JP4049947B2 - マグネット片の製造装置 - Google Patents
マグネット片の製造装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4049947B2 JP4049947B2 JP18979899A JP18979899A JP4049947B2 JP 4049947 B2 JP4049947 B2 JP 4049947B2 JP 18979899 A JP18979899 A JP 18979899A JP 18979899 A JP18979899 A JP 18979899A JP 4049947 B2 JP4049947 B2 JP 4049947B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetic field
- magnet
- magnetic
- cavity
- yoke
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01F—MAGNETS; INDUCTANCES; TRANSFORMERS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR MAGNETIC PROPERTIES
- H01F41/00—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties
- H01F41/02—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets
- H01F41/0253—Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or assembling magnets, inductances or transformers; Apparatus or processes specially adapted for manufacturing materials characterised by their magnetic properties for manufacturing cores, coils, or magnets for manufacturing permanent magnets
- H01F41/0273—Imparting anisotropy
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真法を用いた複写機、プリンタ等の現像装置に用いられるマグネットローラの製造装置および製造方法ならびに磁場印加用ヨークに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のローラ状マグネットの製造方法(特公昭60−28377)は、図5に示されるように必要磁極数だけ分割した扇状のキャビティCが形成された成形金型Kによって、扇状の外周から側面と内側に向かって磁束を流す磁場中において成形を行うことにより、表面磁束密度が高くかつ磁界が強いマグネットローラを得るものであった。
【0003】
従来のマグネットローラの製造方法(特許第2512025号)は、マグネットローラを構成する磁極ピースを製造するときの金型について詳細に説明しているが、図6に示されるように金型Kが磁性体J1、J2と非磁性体Hとを組み合わせて構成され、外部から印加される磁場は金型Kの磁性体部から樹脂マグネット材RMをとおり対向する磁性体J2へと流れる磁束を形成し、この磁束に沿って樹脂マグネット材RMが磁気的に配向してマグネットローラのマグネット片を形成するものである。
【0004】
従来のマグネットローラの製造方法(特開平10−308308、特開平10−270277)は、図7に示されるように金型Kを構成するキャビティCの扇状外周部を非磁性材Hによって構成し、この非磁性材Hを挾んで磁性材J1、J2を配置して構成することにより、磁極ピークを移動させても所望の磁カパターンを得やすい配向を得るものであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の製造方法は、成形されたマグネットにおける磁気的配向は前記金型Kを構成する磁性体Jと非磁性体Hの配置によって決定されるものであるため、所望の磁カパターンを得るには限界があるという問題があった。
【0006】
このため、最終的に所望の磁カパターンを得るためには、高価な金型が多種類必要となり、これがマグネットローラの製造コストを引き上げるとともに、開発および製品化までに長期間を要する原因となっていた。
【0007】
そこで本発明者は、磁場印加用ヨークを金型に形成されたキャビティに対して相対的位置関係を変更可能にすることに着目し、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を金型のキャビティに注入することにより、対向している磁場印加用ヨークによってキャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネットの製造装置において、前記キャビティが形成された前記金型と前記磁場印加用ヨークとを別部材によって構成して、相対的位置関係を変更可能にするという本発明の技術的思想に着眼し、更に研究開発を重ねた結果、所望の磁気的配向が容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネットおよびマグネットローラの製造を可能にするという目的を達成する本発明に到達した。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明(請求項1に記載の第1発明)のマグネットローラを構成するマグネット片を製造する製造装置は、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、金型に並設された複数個のキャビティに注入することにより、前記キャビティに対向している磁場印加用ヨークによってキャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネット片を製造する装置であって、上金型に形成した複数個の凹部に前記磁場印加用ヨークが分離可能な別部材として介挿され、前記複数個の磁場印加用ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁カパターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを介挿した交換ブロックが、それぞれ交換可能に装着されたものである。
