JP4048747B2 - 信号処理回路および復調回路 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、信号処理回路および復調回路に係り、特に、例えばPSK変調されているウォブル信号を2値化した結果得られた入力信号のノイズを除去する信号処理回路、および、そのウォブル信号を復調する復調回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、CDやDVD等の記録型光ディスクには、情報が記録/再生されるトラックがラジアル方向に向けて蛇行するウォブルが形成されている。光ディスク装置は、ディスクが装着された際に該ディスクの表面に対向する光学ヘッドを備えている。光学ヘッドは、レーザ光をディスクに照射することによりディスクに情報を記録すると共に、ディスクからの反射光を受光することによりディスクに記録された情報に応じた再生信号を出力する。光学ヘッドにより再生された情報には、ディスクに形成されたウォブルに起因する信号(以下、ウォブル信号と称す)が含まれている。光ディスク装置は、光学ヘッドにより再生された情報からウォブル信号を抽出する。
【0003】
ディスクにおけるウォブルは、ディジタルデータで表されるディスク位置を示すアドレス情報等に従って正弦波状に形成されているため、光学ヘッドを用いて抽出したウォブル信号は正弦波となる。従って、ウォブル信号に基づいてディスク位置を示すアドレス情報等を得るためには、その正弦波状のウォブル信号をディジタルデータに正確に変換する必要がある。
【0004】
図8は、従来の正弦波信号からディジタル信号に変換する信号処理回路100のブロック構成図の一例を示す。図9は、図8に示す信号処理回路100のタイミングチャートを示す。図8に示す如く、信号処理回路100は、両エッジ検出回路102を備えている。両エッジ検出回路102には、図9(A)に示す如く、光学ヘッドを用いて抽出した正弦波状のウォブル信号が供給されている。両エッジ検出回路102は、まず、ウォブル信号として供給された正弦波信号をゼロレベルと比較する。そして、図9(B)に示す如く、正弦波信号のレベルがゼロレベル以上である場合はハイレベル信号となり、一方、正弦波信号のレベルがゼロレベルより小さい場合はローレベル信号となる2値化信号を生成し、図9(C)に示す如く、その2値化信号の立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジとなるパルス状の両エッジ信号を生成する。
【0005】
両エッジ検出回路102には、カウンタ回路104、ラッチ回路106、およびディジタルLPF108が接続されている。両エッジ検出回路102で生成された両エッジ信号は、カウンタ回路104、ラッチ回路106、およびディジタルLPF108に供給される。カウンタ回路104には、基準クロックが供給されている。カウンタ回路104は、図9(D)に示す如く、基準クロックの数をカウントすると共に、両エッジ検出回路102からの両エッジ信号が供給された場合に基準クロックのカウント値をクリアする。
【0006】
カウンタ回路104には、ラッチ回路106が接続されている。ラッチ回路106には、カウンタ回路104のカウント値が供給される。ラッチ回路106は、両エッジ検出回路102からの両エッジ信号が供給された場合にカウント値をラッチする。ラッチ回路106には、ディジタルLPF108が接続されている。ディジタルLPF108には、ラッチ回路106に供給されたカウント値が供給される。ディジタルLPF108は、両エッジ検出回路102からの両エッジ信号が供給された時点でラッチ回路106からのカウント値をディジタル処理によるローパスフィルタ処理を行い、ノイズ成分を除去する。ディジタルLPF108で処理された信号は、復調処理されることにより、ウォブル信号に変換されているアドレス情報等が抽出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
図10は、光ディスク装置において抽出された、ディスクのウォブルに起因する正弦波状のウォブル信号の時間変化を示す。また、図11は、ディスクに形成されたウォブルがディスクのアドレス情報等に従ってPSK変調されている場合の、光ディスク装置において抽出されたウォブル信号の時間変化を示す。
【0008】
通常、ディスクに形成されたウォブルに起因する正弦波状のウォブル信号にはノイズが重畳されるため、ウォブル信号は、図10に示す如くゼロレベル近傍でゼロレベルと複数回に渡って交差する。また、ウォブルがPSK変調されている場合には、そのウォブルに基づくウォブル信号は、図11に示す如く、位相が反転する際に、ゼロレベルを超えない状態を維持する必要があるにもかかわらずゼロレベルを超えることがあり、また逆に、ゼロレベルを超える状態を維持する必要があるにもかかわらずゼロレベルよりも低下することがある。
【0009】
従って、上記従来の信号処理回路100の如く、ウォブル信号をゼロレベルと比較することにより2値化し、その立ち上がりエッジおよび立ち下がりエッジの数に基づいて、ウォブル信号に変換されているアドレス情報等を抽出する構成では、エッジの数がノイズに影響されてしまう。このため、上記従来の手法では、ウォブル信号に基づいてアドレス情報等を正確に検出することは困難である。
【0010】
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、2値化された入力信号のハイレベル/ローレベル期間をノイズ成分を除去することにより正確に検出することが可能な信号処理回路、および、位相変調されている変調信号を精度よく復調することが可能な復調回路を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的は、2値化された入力信号のノイズを除去する信号処理回路であって、
前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、前記入力信号のハイレベル状態の累積時間、および、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、前記入力信号のローレベル状態の累積時間を、それぞれ独立して計数すると共に、前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該入力信号のハイレベル状態の累積時間をクリアし、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該入力信号のローレベル状態の累積時間をクリアする累積時間計数手段と、
前記累積時間計数手段により計数された前記ハイレベル状態の累積時間および/またはローレベル状態の累積時間に応じて、ハイレベル信号および/またはローレベル信号を出力する信号出力手段と、
を備える信号処理回路により達成される。
【0012】
この態様の発明において、2値化された入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、ハイレベル状態の累積時間、および、入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、ローレベル状態の累積時間が、それぞれ独立して計数される。但し、入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合は、該入力信号のハイレベル状態の累積時間がクリアされ、入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合は、該入力信号のローレベル状態の累積時間がクリアされる。そして、それらの各累積時間に応じてハイレベル信号および/またはローレベル信号が出力信号として出力される。入力信号のハイレベル状態および/またはローレベル状態の累積時間がある程度多くなった場合にハイレベル信号および/またはローレベル信号を出力すれば、ローレベルからハイレベルに変化する際またはハイレベルからローレベルに変化する際のノイズが除去される。また、累積時間の計数が、入力信号の極性が反転した後所定時間内に制限されると、例えば位相反転時におけるノイズが除去される。従って、本発明によれば、2値化された入力信号のハイレベル/ローレベル期間をノイズ成分を除去することにより正確に検出することができる。
