用は図面を参照した発明の理解を容易にするためであって、それらの用語の意味によって本発明の技術的範囲が制限されるものではない。また、複数の図面に表れる同一符号の部分は同一もしくは同等の部分又は部材を示す。
さらに以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体例を示するものであって、本発明を以下に限定するものではない。また、以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また、一の実施の形態、実施例において説明する内容は、他の実施の形態、実施例にも適用可能である。また、図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張していることがある。
本発明の第1の発明に係る高設栽培用の架台は、植物栽培用の細長い栽培ベッドを所定の高さで水平姿勢に支持する高設栽培用の架台であって、栽培ベッドを長手方向に所定の間隔で支持する複数の支持脚を備え、支持脚は、曲げ加工してなる一対の金属パイプを備え、各々の金属パイプは、互いに交差してX字状に連結される傾斜部と、傾斜部の下端に曲げ部を介して連結されて水平方向に伸びる水平部とを有し、金属パイプは、1本のパイプが鋭角に曲げ加工されて傾斜部と水平部とを形成しており、各々の金属パイプが、水平部を互いに反対方向に伸びる姿勢として同一平面に位置して、傾斜部の中間が連結されてX字状に配置され、互いに連結された一対の金属パイプは、一方の金属パイプの水平部が、他方の金属パイプの水平部の曲げ部から外側に突出する水平突出部を有し、栽培ベッドの長手方向に所定の間隔で連結してなる支持脚が、金属パイプの上端部を栽培ベッドに連結して、それ自体を垂直姿勢として水平部を設置面にセットして、栽培ベッドを所定の高さで水平に支持する。
本発明の第2の発明に係る高設栽培用の架台は、傾斜部を連結してなる一対の金属パイプが、水平部を互いに連結している。
本発明の第3の発明に係る高設栽培用の架台は、一対の金属パイプを、傾斜部を貫通する軸ピンを介して傾動自在に連結している。
本発明の第4の発明に係る高設栽培用の架台は、さらに、支持脚に連結してなる縦揺れ阻止パイプを備え、縦揺れ阻止パイプが、金属パイプの水平部と同一平面にあって、栽培ベッドの長手方向に伸びる水平パイプ部と、水平パイプ部に鋭角の曲げ部を介して連結してなる筋かい部とからなり、水平パイプ部の先端を金属パイプの水平部に連結して、筋かい部の先端を金属パイプの上端部に連結している。
本発明の第5の発明に係る高設栽培用の架台は、縦揺れ阻止パイプを、各々の金属パイプに連結して、栽培ベッドの両側に配置している。
本発明の第6の発明に係る高設栽培用の架台は、さらに、縦揺れ阻止パイプの端部を金属パイプに連結する連結具を備えており、連結具が、挿入によって縦揺れ阻止パイプと連結される挿入部と、挿入部を連結してなる筒部とを有し、筒部は、挿入部に直角に連結されると共に、金属パイプを挿入して連結する内形としてなり、筒部に金属パイプが挿入されて、連結具が金属パイプに連結され、挿入部に縦揺れ阻止パイプが挿入されて、縦揺れ阻止パイプが連結具を介して金属パイプに連結されている。
本発明の第7の発明に係る高設栽培用の架台は、金属パイプが、傾斜部の上端に曲げ部を介して連結されて上向きに伸びる連結部を有し、縦揺れ阻止パイプを、連結具を介して、金属パイプの連結部と水平突出部とに連結している。
本発明の第8の発明に係る高設栽培用の架台は、縦揺れ阻止パイプが、栽培ベッドの端部に連結されてなる端部支持脚よりも内側に配置している、内側支持脚に連結されている。
本発明の第9の発明に係る高設栽培用の架台は、さらに、支持脚の上端部に連結されて、複数の支持脚を長手方向に所定の間隔で連結する水平パイプを備えており、2本の水平パイプが、複数の支持脚の一対の金属パイプの上端部にそれぞれ連結されて互いに平行な姿勢で配置されている。
本発明の第10の発明に係る高設栽培用の架台は、さらに、水平パイプを金属パイプに連結する連結具を備えており、金属パイプが、傾斜部の上端に曲げ部を介して連結されて上向きに伸びる連結部を有し、連結具が、挿入によって連結部と連結される挿入部と、挿入部を連結してなる筒部とを有し、筒部は、挿入部に直角に連結されると共に、水平パイプを挿入して連結する内形としてなり、筒部に水平パイプが挿入されて、連結具が水平パイプに連結され、挿入部が連結部に連結されて、水平パイプが連結具を介して金属パイプに連結されている。
本発明の第10の発明に係る高設栽培用の架台は、金属パイプの外径が19.1mm、肉厚が1.2mmである。
以上の構成によると、金属パイプに、外径が19.1mm、肉厚が1.2mmであるパイプを使用するので、汎用的に使用される規格の金属パイプを使用することで材料コストを低減して安価に製造できる。また、架台を構成する金属パイプをすべて同一サイズとすることで、これらを連結する連結具にも同一のものを使用でき、製造コストを低減できる。
(実施の形態1)
図1は、本発明の一実施形態に係る高設栽培用の架台を示す斜視図である。図1に示す高設栽培用の架台3は、植物栽培用の細長い栽培ベッド1を所定の高さで水平姿勢に支持する高設栽培用の架台であって、栽培ベッド1を長手方向に所定の間隔で支持する複数の支持脚4を備えている。支持脚4は、曲げ加工してなる一対の金属パイプ5を備え、各々の金属パイプ5は、互いに交差してX字状に連結される傾斜部7と、傾斜部7の下端に曲げ部を介して連結されて水平方向に伸びる水平部8とを有する。金属パイプ5は、1本のパイプが鋭角に曲げ加工されて傾斜部7と水平部8とを形成している。各々の金属パイプ5が、水平部8を互いに反対方向に伸びる姿勢として同一平面に位置して、傾斜部7の中間が連結されてX字状に配置されて支持脚4を形成している。互いに連結された一対の金属パイプ5は、一方の金属パイプ5の水平部8が、他方の金属パイプ5の水平部8の曲げ部から外側に突出する水平突出部8aを有する。栽培ベッド1の長手方向に所定の間隔で連結してなる支持脚4が、金属パイプ5の上端部を栽培ベッド1に連結して、それ自体を垂直姿勢として水平部8を設置面25にセットして、栽培ベッド1を所定の高さで水平に支持している。