【0009】
本発明(請求項2に記載の第2発明)のマグネットローラを構成するマグネット片を製造する製造装置は、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、金型に並設された複数個のキャビティに注入することにより、前記各キヤビティに対向している磁場印加用ヨークによってキャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネット片を製造する装置であって、上金型に形成した複数個の凹部に前記磁場印加用ヨークが分離可能な別部材として構成され、前記複数個の磁場印加用ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁カパターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを備えた磁場印加用ヨークがそれぞれ交換可能に構成されているものである。
【0010】
【発明の作用および効果】
上記構成より成る第1発明のマグネット片の製造装置は、上金型に形成した複数個の凹部に前記磁磁場加用ヨークが分離可能な別部材として構成され、前記複数個の磁場印加用ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁カパターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを介挿した交換ブロックが、それぞれ交換という簡単な操作により所望の磁カパターンが容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネット片の製造を可能にするという効果を奏する。
【0011】
上記構成より成る第2発明のマグネット片の製造装置は、上金型に形成した複数個の凹部 に前記磁場印加用ヨークが分雛可能な別部材として構成され、前記複数個の磁場印加ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁力パターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを備えた磁場印加用ヨークがそれぞれ交換可能に構成されているため、パターンが容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネット片の製造を可能にするという効果を奏する。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下本発明の実施の形態につき、図面を用いて説明する。
【0013】
(第1実施形態)
本第1実施形態のマグネット片の製造装置は、図1に示されるようにフェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を金型10のキャビティ1に注入することにより、キャビティ1に対向している磁場印加用ヨーク21、22によってキャビティ1内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネット片の製造装置において、前記キャビティ1は上金型11、下金型12から成り、上金型11に形成した複数個の凹部に、前記磁場印加用ヨークが分離可能な別部材として介挿され、前記複数個の磁場印加用ヨーク21の左右および上下に介挿されるスペーサ31、32によって、前記少なくとも一方の磁場印加用ヨーク21の前記キャビティの幅方向および高さ方向における位置が調整されるように構成されているものである。
【0014】
前記金型10は、上部に前記磁場印加用ヨーク21が介挿される凹部111が形成されるとともに下部に前記キャビティ1の外周部112が形成された上型としての前記上金型11と、前記キャビティ1の両側壁部121と内周部122が形成された下型としての前記下金型12とから成り、それぞれ磁性鋼もしくは非磁性鋼によって構成される。
【0015】
上述のように前記金型10に形成された前記扇形の前記キャビティ1には、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料が注入および充填され、成形される。
【0016】
前記磁場印加用ヨークは、上型としての前記上金型11に形成された前記凹部111内に介挿される前記磁場印加用ヨーク21と、前記キャビティ1の両側壁部121と内周部122が形成された下型としての前記下金型12の下部に当接させて配置された前記磁場印加用ヨーク22とから成り、それぞれ磁性鋼によって構成され、近接して配設されるコイル(図示せず)による磁場を前記キャビティ1内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を印加するように構成されている。
【0017】
前記磁場印加用ヨーク21の下方の先端部に、磁カパターンの形状に応じた先端形状を実現する交換ブロックが、交換可能に装着される。すなわち、矩形断面の中央突出部211とその両側に断面直角三角形のブロック212がボルトによって交換可能に装着され、前記扇形のキャビティ1によって成形されるマグネット片に対して要求される磁力パターンの形状に応じた台形状の先端部が構成される。
【0018】
前記磁場印加用ヨーク21は、上型としての前記上金型11に形成された前記凹部111内に予め前記磁場印加用ヨーク21の左右および上下に所定の厚さおよび枚数のスペーサ31、32を選択して介挿され、前記磁場印加用ヨーク21の前記キャビティ1の幅方向および高さ方向における位置が、要求される磁カパターンの前記キャビティ1の幅方向の位置およびピーク値を満たすように調整される。
【0019】
上記構成より成る本第1実施形態のマグネット片の製造装置について、以下に述べる。前記磁場印加用ヨーク21が、前記スペーサ31、32によって前記金型10に形成された前記キャビティ1に対する相対的位置関係を変更することにより、前記キャビティ1内の前記複合樹脂マグネット材料に作用させる磁場を変えた状態において、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、前記金型10の前記キャビティ1に注入され、成形される。
