JP4048593B2 - 露光装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えばフラットパネルディスプレイ等の製造等に適用される露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、或いは液晶とプラズマを利用したディスプレイ等のいわゆるフラットディスプレイにおいては、相対向する基板、例えばガラス基板の内面に夫々所定パターンの電極、例えばXYマトリックス表示であれば行電極群、列電極群が形成されたり、カラーフィルタが形成されたり、更には、プラズマ放電空間を区画するための隔壁が形成される。
【0003】
之等の電極、カラーフィルタ、隔壁等の形成では、フォトリソグラフィ技術が用いられ、従って、その工程においてフォトレジスト膜を所定パターンに露光するための露光装置が使用される。
【0004】
従来、フラットパネルディスプレイの製造工程で用いられる露光装置は、露光されるべき基板、例えばフォトレジスト膜を形成したガラス基板及び露光マスクを水平に置き(即ち、基板面及びマスク面が水平となるように配置した、いわゆる平置きにし)、基板及び露光マスクを位置合わせして露光する方式のものである。
【0005】
露光マスクは、マスク保護用のマスクホルダに常時取付けられており、露光マスクの交換時には、マスクホルダごと人手によって交換するようになされている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、フラットパネルディスプレイの大型化に伴い、露光マスクが大型になると、マスクホルダも大型化し、重量的に露光マスクの交換が困難となってきた。
一方、露光マスクのみで交換するような所謂マスク単体方式の場合には、露光マスク搬送時、露光マスクを露光部の位置にセットする時に、露光マスクを破損させる恐れがあった。
【0007】
本発明は、上述の点に鑑み、露光マスクが大型化しても露光マスクの交換を容易に行い、且つマスク搬送時、露光部へのマスクセット時での露光マスクの破損を防ぐことを可能にした露光装置を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明の露光装置は、移載機によってマスク保持部材を、マスク交換位置と露光部の位置との間で往復移送し、マスク交換位置で移載機上のマスク保持部材に露光マスクを保持し、露光部の位置でマスク保持部材ごと露光マスクを露光部に受け渡すような機構を有し成る。
【0009】
この構成においては、マスク保持部材がいわゆる「通い箱」のようにマスク交換位置と露光部の位置との間で往復するので、マスク交換時には露光マスクのみを人手でマスク保持部材に保持すればよく、マスク交換は容易となる。
また、移載機によるマスク搬送時、あるいは露光部への露光マスク受け渡し時には露光マスクがマスク保持部材によって保護されているので、露光マスクの破損の恐れは生じない。
【0010】
【発明の実施の形態】
本発明に係る露光装置は、露光マスクを着脱可能に保持しうるマスク保持部材と、このマスク保持部材をマスク交換位置と露光部の位置との間で往復移送するための移載機を有し、マスク交換位置で露光マスクを移載機上のマスク保持部材に保持し、露光部の位置でマスク保持部材ごと露光マスクを露光部に受け渡す機構とされて成る。
【0011】
本発明の上記露光マスク交換機構、即ち、マスク保持部材と移載機とからなる露光マスクの搬送機構は、露光マスク及び露光される基板を直立状態に配して露光処理するいわゆる縦型露光装置、或は露光マスク及び露光される基板を平置き状態に配して露光するいわゆる平置き型露光装置のいずれにも適用できる。
【0012】
本発明は、縦型露光装置として構成するときには、上記露光装置において、露光マスクの移送時及び露光マスクの露光部への受け渡し時に、露光マスクが直立状態でマスク保持部材に保持するように構成する。
【0013】
以下、図面を参照して本発明の露光装置の一実施の形態を説明する。
【0014】
図1は、本実施の形態に係る露光装置を縦型露光装置に適用した場合の概略構成を示す平面レイアウトである。
この縦型露光装置1は、露光されるべき基板、例えば一面上にフォトレジスト膜を塗布したガラス基板2を平置きの状態で搬入(いわゆる供給)するためのローダ部3と、ガラス基板2を板面が鉛直となるように直立状態にして露光すべき位置に配置する露光ステージ部4と、露光マスク5を同様に板面が鉛直となるように直立状態にして露光すべき位置に配置するマスクステージ部6と、露光光源(いわゆる紫外線光源)7が配置された光源部8と、露光後のガラス基板2を平置きの状態で搬出(いわゆる排出)するためのアンローダ部9を備え、さらに、ガラス基板2を直立状態に保持してローダ部3と露光ステージ部4とアンローダ部9との間を移送するための基板移載機10及び露光マスク5を直立状態に保持して露光マスク供給位置、もしくは露光マスク交換位置、例えばローダ部3に対応する位置とマスクステージ部6との間を往復移送するためのマスク移載機130を備えて成る。
【0015】
本実施の形態では、後述するように、基板移載機10とマスク移載機130を兼用するように一体化した移載機200として構成される。
【0016】
之等ローダ部3、露光ステージ部4、マスクステージ部6、光源部8、アンローダ部9及び移載機200は、夫々ユニット化されて配設される。
露光ステージ部4では基板位置合わせ機構61を備え、マスクステージ部6ではマスク位置合わせ機構120を備える。この露光ステージ部4及びマスクステージ部6は、後述するように露光部(クリーン格納室)160に配される。
【0017】
ローダ部3とアンローダ部9は、共に同じ機構を有し、互に対称的に配置される。ローダ部3は、露光前のガラス基板2を平置き状態で搬送する平置き搬送コンベア11と、ガラス基板2を平置き状態から90゜反転させて直立させるための基板姿勢変換機構20を有して成る。
アンローダ部9も同様に、露光後のガラス基板2を直立状態から90°反転させて平置き状態にするための基板姿勢変換機構20と、ガラス基板2を平置き状態で搬送する平置き搬送コンベア11を有して成る。
【0018】
図2及び図3は、ローダ部3の詳細な構成を示す。搬送コンベア11は、コンベアフレーム12にガラス基板2を平置き状態で搬送するための搬送用ローラ13と、ガラス基板2の幅方向を規制するための両側のガイドローラ14と、ガラス基板2を所定の搬送位置で係止するための位置決めストッパ15と、上記所定の搬送位置においてガラス基板2がたわむのを防止するための受けローラ16とを設けて構成される。
【0019】