(支持脚4)
図2で示すように、支持脚4は、曲げ加工された一対の金属パイプ5からなる。各々の金属パイプ5は、互いに交差してX字状に連結される傾斜部7と、傾斜部7の下端に曲げ部を介して連結されて水平方向に伸びる水平部8と、傾斜部7の上端に曲げ部を介して連結されて上向きに伸びる連結部6とを有する。金属パイプ5は、1本のパイプを所定の長さに切断すると共に、曲げ加工されて傾斜部7と水平部8と連結部6とを形成している。図3に示す金属パイプ5は、傾斜部7と水平部8とを曲げ部において鋭角に曲げ加工して、水平姿勢の水平部8に対して傾斜部7を所定の角度(α)で傾斜する姿勢としながら、傾斜部7と連結部6とを曲げ部において鈍角に曲げ加工して、連結部6が鉛直姿勢となるようにしている。
さらに、各々の金属パイプ5は、図3に示すように、水平部8の先端が、傾斜部7の上端、すなわち、連結部6の真下の位置よりも外側に突出する形状となるように曲げ加工している。言い換えると、水平部8の長さが、傾斜部7の水平成分よりも長くなるように形成している。したがって、金属ロッド5は、図3に示すように、傾斜部7の長さ(d)、水平部8の長さ(s)、傾斜部7と水平部8との角度(α)とすると、以下の関係が成り立つようにしている。
s>d・cosα
このように、金属ロッド5は、起立姿勢にある支持脚4の平面視において、水平部8の先端が傾斜部7の上端よりも外側に突出する形状とすることで、支持脚4として栽培ベッド2を支持する状態においては、水平部8の先端部を栽培ベッド1の外側に突出させて、安定して支持できるようにしている。
支持脚4は、図2及び図3に示すように、同じ形状に曲げ加工された一対の金属パイプ5を、左右が逆向きとなる姿勢で重ねた状態で連結することで、隣り合う傾斜部7同士をX字状に交差する姿勢としながら、隣り合う水平部8同士が互いに反対方向に伸びる姿勢となるように配置している。この構造は、一対の金属パイプ5を同一化して部品数を少なくできるので、製造コストを低減できる。
各々の金属パイプ5の傾斜部7は、X字状に交差する交差部分を固定具11を介して連結している。図2及び図3に示す固定具11は、交差部分を貫通する軸ピン11Aとしており、この軸ピン11Aを介して傾斜部7同士を傾動自在に連結している。このように、傾動自在に連結される一対の傾斜部7の位置固定は、各々の金属パイプ5の水平部8同士を連結することにより行う。また、各々の金属パイプ5の傾斜部7は、X字状に交差する交差部分を、ボルトなどの固定具11を介して連結固定することもできる。この場合、各々の金属パイプ5は、傾斜部7の連結と水平部8の連結の両方によりの位置固定を行うことになる。以上のように、X字状に交差する傾斜部7同士を、交差部分を貫通する軸ピン11Aやボルトで連結する連結方法は、軸ピン11Aやボルトの連結軸に対する傾斜部7の捻れを防止して、一対の金属パイプ5同士を特定の連結位置で一体的に連結できるので、各々の金属パイプ5を安定して自立姿勢に保持できる特長がある。なお、各々の金属パイプ5の傾斜部7の連結方法は、以上の方法に限定されることなく、各々の傾斜部7の交差姿勢や連結位置がズレることのないよう連結して位置固定できるものであれば、現在すでに開発され、あるいは今後開発される全ての方法が採用できる。
各々の金属パイプ5の水平部8は、互いにズレることのないように連結している。一対の金属パイプ5は、各々の水平部8が互いに反対方向に伸びる姿勢となるように同一平面に並べた状態で、隣り合う水平部8同士を互いに連結している。隣り合う水平部同士は、図2に示すように、中間部分の1カ所において、2本の水平部8を貫通する軸ピンやボルト等の固定具13を介して連結固定することができる。この構造は、水平部8においても、固定具13の連結軸に対する水平部8の捻れを防止して、一対の金属パイプ5同士を特定の連結位置で一体的に連結できるので、より強固に各々の金属パイプ5を位置ずれしないように連結して、安定した自立姿勢に保持できる特長がある。
ただ、各々の金属パイプ5の水平部8を固定する方法は限定されず、各々の金属パイプ5がズレることがないよう固定連結できるものであれば使用できる。例えば、隣り合う水平部7同士は、図示しないが、結束バンドや線材等により結束して連結することも、クランプ等の連結金具により両側から挟着して連結することもできる。とくに、交差する傾斜部7同士を軸ピン11やボルト等の連結軸を介して連結する一対の金属パイプ5は、傾斜部7同士が特定の連結位置で一体的に連結されるので、水平部8同士を貫通する連結軸で連結することなく、結束バンドや線材等により簡易的に連結することもできる。さらに、各々の金属パイプ5の水平部8を2か所以上で固定することもできる。例えば、傾斜部7の連結と水平部8の2か所の連結をした場合、3か所で各々の金属パイプ5の位置固定を容易に行うことができる。
さらに、互いに連結される一対の金属パイプ5は、一方の金属パイプ5の水平部8が、他方の金属パイプ5の水平部8の曲げ部から外側に突出する水平突出部8aを有している。言い換えると、一対の金属パイプ5は、一方の金属パイプ5の水平部8の先端部が、他方の金属パイプ5の曲げ部よりも外側に突出するように互いに連結することで水平突出部8aを形成している。このように、互いに逆姿勢で連結される一対の金属パイプ5は、水平部8の長さ(s)、水平部8同士の重なり部分の長さ(x)とすると、水平突出部8aの突出長さ(t)が以下の式で表される。
