JP3177622U - 高設栽培用支持スタンド及び高設栽培装置 - Google Patents

高設栽培用支持スタンド及び高設栽培装置 Download PDF

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Abstract

【課題】構造を簡単にして部品点数を減らすとともに、施工を簡易にして作業性を向上させ、コストダウンを図った高設栽培用支持スタンド及び高設栽培装置を提供する。
【解決手段】植物が育成させられる栽培床体1を支持するとともに栽培床体1の長手方向に沿って多数列設される高設栽培用支持スタンドSにおいて、栽培床体1を保持する保持部材10と、上端部に保持部材10が設けられ下端部が地面に差し込まれて地面に立設され栽培床体1を地面からの所定高さに位置させる一本の支柱20と、支柱20が挿通される挿通孔を有し地面に載置されるベースプレート22と、ベースプレート22の上面に当接可能に支柱20に固定され当接により支柱20の下動を阻止するストッパ30とを備えた。
【選択図】図1

Description

本考案は、イチゴやメロン等の果物や野菜等の植物を地面よりも所定高さ高い位置で栽培する高設栽培において、これらの植物が育成させられる栽培床体を支持する高設栽培用支持スタンド及びこれを用いた高設栽培装置に関する。
従来、この種の高設栽培装置としては、例えば、特許文献1(特開2002−345343号公報)に記載されたものが知られている。
図6に示すように、この高設栽培装置Kaは、栽培床体100を支持体110で支持したものである。栽培床体100は、透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて内側面側で植物が植え付けられる培地を保持する培地保持シート101と、非透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて培地保持シート101の下側を収容し植物の栽培に係る水を貯水する貯水シート102とを備えている。培地保持シート101内の培地内には、培地を加温する加温パイプ103が設けられている。
支持体110は、栽培床体100である培地保持シート101及び貯水シート102を地面より所定高さ高い位置で支持するもので、複数の棒状体を組んで形成されており、培地保持シート101及び貯水シート102の長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の水平棒111と、この左右にある各水平棒111を夫々その長手方向に沿って所定間隔で支持する複数の支柱112と、各水平棒111に平行に設けられ長手方向の各支柱112を連結金具で連結する複数の縦梁113と、各水平棒111に対して直交して設けられ幅方向の支柱112を連結金具で連結する複数の横梁114とを備えて構成されている。支柱112の先端は地面に差し込まれて埋設される。
この高設栽培装置Kaによれば、培地保持シート101に培地を保持し、この培地に植物を植え付け、貯水シート102に肥料や農薬等を含んだ水を貯水し、加温パイプ103により培地を加温する。これにより、植物を成長させ、植物の根部が貯水シート102側に突出するようにする。そして、貯水シート102に貯水された水の水位が下がって、肥料や農薬等を含んだ水が少なくなったら、水を適宜供給するようにしている。
特開2002−345343号公報
しかしながら、この従来の高設栽培装置Kaにあっては、支持体110は、左右にある各水平棒111を夫々複数の支柱112で支持するとともに、各支柱112を複数の縦梁113及び複数の横梁114で連結金具を介して連結しているので、支柱112の数が多くなり、連結のための連結金具の数も多くなることから、部品点数が極めて多く、それだけ施工性に劣り、作業が煩雑になって作業性が悪いという問題があった。また、支柱112は地面に差し込まれるが、支柱112の数が多い分、水平レベルの確保が難しく、この点でも作業性が悪くなっている。更に、部品点数が多くなることから、設備費が嵩みコスト高になるという問題もある。
本考案は、このような問題点に鑑みてなされたもので、構造を簡単にして部品点数を減らすとともに、施工を簡易にして作業性を向上させ、コストダウンを図った高設栽培用支持スタンド及び高設栽培装置を提供することを目的とする。
このような目的を達成するため、本考案の高設栽培用支持スタンドは、植物が育成させられる栽培床体を支持するとともに該栽培床体の長手方向に沿って多数列設される高設栽培用支持スタンドにおいて、上記栽培床体を保持する保持部材と、上端部に上記保持部材が設けられ下端部が地面に差し込まれて該地面に立設され上記栽培床体を地面からの所定高さに位置させる一本の支柱と、該支柱が挿通される挿通孔を有し地面に載置されるベースプレートと、該ベースプレートの上面に当接可能に上記支柱に固定され当接により該支柱の下動を阻止するストッパとを備えた構成としている。