ローダ部3の前半では、コンベアフレーム12の幅方向に差し渡された回動軸17が搬送方向に複数配置され、各回動軸17に複数、本例では4つの搬送用ローラ13が一体に設けられる。ローダ部3の後半、即ち、ガラス基板2の搬送が係止される後半では、コンベアフレーム12の幅方向の両側にのみ搬送用ローラ13が設けられ、中央部にガラス基板2の裏面を受ける受けローラ16が設けられる。ガイドローラ14は、ローダ部3の前半及び後半の全長にわたって設けられる。
【0020】
回動軸17の端部には例えば駆動用ベルト等の駆動手段18が連結され、駆動手段18による回動軸17の回動によって搬送用ローラ13が回動するようになされる。従って、ローダ部3においては、ガラス基板2が搬送用ローラ13上に平置き状態で載置され、ガイドローラ14にてガラス基板2の両側を規制しながら搬送用ローラ13によって搬送され、ローダ部3の後半位置において、位置決めストッパー15にて係止される。この状態でガラス基板2は受けローラ16によってたわみが防止される。
【0021】
ここで、ガラス基板2の搬送中におけるローラ13,14,16のすべり、位置決めストッパー15にガラス基板2が当接した時のすべりでローラ(13,14,16)及びガラス基板2に静電気が生じるのを防ぐために、搬送に用いられるローラの全て、即ち搬送用ローラ13、ガイドローラ14及び受けローラ16を導電性部材で形成し、このローラ13,14,16を接地するようにする。
ローラ13,14,16を形成する導電性部材としては、例えば導電性粒子を分散させた導電性樹脂、或は、金属の芯材を導電性樹脂で被覆した部材等を用いることができる。
【0022】
そして、このローダ部3の後半位置に、平置き状態で搬送されたガラス基板2を板面が鉛直となるようにガラス基板2の姿勢を直立に変換して、基板移載機10に受け渡すための、基板姿勢変換機構20が設けられる。
【0023】
基板姿勢変換機構20は、図2及び図4に示すように、複数の吸着パッド22を取付けた吸着パッド取付部材23と、この吸着パッド取付部材23を水平状態と鉛直状態とに90゜反転させるための反転プレート24とを有して構成される。
即ち、コンベア架台26上に1対の支持部材27が固着され、この支持部材27に、夫々軸28を中心に水平状態と鉛直状態に90°反転する反転プレート24が支持される。各反転プレート24には、連結ブラケット29を介して反転用シリンダ30のピストンロッド30aが連結される。反転シリンダ30の基部はコンベア架台26上の支持部材32に、軸33を中心に回動可能に支持される。
【0024】
一方、吸着パッド22を取付けた吸着パッド取付部材23は、ガラス基板2を吸着支持できるように所定間隔を置いて複数、本例では4つ設けられ、この複数の吸着パッド取付部材23が2つづつ昇降プレート34により連結される。夫々の反転プレート24の先端にはブラケット36を介してシリンダ37が取付けられ、この夫々のシリンダ37のピストンロッド37aが夫々の昇降プレート34に連結される。
【0025】
吸着パッド22は、例えば図5に示すように、吸着パッド取付部材23にナット39を介して取付けた吸引管400にスプリング411によって上下動可能に取付けられる。このスプリング411は、吸着パッド22にてガラス基板2を受けたとき、ガラス基板2の自重を吸収する。
【0026】
この基板姿勢変換機構20は次のように動作する。
ガラス基板2が、その例えばフォトレジスト膜を有する面(即ち露光される面)を上向きにしてローダ部3の所定位置、即ち機構20に対応する位置に搬送されると、図4に示すように、シリンダ37によって吸着パッド22と共に吸着パッド取付部材23が上昇し、吸着パッド22でガラス基板2の裏面を支持する。このとき、吸着パッド22は、搬送コンベア11から離れた上方位置aにおいてガラス基板2を受けるので、ガラス基板2は自重で吸着パッド22に当接することになる。この状態でガラス基板2を吸着パッド22に真空吸着させる。
【0027】
次に、反転用シリンダ30が駆動し、反転プレート24を軸28を中心に90°回動させることによって、吸着パッド22に吸着されたガラス基板2は、図4に示すように平置き状態から直立状態に姿勢変換される。
その後、ガラス基板2が直立状態において、さらにシリンダ37によりガラス基板2を前進させ、後述する移載機10に受け渡す。
【0028】
ガラス基板2の受け渡し後は、吸着パッド22の真空吸着を解除し、シリンダ37を後退させ、さらに反転用シリンダ30を後退させて反転プレート24を90°逆転させて、吸着パッド取付部材23を元の水平状態に戻す。
【0029】
アンローダ部9は、ローダ部3と同様に搬送コンベア11と基板姿勢変換機構20を有し、ローダ部3と対称的に配置されるだけで構成及び動作はローダ部3と同様(即ち、ローダ部3とは逆動作)であるので、詳細説明は省略する。
【0030】
基板移載機10は、図6に示すように、基板40上に直立するように例えばアルミ押出し材からなるU字型の支持体41が設けられ、支持体41の下側部にシリンダ42によって上下動しガラス基板2の下側辺を把持する下側チャック部43が設けられると共に、支持体41の両側部に夫々シリンダ44及び45によって左右方向に動きガラス基板2の両側辺を把持する左チャック部46及び右チャック部47が設けられて成る。
各シリンダ42、44及び45は、夫々シリンダ取付プレート48,49及び50を介して支持体41に取付けられる。ガラス基板2を把持する各チャック部43,46及び47は、支持体41のローダ部3側の面に設けられる。
【0031】
この基板移載機10は、ローダ部3、露光ステージ部4、マスクステージ部6及びアンローダ部9に渡って配設された1対のガイドレール52に係合され、例えば駆動モータ等の駆動手段53(図1参照)を介して移送されるように構成される。すなわち、基板移載機10の基板40が1対のガイドレール52に係合されると共に、基板40の一部がボールネジ54に螺合され、駆動手段(例えば駆動モータ)53によってボールネジ54が正回転、逆回転することによって、移載機10がガイドレール52に案内されながら往復移送されるようになされる。
【0032】
露光ステージ部4とマスクステージ部6は、互にガイドレール52を挟んで相対向して配設される。そして、露光ステージ部4には、基板位置合わせ機構61が備えられ、マスクステージ部6には、マスク位置合わせ機構120が備えられる。
【0033】
基板位置合わせ機構61は、図12及び図13に示すように、基台62上にマスク位置合わせ機構120に対して前進、後退可能に配置されたベース、即ち可動基板63と、この可動基板63上にその面内で軸64を中心に旋回可能に配置された一軸制御の旋回テーブル65と、旋回テーブル65上に一対の固定アーム66を介して板面が鉛直となるように支持され、且つ鉛直方向の軸線を中心に上下方向に旋回可能な露光すべきガラス基板を保持する保持板67とから構成される。