t=s-x
図3に示す支持脚4は、一方の金属パイプ5の傾斜部7の上端、すなわち連結部6の真下の位置に、他方の金属パイプ5の水平部8の曲げ部が位置するように一対の金属パイプ5を重ね合わせて連結している。この位置で連結される一対の金属パイプ5は、平面視において、傾斜部7の上端に設けた連結部6よりも外側に突出する水平部8の先端部が水平突出部8aを形成している。すなわち、図3に示す支持脚4は、傾斜部7の長さ(d)、水平部8の長さ(s)、傾斜部7と水平部8との角度(α)とすると、水平部8同士の重なり部分の長さ(x)、及び水平突出部8aの突出長さ(t)が以下の式で表される。
x=d・cosα
t=s-x=s-d・cosα
一対の金属パイプ5を、以上の連結位置で重ね合わせて連結する支持脚4は、互いの傾斜部7が、各々の略中点においてX字状に交差する姿勢で連結される。この構造は、支持脚4を垂直姿勢とした状態で、栽培ベッド1の荷重を安定して支持できる特徴が実現できる。ただ、一対の金属ロッド5は、必ずしも一方の金属パイプ5の傾斜部7の上端の真下の位置に、他方の金属パイプ5の水平部8の曲げ部が位置するように連結する必要はなく、左右逆向きの姿勢で重ねる位置を、水平部8の軸方向に多少ずらすこともできる。この場合、互いに連結される水平部8同士の重なり部分の長さ(x)によって、水平突出部8aの突出長さ(t)、傾斜部7同士の交差位置、すなわち固定具11による連結位置、連結部6同士の間隔(k)、及び支持脚4の下端部の横幅(w)が変化する。
支持脚4は、曲げ部における傾斜部7と水平部8との角度(α)を一定とする場合、図3で示す連結位置に対して、水平部8同士の重なり部分の長さ(x)を大きくすると、水平突出部8aの突出長さ(t)が小さくなり、傾斜部7同士の連結位置の高さ(h)が高くなり、連結部6同士の間隔(k)が狭くなり、さらに、支持脚4の下端部の横幅(w)が小さくなる。これに対して、水平部8同士の重なり部分の長さ(x)を小さくすると、水平突出部8aの突出長さ(t)が大きくなり、傾斜部7同士の連結位置の高さ(h)が低くなり、連結部6同士の間隔(k)が広くなり、さらに、支持脚4の下端部の横幅(w)が大きくなる。したがって、支持脚4は、これらの寸法を考慮して一対の金属パイプ5の連結位置を決定する。
以上のように、一対の金属パイプ5で形成される支持脚4は、図1及び図3に示すように栽培ベッド1を所定の高さに配置しながら水平姿勢で支持する。したがって、支持脚4を形成する金属パイプ5の各部の寸法、及び一対の金属パイプ5の連結位置は、栽培ベッド1の種類や大きさ、設置条件等により最適な大きさと形状に設計される。一般に、農地の面積と形状、作業者の性別、身長、人数や選択する資材、所在する都道府県や地域などにより、栽培ベッド1の高さ、幅、全長、そして通路の幅が定められる。本発明の高設栽培用の架台は、栽培ベッド1の高さと幅、支持脚4になる各々の金属パイプ5の連結部6と傾斜部7と水平部8と水平突出部8aのサイズ、傾斜部7と水平部8の角度は、特定の数字に限定されるものではなく、本発明の架台3が栽培ベッド1を安定的に支持できる範囲内であれば使用可能である。
栽培ベッド1の幅(W)としては、例えば15cm~60cm程度であり、20cm~45cm程度が好ましく、25cm~35cm程度がより好ましい。栽培ベッド1の高さ(H)としては、例えば70cm~130cm程度であり、80cm~120cmが好ましく、90cm~110cmがより好ましい。ここで、栽培ベッド1の高さ(H)は、設置面25から栽培ベッド1の上面までの高さとする。水平部8の長さ(s)は、栽培ベッド1の幅(W)よりも大きく、例えば、栽培ベッド1の幅(W)に、水平突出部8aの突出長さ(t)を加算したものとすることができる。水平突出部8aの突出長さ(t)は、栽培ベッド1の幅(W)、全長(L)、重さと関係し、通路31の幅(D)をどの程度確保できるかにも関わる。例えば、栽培ベッド1の幅(W)を25cm~35cmとした場合、水平突出部8aの突出長さ(t)としては、例えば5cm~30cm程度であり、10cm~20cm程度が好ましく、15cm程度がより好ましい。金属パイプ5の傾斜部7と水平部8との角度(α)は、例えば50度~80度程度であり、60度~75度程度が好ましく、65度~75度程度がより好ましい。図3に示す架台3は、栽培ベッド1の幅(W)を30cm、水平部8の長さ(s)を45cm、水平部8のうち水平突出部8aの突出長さ(t)を15cmとしている。
以上の支持脚4は、栽培ベッド1の長手方向に所定の間隔で配置されると共に、金属パイプ5の上端部に栽培ベッド1が連結される。複数の支持脚4は、それ自体が垂直姿勢となるように水平部8が設置面25にセットされて、栽培ベッド1を所定の高さで水平に支持する。支持脚4は、図2に示すように、設置面25に接する金属パイプ5の水平部8に貫通穴10を設けて、この貫通穴10を貫通するピン14を地面に打ち込んで設置面25に固定することができる。これにより、架台3の安定的支持をさらに高めることができる。また、貫通穴を設けることなく、U字状のピンで金属パイプ5の水平部8を地面に固定してもよい。
(水平パイプ2)
さらに、図1及び図3に示す架台3は、支持脚4の上端部に連結されて、複数の支持脚4を長手方向に連結する水平パイプ2を備えている。図1に示す架台3は、2本の水平パイプ2を備えており、2本の水平パイプ2を、所定の間隔で配置された複数の支持脚4の上端部に連結して、互いに平行な姿勢で配置している。図に示す支持脚4は、各々の金属パイプ5が、傾斜部7の上端に曲げ部を介して連結部6を備えており、この連結部6の上端に水平パイプ2を固定している。すなわち、図1及び図3の水平パイプ2は、支持脚4の上端部であって、支持脚4の両側に配置された連結部6の上端に連結している。この構造は、水平パイプ2を垂直姿勢の連結部6で下側から支持できるので、水平方向に延長された長い水平パイプ2であっても安定して支持できる特長がある。ただ、支持脚は、必ずしも傾斜部の上端に連結部を設ける必要はなく、連結部のない支持脚においては、傾斜部の上端部に水平パイプを連結してもよい。