これにより、高設栽培装置を構築するときは、栽培床体の長手方向に沿う方向に、本考案の高設栽培用支持スタンドを、所定間隔で設置する。この設置においては、高設栽培用支持スタンドにおいて、支柱の下端部を地面に打ち込んで差し込んで埋設するとともに、ベースプレートを、支柱を地面に打ち込んだ後、若しくは、打ち込む前に、挿通孔に支柱を通して地面に設置する。そして、保持部材を所要の高さ位置に位置決めする。また、この保持部材がその所要の高さ位置よりも下降しないように、支柱をベースプレートに対してストッパで保持する。この状態で、列設された保持部材に対し、栽培床体を保持し、栽培床体を所定の高さ位置に支持する。この場合、高設栽培用支持スタンドにおいては、一本の支柱を地面に差し込んで、ストッパで保持するだけで設置できるので、構造を簡単にして部品点数を減らすことができ、それだけ、コストダウンを図ることができるとともに、施工が簡易になり、作業性を向上させることができる。また、一本の支柱を地面に差し込んで、ストッパで保持するだけで設置できるので、栽培床体の水平レベルの確保が極めて容易になり、この点でも作業性を向上させることができる。
そして、必要に応じ、上記栽培床体は、透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて内側面側で植物が植え付けられる培地を保持する培地保持シートと、非透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて上記培地保持シートの下側を収容し植物の栽培に係る水を貯水する貯水シートと、上記培地保持シートの長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第一パイプと、該第一パイプより下側に設けられ上記貯水シートの長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第二パイプとを備えて構成され、
上記保持部材を、上記支柱の上端部に取付けられる取付部と、該取付部に設けられ上記貯水シートの下側で該貯水シートの幅方向に沿って延びるとともに両端側が起立して夫々上記第二パイプの側方を通って先端部が第一パイプ側に至る保持片と、該保持片の両先端部に夫々設けられ上記第一パイプを保持する一対の第一クランパと、上記保持片の両側部に夫々設けられ上記第二パイプを保持する一対の第二クランパとを備えて構成している。
これにより、栽培床体の第一パイプ及び第二パイプを第一クランパ及び第二クランパで保持するだけで、栽培床体を保持部材に保持できるので、栽培床体自体の設置も容易になり、それだけ、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
この場合、上記支柱をパイプで形成し、上記保持部材の取付部を上記保持片に垂設され上記支柱の上端部に挿入されるパイプで形成したことが有効である。取付部のパイプを支柱のパイプに差し込むだけで保持部材を支柱に設けることができるので、この点でも、構造が簡単で、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
また、必要に応じ、上記第一クランパを、両端部が舌片状に形成され中間部が上記第一パイプを被嵌するリング状に形成された本体を備えて構成し、該本体の中間部を上記第一パイプに被嵌し該本体の両端部を上記保持片の先端部を挾持して接合させた状態で該本体の両端部をネジ手段により該保持片の先端部に取付ける構成としている。第一パイプをリング状の第一クランパに被嵌してネジ手段で固定するだけで、第一パイプを保持できるので、この点でも、構造が簡単で、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
更に、必要に応じ、上記第二クランパを、一端部が舌片状に形成され他端部側が上記第二パイプを被嵌する略半円弧状に形成された本体を備えて構成し、該本体の他端部側を上記第二パイプに被嵌し該本体の他端部側と上記保持片の側部とで上記第二パイプを挾持した状態で上記本体の一端部を上記保持片の側部にネジ手段により取付ける構成としている。第二パイプを半円弧状の第二クランパに被嵌してネジ手段で固定するだけで、第二パイプを保持できるので、この点でも、構造が簡単で、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
更にまた、必要に応じ、上記ストッパを、内側に支柱の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した一方片と、該一方片の一端に支柱の軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して回動可能に設けられるとともに支柱の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記一方片と共働して該支柱を挾持する他方片と、上記一方片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記他方片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成している。ストッパとして、市販のパイプ用クランパを利用できるので、コストを安くすることができるとともに、ストッパを容易に形成でき、この点でも、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