【0034】
可動基板63は、ガイドレール68に沿って駆動手段69、例えば駆動用モータ(例えばサーボモータ)又はシリンダー等によって前進、後退できるようになされている。旋回テーブル65は、可動基板63上に中心部に可動基板63と一体の旋回軸64を係合するようにして、且つ、複数この例では4つの連結部材75〔75A,75B〕と、1つの駆動用モータ70とからなる可動手段71を介して支持される。
【0035】
連結部材75は、可動基板63に対して旋回テーブル65を支持するもので、駆動用モータ70に連結される第1の連結部材75Aと、駆動用モータ70に連結されない第2の連結部材75Bの2種で形成される。之等、第1及び第2の連結部材75A及び75Bは、可動基板63と旋回テーブル65間において、その周辺に 例えば等間隔をもって複数個、例えば四隅部に対応して4個設けられる。
【0036】
即ち、図示の例では、可動基板63と旋回テーブル65間の四隅部に対応して1つの第1の連結部材75Aと、3つの第2の連結部材75Bとが配置される(図14参照)。
【0037】
第1の連結部材75Aと第2の連結部材75Bの違いは、図17及び図19に示すように駆動用モータと連結する連結ブロック82の有無であり、その他の構成は同じである。
【0038】
之等、第1及び第2の連結部材75A及び75Bの高さは、共に同じ高さになるように形成される。
【0039】
一方、駆動用モータ70は、図12及び図15に示すように、可動基板63上に固定して配され、モータ駆動軸91にカップリング92を介してボールネジ93が一体に取付けられ、このボールネジ93が連結ブロック82の延長部82aに固着されたボールネジ用ナット94に螺入される。
従って、この駆動用モータ70を一方向又は逆方向に回転することによって、モータの駆動力がカップリング92、ボールネジ93、ボールネジ用ナット94を介してモータ軸方向の動力として伝わり、連結部材75A,75Bを介して旋回テーブル65が旋回軸64を中心に旋回する。
【0040】
即ち、第1の連結部材75Aは、図16及び図17に示すように、ガイドレール76及び可動ブロック77からなる第1の直動ガイド部78と、之に直交するように同様にガイドレール79及び可動ブロック80からなる第2の直動ガイド部81とが、駆動用モータとの連結ブロック82を介して重ね合わされ、この直動ガイド部81上に順次連結板83、軸84、回転軸受、いわゆる球軸受85及び上面抑え板86が重ね合わされて構成される。
【0041】
ここで、図16に示すように、第1の直動ガイド部78のガイドレール76が可動基板63に固定され、その可動ブロック77、連結ブロック82及び第2の直動ガイド部81の可動ブロック79が相互に固着される。さらに、第2の直動ガイド部81のガイドレール80上に連結板83を介して軸84が一体に取付けられ、この軸84が球軸受85を介して旋回テーブル65の軸孔87に係合される。上面抑え板86は、軸84及び球軸受85の内輪を抑える。球軸受85の外輪は下面抑え板88で抑えられる。
【0042】
第2の連結部材75Bは、図18及び図19に示すように、ガイドレール76及び可動ブロック77からなる第1の直動ガイド部78と、之に直交するように同様にガイドレール80及び可動ブロック79からなる第2の直動ガイド部81とが重ね合わされ、この直動ガイド部81上に順次連結板83、軸84、球軸受85及び上面抑え板86が重ね合わされて構成される。
【0043】
この第2の連結部材75Bも、第1の連結部材75Aと同様に、第1の直動ガイド部78のガイドレール76が可動基板63に固定され、その可動ブロック77及び第2の直動ガイド部81の可動ブロック79が互に固着される。さらに、第2の直動ガイド部81のガイドレール80上に連結板83を介して軸84が一体に取付けられ、この軸84が球軸受85を介して旋回テーブル86の軸孔87に係合される。そして上面抑え板86によって軸84及び球軸受85の内輪が抑えられ、下面抑え板88によって球軸受85の外輪が抑えられる。
【0044】
一対の固定アーム66はL字状をなし、その一端が旋回テーブル65に固着され、他端がガラス基板2を保持する保持板67に旋回軸89を介して取付けられる。
【0045】
旋回軸89は、旋回テーブル65の板面に平行して設けられ、従って鉛直に配された保持板67はこの旋回軸89を中心に上向き又は下向きに旋回するようになされる。
【0046】
一方、保持板67の下端には、ガイドレール96と可動ブロック97からなる直動ガイド部98が、そのガイドレール96を鉛直方向に沿って固定するように取付けられ、可動ブロック97が球面ジョイント部99を介して連結ブロック100に取付けられる。
【0047】
そして、旋回テーブル65上に固定して配した駆動用モータ101の駆動軸102にカップリング103を介してボールネジ104が一体に取付けられ、このボールネジ104が連結ブロック100に固着されたボールネジ用ナット105に螺入される。
【0048】
この駆動用モータ101を正回転、逆回転させることによって、ボールネジ104、ナット105、連結ブロック100、球面ジョイント99及び直動ガイド部98を介して保持板67の下端が前進、後退し、結果として保持板67が旋回軸89を中心に上下方向に旋回する。
【0049】
保持板67は、図20に示すように、全体が多孔質材よりなる四角形状の吸着プレートで形成され、4つの側辺には、ガラス基板2の側面に当接してガラス基板2を吸着プレートによる保持板67側に押付けるフック部110が設けられる。
このフック部110は、両端が反対方向に直角に折曲されたような形状をなし、その一端にガラス基板2の側面に当接する先端テーパ状の当接部111が形成されると共に、他端側の折曲部が回動自在に軸112に取付けられ、他端にシリンダ113が連結されて構成される。
シリンダ113を前進させることによりフック部110は軸112を中心に回動して先端当接部111がガラス基板2の側面に当接し、テーパ部を介してガラス基板2を保持板67側に引き込み、シリンダ113を後退させることによってフック部110が軸112を中心に逆回転して先端当接部111がガラス基板2から離れるようになされる。
従って、ガラス基板2は保持板67による吸着とフック部110によって保持される。
【0050】
ガラス基板2は、基板移載機10とこの基板位置合わせ機構61の保持板67との間で受け渡されるようになされる。ここで、基板移載機10のチャック部43,46,47と、露光ステージ部4における基板位置合わせ機構61の保持板67及びフック部110とによって、移載機10と露光ステージ部4間で露光前又は露光後のガラス基板2を受け渡すための受け渡し機構が構成される。