2本の水平パイプ2の先端は、図1で示すように略コの字の接続部で連結することが好ましい。この構造により、水平パイプ2の先端を気にすることなく作業でき、作業の安全と効率化を図れる。さらにこの構造は、2本の水平パイプ2を所定の間隔に保持しながら、架台3の強度を高め、より安定的な支持が可能となる。なお、水平パイプ2の先端をゴム製のキャップでカバーするなど簡易な方法によっても作業の安全と効率化に資することもできる。
(連結具9)
水平パイプ2は、連結具9を介して支持脚4の上端部に連結している。図4に示す連結具9は、支持脚4の連結部6に連結される挿入部9aと、この挿入部9aを連結してなる筒部9bとを備えている。筒部9bは、挿入部9aに直角に連結されており、水平パイプ2を挿入して連結可能な内形としている。挿入部9aは、挿入によって支持脚4の連結部6に連結できる構造としている。図4に示す挿入部9aは、連結部6に挿入可能な外径を有する円柱状であって、連結部6に挿入して連結できる構造としている。ただ、挿入部は、連結部を挿入可能な筒状とすることもできる。この挿入部は、連結部を挿入可能な内径を有する筒部とすることができる。図の連結具9は、2本の筒体からなる筒部9b及び挿入部9aを直角に交差する姿勢で連結することにより構成している。ただ、連結具は、図示しないが、1枚の金属板を中間部でU曲して筒部を形成すると共に、両端部を支持脚の連結部に挿入可能な形状に形成して挿入部とすることもできる。
以上の連結具9は、筒部9bに水平パイプ2を挿入して水平パイプ2に連結し、挿入部9aを連結部6の上端に連結して、水平パイプ2を支持脚4の定位置に連結する。さらに、筒部9bと水平パイプ2の連結部分や、挿入部9aと連結部6の連結部分をボルト等の固定具を介して固定することもできる。例えば、予め連結する位置を決めて、水平パイプ2に穴を開けておくことで、連結具9は、組み立ての際に手間が少なく、簡単に組み立てできる。なお、連結具9は連結する位置を決め、穴を開け、ボルト止めして連結するので、栽培ベッド1の長さや重さに対応して、必要な支持脚4の個数や設置位置を調整変更できる。また、連結具9はこの形状に限定されず、これ以外の形状や部材でも、金属パイプ5の上端部6と水平パイプ2が連結されて、栽培ベッド1を安定的に支持できるものであれば使用できる。
(金属パイプ5)
本発明の高設栽培用の架台3は、外径が19.1mm、肉厚が1.2mmの金属製のパイプを支持脚4の金属パイプ5と水平パイプ2に使用できる。同一径、同一肉厚の金属パイプ5を使用することでコストを低減できる。通常、ビニールハウス内で使用される高設栽培用の架台において、大型ビニールハウスで使用される金属パイプの強度は通常必要とされず、コスト面から一般に市販され、育苗用のビニールハウスなどに使用される金属パイプである、外径が19.1mm、肉厚が1.2mmである金属製のパイプで十分である。
ただ、本発明において、これ以外の金属パイプ、外形が大きく、また、より肉厚な金属パイプを使用することもできる。形状も、丸パイプのみならず、角パイプを使用することもできる。材質の異なるパイプを使用することもできる。また、部位により、もしくは一部に異なる金属パイプを使用することもできる。これらにより、より強度のある高設栽培用の架台を提供できる。ただし、この場合、コストが高くなること、重くなり組み立てなどの作業面での負担が増えるデメリットもある。
同じ径と肉厚の金属パイプを使用することでコストを削減できるだけでなく、曲げ加工した金属パイプ5を使用できることで、金属パイプ5の傾斜部7と水平部8と連結部6とを連結する部材が不要となり、部品点数が少なくコスト削減できる。各々の金属パイプ5を左右が逆向きとなる姿勢で連結することで、一対の金属パイプ5の左右の部品を同一化できるので、部品点数を少なくできる。これによりコストを削減できる。また、簡単な構造で、組み立てが短期間で容易にできることから、施工費用も削減できる。キット販売により農家が設置できれば、よりコストを削減できる。
また、劣化した部品や不良品の交換の際にも、部品の共通化、部品点数が少ないことはコスト面でメリットになり、さらに構造が簡単であり、農家自らが簡単に管理交換を行えることもメリットである。実際、夏場の暑さ、朝晩の温度差、時には風雨などの過酷な自然環境の下では、部品などの劣化は避けられない。ビニールハウス内で管理された環境であっても、部材部品の管理交換は必要になる。
(栽培ベッド1)
栽培ベッド1は、植物を栽培するための培地32を収容可能なシート材又は容器であって、全体を細長い形状として複数の支持脚4の上部に水平姿勢で配置される。このような栽培ベッド1として、ビニール製のシート材やプラスチック製の容器、あるいは発泡スチロール製の容器が使用される。図3に示す栽培ベッド1は、ビニール製のシート材31を用いている。この栽培ベッド1は、帯状のシート材31を水平パイプ2に沿って配置し、その中央部分を下方にたるませた状態で2本の水平パイプ2の間に配置すると共に、両側部を2本の水平パイプ2に掛けた状態で支持脚4の外側に固定し、この中央凹部に培地32を収納している。すなわち、図1に示す高設栽培用の架台3は、2本の水平パイプ2を、栽培ベッド1を支持する部材に兼用している。この架台3は、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)の揺れや上下方向の力に対して、栽培ベッド1の両側に配置された2本の水平パイプ2で安定して支持できる特長がある。