【0013】
この場合、上記した信号処理回路において、前記累積時間計数手段は、前記入力信号の極性に応じて所定のクロックを出力する累積用ゲート部と、入力信号の一方の極性で前記累積用ゲート部から出力されるクロック、および、入力信号の他方の極性で前記累積用ゲート部から出力されるクロックを、それぞれ独立してカウントする累積用カウント部と、前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後、前記累積用カウント部における一方の極性のカウント値が所定のカウント値になる前に所定時間が経過した場合に累積用カウント部における一方の極性のカウント値をクリアし、かつ、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後、前記累積用カウント部における他方の極性のカウント値が所定のカウント値になる前に所定時間が経過した場合に累積用カウント部における他方の極性のカウント値をクリアする累積用クリア部と、により構成され、前記信号出力手段は、前記累積用カウント部の各カウント値に応じてハイレベル信号および/またはローレベル信号を出力することとしてもよい。
【0016】
また、上記した信号処理回路において、前記累積用ゲート部は、前記入力信号がハイレベル状態にある期間だけ所定のクロックを出力する第1の累積用ゲート部と、前記入力信号がローレベル状態にある期間だけ所定のクロックを出力する第2の累積用ゲート部と、を有し、前記累積用カウント部は、前記第1の累積用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントする第1の累積用カウント部と、前記第2の累積用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントする第2の累積用カウント部と、を有し、前記累積用クリア部は、前記入力信号が立ち上がった後所定時間が経過した場合に前記第1の累積用カウント部のカウント値をクリアする第1の累積用クリア部と、前記入力信号が立ち下がった後所定時間が経過した場合に前記第2の累積用カウント部のカウント値をクリアする第2の累積用クリア部と、を有することとしてもよい。
【0017】
また、上記した信号処理回路において、前記第1の累積用クリア部は、前記入力信号が立ち上がった際にハイレベル状態をセットする第1の保持部と、前記第1の保持部の状態に応じて所定のクロックを出力する第1のクリア用ゲート部と、前記第1のクリア用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントし、該カウント値に応じて前記第1の累積用カウント部のカウント値をクリアする第1のクリア用カウント部と、により構成され、前記第2の累積用クリア部は、前記入力信号が立ち下がった際にハイレベル状態をセットする第2の保持部と、前記第2の保持部の状態に応じて所定のクロックを出力する第2のクリア用ゲート部と、前記第2のクリア用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントし、該カウント値に応じて前記第2の累積用カウント部のカウント値をクリアする第2のクリア用カウント部と、により構成されることとしてもよい。
【0018】
また、上記した信号処理回路において、前記第1のクリア用カウント部は、また、該カウント値に応じて、前記第1の保持部のハイレベル状態をリセットしかつ自己のカウント値をクリアし、前記第2のクリア用カウント部は、また、該カウント値に応じて、前記第2の保持部のハイレベル状態をリセットしかつ自己のカウント値をクリアすることとしてもよい。
【0019】
更に、上記の目的は、位相変調されている変調信号を復調する復調回路であって、
前記変調信号を所定の基準レベルをしきい値として2値化する2値化回路と、
前記2値化回路により2値化された信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、該信号のハイレベル状態の累積時間、および、2値化された信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、該信号のローレベル状態の累積時間を、それぞれ独立して計数すると共に、前記信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該信号のハイレベル状態の累積時間をクリアし、前記信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該信号のローレベル状態の累積時間をクリアする累積時間計数手段と、
前記累積時間計数手段により計数された前記ハイレベル状態の累積時間および/またはローレベル状態の累積時間に応じて、ハイレベル信号および/またはローレベル信号を生成する信号生成手段と、
前記信号生成手段により出力された信号のパルス幅に応じて出力信号の極性を反転させる極性反転手段と、
を備える復調回路により達成される。
【0020】
この態様の発明において、位相変調されている変調信号が2値化され、その信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、その信号のハイレベル状態の累積時間、および、その信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、その信号のローレベル状態の累積時間が、それぞれ独立して計数される。但し、その信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合は、該信号のハイレベル状態の累積時間がクリアされ、その信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合は、該信号のローレベル状態の累積時間がクリアされる。そして、それらの各累積時間に応じて生成されたハイレベル信号および/またはローレベル信号のパルス幅に応じて出力信号の極性が反転される。2値化信号のハイレベル状態および/またはローレベル状態の累積時間がある程度多くなった場合にハイレベル信号および/またはローレベル信号を生成すれば、ローレベルからハイレベルに変化する際またはハイレベルからローレベルに変化する際のノイズが除去される。また、累積時間の計数が、信号の極性が反転した後所定時間内に制限されると、位相反転時におけるノイズが除去される。従って、本発明によれば、位相変調されている変調信号をノイズ成分を除去することにより精度よく復調することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の一実施例である信号処理回路および復調回路を有する光ディスク装置10のブロック構成図を示す。また、図2は、本実施例の光ディスク装置10に装着される光ディスクの構成を表した図を示す。
【0022】