【0051】
この基板位置合わせ機構41は、次のように動作する。
【0052】
後述するように、保持板67に基板移載機10からの露光されるべきガラス基板2を受け渡され保持した後、シリンダー69により、基台62上の可動基板63をマスク5側に所望の位置まで前進させる。
そして、可動基板63上の駆動用モータ70を駆動することにより、旋回テーブル65が旋回軸64を中心に旋回し、保持板67を左右方向に旋回させることができる。
また、旋回テーブル65上の駆動用モータ101を駆動することによって保持板67は旋回軸89を中心に上下方向に旋回する。
従って、保持板67に保持された露光すべきガラス基板2を露光マスク5に対して位置合わせすることができる。
【0053】
この基板位置合わせ機構61では、可動基板63と旋回テーブル65間が直動ガイド部78,81、軸84、球軸受85を積み重ねてなる第2の連結部材75Bと、直動ガイド部78,81、連結ブロック82、軸84、球軸受85で積み重ねてなる第1の連結部材75Aにて連結された構成とすることにより、容易に精度の高い旋回テーブル65を実現できる。
【0054】
また、旋回させる構造物(即ち旋回テーブル65、保持板67等)の荷重を旋回軸64以外の連結部材75A及び75Bに分散させることができるので、各部にかかる荷重を低減でき、可動部を小型化することができる。
従って、構造が簡単化、軽量化され、大型化が容易となる。
【0055】
マスク位置合わせ機構120は、図21及び図22に示すように、露光光源7からの露光光が透過する開口部121を中央に有した例えば四角形状の固定基板122と、この固定基板122の形状に対応して四角形状をなし、固定基板122の板面上に複数の連結部材75〔75A,75B〕及び鉛直駆動用モータ124、水平駆動用モータ125からなる可動手段126を介して配置された可動テーブル、即ち露光マスク5を保持する1つの可動テーブル127とから成る。
【0056】
可動テーブル127には、固定基板122の開口部121に対応する位置に、同じ形状、大きさの露光光を透過する開口部128が形成され、露光マスク5はこの開口部128を塞ぐように可動テーブル128に保持される。露光マスク5の可動テーブル128への保持方法は後述する。
【0057】
固定基板122は、その板面が鉛直となるように固定部材129に対し縦に固定される。従って、露光マスク5を保持した可動テーブル127も、固定基板122の板面に沿うように縦に配置される。
【0058】
連結部材75〔75A,75B〕は、前述と同様の構成をとり、固定基板122に対して可動テーブル127を支持するもので、鉛直駆動用モータ124及び水平駆動用モータ125に連結される第1の連結部材75Aと、之等駆動用モータ124,125に連結されない第2の連結部材75Bで形成される。之等、第1及び第2の連結部材75A及び75Bは、固定基板122と可動テーブル127間において、その周辺に例えば等間隔をもって複数個、例えば8個設けられる。
【0059】
即ち、第1の連結部材75Aは、開口部121及び128を挟んで相対向する両側辺に夫々1つずつと、下側辺に1つの合計3個設けられる。残りの5個の第2の連結部材75Bは、周辺に設けられる。
【0060】
鉛直駆動用モータ124は、図21に示すように、夫々固定基板122上の両側辺に固定して配され、夫々モータ駆動軸91にカップリング92を介してボールネジ93が一体に取付けられ、このボールネジ93が連結ブロック82の延長部82aに固着されたボールネジ用ナット94に螺入される。
従って、この鉛直駆動用モータ124を駆動することによって、モータの駆動力がカップリング92、ボールネジ93、ボールネジ用ナット94を介して鉛直方向の動力として伝わり、連結部材75A,75Bを介して可動テーブル127が鉛直方向に移動する。
【0061】
水平駆動用モータ125は、図21に示すように、固定基板122上に下側辺に固定して配される。そして同様に、モータ駆動軸91にカップリング92を介してボールネジ93が一体に取付けられ、このボールネジ93が連結ブロック82の延長部82aに固着されたボールネジ用ナット94に螺入される。
【0062】
従って、この水平駆動用モータ125を駆動することによって、モータの駆動力がカップリング92、ボールネジ93、ボールネジ用ナット94を介して水平方向の動力として伝わり、連結部材75A,75Bを介して可動テーブル127が水平方向に移動する。
【0063】
このマスク位置合わせ機構1は、次のように動作する。
【0064】
先ず、左右の鉛直駆動用モータ124を共に同方向に回転させると、モータ124の回転は、ボールネジ93及びナット94を介して鉛直方向(即ち上下方向)の動きに変換され、第1及び第2の連結部材75A及び75Bの夫々の鉛直方向の直動ガイド部〔78又は81〕が動作し、露光マスク5を保持した可動テーブル127が上下方向に移動調整される。
【0065】
次に、2つの鉛直駆動用モータ124を停止させ、1つの水平駆動用モータ125のみを回転させると、第1及び第2の連結部材75A及び75Bの夫々の水平方向の直動ガイド部〔81又は78〕が動作し、露光マスク5を保持した可動テーブル127が左右方向に移動調整される。
【0066】
次に、左右の鉛直駆動用モータ124を互に逆向きに駆動させ、例えば図21において左側の鉛直駆動用モータ124を可動テーブル127が上向きに移動するような駆動とし、右側の鉛直駆動用モータ124を可動テーブル127が下向きに移動するような駆動とし、更に、水平駆動用モータ125を可動テーブル127が左側に移動するような駆動とすると、可動テーブル127は、テーブル中心に対して時計方向に回転する。但し、両モータ124及び125の駆動量は、テーブル中心に対し、テーブルの回転速度が同じとなるようにテーブル中心からの距離に応じた比率にする。
【0067】
この可動テーブル127の回転の際、可動テーブル127の連結部材75A及び75Bは、上側の直動ガイド部81と軸84及び球軸受85を介して可動テーブル127に係合しているので、モータ124及び125の駆動方向と直角方向にテーブル127の連結部材75A,75Bとの係合部が回転可能となり、かつ逃げることができ、上記の回転が可能になる。
即ち、直動ガイド部78,81と、球軸受85との共働でテーブル127の回転が可能となる。
【0068】
従って、モータ124及び125を選択して駆動することにより、可動テーブル127を移動し、露光マスク5の鉛直方向、水平方向及び回転方向の位置合わせを行なうことができる。
【0069】