さらに、図1と図3に示す架台3は、ビニール製のシート材31の両側部を支持脚4の外側に固定する固定部材33を備えている。図に示す固定部材33は、水平方向に伸びる断面視コ字状のレール状部材33aと、このレール状部材33aの内側に装着されて、シート材31をレール状部材33aの内面に押圧する状態で固定する波形スプリング33bを備えている。この固定部材33は、一般にビニペット33Aと呼ばれる部材を使用して、水平方向に伸びるシート材31の両側縁部を簡単かつ確実に連結して固定できる特長がある。
レール状部材33aは、栽培ベッド1の両側であって、水平パイプ2の下に位置し、2本配置されている。このレール状部材33aは、金属パイプ5の連結部6に連結されている。水平パイプ2とレール状部材33aが栽培ベッド1の両側にそれぞれ配置されることで、計4本の部材が栽培ベッド1の長手方向に保持部材として固定されて、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)の揺れや上下方向の力に対して、栽培ベッド1を安定的に支持できる。また、水平パイプ2とレール状部材33aのいずれもが、金属パイプ5の連結部6に間隔を空けて固定されていることで、栽培ベッド1の両側において、水平パイプ2とレール状部材33aと連結部6とで長方形の枠形状に支持脚4の上端部を保持してズレが生じにくいと言える。したがって、栽培ベッド1のみで支持する場合、2本の水平パイプ2で支持する場合に比べ、2本の水平パイプ2と2本のレール状部材33aとで支持する場合の方が、格段に栽培ベッド1の長手方向(縦方向)の揺れや上下方向の力に対して、栽培ベッド1を安定的に支持できる。
ただし、栽培ベッド1は、ビニール製のシートに限定するものではなく、これ以外の栽培槽、例えば不織布製のシート、プラスチック製のプランター、発泡スチロール製の箱、ビニール製の袋や不織布製の袋などを栽培ベッドとして用いることもできる。したがって、高設栽培用の架台は、栽培ベッド1の形態に応じて、複数の支持脚の上端部における栽培ベッドの支持形状を種々に変更をすることもできる。例えば、プラスチック製や発泡スチロール製の開口部を上面に設けたコの字状の箱タイプのものは、図示しないが、2本の水平パイプで栽培ベッドを両側から挟んで、さらに栽培ベッドを下から支える支持部材(例えばパイプ等)を栽培ベッドの下に通すこともできる。また、箱タイプのものでも、左右に引っかける取っ手部分があるものは、2本の水平パイプの間に箱本体を配置しながら、左右の取っ手部分を両側の水平パイプに引っかける状態で支持しながら使用することもできる。
また、栽培槽の形状も特定のものに限定されず、例えば、栽培槽が一列に繋がっているものでも、数株ごとに分かれているものでも使用できる。栽培槽が繋がっているものは培地加温パイプを通しやすい、数株ごとに分かれているものは、水や培地で媒介する病気の感染を防止できるなどのメリットがある。
以上の高設栽培用の架台3は、各支持脚4が、一対の金属パイプ5からなることで、1本の金属パイプで支えるよりも栽培ベッド1を安定的に支持できる。さらに、一対の金属パイプ5の傾斜部7の中間を連結することが、支持脚自体の強度を高め、栽培ベッド1を安定的に支持する上で重要である。各々の金属パイプ5が、互いに交差してX字状に傾斜部7の中間で連結され、さらに、水平部8が互いに連結されることで、各々の金属パイプ5同士がズレることがなくなることで、一対の金属パイプ5である支持脚4の強度が増し、栽培ベッド1の安定的な支持が可能になるからである。例えば、単純化して、一対の金属パイプ5に、栽培ベッド1の斜め上方向から、一方の金属パイプ5の傾斜部7と平行に力が加えられた場合を考えると、他方の金属パイプ5に対しては傾斜部7でその力を受けて、傾斜部7の下端の曲げ部と、その曲げ部を介して連結され水平部8で支えることになる。各々の金属パイプ5が、互いに交差してX字状に傾斜部7の中間で連結されていることで、一方の金属パイプ5の傾斜部7自体が支えとなり、一方の金属パイプ5全体で栽培ベッド1の斜め上方向からの力を強く支えることができる。このように、栽培ベッド1や架台3に対して上下方向や横方向、斜めに力が加えられた場合に、傾斜部7でX字状に連結され、水平部8でも連結されることで、各々の金属パイプ5がズレることなく、一対の金属パイプ5が一体の支持脚4として機能し、架台3が横倒れしないように支持することができる。自社の試験使用において、各々の金属パイプ5の傾斜部7を連結して各々の金属パイプ5がズレることのない状態に固定されることが、一対の金属パイプ5で形成される支持脚4の強度と栽培ベッド1の安定的支持に重要であるとの結果が得られた。
また、以上の高設栽培用の架台3は、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)に対して横方向の力が加わった場合に、水平突出部8aが重要な役割を果たす。水平突出部8aがあることで、横方向の力に対して支えとなり、突き出しがある側には突き出しがない場合に比べはるかに倒れにくい。支持脚4は、一対の金属パイプ5からなり、金属パイプ5を左右が逆向きとなる姿勢で互いに連結することで一対になっているので、反対側にも突き出しがあることで、支えとなって倒れない。図1に示すように、栽培ベッド1を長手方向に所定の間隔で支持する複数の支持脚4が、それぞれ一対の金属パイプ5からなり、両側に水平突出部8aが支持脚4の数だけ多数突き出している。それぞれの水平突出部8aが横方向の力に対して支えとなることで、突き出し部分がない場合に比べ、横方向の力に対して格段に栽培ベッド1を安定的に支持することが可能となる。自社の試験使用において、従来のH型の支持脚の架台、開口部が上部になるコの字状の支持脚の架台と比較したところ、本発明の水平突出部8aのある架台3の方が、栽培ベッド1の長手方向に対する横方向からの力に対して安定的に支持できる結果を得ている。