本実施例において、光ディスク装置10は、例えばDVD−R/RWドライブであり、DVD−R/RWディスク(以下、単にディスクと称す)12が装着されることによりそのディスク12に対して情報の記録/再生を行う。光ディスク装置10に装着されるディスク12は、図2に示す如く、情報が記録/再生されるトラックとしてのグルーブ14を有している。グルーブ14は、ディスク12のラジアル方向に所定の周期で蛇行している。すなわち、ディスク12には、正弦波状のウォブル16が形成されている。正弦波状のウォブル16は、ディスク12のトラック位置を示す絶対アドレス情報に対応して位相の反転する部位を有している。
【0023】
図1に示す如く、光ディスク装置10は、スピンドルモータ20を備えている。スピンドルモータ20は、光ディスク装置10に装着されたディスク12を回転させる機能を有している。スピンドルモータ20には、スピンドルサーボ回路22が接続されている。スピンドルサーボ回路22は、所定の回転数でディスク12が回転するようにスピンドルモータ20に対して駆動指令を行う。
【0024】
光ディスク装置10は、また、光学系24を備えている。光学系24は、光学ヘッド24aを有しており、光学ヘッド24aが光ディスク装置10に装着されたディスク12の表面に対向するように配置されている。光学ヘッド24aは、レーザ光をディスク12に照射することによりディスク12に情報を記録すると共に、ディスク12からの反射光を受光することによりディスク12に記録された情報に応じた再生信号を出力する。
【0025】
光ディスク装置10は、また、スレッドモータ26を備えている。スレッドモータ26は、光学系24を構成するキャリッジをディスク12のラジアル方向に移動させる機能を有している。スレッドモータ26には、送りサーボ回路28が接続されている。送りサーボ回路28は、所定の径方向位置に光学系24のキャリッジが位置するようにスレッドモータ26に対して駆動指令を行う。
【0026】
光学系24は、光学系24のフォーカス/トラッキング制御を行うフォーカス・トラッキングアクチュエータ(図示せず)を有している。フォーカス・トラッキングアクチュエータには、フォーカス/トラッキングサーボ回路30が接続されている。サーボ回路30は、光学系24が所定の規則に従ってフォーカス/トラッキングされるようにそのアクチュエータに対して駆動指令を行う。このようにスレッドモータ26及びフォーカス・トラッキングアクチュエータが駆動されることにより、光学系24がディスク12に照射するレーザビームの位置が制御される。
【0027】
光学系24には、RFアンプ32が接続されている。光学ヘッド24aの出力した、ディスク12に記録された情報に応じた再生信号は、RFアンプ32に供給される。RFアンプ32は、再生信号を増幅する。RFアンプ32には、エンコード/デコード回路34が接続されている。RFアンプ32で増幅された再生信号の主信号は、エンコード/デコード回路34に供給される。エンコード/デコード回路34は、RFアンプ32から供給された信号から各種のサーボ信号を抽出し、その信号を各サーボ回路に出力する。
【0028】
光学系24には、また、ウォブル信号処理回路36が接続されている。光学ヘッド24aの出力した再生信号には、ディスク12に形成されたウォブル16に起因する正弦波状の信号(以下、ウォブル信号と称す)が含まれている。ウォブル16の位相は反転し得るため、光学ヘッド24aからのウォブル信号はPSK変調されている。ウォブル信号処理回路36は、光学ヘッド24aによる再生信号から正弦波状のウォブル信号を抽出し、その信号を後に詳述する如く処理する。ウォブル信号処理回路36は、また、上記したエンコード/デコード34に接続している。エンコード/デコード回路34は、また、ウォブル信号処理回路36から供給された信号からディスク12のトラック位置を示すアドレス情報を抽出する。
【0029】
エンコード/デコード回路34には、エンコード/デコード回路40が接続されている。エンコード/デコード回路40は、光ディスク装置10に装着されたディスク12固有のECC(Error Correcting Code)のエンコード/デコード、ヘッダの検出等の処理を行う。エンコード/デコード回路40は、RAM42を有している。RAM42は、エンコード/デコード回路40における処理の作業用記憶領域として用いられる。
【0030】
エンコード/デコード回路40には、インタフェース/バッファコントローラ44が接続されている。インタフェース/バッファコントローラ44は、ホストコンピュータ46に接続しており、ホストコンピュータ46とのデータの送受、データバッファの制御を行う。インタフェース/バッファコントローラ44は、RAM48を有している。RAM48は、インタフェース/バッファコントローラ40の作業用記憶領域として用いられる。
【0031】
エンコード/デコード回路34,40、及びインタフェース/バッファコントローラ44には、CPU50が接続されている。CPU50は、ホストコンピュータ46からの指令に基づいて光ディスク装置10全体の制御、具体的には、上記したスピンドルサーボ回路22、送りサーボ回路28、及びフォーカス/トラッキングサーボ回路30による制御、並びに、光学系24におけるレーザの制御等を行う。尚、図1では、説明の便宜を図るために、記録系のブロックを省略している。
【0032】
図3は、本実施例における光ディスク装置10のウォブル信号処理回路36のブロック構成図を示す。ウォブル信号処理回路36は、パルス信号生成部54を備えている。パルス信号生成部54には、光学系24の光学ヘッド24aから再生されたウォブル信号が供給されている。パルス信号生成部54は、まず、ウォブル信号として供給された正弦波状のPSK変調信号をゼロレベルと比較する。そして、そのPSK変調信号のレベルが“0”以上である場合はハイレベル信号を、一方、PSK変調信号のレベルが“0”より小さい場合はローレベル信号を出力することにより、ウォブル信号をディジタルデータに2値化変換してパルス信号を生成する。以下、このパルス信号を2値化ウォブル信号と称す。
【0033】
パルス信号生成部54の出力端子は、ノイズ除去部56に接続している。パルス信号生成部54で生成された2値化ウォブル信号は、ノイズ除去部56に供給される。ノイズ除去部56には、CPU50から一定時間間隔で基準クロックが供給されている。ノイズ除去部56は、供給された2値化ウォブル信号のノイズを後述の如く除去する機能を有している。ノイズ除去部56の出力端子は、PSK復調部58に接続している。PSK復調部58には、CPU50からの基準クロックが供給されている。PSK復調部58は、ノイズ除去部56から供給されたディジタルPSK変調信号を復調処理し、その復調信号をウォブル信号処理回路36の出力信号としてエンコード/デコード回路34に向けて出力する。
【0034】
図4は、本実施例のウォブル信号処理回路36のPSK調部58において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図4に示すルーチンが起動されると、まずステップ200の処理が実行される。
【0035】
ステップ200では、ノイズ除去部56でノイズが除去された2値化ウォブル信号について、ハイレベル状態およびローレベル状態のそれぞれのパルス幅Tを測定する処理が実行される。ステップ202では、ノイズ除去部56でノイズが除去された2値化ウォブル信号がローレベルからハイレベルに変化する立ち上がりエッジが生じたか否かが判別される。本ステップ202の処理は、肯定判定がなされるまで繰り返し実行される。その結果、2値化ウォブル信号の立ち上がりエッジが生じたと判別された場合には、次にステップ204の処理が実行される。
【0036】