このマスク位置合わせ機構120では、露光マスク5を位置合わせする可動テーブル127が1枚で実現できるため、構造が簡単化、軽量化され、大型化が容易となる。
そして、露光マスク5が直立、即ち縦型に配置されるので、露光時にごみの付着による影響が少ない。
【0070】
また、露光マスク5が縦型に配置されるので、大型の露光マスク5の場合でも露光マスク5の自重によるたわみの影響が回避され、露光精度が低下することがない。また、たわみを補正する補正機構も不要となる。
【0071】
大きな開口部128を有したまま、可動テーブル127をテーブル中心を回転中心として可動できるので、従来のような回転位置合わせの際の水平、鉛直方向の補正が不要になる。このため、可動部の範囲を狭くすることが可能になり、可動部の小型化が容易となる。また複数の連結部材75A,75Bで荷重を支えるので、荷重が分散され、可動部の小型化が容易となる。
【0072】
一方、図8に示すように、露光マスク5をマスクステージ部6に配置する場合、或はマスクステージ部6の露光マスク5を他の露光マスクに交換する場合等に用いられるマスク移載機130が設けられる。
このマスク移載機130は、露光マスク5を着脱可能に保持するためのマスク保持部材131を保持して露光マスク5を供給する位置、もしくは露光マスク5を交換する位置(本例ではローダ部側の位置)とマスクステージ部6間を往復動するように構成される。
【0073】
このマスク移載機130は、基板移載機10とは別個に設置することも可能であるが、本実施の形態では、特に、マスク移載機130と基板移載機10とを兼用させた移載機200として一体に構成される。即ち、マスク移載機130は、図8及び図9に示すように、前述のU字型の支持体41に、後述する露光マスク5を保持するための枠状のマスク保持部材131が把持される対の下側チャック部134、左チャック部135及び右チャック部136を設けて構成される。
【0074】
対の下側チャック部134は、夫々シリンダ137により上下動するように配され、マスク保持部材131の下側辺を把持するものである。左チャック部135は、シリンダ138により左右方向に動きうるように配され、マスク保持部材131の左側辺を把持するものである。右チャック部136は、シリンダ139により左右方向に動きうるように配され、マスク保持部材131の右側辺を把持するものである。各シリンダ137,138,139は、夫々取付プレート142,143,144を介して支持体41に取付けられる。
【0075】
さらに、マスク移載機130では、図9に示すように、支持体41と一体の基板40が移送方向Aと直交する方向Bに延びるガイドレール149に係合され、内蔵シリンダ(図示せず)によりガイドレール149に沿って支持体41が方向Bに、即ちマスクステージ部6に対して前進、後退できるように構成される。
【0076】
基板移載機10とマスク移載機120を一体化させた移載機200では、図7に示すように、支持体41を共通としてその露光ステージ部4側にチャック部43,46,47を有する基板移載機10を形成し、マスクステージ部6側にチャック部134,135,136を有するマスク移載機130を形成して構成される。
【0077】
枠状のマスク保持部材131は、例えば鋼材等により堅牢に作られ、マスク移載機130に対して鉛直状態、即ち直立状態で保持される。マスク保持部材131の露光マスク5を保持する面上には、露光マスク5の3ヶ所の側面に当接して露光マスク5を位置決めするための位置決めピン146が設けられると共に、マスク保持部材131の複数個所、例えば上下2ヶ所づつに露光マスク5をマスク保持部材131に保持するための保持手段、例えばトグルクランプ147が設けられる。
【0078】
マスク保持部材131は、マスク移載機130のチャック部134,135及び136に把持された状態にあり、このマスク保持部材131に対して人手によって露光マスク5を位置決めピン146に突き当てて位置決めし、その状態でトグルクランプ147にて保持するようになされる。
【0079】
マスク移載機130にてマスクステージ部6に移送された露光マスク5は、マスク保持部材131ごとマスク位置合わせ機構120の可動テーブル127に受け渡される。
このため、図10に示すように、マスク位置合わせ機構120の可動テーブル127の面には周囲3ヶ所において、マスク保持部材131の側面に当接してマスク保持部材131の位置決めを行うための位置決めピン150が設けられると共に、可動テーブル127の複数個所、本例では上下6ヶ所にマスク保持部材131を保持するための保持手段、例えば回転と下降を同時に行って保持する例えばロータリクランプ等によるマスクホルダークランプ151が設けられる。
【0080】
マスク保持部材131においては、図10及び図11に示すようにマスクホルダークランプ151に対応する位置に切欠き131aが形成され、この切欠き131aを塞ぐようにマスク保持部材131の片面に座板153を一体に取付ける。そして、この座板153をマスクホルダークランプ151と可動テーブル127で挟持的に保持することによって露光マスク5を保持したマスク保持部材131をマスク位置決め機構120側の可動テーブル127上に支持するようになす。
【0081】
ここで、マスク移載機130のチャック部134,135,136と、マスクステージ部6におけるマスク位置合わせ機構120の可動テーブル65及びマスクホルダークランプ151とによって、移載機130とマスクステージ部6間で露光マスク5を受け渡すための受け渡し機構が構成される。
【0082】
次に、上述の縦型露光装置1の動作を説明する。
先ず、露光マスク5を配置する際は、移載機200が例えばローダ部9側に待機される。このとき、移載機200のマスク移載機130にはチャック部134,135及び136によって枠状のマスク保持部材131が保持された状態にある。マスク保持部材131は、いわゆる通い箱の機能をもたせており、マスク移載機130に保持されてローダ部3の位置(即ち露光マスク5を供給又は交換する位置)とマスクステージ部6間を往復し、外部に取り出されることはない。
移載機200がローダ部3に対応する位置に待機された状態で人手によって露光マスク5を、移載機200のマスク移載機130上のマスク保持部材131に保持する。即ち、マスク保持部材131の一方の面に露光マスク5を位置決めピン146を介して位置決めし、その状態でトグルクランプ147にて露光マスク5をマスク保持部材131に保持する。
【0083】