(実施の形態2)
さらに、本発明の他の実施形態に係る高設栽培用の架台3を図5の斜視図を示す。図5に示す高設栽培用の架台3は、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)に所定の間隔で支持する複数の支持脚4と、その複数の支持脚4のうち一部の支持脚4に連結された縦揺れ阻止パイプ15とを備える。図5に示す架台3は、支持脚4の各々の金属パイプ5に縦揺れ阻止パイプ15を連結しており、縦揺れ阻止パイプ15を栽培ベッド1の両側に配置している。
(縦揺れ阻止パイプ15)
縦揺れ阻止パイプ15は、図6に示すように、支持脚4を構成する各々の金属パイプ5の水平部8と同一平面にあって、栽培ベッド1の長手方向に伸びる水平パイプ部16と、水平パイプ部16に鋭角の曲げ部を介して連結してなる筋かい部17とからなる。縦揺れ阻止パイプ15は、水平パイプ部16の先端が金属パイプ5の水平部8に連結されて、筋かい部17の先端が金属パイプ5の上端部に連結されている。
一般に、筋かいとは、構造物の強度を高める補強部材であって、柱と柱の間に斜めに入れて連結することで構造物を補強する部材である。筋かいは、例えば、柱と梁で形成される四角形に対して対角線状に配置することで三角形の構造を作り変形を防止する。本実施形態における縦揺れ阻止パイプ15の筋かい部17においては、支持脚4である一対の金属パイプ5の水平部8と上端部に連結される。したがって、隣接する支持脚4同士を連結して、四角形の対角線状に補強材を加えるものではないが、縦揺れ阻止パイプ15の筋かい部17の先端が、支持脚4を形成する一対の金属パイプ5の上端部に連結され、水平パイプ部16の先端が各々の金属パイプ5の水平部8に連結されて、略三角形の構造を作り補強することから、筋かい部17としている。
(連結具9)
図6に示す縦揺れ阻止パイプ15は、連結具9を介して、金属パイプ5の連結部6と水平突出部8aとに連結されている。この連結具9には、前述の水平パイプ2を金属パイプ5の連結部6に連結する連結具と同様のものが使用できる。すなわち、この連結具は、図7に示すように、縦揺れ阻止パイプ15が連結される挿入部9aと、挿入部9aを連結してなる筒部9bとを有する。筒部9bは、挿入部9aに直角に連結されると共に、金属パイプ5を挿入して連結する内形としている。挿入部9aは、挿入によって縦揺れ阻止パイプ15の先端部を連結できる構造としている。図7に示す挿入部9aは、縦揺れ阻止パイプ15に挿入可能な外径を有する円柱状であって、縦揺れ阻止パイプ15の先端部に挿入して連結できる構造としている。ただ、挿入部は、縦揺れ阻止パイプ15の先端部を挿入可能な筒状とすることもできる。この挿入部は、縦揺れ阻止パイプ15を挿入可能な内径を有する筒部とすることができる。
以上の連結具9は、筒部9bに金属パイプ5を挿入して、連結具9が金属パイプ5に連結され、挿入部9aを縦揺れ阻止パイプ15の先端に連結して、縦揺れ阻止パイプ15を支持脚4の定位置に連結する。具体的には、金属パイプ5の水平部8を縦揺れ阻止パイプ15の水平パイプ部16に連結する連結具9は、筒部9bに水平部8を挿入して連結具9を水平突出部8aに連結し、挿入部9aを水平パイプ部16の先端に挿入して連結される。また、金属パイプ5の上端部に縦揺れ阻止パイプ15の筋かい部17を連結する連結具9は、筒部9bに金属パイプ5の連結部8を挿入して連結具9を連結部6に連結し、挿入部9aを筋かい部の先端に挿入して連結される。本発明の架台3には、同一径、同一肉厚の金属製のパイプを使用しているため、連結具9は、金属パイプ5の上端部に水平パイプ2を連結する場合と部品の共通化できる。ただし、別の部材を使用することもできる。
高設栽培用の架台3は、縦揺れ阻止パイプ15を支持脚4に固定することで栽培ベッド1を安定的に支持できる。とくに、縦揺れ阻止パイプ15は、図5に示すように、栽培ベッド1の両側に配置することで、栽培ベッド1をバランスよく支持できる。また、図に示す架台3は、栽培ベッド1の端部に連結してなる端部支持脚4Aよりも内側に配置してなる内側支持脚4Bに縦揺れ阻止パイプ15を連結している。この構造は、栽培ベッドの端部ではなく中間部を支持する内側支持脚4Bを補強することで、細長い栽培ベッドをより安定して支持できる。また、縦揺れ阻止パイプ15を内側支持脚4Bに連結するので、縦揺れ阻止パイプ15の数を少なくすることができ、製造コストを低減しながら栽培ベッドを安定して支持できる。
以上の高設栽培用の架台3は、まず複数の支持脚4の両側に突き出した水平突出部8aで、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)に対して横方向の力が加わる場合に対応する。ただ、栽培ベッド1の長手方向の長さが50mにもなることが多い。ちなみに高設栽培は、高い位置に栽培ベッドを設置するため、土耕栽培に比べて通路が広くなる。通路が広いことは、作業しやすいメリットがあるが、栽植本数が減るというデメリットもある。そこで、高設栽培の場合、農家はなるべく長い栽培ベッドを設置する傾向がある。長い栽培ベッド1を設置する場合、全体としての強度を上げ、さらなる安定的支持が求められる。そこで、縦揺れ阻止パイプ15が重要な役割を果たす。縦揺れ阻止パイプ15が、水平パイプ部16と、筋かい部17を備え、水平パイプ部16の先端が金属パイプ5の水平部8に、筋かい部17の先端が金属パイプ5の上端部に連結される。縦揺れ阻止パイプ15が、栽培ベッド1の両側に配置されることで、一対の金属パイプ5からなる支持脚4と2本の縦揺れ阻止パイプ15が一体化し、架台3全体の強度を上げ、さらなる安定的支持が可能となる。自社の試験使用においても、縦揺れ阻止パイプ15を入れることで、架台3全体の強度が上がり、さらに栽培ベッド1の安定的支持が可能となることが確認された。