ステップ204では、上記ステップ200で測定されたパルス幅Tが所定値T0以上であるか否かが判別される。2値化ウォブル信号はPSK変調されているため、2値化ウォブル信号には通常のパルス幅よりも長いパルス幅が含まれ得る。このため、通常のパルス幅Tよりも長いパルスが生じた場合には、位相が反転したと判断できる。
【0037】
ここで、所定値T0は、位相が反転したと判断できる最小のパルス幅Tであり、ディスク12のウォブル16に起因するPSK変調されているウォブル信号の半周期を超える値に設定されている。T≧T0が成立しない場合は、位相が反転していないと判断できるので、ディジタル復調信号を従前のものに維持することが適切である。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ206の処理が実行される。一方、T≧T0が成立する場合は、位相が反転したと判断できるので、ディジタル復調信号を、ハイレベルの場合はローレベルに、ローレベルの場合はハイレベルに極性反転させることが適切である。従って、かかる判別がなされた場合は、次にステップ208の処理が実行される。
【0038】
ステップ206では、ディジタル復調信号の極性を維持する処理、具体的には、ディジタル復調信号がハイレベルにあった場合にはハイレベルに、ディジタル復調信号がローレベルにあった場合にはローレベルに維持する処理が実行される。また、ステップ208では、ディジタル復調信号の極性を反転させる処理、具体的には、ディジタル復調信号がハイレベルにあった場合にはローレベルに、ディジタル復調信号がローレベルにあった場合にはハイレベルに反転させる処理が実行される。ステップ206の処理および208の処理が終了すると、今回のルーチンは終了される。
【0039】
上記図4に示すルーチンによれば、ノイズ除去部56でノイズが除去された2値化ウォブル信号のパルス幅Tの長短に応じた復調信号を生成することができる。具体的には、2値化ウォブル信号のパルス幅Tが比較的短い場合には従前の極性を維持する信号を出力し、パルス幅Tが比較的長い場合には極性を反転させた信号を出力することができる。従って、本実施例によれば、PSK変調されているウォブル信号を適正にディジタルデータに復調することができ、その結果、その復調信号に基づいてディスク12のトラック位置を示す絶対アドレスを検知することが可能となる。
【0040】
図5は、本実施例のウォブル信号処理回路36のノイズ除去部56のブロック構成図を示す。ノイズ除去部56は、ANDゲート62を備えている。ANDゲート62の入力端子には、パルス信号生成部54の出力端子が接続されていると共に、CPU50の基準クロックを出力する端子が接続されている。ANDゲート62は、パルス信号生成部54で生成された2値化ウォブル信号に応じて、具体的には、2値化ウォブル信号がハイレベルにある際にCPU50からの基準クロックを通過させる。
【0041】
ANDゲート62の出力端子には、ハイゲートカウンタ64のクロック入力端子が接続されている。ANDゲート62を通過した基準クロックは、ハイゲートカウンタ64に供給される。ハイゲートカウンタ64は、ANDゲート62から供給された基準クロックの数をカウントする機能を有している。ハイゲートカウンタ64の出力端子Qiは、RSフリップフロップ66のセット端子に接続している。ハイゲートカウンタ64は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第i桁の値QiをRSフリップフロップ66のセット端子に供給する。また、ハイゲートカウンタ64の出力端子Q0は、RSフリップフロップ68のセット端子に接続している。ハイゲートカウンタ64は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第0桁の値Q0をRSフリップフロップ68のセット端子に供給する。
【0042】
RSプリップフロップ66の非反転出力端子Qは、ノイズ除去部56の出力端子としてエンコード/デコード回路34に接続していると共に、ORゲート70に接続している。ORゲート70の出力端子は、RSフリップフロップ68のリセット端子に接続していると共に、ハイゲートカウンタ64のクリア端子に接続している。RSフリップフロップ68の非反転出力端子Qは、ANDゲート72に接続している。ANDゲート72には、CPU50からの基準クロックが供給されている。ANDゲート72は、RSフリップフロップ68の非反転出力Qがハイレベルにある際に基準クロックを通過させる。
【0043】
ANDゲート72の出力端子は、カウンタ74のクロック入力端子に接続している。ANDゲート72を通過した基準クロックは、カウンタ74に供給される。カウンタ74は、ANDゲート72を通過した基準クロックの数をカウントする機能を有している。カウンタ74の出力端子Qj(j>i)は、上記したORゲート70に接続している。カウンタ74は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第j桁の値QjをORゲート70に供給する。従って、ORゲート70は、RSフリップフロップ66の非反転出力Qおよびカウンタ74の第j桁の値Qjの何れかがハイレベルにある場合にハイレベル信号を出力し、一方、RSフリップフロップ66の非反転出力Qおよびカウンタ74の第j桁の値Qjが共にローレベルにある場合にローレベル信号を出力する。ORゲート70の出力端子は、また、カウンタ74のクリア端子に接続している。
【0044】
すなわち、RSフリップフロップ68は、ハイゲートカウンタ64の第0桁の値Q0が立ち上がったときに、非反転出力Qをセット(すなわち、ハイレベルに)すると共に、RSフリップフロップ66の非反転出力Qが立ち上がったとき又はカウンタ74の第j桁の値Qjが立ち上がったときに、非反転出力Qをリセット(すなわち、ローレベルに)する。また、ハイゲートカウンタ64およびカウンタ74は共に、RSフリップフロップ66の非反転出力Qおよびカウンタ74の第j桁の値Qjの何れかがハイレベルにあるときにクリアされる。
【0045】
ノイズ除去部56は、また、ANDゲート76を備えている。ANDゲート76の入力端子には、パルス信号生成部54の出力端子が反転回路78を介して接続されていると共に、CPU50の基準クロックを出力する端子が接続されている。反転回路78は、パルス信号生成部54でパルス信号に2値化変換された結果得られたウォブル信号を反転させ、その反転信号をANDゲート76に供給する。ANDゲート76は、反転回路78からの信号に応じて、具体的には、その信号がハイレベルにある際、すなわち、パルス信号生成部54で生成された2値化ウォブル信号がローレベルにある際にCPU50からの基準クロックを通過させる。
【0046】
ANDゲート76の出力端子には、ローゲートカウンタ80のクロック入力端子が接続されている。ANDゲート76を通過した基準クロックは、ローゲートカウンタ80に供給される。ローゲートカウンタ80は、ANDゲート76から供給された基準クロックの数をカウントする機能を有している。ローゲートカウンタ80の出力端子Qiは、上記したRSフリップフロップ66のリセット端子に接続している。ローゲートカウンタ80は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第i桁の値QiをRSフリップフロップ66のリセット端子に供給する。
【0047】
すなわち、RSフリップフロップ66は、ハイゲートカウンタ64の第i桁の値Qiが立ち上がったとき、非反転出力Qをセット(すなわち、ハイレベルに)し、反転出力インバータQをリセット(すなわち、ローレベルに)する。また、RSプリップフロップ66は、ローゲートカウンタ80の第i桁の値Qiが立ち上がったとき、非反転出力Qをリセットし、反転出力インバータQをセットする。