次に、駆動手段53によってボールネジ54を正回転することによって移載機200がマスクステージ部5(図8のいわゆる露光位置)に移送される。移載機200は、このマスクステージ部5の位置に移送されると、内蔵シリンダ(図示せず)が駆動して、移載機200の支持体41及び基板40をガイドレール149に沿ってマスクステージ部6側に前進させ露光マスク5を保持したマスク保持部材131をマスク位置合わせ機構120の可動テーブル127に当接する(図9参照)。
【0084】
マスク保持部材131は、可動テーブル127上の位置決めピン150に突き当てられ位置決めされた後、可動テーブル127側のマスクホルダークランプ151が駆動してマスク保持部材131を可動テーブル127に保持する。
【0085】
次いで、移載機200のシリンダ137,138及び139が後退しチャック部134,135及び136のマスク保持部材131に対する保持が解除される。これにより露光マスク5はマスク保持部材131に保持された状態で移載機200からマスク位置合わせ機構120の可動テーブル127へ受け渡される。露光マスク5がマスク保持部材131ごと可動テーブル127へ受け渡された後は、移載機200はボールネジ54の逆回転でローダ部3に対応する位置に戻る。
マスク位置合わせ機構120では、露光マスク5の位置調整が行われる。
【0086】
次に、露光されるべき基板、即ち一面にフォトレジスト膜を塗布したガラス基板2が、そのフォトレジスト膜を上向きにして平置き状態でローダ部3に搬入され、搬送コンベア11にて所定位置まで搬送される。ガラス基板2は、所定位置、即ち、基板姿勢変換機構20上の位置まで搬送されると、位置決めストッパ15に当接して停止される。
【0087】
次いで、シリンダ37が駆動し、吸着パッド取付部材22と共に吸着パッド22が上昇し、ガラス基板2を搬送コンベア11から上方に離れた位置aにおいて支持する(図4参照)。ガラス基板2は、自重で各吸着パッド22に均等に当接し、真空吸引されて基板姿勢変換機構20に支持される。
【0088】
次に、反転用シリンダ30が駆動し、軸28を中心に反転プレート24が90°回動することによって、ガラス基板2は平置き状態から直立状態に変換される(図4参照)。さらに、シリンダ37が駆動し、吸着パッド22と共にガラス基板2は移載機200の基板移載機10の位置まで前進する。
【0089】
基板移載機10では、各シリンダ42,44及び45が駆動し、各チャック部43,46及び47にてガラス基板2の下側辺、左右両側辺を把持してガラス基板2を保持する。この状態で、基板姿勢変換機構20側の吸着パッド22の真空吸着が解除され、シリンダ34が後退し、さらに反転用シリンダ30が後退して反転プレート24が逆転され、吸着パッド取付部材23が水平状態となる元位置に戻され、基体姿勢変換機構20は待機状態となる。
【0090】
ガラス基板2を受け渡された移載機200は、駆動手段53によるボールネジ54の正回転でガイドレール52に案内されながら露光ステージ部4に移送される。移載機200が露光ステージ部4に到達すると、ガラス基板2のフォトレジスト膜が塗布されていない裏面から基板位置合わせ機構61の保持板67が移動してガラス基板2の裏面に当接すると共に、フック部110が動作してガラス基板2を保持板67に密着させる。この状態で吸引動作して多孔質プレートによる保持板67にガラス基板2を吸着させ、保持板67にガラス基板2を保持させる(図23参照)。
【0091】
その後、移載機200の基板移載機10の各シリンダ42,44,45が後退し、ガラス基板2からチャック部43,46,47を解放させる。これによって基板移載機10から基板位置合わせ機構61へのガラス基板2の受け渡しが行われる。
【0092】
次に、移載機200は、移動せずそのままの位置に置かれる。この状態で基板位置合わせ機構61の保持板67がさらに前進し、ガラス基板2が露光マスク5と対向する露光位置に移動される(図24参照)。露光マスク5に対するガラス基板2の位置合わせは、基板位置合わせ機構61により行われる。
【0093】
そして、紫外線光源7によりガラス基板2のフォトレジスト膜を露光マスク5のパターンに露光する。
露光終了後は、逆の動作が行われ、ガラス基板2が基板位置合わせ機構61から移載機200の基板移載機10に受け渡される。
即ち、基板位置合わせ機構61の保持板67が後退してガラス基板2を基板移載機10の位置に持ち来し、チャック部43,46,47でガラス基板2を保持する。保持板67での真空吸着が解除され、フック部110がガラス基板2より離れて保持板67によるガラス基板2の保持が解除される。これによって、基板位置決め機構61の保持板67から基板移載機10に露光後のガラス基板2が受け渡される。受け渡しが終った後、保持板67はさらに後退して元位置に戻る。
【0094】
次いで、露光後のガラス基板2を保持した移載機200はアンローダ部9へ移送される。アンローダ部9では、基板姿勢変換機構20がローダ部3と逆の動作をして、直立姿勢のガラス基板2を移載機200から受け取って後、反転プレート24の90°反転によってガラス基板2を水平姿勢にし、搬送コンベア11上に平置き状態で載置する。露光後のガラス基板2は搬送コンベア11にて搬送され、次工程に送られる。
移載機200はローダ部3側に戻り、次の露光されるべきガラス基板2の移送に備える。
【0095】
一方、露光マスク5を他の露光マスクに交換するときは、移載機200がマスクステージ部6に移動し、前述の露光マスク5を配置するときは逆の動作を行い、マスクステージ部から移載機200のマスク移載機130にマスク保持部材131と共に露光マスク5を受け渡し、露光マスク5を保持したマスク保持部材131を移載機200によってローダ部3側に持ち来す。そして、このマスク交換位置で露光マスク5のみを取り外し、他の露光マスク5を移載機200におけるマスク移載機130上のマスク保持部材131に取付けて、再びマスクステージ部6へ移送してマスク位置合わせ機構120の可動テーブル127上にマスク保持部材131ごと受け渡すようになす。
【0096】
一方、図25及び図26に示すように、露光ステージ部4及びマスクステージ部6を含む露光部160では、之に隣接して露光部160の温度を調節する温度調節クリーンユニット161が設けられる。
【0097】
即ち、露光部160の側面に温度調節クリーンユニット161が配置され、露光部160の上に温度調節クリーンユニット161により温度制御された例えば空気の気体を露光部160内に送り込む吹き出し口162が設けられる。
気体の吹き出し口162内には、図示しないが例えばクリーンルームに用いられるHEPAフィルター等のフィルターを配して、露光部160内に埃や塵が侵入しないようにしている。
【0098】
吹き出し口162から供給する温度制御された気体163には、通常は空気を用いる。
尚、温度制御された気体として窒素やその他不活性ガスを用いて、レジストの露光以外の反応を防止することも可能である。