さらに、図5で示されるように、縦揺れ阻止パイプ15は、栽培ベッド1の端に位置する端部支持脚4Aに連結するよりも、端部支持脚4Aよりも内側に配置された内側支持脚4Bに連結することが好ましい。内側支持脚4Bより端部までの栽培ベッド1などの自重によってバランスが良くなり、全体の強度が上がり、安定的な支持が可能になるからである。このことは、自社の試験使用おいても確認された。
さらに、高設栽培用の架台3は、水平突出部8aが通路側に突き出ていることによる作業中のつまづきや、台車通行の妨げを防止することが好ましい。栽培ベッド1間の通路幅は、少なくとも80cm~85cm程度を確保することが望ましい。例えば、栽培ベッド1間の通路幅が85cmだった時に、水平突出部8aが15cmずつ両側の架台3から突き出しているとすると、水平突出部8aのない通路幅は55cmになる。実際には、イチゴの草木は成長と共に大きくなり、栽培ベッドから成長した葉、つる、実が通路側にはみ出した状態になるため、これを想定して広めの通路幅が設定されることが多く、収穫時において、水平突出部8aは作業時に特に違和感は感じるほどでないと言い得る。
ただ実際に、水平突出部8aが、通路に突き出ているので、その対策が必要な場合は、例えば、地面に架台3を設置した後に、上から防草用シートなどを敷く、山型・台形型の引っかかり防止を取り付けたりすることもできる。コスト面と手間を問わず、栽培ベッド1の水平を維持できるのであれば、水平部8が入る穴を設けることも可能である。この方法によれば水平部8の位置がズレずに固定されるため、安定的支持がより強固になる。また、水平突出部8aの長さを短くしたり長くしたりすることもできる。栽培ベッド1の長さ、培地などを含めた重量、地面の状態により、また、作業効率などにより、必要とされる水平突出部8aの長さは変わり得る。
(他の実施形態)
他の実施形態として、図8に示すように、つまづき防止、台車の車輪が水平突出部8aに当たらないようにするために、通路パイプ20を通し、水平突出部8aの先端を連結具9で連結することもできる。架台3の両側に2本の通路パイプ20と連結具9が必要となり、その分コストアップするが、作業者の足が水平突出部に当たる前に、通路パイプ20で止めることができ、また、台車の車輪が水平突出部に乗り上げたり、ひっかかったりすることも防止できる。栽培ベッド1の長手方向にのびる通路パイプ20は、台車通行の邪魔にもならない。さらに、設置面という架台3の一番下に重さのある通路パイプ20を設けることは、重しになり、重心が下がること、また、栽培ベッド1の長手方向(縦方向)に対する横方向の力を、各々の金属パイプ5の各水平突出部8aだけでなく、通路パイプ20で支えることができるので、架台3自体の強度と栽培ベッド1の安定的支持は格段に高まる。通路パイプ20は、栽培ベッド1の長手方向に伸びているため、通常通行や作業の邪魔になることは少ないが、通路パイプ20自体が、通行や作業において足元の邪魔にならないように、通路パイプ20は平板状にすることもできる。
さらに、図9に示すように、ジョイントロッド21により、隣接するの架台3の水平突出部8aをつなぐこともできる。このジョイントロッド21で複数カ所、隣接するの架台の水平突出部8a同士を連結することで、さらに架台3の安定的支持が可能になる。このようなジョイントロッド21として金属パイプや金属ロッドが使用できる。また、通行や作業において足元の邪魔にならないように、ジョイントロッド21は平板状にできる。
さらに、栽培ベッド1は、農家がビニールハウスで使用する高設栽培の場合、50mなど長くなることが多いが、他方で、家庭菜園や小学校など小スペースで短い栽培ベッド1が利用される場合もある。この場合にも、必要に応じた長さで、簡単な構造、部品点数が少なく、容易に組み立てられ、コストを抑えられる点は、大きなメリットとなる。また、短い場合は、日当たりや風雨に応じて場所を移動させることもできる。地面と設置する金属パイプ5の水平部8の下に、キャスターなど移動が容易になる部材を取り付けることもできる。ただし、キャスターの分高さが上がり重心が高くなることと、地面との設置面積がキャスターの車輪だけになり、安定的支持は難しくなり、水平突出部8aでつまづきやすくなる点に注意が必要である。つまづき防止の部材を取り付ける、シートをかぶせる、もしくは水平突出部8aの長さを短くするなど使用態様に合わせて対応することが好ましい。
本発明の高設栽培用の架台は、主としてイチゴ等の植物を栽培する細長い栽培ベッドを地面から離して水平姿勢に配置する架台として好適に使用される。
1…栽培ベッド
2…水平パイプ
3…架台
4…支持脚
4A…端部支持脚
4B…内側支持脚
5…金属パイプ
6…上端部
7…傾斜部
8…水平部
8a…水平突出部
9…連結具
9a…挿入部
9b…筒部
10…貫通穴
11…固定具
11A…軸ピン
13…固定具
14…ピン
15…縦揺れ阻止パイプ
16…水平パイプ部
17…筋かい部
20…通路パイプ
21…ジョイントロッド
25…設置面
31…シート材
32…培地
33…固定部材
33A…ビニペット
33a…レール状部材
33b…波形スプリング

Claims (11)

  1. 植物栽培用の細長い栽培ベッドを所定の高さで水平姿勢に支持する高設栽培用の架台であって、
    前記栽培ベッドを長手方向に所定の間隔で支持する複数の支持脚を備え、
    前記支持脚は、
    曲げ加工してなる一対の金属パイプを備え、
    各々の金属パイプは、互いに交差してX字状に連結される傾斜部と、