【0048】
また、ローゲートカウンタ80の出力端子Q0は、RSフリップフロップ82のセット端子に接続している。ローゲートカウンタ80は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第0桁の値Q0をRSフリップフロップ82のセット端子に供給する。
【0049】
RSフリップフロップ66の反転出力端子インバータQは、ORゲート84に接続している。ORゲート84の出力端子は、RSフリップフロップ82のリセット端子に接続していると共に、ローゲートカウンタ80のクリア端子に接続している。RSフリップフロップ82の非反転出力端子Qは、ANDゲート86に接続している。ANDゲート86には、CPU50からの基準クロックが供給されている。ANDゲート86は、RSフリップフロップ82の非反転出力Qがハイレベルにある際に基準クロックを通過させる。
【0050】
ANDゲート86の出力端子は、カウンタ88のクロック入力端子に接続している。ANDゲート86を通過した基準クロックは、カウンタ88に供給される。カウンタ88は、ANDゲート86を通過した基準クロックの数をカウントする機能を有している。カウンタ88の出力端子Qj(j>i)は、上記したORゲート84に接続している。カウンタ88は、基準クロックをカウントして得たカウント値のうち第j桁の値QjをORゲート84に供給する。従って、ORゲート84は、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQおよびカウンタ88の第j桁の値Qjの何れかがハイレベルにある場合にハイレベル信号を出力し、一方、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQおよびカウンタ88の第j桁の値Qjが共にローレベルにある場合にローレベル信号を出力する。ORゲート84の出力端子は、また、カウンタ88のクリア端子に接続している。
【0051】
すなわち、RSフリップフロップ82は、ローゲートカウンタ80の第0桁の値Q0が立ち上がったときに、非反転出力Qをセット(すなわち、ハイレベルに)すると共に、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQが立ち上がったとき又はカウンタ88の第j桁の値Qjが立ち上がったときに、非反転出力Qをリセット(すなわち、ローレベルに)する。また、ローゲートカウンタ80およびカウンタ88は共に、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQおよびカウンタ88の第j桁の値Qjの何れかがハイレベルにあるときにクリアされる。
【0052】
次に、図6を参照して、図5に示すノイズ除去部56の動作について説明する。
【0053】
図6は、図5に示すノイズ除去部56の動作波形を表した図を示す。尚、図6(A)にはパルス信号生成部54の出力波形が、図6(B)には基準クロックが、図6(C)にはANDゲート62の出力波形が、図6(D)には反転回路68の出力波形が、図6(E)にはANDゲート76の出力波形が、図6(F)にはRSフリップフロップ68の非反転出力波形が、図6(G)にはカウンタ74の出力端子Qjの波形が、図6(H)にはRSフリップフロップ82の非反転出力波形が、図6(I)にはカウンタ88の出力端子Qjの波形が、図6(J)にはハイゲートカウンタ64の出力端子Qiの波形が、図6(K)にはローゲートカウンタ80の出力端子Qiの波形が、図6(L)にはRSフリップフロップ66の非反転出力波形が、図6(M)にはRSフリップフロップ66の反転出力波形が、それぞれ示されている。
【0054】
パルス信号生成部54で生成されたパルス状の2値化ウォブル信号がローレベルに維持されている状況下(図6において時刻t1以前)においては、RSフリップフロップ66の非反転出力Qはローレベルに維持され、反転出力インバータQはハイレベルに維持されている。この場合、ハイゲートカウンタ64およびカウンタ74のクリア状態は解除され、RSフリップフロップ68のリセット状態は解除されると共に、ローゲートカウンタ80およびカウンタ88はクリア状態とされ、RSフリップフロップ82はリセット状態とされている。
【0055】
かかる状態から図6(A)に示す如く時刻t1においてパルス状の2値化ウォブル信号がハイレベルに変化すると、その間だけANDゲート62が図6(C)に示す如く基準クロックを通過させることにより、ハイゲートカウンタ64がクロックのカウントを開始する。尚、パルス状のウォブル信号がハイレベルからローレベルに変化した場合は、ANDゲート62が基準クロックを通過させないので、ハイゲートカウンタ64はクロックのカウントを中断する。
【0056】
ハイゲートカウンタ64がクロックのカウントを開始すると、1クロック目でハイゲートカウンタ64の出力Q0がハイレベル状態となる。ハイゲートカウンタ64の出力Q0がハイレベルになると、RSフリップフロップ68のセット端子にハイレベル信号が供給され、RSフリップフロップ68の非反転出力Qが図6(F)に示す如くハイレベルに反転する。RSフリップフロップ68の非反転出力Qがハイレベルになると、ANDゲート72が基準クロックを通過させることで、カウンタ74が基準クロックの数をカウントし始める。
【0057】
カウンタ74が例えば第4桁の値Q4(j=4)をORゲート70に供給するものとすると、カウンタ74は、クロックを16カウントするまではORゲート70にローレベル信号を供給する。尚、ウォブル信号の半周期は、カウンタ74がクロックを16カウントする期間よりも長いものとする。また、ハイゲートカウンタ64が例えば第3桁の値Q3(i=3<j)をRSフリップフロップ66のセット端子に供給するものとすると、ハイゲートカウンタ64は、クロックを8カウントするまではRSフリップフロップ66のセット端子にローレベル信号を供給する。
【0058】
そして、カウンタ74がクロックを16カウントする前にハイゲートカウンタ64がクロックを8カウントした場合(図6において時刻t2)、ハイゲートカウンタ64は、出力Q3がハイレベル状態となることで、RSフリップフロップ66のセット端子に図6(J)に示す如くハイレベル信号を供給する。RSフリップフロップ66のセット端子にハイレベル信号が供給されると、RSフリップフロップ66の非反転出力Qは図6(L)に示す如くハイレベルに反転し、反転出力インバータQは図6(M)に示す如くローレベルに反転する。
【0059】
RSフリップフロップ66の非反転出力Qがハイレベルになると、ハイゲートカウンタ64およびカウンタ74が共にクリア状態とされると共に、RSフリップフロップ68がリセット状態とされる。また、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQがローレベルになると、ローレベルカウンタ80およびカウンタ88のクリア状態が解除されると共に、RSフリップフロップ82のリセット状態が解除される。
【0060】
また、その後、パルス信号生成部54からのパルス状の2値化ウォブル信号がハイレベルからローレベルに変化すると、その間だけANDゲート76が図6(E)に示す如く基準クロックを通過させることにより、ローゲートカウンタ80がクロックのカウントを開始する。尚、パルス状のウォブル信号がローレベルからハイレベルに変化した場合は、ANDゲート76が基準クロックを通過させないので、ローゲートカウンタ80はクロックのカウントを中断する。
【0061】