また、上記の目的を達成するため、本考案の高設栽培装置は、上記の高設栽培用支持スタンドを用いて構成される高設栽培装置であって、上記栽培床体の長手方向に沿って所定間隔で上記高設栽培用支持スタンドを複数配置し、各高設栽培用支持スタンドにより上記栽培床体を支持する構成としている。上記と同様の作用,効果を奏する。
この場合、必要に応じ、上記長手方向に隣接する高設栽培用支持スタンドの支柱同士の全部若しくは一部を連結杆で連結した構成としている。これにより、支持が安定化し、耐震性が向上させられる。
また、必要に応じ、上記複数の高設栽培用支持スタンドにより支持した上記栽培床体を複数並設し、並設方向に隣接する栽培床体の支持スタンドの支柱同士の全部もしくは一部を連結杆で連結した構成としている。これにより、並設された栽培床体の支持スタンド同士が連結されるので、各栽培床体の支持がより一層安定化し、耐震性が向上させられる。
この場合、少なくとも、上記栽培床体の長手方向端部を支持し長手方向に隣接する一対の支持スタンドの支柱同士を連結杆で連結するとともに、上記栽培床体の長手方向端部を支持し互いに並設方向に隣接する支持スタンドの支柱同士を連結杆で連結した構成としている。栽培床体の端部の支持が確実に強固になり、装置を安定化させることができる。
本考案によれば、高設栽培装置を構築するときは、栽培床体の長手方向に沿う方向に、本考案の高設栽培用支持スタンドを、所定間隔で設置する。この設置においては、高設栽培用支持スタンドにおいて、支柱の下端部を地面に打ち込んで差し込んで埋設するとともに、ベースプレートを、支柱を地面に打ち込んだ後、若しくは、打ち込む前に、挿通孔に支柱を通して地面に設置する。そして、保持部材を所要の高さ位置に位置決めする。また、この保持部材がその所要の高さ位置よりも下降しないように、支柱をベースプレートに対してストッパで保持する。この状態で、列設された保持部材に対し、栽培床体を保持し、栽培床体を所定の高さ位置に支持する。この場合、高設栽培用支持スタンドにおいては、一本の支柱を地面に差し込んで、ストッパで保持するだけで設置できるので、構造を簡単にして部品点数を減らすことができ、それだけ、コストダウンを図ることができるとともに、施工が簡易になり、作業性を向上させることができる。また、一本の支柱を地面に差し込んで、ストッパで保持するだけで設置できるので、栽培床体の水平レベルの確保が極めて容易になり、この点でも作業性を向上させることができる。
本考案の実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドを示す斜視図である。 本考案の実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドを用いて構築された実施の形態に係る構築栽培装置を示す図である。 図2に示す本考案の実施の形態に係る構築栽培装置の横断面図である。 本考案の実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドを示す要部拡大図である。 本考案の実施の形態に係る構築栽培装置の栽培時の状態を示す図である。 従来の高設栽培装置の一例を示す図である。
以下、添付図面に基づいて本考案の実施の形態に係る高設栽培用支持スタンド及びこれを用いた高設栽培装置について説明する。
図1乃至図5に示すように、実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドSは、植物が育成させられる栽培床体1を支持するとともに栽培床体1の長手方向に沿って多数列設される。
栽培床体1は、透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて内側面側で植物が植え付けられる培地を保持する培地保持シート2と、非透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて培地保持シート2の下側を収容し植物の栽培に係る水を貯水する貯水シート3と、培地保持シート2の長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第一パイプ4と、第一パイプ4より下側に設けられ貯水シート3の長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第二パイプ5とを備えて構成されている。第一パイプ4に対する培地保持シート2の止着は、第一パイプ4に嵌着される半円筒状の樹脂製の止着体6(図1)で行われ、培地保持シート2は止着体6の弾性により第一パイプ4に対して挾持される。また、第二パイプ5に対する貯水シート3の止着は、同様に、第二パイプ5に嵌着される半円筒状の樹脂製の止着体6で行われ、貯水シート3は止着体6の弾性により第二パイプ5に対して挾持される。