【0099】
そして、図26に示すように、基板位置合わせ機構61に保持されたガラス基板2に露光を行うための露光マスク5は、マスク保持部材131にセットされ、マスク保持部材131ごとマスク位置合わせ機構120に固定されて、吹き出し口162の真下に配置される。
露光部160内の吹き出し口162の直下には、整流用の仕切り板164が設けられ、吹き出し口162からの気体が集中的に露光マスク5に当たるようにしている。
【0100】
また、マスク位置合わせ機構120の後方には、非接触の温度センサ165が設けられる。
この温度センサ165は、例えば赤外温度センサ等を用いて、露光マスク5の有効領域、即ち光源部8からの紫外線UVが照射されて露光がなされる領域の温度を非接触で直接測定することができるようにする。
そして、温度センサ165の測定結果を、温度調節クリーンユニット161にフィードバックして温度制御を行うように、図示しないが信号伝達手段や信号処理手段が設けられる。
【0101】
この露光部160では露光に際して、まず、非接触の温度センサ165で露光マスク5の有効領域の温度を測定し、温度調節クリーンユニット161へ測定結果をフィードバックする。
測定温度に応じて、温度が設定温度となるように、温度調節された気体(空気)163がHEPAフィルターを通して吹き出し口162よりダウンブローされる。
吹き出し口162からダウンブローされた気体163は、仕切り板164で整流され、露光マスク5に向かう。
以上の工程の繰り返しにより、露光マスク5の有効領域温度は一定に保たれる。
【0102】
また、ガラス基板2は、露光時においては、露光マスク5の近傍に対向して配置されるため、基板2も露光マスク5と同様に、吹き出し口162からの気体163による温度制御の範囲内にある。
従って、露光される基板2も、露光マスク5と同様に温度制御がなされる。
【0103】
尚、露光部160内は、通常室温例えば25℃に保たれる。
本実施の形態において、温度調節クリーンユニット161による温度制御は、好ましくは室温±0.5℃以内の範囲とし、例えば24.5〜25.5℃に保たれるようにする。
【0104】
この露光部160によれば、露光マスク5の有効領域の温度制御を的確に行って、温度変化によるマスクずれ等を防止して精度の良好な露光を行うことができる。
【0105】
ところで、特に露光マスク及びガラス基板の主面を鉛直に配置する縦型の構成の露光装置としたときには、従来の温度調整、例えば露光部全体を温度制御する方法では、露光部の匡体から露光マスクまでの距離が長くなるため、露光マスクの有効領域の温度調節を的確に行うことが難しい。
【0106】
これに対して、上述のように非接触の温度センサ165によって露光マスク5の有効領域の温度を検出した信号を基に温度調節を行うようにすれば、露光マスク5の有効領域の温度制御をより的確に行うことができる。
また、露光部160全体を温度管理する必要がないので、温度調節設備及び温度調節の小容量化が可能である。そのため設備費や維持費、消費電力等の低減を図ることができる。
【0107】
また、縦型露光装置においては、基板や露光マスクが直立しているために、構造的にダウンブローでは基板や露光マスクに気体が当たりにくい。
【0108】
これに対して、本実施の形態では、さらに吹き出し口162の近傍に仕切り板164を設けることにより、吹き出し口164からの気体163を整流させて、基板2や露光マスク5に集中的に気体163を当てることができ、露光部160全体を温度制御するよりも基板2及び露光マスク5の有効領域をより的確に追従性良く温度制御することができる。
【0109】
上述の実施の形態に係る縦型露光装置1によれば、ローダ部3、露光ステージ部4、マスクステージ部6、アンローダ部9及び移載機200を夫々ユニット化し、露光されるべきガラス基板2及び露光マスク5の位置調整のための調整機構、いわゆる位置合わせ機構を夫々分離し、露光ステージ部4に基板位置合わせ機構61を配置し、マスクステージ部6にマスク位置合わせ機構120を配置して構成することにより、夫々の位置合わせ機構61及び120の軽量化を図ることができ、誤差の累積を減らして位置調整の高精度化を図ることができる。
【0110】
また、各位置合わせ機構61及び120の構造が簡素になるためメンテナンス性を向上することができる。
また、基板位置合わせ機構61及びマスク位置合わせ機構120の機能分離で夫々の機構の軽量化により使用される駆動モータ等の小型化が可能になる。従って、縦型露光装置1を安価に提供できる。
【0111】
ガラス基板2の搬送機構と露光ステージ部4が分離され、即ち、ローダ部3、アンローダ部9、移載機200と露光ステージ部4とが分離されることにより、露光ステージ部4の軽量化が図られ、露光装置の縦型化が容易に達成することができる。
各部がユニット化され、構造が簡素化されるので、縦型露光装置1のメンテナンス性を向上することができる。
【0112】
ローダ部3及びアンローダ部9の夫々に、移載機200との間で露光前又は露光後のガラス基板2の姿勢を変換するための基板姿勢変換機構20を設け、ローダ部3及びアンローダ部9ではガラス基板2を平置き状態とし、移載機200ではガラス基板2を直立状態で移送するように構成するので、縦型露光装置の実現化を可能にし、また露光装置の省スペース化を可能にする。
【0113】
移載機200の基板移載機10によって、ガラス基板2を直立した姿勢で移送するので、ガラス基板2にごみが付着しにくい。
また、ガラス基板2にたわみが生じにくい。このため、ガラス基板2を大型化した場合でも移送途中の基板破損の心配がなくなる。
【0114】
ガラス基板2を直立した姿勢で移送するので、平置き状態で移送するのに比べて移送スペースが小さくでき、省スペース化が図れる。
移載機200によるガラス基板2の保持は、ガラス基板の3辺をチャック部43,46,47で把持して行われるので、ガラス基板2に触れる部分を最小とすることができ、ごみが付着しにくくなる。
【0115】
基板姿勢変換機構20では、ガラス基板2の例えばフォトレジスト膜を有する処理面(作業面)と反対側の裏面を真空保持して姿勢変換するように構成するので、処理面を汚すことなく姿勢変換することができる。
【0116】
ローダ部3及びアンローダ部9の搬送コンベア11において、そのガラス基板2と接触する搬送用ローラ13、ガイドローラ14及び受けローラ16を導電性部材で形成することにより、摩擦によってローラ13,14,16及びガラス基板2に静電気が帯電するのを防ぐことができ、従って、ガラス基板2、ローラ13,14,16へのごみ、ほこりの付着を防ぐことができる。また火花発生を防ぐことができる。