    前記傾斜部の下端に曲げ部を介して連結されて水平方向に伸びる水平部とを有し、
    前記金属パイプは、1本のパイプが鋭角に曲げ加工されて前記傾斜部と前記水平部とを形成しており、
    各々の前記金属パイプが、
    前記水平部を互いに反対方向に伸びる姿勢として同一平面に位置して、
    前記傾斜部の中間が連結されてX字状に配置され、
    互いに連結された一対の金属パイプは、
    一方の前記金属パイプの前記水平部が、
    他方の前記金属パイプの前記水平部の曲げ部から外側に突出する水平突出部を有し、
    前記栽培ベッドの長手方向に所定の間隔で連結してなる前記支持脚が、
    前記金属パイプの上端部を前記栽培ベッドに連結して、
    それ自体を垂直姿勢として前記水平部を設置面にセットして、
    前記栽培ベッドを所定の高さで水平に支持することを特徴とする高設栽培用の架台。
  2. 請求項1に記載の高設栽培用の架台であって、
    前記傾斜部を連結してなる一対の前記金属パイプが、
    前記水平部を互いに連結してなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  3. 請求項1又は2に記載の高設栽培用の架台であって、
    一対の前記金属パイプが、
    前記傾斜部を貫通する軸ピンを介して傾動自在に連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  4. 請求項1ないし3のいずれかに記載の高設栽培用の架台であって、さらに、
    前記支持脚に連結してなる縦揺れ阻止パイプを備え、
    前記縦揺れ阻止パイプが、
    前記金属パイプの水平部と同一平面にあって、
    前記栽培ベッドの長手方向に伸びる水平パイプ部と、
    前記水平パイプ部に鋭角の曲げ部を介して連結してなる筋かい部とからなり、
    前記水平パイプ部の先端が前記金属パイプの前記水平部に連結されて、
    前記筋かい部の先端が前記金属パイプの上端部に連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  5. 請求項4に記載する高設栽培用の架台であって、
    前記縦揺れ阻止パイプが、
    各々の前記金属パイプに連結されて、
    前記栽培ベッドの両側に配置されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  6. 請求項4又は5に記載の高設栽培用の架台であって、さらに、
    前記縦揺れ阻止パイプの端部を前記金属パイプに連結する連結具を備えており、
    前記連結具が、
    挿入によって前記縦揺れ阻止パイプと連結される挿入部と、
    前記挿入部を連結してなる筒部とを有し、
    前記筒部は、
    前記挿入部に直角に連結されると共に、
    前記金属パイプを挿入して連結する内形としてなり、
    前記筒部に前記金属パイプが挿入されて、前記連結具が前記金属パイプに連結され、
    前記挿入部が前記縦揺れ阻止パイプに連結されて、
    前記縦揺れ阻止パイプが前記連結具を介して前記金属パイプに連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  7. 請求項6に記載の高設栽培用の架台であって、
    前記金属パイプが、
    前記傾斜部の上端に曲げ部を介して連結されて上向きに伸びる連結部を有し、
    前記縦揺れ阻止パイプが、
    前記連結具を介して、前記金属パイプの前記連結部と前記水平突出部とに連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  8. 請求項4ないし7のいずれかに記載する高設栽培用の架台であって、
    前記縦揺れ阻止パイプが、
    前記栽培ベッドの端部に連結してなる端部支持脚よりも内側に配置してなる、
    内側支持脚に連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  9. 請求項1ないし8のいずれかに記載の高設栽培用の架台であって、さらに、
    前記支持脚の上端部に連結されて、複数の前記支持脚を長手方向に所定の間隔で連結する水平パイプを備えており、
    2本の前記水平パイプが、複数の前記支持脚の一対の前記金属パイプの上端部にそれぞれ連結されて、互いに平行な姿勢で配置されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  10. 請求項9に記載の高設栽培用の架台であって、さらに、
    前記水平パイプを前記金属パイプに連結する連結具を備えており、
    前記金属パイプが、
    前記傾斜部の上端に曲げ部を介して連結されて上向きに伸びる連結部を有し、
    前記連結具が、
    挿入によって前記連結部と連結される挿入部と、
    前記挿入部を連結してなる筒部とを有し、
    前記筒部は、
    前記挿入部に直角に連結されると共に、
    前記水平パイプを挿入して連結する内形としてなり、
    前記筒部に前記水平パイプが挿入されて、前記連結具が前記水平パイプに連結され、
    前記挿入部が前記連結部に連結されて、
    前記水平パイプが前記連結具を介して前記金属パイプに連結されてなることを特徴とする高設栽培用の架台。
  11. 請求項1ないし10のいずれかに記載する高設栽培用の架台であって、
    前記金属パイプの外径が19.1mm、
    肉厚が1.2mmであることを特徴とする高設栽培用の架台。
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