実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドSは、栽培床体1を保持する保持部材10と、上端部に保持部材10が設けられ下端部が地面に差し込まれて地面に立設され栽培床体1を地面からの所定高さに位置させる一本の支柱20とを備えている。支柱20は金属製パイプで形成されている。また、この支持スタンドSは、支柱20が挿通される挿通孔21を有し地面に載置される矩形状の金属製ベースプレート22と、ベースプレート22の上面に当接可能に支柱20に固定され当接により支柱20の下動を阻止するストッパ30とを備えてなる。
保持部材10は、支柱20の上端部に取付けられる取付部11と、取付部11に設けられる保持片12とを備えている。保持片12は、帯状の金属製板をコ字状に折曲形成したものであり、貯水シート3の下側で貯水シート3の幅方向に沿って延びるとともに、両端側が起立して夫々第二パイプ5の側方を通って先端部12aが第一パイプ4側に至るよう構成されている。図4に示すように、保持部材10の取付部11は、保持片12に垂設され支柱20を構成するパイプの上端部に挿入されるパイプで形成されている。取付部11が支柱20に挿通された状態では、保持片12が支柱20に衝止して位置決めされる。
また、保持部材10は、保持片12の両先端部に夫々設けられ第一パイプ4を保持する一対の第一クランパ13を備えている。第一クランパ13は、両端部が舌片状に形成され中間部が第一パイプ4を被嵌するリング状に形成された本体14を備えて構成され、本体14の中間部を第一パイプ4に被嵌し本体14の両端部を保持片12の先端部12aを挾持して接合させた状態でこの本体14の両端部をネジ手段15により保持片12の先端部に取付けるよう構成されている。ネジ手段は、ボルト15a及びナット15bで構成され、本体14の両端部及び保持片12の先端部にはボルト挿通孔16が形成されている。
また、保持部材10は、保持片12の両側部に夫々設けられ第二パイプ5を保持する一対の第二クランパ17を備えている。第二クランパ17は、一端部が舌片状に形成され他端部側が第二パイプ5を被嵌する半円弧状に形成された本体18を備えて構成され、本体18の他端部側を第二パイプ5に被嵌し本体18の他端部側と保持片12の側部12bとで第二パイプ5を挾持した状態でこの本体18の一端部を保持片12の側部にネジ手段19により取付けるよう構成されている。ネジ手段19は、保持片12の側部に設けた雌ネジ部19aと、ビス19bとからなり、ビス19bを本体18の他端部側に形成した通孔を挿通させて雌ネジ部19aにねじ込むことにより、本体18を固定する。
更に、ストッパ30としては、市販のパイプ用シングルクランパを用いる。これは、図1及び図4に示すように、内側に支柱20の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した一方片31と、一方片31の一端に支柱20の軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジ32を介して回動可能に設けられるとともに支柱20の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し一方片31と共働して支柱20を挾持する他方片33と、一方片31の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルト34と、他方片33の他端に突出形成されクランプボルト34の先端部側が係脱可能なU字状の係合部35と、クランプボルト34に螺合し締め付けにより係合部35に当接してクランプボルト34の係合部35に対する係合をロックするロックナット36とを備えて構成されている。
また、実施の形態に係る高設栽培装置Kは、図2及び図3に示すように、実施の形態に係る高設栽培用支持スタンドSを用いて構成され、栽培床体1の長手方向に沿って所定間隔で高設栽培用支持スタンドSを複数配置し、各高設栽培用支持スタンドSにより栽培床体1を支持する。実施の形態では、複数の高設栽培用支持スタンドSにより支持した栽培床体1を複数並設している。実施の形態では、2連に並設した栽培床体1において、長手方向に隣接する高設栽培用支持スタンドSの支柱20同士の全部若しくは一部(実施の形態では一部)を連結杆40で連結している。また、並設方向に隣接する栽培床体1の支持スタンドSの支柱20同士の全部もしくは一部(実施の形態では一部)を連結杆41で連結している。連結杆40,41の連結は、上記ストッパ30を構成するシングルクランパを2つ接合した市販のダブルクランパ42を用いる。