【0117】
移載機200のマスク移載機130においては、枠状のマスク保持部材131をマスク移載機130に保持した状態でマスク供給(交換)位置とマスクステージ部6間を往復するようにしている。そして、露光マスク5の供給、交換に際しては、マスク保持部材131がマスク移載機130に保持された状態で露光マスク5のみを人手によってマスク保持部材131に取付け、取り外しするようにしている。このため、露光マスクが大型化されても、マスク保持部材131の重量が加わらない分、人手によるマスク供給、マスク交換等が容易となる。
【0118】
また、露光マスク5の移送時及びマスクステージ部6へのセット時には、マスク保持部材131を介してなされるので、露光マスク5は破損しにくいものである。
【0119】
露光マスク5もガラス基板2と同様にマスク移載機120によって直立状態で移送されるので、大型化されても露光マスクのたわみがなく、ごみ等の付着も生じにくい。
【0120】
ガラス基板2を移送する基板移載機10と、露光マスク5を移送するマスク移載機130とを1つの移載機200にて兼用するように構成することにより、露光装置1の構造の簡素化が図られる。
【0121】
従って、本実施の形態の縦型露光装置1においては、高精度の露光を行うことができる。
尚、上述の実施の形態では、露光マスク5のマスク保持部材131とマスク移載機120とからなるマスク搬送機構を縦型露光装置に適用した場合であるが、その他、このような通い箱としての機能を有するマスク保持部材と、之を保持してマスク供給もしくは交換位置と露光部との間で往復動する移載機とからなるマスク搬送機構は、平置き型露光装置にも適用することができる。
【0122】
【発明の効果】
本発明に係る露光装置によれば、露光マスクの交換時には、マスク保持部材が移載機に保持された状態でマスク保持部材より露光マスクのみを人手によって取り外し、別の露光マスクのみを取り付けるようにした構成であるので、露光マスクが大型化されても、マスク保持部材の重量が加わらない分、人手によるマスク交換を容易に行うことができる。
【0123】
また、露光マスクの移送時及び露光マスクの露光部への受け渡し時には、露光マスクがマスク保持部材にて保護されているので、露光マスクの破損の心配はない。
【0124】
また、露光マスクの移送時及び露光マスクの露光部への受け渡し時に、露光マスクを直立状態でマスク保持部材に保持するように構成したときは、縦型露光装置の実現化を可能にする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る露光装置の平面レイアウト図である。
【図2】図1の露光装置のローダ部の平面図である。
【図3】図1の露光装置のローダ部の側面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る露光装置における基板姿勢変換機構の構成図である。
【図5】基板姿勢変換機構における吸着パッドの構成図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る露光装置の基板移載機の構成図である。
【図7】基板移載機とマスク移載機を兼ねるように一体化した移載機の構成図である。
【図8】本発明の一実施の形態に係る露光装置のマスク移載機の構成図である。
【図9】マスク移載機の動作説明図である。
【図10】露光マスクを保持するマスク保持部材の構成図である。
【図11】マスク保持部材の要部の断面図である。
【図12】本発明の一実施の形態に係る露光装置の基板位置合わせ機構の斜視図である。
【図13】図12の基板位置合わせ機構の側面図である。
【図14】図12の要部の平面図である。
【図15】図14の要部の拡大図である。
【図16】図15のA−a線上の断面図である。
【図17】第1の連結部材の分解斜視図である。
【図18】図14のB−B線上の断面図である。
【図19】第2の連結部材の分解斜視図である。
【図20】基板位置合わせ機構の保持板の構成図である。
【図21】本発明の一実施の形態に係る露光装置のマスク位置合わせ機構の平面図である。
【図22】マスク位置合わせ機構の側面図である。
【図23】本発明の一実施の形態の露光装置の動作説明に供する説明図である。
【図24】本発明の一実施の形態の露光装置の動作説明に供する説明図である。
【図25】本発明の一実施の形態に係る露光装置の全体の模式図である。
【図26】本発明の一実施の形態に係る露光装置の露光部の構成図である。
【符号の説明】
1‥‥縦型露光装置、2‥‥露光される基板、3‥‥ローダ部、4‥‥露光ステージ、5‥‥露光マスク、6‥‥マスクステージ部、7‥‥紫外線光源、8‥‥光源部、9‥‥アンローダ部、10‥‥基板移載機、130‥‥マスク移載機、131‥‥マスク保持部材、200‥‥移載機、11‥‥搬送コンベア、13‥‥搬送用ローラ、14‥‥ガイドローラ、16‥‥受けローラ、20‥‥基板姿勢変換機構、61‥‥基板位置合わせ機構、120‥‥マスク位置合わせ機構
Claims (2)
- 個別の露光マスクを選択的に着脱可能に保持しうる1個のマスク保持部材と、
前記マスク保持部材を、前記マスク保持部材に対して前記露光マスクを交換するマスク交換位置と露光部の位置との間で往復移送するための移載機と、
前記露光マスクを保持した前記マスク保持部材が前記露光部の位置で受け渡されるマスク位置合わせ機構を備え、
前記マスク保持部材は、枠状をなして前記露光マスクを位置決めし保持する位置決め・保持手段とを有し、
前記移載機は、前記露光マスクが直立状態で前記マスク保持部材を周辺の複数箇所で着脱可能に保持する保持手段を有したU字型の支持体と、前記支持体の露光マスク面と垂直方向への移動、および前記支持体の前記マスク交換位置と露光部の位置との間の移送を可能にする移動手段とを有し、
前記マスク位置合わせ機構は、露光マスクが臨む開口を有する固定基板と、固定基板上に前記露光マスクが臨む開口を有し、固定基板に対して、面内位置制御機構を介して取付けられ、前記マスク保持部材を保持できる可動テーブルとを有し、
前記マスク交換位置で前記露光マスクを前記移載機上の前記マスク保持部材に保持し、
前記露光部の位置で前記マスク保持部材ごと前記露光マスクを前記マスク位置合わせ機構に受け渡されて成る
ことを特徴とする露光装置。 - 前記移載機は、前記支持体の露光部と対向する側に前記マスク保持部材を直立状態で保持する第1の保持手段が設けられ、露光部と対向する側とは反対側に露光されるべき基板を直立状態で保持する第2の保持手段が設けられて成る
ことを特徴とする請求項1記載の露光装置。
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