ローゲートカウンタ80がクロックのカウントを開始すると、1クロック目(図6において時刻t3)でローゲートカウンタ80の出力Q0がハイレベル状態となる。ローゲートカウンタ80の出力Q0がハイレベルになると、RSフリップフロップ82のセット端子にハイレベル信号が供給され、RSフリップフロップ82の非反転出力Qが図6(H)に示す如くハイレベルに反転する。RSフリップフロップ82の非反転出力Qがハイレベルになると、ANDゲート86が基準クロックを通過させることで、カウンタ88が基準クロックの数をカウントし始める。
【0062】
カウンタ88が、カウンタ74と同様に、例えば第4桁の値Q4(j=4)をORゲート84に供給するものとすると、カウンタ88は、クロックを16カウントするまではORゲート84にローレベル信号を供給する。尚、ウォブル信号の半周期は、カウンタ88がクロックを16カウントする期間よりも長いものとする。また、ローゲートカウンタ80が、ハイゲートカウンタ64と同様に、例えば第3桁の値Q3(i=3<j)をRSフリップフロップ82のセット端子に供給するものとすると、ローゲートカウンタ80は、クロックを8カウントするまではRSフリップフロップ82のセット端子にローレベル信号を供給する。
【0063】
そして、カウンタ88がクロックを16カウントする前にローゲートカウンタ80がクロックを8カウントした場合(図6において時刻t4)、ローゲートカウンタ80は、出力Q3がハイレベル状態となることで、RSフリップフロップ66のリセット端子に図6(K)に示す如くハイレベル信号を供給する。RSフリップフロップ66のリセット端子にハイレベル信号が供給されると、RSフリップフロップ66の非反転出力Qは図6(L)に示す如くローレベルに反転し、反転出力インバータQは図6(M)に示す如くハイレベルに反転する。
【0064】
RSフリップフロップ66の非反転出力Qがローレベルになると、ハイゲートカウンタ64およびカウンタ74のクリア状態が共に解除されると共に、RSフリップフロップ68のリセット状態が解除される。また、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQがハイレベルになると、ローゲートカウンタ80およびカウンタ88が共にクリア状態とされると共に、RSフリップフロップ82がリセット状態とされる。
【0065】
次に、時刻t5において2値化ウォブル信号がハイレベルに変化すると、その間だけANDゲート62が基準クロックを通過させることにより、ハイゲートカウンタ64がクロックのカウントを開始する。また、その1クロック目でRSフリップフロップ68の非反転出力Qがハイレベルになるので、その間だけANDゲート72が基準クロックを通過させることにより、カウンタ74がクロックのカウントを開始する。
【0066】
尚、ハイゲートカウンタ64は、カウントを開始した後、2値化ウォブル信号がローレベルにある間はクロックのカウントを中断する一方、カウンタ74は、カウントを開始した後、ORゲート70の出力がハイレベルにならない限り(すなわち、RSフリップフロップ66の非反転出力Qがハイレベルにならないか、或いは、カウンタ74がクロックを16カウントすることによりその出力Qjがハイレベルにならない限り)、クロックのカウントを中止・中断することはない。従って、ハイゲートカウンタ64とカウンタ74とが同時にクロックのカウントを開始しても、カウンタ74の出力Qjが、ハイゲートカウンタ64の出力Qiよりも早期にハイレベルになる可能性はある。
【0067】
そして、ハイゲートカウンタ64がクロックを8カウントする前にカウンタ74がクロックを16カウントした場合(図6において時刻t6)、カウンタ74は、出力Q4がハイレベル状態となることで、ORゲート70に図6(G)に示す如くハイレベル信号を供給する。この場合、RSフリップフロップ66の非反転出力Qがハイレベルにならなくても、ORゲート70の出力がハイレベルになることで、ハイゲートカウンタ64およびカウンタ74が共にクリア状態とされると共に、RSフリップフロップ68がリセット状態とされる。また、カウンタ74がクリア状態とされると、カウンタ74の出力Q4はローレベルになるので、ORゲート70に供給される信号はローレベルになる。従って、カウンタ74のハイ出力によりハイゲートカウンタ64およびカウンタ74がクリア状態とされ、かつ、RSフリップフロップ68がリセット状態とされた場合には、その直後、それらの状態は解除される。
【0068】
同様に、ローゲートカウンタ80は、カウントを開始した後、2値化ウォブル信号がハイレベルにある間はクロックのカウントを中断する一方、カウンタ88は、カウントを開始した後、ORゲート84の出力がハイレベルにならない限り(すなわち、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQがハイレベルにならないか、或いは、カウンタ88がクロックを16カウントすることによりその出力Qjがハイレベルにならない限り)、クロックのカウントを中止・中断することはない。従って、ローゲートカウンタ80とカウンタ88とが同時にクロックのカウントを開始しても、カウンタ88の出力Qjが、ローゲートカウンタ80の出力Qiよりも早期にハイレベルになる可能性はある。
【0069】
そして、ローゲートカウンタ80がクロックを8カウントする前にカウンタ88がクロックを16カウントした場合、カウンタ88は、出力Q4がハイレベル状態となることで、ORゲート84にハイレベル信号を供給する。この場合、RSフリップフロップ66の反転出力インバータQがハイレベルにならなくても、ORゲート84の出力がハイレベルになることで、ローゲートカウンタ80およびカウンタ88が共にクリア状態とされると共に、RSフリップフロップ82がリセット状態とされる。また、カウンタ88がクリア状態とされると、カウンタ88の出力Q4はローレベルになるので、ORゲート84に供給される信号はローレベルになる。従って、カウンタ88のハイ出力によりローゲートカウンタ80およびカウンタ88がクリア状態とされ、かつ、RSフリップフロップ82がリセット状態とされた場合には、その直後、それらの状態は解除される。
【0070】
かかる構成においては、パルス信号に変換された結果得られた2値化ウォブル信号がハイレベルにある状態でのみハイゲートカウンタ64がクロックの回数をカウントし、その結果、その回数が所定の値に達した場合にウォブル信号がハイレベルになったと判定される。また、ウォブル信号がローレベルにある状態でのみローゲートカウンタ80がクロックの回数をカウントし、その結果、その回数が所定の値に達した場合にウォブル信号がローレベルになったと判定される。
【0071】
すなわち、ウォブル信号がハイレベルになったか否かを判定するためのクロックの回数は、ウォブル信号がローレベルにある状態では増加せず、ハイレベルにある状態でのみ累積され、また、ウォブル信号がローレベルになったか否かを判定するための基準クロックの回数は、ウォブル信号がハイレベルにある状態では増加せず、ローレベルにある状態でのみ累積される。そして、そのクロックの累積回数が所定回数に達すれば、すなわち、2値化ウォブル信号のハイレベル状態またはローレベル状態の累積時間が所定時間に達すれば、2値化ウォブル信号のハイレベルまたはローレベルの状態が確定される。
【0072】
従って、本実施例においては、パルス信号生成部54でパルス信号に2値化変換された2値化ウォブル信号がノイズ成分を含んでいる場合にも、一回目のノイズに起因してその2値化ウォブル信号の極性が反転したと判定されることはなく、また、一回目のノイズに起因して基準クロックの回数のカウントが2値化ウォブル信号の状態に関係なく継続して行われる事態は回避される。このため、パルス信号生成部54で変換された2値化ウォブル信号からノイズを除去した信号を生成することができ、その結果、2値化ウォブル信号におけるハイレベル期間の検出及びローレベル期間の検出を共にノイズの影響を軽減しつつ行うことが可能となっている。