【0020】
前記金型10に形成された前記キャビティ1に対する相対的位置関係および前記磁場印加用ヨーク21の先端部に装着される交換ブロックの形状を変更することにより、キャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に作用させる磁場を変えた状態において成形された各マグネット片を、複数組み合わせることによってマグネットローラを製造するものである。
【0021】
上記第1実施形態のマグネット片の製造装置は、前記キャビティ1が形成された前記金型10と前記磁場印加用ヨーク21とが相対的位置関係が変更可能な別部材によって構成されているので、前記磁場印加用ヨーク21の相対的位置関係を変更することにより、所望の磁気的配向が容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネット片の製造を可能にするという効果を奏する。
【0022】
また第1実施形態のマグネット片の製造装置は、前記磁場印加用ヨーク21の左右および上下に介挿されるスペーサ31、32によって、前記磁場印加用ヨーク21の前記キャビティ1の幅方向および高さ方向における位置が調整されるので、簡単な構成および操作により所望の磁カパターンが容易に得られるようにするという効果を奏する。
【0023】
さらに第1実施形態のマグネット片の製造装置は、前記磁場印加用ヨーク21の先端部に、磁カパターンの形状に応じた先端形状を実現する交換ブロック211、212が、交換可能に装着されるものであるので、前記磁場印加用ヨーク21の交換ブロック211、212の交換という簡単な操作により所望の磁カパターンが容易に得られるという効果を奏する。
【0024】
また第1実施形態のマグネット片の製造方法は、前記金型10に形成された前記キャビティ1に対する相対的位置関係を変更することにより、前記キャビティ1内の前記複合樹脂マグネット材料に作用させる磁場を変えた状態において成形されたマグネット片を、複数組み合わせることによってマグネットローラを製造するので、所望の磁カパターンのマグネット片を、複数組み合わせたマグネットローラの製造を可能にするという効果を奏する。
【0025】
すなわち、個々のマグネット片(ピース)の磁場のレイアウトを独立して設計出来るので、複雑な磁場波形に対応出来るとともに、高磁力に関しては、ピース単独でマグネット材質を変更出来るため、フェライト以上の磁力を得ることも可能になる。
【0026】
また前記磁場印加用ヨーク21が、前記上金型11に形成された前記凹部111内に介挿され、直接キャビティに露出していないので、前記磁場印加用ヨーク21の可動および取り替えが可能な構造になっているため、磁場レイアウト変更が短いリードタイムで可能になる。
【0027】
(第2実施形態)
本第2実施形態のマグネット片の製造装置は、図2に示されるように少なくとも一方の磁場印加用ヨーク21の左右および上下の位置を調整する位置調整機構41、42によって、前記磁場印加用ヨーク21の前記キャビティ1の幅方向および高さ方向における位置が調整されるように構成されている点が、前記第1実施形態との相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0028】
前記左右の位置調整機構41は、上部に前記磁場印加用ヨーク21が介挿される凹部111が形成されるとともに下部に前記キャビティ1の外周部112が形成された前記金型10を構成する上型としての前記上金型11の右壁115を貫通して螺装されたボルト411と、前記磁場印加用ヨーク21と前記上金型11の左壁116との間に介挿されたスプリング412とから成る。
【0029】
前記上下の位置調整機構42は、前記上金型11の前記右壁115と前記左壁116の上端にネジ114によって固着され前記凹部111を閉じる上壁113を貫通して螺装されたボルト421と、前記磁場印加用ヨーク21と前記上金型11の左壁117との問に介挿されたスプリング422とから成る。
【0030】
前記金型10の凹部111内に介挿配置される前記磁場印加用ヨーク21が、前記キャビティ1の幅方向に相対的に移動可能に構成され、磁カパターンの位置を制御し得るように構成されている。
【0031】
前記金型10の凹部111内に介挿配置される前記磁場印加用ヨーク21が、前記キャビティ1の高さ方向に相対的に移動可能に構成され、磁カパターンのピーク値を制御し得るように構成されている。
【0032】
上記構成より成る第2実施形態のマグネット片の製造装置は、前記磁場印加用ヨーク21の左右および上下の位置を調整する位置調整機構41、42を構成する前記ボルト411および前記ボルト421を回転させることによって、前記磁場印加用ヨーク21の前記キャビティ1の幅方向および高さ方向における位置が調整されるのである。
【0033】
上記作用を奏する第2実施形態のマグネット片の製造装置は、前記位置調整機構41、42を構成する前記ボルト411および前記ボルト421を回転させることによって、前記磁場印加用ヨーク21の前記キャビティ1の幅方向および高さ方向における任意の位置に調整されるので、簡単な操作により所望の磁カパターンが容易に得られるという効果を奏する。
【0034】
また第2実施形態のマグネット片の製造装置は、前記金型10の外側に対向して配置される前記磁場印加用ヨーク21が、前記キャビティ1の幅方向に相対的に移動可能に構成され、前記磁場印加用ヨーク21を相対的に移動することにより磁カパターンの位置が制御されるので、前記キャビティ1によるマグネット片の幅方向における所望の磁カパターンが容易かつ精確に得られるという効果を奏する。
【0035】
さらに第2実施形態のマグネット片の製造装置は、前記金型10の外側に対向して配置される前記磁場印加用ヨーク21が、前記キャビティ1の高さ方向に相対的に移動可能に構成されているので、所望の磁カパターンのピーク値を得ることが出来るという効果を奏する。
【0036】
(第3実施形態)本第3実施形態のマグネット片の製造装置は、図3(A)に示されるようにキャビティ1が形成された上金型11と磁場印加用ヨーク21とが分離可能な別部材によって構成され、前記磁場印加用ヨーク21が、磁カパターンの形状に応じた先端形状を備えた磁場印加用ヨークの先端部との交換が可能に構成されている点が、前記第1実施形態との相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0037】