従って、この実施の形態に係る高設栽培装置Kを構築するときは、栽培床体1の長手方向に沿う方向に、高設栽培用支持スタンドSを、所定間隔で設置する。この設置においては、先ず、支柱20の下端部を地面に打ち込んで差し込んで埋設し、その後、ベースプレート22を、その挿通孔21を支柱20に通して地面に設置する。尚、支柱20はベースプレート22を予め挿通させた状態で地面に打ち込んでもよく適宜変更してよい。この状態で、保持部材10がその所要の高さ位置よりも下降しないように、支柱20をベースプレート22に対してストッパ30で保持する。そして、保持部材10の取付部11のパイプを支柱20のパイプに挿入して保持部材10を所要の高さ位置に位置決めする。
この場合、高設栽培用支持スタンドSにおいては、一本の支柱20を地面に差し込んで、ストッパ30で保持するだけで設置できるので、構造を簡単にして部品点数を減らすことができるとともに、それだけ、コストダウンを図ることができるとともに、施工が簡易になり、作業性を向上させることができる。また、一本の支柱20を地面に差し込んで、ストッパ30で保持するだけで設置できるので、栽培床体1を保持する保持部材10の水平レベルの確保が極めて容易になり、この点でも作業性を向上させることができる。また、保持部材10の取付けにおいても、取付部11のパイプを支柱20のパイプに差し込むだけで保持部材10を支柱20に設けることができるので、この点でも、構造が簡単で、施工性がよく、作業性を向上させることができる。
また、実施の形態では、2連に並設した栽培床体1において、長手方向に隣接する高設栽培用支持スタンドSの支柱20同士の全部若しくは一部(実施の形態では一部)を連結杆40で連結する。これにより、支持が安定化し、耐震性が向上させられる。
また、並設方向に隣接する栽培床体1の支持スタンドSの支柱20同士の全部もしくは一部(実施の形態では一部)を連結杆41で連結する。これにより、並設された栽培床体1の支持スタンドS同士が連結されるので、各栽培床体1の支持がより一層安定化し、耐震性が向上させられる。
実施の形態では、少なくとも、栽培床体1の長手方向端部を支持し長手方向に隣接する一対の支持スタンドSの支柱20同士を連結杆40で連結するとともに、栽培床体1の長手方向端部を支持し互いに並設方向に隣接する支持スタンドSの支柱20同士を連結杆41で連結している。栽培床体1の端部の支持が確実に強固になり、装置を安定化させることができる。
この状態で、列設された保持部材10に対し、栽培床体1を保持し、栽培床体1を所定の高さ位置に支持する。この際は、先ず、栽培床体1の第一パイプ4及び第二パイプ5を第一クランパ13及び第二クランパ17で保持する。この場合、第一パイプ4をリング状の第一クランパ13に被嵌してネジ手段15で固定するだけで第一パイプ4を保持でき、第二パイプ5を半円弧状の第二クランパ17に被嵌してネジ手段19で固定するだけで第二パイプ5を保持できるので、この点でも、構造が簡単で、施工性がよく、作業性を向上させることができる。それから、第二パイプ5に、止着体6により貯水シート3を止着するとともに、同様に、第一パイプ4に、止着体6により、培地保持シート2を止着する。
このような高設栽培装置Kで、高設栽培するときは、例えば、図5に示すように、培地保持シート2に培地を入れて、例えばイチゴなどの植物を植付け、この状態で、水供給部50から貯水シート3に水Wを供給し、貯水シート3に貯水される水Wの水位を変動させながら植物の根部に水を吸収させて植物を栽培していく。この場合、例えば、水供給部50から、貯水シート3に水Wを供給して水位が所定高さHになるようにする。そして、植物の根部が吸収したり、自然蒸発したりすることにより、徐々にその水位が減っていき、貯水シート3に貯水された水Wの水位が最小水位Lになれば、再び水供給部50から、貯水シート3に水Wを供給して水位が所定高さHになるようにする。
尚、上記実施の形態において、栽培床体1は、培地保持シート2及び貯水シート3を備えた構成のものであるが、必ずしもこれに限定されるものではなく、例えば、水耕栽培用の樋状の樹脂容器などでも良く、適宜変更して差し支えない。
T 高設栽培装置
S 支持スタンド
1 栽培床体
2 培地保持シート
3 貯水シート
4 第一パイプ
5 第二パイプ
6 止着体
10 保持部材
11 取付部
12 保持片
13 第一クランパ
14 本体
15 ネジ手段
16 ボルト挿通孔
17 第二クランパ
18 本体
19 ネジ手段
20 支柱
21 挿通孔
22 ベースプレート
30 ストッパ
40 連結杆
41 連結杆
42 ダブルクランパ
50 水供給部

Claims (10)

  1. 植物が育成させられる栽培床体を支持するとともに該栽培床体の長手方向に沿って多数列設される高設栽培用支持スタンドにおいて、
