JPH06105662B2 - マグネツトロ−ルの製造方法 - Google Patents

マグネツトロ−ルの製造方法

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JPH06105662B2
JPH06105662B2 JP12604986A JP12604986A JPH06105662B2 JP H06105662 B2 JPH06105662 B2 JP H06105662B2 JP 12604986 A JP12604986 A JP 12604986A JP 12604986 A JP12604986 A JP 12604986A JP H06105662 B2 JPH06105662 B2 JP H06105662B2
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magnetic
magnet
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magnet roll
manufacturing
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政毅 鈴村
耕二 肥谷
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、電子写真複写機やファクシミリ受信機に利用
される磁気ブラシ現像用のマグネットロールに関するも
のである。
従来の技術 従来の磁気ブラシ現像用のマグネットロールは、第7図
に示すようにシャフト11の回りにフェライト粒子を円柱
状に一体成形し焼結工程を経たのち外周を研磨し着磁を
施して焼結フェライトマグネット12を得、それを円筒形
スリーブ13内に回転可能に組込んで構成されていた。ま
た第8図に示すように、焼結異方性化した磁石を四角柱
に研磨し着磁を施して得られた焼結フェライトマグネッ
ト14をシャフト15の外周に放射状に貼り付けて、円筒形
のスリーブ16内に回転可能に組込んで構成されていた。
発明が解決しようとする問題点 このような従来の構成ではどちらの磁気ブラシ現像用の
マグネットロールも焼結工程が必要なため、焼結条件に
て焼結フェライトマグネット12,14の収縮率が部分的に
異なり、一定の寸法が得られにくいという問題があっ
た。また後工程として研磨が必要であるが、焼結フェラ
イトマグネット12,14はもろいため破損しやすく歩留の
点でも著しく不利となるものであった。さらに第7図の
磁気ブラシ現像用のマグネットロールの場合比重5.0〜
5.2の一体形であるため非常に重く、第8図の磁気ブラ
シ現像用のマグネットロールは、焼結フェライトマグネ
ット14の形状に限界があり外径大きさが限られ小型のも
のを得ることは、不可能である。これらの欠点を改善す
る目的で最近では樹脂あるいはゴム等をベースとした樹
脂マグネットロールが使用されるようになってきた。
樹脂マグネットロールの製造方法は第9図,第10図に示
すように樹脂マグネット材中のフェライト粒子を機械的
に磁化容易軸を一方向に配向させ異方化する方法で、高
分子材料18とフェライト粉17を加圧ニーダ等で混練した
後粉砕し、圧延ローラ19等によりシーティングしながら
フェライト粒子17の磁化容易軸を一定方向に配向させシ
ート状マグネット材20を得る。これをシャフト21に巻き
付け所定の長さに切断した後希望する極パターンに合わ
せて着磁を行いマグネットロールを得る方法が最も一般
的である。
更に第11図a〜e,第12図に示すように前記圧延シート20
を数枚重ね合わせた後、二枚の金型22,23を用いて扇形
にプレス成形し、その成形体24を、それぞれを分離して
磁極ピース25を得、これをシャフト26に貼り合わせる方
法がある。
前者は磁化容易軸が径方向に放射状に配向しているため
十分な磁束密度が得られない。
後者は磁化容易軸が極に配向されているため十分な磁束
密度が得られるがシートによる配向及びプレス加工,ピ
ース貼り合わせなど製造工程が複雑になり生産性に劣る
という問題点があった。
本発明は、このような問題点を解決するもので、複合樹
脂マグネットを磁場により断面扇形状の配向された磁極
ピースを得、かつ、その形状(厚さ)によって磁気特性
がコントロールされた高磁力で生産性の高いマグネット
ロールの製造方法を提供するものである。
問題点を解決するための手段 この問題点を解決するために本発明のマグネットロール
の製造方法は、フェライト粉と高分子材料からなる複合
樹脂マグネット材を磁場配向用コイル中に設置した磁性
材と非磁性材との組合わせからなる配向用金型を用いて
断面形状が扇形で円弧中央部から他の三辺へフェライト
粉の磁化容易軸を配向させて磁化させた磁極ピースを成
形した後、シャフトに複数個貼り合わせるものである。
作用 上記方法とすることによって厚さの異なる磁極ピースを
成形し組合わせることで磁気特性がコントロールされた
高磁力のマグネットロールを容易に生産することが可能
となる。
実施例 以下本発明の一実施例におけるマグネットロール製造方
法について図面とともに説明する。
フェライト粉と高分子材料を加圧ニーダーにて混練冷却
した後、適当な粒径の大きさに粉砕し複合樹脂マグネッ
トペレットを得る。
このペレット材をたて型射出成形機1で第1図に示すよ
うなコイル2中に設置された中央部に扇状凹部3aを設け
た下部磁性材3bと、T字状の上部磁性材3cからなり、円
弧中央部から他の三辺へ磁路が形成されるようにした磁
性材3と、扇状の両側の上部と円弧面の中央部を除く部