本第3実施形態のマグネット片の製造装置においては、並設された前記キャビティ1が形成されている前記上金型11の前記凹部111に、前記磁場印加用ヨーク21として、要求される磁カパターンの形状(図3(B))に応じて先端部に例えば台形突出部、矩形突出部、両端突出部が形成された磁場印加用ヨークの先端部211、212、213を介挿するものである。前記磁場印加用ヨークの先端部211、212、213のベース部210は、図3(A)に示されるように共通である。
【0038】
前記介挿された前記磁場印加用ヨークの前記ベース部210と前記先端部211、212、213と前記上金型11の前記凹部111との左右および上下の空間部40にスペーサ31、32介挿され、前記磁場印加用ヨーク211、212、213が位置決めされる。
【0039】
前記スペーサ31、32によって前記磁場印加用ヨークの前記ベース部210と前記先端部211、212、213が位置決めされ、所望の磁場が作用している状態において、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、前記金型10の各キャビティ1に注入され、それぞれ成形され、図3(B)に示されるような磁カパターンのマグネット片が成形される。
【0040】
上述のように成形された各マグネット片を、複数組み合わせることによってマグネットローラを製造するものである。
【0041】
本第3実施形態のマグネット片の製造装置は、磁カパターンの形状に応じた先端形状を備えた前記磁場印加用ヨークの前記先端部211、212、213を所定位置に介挿して、所望の磁場が作用している状態において、複合樹脂マグネット材料を、前記金型10の各キャビティ1に注入され、それぞれ成形され、図3(B)に示されるようにな磁カパターンのマグネット片が成形されるので、簡単な操作により所望の磁カパターンのマグネット片を複数成形することが出来るとともに、1ショットにより多数のマグネット片を成形することが出来るため生産性を高めるという効果を奏する。
【0042】
すなわち本第3実施形態は、磁カパターンの形状に応じた形状を備えた磁場印加用ヨークの前記先端部211、212、213を所定位置に介挿して、成形するものであるので、磁カパターンの形状に応じて必要となる形状の前記磁場印加用ヨークの前記先端部を予め用意しておき、かかる前記先端部の挿入という簡単な操作により前記マグネット片の所望の磁カパターンが容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネット片の製造を可能にするという効果を奏する。
【0043】
(第4実施形態)
本第4実施形態のマグネット片の製造装置は、図4に示されるようにキャビティ1が形成された上金型11と磁場印加用ヨーク21とが分離可能な別部材によって構成され、前記磁場印加用ヨーク21が、磁カパターンの形状に応じた先端形状を備えた磁場印加用ヨークとの交換が可能に構成されている点が、前記第1実施形態との相違点であり、以下相違点を中心に説明する。
【0044】
本第4実施形態のマグネット片の製造装置においては、並設された前記キャビティ1が形成されている前記上金型11の前記凹部111に、前記磁場印加用ヨーク21として、要求される磁力パターンの形状に応じて先端部に例えば、矩形突出部、高さの異なる両端突出部、台形突出部、階段状の矩形突出部が一体的に形成された磁場印加用ヨーク214、215、216、217を介挿するものである。
【0045】
前記介挿された前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217と前記上金型11の前記凹部111との左右および上下の空間部40にスペーサ31、32が介挿され、前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217が位置決めされる。
【0046】
前記スペーサ31、32によって前記凹部111内に位置決めされた前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217に対して、図4に示されるように前記上金型11、前記下金型12の各キャビティ1の位置および角度が要求される磁カパターンの形状に応じて決定されている。
【0047】
前記スペーサ31、32によって前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217が位置決めされ、所望の磁場が作用している状態において、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、ヨーク22内に形成された各ゲート口221を介して前記上金型11、前記下金型12の位置および角度が決定された各キャビティ1内に注入され、それぞれ成形され、磁力パターンのマグネット片が成形される。
【0048】
上述のように成形された各マグネット片を、複数組み合わせることによってマグネットローラを製造するものである。
【0049】
本第4実施形態のマグネット片の製造装置は、磁カパターンの形状に応じた先端形状を備えた前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217を所定位置に介挿して、所望の磁場が作用している状態において、複合樹脂マグネット材料を、前記金型10の各キャビティ1に注入され、それぞれ成形され、所望の磁カパターンのマグネット片が成形されるので、簡単な操作により所望の磁カパターンのマグネット片を複数成形することが出来るとともに、1ショットにより多数のマグネット片を成形することが出来るため生産性を高めるという効果を奏する。
【0050】
すなわち本第4実施形態は、磁カパターンの形状に応じた先端形状を備えた磁場印加用ヨーク211、212、213を所定位置に介挿して、成形するものであるので、磁カパターンの形状に応じて必要となる先端形状が一体的に形成された前記磁場印加用ヨークを予め用意しておき、かかる先端形状の異なる前記磁場印加用ヨークの交換・挿入という簡単な操作により所望の磁カパターンが容易に得られるようにするとともに、低コストかつフレキシブルなマグネット片の製造を可能にするという効果を奏する。
【0051】