【0073】
ところで、上述の如く、ディスク12のウォブル16の位相は反転し得るので、光学ヘッド24aからのウォブル信号はPSK変調されている。また、ウォブル信号にはノイズが重畳する。このため、ウォブル信号は、位相反転時に、ゼロレベルを超えない状態を維持する必要があるにもかかわらずゼロレベルを超えることがあり、また、ゼロレベルを超える状態を維持する必要があるにもかかわらずゼロレベルを下回ることがあり、その結果、パルス信号生成部54からの2値化ウォブル信号にノイズが重畳することがある。
【0074】
ウォブル信号の位相反転時におけるノイズに起因して、ウォブル信号がハイレベルになったか否かを判定するためのクロックのカウント、及び、ウォブル信号がローレベルになったか否かを判定するためのクロックのカウントが開始されるものとすると、検出される2値化ウォブル信号におけるハイレベル期間及びローレベル期間がそのノイズの影響を受けることとなり、かかる検出を正確に行うことができなくなってしまう。従って、2値化ウォブル信号におけるハイレベル期間の検出及びローレベル期間の検出を精度よく行うためには、位相反転によるノイズも確実に除去する必要がある。
【0075】
位相反転によるノイズが発生した後は、半周期程度はウォブル信号がゼロレベルを超えない状態又は超える状態が維持される。本実施例において、ウォブル信号は、上述の如く、2値化ウォブル信号のハイレベル状態またはローレベル状態の累積時間が所定時間に達した場合にハイレベルまたはローレベルになったと判定される。従って、ウォブル信号の状態を判定するための累積時間が所定時間に達するまでの期間を監視し、累積開始からある程度の時間が経過しても上記の累積時間が所定時間に達していない場合にその累積時間をリセットすることとすれば、その累積開始が位相反転によるノイズの影響に起因しているとして、そのノイズを除去することが可能となる。
【0076】
本実施例の構成においては、カウンタ64のクリア状態が解除された後にパルス信号生成部54からの2値化ウォブル信号がハイレベル状態になることによりカウンタ64のカウントが開始された状況下、その時点からカウンタ74がクロックを16カウントすることにより所定時間が経過する前にカウンタ64がクロックを8カウントしない場合には、カウンタ74がクロックを16カウントした時点でカウンタ64のカウント値がクリアされる。また、同様に、カウンタ80のクリア状態が解除された後にパルス信号生成部54からの2値化ウォブル信号がローレベル状態になることによりカウンタ80のカウントが開始された状況下、その時点からカウンタ88がクロックを16カウントすることにより所定時間が経過する前にカウンタ80がクロックを8カウントしない場合には、カウンタ88がクロックを16カウントした時点でカウンタ80のカウント値がクリアされる。
【0077】
すなわち、2値化ウォブル信号がハイレベルに立ち上がりまたはローレベルに立ち下がった(いわゆる、極性反転した)ことにより2値化ウォブル信号の状態の累積が開始された後、一定の時間が経過してもその累積時間が所定時間に達していない場合には、その累積時間がリセットされる。PSK変調されているウォブル信号が2値化された結果として位相反転に起因するノイズが発生した場合、その後、半周期程度は通常どおりハイレベル状態またはローレベル状態が維持される。このため、位相反転によるノイズに起因して2値化ウォブル信号のハイレベル状態またはローレベル状態の累積が開始された場合には、その後、累積時間はほとんど増加しない。
【0078】
従って、2値化ウォブル信号のハイレベル状態またはローレベル状態の累積が開始された後、該累積時間をリセットする時間を適当に設定することとすれば、位相反転によるノイズに起因して上記の累積が開始されても、そのノイズの影響を受けることなく、ウォブル信号のハイレベル期間およびローレベル期間の検出を行うことができる。このように、本実施例によれば、位相反転によるノイズが重畳する2値化ウォブル信号のノイズ成分を確実に除去することにより、その信号のハイレベル期間およびローレベル期間を正確に検出することが可能となっている。
【0079】
図7は、本実施例のウォブル信号処理回路36においてPSK変調されているウォブル信号からディジタル復調信号を得る手法を説明するための図を示す。尚、図7(A)にはPSK変調されているウォブル信号の時間波形が、図7(B)にはパルス信号生成部54で生成された2値化ウォブル信号の時間波形が、図7(C)にはノイズ除去部56でノイズ除去された2値化ウォブル信号の時間波形が、図7(D)にはPSK復調部58で復調されたディジタル復調信号の時間波形が、それぞれ示されている。
【0080】
図7(A)に示す如くPSK変調されているウォブル信号がゼロレベルをしきい値として2値化された結果、図7(B)に示す如くローレベルからハイレベルへの変化時やハイレベルからローレベルへの変化時および位相反転時にノイズが重畳した2値化ウォブル信号が生成された場合にも、図7(C)に示す如く、その2値化ウォブル信号のハイレベル状態またはローレベル状態の累積時間が所定時間に達した場合に2値化ウォブル信号がハイレベルまたはローレベルになったと判定することにより、レベル変化時のノイズを除去することができ、また、その累積時間が所定時間に達するまでの期間を監視することにより、位相反転時のノイズを除去することができる。このように、ウォブル信号処理回路36のノイズ除去部56において、PSK変調されているウォブル信号からノイズ成分が除去された2値化ウォブル信号を生成することができる。
【0081】
ノイズ除去部56でノイズ成分が除去された2値化ウォブル信号が生成されると、その信号のパルス幅は、PSK変調されているウォブル信号に対応した適正な間隔となる。このため、PSK復調部58において、2値化ウォブル信号のパルス幅に基づいて適正な復調信号を生成することが可能となる。従って、本実施例によれば、PSK変調されているウォブル信号を適正にディジタルデータに復調することができ、その結果、ディスク12のトラック位置を示す絶対アドレスを正確に検知することができる。
【0082】
尚、上記の実施例においては、PSK復調部58が図4に示すルーチンに従って入力信号を復調処理することとしているが、本発明はこれに限定されるものではなく、他の手法に従って、ノイズ除去部56でノイズが除去された2値化ウォブルのパルス幅の長短に応じて復調処理することとしてもよい。
【0083】
また、上記の実施例は、ディスク12のトラック位置を示す絶対アドレスを正確に検知すべく、PSK変調されているウォブル信号を復調する過程で2値化ウォブル信号のノイズを除去する光ディスク装置10に適用するものであるが、本発明はこれに限定されるものではなく、2値化された信号のノイズを除去する装置に適用すればよく、特に、位相変調されている信号を復調する通信装置等の他の装置に適用することも可能である。
【発明の効果】
上述の如く、請求項1乃至記載の発明によれば、2値化された入力信号のハイレベル/ローレベル期間をノイズ成分を除去することにより正確に検出することができる。
【0084】
また、請求項記載の発明によれば、位相変調されている変調信号を精度よく復調することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である信号処理回路および復調回路を有する光ディスク装置のブロック構成図である。
【図2】本実施例の光ディスク装置に装着される光ディスクの構成を表した図である。
【図3】本実施例における光ディスク装置のウォブル信号処理回路のブロック構成図である。