分を囲む非磁性材4で構成された金型5を用いて成形す
る。コイル2に通電して発生する磁界の作用でフェライ
ト粒子の磁化容易軸を磁力線の方向に配向させることに
より断面が扇形で円弧中央部から他の三辺へ配向した磁
極ピース6を得る。この時、第2図に示すように、同一
金型(同一配向条件下)内で、形状の異なる複数本の磁
極ピース6を成形するが、ピース厚の異なることがポイ
ントである。そして第3図に示すように鉄等の磁性材か
らなるシャフト7の周囲に複数個の磁極ピース6を貼り
合わせて凸凹のある円柱状のマグネットロール8を得
る。
混練設備としては加圧ニーダーの他に二軸混練押出機等
も有効であり、成形設備としても汎用の横型射出成形機
も使用可能である。尚、射出成形機の他にダイス前方に
コイル,金型を備えた押出成形機で長尺物として成形し
た後、所定の長さ寸法に切断して磁極ピース6を得るこ
とも可能である。
断面が扇形で円弧中央部から他の三辺へ配向した磁極ピ
ース6は、材料(フェライト特性・母材樹脂・フェライ
ト含有量),ピース形状(扇形状,厚さ),配向金型
(円弧側磁性材と非磁性材寸法比),配向条件(配向コ
イル特性,配向電流,配向時間),成形条件(射出圧,
射出温度)等によって任意にその磁気特性(磁力,パタ
ーン)を設計し得る。これらの実施例特性の一部を第4
図と、第5図に示す。
更に、第6図には磁極ピース6の表面からの距離と磁力
の関係を示す一例を示すが、本発明においては磁極ピー
ス6の表面とスリーブ表面の距離が異なるように厚さの
異なる磁極ピース6を成形し、複数本組み合わせて、種
々の着磁パターンのマグネットロール8を得る。
これら磁極ピース6を複数個組み合わせて得た円柱状の
マグネットロール8の磁気特性は、磁気ブラシ現像用の
マグネットロールとして利用する電子写真複写機やファ
クシミリ受信機の特性や用いる現像剤の特性によって個
々に要求される内容が異なってくるが複数極ある極数は
4〜8極が主流であり、一本のマグネットロールにおけ
る各磁極の磁力,磁極間角度が個々に異なる非対称タイ
プが主流である。これらの要求特性を容易に実現し得る
のも、本発明の特長とするところであり、磁気特性上に
おいても円弧側から他の三辺へ配向が完全になされ複数
個組み合わせた、かつ又、シャフトに鉄等の磁性材を用
いた時等には磁路が有効に活用でき、単品のピースより
約10%程、更に磁気特性が向上する。
本発明に用いる樹脂マグネット材のフェライトは、一般
式MOnFe2O3で与えられるもので、Mはバリウム,ストロ
ンチウム,鉛の少なくとも一種を含むもので80〜90wt%
が望ましい。高分子材料は、ポリアミド,ポリエチレ
ン,ポリプロピレン,塩素化ポリエチレン等の熱可塑樹
脂で10〜20wt%の配合が望ましい。又必要に応じて各種
添加剤を加えても何ら問題はない。
発明の効果 以上のように本発明によって得られるマグネットロール
は磁極からの全磁力エネルギーを有効に活用できる断面
形状が扇形で円弧中央部から他の三辺へ磁性粉を配向さ
せた磁極ピースを容易に生産でき、製造工程が大巾に短
縮できるとともに配向金型内で成形するため寸法精度が
高く後加工の必要がなく、厚さの異なる磁極ピースを組
み合わせることによって、マグネットロールとしての設
計が任意かつ容易に製造できる等の特長を有し、工業的
価値の大なるものである。
【図面の簡単な説明】 第1図は本発明の一実施例におけるマグネットロールを
構成する磁極ピースの製造工程を示す設備概略図、第2
図は同金型部の実施例の断面概略図、第3図は同マグネ
ットロールの断面図、第4図は磁極ピースの特性に寄与
する因子の効果例を示す特性図、第5図は扇形状の磁極
ピースにおける円弧部分と他の三辺における配向比率の
差を示す特性図、第6図は磁極ピース表面からの距離と
磁力の関係を示す特性図、第7図,第8図は従来の磁気
ブラシ現像用のマグネットロールの断面図、第9図は従
来からのシート状マグネットの製造工程を示す工程図、
第10図は同シート状マグネットを用いたマグネットロー
ルの製造工程を示す工程図、第11図a〜eは従来からの
扇状マグネットの製造工程を示す工程図、第12図は同扇
状マグネットを用いたマグネットロールの斜視図であ
る。 1……たて型射出成形機、2……コイル、3……磁性
材、3a……扇状凹部、3b……下部磁性材、3c……上部磁
性材、4……非磁性材、5……金型、6……磁極ピー
ス、7……シャフト、8……円柱状のマグネットロー
ル。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フェライト粉と高分子材料からなる複合樹
    脂マグネット材を磁場配向用コイル中に設置した磁性材
    と非磁性材との組合わせからなる配向用金型を用いて、
    断面形状が扇形で円弧中央部から他の三辺へフェライト
    粉を配向させた磁極ピースを成形する時、厚さの異なる
    磁極ピースを複数個成形し、これらをシャフトに組合わ
    せて固定したことを特長とするマグネットロールの製造
    方法。
JP12604986A 1986-05-30 1986-05-30 マグネツトロ−ルの製造方法 Expired - Lifetime JPH06105662B2 (ja)

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JPS62282422A JPS62282422A (ja) 1987-12-08
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