また本第4実施形態は、前記スペーサ31、32によって前記磁場印加用ヨーク214、215、216、217が前記凹部111内に位置決めされ、所望の磁場が作用している状態において、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、ヨーク22内に形成された各ゲート口221を介して前記上金型11、前記下金型12の位置および角度が決定された各キャビティ1内に注入され、それぞれ成形され、磁カパターンのマグネット片が成形されるので、所望の磁カパターンのマグネット片によるマグネットローラの製造を可能にするという効果を奏する。
【0052】
上述の実施形態は、説明のために例示したもので、本発明としてはそれらに限定されるものでは無く、特許請求の範囲、発明の詳細な説明および図面の記載から当業者が認識することができる本発明の技術的思想に反しない限り、変更および付加が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第2実施形態装置を示す断面図である。
【図2】本発明の第3実施形態装置を示す断面図および磁カパターンを示す線図である。
【図4】本発明の第4実施形態装置を示す断面図である。
【図5】従来のローラ状マグネットの製造方法を説明するための説明図である。
【図6】従来のマグネットローラの製造方法を説明するための説明図である。
【図7】従来のマグネットローラの製造方法を説明するための説明図である。
【符号の説明】
1キャビティ
10金型
11上金型
12下金型
21、22磁場印加用ヨーク
31、32スペーサ
Claims (2)
- マグネットローラを構成するマグネット片を製造する製造装置であって、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、金型に並設された複数個のキャビティに注入することにより、前記キャビティに対向している磁場印加用ヨークによってキャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネット片を製造する装置であって、
上金型に形成した複数個の凹部に前記磁場印加用ヨークが分離可能な別部材として介挿され、前記複数個の磁場印加用ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁カパターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを介挿した交換ブロックが、それぞれ交換可能に装着された、所望の磁カパターンが付与され形成されたマグネット片の製造装置。 - マグネットローラを構成するマグネット片を製造する製造装置であって、フェライト粒子と高分子材料とから成る複合樹脂マグネット材料を、金型に並設された複数個のキャビティに注入することにより、前記キャビティに対向している磁場印加用ヨークによってキャビティ内の前記複合樹脂マグネット材料に磁場を作用させて成形するマグネット片を製造する装置であって、
上金型に形成した複数個の凹部に前記磁場印加用ヨークが分離可能な別部材として構成され、前記複数個の磁場印加用ヨークのそれぞれの先端部に、前記各キャビティ内で形成されるマグネット片の所望の磁カパターンの形状に応じて先端形状が台形突出部、または矩形突出部、または両端突出部の何れかを備えた磁場印加用ヨークがそれぞれ交換可能に構成された、所望の磁カパターンの形状が付与され形成されたマグネット片の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18979899A JP4049947B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | マグネット片の製造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18979899A JP4049947B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | マグネット片の製造装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006298480A Division JP2007059940A (ja) | 2006-11-02 | 2006-11-02 | マグネットローラ用マグネット片の製造装置および製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001023843A JP2001023843A (ja) | 2001-01-26 |
JP4049947B2 true JP4049947B2 (ja) | 2008-02-20 |
Family
ID=16247399
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18979899A Expired - Fee Related JP4049947B2 (ja) | 1999-07-02 | 1999-07-02 | マグネット片の製造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4049947B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4032706B2 (ja) * | 2001-11-12 | 2008-01-16 | 株式会社カネカ | マグネットローラの製造方法及び該製造方法により作製してなるマグネットローラ |
JP5334175B2 (ja) * | 2009-02-24 | 2013-11-06 | セイコーインスツル株式会社 | 異方性ボンド磁石の製造方法、磁気回路及び異方性ボンド磁石 |
JP2011071148A (ja) * | 2009-09-24 | 2011-04-07 | Fuji Xerox Co Ltd | 多数個取り金型、マグネットピースの製造方法およびマグネットロールの製造方法 |
Family Cites Families (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06105662B2 (ja) * | 1986-05-30 | 1994-12-21 | 松下電器産業株式会社 | マグネツトロ−ルの製造方法 |
JP2512035B2 (ja) * | 1987-11-26 | 1996-07-03 | 松下電器産業株式会社 | マグネットロ―ルの製造方法 |