【図4】本実施例のウォブル信号処理回路のPSK変調部において実行される制御ルーチンのフローチャートである。
【図5】本実施例のウォブル信号処理回路のノイズ除去部のブロック構成図である。
【図6】図5に示すノイズ除去部の動作波形を表した図である。
【図7】本実施例のウォブル信号処理回路においてPSK変調されているウォブル信号からディジタル復調信号を得る手法を説明するための図である。
【図8】従来の正弦波信号からディジタル信号に変換する信号処理回路のブロック構成図の一例である。
【図9】図8に示す信号処理回路のタイミングチャートである。
【図10】光ディスク装置において抽出された、ディスクのウォブルに起因する正弦波状のウォブル信号の時間変化である。
【図11】ディスクに形成されたウォブルがPSK変調されている場合の、光ディスク装置において抽出されたウォブル信号の時間変化である。
【符号の説明】
10 光ディスク装置
12 DVD−R/RWディスク
16 ウォブル
36 ウォブル信号処理回路
56 ノイズ除去部
62,72,76,86 ANDゲート
64 ハイゲートカウンタ
66,68,82 RSフリップフロップ
74,88 カウンタ
80 ローゲートカウンタ

Claims (6)

  1. 2値化された入力信号のノイズを除去する信号処理回路であって、
    前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、前記入力信号のハイレベル状態の累積時間、および、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、前記入力信号のローレベル状態の累積時間を、それぞれ独立して計数すると共に、前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該入力信号のハイレベル状態の累積時間をクリアし、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該入力信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該入力信号のローレベル状態の累積時間をクリアする累積時間計数手段と、
    前記累積時間計数手段により計数された前記ハイレベル状態の累積時間および/またはローレベル状態の累積時間に応じて、ハイレベル信号および/またはローレベル信号を出力する信号出力手段と、
    を備えることを特徴とする信号処理回路。
  2. 前記累積時間計数手段は、前記入力信号の極性に応じて所定のクロックを出力する累積用ゲート部と、
    入力信号の一方の極性で前記累積用ゲート部から出力されるクロック、および、入力信号の他方の極性で前記累積用ゲート部から出力されるクロックを、それぞれ独立してカウントする累積用カウント部と、
    前記入力信号の極性が一方の極性に反転した後、前記累積用カウント部における一方の極性のカウント値が所定のカウント値になる前に所定時間が経過した場合に累積用カウント部における一方の極性のカウント値をクリアし、かつ、前記入力信号の極性が他方の極性に反転した後、前記累積用カウント部における他方の極性のカウント値が所定のカウント値になる前に所定時間が経過した場合に累積用カウント部における他方の極性のカウント値をクリアする累積用クリア部と、により構成され、
    前記信号出力手段は、前記累積用カウント部の各カウント値に応じてハイレベル信号および/またはローレベル信号を出力することを特徴とする請求項1記載の信号処理回路。
  3. 前記累積用ゲート部は、前記入力信号がハイレベル状態にある期間だけ所定のクロックを出力する第1の累積用ゲート部と、
    前記入力信号がローレベル状態にある期間だけ所定のクロックを出力する第2の累積用ゲート部と、を有し、
    前記累積用カウント部は、前記第1の累積用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントする第1の累積用カウント部と、
    前記第2の累積用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントする第2の累積用カウント部と、を有し、
    前記累積用クリア部は、前記入力信号が立ち上がった後所定時間が経過した場合に前記第1の累積用カウント部のカウント値をクリアする第1の累積用クリア部と、
    前記入力信号が立ち下がった後所定時間が経過した場合に前記第2の累積用カウント部のカウント値をクリアする第2の累積用クリア部と、を有することを特徴とする請求項2記載の信号処理回路。
  4. 前記第1の累積用クリア部は、前記入力信号が立ち上がった際にハイレベル状態をセットする第1の保持部と、
    前記第1の保持部の状態に応じて所定のクロックを出力する第1のクリア用ゲート部と、
    前記第1のクリア用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントし、該カウント値に応じて前記第1の累積用カウント部のカウント値をクリアする第1のクリア用カウント部と、により構成され、
    前記第2の累積用クリア部は、前記入力信号が立ち下がった際にハイレベル状態をセットする第2の保持部と、
    前記第2の保持部の状態に応じて所定のクロックを出力する第2のクリア用ゲート部と、
    前記第2のクリア用ゲート部から出力される所定のクロックをカウントし、該カウント値に応じて前記第2の累積用カウント部のカウント値をクリアする第2のクリア用カウント部と、により構成されることを特徴とする請求項3記載の信号処理回路。
  5. 前記第1のクリア用カウント部は、また、該カウント値に応じて、前記第1の保持部のハイレベル状態をリセットしかつ自己のカウント値をクリアし、
    前記第2のクリア用カウント部は、また、該カウント値に応じて、前記第2の保持部のハイレベル状態をリセットしかつ自己のカウント値をクリアすることを特徴とする請求項4記載の信号処理回路。
  6. 位相変調されている変調信号を復調する復調回路であって、
    前記変調信号を所定の基準レベルをしきい値として2値化する2値化回路と、
    前記2値化回路により2値化された信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内での、該信号のハイレベル状態の累積時間、および、2値化された信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内での、該信号のローレベル状態の累積時間を、それぞれ独立して計数すると共に、前記信号の極性が一方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のハイレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該信号のハイレベル状態の累積時間をクリアし、前記信号の極性が他方の極性に反転した後の所定時間内に、該信号のローレベル状態の累積時間が所定の累積時間に達しない場合に、該信号のローレベル状態の累積時間をクリアする累積時間計数手段と、
    前記累積時間計数手段により計数された前記ハイレベル状態の累積時間および/またはローレベル状態の累積時間に応じて、ハイレベル信号および/またはローレベル信号を生成する信号生成手段と、
    前記信号生成手段により出力された信号のパルス幅に応じて出力信号の極性を反転させる極性反転手段と、
    を備えることを特徴とする復調回路。
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