    上記栽培床体を保持する保持部材と、上端部に上記保持部材が設けられ下端部が地面に差し込まれて該地面に立設され上記栽培床体を地面からの所定高さに位置させる一本の支柱と、該支柱が挿通される挿通孔を有し地面に載置されるベースプレートと、該ベースプレートの上面に当接可能に上記支柱に固定され当接により該支柱の下動を阻止するストッパとを備えたことを特徴とする高設栽培用支持スタンド。
  2. 上記栽培床体は、透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて内側面側で植物が植え付けられる培地を保持する培地保持シートと、非透水性のシート部材で形成され下方に撓んで横断面U字状に形成されて上記培地保持シートの下側を収容し植物の栽培に係る水を貯水する貯水シートと、上記培地保持シートの長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第一パイプと、該第一パイプより下側に設けられ上記貯水シートの長手方向に沿う両側縁部が夫々止着され互いに並設される一対の第二パイプとを備えて構成され、
    上記保持部材を、上記支柱の上端部に取付けられる取付部と、該取付部に設けられ上記貯水シートの下側で該貯水シートの幅方向に沿って延びるとともに両端側が起立して夫々上記第二パイプの側方を通って先端部が第一パイプ側に至る保持片と、該保持片の両先端部に夫々設けられ上記第一パイプを保持する一対の第一クランパと、上記保持片の両側部に夫々設けられ上記第二パイプを保持する一対の第二クランパとを備えて構成したことを特徴とする請求項1記載の高設栽培用支持スタンド。
  3. 上記支柱をパイプで形成し、上記保持部材の取付部を上記保持片に垂設され上記支柱の上端部に挿入されるパイプで形成したことを特徴とする請求項2記載の高設栽培用支持スタンド。
  4. 上記第一クランパを、両端部が舌片状に形成され中間部が上記第一パイプを被嵌するリング状に形成された本体を備えて構成し、該本体の中間部を上記第一パイプに被嵌し該本体の両端部を上記保持片の先端部を挾持して接合させた状態で該本体の両端部をネジ手段により該保持片の先端部に取付けることを特徴とする請求項2または3記載の高設栽培用支持スタンド。
  5. 上記第二クランパを、一端部が舌片状に形成され他端部側が上記第二パイプを被嵌する半円弧状に形成された本体を備えて構成し、該本体の他端部側を上記第二パイプに被嵌し該本体の他端部側と上記保持片の側部とで上記第二パイプを挾持した状態で上記本体の一端部を上記保持片の側部にネジ手段により取付けることを特徴とする請求項2乃至4何れかに記載の高設栽培用支持スタンド。
  6. 上記ストッパを、内側に支柱の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有した一方片と、該一方片の一端に支柱の軸線と平行な軸線を回動軸とするヒンジを介して回動可能に設けられるとともに支柱の外周が当接可能な略半円弧状の当接部を有し上記一方片と共働して該支柱を挾持する他方片と、上記一方片の他端に基端部が回動可能に設けられたクランプボルトと、上記他方片の他端に突出形成され上記クランプボルトの先端部側が係脱可能なU字状の係合部と、上記クランプボルトに螺合し締め付けにより上記係合部に当接して該クランプボルトの係合部に対する係合をロックするロックナットとを備えて構成したことを特徴とする請求項1乃至5何れかに記載の高設栽培用支持スタンド。
  7. 上記請求項1乃至6何れかに記載の高設栽培用支持スタンドを用いて構成される高設栽培装置であって、
    上記栽培床体の長手方向に沿って所定間隔で上記高設栽培用支持スタンドを複数配置し、各高設栽培用支持スタンドにより上記栽培床体を支持することを特徴とする高設栽培装置。
  8. 上記長手方向に隣接する高設栽培用支持スタンドの支柱同士の全部若しくは一部を連結杆で連結したことを特徴とする請求項8記載の高設栽培装置。
  9. 上記複数の高設栽培用支持スタンドにより支持した上記栽培床体を複数並設し、並設方向に隣接する栽培床体の支持スタンドの支柱同士の全部もしくは一部を連結杆で連結したことを特徴とする請求項7または8記載の高設栽培装置。
  10. 少なくとも、上記栽培床体の長手方向端部を支持し長手方向に隣接する一対の支持スタンドの支柱同士を連結杆で連結するとともに、上記栽培床体の長手方向端部を支持し互いに並設方向に隣接する支持スタンドの支柱同士を連結杆で連結したことを特徴とする請求項9記載の高設栽培装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20150121811A (ko) * 2014-04-22 2015-10-30 김남준 딸기용 고설 재배대
KR20170000998U (ko) * 2015-09-08 2017-03-16 김남준 양액 재배 베드의 지지구조
KR20170002207U (ko) * 2015-12-14 2017-06-22 김남준 도시농업용 텃밭

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