JPH06210673A (ja) * | 1993-01-18 | 1994-08-02 | Japan Steel Works Ltd:The | 異方性樹脂磁石成形用金型 |
JP3399625B2 (ja) * | 1994-03-31 | 2003-04-21 | 松下電器産業株式会社 | 現像用ロール状磁石の製造方法 |
JP3632335B2 (ja) * | 1996-12-02 | 2005-03-23 | 株式会社カネカ | マグネットロールの成形用金型 |
JPH10189336A (ja) * | 1996-12-26 | 1998-07-21 | Ricoh Co Ltd | マグネットローラの着磁方法と装置およびマグネットローラ及び該マグネットローラを用いた電子写真形成方法と装置 |
JP3119231B2 (ja) * | 1997-03-06 | 2000-12-18 | 株式会社ブリヂストン | マグネットローラ及びマグネットローラの製造方法 |
-
1999
- 1999-07-02 JP JP18979899A patent/JP4049947B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2001023843A (ja) | 2001-01-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5181971A (en) | Magnet and method of manufacturing the same | |
JP2018182993A (ja) | ボンド磁石の射出成形装置及びボンド磁石の射出成形方法 | |
JP4049947B2 (ja) | マグネット片の製造装置 | |
US4954800A (en) | Magnet and method of manufacturing the same | |
JP2007059940A (ja) | マグネットローラ用マグネット片の製造装置および製造方法 | |
KR102686251B1 (ko) | 로터 코어의 마그넷 몰딩 장치 | |
CN113502609A (zh) | 一种服装模板成型机及其控制方法 | |
US4904175A (en) | Magnetic plastic rotor disk manufacturing apparatus | |
JP7131890B2 (ja) | 異方性磁石の成形用金型及びこれを用いた異方性磁石の製造方法 | |
JP3099558B2 (ja) | マグネットロールの配向及び/又は着磁装置 | |
JP3632335B2 (ja) | マグネットロールの成形用金型 | |
JP3261052B2 (ja) | 金型構造 | |
JP5694105B2 (ja) | 射出成形機 | |
JPS62158308A (ja) | プラスチツクマグネツト射出成形機 | |
JPS61208815A (ja) | 磁場発生装置 | |
JPS55162204A (en) | Manufacture of anisotropic cylindrical polymer magnet | |
JP2000260617A (ja) | 異方性酸化物永久磁石の製造方法及び成型用金型 | |
JPH0533802B2 (ja) | ||
JPH04329611A (ja) | 異方性樹脂磁石成形用金型 | |
JP5752554B2 (ja) | 射出成形機 | |
JPH0523307Y2 (ja) | ||
JPH1095026A (ja) | メタリック樹脂成形方法およびその金型 | |
JP5823226B2 (ja) | 射出成形機 | |
JPH023856Y2 (ja) | ||
JPH01207916A (ja) | マグネットロールの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20040816 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20040824 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20041025 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20041207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050207 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20050419 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20050617 |
|
A911 | Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911 Effective date: 20050715 |
|
A912 | Removal of reconsideration by examiner before appeal (zenchi) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912 Effective date: 20050805 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061102 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20071128 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101207 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111207 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121207 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131207 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |